●リプレイ本文
冒険者ギルド。そこは正義の冒険者達の集う場所である。
(「あの熱かった日々が懐かしいな〜」)
などと、まったりしていたファイターのキット・ファゼータ(ea2307)にとって、この依頼は驚くべきものだった。
「なにぃ! あの男が戻って来ただと!?」
いつもより気合の入った芝居口調でテンションをあげるキット。
「ビ・ケイダー、あの男と決着をつける時が来たようであるな」
ジャイアントの大男が静かに立ち上がる。ナイトのシャルグ・ザーン(ea0827)だ。
今回は懐かしき仲間達に合わせた服装をしている志士の神薙理雄(ea0263)。髪型は少し華国風を意識しているのだろうか、ちょっとしたイメージチェンジも見られる。
「此方に来てから舞の稽古を怠っていかなったか見てあげますか」
これから戦場へ赴く理雄に、大勢を相手に想定した剣舞を指導する彌涼。
「因縁の対決、待望の刻だな」
様々な準備の計画を立てておく忍者の森里霧子(ea2889)。
「先輩方、勝利の暁には俺とお食事でも‥‥」
早速、交友を深めようとするファイターのヲーク・シン(ea5984)。いわゆるナンパだが、緊張していた場が少し和む。
「しかし、ビ・ケイダーねえ、俺にはあまり因縁は無いが‥‥」
そう呟いたのは志士の閃我絶狼(ea3991)。
「旧ギルレンジャーが戦った相手か‥‥、今回の敵は今までの今までのようにはいかんだろうな」
同じく志士の琥龍蒼羅(ea1442)。彼らは、ビ・ケイダーという男の事は直接は知らないが、先輩達と死闘を繰り広げた相手と聞いては油断はできない。
「まあ、悪事を働くなら退治せんとな」
と、絶狼。正義の心に目覚めているのは間違い無さそうだ。
「さってと、それじゃあいきますかね」
巨悪に立ち向かう正義の冒険者の一人として名乗りを上げたファイターのマナウス・ドラッケン(ea0021)が出動を促す。
「英雄とは力と友情、そして何より相手に負けないノリの良さだ! ノリでは絶対に負けてはならん☆」
熱弁するレイリー。
「気をつけてくださいね‥‥皆さん」
手を振って、皆を送り出す倉城。
準備を手伝っていたイリスも手を振る。
「皆様の無事を祈ってるです」
出動する冒険者達へ、祝福の頬キッスを贈る自称ギルレディー孤影。
そう、ギルフォード戦隊には心強いサポーター達の心もついているのだ。これから起こる戦いに敗北は許されない。
「奴の悪の美学と、我々の正義の心、どちらが勝つか勝負である!」
闘志を燃やすシャルグ。その正義の心は仲間達全員に伝わったことだろう。
ギルフォードの街。
採石場へと向かう通過点に過ぎないが、採石場を守るという事は、この街の人々の生活を守ると言っても過言ではない。
その広場に飾られた彫刻を綺麗に磨くファイターのリ・ル(ea3888)。何かとこの街に関わりのある依頼を多く引き受けていた彼にとっても親しみ深い街だ。
「Zに危機が」
とだけ、共にいた男に告げると、愛馬ステイブルーに跨がり、一路採石場を目指すのだった。
人足達の避難している詰め所へと到着した冒険者達。
「わたくしは作業員の手当をしてから行きます」
『リカバー』を使い、怪我人の手当てを始める神聖騎士エリス・ローエル(ea3468)。
それを手伝う者達と、先に採石場へと向かうメンバーに一旦別れる。
採石場では、美しくも華麗な布陣を敷いてビ・ケイダーとその一味が待ち受けていた。
そして、崖の上に立つ複数の影!
「魔斬の閃剣ギルパンサー、特別編にもしっかり参上!」
一番手に名乗りを上げたのは絶狼!
「黒翼の風ギルレイヴン!」
続いて、蒼羅!
「愛・戦士ギルスタリオン!」
先輩ギルピンク命名の通り名を名乗るヲーク!
『我らギルフォード戦隊! ギルレンジャーZ!』
声を合わせて叫び、両手で作った『G』の文字から『Z』の文字へと移行するキメポーズ!
