【凍る碑】物資輸送の護衛

■ショートシナリオ


担当:龍河流

対応レベル:6〜10lv

難易度:難しい

成功報酬:5 G 40 C

参加人数:6人

サポート参加人数:3人

冒険期間:01月28日〜02月02日

リプレイ公開日:2007年02月05日

●オープニング

 冬の申し子ではないが、雪に関係が深いといって差し支えなさそうなモンスターの羅列に、冒険者ギルドの記録係達が一様に顔をしかめた。騎士団の報告までなぜか届いてしまっていて、それらを突き合わせるとモンスターがいずれも複数いるのではないかと疑わさせる。
 しかも。
「このドラゴンが、この教会を壊したらパリに到達するんじゃないかなー」
 地図上で目撃されたブリザードドラゴンの進路を辿っていた受付係が、動かしていた指でパリを叩いた。
「それにこの通りに動いたら、国王陛下の幼少時代の隠れ家が軒並みやられるでしょう。地元の住民は結構自慢にしている場合もあるから、衝撃はでかいかな?」
「黙って見ていたら、教会との関係がこじれることは間違いないでしょう。その地域の諸侯も、復興戦争当時の戦功を認められた方が多いから、恨まれると困ったことになるわね」
「稼ぎ時ですな」
 受付係とギルドマスターが妙にのんびり会話している横から、記録係を束ねる幹部が口を挟んだ。
 稼ぐ前に死んでしまうのではないかと思っても、言ったら何をされるか分からない雰囲気だ。
「前回の経験からして、関係する地域の人を避難させるのと、モンスターにぶち当たるのと‥‥モンスターはフロストウルフとドラゴンと、オーガの類もあんなに退治してもらったのにまだ残ってるみたいだし、あとデビル」
「ドラゴンの進路を操るようなものが、多分どこかにいるのでしょうね。ダゴンか、違うものか」
 ギルドマスター・フロランスが報告書を束ねて揃えながら、慌てた様子もない口調で語る。その調子で続けて。
「騎士団からもまた依頼が入る見込みなので、人手を揃えておいてください。稼ぎ時も、人がいてこそですからね」
 これに応えて、幹部からも一言入った。
「すでに商人ギルドから一つ依頼が入っていますので、まずはそちらの募集をかけましょう」
 現在依頼が入っているのは、商人ギルドを通した複数の商隊からだ。すでに被害を受けた地域の領主から、様々な物資を運んでくれるように連絡が入っている。
 しかしこの情勢では、普段つれている護衛だけでは心許ないので、冒険者で増員を図る目的である。
「予定される進路はこう」
 幹部が辿った道順は、先程受付係が示した『ドラゴンの進路』と相当重なる。更に現在推測されている騎士団のモンスター退治展開先と幾らか重複し、住民が避難をする地域のもう少し先だ。
「そうはいっても、荷物を運ぶのが優先で、モンスターを見たら逃げることが優先ですから‥‥それをわきまえていれば死ぬことはないでしょう」
「ドラゴンが進路を変えたらどうするんですか」
「かわして荷物を届ける」
 言うだけなら簡単なんだよ、そういうことは‥‥と言える人は、あいにくといなかった。

●今回の参加者

 ea1787 ウェルス・サルヴィウス(33歳・♂・クレリック・人間・神聖ローマ帝国)
 eb2818 レア・ベルナール(25歳・♀・ファイター・ハーフエルフ・フランク王国)
 eb5363 天津風 美沙樹(38歳・♀・ナイト・人間・ジャパン)
 eb5413 シャルウィード・ハミルトン(34歳・♀・ファイター・ハーフエルフ・ノルマン王国)
 eb5528 パトゥーシャ・ジルフィアード(33歳・♀・レンジャー・人間・ノルマン王国)
 eb7143 シーナ・オレアリス(33歳・♀・ウィザード・エルフ・フランク王国)

