【プリンスof海賊】妖精の眠る宝玉

■ショートシナリオ


担当:月乃麻里子

対応レベル:8〜14lv

難易度:普通

成功報酬:4 G 15 C

参加人数:7人

サポート参加人数:-人

冒険期間:08月12日〜08月17日

リプレイ公開日:2008年08月20日

●オープニング

●これまでのあらすじ
 まぶしく輝く金髪に紅の唇――女装させればそんじょそこいらの貴族令嬢なぞ足元にも及ばないという麗しき美少年海賊ユーリは、父を裏切り『宝の地図』を奪ったかつての仲間ドレークを探し出し、謎の商人ラ・ニュイの協力を得て無事地図を取り戻した。
 冒険者と共に地図にある3つの宝島から金銀財宝と『謎の銅版』を手に入れたユーリだが、その間に父親とは離れ離れに‥‥。
 また死んだと思っていた母親は無事に生きていたが、彼女は記憶を失くし、今はユーリの手の届かない場所にいた。
(関連〜「プリンス・オブ・パイレーツ」「亡者の戦慄」他)


●妖精の眠る宝玉
 ユーリの母ニーナはティトルのパンティエーヴル子爵家の使用人となっていた。だが、彼女のことを大層気に入っている子爵は屋敷を訪ねたユーリを門前払いすると、己はニーナを連れてセルナー領の別宅へ。いつ戻るともわからない長旅に出てしまった。
 また、春に寄港するはずだった『オイディプス号』は王都には戻らず、ユーリはまたもや父に会えずにいた。すっかり意気消沈したユーリは従兄のベルナールとともに小島に引っ込んでいたが、ラ・ニュイから『オイディプス号』が港に寄港したとの知らせを受けて、急ぎ王都へ向かうこととなった。


「こ、こんにちは」
「御機嫌よう、船乗りさん」
 テーブルに出された菓子を嬉しそうに頬張りながら、大きなリボン付きのつば広帽をかぶった可愛らしい黒髪の少女がユーリに挨拶をする。
「この方はジゼル嬢。『オイディプス号』のオーナーのご子息の婚約者です」
「はあ」
 ラ・ニュイにそう紹介されて会釈をするも、ユーリにはよく事情が呑み込めない。するとラ・ニュイが着座を進めながら悲しそうな顔で言った。
「ユーリ、今日は残念な知らせをしなければならない」
「あの、それより父はどこにいるんですか? 親父もここにいるとばかり思っていたのに」
「お父様はとある島で行方不明だそうだ」
「えっ」 
 思いもよらない言葉にユーリの美しい瞳が大きく見開く。
「わたくしの婚約者も一緒なの。他にも数名の船乗りたちが島から戻ってこないのよ」
「それって、どういう‥‥」

