愛はふたりを救えるか? −辰彦とあおい−
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■ショートシナリオ
担当:津田茜
対応レベル:5〜9lv
難易度:普通
成功報酬:2 G 74 C
参加人数:8人
サポート参加人数:-人
冒険期間:06月08日〜06月13日
リプレイ公開日:2005年06月16日
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●オープニング
昔々――と、言うほど大昔でもない、ちょっと昔のお話です。
江戸の近隣、染井の村に辰彦という男の子がおりました。辰彦という強そうな名前の割には、少しばかり気の弱い‥‥もとい、気持ちの優しいところがありましたが、素直で心がけの良い子だと皆に可愛がられておりました。
ところが、ある年の暮れ。
江戸に蔓延した流行り病が街道を通って染井の村にも広がり、辰彦のふた親も相次いで亡くなってしまったのです。
小さな貧しい村のこと。まして、流行り病で働き手を失った家も多く、どの家も辰彦をおいてやる余裕はありません。
村人たちの憂いはこのあたりを管轄するをお役人の耳にも入り、そのお役人の口利きで、辰彦は江戸の商家に丁稚奉公にあがることになりました。
幸いなことに、主夫婦が良い人だったのか。あるいは、ここでも骨身を惜しまず働く姿が評価されたのかもしれません。可愛がられて出世も果たし、同じくこのお店に女中奉公に上がっていた“あおい”という娘と想い想われ‥‥主家の許しも得たことで、先年、めでたく祝言をあげる運びとなりました。
近々、子供も生まれるとか――
■□
幸せいっぱい、夢いっぱい。
明るい明日へと膨らむ希望に、薄暗い“ぎるど”の一角で番台に向かう受付係は思わず遠い目で明後日の方向を眺めやる。――聞けば、最近、微妙に幸薄いらしい。
「――それは‥‥おめでたいことで‥‥」
依頼人の苦労や悩みを承るこの席で、希望に満ちた人生の航路を聞くことになるとは思わなかった。
なにやらさやぐれた空気を背中に漂わせる手代に、番台の前に腰掛けた男は申し訳なさそうに身を縮める。――彼が悪いわけでもないのだが、このあたりに生来の気の弱さが漂っているようだ。
「‥‥それが‥‥良いことばかりでもないのです‥‥」
所帯を持ち、子供も生まれる。
そうなれば他の奉公人の手前、いつまでもお店暮らしというワケにはいかなくなった。主夫婦は構わないと言ってくれるが、その好意に胡坐をかける性格ならば苦労はしない。冬の間、商いの空いた時間に方々を探して歩き、ようやく下谷に庭付きの一軒家を見つけたのである。値段も手ごろで、お店に通うのにも無理はない。――日頃の信心、精進に仏の加護が働いたかのような良縁だ。
「‥‥ほぉ‥‥‥」
羨ましいぜ、コンチクショウ。などと心の裡で拳を握り締めている間は、この手代に幸せがやってくる日は遠いだろう。
さて――
すべてが順風満帆であるかのように思われたふたりの門出に困ったことが持ち上がったのはつい先日。
暖かくなるのを待って、いよいよ引越しだという矢先のことだった。
寒さ厳しい冬の間は気がつかなかった問題は、新居―といっても古い小さな民家だが―の北向きの部屋にひっそりと根を下ろしていたのである。
「‥‥‥なるほど‥」
笑うに笑えず奇妙に頬を引きつらせた手代に、辰彦はがっくりと肩を落としてうなだれた。
