【開拓計画】開拓村放棄〜精霊襲撃

■イベントシナリオ


担当:龍河流

対応レベル:1〜5lv

難易度:難しい

成功報酬:0 G 49 C

参加人数:16人

サポート参加人数:-人

冒険期間:05月09日〜05月09日

リプレイ公開日:2009年05月21日

●オープニング

 キエフから歩いて二日の距離に、開拓村が一つある。
 開村前の開拓時期から度々冒険者ギルドの助力を得ていた村では、ここ二週間あまり、尋常ならざる事態に見舞われていた。
 雨が降らない。そのくらいは珍しいことではない。
 それにこの時期なら雪解け水が近くの川を流れ、二週間の晴天続きはかえって畑仕事が進んでよい具合のはずだ。

 けれど。
「また出たっ。なんで片手片足しかないのに、走れるんだ、あれ」
「やっぱりデビルだからじゃ」
「でもデビルが分かる道具に反応がないんだろう?」
 このご時世、開拓村の近くでもまれにデビルが目撃されることがあった。
 それが二週間前。あまり賢そうではないデビルの群れが、今村の近くに陣取っている謎めいた生き物を追い立ててきて、村の近くに放置していったのだ。
 森の生き物に詳しい村人達も、珍しい騎獣も多数見ている村長代理の騎士も代官達も、家畜であれば大抵なんでも知っている教会のシスターも、まったく見た事がない金色の毛並みの生き物。
 これが前足、後ろ足共に片方ずつしかなく、デビルにやられたに違いないと考えた騎士達と村人とは、せめても最後くらいは看取ってやろうと近付いて、この獣が二本きりの足で走り回れることを知った。
 こうなると、見た目で分かりやすいデビルは当然だが、この追われていた生き物も普通の獣ではない。しかし村の誰にも、この生き物を知っている者はいなかった。近付けば暴れるし、言葉も通じない。むき出しの敵意だけは伝わってくる。
 そして、この傷付いた獣が居座って以来、村の近くの水源はどんどんと干上がってきているのだ。

 もう一つ、獣が暴れる時は決まってデビルの姿が見え、偵察に出した騎士の一人と村人数名とは、デビルやオーガ、エルフと人とで構成された大きな軍勢が森の各所に潜んでいることを調べて戻ってきた。
 その軍勢を率いている者の特徴を書き記した手紙を受け取った領主一族は、一読するや冒険者ギルドに村にいる『二本足の獣との意思疎通』と『村人の避難行動支援』を依頼してきた。

 二本足の獣の名前は、おそらくミントリュース。陽精霊の一種だが、他の精霊と違って人嫌いで、周辺地域に旱魃を招く、人の側からしても近寄られたくない性質の持ち主だ。よほど自然をないがしろにでもしなければ人里には来ないが、今回は事情が違うらしい。
 そして村人達が目撃した軍勢の首魁は、外見の特徴から怪僧と呼ばれたラスプーチンであろうと推測される。こちらの軍勢規模は不明、森の各所に分散して潜んでいるようだ。機を見てキエフに攻め寄せようとしていることは間違いないだろう。
 依頼主はミントリュースと村人への対応を優先でと告げたが、それ以上の働きがあれば相応の報酬を用意するとも話していたという。

●今回の参加者

クレア・エルスハイマー(ea2884)/ ジェイラン・マルフィー(ea3000)/ エルンスト・ヴェディゲン(ea8785)/ エルマ・リジア(ea9311)/ セシリア・ティレット(eb4721)/ 磯城弥 魁厳(eb5249)/ メグレズ・ファウンテン(eb5451)/ 宿奈 芳純(eb5475)/ ソーンツァ・ニエーバ(eb5626)/ クァイ・エーフォメンス(eb7692)/ コルリス・フェネストラ(eb9459)/ 雀尾 嵐淡(ec0843)/ 元 馬祖(ec4154)/ リーマ・アベツ(ec4801)/ 妙道院 孔宣(ec5511)/ ソペリエ・メハイエ(ec5570