●サポート参加者

フィーネ・オレアリス(eb3529)/ アレーナ・オレアリス(eb3532)/ セイル・ファースト(eb8642

●リプレイ本文

●寒風の街道
 ウェルス・サルヴィウス(ea1787)とレア・ベルナール(eb2818)は、すでに半日近く馬車で揺られていた。目的地までの道のりを急ぐ商隊は、護衛の増員に替え馬まで用意して、パリから一路目的地を目指している。馬車は全部で四両、替え馬が六頭、馬車の前後で軽いがかさばる荷物を背負って併走していた。
 更にセブンリーグブーツを履いた天津風美沙樹(eb5363)、シャルウィード・ハミルトン(eb5413)、パトゥーシャ・ジルフィアード(eb5528)、シーナ・オレアリス(eb7143)の四人が、商隊の元からの護衛と位置を時々入れ替えつつ、馬車を囲むように進んでいる。パトゥーシャの進言と、荷物の具合、替え馬の頭数の都合で、商隊は昼夜を分かたぬ強行軍は避けることにしていた。
 万が一何らかの敵と対面したときに、馬が逃げる余力もないほど疲れ果てていてはどうにもならない。美沙樹とシーナは自分の馬もいるのだが、同じ理由で愛馬を駆っての移動は最小限に抑えていた。いざとなったら、自分以外の誰かも乗せて走る必要があるからだ。
 シャルウィードは猛禽二種を連れて、斥候役に時折先行させているが、自分達の移動速度も遅くはないのであくまで時々だ。どこかで帰りそびれても探しに行く余裕はない。同様の理由でか、パトゥーシャの愛犬もほとんど飼い主の横についていた。
 冒険者ギルドの係員と商隊の熟練者の読みだと、移動当日はそれほど悪天候にはならない見込みだ。とはいえ、この冬は明らかに陽気が不自然だし、局地的には天候を変える魔法があるので予測は困難である。そこまで理解して、それでも商隊は荷物を届けに行くのだから、ウェルスはなんとありがたいことかと感激していたが。
「あんたさ、それは大声で言わないほうが良さそうだよ」
「なんとまあ、見上げた商魂だというべきかしらね」
「で、でも、この荷物が届くと助かる人が一杯いるのでしょう?」
「そうだよ。届かなかったら大変だからね。頑張らなきゃ」
 商隊の面子が口にした『ここで働けば、信用と信頼が大幅増』の一言に、シャルウィードと美沙樹、シーナとパトゥーシャはそれぞれの性格が表れた発言を返していた。ちなみに馬車に乗っているレアも入れると、五人が女性。男性は白クレリックのウェルスだけで、商隊の商人達はいささか不安そうだったが、護衛達は冒険者ギルドの内実にもある程度通じているものと見え、彼女達に相当の信頼を寄せている。
「一度休憩のようですよ。お昼でしょうね」
「では、私はその間に馬車の泥落としでも」
 全党の馬車の御者台に座り、前方に注意を向けていたレアが、ずっと黙っていたウェルスを振り返って知らせる。馬にも人にも休養は必要だし、いつも以上にしっかり食べておかないと、道のりの途中で力が入らない‥‥なんて事にもなりかねない。のんびり焚き火をする余裕もないので、保存食を冷たいまま齧って、ワインなどで身体を温め、馬も一通り世話をして、馬車馬を替えたら出発だ。美沙樹の提供した日本のどぶろくは、口にした皆からたいそう評判が良かった。普段と違うものを口に出来るのは、気分転換にとてもよい。全員男性の商隊にしたら、女性が封を切っての回し飲みが単純に楽しいのかもしれない。
 ただウェルスは酒の振る舞いを受けただけで、後は静かに馬車の車輪にこびりついた雪混じりの泥を落とす作業に没頭していた。清貧を重んじる聖職者らしく、食が少なくても苦しそうでもなし、働いている間にも聖句を唱えているので誰も邪魔はしない。
 一度の休憩を入れただけで、一同はこの日の宿営地と予定された村に、予想より幾らか早く到着することが出来た。この調子で行けば、翌朝夜明けと共に出発して、昼前には目的地に到着できるそうだ。

