三匹の大豚

■ショートシナリオ


担当:紅茶えす

対応レベル:2〜6lv

難易度:やや難

成功報酬:2 G 4 C

参加人数:8人

サポート参加人数:4人

冒険期間:07月10日〜07月17日

リプレイ公開日:2005年07月13日

●オープニング

 キャメロットから南西二日ほどの所にギルフォードという街がある。
 街の周辺には農耕や狩猟を中心とした小さな村が点在しており、森林地帯が多い。
 最近、この地方ではモンスターによる被害が頻発していた。

 ここは冒険者ギルド。
 冒険者達が仕事の斡旋を求めて集う場所である。
「仕事の斡旋か? この依頼を引き受けてくれないか?」
 いつものように冒険者ギルドのおやっさんが依頼書を見せる。

『最近、村にオークが出没するようになり、畑が荒らされたり、怪我人が出たりと被害が続出しています。
 オークは三匹ほどなのですが、村の者ではどうする事もできません。特に一匹、大柄なのがいて、そいつが暴れると嵐が来たかのような有様で‥‥。
 何卒、オークを退治してください!』

「依頼の村までは片道で三日ちょいって所だな。依頼内容とオークの数からして、大柄だというヤツはオーク戦士だろう。頑張って退治してやってくれ」
 こうして新たな依頼を受けた冒険者達であった。

●今回の参加者

 ea0396 レイナ・フォルスター(32歳・♀・ファイター・人間・イギリス王国)
 ea2710 アーヴィング・ロクスリー(45歳・♂・レンジャー・人間・イギリス王国)
 ea3472 世羅 美鈴(27歳・♀・浪人・人間・ジャパン)
 ea8583 アルフレッド・アルビオン(33歳・♂・クレリック・エルフ・イギリス王国)
 ea9244 ピノ・ノワール(31歳・♂・クレリック・エルフ・ビザンチン帝国)
 eb0432 マヤ・オ・リン(25歳・♀・レンジャー・ハーフエルフ・イギリス王国)
 eb2322 武楼軒 玖羅牟(36歳・♀・武道家・ジャイアント・華仙教大国)
 eb2481 リラネージュ・ヴァルキュリア(24歳・♀・神聖騎士・ハーフエルフ・ノルマン王国)

●サポート参加者

アリオス・エルスリード(ea0439)/ とれすいくす 虎真(ea1322)/ ディーネ・ノート(ea1542)/ 駒沢 兵馬(ea5148

●リプレイ本文

 依頼を受けた冒険者達。
「初めまして、レンジャーのアーヴィング・ロクスリー(ea2710)です。よろしくお願いします」
 そして彼は、それぞれ共に依頼をこなした事のある浪人の世羅美鈴(ea3472)、レンジャーのマヤ・オ・リン(eb0432)に対し、
「お久しぶりです」
 と、挨拶する。気さくに返す美鈴。
 へりくだった丁寧な物腰で挨拶を返すマヤ。
「玖羅牟だ‥‥宜しく」
 真面目顔を崩さず、武道家の武楼軒玖羅牟(eb2322)。
 少し距離を置き気味の神聖騎士リラネージュ・ヴァルキュリア(eb2481)。困った事にイギリス語が話せない。
 それに気付いたクレリックのアルフレッド・アルビオン(ea8583)が通訳を引き受ける。
 仮想敵として練習相手になっていた兵馬は、アルフレッドに手作り弁当を渡し、出発する冒険者達を見送るのだった。

 依頼の村にて。
「気を落とされるな、村は立て直せよう‥‥命さえあれば、何度でも、な」
 村人に見舞いの言葉をかける玖羅牟。そして、必ずオークを退治すると約束する。
 オークの現れた方向などを聞き込むクレリックのピノ・ノワール(ea9244)。手分けして情報収集し、
「ケルヴェス、これがオークの匂いだ。こいつを追っていくんだ。頼んだぞ」
 オークの暴れた場所で、愛犬に匂いを覚えさせるアーヴィング。
 戦闘に不要な荷物や驢馬を村の宿に預けておくアルフレッド。皆もそれに倣う。
 村には入らず、村外れの森の入り口を調べていたマヤが合流し、オークの痕跡を追っていく。
「伺った様子ですと、オーク達はこの村を無抵抗な獲物とみなしています。ですから、気まぐれの範囲を超えて、習慣に反する行動には出ません‥‥まだ、今の所は」
 敵の警戒心が薄い間に倒してしまおうというわけである。
「オークって結構頭いいから奇襲とかには気をつけないとね」
 念のため、周囲を警戒する美鈴。同じく、敵の奇襲や罠に注意しておくアルフレッド、アーヴィング、リラネージュ。
「ここに身を隠せば、後衛はより安全に戦えそうだ‥‥」
 森林に土地感のある玖羅牟が、戦闘に適した場所の見当をつけておく。