●リプレイ本文

 ラスプーチンのみならず、様々なデビルが率いる軍勢がキエフを目指して進軍している。
 そのせいで避難する羽目になった村は、冒険者達が到着した時には準備を七割がた終えていた。敵の状況を考えれば、これは少し遅れていると見るべきだろう。
 そうして、冒険者達が見ても分かるほどに、村の周辺の森は乾燥していた。この時期ではありえないほど、森の下草が萎れて枯れかかっているのだ。
「家畜に水をあげなきゃやばそうじゃん。おいら、クリエイトウォーターが使えるし。必要なだけ用意出来るじゃんか、言って」
 村に入ったジェイラン・マルフィー(ea3000)が見たところ、水源が危ういのは間違いないようで、家畜の特に子供が少し弱ってきている。ほとんどエルフの村人に水不足を感じさせるところはないが、移動準備で多少疲れてはいるようだ。
 エルマ・リジア(ea9311)が尋ねたところ、今のところ村が直接襲われたことはない。それよりミントリュースを相手取るのにデビルは手一杯のようだ。ミントリュースも村の近くをうろうろしているものの、人の気配が濃い場所に好んで近付くことはないらしい。
 ジェイランとエルマに、ソペリエ・メハイエ(ec5570)、メグレズ・ファウンテン(eb5451)、妙道院孔宣(ec5511)、元馬祖(ec4154)も避難準備に加わって、まずは早急な出発を目指すことになった。今はミントリュースに掛かりきりのデビル達も、いつ何時村を襲撃するか分からない。
 馬祖が避難先のあてを確かめれば、これは明朗に領主のいる街の名前が帰って来た。道のりは歩くと二日くらいだが、今頃領主が差し向けた迎えも途中まで来ているそうだ。依頼に目的地までの護衛が入っていなかったのは、迎えと合流するまでの半日かそこらは当人達だけでも何とかなると言う楽観的な考えらしい。
「しかし、老若男女合わせての移動では、どんな危険があるかもしれませんよ」
 妙道院が目的地まで付き添わなくて大丈夫かと言を重ねたが、村の若者は賦役の関係で傭兵経験があり、半数近くはデビルと戦った経験もあるからと胸を張られてしまった。メグレズやジェイランが見たところ、他人の手は借りないという分かりやすい考えの他に、大丈夫と繰り返して自分達を鼓舞している雰囲気も伺える。あまりしつこく追求すると、他の村人の不安を煽りそうなので、敵軍の偵察を兼ねて領主の迎えと合流するまで同行とするのが落とし所のようだった。
 おかげでソペリエのつれて来た戦闘馬は途中で替えるのが大変だからと、荷役馬の真似は丁重に断られた。他にも自分の馬を使ってよいとの申し出は何人もからあったのだが、村人達は知らない馬は使いにくいと正直だ。
 もとより村人も道中を冒険者に守ってもらおうとは考えていなかったから、荷物は最低限しかない。今の時期に使わない衣類はじめ、農作業の道具から家財の大半を残して、家畜と食料と野営に必要な道具だけで移動するつもりらしい。
 となると、当然落ち着いたら帰ってくる予定だ。それで、途中からは避難準備の手伝いをしていた冒険者達は、畑に水をまくことにした。ジェイランがクリエイトウォーターで飲用水を提供したので、余裕がない村の水源でも畑に湿り気を与えるくらいは出来そうだ。村人が戻ってくるまで持ちこたえているようにと願いつつ、村人に指定されたとおりに水を撒いておく。
 村人避難の準備は着々と進んでいた。

