【名も知らぬもの】薬師の護衛

■ショートシナリオ


担当:紡木

対応レベル:1〜5lv

難易度:やや難

成功報酬:2 G 4 C

参加人数:8人

サポート参加人数:-人

冒険期間:02月20日〜02月27日

リプレイ公開日:2007年03月01日

●オープニング

 リブラ村。
 その名前を聞いたとき、男は何かの間違いだろうと思った。近頃世の中を騒がせている、恐ろしい災禍の矛先が、その小さな村に向けられたなど。
 酒場や、冒険者ギルド、果ては情報屋のところへまで行って情報を集め、どうやらそれが間違いないと分かったとき、彼はすぐさまシフール便を飛ばし、冒険者ギルドを訪れた。
「俺をリブラ村まで送ってくれ」
 冒険者ギルドでは、王国を襲う災厄に対処するべく、皆慌しく動き回っていた。
「俺は薬師をしている。リブラ村に、薬や物資を運びたい」
 彼は、ぐっ、と拳を握り締めた。
「勿論、王宮やギルドも、支援に動いているんだろう。でも、俺くらい薬草に詳しい奴は、そういない筈だ。この冬は厳しい。小さな村に、ロクに火も焚けずに閉じ込められて、精神的に追い詰められ続ければ‥‥人間なんて、あっけなく壊れちまう。体を温めるものや、気持ちを落ち着けるもの、体力をつけるものや‥‥念のため、怪我に聞くやつも用意した。パリで手に入らないものは、伝手を頼って、用意してもらっている。いくつかの村にシフール便を飛ばした。いきがけに寄って、譲ってもらうことになってる」
「わかりました、が、なぜ、そこまで必死に? いえ、人助けの精神はとても尊いものですが、あなたには、それ以上の何かが見受けられます」
 受付員の問いに、彼は搾り出すような声で、答えた。
「俺の娘が‥‥その村へ嫁に行っている。都育ちの女に、辺境の村での暮しなど無理だといっても聞かず‥‥惚れた男について、行っちまった。こんなことになるなら、何が何でも止めるんだった!」
 ドン! とカウンターを叩いた拳が、じわり、と赤くなる。
「お願いだ。1人で行けるなら1人でも行く、が、モンスターにでも襲われたらひとたまりもない。村の前まで送ってもらえればそれでいい」

●今回の参加者

 ea2113 セシル・ディフィール(28歳・♀・ウィザード・人間・ノルマン王国)
 eb5977 リディエール・アンティロープ(22歳・♂・ウィザード・エルフ・フランク王国)
 eb7986 ミラン・アレテューズ(31歳・♀・ジプシー・人間・ノルマン王国)
 eb8381 スエズラ・マッコイ(30歳・♂・神聖騎士・人間・ノルマン王国)
 eb9243 ライラ・マグニフィセント(27歳・♀・ファイター・人間・イギリス王国)
 ec0037 柊 冬霞(32歳・♀・クレリック・人間・ジャパン)
 ec0222 セルシウス・エルダー(23歳・♂・ナイト・ハーフエルフ・イスパニア王国)
 ec0828 ククノチ(29歳・♀・チュプオンカミクル・パラ・蝦夷)