 『オイディプス号』は王都ではなくティトルの港で補給を済ませたのち、どうやら最後の銅版が眠るという島に向かったらしかった。ラ・ニュイは宝の地図のコピーをドレイク以外の者には売っていなかったが、冒険者とユーリがすでに3つの宝島を回り、銅版を手に入れたことは海賊たちの間では知る人ぞ知るレベルの噂にはなっていたし、もともとの地図の持ち主であるユーリの父が航海士としてその船に乗船していることもあり、『オイディプス号』が宝島に向かったとしても不自然ではない。
「それで、潮の流れが緩む早朝に船を出して無事宝島に着いた皆は島の奥にあった小さな集落を訪れたらしいの」
 黒い髪にざくろ色の唇が愛らしい少女が話を続ける。
「村人は宝のことはなにも知らなかったけれど、『島の裏側に古くて大きな遺跡がある』ことを知っていた」
「島の裏側? 裏側って?」
「ここです」
 ラ・ニュイは自分が持っている宝の地図のコピーと、それとは別に小島単体の略図を広げながら説明した。
「この島の中央には小山が連なっていて、その南側を『島の表』、北側を『島の裏』と彼らは呼んでいるようです」
「なるほど、それで、親父はその村にはいないのか」
 思わず席を立ち、不安げな表情で地図を覗き込むユーリの傍で再び少女が声を発した。
「村で話を聞いた私の婚約者は幾人かの船乗りたちを連れて『島の裏』側へ向かったらしいの。でもそこは村人が誰一人として訪れない秘境の地だった」
「秘境?」
「どうやら、精霊やその類のモンスターがうじゃうじゃいる場所のようですね」
「そうなのよ。『妖精の眠る宝玉』を見つけ出すんだ! なーんて調子のいいこと言って、だいたいあの人は子供の頃から無鉄砲なのよっ」
「ちょ‥‥その妖精の宝玉って?」
 一度にたくさんの知らない言葉が飛び交うなかで、ユーリは目を瞬かせながら少女に尋ねた。
 すると、ラ・ニュイがその澄んだ美しい声で語り始める。
「『妖精の眠る宝玉』――――それはひょっとすると『エレメンタラーオーブ』と呼ばれる貴重な魔法の品かもしれません。かつての『カオス戦争』の折にメイの賢人がその宝玉を使って魔物と戦ったという逸話が残っています。その玉は複数あるらしいのですが、その中のひとつがティトルの領内に眠っているそうです。そして私はユーリ、あなたが集めている銅版こそが、そのアイテムを探す手がかりになると考えているのですよ」
「お、俺の銅版??」
 確かに、宝の島がある海域は国王直轄のステライドでも西のリザベでもなくティトルの領内だった。だが、ラ・ニュイの話は憶測にすぎない。
(それよりも今は、親父のことだ!)
「ともかく、俺は親父を探しにゆきます。えっと、あなたの婚約者も一緒なんですよね。よかったら名前と容姿なんかも教えてもらえますか」
「ええ勿論。名はアルブレヒトで容姿はこの絵姿をご覧になって。でも、捜索にはわたくしも参りますわよ? よろしいですわね」
 黒髪の少女が細い眉をきりりと持ち上げて、きっぱりと言い放つ。
「ジゼル嬢はたいそう冒険がお好きらしい。それでは私もご一緒させていただきましょう」
「えー? ラ・ニュイさんもですかっ!」
「私はこう見えても月魔法が使えます。なにか役にたつこともありましょう」
 美形男がにっこり微笑んで、ユーリに新しい茶を勧める。
「まずは島へ行き、お父様たちが辿った道を追ってみる。おそらくは遺跡を探しに行ったのでしょうが、島の裏側についてはこちらも情報不足です。まずは手がかりだけでも探してみることにして、決して無理はしないように。仮に遺跡を発見しても、軽々しく中に入るのは危険です」
 ラ・ニュイの言葉に頷くと、ユーリはさっそく仲間を集めるためにギルドへ向かった。

 なお、村人の話によれば島の裏側の入り口にあたる小さな森には子供の妖精が住んでいるらしい。
 普段は人に危害を加えることはないそうだが、森を荒らそうとする者には木の枝やつるを使って攻撃したり、不思議な魔法で人を空へと舞い上がらせたりするらしい。
 また、この森に入った村人が大蟻に襲われて大けがをしたという話も残っている。体長が1m以上もある大蟻は群れており、その一群に襲い掛かられると大人でも逃げるのがやっとだそうだ。
 冒険者諸氏も十分に気をつけられたし。

●今回の参加者

 ea1587 風 烈(31歳・♂・武道家・人間・華仙教大国)
 ea6382 イェーガー・ラタイン(29歳・♂・レンジャー・人間・イギリス王国)
 ea7482 ファング・ダイモス(36歳・♂・ナイト・ジャイアント・ビザンチン帝国)
 eb4257 龍堂 光太(28歳・♂・天界人・人間・天界(地球))
 eb4482 音無 響(27歳・♂・天界人・人間・天界(地球))
 eb4494 月下部 有里(34歳・♀・天界人・人間・天界(地球))
 eb8475 フィオレンティナ・ロンロン(29歳・♀・鎧騎士・人間・メイの国)