「噂に名高きギルレンジャーの後継者達よ、待っていましたよ。しかし、わずか三人で来るとは見くびられたものですね!」
プライドを傷つけられたと言わんばかりのビ・ケイダー。
「正義の冒険者達のチームワークには一目置いていたのですが、買いかぶりすぎたのか? まさか恐れをなして逃げたとは考えにくいが、先遣隊としても戦力不足‥‥」
そう言って暫し黙考するビ・ケイダーに、
「ビ・ケイダー様、このような戦力で戦場に来たことを後悔させてやりましょう!」
そう進言し、槍を構えるツヴァイ!
「その通り! 後続が到着する前にヤツらの骸を晒して見せようぞ!」
大きな斧を軽々と振り回し、はやるアインス!
「決して侮ってはなりません。しかし、少々我らの力を見せてやる必要がありそうですね。『エビルアロー』並びに『シタッパー』の諸君! 至高の悪の美学とは何か! それを存分に見せて差し上げなさい!」
優雅な身振りで指令を下すビ・ケイダー!
「「「ギーッ!」」」
整列して背筋を伸ばし、片手を上げて叫ぶ覆面戦闘員『シタッパー』!
そして、ウェーブのように美しいバク転を披露しつつ、冒険者達を包囲し始める!
「そちらこそ見くびられては困る‥‥」
抜きはなった日本刀をかざすギルレイヴン=蒼羅!
「すでに俺達だけじゃないしな」
魔法のソードを一振りし、どっしりとヘビーシールドを構えるギルスタリオン=ヲーク!
「正義と悪、か‥‥。臆面もなく自らを悪と呼び、悪の美学を貫こうとはな。あのビ・ケイダーという男、相当にやるな。ならば、こちらも敢えて正義を名乗ろう‥‥!」
そこへ現れたのは新たなる正義の冒険者!
音が鳴るように細工した矢を打ち上げるレンジャーのアリオス・エルスリード(ea0439)!
「俺は『闇裂く一矢、ギルアーチャー』だ!」
そして、キメポーズ! その手には梓弓が握られている!
更に援軍は彼一人に留まらない!
「ふん‥‥ときめくじゃないか‥‥」
より高い場所から登場したのは、無表情でお人形さんのような雰囲気を持った不思議な少女、クレリックのマリー・エルリック(ea1402)。
「悪を迎え撃ち、正義の聖書でぶち殴る‥‥ときめく黒衣‥‥ギルキラー!」
名乗りを上げてキメポーズ!
颯爽と飛び降りる!
‥‥つもりだったのだが。
「‥‥降りれにゃい‥‥」
いきなりピンチかギルキラー=マリー!?
そこへ笛の音が聞こえてくる‥‥。
ワタワタする彼女を突如抱き上げたのはボロ布を顔に巻き付けた男だった。
彼の手助けによって、無事仲間達と合流!
「‥‥ありがとう‥‥」
礼を言うギルキラー=マリー。
「フッ、この期に及んで正体を隠しても、正義を謳う冒険者だということは分かっています!」
男のボロ布だけを正確に射抜き、正体を暴くビ・ケイダー!
「そうだ、人々がそう願う限り。俺は、ギルレクイエムなのだっ!」
そう叫んでポーズをとったのはマナウス! ヘビーボウを構える!
「六人‥‥か。まだまだ少数、恐れるに足りん! 我は『エビルアロー』が一人ドライ! 参る!」
シタッパーを指揮しつつ、攻撃を仕掛けるドライ!
「出たな『筋肉』山賊団」
いきなり、そう呼ばわるギルスタリオン=ヲーク。
「我らの事か? すでにビ・ケイダー様と『暗黒』山賊団との縁は切れている。我らはビ・ケイダー様の親衛隊『エビルアロー』だ! 侮辱のつもりならば許さぬぞ!」
「お前達がどう名乗ろうと勝手だ! だから俺が筋肉山賊団と呼ぶのも勝手だろう! お前ら3人は『さん肉』だ『いちにく』『ににく』『さんにく』な」
「許せぬ! 万死に値するぞ!」
ドライの鋭い斬撃を盾で受け止めるギルスタリオン=ヲーク!