●月夜の村
 村内での一泊を願ったのは、商隊が以前から立ち寄っている村だった。今回は急ぎの仕事で多少騒がせるかもしれないがと断りに先行した護衛が、古ワインを三杯一気飲みしたような顔で皆に知らせたところでは。
「フロストドラゴンだっけ? それの相手は今の報酬じゃ物悲しいよ」
「ブリザードドラゴンだったかしら。どちらもしても、ドラゴンの相手は厳しいわ」
 フロストとついたらウルフかと、シャルウィードと美沙樹が場違いに呑気な会話を交わしていたが、村の一部の建物はまだ凍り付いていた。どうもブリザードドラゴンが通り過ぎる際にブレスを吐いたか、魔法を使ったか、相当範囲の建物が折からの積雪もあって凍り付いてしまったのだ。一部は住居で、中にいた人々はすでに助け出されているが凍傷などの怪我を負っている人が多い。代わりに食料の保管庫が凍りついたままで、まだ手付かずだった。各家庭で保管している分の食料でやりくりするのもそろそろ限界のようだが、食料庫をどうこうするのは翌日以降のことらしい。
 ドラゴンは通り過ぎていることを祈るとして、怪我人がいると聞けばウェルスがじっとはしていない。商隊の長は彼の性格を早くも飲み込んだものと見え、魔力を使うと仕事に差し支えるからと持参のポーションや保存食を差し出したウェルスに、一つ条件を出した。
 まず周囲に危険がないのか確認して、問題がなければ怪我人を治療し、その後はすぐに休むこと。他の冒険者も、魔法を使うものは夜間の見張りは免除するので休養をとること。商隊の護衛達はほとんど魔法は使わないので、パトゥーシャやレア、美沙樹が見張りの分担を負うことで人手も十分に足りる。
「凍らせるのなら、出来るのですが」
 あまりお役に立たないようですとしばし瞑目していたシーナは、しかし村の薬草師が薬湯を煎じる時間もないほど働いていると聞いて、少々の空き時間を手伝いに向かっていた。レアはシャルウィードと周辺の巡回に出掛け、パトゥーシャと美沙樹は食料庫近くで夜営をして、一晩中焚き火をすれば明日以降が楽になるとの商隊と村の話し合いに従って、村の各戸から薪を集めてきた。
「これだけ使っちゃったら、後が大変だよね」
 パトゥーシャがしみじみと言うが、もっともなことである。
 そうして、安全が確認されるのを待っているウェルスは農村である村の住人とは思えない女性が怪我人達の看病役を務めているのに首を傾げていた。同じ聖職者でもなく、旅を普段の生活にしているとも思えない相手だからだ。
「普段はご贔屓いただいている何軒かで楽を奉じておりますが、師の楽器が傷んできたので作ってくれた職人のところへ出向いていくところでした」
 彼女が師と呼んだのは、壮年の風采も立派な男性だった。夫婦とは言わないが、それに近い雰囲気が女性からは感じられる。ただ男性の表情は大変厳しく、おいそれと話しかけても応えてくれそうには見えなかった。話し掛けられるのも嫌なのか、商隊が着いてからは一度姿を見掛けただけだ。
「楽器をお持ちではなかったようですが」
 護身用と思しき短剣を持ってはいるが、男性はそれらしい楽器を持ってはいなかった。楽師なら、村人の気分を安らがせるような音楽をとウェルスでなくとも考えたのだが。
「ドラゴンに追われまして、その際に手離してしまい」
 何日か探したが見付からず、仕方なく来た道を戻る途中でこの村の災難を見付け、手伝いをしているとか。ウェルスにその志を褒められて、女性は嬉しそうに微笑んだ。
「師は月の魔法も使いますので‥‥なんと言うのでしょう、月の光の結界。今夜も月が出れば、それで皆様に安心して休んでいただけるはずです」
 商隊に同行する中にバードはいなかったが、それがムーンフィールドだとは分かる。ドラゴン相手では完璧な守りとはいかないが、それでもあれば有り難い。特に視認出来る魔法なので、怪我人にはこの上なく安心できるものだろう。
 程なくこれといって異常がないことも確認出来て、ウェルスのリカバーで怪我を治した人々はそれぞれの自宅に戻っていった。感謝の印に商隊の皆にとワインの差し入れがあったが、クリエイトハンドで食事を済ませ、その分の保存食を村に寄付したウェルスと、相変わらず不機嫌そうだがムーンフィールドを掛けることには現れたバードの男性とは口をつけなかった。ウェルスのクリエイトハンドのおかげで、幾らか浮かせた保存食が冒険者や商隊からも村への見舞いにされている。流石に粥では力が出ない仕事の者も多いので、大量にとはいかないが。
 その晩は冒険者と護衛の相当人数がいることで、村の人々は随分と安心して眠りにつけたようだった。特にパリからはブランシュ騎士団がブリザードドラゴンの討伐に向かったと聞かされ、安心がより深まったものらしい。
 商隊と冒険者にとっても、開けた場所で篝火を囲んでの夜営はありがたいものだ。