「壁一面。いえ、部屋全体がなにやらカビ臭いような気がするのです。‥‥わたしひとりなら、なんとでもなりますが、あんな場所にあおいや生まれてくる赤ん坊を住まわせるわけには参りません‥‥」
そう決意を固め、果敢にもカビ退治に乗り出した辰彦だったが、そこへまたまた問題が持ち上がったのである。
「問題‥と、いいますと?」
「はい。あおいが自分も手伝うと言い出したのです」
辰彦の妻――あおいは、こちらも奉公先の商家では気働きの良い働き者だと評判のしっかり者なのだった。夫ひとりに任せてのんびり構えておれるような性格ではなく、また家を守るのは女の勤めだと、辰彦を手伝い始めたのである。
「良い奥方ではないですか‥‥」
ふたり仲良く、夫婦の絆を確かめ合うことができ、家も綺麗に。すっかりイジケの虫が板についた手代の言葉に、辰彦はぶんぶんと首を振った。
「とんでもないことでございます! あおいはもうすぐ子が生まれようかという大事な身体。――それに、カビ臭い空気がお腹の子供に良いわけが‥‥」
家の掃除が済むまで実家に帰っているように諭したのだが、もちろん聞く耳があるわけはない。
しまいには、その話を巡って口論になる始末。
「今はなんとか言いくるめて実家に帰らせたのですが、あの調子ではすぐに思い返して戻ってくるでしょう。――あおいが戻ってくる前に、なんとか家を綺麗にできないものでしょうか?」
やはりどちらに転んでも惚気にしか聞こえない相談に、手代はひっそりため息をついたのだった。
●リプレイ本文
梅雨の中休み――
昨日までの雨も止み、からりと晴れた青空の下を軽やかに燕が飛び交う。絶好の洗濯‥‥ではなくて、お掃除日和。
江戸は下谷。その片隅に建つ、一見、小奇麗な庭付きの平屋。隣近所、肩を寄せ合って暮らす手狭な長屋とは少し趣を異にするこの家が、今回のビフォ‥‥ではなく、長い不遇の時代を健気に耐えた依頼人がようやく手に入れた“我家”であった。
季節は、いつの間にやら、芒種――梅雨。
じめじめ、じめじめ。 暑さだけなら我慢もできるが、じっとりと肌にまとわり付くような湿度がなんとも気怠い。ただそこにいるだけで、じわじわと体力を削り取られているような気分になってくる。
北海沿岸の国々。イギリス出身のアイリス・フリーワークス(ea0908)や、ノルマン育ちのシィリス・アステア(ea5299)はもちろん。比較的、暑い国だとされるビザンツ出身のリラ・サファト(ea3900)、イスパニア生まれのロサ・アルバラード(eb1174)にとっても、日本の湿度は特別だ。
「しっかしまぁガビガビねー。よくぞ溜め込んだものだわ」
ひとまず雨戸を取り外し、少しでも風を通そうと開け放された部屋の中を覗き込み、濡れ縁に手を付いたロサは細い眉を思わずきゅっとしかめる。
土壁にべったりと張り付いた不気味な黒。――冬の間は枯れて目立たなかったものが、この陽気に誘われ、俄かに活発に動き出したものらしい。
「‥‥す、すみません‥‥大家さんが熱心に進めてくださるもので‥‥」
歯に衣を着せぬロサの物言いに、思わず背を縮めて謝る依頼人。気が弱いというか、腰が低いというか、確かにちょっと頼りなさそうだ。そんなひ弱なモヤシ君でも、やっぱり男。うっかりぶつかったりしないよう、ロサはさりげなく身をかわす。――こんなところで、狂化してしまったら目も当てられない。
「まぁ‥‥この季節になりゃ、カビも生えるわな」
そう、これが日本の梅雨というヤツだ。
俺のところも気をつけんと。しみじみ顎を撫でた大鳳士元(ea3358)に、着流しに襷をかけた御神村茉織(ea4653)も、さもありなんと諦め顔だ。