「ギルレンZのお笑い担当を甘く見るなよ! お前ら全部お笑いに堕としてやる」
なおも挑発!
「ドライ、そこの程度の低い男の挑発に乗ってはなりません」
あくまでクールに諫めるビ・ケイダー。
「濃い(来い)! にく『ぶた』いちょう(肉部隊長)!」
今度はビ・ケイダーを指さし、わざと変なところで切ってニュアンスを変えた発言で挑発するギルスタリオン=ヲーク!
「フッ‥‥」
「ぷっ‥‥」
髪をかき上げ、クールに努めようとするビ・ケイダーに合わせて笑い返すギルスタリオン=ヲーク。
「ナンセンス‥‥」
ギルキラー=マリーの言葉が、彼のプライドにトドメを刺した。
ビ・ケイダーの拳が震えている。
「余程死にたいらしいな!」
スキを突くように『チャージング』を仕掛けてくるツヴァイ!
必死に挑発と防御に徹するギルスタリオン=ヲーク。
「ギルスタリオンは私が自ら始末する‥‥エビルアローは作戦通りに!」
静かなる怒りを燃やし、ギルスタリオン=ヲークへと狙いを定めるビ・ケイダー!
「や〜い、や〜い、へ・た・く・そ」
盾の陰から尚も挑発し、ビ・ケイダーの射撃を一身に引きつけるギルスタリオン=ヲーク。彼の命懸けの挑発は、仲間達の余裕を生む事に繋がったのだ。
「ときめこうぜ‥‥」
『グットラック』を掛けて戦いに望むギルキラー=マリー!
「‥‥チイィッ! 今回はやたらと数が多いな」
リュートベイルで攻撃をいなしつつ、確実にショートソードで切りつけていくギルパンサー=絶狼!
それでもなお、圧倒的人数差で攻める『シタッパー』と連携し、鋭い攻撃を仕掛けてくる『エビルアロー』の前に、次々と傷ついていく冒険者達!
「脆い‥‥脆すぎる。正義の冒険者とは‥‥ギルフォード戦隊とは、この程度だったのか‥‥?」
勝利を確信し、トドメを刺すべく狙いを付けるビ・ケイダー!
挑発しすぎたせいか、要所要所で『エビルアロー』の攻撃も受けてしまったギルスタリオン=ヲークも無傷ではいられなかったのだ!
しかし、その矢は放たれる事無く、
『待てぇぇぇい!』
悪を咎めるその叫びに手を止められてしまったのだ!
再び、崖の上に現れた複数の影!
「やはり来たか‥‥!」
不敵な笑みを浮かべるビ・ケイダー!
「哀愁の彫刻騎士、ギルセピア推参!」
『オーラエリベイション』『オーラシールド』『オーラパワー』『オーラボディ』という四種のオーラに身を包み、名乗りを上げたのはシャルグだ!
「またこの場所へ戻ってきたぜ! そう! 俺の名は戦隊必須! 必須! ギルピンクだ!!」
『必須』を強調し、キメ台詞とキメポーズ!
ちょっと、ジ〜ンと浸っているキット。しかし、ピンクを象徴するそれにはちょっとシミが出来ていた。飲み物をこぼしてしまったらしい‥‥。
「今回は因縁も在りますからギルイエローで参上です!」
黄色いエチゴヤマフラーをなびかせ、ビ・ケイダー達を指さすエリス!
「雷光の志士ギルパープル!」
エリスと同じく、懐かしき名を名乗る理雄!
「民の嘆きが、仲間の叫びが俺を呼ぶ。彫刻に封印されしギル戦士、ギルペイルブルー! 蒼天に代わって再び悪を討つ!」
続いて、蒼い鉢金から蒼いブーツまで、蒼を基調としたリルのキメポーズ。
「東洋の神秘・ギルクリアー! 春の花に見とれて遅参失礼!」
そして、何故か花柄に迷彩したエチゴヤマフラーで登場の霧子!
『我ら、ギルフォード戦隊ギルレンジャー!!』
声を揃えて『G』ポーズが決まった!