●夜明けの訪問者
 自分は起き抜けに素早く動けないので、早めに起きて見張りをすると順番が最後になったパトゥーシャは、シャルウィードの鷹と鷲が早くから騒ぎ始めたので目を凝らした。何かあるのだろうと考えたのだが、先に焚き火の近くで寝袋にくるまっていたレアが起き出して来る。騒ぎを聞きつけて、ただ事ではなさそうだと気付いたらしい。続いてシャルウィードと美沙樹が、こちらはテントから顔を覗かせる。他の護衛達も、全員が目を覚ましたようだ。
 ややあって、シャルウィードがちょうど正面のパトゥーシャに身振りで手を示した。彼女が大振りの指輪、石の中の蝶をしていることは皆にも知らされている。それを示すということは、デビルの反応があるということ。
 出発前のギルドで、唯一どこに現れるかの予測が立たなかったのがデビルだ。挙げ句に彼女達はあいにくと、デビルの居場所を感知する方法の持ち合わせがない。美沙樹が手近にあるだけのランタンに灯を点したとみえ、テントが妙に明るいが相手の姿を確認する役には立たない。とはいえ、明かりがないと周りも見えない時刻なので、徐々に起き出した様子を取り繕って焚き火の周りに集まった人々が手にして、周囲を照らしている。シーナやウェルスも睡眠十分といった様子で出てきて、目顔で次の手段を皆と相談し始めた。
「‥‥馬の様子は私が見ましょう」
 相手が定かでないと魔法の効果がないシーナが、なかなか身軽に立ち上がる。ウィザードの彼女を心配した素振りで、シャルウィードが同行して、場所のあたりを付けに周囲を巡る。レアは場所が場所だけにいささか困った様子で、髪を手櫛で梳きながらブレーメンソードに手をやっていた。相手がデビルでも、こんなところで狂化してしまったら商隊に大変な迷惑が掛かる。パトゥーシャと美沙樹が近くで、奇襲は受けないように互いに辺りを警戒していた。ランタンは、すでに明かりが広範囲に届くように置いて、皆で夜明けの出発のことを口にしながら、しばらくして。
「離れろ、ハル、リン!」
 ずっと落ち着かなかったシャルウィードの猛禽二羽が、一頭の犬に飛び掛った。離れろと号令をかけられてもなかなか従わなかったが、相手が姿を変えたので上空へと逃れる。相手も羽があり、デビルに対して多少の知識がある者はすぐにインプだと判断した。
 石の中の蝶に反応していたのがこれか、そしてこれだけかは倒してみないと分からないというあまり嬉しくも効率的でもない状態ながら、相手の姿が見えれば対応は容易い。
 そう言えるのは、時勢柄か冒険者のみならず、護衛の一部も魔法の武具を持っており、全員がそれなり以上の腕前で、白クレリックもいてくれると踏んで行動するからだ。その上で、倒してみたところでは相手は一体だけだったらしい。仕留めている間に逃げているかもしれないが、とりあえず周辺にいなさそうなことは間違いがない。
「あまり、お役に立ちませんでしたね」
 商人達と暴れそうな馬を押さえていたシーナに対しては、冒険者仲間より護衛の男性陣の方が親切だった。仕方がないので、商人達は女性の冒険者が労ったり。
 この頃になって、何事があったかと村人や楽師の女性が顔を覗かせたが、こちらも先を急ぐ身だ。デビルが現れたが、退治し、近くには他のデビルがいる様子もないと説明して、いささか不安げな顔をする村人達を後ろに出発する。連れのバードの消耗を慮って自分だけ顔を出した楽師の女性が、商隊から近いうちに領主から騎士が派遣されると聞いていると説明を受けて、それまで逗留すると申し出てくれた。
 仕事とはいえ、困っている人を置いていくのは本意ではない冒険者と商隊は、道行きの無事を祈る聖句を唱えてくれる人々に何事もないのを祈るだけだった。

