鍋するぞ!

■ショートシナリオ


担当:橘宗太郎

対応レベル:フリーlv

難易度:易しい

成功報酬:4

参加人数:8人

サポート参加人数:-人

冒険期間:11月01日〜11月06日

リプレイ公開日:2004年11月09日

●オープニング

●大きい鍋
 『鍋(なべ)』。
 秋は、鍋。
 なんでもいいから、鍋。
(「‥‥鍋、食べたいなあ」)
 冒険者ギルドの親父さんは、寄せ鍋が食べたかった。
 一人身の親父さんは、普段ろくに食事を取らない。栄養不足を改善するには、野菜と肉がたっぷり入った鍋料理が必要なのだ。
 彼のやる気は、今まさに零(ぜろ)に近かった。‥‥普段から、まったくないに等しいが。
 鍋を食べる以外に生き延びる術はないのだ。それほど、彼はお腹が減っていた。
 その日の早朝、親父さんは、冒険者ギルドに立ち寄っていた冒険者達を前に、ある決意表明をした。
「‥‥鍋するぞ!」
 そのまま無言で外に出た親父さんは、安月給で買ってきた『大きい鍋』を近くの原っぱに置いた。
「あー‥‥ここで待ってるから」
 数分の労働で力尽きたのか、目を虚ろにしている親父さん‥‥果たして、冒険者達は彼を救えるのか。

●冒険者ギルドの親父さん
 極端にやる気のない受付の人。
 無精ひげを生やした面倒臭がり屋。
 よく見ると美形の『おじ様』なのだが、物臭すぎて誰にも気付かれない。

●今回の参加者

 ea0012 白河 千里(37歳・♂・志士・人間・ジャパン)
 ea0567 本所 銕三郎(35歳・♂・浪人・人間・ジャパン)
 ea2517 秋月 雨雀(33歳・♂・志士・人間・ジャパン)
 ea2657 阿武隈 森(46歳・♂・僧兵・ジャイアント・ジャパン)
 ea3358 大鳳 士元(35歳・♂・僧兵・人間・ジャパン)
 ea4026 白井 鈴(32歳・♂・忍者・パラ・ジャパン)
 ea6072 ライラ・メイト(25歳・♀・ナイト・シフール・イギリス王国)
 ea6963 逢須 瑠璃(36歳・♀・志士・人間・ジャパン)

●リプレイ本文

●はやく鍋を!
 冒険者ギルドの近くにある原っぱ。
 そこには、『大きい鍋』と死にかけの冒険者ギルドの親父さんの姿があった。
(「‥‥‥」)
 冒険者達は、すでに行動を開始している。
 彼等は、『大きい鍋』に入れる食材を探しに出かけていた。
 白井鈴(ea4026)と阿武隈森(ea2657)は、近くの山へ。
 白河千里(ea0012)は、そこら辺の原っぱへ。
 逢須瑠璃(ea6963)は、魚のとれる川へ。
 本所銕三郎(ea0567)は、江戸前らしき砂浜へ。
 ライラ・メイト(ea6072)と大鳳士元(ea3358)、それに秋月雨雀(ea2517)三人は、買出しに出かけている。
 皆、親父さんを心配して集まってくれた優しい人達だ。
 ‥‥たぶん。