「そう来なくては、この地へ舞い戻った甲斐が無いというもの。嬉しく思うよギルレンジャー! 今度こそ、悪の美学の完全勝利をさせて頂く!」
ビ・ケイダーの指令で、陣形を変えるシタッパーとエビルアロー!
「正義は負けません! 皆さん立ち上がるのです!」
「これを使え! 今まで良く耐えてくれた!」
「受け取れっ、ギルリフレッシュ!」
傷ついた冒険者達にリカバーポーションを投げ渡すギルイエロー=エリス、ギルピンク=キット、ギルセピア=シャルグ(ギルピンク提供分)!
同じく、リカバーポーションを投げ渡しつつ、シタッパーのど真ん中に飛び込むギルクリアー=霧子!
続いて短刀の二刀流で突撃し、剣舞のように回転運動を多用しながら、斬り込んでいくギルパープル=理雄!
刀とパリーイングダガーの二刀流から、民族舞踊を取り入れた剣舞でシタッパーを倒していくギルペイルブルー=リル!
「新たな戦士達よ、力を貸そう!」
なぜか『樫木のちゃぶ台』を振り回し、敵陣に突入するギルセピア=シャルグ!
「春花の術!」
忍法で眠らせ、更にはマキビシ代わりに集めておいた小石や工作を施した投網を使って、次々とシタッパーを撹乱していくギルクリアー=霧子!
「技の冴えは落ちてないな!」
そう誉めつつ、自らも切り込むギルピンク=キット!
「ええい、援軍など予測の範疇だろうが! 取り乱すな!」
浮き足立つシタッパーを一喝し、統率を取り戻すアインス!
だが、援軍の登場とリカバーポーションによって、この間に体力を回復する冒険者達!
「‥‥まあ、みんなポーションあれば、私はいる意味ないですね‥‥」
『リカバー』を使えるギルキラー=マリーが微妙に腐っている。しかし、気付かなければならない。彼女も正義の冒険者達の一員、そのチームワークが絶大な力を生む事を!
「邪魔する方はお仕置きです」
ワスプ・レイピアでシタッパーを貫くギルイエロー=エリス!
「味わえ! 正義の刃!!」
『カウンターアタック』でシタッパーを切り伏せるギルピンク=キット!
前衛でコンビを組むギルパンサー=絶狼!
「その力なら任せられる!」
ギルピンク=キットは、自分の背を彼に任せ、敵陣深く切り込んでいく!
「一気に押し返せ!」
ギルアーチャー=アリオス、ギルレクイエム=マナウスの援護射撃!
ギルレイヴン=蒼羅も魔法を温存し、刀でシタッパーを倒していく!
「正義の裁きを受けてみろ‥‥ブレイブ・バイブル・クラッシュ‥‥!」
聖書の角でシタッパーを殴りつけるギルキラー=マリー!
ある意味クレリックの大切な武器ではあるが、直接殴打するとは‥‥、
「ギーッ!?」
物凄く痛がっているシタッパー。聖書だけに、人智を越えた重みがある‥‥のかもしれない。
そして、『分身の術』を発動させたギルクリアー=霧子!
「「「ギーッ!」」」
群がるシタッパーを『微塵隠れ』で吹き飛ばす!
集めておいた花びらを舞い散らし、鮮やかに華麗にビ・ケイダーの目前へと姿を現す!
「お久しぶり。待っていたよ、この時を」
艶笑するギルクリアー=霧子。
「私も待っていたとも。‥‥だが」
「ビ・ケイダー様に手出しはさせん! 私が相手だ!」
『チャージング』で救援に駆けつけるツヴァイ。
「バカを護ろうと必死だな、お嬢さん。そんなに奴が愛しいか?」
「無論、将軍として『敬愛』しているとも! しかし、邪推はやめてもらおう!」
挑発するギルクリアー=霧子を攻撃し、ビ・ケイダーから引き離そうとするツヴァイ。兜の下に隠された表情は窺い知れない。
無限とも錯覚するほどだったシタッパーも、いつしか数を減らし、まともに戦えるのはエビルアローとビ・ケイダーだけになっていた。
ギルイエロー=エリス、ギルキラー=マリーが『リカバー』で仲間達を回復していく。
「さあ、後はお前らだけだ」
ギルパンサー=絶狼の言葉に合わせ、各エビルアローと戦うメンバーに別れる!