●目的地
 十分な休息の時間があったことで、馬が良く走ってくれて、昼間でも大分時間を残して、彼らは目的地まで到着した。地域の領主の膝元であるから、安全確認を改めてする必要はなく、一同揃って荷物を下ろすのに手を貸す。
 エルフでウィザードのシーナは、当初は頑張っていたのだがよろよろしていると皆にたいそう心配されるので、荷解きに従事している。どういう立場と思われたのか、領主の屋敷の下働きの人々にも丁重に扱われていた。多分冒険者だと思われていない。
 ウェルスも聖職者なので似たような扱いを受けたが、こちらは働かずにはいられないので、丁寧に扱われるとよりいっそう丁寧な物腰で応対しつつ力仕事も厭わずやっている。そのうちに遠慮しいしい怪我人の治療を頼みに来た人がいて、そちらに向かった。
 商人も目的地に着いたので、行きの道中のように仕事優先とは言わず、最近のパリ近郊の話を乞われていた筈のレアが歌い手に化けていても、文句も言わなかった。ただファイターであると聞いていたので、その歌唱力には商隊一同しばしぽかんとしていたが。確かに駆け出し吟遊詩人よりはうまいかも知れない。
 美沙樹とパトゥーシャはここまでの道中の話を領主の屋敷から来た代官に報告し、パリの冒険者ギルドに掛かっていた他の依頼の内容も差しさわりがない範囲で伝え、代わりにこの地域の情報を尋ねていた。その中にはブリザードドラゴンと思しきモンスターの目撃情報もあり、オーガなどがブランシュ騎士団が迎撃に向かったと思しき方面に展開しているとの話もあった。
 不幸中の幸いは、この近隣では騒ぎに乗じた盗賊行為や被害が出た地域の二次災害がないことで、帰り道が通れないといった問題はないこと。もちろん警戒が必要なのは行きと変わらないが、荷物もなくなって身軽ゆえ、不測の事態にも対応しやすいだろう。
 その頃、商隊を手伝って馬の世話をしていたシャルウィードは。
「どうせパリに帰るんだろう? 馬車に乗っておいき」
 帰りの護衛もするのかと尋ねたところ、あっさりとそう返されていた。報酬の引き上げを交渉したかったわけではないが、ものすごく簡単に丸め込まれたようで少々腹立たしい。
 依頼が無事に果たされたことは、もちろん喜ぶとして。