 その頃、ミントリュースに対応するため、森に入った冒険者達は。
 村から大分離れたところで、まずは首尾よくミントリュースの姿を発見していた。デビルは感知魔法に一度引っかかったが近付いてきた様子はなく、あっという間に反応が消えている。彼らの動向が見咎められたかどうかは、ちょっと分からない。
 とはいえ、村にはいない精霊、妖精に騎獣をつれているのだから、見られれば冒険者か兵士だとは察せられるだろう。エルンスト・ヴェディゲン(ea8785)のように馬を移動の助けに使ってもらおうと思った者がこちらにもいなくはないが、これらはミントリュースを刺激しないように村に残った仲間達が見てくれている。
 ともかくも反応があったことでデビルへの警戒を怠ることは出来ないが、まずはミントリュースとの意思疎通が叶わねばこちらまで敵に回してしまうことになる。会話の術を得ようとセシリア・ティレット(eb4721)とクレア・エルスハイマー(ea2884)、クァイ・エーフォメンス(eb7692)の三人がインタプリティリングを用意していたが、発見したとはいえ、ミントリュースの位置は遠い。より確実性が高い方法として、宿奈芳純(eb5475)がテレパシーで話しかけることにした。会話の最中に効果が切れたら、それでなくても興奮している相手が余計に逆上しそうである。
 コルリス・フェネストラ(eb9459)がグリフォンで、クレアがペガサスで上空を、ソーンツァ・ニエーバ(eb5626)とエルンストが石の中の蝶、リーマ・アベツ(ec4801)がバイブレーションセンサー、雀尾嵐淡(ec0843)がディテクトアンデッドと、周辺警戒には多種多様な方法で漏れがないようにしている。
 磯城弥魁厳(eb5249)は近付ける様になったらすぐに近くまで移動しようと準備万端。クァイはミントリュースの気持ちが静まるようにと竪琴などを用意していつでも奏でられるようにしていたが、これは効果があるか分からない。
 下手に周辺でうろうろすると興奮して突っかかってくることがあるようなので、相手からもそれなりに見える場所に宿奈一人が出て、テレパシーを発動する。攻撃的な気配がないのでかろうじて向かってこなかったという身構え方だが、ミントリュースは宿奈のテレパシーに何かしら答えているようだ。
 彼らが最初に示すのは、『自分達は敵ではない』こと。その上で難儀している村から、デビルの討伐を依頼されたことを納得してもらい、近付いても敵と誤認されないようにしたい。ついでにデビルがある程度片付いたら、村から離れて欲しいのだが、これについては精霊に詳しい者が口を揃えて言った。
「障害がなくなれば、あちらから進んで帰るでしょう」
 なにしろ人嫌いで山奥に棲み、人里に来るのは太陽の恵みへの感謝を疎かにした時のみ。元々人から見れば怒れる精霊なのである。今回は村人に非があるわけではないから、供え物も何もせずとも、自ら戻ってくれるはずだ。戻りたいのに出来ないから、苛立っているに違いない。
 宿奈自身も精霊にはかなり詳しいし、他の者と意見を交わしても同様の結果だったから、『デビルを倒す助力をする』という話の持ち掛け方をした。まかり間違って『倒してやる』と受け取られたら、関係がこじれるに決まっている。
「本当にデビルを倒すなら攻撃しないとお約束していただきましたが、まずは顔を見せろと」
 しばらくして、話が一段落した宿奈がこう口にしたので、多少距離は保って双方で顔合わせと相成った。何人かは伝わる伝わらないに関わらず、きちんとした挨拶をしたのだが、習慣がないからか、やはり人嫌いからかミントリュースはうんでもすんでもない。皆が連れている精霊、妖精も率先して近付こうという気配がないから、相当苛立っているのだろう。
 なんにしても、最初の難問は突破したので一同は一安心していた。
 デビルは、今のところまだ近付いてこない。