●食材探し(山) 〜白井鈴と阿武隈森〜
 江戸の近くにある、恵み豊かな山。
(「今の時期なら、茸(きのこ)がいっぱい取れるよね〜」)
 鈴は、わくわく気分でいっぱいだった。
「あ、あの木の上にもしかしたら‥‥」
 うんせ、うんせ。
 木を登るのも嬉しそうにしている。年齢の割に若い‥‥というよりは、子供の様にも思える。
「あ〜、毒茸。ばっちい‥‥ぽいっ」
「あぶねぇなあ」
 毒茸が落ちた場所のすぐ近くに、彼を見上げる大男がいた。阿武隈である。
「おまえ、この茸が食えるかどうかわかるか?」
 大きい手の平の上に、幾つかの茸が乗っかっていた。どうやら、無闇に茸を採らずに、場所を覚えて一個ずつ採ってきたらしい。
「ん〜と、それシメジだよ。おいしいよ〜♪」
「そうか‥‥なら持っていくとするか」
 阿武隈は、たくさん‥‥というほどではなく、食べきれる程度のシメジをかかえた。
 酒を飲むというより慣れ親しんでいたり、どうも普段の様子からは僧とは思えないが‥‥動物ならともかく、たかが茸にこの気の使い様。
 案外、何か『悟り』に近いものを持っているのかもしれない。
「そういや、茸の事なんて、なんで覚えたんだ?」
「ん〜、子供達に教えてあげたかったからかなあ‥‥」
 よく聞いてみると、鈴は、普段、子供にものを教える仕事をしているらしい。
「‥‥‥」
 信じられないといった感じの阿武隈。
 しばらくの沈黙の後、とりあえず‥‥また食材を探しはじめる。
「見て、山葡萄(やまぶどう)だよ」
 山葡萄を食べたそうにしている鈴。
「‥‥ったく、しょうがねえ」
 阿武隈は手を伸ばし、山葡萄の枝を傷めない様に、ゆっくりと房(ふさ)をもいだ。
 こうして、二人は茸のみならず食後の口直し‥‥その他山菜などを手に入れたのである。

●食材探し(原っぱ) 〜白河千里〜
 どこかにある原っぱ。
 敵などいるはずもないのに、草むらの中を匍匐(ほふく)前進をする謎の人がいた。
 千里(ちさと)である。
 細身の彼だが、料理がからっきし駄目で、お腹を空かしては、友人宅へ転がりこむ有様。一向に太る気配がないのは、そのせいらしい。
 出掛ける間際、親父さんに
「親父殿、皆で栄養有る食材を持ち寄って来るから、気をしっかりな」
 と声をかけてあげたり‥‥共感出来る部分があったのかもしれない。
 彼は、今、草むらの中をインフラビジョン見渡している。
(「‥‥あった」)
 小さい卵型の形‥‥鶉(うずら)の卵を発見し、手を伸ばそうとしたその瞬間、彼の後ろから鶉のお母さんが突っつき攻撃をしてくる。
「痛ッ! お前は食わぬから恐がるな‥‥いたた」
 親父さんのために、ひたすら耐える優しい千里‥‥。
 鶉の卵を持って戻ってきた頃には、着物はボロボロ。
 そして、その着物代はきちんと親父さんに請求されるのだ。‥‥何か間違っている。
 更に、彼の袖には原っぱで見つけたある山菜が入っていた。
(「‥‥これを使うか」)

●食材探し(川) 〜逢須瑠璃〜
 ちょろちょろ‥‥。
 ゆったりとした川の流れが起こす『せせらぎ』が、耳に心地良かった。
「う‥‥んん‥‥」
 のんびりとした時間を過ごす瑠璃。大きく伸びをすると、川原に寝転がった。
 罠を仕掛けてから随分と時間経ち‥‥畑をたがやして暮らす人達ほど早寝早起きしていない彼女は、眠くなってきた。
「‥‥あ、瑠璃姐さんじゃないの? 何してるの、こんなところで」
 うとうととしかけたところに、声をかけてくる若い女がいた。色街で、見知った顔だ。
「あなた、こんなところで油売って‥‥ほら、お客さん待たせちゃ駄目でしょ?」
「あ〜、あの人、優しいから大丈夫よ」
 瑠璃の視線の先に、気の良さそうな男の姿があった。‥‥案の定、顔は‥‥だが。
(「‥‥ん〜、あんまり私の趣味じゃないわね。もっと良い男だったら‥‥」)
 若い女の背中を見ながら、そういう感じの事を思っている。
 あやうくて、ちょっと近寄りがたい感じ‥‥そこが彼女の魅力だとしたら、惚れた男は苦労する。もっとも、だからこそ男は寄ってくるのだが。
 更に、時間が経った。
「ん‥‥何時の間にやら寝ちゃったわ。さーて、どうなっているかしら? あら‥‥結構入ってるわね」
 びちびち。
 罠には、何匹かの鮭(さけ)が入っていた。