●リプレイ本文

 馬車が、駆け抜ける。周囲を固めるのは騎馬。災厄に見舞われし村を目指し、希望となる物資を積んで。

「前方に、特に障害はありませんでした」
 愛馬グレースに乗り、先行して様子を見てきたリディエール・アンティロープ(eb5977)。その手綱捌きは少々危うい。
「ここらで休憩するかね。馬も早朝から駆け通しさね」
 ライラ・マグニフィセント(eb9243)が、馬車を牽いている愛馬を見遣った。2頭立ての馬車に、アンバスケイドと、使う予定だったもう1台の馬車から1頭を繋いで、4頭立てにしてある。自分はセブンリーグブーツで周囲を警戒しながら進んでいる。
 午前中、パリの外を一周するような行程で3つの村に寄り、薬や物資、ククノチ(ec0828)の案で麦や他の食料も積んだ。リブラ村や周囲に住む縁者への伝言を預かることを条件に、安く譲ってもらったのである。
 馬車の斜め前後を護るように走っていたセルシウス・エルダー(ec0222)とスエズラ・マッコイ(eb8381)も馬から下りた。
「いや〜それにしても大量だね〜」
 スエズラが馬車の荷台を覗き込んだ。彼は、馬車から降りると途端にペラペラと喋りだす。休憩になると、ローレライの竪琴を取り出して歌いだす。
「馬でパカパカパ〜カパカ〜荷馬車走るよどこまでも〜」
 そして音痴だ。楽器の腕は良いし、声や拍子もまとも。ただ、残酷なまでに音が合っていない。半日にしてとめることを諦めた仲間達は、溜息をつくしかなかった。まぁ、その暢気な歌声は、緊張を解してくれなくもないのだけど。

 陽が中天をいくらか過ぎた頃、20数名の集団と行き逢った。リブラ村からパリへ避難する村民である。
「テレーズはどうしている!?」
 ロドリグは、代表格らしい男に詰め寄った。
「へ? テレーズ‥‥ああ、コートさん家の嫁さんか? か、彼女は、村に残っている」
 いきなり胸倉を掴まれた男は、目を白黒させながら答えた。
「何だと!?」
「バルドー様、少し落ち着かれては‥‥」
 柊冬霞(ec0037)が、おろおろと間に入る。
「お気持ちはわかりますが、感情的になっては目が見え難くなってしまいますよ」
 リディエールの穏やかな声に、ロドリグはしぶしぶ男から手を離した。
「馬も少々疲れているようだ。双方休憩も兼ねて、情報交換といこう」
 セルシウスが、ソレイアードの首を撫でる。
「イグニィを飛ばしておきますね。危険が近づいたら、すぐにわかるように」
 セシル・ディフィール(ea2113)の合図で、鷹が空高く舞い上がった。
 一団の代表は、アルドと名乗った。彼の話によると、村民の大方が、今朝パリへの避難を開始したという。村とパリとを繋ぐつり橋は、一度に大勢が通れないため、20人前後が一纏まりとなり、順次移動をしているとのことである。ウィザードやクレリックといった、騎士団以外の支援部隊が、その護衛として付き添っている。
「村に居残っているのは、どんな人達? 何人くらいだい?」
 ミラン・アレテューズ(eb7986)が問いかける。
「10人弱って所だ。まずは、村長。それから、村から離れたがらない年寄りや、その子供、歩くのが難しい病人、あと‥‥お産が近い妊婦がいる。テレーズは、皆の付き添いで残っている」
「ふむ。村から離れたがらないってのは、まぁ、わからなくもないけどね。虫が大分減ったんだって?」
 と、スエズラ。
 アルド曰く、それを機にパリへの避難が決定したという。支援部隊や冒険者クレリック等の活動の甲斐あって、現在村人に怪我はない。ただ、度重なる心労や疲労から、衰弱している者は多数見られるようだ。この一団にも、馬車に病人が乗っている。彼らに薬を処方し、再び村を目指した。
 その後も、数度村人達とすれ違った。その度に薬を処方し、出来る限り病人の看護をした。
「基本この世はイイ感じ〜まだまだ去るには惜しすぎる〜♪」
 