●リプレイ本文

●出航
 よく晴れた日の朝、冒険者たちはふたりの珍客を伴ってユーリの船に乗り込んだ。
「ともかく、お父さんを見つけたら怒らずにちゃんと話を聞いてあげるんだよ。きっと事情があってのことだろうし」
「うん」
「それにお母さんが無事に生きておられたことも報告しなければ。大丈夫、おふたりを再会させるためにも、必ず私たちが親父さんを探し出します」
「あ、ありがとう、俺、がんばるよ!」
 甲板で龍堂光太(eb4257)とファング・ダイモス(ea7482)に励まされて、沈みがちだったユーリの顔がようやく明るくなった。


「宝玉、本当に遺跡に眠っているんでしょうか」
「さあ、少し話が大きくなりすぎたな。何事もなければいいが」
 一方、キャビンに入ったイェーガー・ラタイン(ea6382)と風烈(ea1587)はユーリに借りた宝の地図から森や遺跡のおよその位置を確認する。他の仲間たちはどうやら冒険談好きのジゼル嬢に捕まっているらしかった。
 と、そこへフィオレンティナ・ロンロン(eb8475)がひょこりと現れる。イェーガーに大蟻退治用のメイスを借りに来たのだ。
「ラ・ニュイと船旅かあ‥‥不思議な縁というか、何というか」
「フィオレンティナさんは以前から彼とは因縁があるんですね」
 メイスを渡しながらイェーガー。
「まあねえ。あいつだけは信用できないんだからっ、絶対!」
 手にした武器をぶんぶん振り回しながら興奮気味に語る彼女に、烈が声をかける。
「念のために石の中の蝶を持ってきたが、ラ・ニュイはシロだった。あの男が言ってたエレメンタラーオーブについても図書館やKBCに尋ねたりして調べてみたんだが、珍品らしく、どうも詳しいことがわからないんだ。もし、そのアイテムに魔物が封印されていたりしたら‥‥」
「その心配はありません」
「えっ?」
 声の方を振り向くとラ・ニュイが爽やかな微笑を返す。
「あ、あんたいつからそこにっ!」
「宝玉に封印されているのは精霊だと伝わっています。その精霊の属性によって、使える魔法が異なるのです」
「使える魔法とはどういうことですか」
 いぶかしげに尋ねるイェーガーに男が答える。
「かの宝玉を手にした者は誰でも、つまり鍛錬を積んだ魔法使いでなくとも魔法が使えるんです。ひとつの属性の、たったひとつの魔法に限られてはいますが、誰でも簡単に魔法が使えるようになる点が希少なのです」
「つまり、宝玉さえあればどんな悪党でも簡単に魔法が使えるんだな」
「ええ」
 少々含みのある烈の言葉もさらりと受け流してラ・ニュイが答える。
「みなさんと一緒なら必ず宝玉を見つけ出すことができるでしょう。楽しみですね」
 軽く会釈して船室を出る赤い髪の男の背中を、冒険者は複雑な思いで見送った。