●食材探し(砂浜) 〜本所銕三郎〜
 海、熱い男達の戦場。
 そして、褌一丁の銕三郎の姿が砂浜にあった‥‥。
 海人を生業とする彼は、愛馬サジマと共に海の強敵達を倒してきたに違いない。
 今日は、サジマと一緒に‥‥蛤(はまぐり)拾いをしてる。
(「むう‥‥なかなか見つからん」)
 踏みしめ、踏みしめ。
 海に半分浸かりながら、足の感覚を頼りに、蛤を見つけるのだ。
「ひひーん」
 突然、サジマが海に入った。
 ご主人様‥‥いや、相棒の真似をしているらしい。
(「僕が、銕三郎どんを手伝ってあげるんだ!)」
 と思ったのかどうかは知らないが、踏んでみる。激しい蹄(ひづめ)の攻撃に、波に小さな波が重なっていく。
 すると、銕三郎の目に浮かんでは沈んでいく蛤の姿が見えた。
「よくやったぞ、サジマ!」
 がしっ。
 相棒の活躍を褒め称える銕三郎。
 サジマがいた場所には蛤がいっぱいあった。蛤を抱えて、原っぱに戻ろうとすると、海人仲間の姿が見えた。
「お、銕三郎さんじゃねえか。どうよ、今日は。大漁かい?」
「いや、探すのに時間がかかって‥‥鍋の材料を探していたんだが」
「おお、そうかい、ちょうど活きの良いのが獲れたんだ。持ってけ。なーに、持ちつ持たれつ‥‥持ってけ、持ってけ」
 なんと、海老(えび)と蟹(かに)を貰った銕三郎。
 持つべきものは、温かい友人と‥‥愛馬だ。

●買出し 〜ライラ・メイトと大鳳士元、そして秋月雨雀〜
 ライラは、オーキスを連れて乾物屋(かんぶつや)を探していた。
 オーキスとは、彼女が大切にしている馬の名前だ。普段から世話をしているので、ライラによく慣れている。
「昆布(こんぶ)、椎茸(しいたけ)‥‥あとは、鰹節(かつおぶし)でしたっけ?」
「ぶひひん」
「‥‥ちょっと忘れちゃっただけよ、オーキス」
 オーキスの何気ない鳴き声を、肯定の返事だと思ったライラ。なんだか、世話をされている気もする。
 ちょっと前、彼女は酒場の出入りする板前さんの下を訪れていた。
「鍋はジャパンのお料理の基本と聞きましたので‥‥ダシのとり方を教えていただけませんか?」
 基本かどうかは怪しいが、とにかく彼女は板前さんからダシのとり方と材料を聞いてきていた。
「おじさん、鰹節ください」
 難なく鰹節を調達したライラ。
 オーキスの背に鰹節を乗っける。『ペット』兼『世話係』兼『荷物もち』のオーキスは、彼女と一緒にいれるのが嬉しそうだ。
 その後ろで、士元は米の入った袋を抱えていた。
 鍋だけでは飽き足らず‥‥『雑炊』までする気まんまんだ。
 そして、彼は食欲の秋を誰よりも待ち望んでいた男でもある。
「おらー! 食欲の秋がやってきたー!! 俺の季節だー!!!」
 その気合は、などと町中で叫んでも平気なぐらいだった。
 そんな彼に、声をかける風体の怪しい男。
「おや、士元さんじゃないか。最近見かけないと思ったら、こんなところに、また‥‥どうです」
 賽を転がす動作‥‥賭博場の友人の様だ。
「ああ、後で行くって。‥‥俺の熱い思いを鍋‥‥いや、箸に込めてからな!」
 鍋に対する熱い思いを感じ取ったのか、離れていく怪しい男。‥‥むしろ、ある意味で恐れ戦いたに違いない。
「結構買ってきたなあ」
 その士元も唖然とするほどの色んな買い物をしてきたのは、雨雀。
 両手いっぱいに、野菜やら何やらを抱えている。
「‥‥大丈夫。ちゃんと値切ってきましたから」
 にこっ。
 何やら笑顔が爽やかすぎる彼。
「‥‥オーキス、どうかしたの?」
 ライラは、オーキスの様子を不審に思った。
 オーキスの視線が、じとーっと雨雀を見つめる。何かを見透かす様な目で。
「‥‥ん? オーキスさん、どうしたの? そうか、餌を食べたいんだね」
「ぶるる」
 新鮮野菜を貰い、ご機嫌なオーキス。
 そして、笑顔の雨雀。‥‥はたして、彼等のやり取りの意味は‥‥。
「さあ、親父さんの所へ戻りましょう。きっと、お腹を空かして待ってますよ」
 何食わぬ顔で歩く彼に、ライラと士元は顔を見合わせた。
(「あ、この店‥‥ああいう本も置いてあるんだ。今度、寄ってみようかな」)
 『魔女の魔術と鍋の相互関係』なる怪しい魔道書に興味を引かれたのか、ある店の前を通るちょっとだけの間、歩く速度を緩めた。