 村の避難は、存分に水を飲んで家畜も元気を取り戻し、予定より出発は遅れたが停滞せずに始まった。馬祖が空飛ぶ絨毯の使用を、メグレズとソペリエが空いている馬に乗って行けと勧めるのだが、老人と幼子が馬車の荷台に乗っている以外、村人は歩いている。
「二日も掛かるのですから、半日くらいは交代で楽をしても良いと思いますよ」
「馬の手綱は我々が取るのに」
 歩きたいのならそれを尊重しようと、代わりに手荷物を積んでやった二人は、村人に頻繁に声掛けをしつつ、周囲の様子を確かめるのも怠らない。他の仲間が行った方角も気にしているが、何かが起きた気配もなかった。
 どちらかと言えば、村の代官達や教会の修道女とエルマ、ジェイラン、妙道院が延々と戦っていた。問題は、寄付金品を受け取るかどうか。
 村の側は、何かある度に人から援助を受けられると思うようになってはいけないので遠慮したいと言い、三人はこんなときにそんな遠慮は無用だと頑張っている。どうも村の成立と関係があっての信念らしいが、食料の有無は信念だけで補完できないと知っている三人も引き下がらない。歩きながらの舌戦は三時間ほど続いたが、
『賃借扱いで、そのうち利子をつけて返すことにすればどうですか』
 段々自分の意見を言うのに必死になってきた双方の様子を、実は村人とは言葉が通じないために様子だけを傍らから眺めていた馬祖が、冷静に指摘した。双方を宥めるところには入れないので、その分頭を巡らせたらしい。堂々巡りの舌戦を耳にして疲れることがない分、考えもまとまりやすかっただろう。
 もちろん、寄付を申し出た三人は返してもらうことなど考えていなかったけれど、村側もそういう関係なら受け入れやすいようなので、『村に戻ってから返してもらう』ことにした。とはいえ冒険者はすぐに連絡が取れるとは限らないから、返済先は冒険者ギルドにしておく。後はギルドに任せて、緊急時に役立ててもらえばいいだろう。
 エルマだけは現金を準備していたので、金額でしばしもめたが、後日返せる金額で決着している。
 村人達は森の中に拓かれた道を着実に進んで、敵と出会うこともなく迎えと合流できそうだった。