●森
「これはっ‥‥!」
 島に到着し、村人から可能な限りの情報を集めた冒険者たちは準備を整えて森に入ったものの、ほどなく白骨と化した人間の骨を見つけた。
「遺跡のことを知った海賊がたびたび森に入って帰ってこなかったという、村人の話はこれね」
 死体の古さから、『オイディプス号』の船乗りたちのものでないことを確かめると、月下部有里(eb4494)は慎重にブレスセンサーを唱えた。
「大丈夫ですか、ジゼルさん」
 冒険者にとっては見慣れた光景も、商家の娘には刺激が強すぎる。音無響(eb4482)は真っ青な顔で佇んでいるジゼルを案じた。
「こ、これしきのことっ、なんでもありませんわっ!」
「シっ、静かに!」
 有里がなにかの気配を感じて声を上げるが、
「こんな森、一刻も早く抜けてしまいましょ! わ、わたくしはグズグズするのが大嫌いなの!」
「ジゼルさんっ、ひとりで走っちゃダメだ!」
(心配しての行動だと思うんだけど、婚約者の人も将来色々と大変そうだなぁ)
 響が駆け出したジゼルの後を追おうとした瞬間、彼女の甲高い悲鳴が森に響き渡った。
「ジゼルさん!!」
「だ、誰かがわたくしの足を‥‥足を!」
 別の死体につまずいて転んだ少女を助け起こすと、有里が慌しく警告する。こちらの気配に気づいた『体の大きな生物』が、群れで近くまで迫ってきているらしい。
「大蟻か」
「でも、人だったら? 集団ってことはユーリのお父さんたちかもしれない」
 森の中には大小さまざまな生き物も存在していて、ブレスセンサーだけで明確に判別するのは難しい。
「俺がふうで見てきます!」
 ペガサスであれば、いざとなれば空に逃げることもできる。イェーガーが偵察に出ると、集団で動いていたのはやはり大蟻であった。
 冒険者たちは蟻を避けるようにして、さらに森の奥へと進んでいった。

●妖精と
「おかしいですわ。ここ、さっきも通りましてよ。わたくし、目印にと枝にリボンを巻いておきましたもの」
 お気に入りのつば広帽子をかぶったジゼルが小枝に結んだ青いリボンを指差して言う。
 確かに、相当歩いた割には森の出口には行き着かない。
「これって、もしやフォレストラビリンス‥‥」
 冒険者が呟くと、次の瞬間地面が大きく揺らいだ。

「うわあっ、森を騒がせちゃってごめんなさい」
「俺達はこの森を荒らしに来たわけじゃないんだ。ただ人を探しているだけなんだ!」
「この人相書きの男の人なの。私たちのことをどこかから見ているんでしょう? お願いだから、出てきて話を聞いてちょうだい!」
 有里たちの言葉が届いたのか、冒険者の前に土の匂いのする衣を纏った小さな子供がどこからともなく現れた。
「その人なら知ってるよ。教えてやってもいいけど」
「俺の親父も一緒なんだ! 無事かどうかだけでも教えてくれよ!」
 子供の精霊にユーリが必死で頼み込むと、精霊はみなの顔を見渡してから言った。
「ボクの頼みを聞いてくれるなら、教えてやってもいいよ」
「頼みとはなんですか」
 精霊の機嫌を損なわないよう注意しながらファングが尋ねる。
「森を抜けたところに古い遺跡がある。そこに今、嫌な奴が住んでるんだ。『あいつら』が騒ぐと森の清らかな空気まで汚されそうでいやなんだ。『あいつら』をやっつけてくれるなら、森を通ってもいい」
「『あいつら』とは人間のことなのかい」
 不安に思った光太が尋ねると、子供は首を横に振る。
「おまえたちが探している人間は幸い大蟻に襲われることもなく森を抜けたけど‥‥遺跡に行ったのなら、無事かどうかわからないな」
「もう、この森の中にはいないんですね」
 イェーガーが確かめるように尋ねると、子供はそうだと頷いた。
「わかった。その遺跡に住んでる『嫌な奴ら』のことは俺たちが引き受ける。だから、このまま通してくれるよね。俺達は君と戦いたいわけじゃない、出来れば仲良くしたいんだ」
 響がにっこり笑って精霊を説き伏せる。すると、子供の精霊は『嫌な奴ら』の風体を説明し始めた。
 それは鉛色の膚をしていて、背中にコウモリの羽を生やし、矢尻のような形をした長い尻尾を持っているらしい。
 中には尾はなく、その代わりに毛むくじゃらなのも混じっているそうだ。