●鍋するぞ! 〜陰謀渦巻く鍋突付き合戦〜
 冒険者が戻って来る頃になると、なぜか親父さんは復活していた。
 鍋の気配を感じ取ったに違いない。
 『大きい鍋』に入れるのは、以下の通り。
 シメジ適量。
 山葡萄‥‥は食後に。
 鶉の卵少し。
 鮭の肉多め。
 蛤いっぱい。
 豆腐それなり。
 山菜を何種類か。
 調味料適量。
 里芋や葱(ねぎ)なんかの野菜いっぱい。
 そして、注目すべきは蟹と海老だ。しかし、数が少ない‥‥誰が手に出来るのか。
「えっと‥‥昆布と椎茸は‥‥水から鍋に入れて‥‥」
 ライラがダシ汁を作っている間、皆はわいわいしていた。
 しかし、食材が『大きい鍋』に叩きこまれたその瞬間から『静寂』が訪れた。
 ぐつぐつ。ぐつぐつ。‥‥かこんっ。
 鍋の蓋がはずされた。ぼあぁ〜。
 さあ、箸とお椀を持ち‥‥鍋突付き合戦のはじまりだ!
「いただきます!」
(「なにッ!」)
 親父さんは、自分の箸が使いにくい事に今更ながら気付いた。千里の細工だ。しかも、自分が一番長い箸にしてる。‥‥ずるい。
「‥‥まだだ。俺に小細工など効かん!」
 冒険者ギルドに愛用の箸を取りに出掛ける親父さん。‥‥時間をかんがえると、効いてる気がする。
 更に千里は山菜の『すべりひゆ』をこっそり大量にすくい、友人である雨雀によそってあげていた。
「沢山食せよ♪」
「あ、千里さん、変なもの混ぜてないっすよね? なんだかぬめぬめしてる葉っぱがいっぱい入っているんですけど‥‥」
 皆食べているし、取りあえず口に入れてみる。
「あ、この葉っぱ、結構おいしいですね」
 その調子で『すべりひゆ』を大量によそる千里。
 白井鈴は、さりげなく鍋の具を自分の方に寄せていた。
 そして、彼の箸に海老が。
(「海老さんもーらい‥‥ふふふ」)
 ぱくっ。新鮮なお味。
「おいひー(おいしー)」
 ぷりぷりの海老の食感が、口の中にひろがった。
 色んな素材の味がしみこんで、何ともいえない美味さ。
「ねぇ‥‥もっと飲んでくれなきゃ、やだぁ」
 瑠璃は、お色気を使った『お酌作戦』に出ていた。
「まいっちゃったなー!」
 酒に目がない士元がひっかかっていた。しかし、酒に酔っても彼の鍋に対する熱い思いは変わらない。
「俺のこの箸が光って唸る! その具を掴めと轟き叫ぶ! 必殺! シャーイニング、チョップスティーーーック!(後半は、親父さんの悔しさにじむ絶叫が響いていたので、聞こえたかどうか‥‥)」
 しゅばッ!
 彼の熱い箸使いが、蟹を掴んだ。
 ‥‥丸ごと蟹一匹の大技だ!
「あぁん、それ頂戴。‥‥お願いよぉ」
「えぇ〜‥‥」