「しばらく、俺の相手をしてもらおうか」
ビ・ケイダーの足元に矢を撃ち込んで挑発するギルアーチャー=アリオス!
彼への敬意の表れか、シルバーアローを使っている。
「望むところ。弓の腕で負けるわけには行かぬ!」
逆に足元へと矢を撃ち込み、再現してみせるビ・ケイダー!
「我が輩はアインスを相手しよう‥‥!」
アインスと対峙し、『オーラシールド』を前面に構えるギルセピア=シャルグ!
「援護はお任せですの!」
左手の月露を置き『ライトニングソード』を発動させるギルパープル=理雄!
「オーラシールドか。少しは戦いのイロハを知っているようだな!」
そう、アインスの得意とする『バーストアタック』をもってしても、オーラで出来た盾を物理的に破壊することは不可能なのだ!
「至高の悪の美学? そんな厳つい鎧を着て、大馬鹿者の理想論に付き合うとは、気張りどころが違うんじゃないか?」
「お前達になどわかるものか! ビ・ケイダー様の心が!」
分身しての一撃離脱で、ツヴァイと対峙するギルクリアー=霧子に、ギルピンク=キットとギルパンサー=絶狼が加わる。
「当たるか!」
『オフシフト』で確実に回避し、
「貴様のガードは俺には効かん!」
『ポイントアタック』で攻めるギルピンク=キット!
その間にギルパンサー=絶狼はショートソードを置き、『クリスタルソード』を発動させる!
「アインスにはギルセピア、私にはギルピンクか。瞬時に我らの特技を見抜き、対応した布陣で攻めてくるとは‥‥!」
重装備を活かしたツヴァイにとって天敵のような相手なのだ。ならばと標的をギルパンサー=絶狼に定め『チャージング』!
「流石に鋭い‥‥だが、凌げば隙だらけだ」
リュートベイルで側面に受け流す様に捌いて凌ぎ、『チャージング』で出来た隙に、
「ガードごと打ち抜く‥‥砕け散れ!」
『バーストアタック+スマッシュEX』でツヴァイの兜を叩き割る!
「やるな‥‥だが、兜を失った程度で怯みはしない!」
ツヴァイの兜の中に隠されていた美しい長髪と顔が露わになる!
「二刀流で師匠を超えるための試金石だ」
ドライと対峙するのはギルペイルブルー=リルと、
「ウインドスラッシュ!」
攻撃魔法で援護するギルレイヴン=蒼羅。
そして、『リカバー』で援護しつつ、接近する機会を窺うギルイエロー=エリスだ。
「この距離‥‥外さん!」
『シューティングPA』で腕を狙い、射撃能力の低下を狙うギルアーチャー=アリオス!
「それはこちらの台詞だ!」
だが、ビ・ケイダーもまた、彼の腕を『シューティングPA』で射抜いたのだ!
そこへ、ギルスタリオン=ヲークが立ちはだかり、ギルキラー=マリーがすかさず『リカバー』を掛け、ギルレクイエム=マナウスの矢が追撃をかける!
「ギーッ!」
傷ついた身体で、ビ・ケイダーを庇ったのはシタッパーの一人! 尊敬に値する忠誠心と言えよう!
『オーラシールド』を持つギルセピア=シャルグの相手は不利とみたのか、ギルパープル=理雄へと攻撃を集中させるアインス!
「ギルライトニング‥‥ウチに力を‥‥!」
龍叱爪を装着し、上着を脱ぎ捨てたギルパープル=理雄の巫女装束が露わになる!
「返り咲きの紫電華・ギルバイオレット! オリエンタルパワーで再誕!!」
『ライトニングアーマー』発動! 華国の武器をも取り入れたオリエンタルなスタイルでファイティングポーズ!
「来ぬならこちらから行くぞ! ギルヘビープレス!」
アインスに『スマッシュ』を叩き込むギルセピア=シャルグ!
「雷華闇閃・拳影!」
更に『ライトニングアーマー』を纏ったギルバイオレット=理雄の龍叱爪が炸裂する!
「ええいままよ! 我らに退く事は許されぬのだ!」
同じく『スマッシュ』を仕掛けるアインス!