人の住まぬ家は、荒れるという。むしろ、白溶裔や人食いカビの類でなくてまだ運が良かったというべきだろうか。
博徒の粋も、相手がカビでは語るだけ無駄。早々に笠を脱ぎ、袈裟を捲くった大鳳の姿はどう見ても田舎のおっさん。賽よりは雑巾がよく似合う‥‥って、まだ25ですから、アナタ(汗)。
「そんなコト言ってもねっ。いくら毒じゃなくても、大量に吸い込んだら問題アリだわ!」
聞けば、依頼人の伴侶は大事な身体。――辰彦の心配も、杞憂ではなくなってしまいそうだ。
一見、ごく当たり前に思える営みも自然の摂理という見えざる枠の中にある。望んで叶う者ばかりではないのだから、もっと真摯に受け止めて欲しい。――ちりりと胸の奥底を焦がす埋火に小さな吐息を落とした白羽与一(ea4536)の横で、ロサは素直に唇を尖らせる。
「ホンっト、いいわね。らぶらぶで。私はこのお粗末な体質のせいで一生彼氏なし決定よ!ちくしょうめー!!――こんないい女が、もったいないと思わない?! 世界の損害よっ!!!」
気炎を上げるハーフエルフの娘を前に、藤野羽月(ea0348)はちらりとリラと視線を交わした。
愛し合うふたりの前に、越えられない障害は存在しない。――そう言えるのは、本当に幸運なことなのだ。
●カビを綺麗に♪
「高いところ、狭いところは任せるですよ〜」
大きな雑巾を手に胸を張った羽妖精は、ふわふわと壁の前へと飛んで行き。そして、ふよふよとアステアの前へと引き返してきた。
「カビって、どうやってお掃除すると良いんでしょうか?」
問われたエルフの青年は、やわらかな笑みを絶やさぬその顔に少しだけ困惑の色を浮かべる。
「拭く」か「こする」しか思いつかないのだけれども。
「ぁう。やっぱり、ごしごしこするですか。大変そうです〜」
高いところ、狭いところに手が届いても。体力と腕力には、ちょっと自信のないアイリスだった。
「リラさんは、お酢で拭くと良いとも仰っていましたが」
「お酢で綺麗になるですか?」
へえ。と、感心した風に目を見張ったアイリスに、アステアは受け売りですと小さく笑う。
提灯を下げて屋根裏まで上がりこんでひととおり家の状態を検分してきた御神村と大鳳も戻り、まずは家財道具をすべて外に運び出す。――戦力になりそうな力自慢は大鳳、御神村のふたりだけであったが、幸いなことに、辰彦も妻のあおいも住み込みのお店者。さほど道具持ちではなかった。
これをアステアとアイリスのふたりで丁寧に拭いて、綺麗な布を被せてカビや誇りの付着を防ぐ。
そして、いよいよ真打登場。
「手ぬぐい? それでカビを拭くですか??」
越後屋と染め抜かれた手拭いを取り出した御神村に、アイリスとアステアは顔を見合わせた。
御神村流、頑固なカビの落とし方。
酢を使うのは、アステアがリラから聞いた方法と同じ。ここから、さらに一歩進んで。
酢に浸した布をカビに被せて、しばらく放置。
「酢で消毒しつつ、空気を遮断してカビを根こそぎ駆除するというワケだ」
「なるほどですー」
物知りですねぇ。と、感心した様子のふたりに気を良くし、御神村はしっかり調べた生活の知恵を披露する。
「布の代わりに半紙を使ってもいいし」
アイリスやアステアの母国では高価な紙も。
ここジャパンでは、なんと鼻をかみとして使われていたりする。――安い紙なら手拭いよりも安価で、捨てやすいかもしれない。
「酢の変わりに酒を使うのも効果的だ」
「え、お酒‥‥」