 リブラ村とパリの中間辺りで、日が暮れた。
「とりあえず、ここらで野営とするか」
 ミランが、馬車から降りる。
「今まですれ違ったのが5回。全部で9班らしいから、あと4回だな」
 ククノチの言葉に、ロドリグが頷いた。
「ああ。多分夜中までには全員ここを通過する。俺はその手当てをするが、寝られる人は寝ておいてくれ」
「2班交代で見張りをしよう。なるべく、戦力が偏らないような組み合わせで。俺は何時でも良い」
「イグニィは休ませていただきますが、私は少しですが夜に強いですし、馬車にも載せていただいていますから、多めに見張りをしてもかまいませんよ」
「でも、魔法使い系の人たちはなるべく長く寝たほうがいいさね。あたしらは体力が違う。テントは人数分用意してあるから、皆で使って欲しいさね」
 譲り合いと話し合いの結果、ライラ、ミラン、セシル、ククノチが先に。
「村の方がいらしたときに、薬草師としての知識がお役に立つかもしれませんから」
 と言うリディエールと、スエズラ、冬霞、セルシウスが後に眠ることとなった。
「保存食は〜日数分〜冬は寝袋も忘れずに♪ って、自分だけどね〜」
 スエズラの歌に、冬霞とリディエールが俯いた。顔が赤い。スエズラと冬霞は不足分の保存食をセシルから買取り、リディエールは見張りの交代時に寝袋を借りることになっていた。
 火の使用は、光に集まる虫の性質上意見が分かれたが、無いとあまりに寒い。警戒を絶やさず、敵が近づいたら消すことになった。

 焚き火を見つめるロドリグの顔が、強張っている。先程送り出した一団の、かなり衰弱した女性。命に関わるほどでは無かったが‥‥歳の頃が、丁度テレーズくらいで。
「あの、よかったら」
 冬霞が、そっと器を差し出した。香ばしい湯気。麦粥だ。体を温める薬草が、一緒に煮込まれている。
「先程、ククノチ様に頼まれたのです。ジャパンでは、お米を使うのですけど」
 一口含むと、じわり、と熱が染込んだ。
「‥‥ありがとう」
 微笑んだ冬霞だが、その全身がぐらり、と傾いだ。
「おいっ」
 慌てて支えると、弱々しく咳き込んだ。顔色が蒼い。
「大丈夫です、少し休めば直りますので‥‥」
 慣れた様子に、ロドリグは眉を寄せた。慢性的な貧血‥‥場合によっては、ろくでもない病気のこともある。
「見張りはあと3人いる。だから、もう休め」
「しかし‥‥」
「薬師としての命令だ。昼間倒れられても困る。いいな」
「‥‥はい」
 そこへ、セルシウスがやってきた。
「大勢の足音が聞こえた。多分、次の一団だ」
「分かった。準備をしよう」
 立ち上がった後ろ姿が、火に照らされて赤く染まった。

「寄り道するよ〜道を外れて〜薬もらいにちょっぴり遠く〜」
 日の出とともに、馬車を走らせる。次の村が最後の寄り道だ。
 進むこと半日、目的地へ到着した。訪問先は昔馴染の薬師仲間。大量に用意された薬を積込んだが、これまで大分村人に配ってきたため、荷台にいくらか余裕があった。
「まだ積めるな‥‥おい、もっと準備できるか?」
「これ以上? まぁ、半日もあれば、出来なくもないけどよ」
 苦笑して、村の薬師は準備に向かった。
 ククノチとリディエールは薬の準備を手伝い、セシルは村に古くから伝わる話や伝承について情報収集に出掛けた。冬霞はロドリグの厳命で休養し、スエズラ、セルシウス、ミラン、ライラは、念のため、村の周囲を見回った。準備が終わるころには日は暮れていたので、今晩は村で休み、また早朝に出発することになった。