「ギルインフィニティプレス!」
間髪入れず交錯する斧とちゃぶ台!
ギルセピア=シャルグが『カウンターアタック+スマッシュEX』を叩き込んだのだ!
「我が生涯に悔い無し‥‥! なぜならば、ビ・ケイダー様は‥‥必ず勝利するからだ‥‥!」
「「「アインス!」」」
倒れ伏すアインス! ビ・ケイダー、ツヴァイ、ドライの叫び!
「悪を戒める正義の鎖! ギルギュレイト!」
そこで、ギルイエロー=エリスの『コアギュレイト』がドライを捉えた!
「しまった‥‥!」
「悪を葬る蒼き十字架、ギル・ペイルクロス!」
すかさず、ギルペイルブルー=リルの『ダブルアタック』!
「決めさせて貰う‥‥、参式刀技・弧月斬!」
そして、刀を上段に構えたギルレイヴン=蒼羅! 弧を描くようにV字型に斬る!
「無念‥‥。ビ・ケイダー様に‥‥必ずや勝利を‥‥!」
「「ドライ!」」
立ったまま絶命するドライ! ビ・ケイダーとツヴァイの叫びが交差する!
「エビルアローも最早私一人か‥‥!」
がむしゃらに挑んでくるツヴァイの鎧はギルパンサー=絶狼によって、ほとんど砕かれていた。
「これがピンクのマタドールアタックだ!」
『オフシフト+カウンターアタック+ポイントアタック』を決めるギルピンク=キット!
「悪いが、これで終わりだ」
更に、ギルパンサー=絶狼の『スマッシュ』!
「申し訳ありません‥‥理想のため、共に駆ける事は‥‥もうできないようです‥‥。ビ・ケイダー様に勝利を‥‥勝利を愛しき人へ‥‥!」
女性と言えど、悪に荷担する彼女を‥‥彼らは倒すしか道がなかったのだ。
「ツヴァイ! ‥‥キミの想いを知りつつも、悪の美学の犠牲としてしまった私を許せ‥‥。この償いは勝利をもって返す!」
悲壮な顔つきで、冒険者達へと向き直るビ・ケイダー!
「‥‥良い部下を持ったな」
散っていったツヴァイから、ビ・ケイダーへと視線を移すギルクリアー=霧子。
『エビルアロー』を倒し、ビ・ケイダーと対峙する冒険者達。
「ビ・ケイダーさん、相容れませんが信念を貫く姿勢はご立派ですよ」
感心したようにギルイエロー=エリス。そして、全力を尽くす事こそが礼儀なのだと構える!
「いよいよ因縁の対決か。いくぞ! ギルスタンフェイントエイリアス!」
分身したまま、忍者刀での『フェイントアタック』、そして蹴りの『スタンアタック』へと繋ぐギルクリアー=霧子!
『ウインドスラッシュ』で援護しつつ、チャンスを見つけて『ライトニングソード』を発動させるギルレイヴン=蒼羅! 更に、刀を捨てもう一度!
「これがお前の言う『悪の美学』とやらの成果か? だが古来より悪の栄えた例はないらしいぜ!」
紙一重の『オフシフト』でビ・ケイダーの射撃を回避し、距離を詰めるギルピンク=キット!
「惜しいな。貴公に正義の志あらば、変態からイギリスを救う勇士になれたであろうに」
悪の美学にこだわる彼が、降伏や捕縛を受け入れない事をギルセピア=シャルグは感じ取っていた。最後まで全力で戦う事が彼に出来る全てだという事も!
「フッ、それは、私か諸君か‥‥勝った方が成せば良い事。‥‥そして、勝つのは私だ!」
傷ついてもなお鋭い『シューティングPA』を返礼とするビ・ケイダー!
冒険者達の包囲網にジリジリと追い詰められていくビ・ケイダー!
谷を背に最後の矢つがえ、弓を引き絞る!
「ははは! 私は貴殿が大好きだよ! 悲壮なまでの愚直さが! 挫折を超え理想を追い求める脳味噌筋肉が! 悪を求めて遠ざかるバカ加減が!」
刀を納めたかと思うと、ビ・ケイダーの顔を殴りつけるギルクリアー=霧子!