思わずチラリとアステアが動かした視線の先には、肉体労働の合間に愛する“どぶろく”で疲れた身体をいたわる大鳳が。
「「‥‥‥‥‥」」
ばっちりと合ってしまった視線を動かせないまま、とりあえず沈黙。
その逡巡が気まずくて。でも、せっかく仕入れた知識は、実践の場で使いこなしてこそ価値のあるもの。
「‥‥カ、カビ掃除がこんなに辛いモンだとは思わんかった‥‥」
いや、まったく。
大鳳の傷心はともかくとして、糠袋を使って廊下に艶出しの最後の磨きをかけるころには家は見違えるように綺麗になっていた。――ところどころ、板を張りなおした建具などは、本当に新品同様。
「‥‥少しやりすぎたかもしれんな‥」
これを辰彦ひとりでやったと言っても、まず信じてもらえまい。――まあ、ひた隠しにしなければならぬコトでもないのだけれど。ちなみに、ご祝儀代わりに報酬はいらないと申し出た御神村は、記録係に睨まれた。
それはそれ、これはこれ。仕事は仕事と割り切って考えなければ、世の中、情けばかりではお飯の食い上げである。
「大丈夫だ。いざとなったら、俺が説法でも安産祈願でもやって」
俺は一応、坊主だしな、と。余裕を浮かべた姿も袈裟を捲り上げていては、イマイチ格好も付かないけれど。
「とりあえず、こちらでお茶でも‥‥」
そうねぎらいの言葉を変えた辰彦の声を遮って、藤野がリラより借り受けた駿馬‥‥白馬さんの軽やかな蹄の音が道に響いた。
●妊婦さんと一緒☆
「すみませーん。あのね、菫屋って店に行きたいの。小物屋さんなんだけどねー」
突然、降って湧いたたどたどしい日本語とあやしい外人に、街道をゆっくりとした歩調で歩いていた娘は驚いて立ち止まる。
「菫屋?」
不思議そうに首をかしげるのも当然。
そんな店はどこにもないのだ。――いや、探せばあるのかもしれないが、とりあえずロサは知らない。
しっかり者であるなら、困っている人がいればきっと見過ごせないだろう。そう踏んで、ウッカリ道に迷ったガイジンを演じているのだ。
「菫屋さんねぇ。残念だけど、菫屋さんという屋号のお店はこの辺りにはありませんよ」
見るからに外国人であるロサを見ても驚いて固まらないのは、さすがしっかり者なのだろう。
「んーと、んーと。何とか通りにあるって聞いたの」
「それじゃあ、探しようがないわねぇ。近くに番所があるからそこへ――」
ついと通りの一角を指され、ロサは慌ててあおいの前に回り込んで視界を遮る。番所なんかへ連れて行かれては大変だ。
「あああ、待って、待って。たしか、ヨジョショの近くにあるって……」
「ヨジョショねぇ?」
少し考え込んで、あおいはやっぱり判らないと首を振る。
「ごめんなさい。こんな身体じゃなきゃ、一緒に探してあげるのだけど‥‥」
「ええ、そんなぁ」
困っている人を放っておけないのは、どちらかといえば、「しっかり者」ではなく「優しい人」であるようだ。
あおいの冷たい‥のではなく、尤も妥当な‥提案に、ロサはかくりと肩を落とし、物陰から成り行きを見守っていた与一、リラのふたりも、小さな吐息をひとつ。
「――ここは、正直に話した方が良いかもしれませんね」
完璧に突き通せない嘘は、早めに告白しておいた方が発覚してからの痛手も少ない。特に今回は、後ろ暗い事をしているワケでなし。
あおいが元気な身体であれば―妊娠・出産は病気ではないけれど―、確かに無駄遣いかもしれない。
だが、今は――
何よりも自分の身体を優先してほしい時期なのだ。
●愛はふたりを救えるか?!
