新ギルフォード戦隊3『女王蜂』
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■シリーズシナリオ
担当:紅茶えす
対応レベル:7〜11lv
難易度:普通
成功報酬:4 G 55 C
参加人数:8人
サポート参加人数:-人
冒険期間:04月04日〜04月10日
リプレイ公開日:2005年04月06日
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●オープニング
キャメロットから南西二日ほどの所にギルフォードという街がある。
街の周辺には農耕や狩猟を中心とした小さな村が点在しており、森林地帯が多い。
領主である紅茶男爵の方針で、森林開拓や街道の整備に力を入れているのが特徴のひとつである。
道を作るのに必要な物のひとつが『石』だ。
カブト山賊団インセクターの秘密アジトにて。
「マンチスまでもが殺られたと言うのか!?」
「まったくだらしない男共だわねぇ。ここはインセクターの紅一点、スズメバチ怪人クインビー様の出番かしらね?」
「クインビー、ギルレンジャーZを侮ってはいけないクワッ!」
「おーっほっほっほっ! 私は、いずれイギリス王となるカブト首領ヘラクレス様の妃になる女、心配無用よ!」
「よく言ったクインビー。決して死ぬでないぞ」
「お任せあれ」
採石場。そこは様々な用途に使われる石を削りだすギルフォード重要地点のひとつ。
『切り立った崖』のような外観の採石場では、今日も多く人足達が働いていた。
そして、再び悪の魔手が伸びる‥‥。
「おーっほっほっほっ!」
高笑いと共に黄色と黒を基調としたプロポーション抜群の女が、たくさんの覆面戦闘員テシターを引き連れて現れた!
「やぁーっておしまい!」
「「「ゴキーッ!」」」
女が鞭を一叩きすると、テシター達が次々とバク転をしながら襲いかかる!
そして、あっと言う間に採石場は占領され、多くの人足達が捕虜にされてしまったのである。
「おーっほっほっほっ! 私はスズメバチ怪人クインビー。今日から貴方達を下僕にしてあげるわ☆」
こうして捕虜となった人足達は、強制労働を課せられるのだった。
付近にある詰め所へと逃げ延びた人足達は半数にも満たない。
「至急キャメロットの冒険者ギルドに連絡を取れ。悪と戦う正義の冒険者『ギルレンジャーZ』を呼ぶんだ!」
ここは冒険者ギルド。
冒険者達が仕事の斡旋を求めて集う場所である。
「諸君、事件だ!」
いつもと違う口調で冒険者ギルドのおやっさんが依頼書のひとつを見せる。
『ギルレンジャーZ宛
再び、採石場がスズメバチ怪人クインビーと名乗る女と、覆面をしたヤツらに占領されてしまったのです!
更に多くの人足達が捕虜になっています。クインビーを退治し、人足達を救出して下さい!
ギルフォード採石場責任者ロック』
「ただちに現場へ出動し、速やかにスズメバチ怪人クインビーを倒すのだ! 健闘を祈る!」
今回も、やけにノリノリで冒険者達を送り出す冒険者ギルドのおやっさん。
再び悪の手に落ちた採石場を取り戻すことが出来るのだろうか!?
●リプレイ本文
「‥‥人質とは姑息な手を使うものだな」
呟く志士の琥龍蒼羅(ea1442)。
「チョット事情が違うっぽいけど‥‥骨抜きにされてなきゃ良いが」
同じく志士の閃我絶狼(ea3991)。
「色香で人々を惑わすとは嘆かわしいことです」
溜息をつく神聖騎士エリス・ローエル(ea3468)。
「無法の嵐が吹き荒れようと挫けぬ心あるならば、いつしか嵐は凪となり静けさが戻る、災いは必ず去るもの‥‥その明日を信じ、戦い続けるだけだ」
固く決意するナイトのアリアス・サーレク(ea2699)。
ギルドのおやっさんに見送られ、出動する冒険者達。
「‥‥どうしてこう、あそこに出てくるのはネーミングセンスのない輩ばっかりなのかしら? はっきり言ってダサいわ。私が色々教えてあげようかしら?」
首を傾げるレンジャーのユラ・ティアナ(ea8769)。酷い言い様だが、なんだかんだ言ってノリは良さそうである。
と、順調な道中かと思いきや。
「‥‥あ」
バックパックの中を探っていた絶狼が冷や汗を垂らす。
どうやら、食料を買い忘れたようだ。
「良い子のみんなも忘れ物には注意だぞ」
なぜかポーズをキメて言うと、余分に用意していた仲間達に頼んで等価で分けて貰う事ができた。持つべきは仲間、備えあれば憂いなしである。
そして、採石場付近の避難所へと到着。
多くの者が捕虜にされたためか、人足達の姿は少なかった。
「神の御加護があらん事を‥‥」
その中の怪我人に『リカバー』で手当てをするエリス。
捕虜となった仲間達の安否を気遣う責任者のロックに救出を約束し、冒険者達は採石場へと赴いたのだった。
その頃、採石場では。
「おーっほっほっほっ! 良い働きをした者には御褒美をア・ゲ・ル・わ☆」
「「「クインビー様の元で働けて幸せだなぁ‥‥」」」
人質にされたはずの人足達が幸せそうな顔つきで労働に勤しんでいた‥‥。
『待てぇぇぇい!』
悪事を咎める叫び声!