「‥‥もぉ、ならいいわ。‥‥ここ、ちょっと熱いわね?」
 瑠璃が着物の胸の辺りをパタパタと動かし、士元の視線がそこに向いた瞬間、お椀に入っていた蟹を奪われた。
「も〜らい」
 彼の目には、蟹の肉をじっくりと味わう瑠璃の姿が。
 酒には勝てても、色気には勝てなかった様だ。‥‥しかし、箸使いは素晴らしかった。
「この鮭は、美味い。やはり獣肉を入れなくて正解だ。魚の風味が台無しになるところだった」
 銕三郎は、鍋奉行ばりの発言をしていた。しかし、彼にはもっと美味しく感じれるものがあった。
(「サジマと一緒にとった蛤の味‥‥これほど美味いものはない」)
 砂浜でのサジマとの思い出を噛み締めながら、蛤も噛み締める。
 何時の間にやら貝殻と鮭の骨も山積み。どちらも好評の様だ。
「いただく!」
 突然のライラの声。
 びゅーん。針が飛んでいく。
 煙管を使った一本釣りだ!
「‥‥シメジですか」
 釣れたのは、シメジ。
 しかし、それを口に入れてみた彼女は、大変驚いた。
 天然のシメジは、‥‥すごく美味しいのだ。
「あれ、急にお腹が‥‥」
 ぎゅるる〜。
 雨雀はお腹を抱えて、冒険者ギルドに走った。『すべりひゆ』を食べ過ぎると、腹をくだすらしい。
 満面の笑みで鍋を突付き続ける千里だったが、
「‥‥ごほっ!」
 いきなり咳き込んだ。
 雨雀が、去り際に、千里のお椀に山椒(さんしょ)を入れまくっていったらしい。油断出来ない男である。
「料理知識は皆無だが、皆で創作し、鍋を突付くは愉しきかな‥‥」
 彼は、お茶目すぎる言葉を残し倒れた。‥‥悪は滅びる運命なのだ。
「箸を見つけたぞ!」
 親父さんが戻ってきた頃には、すでに鍋の具のほとんどが無くなっていた。
 本気で凹む親父さんの肩をぽんと叩いたのは、阿武隈だった。
 彼は多量の酒を飲みながらも、親父さんへの気づかいを忘れる事はなかった。
「親父、これを食え。‥‥取っておいてやった」
「うう、すまねえ。‥‥お前さん、良い人すぎるぜ。‥‥豆腐と野菜がうまい! 鶉の卵にも、味が染みこんでる‥‥生き返る気分だ」
 お椀いっぱいに入った『小さい鍋』を、親父さんはゆっくりゆっくりと味わった。
「鍋は美味いだけじゃねぇ。こうして、皆で賑やかに食えるってコトが一番の‥‥鍋の良さだ」
 まさに『名言』と呼ぶべき阿武隈の言葉を聞き、他の皆も仲良くわけあって食べる事にした。
 続いて雑炊。鍋の旨味をお米が吸って、とても美味しかった。
 最後に山葡萄を食べた。
 ‥‥ちょっとだけ酸っぱかった。 

●終わりの言葉
 冒険者達も親父さんも一緒に。
「ご馳走様でした」
 鍋、お疲れ様。