●救助
 冒険者は精霊に礼を言うと、森を抜け、土の上にかろうじて残っていた足跡や草が踏まれた形跡を辿りつつ遺跡を目指した。ジゼルは森を抜ける頃にはすっかり肝も据わったようで、怯えた顔をすることも少なくなった。元来の冒険好きのようである。
 やがて小高い丘に差し掛かったところで、烈がはるか前方で倒れている人影を発見した。仲間たちが急いでその場に向かうと、果たして船乗り姿の若い男がふたり倒れている。
「親父かっ!」
「う‥‥村へ‥‥」
 ユーリが駆け寄って男を抱き起こしたが、父親ではない。アルブレヒトでもなかった。
 ふたりの男はあちこちに裂傷を負っていたが、致命傷になるほどの傷はない。しかし、ふたりとも恐ろしく顔色が悪く、息も絶え絶えだ。
 響が水筒の水を飲ませ、有里が応急手当を行ってふたりを落ち着かせると、ラ・ニュイが前に進み出た。
「この状態では口を利くのも辛いはず。私がふたりの記憶を辿ってみましょう」
 ラ・ニュイの姿が銀色の光に包まれる。ふたりの男から順に記憶をもらうと、赤い髪の男は眉をひそませる。
「なんだったんですか」
「彼らは島の表の村へ危険を知らせに走ったようです。魔物が村を襲う前に村人を逃がそうと」
「魔物だって!?」
 冒険者の顔色が瞬時に変わる。
「ふたりとも白い玉を魔物に取られたと。彼らが衰弱しているのはそのせいです。おそらく、遺跡に向かった全員、同じような目に会っているとみて間違いないでしょう」
「アルブレヒトは生きてるのっ? 答えなさい! おまえたちの主人はどこにいるのですっ!」
「ジゼルさんっ」
 弱っている男の肩を強引に揺さぶるジゼルをフィオレンティナが押し留める。
「どうする? 遺跡まで行ってみるか」
 戸惑う冒険者の先頭を切って光太が口を開いた。
「いや、まずは村に知らせるべきだ。危険を冒す者が勝利するって例もあるけど、こんな時だからこそ優先順位を間違えてはいけないと思うんだ。このままふたりを担いで森を抜けよう」
「魔物がいるとなればジゼルさんが最も危険です。一度作戦を立て直しましょう」
「わたくしのことなど構いません! ルーを助けてくださいっ、今すぐに!!」
「ジゼルさん」
 興奮するジゼルにユーリが言う。
「俺だって親父を助けに行きたい。でも、今は村人を逃がすのが先だ。大丈夫、親父は生きてる。ルーさんだって、きっと‥‥絶対に俺たちが助けるから」
「「「絶対に助けるからっ!!」」」

 * *

「邪魔をするな‥‥俺達は立ち止まっては居られないんだ!」
「此処は押し通る――痛みを感じる前に砕け散れ!!」
 森の中に響とファングの声が響く。
 森の精霊に『必ず約束を守る』と告げた後、冒険者たちは道を塞ぐ大蟻に正面から戦いを挑んだ。一刻も早く村に辿りつかねばならないからだ。烈とファングが突貫で道を切り開くと、船員を庇いながら仲間たちがこれに続く。ジゼルはイェーガーと共に空から続いた。また、有里のライトニングサンダーボルトは群れている蟻に大いに功を奏した。

 冒険者一向は無事村に着くと、すぐさま危険を村人に伝え、救出した船乗りを乗せて一旦王都への帰路に着いた。
 ふたりから少しずつ状況を聞きだしたところ、魔物は尻尾のある奴が2匹と毛むくじゃらが1匹で、遺跡の中の広間で仲間たちをムチ打ったり、白い玉を抜き取ったりして楽しんでいるのだという。
 魔物はお宝には興味がないらしいが、退屈するのを嫌っており、機あらば村を襲うつもりだったようだ。
 魔物退治と島に残った『オイディプス号』の人々の救出は、続いて次回の旅となる。