見上げるインセクター、崖の上に立つ複数の影!
「己の美貌を笠に人々を惑わす不埒者を成敗するため、不死鳥の騎士ギルフェニックス参上です!」
クインビーを指さすエリス!
「頭はクールに、ハートは熱く! 蒼き隼、ギルファルコン!」
『オーラエリベイション』を発動させるナイトのクロノ・ストール(ea2634)!
「闇払う月光の盾、銀の月盾ギルフェンリル! 欲望に目が眩み、正義を見失った者達よ‥‥今一度、己が心の正義の輝きを呼び起こせ!」
天に手を翳すアリアス! 『オーラシールド』そして『オーラエリベイション』を発動させていく新ポーズ!
「愛・戦士ギルスタリオン!」
そして、ファイターのヲーク・シン(ea5984)が!
「魔斬の閃剣ギルパンサー! 色香に迷わず正義を示すぜ」
絶狼が!
「一回休んでごめんなさい! 白き翼ギルスワン!」
ユラが!
「黒翼の風ギルレイヴン!」
蒼羅が!
「貴重な人足を虜にするとはけしからぬ! 闇を狩る牙ギルタイガー推参!」
最後に浪人の尾花満(ea5322)が名乗りを上げ、ポーズをキメていく!
「無法の悪に立ち向かい、恐怖の闇を打ち砕く!」
ポーズを取り、『オーラパワー』の発動を合図とするクロノ!
『我らギルフォード戦隊! ギルレンジャーZ!』
声を合わせて叫び、両手で『G→Z』の文字を作るキメポーズ!
「おーっほっほっほっ、現れたわねギルレンジャーZ!」
鞭を一叩きし、高笑いで返すクインビー!
「「「ゴキーッ!」」」
バク転を披露しつつ、冒険者達を取り囲むテシター!
「「「オーッ!」」」
更に、捕虜となったはずの人足達までもが、テシターと共に冒険者達を取り囲む!
「皆さんにも守るものがあるはずです! 家族かもしれません、友かもしれません、ですが少なくともそこの方ではないはずです!」
説得を試みるギルフェニックス=エリス!
「目を覚ませ! 毒婦に魅入られ、この地を悪の手に渡すのが望みか! 友を、愛する者達を裏切るのか!」
続いて、ギルファルコン=クロノ!
「あ〜ら、酷い言われようだわね。だ・け・ど、彼らは私のために働けることに喜びを感じているのよ!」
「「「そうだそうだ!」」」
クインビーの言葉を心酔したように人足達が肯定する。
「なんだったら、アナタ達も下僕にしてあげても良くてよ?」
胸の谷間を強調するポーズから、投げキッスを飛ばすクインビー。
「そのようなことにつられるほど馬鹿ではない」
「悪の誘いに耳を貸す訳にはいかぬ。それに‥‥そのような真似をしたら拙者の大切な人に申し訳が立たぬ故。諦めて頂こう」
「フッ‥‥毒婦を美しいと感じる感性は持ち合せてはいない」
冷たく言い切るギルレイヴン=蒼羅、ギルタイガー=尾花、ギルファルコン=クロノ。
しかし!
ギルスタリオン=ヲークが仲間とクインビーを見比べ、悩んでいる!?
そして、一人敵陣へと歩を進め‥‥くるりと振り返る!
「あら、ギルレンジャーZにも物わかりの良い子がいるみたいね♪」
クインビーに褒められ、鼻の下を伸ばしている‥‥。
「貴様等目を覚ませッ! いいかげんにだ!」
容赦なくギルファルコン=クロノが『ソードボンバー』キックでギルスタリオン=ヲークを吹っ飛ばす!
ゆらゆらと立ち上がり、周囲を見渡し‥‥
「こう、ムチッとした感じがナイスですよね」
「「「だろ?」」」
「うんうん、バイ〜ンなナイスバデーが‥‥」
などと、人足達と打ち解けているギルスタリオン=ヲーク。
「ケバイおばさんの魅力にかかるようではまだまだだな。貴様等はその待遇に本当に満足しているのか?」
呆れたようにギルパンサー=絶狼。
「お、おば‥‥!?」
言葉を詰まらせるクインビー。
「貴女、ケバいわよ、はっきり言って。ついでに言えば、そのネーミングセンスのなさ。もうちょっと考えてきたらいいのに。あぁ、どうせだから人生考え直したほうがいいわよ、おばさん」
トドメを刺すギルスワン=ユラ!