「ここまで何もないと、却って不気味さね。デビルどころか、虫の一匹も出やしない」
 ライラが周囲を見回す。パリを出て三日、まだ一度もモンスターの襲撃に遭っていない。
「ロドリグ、少し気になってたんだが」
 御者席にロドリグ、その隣にはミランが周囲を警戒しながら座っている。
「何だ」
「あなたは、一刻も早く着きたいと思っているんだろう?」
「当然だ」
「その割りに、どうして寄道ばかりしているんだい? 村人の手当てをしたり、遠くの村に寄ったり」
「身の回りの薬だけ持って、馬一頭で来てたら、確かに、今頃とっくに娘に会ってる。無事を確かめて、背負った分だけの薬草を使い果たして‥‥その後は、唯のお荷物だ」
「本当は、それでも早く行きたかったのでは?」
 セシルが、荷台から顔を出した。
「‥‥まあな。でも、大量の薬があれば、あいつだけじゃねぇ、その旦那や、義父母や、他の村人を護れる。村を護ろうとしている奴らを護れる」
「なぜ、そこまで‥‥娘さんが村へお嫁に行くのは反対だったのでは?」
 ロドリグは、少し苦い笑みを浮かべた。
「ああ。でもな、子を、子の大事な物ごと護ってやるのが、父親ってもんだろう」
「‥‥このまま、何もないと良いな‥‥今朝の占いでは、少々良くない卦が出たよ。まあ、あまり当てにならんがな」
 ミランが、呟いた。
 その時。セルシウスが馬を止めた。他もそれに倣う。
「何かが、近づいてくる」
 その言葉に、リディエールが周囲を見回す。
「特に、何も見えませんが‥‥」
 カチリ。石を打ち合わせるような、微かな音。
「うわっ」
 荷台後方に乗っているククノチの悲鳴。幌の一部が、燃え上がった。
「薬が!」
 リディエールのウォーターボム。火は消えたが、敵の姿が見えない。
「すぐ傍です! 大きさは‥‥子供くらい、数は3匹」
 冬霞がデティクトアンデッドを使う間に、セルシウスが自分とライラ、ミランの剣にオーラパワーを、セシルがククノチとスエズラの武器にバーニングソードを付与。武器を持つ5人が、馬車と後衛を囲むように立つ。
 緊張と静寂。
「そこかっ」
 砂利を踏む微かな音に、ミランが反応する。虚空を凪いだかに見えた刀に、手応え。一拍後に、鉛色のデビルが姿を現した。蝙蝠の羽、長い爪、毛むくじゃらの肌‥‥グレムリン。よろけた所をリディエールの水球が襲い、弾けた水が周囲に飛び散る。
 同時に、セルシウスとスエズラが地面を蹴った。水滴が、不自然に落ちていない場所が二ヵ所。
「は、は、は‥‥くしゅっ!」
 スエズラが、クシャミと同時に一歩踏み込み、剣を振り下ろす。手応えはない、が‥‥
「や、景気いかが〜? 今年は冷えるね」
 グレムリンが姿を見せた。‥‥くしゃみを思い切りかけられて、怒っているらしい。
「コロス! コロス!!」
 長い爪を振り上げ、連続攻撃。
「デビルの爪は〜強い爪〜♪」
 剣で弾いて、突き。鈍色の毛が散った。
「ひょっほーい」
 よろけたところに、スマッシュEX。避けられた、次の瞬間。
「ギャッ」
 敵の背後から、ライラのスマッシュ。デビルが、その足元にくず折れる。
「‥‥もうちょっと、分かりやすく戦って欲しいさね」
 援護しにくくてしかたないよ、とライラが溜息をついた。
 一方、セルシウス。大きく振ったロングソードの先に、掠ったような手応え。ざわり、と血が騒ぐ。殺気を感じて、反射的に左腕で顔を庇った。空気の裂ける音に続いて、腕から血が滴り‥‥髪が、逆立つ。
「ッラァ!」
 叩きつけるように、剣を振り下ろした。一瞬姿を見せた隙を逃さず、踏みつける。グレムリンはジタバタと暴れるも、頭を抑えられていて立ち上がれない。
「はん‥‥下級デビルの分際で」
 赤く変化した瞳に、嗜虐の光が宿る。頭を蹴り上げ、3度、4度と斬り付ける。‥‥が、突然、膝から倒れ込んだ。
「すみません!」
 狂化が解けそうもなかったため、ククノチが後頭部をダガーの柄で殴ったのだった。ちらりとデビルを窺うと、既に原型を留めておらず、すぐ塵になった。