 かたやミントリュースと接した人々は、なかなか現われないデビルを待つのに多少疲れていた。目の前に不機嫌極まりない精霊がいて、それを守るためだから離れるわけにもいかないとなれば、双方共に心労が溜まる。
 だが話がまとまってから一時間ほどしてから、感知魔法でデビルが近付いているのが分かった。その時はまたあっという間に離れたが、しばらくしてまた近付いてくる。他の感知魔法や警戒には何も引っかからないので、
「虫くらいの大きさだと、魔法感知も難しいですよね」
 セシリアが言う通りに、デビルが姿を変えて近付いてきているのだろうと察せられる。
 グリフォンに乗ったコルリスが、オルフェウスの竪琴を奏で始める。デビルの行動を阻害するものだとミントリュースには事前に断り済みだ。宿奈が改めて伝えてくれているが、元来人の立てる物音が好きではないのだろう。ミントリュースは不機嫌そうに唸って、器用に立ち上がった。身振りで、目の前にいたリーマを横に追いやっている。
「敵が多数でしたら、グラビティーキャノンを使うかもしれませんので」
 主にミントリュースにリーマが告げているが、テレパシーリングを使っても返答がないので、これはストーンに切り替えだろうと溜息を一つ。仲間意識がないところに持ってきて、元々単独行動をする精霊に急ごしらえの連携を求めるのは無理だと、話し合いの段階から分かっている。
「全部で四十前後、一つだけ反応が離れています」
 雀尾が魔法で数えた敵の数を皆に知らせる。それがミントリュースにも伝えられて、どこまで分かってくれたものか。
「自分から突っ込まれては、かなわんのじゃ」
 磯城弥が思わずぼやいたとおりに、敵が来ている方向に飛び出されては皆も攻撃のしようがない。それでも磯城弥はその場からすいっと姿を隠して、どこか攻撃に適した場所に向かったようだ。同様にエルンストもインビジビリティリングで姿を消している。
 現われた敵は全てが空を飛ぶものだった。ミントリュースが飛べないので、その方が攻撃しやすいからだろう。ただし。
「リューベック、離れないようにして!」
 とっさにクレアが叫んだほどに、素早い。ペガサスでも置いていかれる速度で地表を走るのだ。ちょっと開けたところはあっという間に走りきり、潅木を薙ぎ倒して止まる。下手に近付いたら、冒険者も巻き添えで跳ね飛ばされかねない。
 それでもこの速度についていけないのはデビルもで、元の姿に戻ったはいいが、魔法以外は攻撃方法がない。今まではそれでも十分に攻撃出来ていたろうが、冒険者が加わるとそうもいかず。
 クァイのソードボンバーが上方に向かって放たれ、デビルの数体が姿勢を崩す。クレアもファイヤーボムを放ち、それを喰らって転げ落ちたデビルはソーンツァが止めを刺した。
 上空のコルリスは狙われれば地上近くに下りてきて、リーマの魔法で打ち払ってもらうようにしている。ただその間は演奏に集中できず、それを察したデビルに余計に狙われて、雀尾や姿を消していたエルンストのウィンドスラッシュに助けられている。
 この三人は、危うくもう一体降りてきていたデビルを狙って走ってきたミントリュースに蹴り上げられるところだったが、スモールホルスの警告の鳴き声でかろうじて身をかわしていた。ミントリュースはまったく構わず、咥え込んだデビルをがしがしと塵になるまで噛んでいる。
「あまり見た目のいいものではないな。魔法も使えるだろうに」
 エルンストの声が聞こえたかどうか、まだデビルに向かったミントリュースは確かに魔法も使ったが、相変わらず冒険者には攻撃しないだけで巻き添えを考慮していないので、かえって邪魔なこともある。
「人の話を聞けとは‥‥しつけられていないのでしょうが」
 ソーンツァがこんな場でぼやいたほどに自分中心のミントリュースの動きを気にしつつの動きだから、冒険者達もいつも通りの速やかな攻撃とはいかない。十二分の実力者が集まっているのだが、一体も残さず、逃がさずでデビルを退治しきったのは、かなりの時間が経ってからだった。
 一体だけ離れていると言われたのは、磯城弥が探し回り、ようやっと見付けたものをコルリスやクレアの協力を得て、かろうじて逃がさずに済んだというところだった。
「指揮を取っていたデビルだと思いますが、見覚えがあるかどうか」
 こういう姿のものを退治しましたと宿奈を通じて報告してもらうと、ミントリュースが初めて大きく頷いた。どうもそれが最初に襲ってきたデビルか、その同類らしく、間違いないのかは宿奈が凄まれていたが、嘘などないから皆平然としたものだ。
「これで帰ってくれればいいけどね。このあたりの植物のためには、今すぐでもいいんだけど」
 クァイが宿奈達を横目に、こそっと他の者達に囁いたとおりに、あたりは乾燥の上に走り回るミントリュースのおかげで散々な状態だ。一雨降れば回復を始めるだろうが、ミントリュースがいるとそれも叶わない。
 意思疎通の手段を持つ者達が、さて説得をしようと簡単に意見調整をしている間に、一通りの説明を聞いたミントリュースは、初めて精霊、妖精達となにやら意思疎通していた様子で‥‥
 彼らの間だけで頷きあうと、ミントリュースは人には見向きもせずにくるりと背中を向けたのだった。
『帰り道で、知っている精霊には人の手伝いをするように伝えてくれるって』
 どんな知り合いがいるのかとっさに察しはつかないが、ご機嫌に帰っていったらしい。

 その後、森の各所で帰り道のミントリュースが暴れた情報とその痕跡が、オーガ族の死体と一緒に発見されている。