往生したロサの窮地を救い出して、近くの茶店へ。
与一とリラとで交互にコトの仔細を説明し、結果的にこのような形になってしまったことを詫びる。
「‥‥ごめんなさぁ〜い‥」
しゅんと肩を落としたロサに小さな苦笑をこぼし、あおいは運ばれたお茶と団子に手を伸ばした。
「いえ、いいんですよ」
確かに、少しびっくりしたけど。そう笑う顔にも、怒りの色はない。
妊娠中ということもあるのだろうか。どこかふっくらとした優しげな顔を眺め、藤野は目の前の彼女と同じ名を持つ知り合いの顔を思い浮かべる。
同じ音でも、ずいぶん印象が違うものだ。――もちろん、性格だけでなく、性別の違いもあるのだろうけど。
「‥‥あの、辰彦さんを責めないでくださいね」
心配そうなリラの言葉に、あおいはゆっくりと口の中の団子を咀嚼し、両手で包んだ湯呑みを傾ける。ちらりと晴れ間の広がる空を眺め、そして、ゆっくりと息を落とした。
「ホントは、ね。判っているんですよ」
あの人が、身体を気遣って言ってくれたのだということは。
いくら動けるといっても臨月ともなればお腹もずいぶん大きくなり、それに比例して身体にも負担がかかる。――だから、本当はとてもありがたい申し出だったし、感謝だってしているのだ。
「‥‥でも‥」
「でも?」
小首をかしげた与一の前で、あおいはふっと自嘲的な笑みを浮かべる。
「いえ、売り言葉に買い言葉だってことは、判ってるんです。でも、いくら事実でも、『お前は平気でも、お腹の子供が心配なんだ!』て、言われたらムッとしません?」
「‥‥あ゛‥」
思わず上げた奇妙な声に不思議そうに瞳を細めたリラの前で、藤野は慌てて両手で口を塞いだ。
どうしたって素直になれない生き物なのだ、男というのは。――本当は彼女のコトが心配で、気になっていても‥‥つい、なんでもないような態度をとってしまう。
後から悔やむし、反省もする。それでも、やっぱり――
「なぁんだ、もうっ。結局、ラッブラブじゃないの。心配してソンしちゃったわー」
あーもう、悔しいっ。
両足を投げ出したロサに、与一もつられて笑みをこぼした。
好いた相手に想われて。
今の与一には、それだけで天に昇るに等しい僥倖も、叶えば次が欲しくなる。――気持ちだけでは足りなくて。言葉だけでは、足りなくて。心とは、際限なく欲張りになれるのだ。
「あおい殿」
決した心が言葉を紡ぐには、いま少し。
「未だに人生の伴侶を持たぬ身で申し上げるのも恐縮でございますが、妻として必要な事と母として必要があるのでは‥と、与一は思うております。辰彦殿とて今はまだ少々頼り無い所もあるやもしれませぬが、父となる夫を信じ、子の為に時には敢えて後ろへ下がってみせるのも母となる妻の務めかと」
言わなくても、あおいはちゃんと判っているのだろうけれど。それでも、与一の顔をじっと見つめ、あおいはゆっくりと頷いた。
「‥‥ホント、そうですね‥ありがとうございます」
しん、と。
少し重く感じられる空気を振り切るように、ロサは勢いよく立ち上がる。
「それじゃあ、行きましょうか?!――みんな、きっと待ってるよ。アイリスちゃんは、赤ちゃんの入ったお腹を触りたいって言ってたし☆」
お腹の方が、アイリスちゃんより大きかったりして。
などと、冗談めかして笑うロサに続いて藤野も立ち上がって、リラから預かった白馬さんの引き手に手を伸ばした。
「それでは、私は一足早くあちらの様子を見てきます」
不器用なりに精一杯の愛情表現なのだから。――うっかり掃除が終わる前に帰り着いたら無粋に終わる。
馬を駆る男の姿を見送って、女性たちもまたゆっくりと歩き始めた。
「元気なお子様が生まれると良いですね。――少々、気が早いのですが、是非、お祝いを贈らせてくださいませ」
幸せな笑声が、街道に響く。
ふたりの小さな幸せの為に一肌脱ぐのも悪くはない。――無論、ちょっぴり妬ましくはあるけれど。