「キーッ!」
ヒステリックに叫び、弓矢を乱射するクインビー!
「俺には守るべき友がいる! ‥‥貴様の弓は後ろにはとおさんよ!」
「これでも『盾』を名乗ってる者だ。簡単には抜かせん!」
身を挺して仲間を守るギルパンサー=絶狼とギルフェンリル=アリアス!
「愛を捨て悪に染まったか‥‥ならば私に迷いは無い。悪は‥‥討つッ!」
剣を構えるギルファルコン=クロノ! 目が本気だ!
「この採石場を悪に渡すか否か、決めるのは御主等の心であるぞ!」
盾だけ構えていたギルタイガー=尾花も刀に手を掛ける!
「ええぃ! 誰がクインビー様に相応しい男か決着つけようじゃねえか!」
改心する様子もなく、人足達を煽るギルスタリオン=ヲーク!
人足達の士気が高まる!
そして‥‥彼らは同士討ちを始めてしまったのだった。
この混乱の隙を突いて、テシター達と人足達を分離させる事に成功する冒険者達!
その際、テシターと一緒に、数人の人足をギルタイガー=尾花が『スタンアタック』で殴り倒したりもしたが、命に別状は無いだろう。
そして、次々にテシターを倒し、敵も残りわずかとなった。
「毒婦とは言え女性を傷つけるのは趣味ではない。早々にこの地より去るがいい」
ギルファルコン=クロノが警告するが、それを受け入れるような相手では無かった。
「あなたの間違った美を修正します!」
レイピアの切っ先を向けるギルフェニックス=エリス!
「已むを得まい。悪は‥‥討つ!」
「たとえ女性であったとしても‥‥悪に加担するのならば容赦は出来ぬぞ」
覚悟を決めるギルファルコン=クロノ、ギルタイガー=尾花!
「‥‥奥義ギルストラッシュ!」
『ブレイクアウト』から『スマッシュ』に繋ぎ、切り込んでいくギルパンサー=絶狼!
「悲しい女だな‥‥真の美しさを持たぬとは‥‥チャージング・ファルコン!」
「これで最後です! 必殺ギルチャージ!」
ギルファルコン=クロノとギルフェニックス=エリスの『チャージング』!
「この太刀筋‥‥、見切れると思うな。壱式連技・昇朧月刃!」
ギルレイヴン=蒼羅の地を這う軌道からの斬り上げ、薙ぎ払いの連続斬り!
「一度色々と考え直してきなさい、セレスティアルシューーート!」
ギルスワン=ユラの『シューティングPAEX』!
「「ゴキーッ!!」」
しかし、わずかに残っていたテシターが庇い、クインビーは致命傷を免れている!
「つまらん策略が好きなようだが‥‥直接戦闘ならば! ギル・ブレイク!」
そこで、ギルフェンリル=アリアスの『バーストアタック』がクインビーの衣装を斬り砕く!
「アア〜ン‥‥」
色っぽい声を出し、倒れるクインビー。
「俺達の勝ちだ、もう諦めろ」
剣を突きつけるギルフェンリル=アリアス。
ビッと親指を立て、妙に喜んでいるギルスタリオン=ヲーク。
「私の負け‥‥ね」
「水の流れは総てを清く洗い流す、悪に満ちた貴様でも想い清めれば素晴らしい未来があるだろう‥‥人、それを『改心』と言う」
敗北を認めたクインビーにマントを掛けてやるギルフェンリル=アリアス。
「だけど、まだヘラクレス様や怪人も残っているわ。改心するかは、それを見届けてからにさせてもらうわ」
マントを羽織り、立ち去るクインビー。
「女の色気、魅力って言うのは自分から振り撒くものじゃないわ、自然と溢れ出るものなのよ。もう一度、女としてやり直してきなさい。ギルレンジャーZ、これにて決着!」
ビシッと決めるギルスワン=ユラ。
「この採石場を悪の手に渡す訳には行かぬ‥‥その為には、戦い続けるしかないのだ」
刀を納め、呟くギルタイガー=尾花であった。
こうして悪は滅び、採石場に平和が戻った。
我に返った人足達も反省している様子。
「また一つ悪は滅びましたが‥‥人足さん、もう騙されてはいけませんよ」
優しく注意し、怪我の手当てをしていくギルフェニックス=エリス。
「「「ギルフェニックスこそ、我らの天使‥‥」」」
などと、調子の良い事を言っている。
「‥‥さて、この裏切り者、どうするかね?」
ジロリとギルスタリオン=ヲークを見遣るギルパンサー=絶狼。
「簀巻きで吊るして、グラビティーで上下に揺れててもらうか?」
その後暫く、ギルスタリオン=ヲークの叫び声が響き続ける事となる。
それを優しく見守る冒険者達。こうして仲間の絆も深まっていくのだろう。
頑張れ負けるなギルレンジャーZ!
ギルフォード戦隊に栄光あれ!