 セルシウスが目を覚ました時、既に出立の準備は整っていた。焼けた薬はさほど多くはなかったらしい。
「すみません、最初の一匹を取り逃してしまいました。ファイヤーボムが、避けられてしまって」
「気にすることないさね。撃退できたから充分さね。深追いは却って危険だ‥‥セルシウス殿は、もう大丈夫かい?」
「あの、頭の方は‥‥?」
 と、ククノチ。殴った本人としては、気が気ではないらしい。
「ククノチさんが止めてくれたのか。手間をかけて済まなかった。頭も腕も問題ない。ありがとう冬霞さん」
「どういたしまして」
 リカバーの使い手は、ふわりと微笑んだ。
「さあ、目ぇ覚めたんなら、とっとと行くぞ。村まであと少しだ」
 ロドリグが、御者席から声を掛けた。

 夕刻、村近くのつり橋まで辿り着いた。馬車を止め、荷物を馬に積み直し、一頭ずつ橋を渡らせる。この頃には、続々と冒険者が村へ向かっており、積みきれない荷は彼らに運搬を手伝って貰った。

「こんの、馬鹿娘ー!!」
 親父の怒声に、建物が震えた。ここは、リブラ攻防の要、救護所。
「どうか、落ち着いてください。よく話し合ってみては?」
「ロドリグ殿‥‥今は何も言わず連れ戻すとも言わず、労わり無事を喜び、温かい粥でも食べさせるのが良いかと思うが‥‥どうだろう」
 セシルとククノチが、親子の間に立った。‥‥そう。村の前までと言われた冒険者達だが、自分達に出来る事を、と救護活動を手伝うことにしたのだ。
 彼女らがロドリグを諭している間に、呆然としていたテレーズも、我に返った。
「な、なんでこんな所にいるのよ馬鹿親父ッ!」
「てめぇがいつまでもこんな所でフラフラしてやがるからだボケ」
「義姉さんのお産が近いのよ! 私が付いてないでどうすんのよ」
 双方、肩で息をしている。冒険者達は、想像していた「娘」とのギャップに呆然とするしかない。そう、父親を振り切って、都から村へ嫁に行くような女性なのである。
「‥‥で? まさか手ブラじゃないでしょうね」
「当然だ。外見て来い」
「‥‥多分、忙しくなるわ。腕鈍ってないわよね?」
「テメェよかよっぽど上だこのひよっこ」
 薬師の娘は薬師。彼女が村に居残ったのはそのためでもある。冒険者達を振り返ると、言った。
「この頑固親父に付き合ってもらって、ホントありがとうございました。すいませんけど、もう少しだけ手伝って貰えますか?」
「勿論。私は薬草師をしておりますし」
「私は薬膳粥でも作るとしよう」
 リディエールとククノチが頷いた。
「人生山あれば谷ありさ〜自分は歌と演奏で皆を元気付けようじゃないか♪」
「頼むから演奏だけにしてくれ」
 セルシウスが額を押さえた。その様子に、くすり、とテレーズが笑う。
「すみませんね。‥‥父さんも、ありがとね」
「‥‥‥‥おう」
 ふい、と背けた顔は、少しだけ優しかった。
「ギルド関係者も来ているでしょうから、私はデビルのことを報告してきますね」
 セシルが席を立つと、外へ出ていたライラが戻ってきた。
「それなら、赤毛の受付嬢が来てるさね。薬草を分けて欲しいって言ってるよ」
「おう、どんどん持ってけ」
 ロドリグが頷いた。村を、そして国を護る役に立つならば、いくらでも。

「馬でパカパカパ〜カパカ〜
 荷馬車走るよどこまでも〜
 目的地はリブラ村〜
 辺境な村と言われたけれど〜
 意外とイイかもねリブラ村〜」

 姿を見せたデビル。続々と集まる冒険者。
 ‥‥‥最終決戦は、近い。