「フッ‥‥。美しき女性を魅了し、狂わせてしまうのが私の宿命なのか‥‥!」
見事なまでのナルシスト解釈で彼女の愛(?)を受け止めるビ・ケイダー!
「本日二度目の戒めの鎖ギルギュレイト!」
ビ・ケイダーへの接近に成功したギルイエロー=エリス! ギルキラー=マリーの『グットラック』を受けての『コアギュレイト』!
「「今だっ!」」
そこへ、ギルスタリオン=ヲークの剣と、ギルレクイエム=マナウスの『シューティングPA』が!
「アーチャー・マキシマムシュート!!」
同じく、ギルアーチャー=アリオスの『シューティングPA』が!
「我が太刀筋は魔斬の閃光‥‥ギルブレイカー!!」
ギルパンサー=絶狼の『スマッシュEX』が!
「お久しぶりの‥‥必殺のG・P・A!!」
ギルピンク=キットの『ポイントアタック』が!
「二人分の魂が籠もったこの拳、受けてみなさい! 雷華闇閃‥‥真ライトニングクロー!!」
ギルバイオレット=理雄の龍叱爪が!
「一意専心‥‥、弐式連技・月華斬舞!」
ギルレイヴン=蒼羅の『ライトニングソード』二刀流による斬り上げと袈裟斬り! 身軽になった彼の薙ぎへと繋ぐ三連続攻撃が!
「今こそ決着を付けよう。喰らえ、チャージングギルプレス!」
ギルセピア=シャルグの『チャージング+スマッシュ』が!
「美学など、滅びを糊塗するために使う言葉だ。その時点でお主は既に敗れていたのだ‥‥悪を葬る蒼き十字架、ギル・ペイルクロス!」
ギルペイルブルー=リルの『ダブルアタック』が!
正義の冒険者達の想いを込めた連携攻撃がビ・ケイダーへと炸裂する!!
「私は死に場所を‥‥求めていたのかもしれん。ありがとう‥‥、諸君と最後に戦えて‥‥かはっ」
最後に吐血し、谷へと転落するビ・ケイダー。
そして、ギルクリアー=霧子の『微塵隠れ』による爆発が彼の姿をかき消した‥‥。
彼は最後まで『悪の美学』に殉じたのだ。
それに応えるかのように整列する冒険者達!
『我ら、ギルフォード戦隊! ギルレンジャー連合!』
全員で『G』ポーズをキメ、手向けとしたのだった。
ギルレンジャー連合によって、悪は滅びた。
「フッ‥‥罪を憎んで人を憎まず、だ」
ギルアーチャー=アリオスが告げる。
「奏でよう、悪の美学に滅びのレクイエムを‥‥」
横笛を吹くギルレクイエム=マナウス。
「王道こそが、ヒーローのお約束です‥‥王道を突き進みます‥‥それが私です‥‥」
何かを悟ったかように仲間達と固い握手を交わしていくギルキラー=マリー。
「大団円と言えば、皆でガッチリ握手だな!」
ニッと笑って握手するギルピンク=キット。
「奴はもう居ない‥‥。更なる敵は‥‥、宜しく頼むぞ後輩!」
ギルレンジャーZへと平和を託すギルクリアー=霧子。
「終わりましたか‥‥夏にも一波乱あるのでしょうか」
そうぼやくギルイエロー=エリス。そして彼女には、これからギルフェニックス=エリスとしての使命が残されているのだ。
そして、平和が戻った採石場へ、責任者のロックを始め、人足達が戻ってくる。
彼らは、戦い疲れた冒険者達へと食事を振る舞ってくれた。
「‥‥ごはん」
キラリとギルキラー=マリーの瞳が輝く。野菜は避けて、肉ばかり食べている‥‥。
「正義があるためには悪が必要、か」
そう呟き、マントを翻して立ち去るギルアーチャー=アリオス。
「Zは明日もギルフォードのために戦い続けるんでしょうなぁ」
ギルフォードを憂える者として、そう呟くギルペイルブルー=リル。
たとえ新たな悪が芽吹こうとも、彼らはいつでも団結し、蘇ることだろう!
ギルフォード戦隊連合に栄光あれ!!