 暫くして。
 アーヴィングの愛犬ケルヴェスが唸り声を出す。
「ん、あの木の葉の揺れは変だ。‥‥何かが来る!」
 自然の中で不自然に動くものに集中し発見に努めていたピノが気付く。
「いましたか。では私は失礼して上から」
 木に登るマヤ。高い所が好きな彼女らしく、木の上から射撃する算段である。
「オーク戦士は手ごわいと聞く。際どい戦いになりそうだ」
 構えをとる玖羅牟。
 短時間で作戦通りに陣形を組む冒険者達。直後、三匹のオークが出現!
「「「ブヒッ!?」」」
 オークから見れば、突然、武装集団と出くわした格好である。
 『グットラック』を発動させ、いつでも仲間の傷を回復できるよう準備しておくアルフレッド。
「「「ブヒーッ!」」」
 だが、暫し顔を見合わせたオーク達は、やはり冒険者達へと襲いかかってきた。無抵抗な村人達と同じと思ったのか、単なる本能なのかは分からない。
 ある程度引き付けた所で、『ダブルシューティングEX』でオーク三匹へ同時に射撃するマヤ!
 それほど傷は深くないが、少しでも動きを鈍らせるのが目的である。
「これ以上、お前達を暴れさせる訳にはいかないんだ‥‥」
 同じく矢を番え、小さく呟いたアーヴィング。『シューティングPA』でオーク戦士に射撃!
「さって‥‥暫くダンスの相手をしてもらうわよ」
 ファイターのレイナ・フォルスター(ea0396)が、取り巻きのオーク一匹に切りかかり、自分に引きつける。
『皆さん、死なない様に精一杯がんばりましょう!』
 同じく、もう一匹の取り巻きオークを引きつけるリラネージュ。
「私の力がどこまで通用するか‥‥」
 オーク戦士に対し、まずはナックルでの打撃で様子を見る玖羅牟。
「オーク戦士の方は任せて! そっちはお願いね!」
 思い切って、オーク戦士に『スマッシュ』を叩き込む美鈴!
「相手の実力はおそらく我々を凌いでいるでしょう。こちらは総合力で勝負です。滅せよ!」
 オーク戦士に持てる最大威力の『ブラックホーリー』を撃ち込むピノ!
 常日頃から自分の力を試してみたいと考えている彼には丁度良い相手だろうか。
「ブヒーッ!」
「やらせん!」
 冒険者達を相手に暴れ回るオーク戦士が後衛の方へと行かないよう、玖羅牟が睨みを利かせている。
「連携はさせないよ!」
 オーク達を完全に分断し、斬撃と『スマッシュ』を織り交ぜ、オーク戦士に集中攻撃する美鈴!
 射線を確保するように回り込んで、オーク戦士へ集中射撃していくアーヴィング。自分の周囲に居るように指示した愛犬ケルヴェスが遅れることなく着いていく。
 そう、冒険者達は事前に戦闘時の作戦も相談していたのである。
 ピノの提案は逆に、オーク戦士より先に二匹のオークを倒し、戦力を集中させてオーク戦士に挑むという作戦だったが、現行のオーク二匹を引き離し、オーク戦士を集中攻撃して先に倒すという意見の方が多かったのだ。
 その作戦が採用された以上、それに賛同し、仲間達と連携して事に当たるのが勝利への近道だとピノも理解している。
 適当に距離を取りつつ、『ガード』を交えて防御に徹し、オーク戦士が倒されるのを待つレイナ。
『見切りましたよ! 円卓の騎士を目指す者として、やられる訳にはいきません!』
 オークの攻撃を『オフシフト』で避けるリラネージュ。彼女の目指す理想は高い。
 作戦通り、二人が引きつけているおかげで、オーク戦士には六人が連携して当たる事に成功していた。

 オーク戦士の動きが、負傷によって鈍ってきている。
 冒険者達も無傷では無かったが、アルフレッドの『リカバー』によって致命的なダメージを受ける前に回復していたのである。
「悪く思うな‥‥破アァッ!」
 トドメを刺すべく、玖羅牟が『ストライク』を叩き込む!
 続いて、アーヴィングの『シューティングPA』と、マヤの『シューティングPAEX』!
 更に、ピノの『ブラックホーリー』、美鈴の『スマッシュ』!
「ブヒ‥‥ッ」
 流石のオーク戦士もこれほどの攻撃を受けて、生きている訳がない。
「まだ気は抜けないな」
 そう、まだ敵は残っているのだ。レイナとリラネージュの援護に向かう玖羅牟。
 仲間達がオーク戦士を倒したのを確認し、防御に徹していたレイナも『カウンターアタック』から反撃に転じる!
『あはははは‥‥ほらほら! もっと苦しみ足掻きなさいな!!』
 戦いの中、狂化してしまったのか、リラネージュが危ない発言をしつつ、オークを刀で斬りつけている。
「いっくよ〜」
 美鈴も『スマッシュ』でオークへと攻撃を開始。
 最大威力の『ブラックホーリー』の連続使用で消耗したピノは、オーク相手には威力と消耗を抑えての援護である。
「「ブヒ〜〜‥‥」」
 程なくして、オーク二匹も倒れ、冒険者達は勝利の凱歌をあげたのだった。
 負傷者に『リカバー』を掛け、全快させていくアルフレッド。
『月が鮮血を映して、とても綺麗で‥‥あぁ、もう死んじゃってたんですよね‥‥』
 倒したオークを踏みつけ、気持ちを落ち着かせるリラネージュ。
「角〜‥‥は無いから牙〜♪」
 倒した証として牙を切り落とすレイナ。こうする事で、彼女の達成感は満たされるのである。

 オークを倒した事を村に報告する冒険者達。
「日々の糧を御与えになったことを感謝します‥‥って、こう言うとボクらがオーク達を踏み台にして肥え太ってるみたいですね。何事にも節制と初心は大事ですねい」
 神に感謝し、自分を戒めるアルフレッド。
『依頼完了、ですね』
 そう締めくくるリラネージュであった。
 いずれ彼らが英雄と呼ばれる日が来ることを願っている。