神聖エロフ帝国の無謀 「聖夜編」

■ショートシナリオ


担当:Urodora

対応レベル:フリーlv

難易度:やや難

成功報酬:0 G 52 C

参加人数:8人

サポート参加人数:-人

冒険期間:01月02日〜01月07日

リプレイ公開日:2008年01月10日

●オープニング

●語り

 神聖エロフ帝国。
 あるラインを侵しまくる尊い国。
 キエフよりちょっと遠い場所。
 おんぼろな小屋に、その大層な名前の謎の組織は存在する。いうならば、エロスのための国。すべてのエロは神聖エロフに集まるアルカディア。組織の首領の名を皇帝エロフスキー、選ばれし名エロフの名をもつ三代目皇帝である。 
 彼の元にエロフ四天王というなの変なやつらが集まる。紹介するのも面倒なので、各自勝手に想像して欲しい。
 今日もまた、彼らはユートピアを作るためにいそしむ。
 これはそんな変態無敵ストーリーである。

 なにやら読み物を一気読みした神聖エロフ帝国皇帝エロフスキーは、新たな計画を思いつきで発動したようだ。
「セブンシスターズだよ! 古来より、七姉妹、七人の魔女が秘密結社の名前に使われるのは自明の理」
 やけに興奮しているエロフの傍らには、四天王の一人ローリーが鎮座している。
「私は四姉妹のほうが響きは良いとおもいます」
「いや、七姉妹だよ。ローリー」
「そうです・・・・・・か」
 エロフの発言を聞き流しながら、相変わらず黒服を侍らせたローリーは物憂げに言う。フリルやら桃色があざとい。
「七姉妹から号をとってセブンスター学園、七つ星学園に決めた、楽しくなりそうだ」
 ローリーは思った。
(陛下のセンスって最悪)
 
 こうして、エロフ帝国主催・セブンスターという名の突発的掘立小屋がヴォルニ領あたりに建設された。
 なお、ヴォルニ領について説明すると半日ほど消費するため、変な領主の治めるイカシタ区域で記憶しておこう。
 とりあえず一応その体裁は私塾らしい。何を教えるのかは不明・・・・・・。
 

●聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな

 唱えた言葉を心に刻み今日も行きます我らが使徒。
 ある者は彼をこう呼ぶ
「疾風のごとき目測」
 ある者は彼をこう呼ぶ
「稲妻のごとき計測」
 その実態は──流星を狩るがごとき俊足のキラメキ。
 彼の名は流星の狩人ジル。その行くところ、騒動は絶えない。
 そんなジルの元に一通の書状が舞い込んだ。

『ジル・ベルティーニ君へ

 久しぶりだね、流星の狩人。
 今日は、君への新しい情報を提供するためにこの書状を送った。
 最近、ある集団が我が物顔でこの界隈に出没している。どうやら、彼らは我々とは違う手段でエロスを体現するつもりらしい、それについてどうこういう筋合いはない。
 そういえば、最近彼らは私塾を作ったようだ。どうだね、狩人。興味が沸かないか?  

 ワク・ワク』

 文はそこで終っている。
 ジルは思った。
(いくしかねー!)
 なぜこの短い文面で、その結論にたどり着くのか、このさいどうでも良いことだ。とにかく流星の狩人ジルは、謎の学園セブンスターに侵入することを決意するのだった
 エロフとわくわくの抗争? に巻き込まれた流星ハンター。

 ──彼の運命は果たして。
 

  体験入学
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

●移動やら

 送迎の馬車やら給食? らしきものがあるので、気にしなくて良いです。

●学園

 制服はないです。それらしいもの着たい方は自分で用意しましょう。
 講師は7人αほどいるようです。

 ちなみに講師は

 エロフ
 ローリー
 昇太郎 
 エスエーム
 ジャイアント釜衛門
 ゴス
 シスターズ
 ?
 
 敬称略

 体験授業は講師の選択が可能です。特色がありますので各自適当に判断して突撃してください。
 それと保健室にはツンデレラ先生がいます。
 選べるのは一人一コマ、ようは誰か一人です。もちろん担当は重複しても、全員同じでも構いません。
 みんなで色々絡むと新たな煩悩の世界が見えるかも南無ー。


●目的
 
 「真実を見極める」

 そのあとでどうするかは貴方たち次第。
 貞操とモラルを守る壁となり、奴らを退治するのがとりあえずの目的だ!
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

●今回の参加者

 ea1968 限間 時雨(30歳・♀・浪人・人間・ジャパン)
 ea3026 サラサ・フローライト(27歳・♀・ウィザード・エルフ・イギリス王国)
 ea9128 ミィナ・コヅツミ(24歳・♀・クレリック・ハーフエルフ・イギリス王国)
 eb0516 ケイト・フォーミル(35歳・♀・ナイト・ハーフエルフ・イギリス王国)
 eb4721 セシリア・ティレット(26歳・♀・神聖騎士・人間・フランク王国)
 eb8703 ディディエ・ベルナール(31歳・♂・ウィザード・人間・フランク王国)
 ec0854 ルイーザ・ベルディーニ(32歳・♀・ファイター・ハーフエルフ・ビザンチン帝国)
 ec2055 イオタ・ファーレンハイト(33歳・♂・ナイト・人間・ロシア王国)

●リプレイ本文

 栄光より愚考の二文字がふさわしい神聖エロフ帝国の歴史。
 その新たな年は、皇帝の思いつきより始まった。
 先年の暮れ、三代皇帝エロフスキーは、セブンスターという名の私塾を立ち上げる。彼が何のためにセブンスターを立ち上げたのかは定かではないが、悲劇より喜劇を生み出すささやかなエッセンスには違いない。
 建国の祖、初代エロフスキーから数えて三代、現在のエロフスキーは英明の名を付すには程遠い。
 二代目エロフは彼を評して、
「自ら火を付け火事を起こしたあげく、見物しに来た野次馬に踏まれ狂喜する男」
 という言葉を残したとも言われている。
 エロフ皇帝は代々混乱・混迷にもっとも近いものが選ばれるのは、この言質からも推測される。
 現在、セブンスター学園は活況というには今一歩ではあるが活動しており、ジ・アースという世界、キエフという地を静かに蝕みつつあった。
 そして帝国暦XX年の初頭──。
 一台の馬車がセブンスターの地を訪れた。

 
 登場人物紹介


 限間時雨(ea1968)

 ジャパンよりやって来た女浪人。
 巫女姿、貧しい胸、みっこみっこは常用外、使いすぎに注意せよ。


 サラサ・フローライト(ea3026)

 第一次帝国戦役の一員。帝国四天王、釜衛門と激闘を繰り広げた女バード。
 クールぽいかつ色恋に興味がない。しかしここにいるのは大いなる矛盾。

 ミィナ・コヅツミ(ea9128)

 MMOという私設団体よりやってきた新たな女刺客。なぜかいつもまるごとトナカイ。
 ネタ師という噂もある気もしないでもない。真なる巫女。

 
 ケイト・フォーミル(eb0516)

 黒い星ぞ散る百合的な女子。
 特にこれ以上説明はしない。そういうことだ、どういうことだ? 巫女その2

 
 セシリア・ティレット(eb4721)

 第一次帝国戦役の一員。
 見かけのわりにやっていることは結構禁忌な乙女。前回に引き続きやってきたらしい。
 主に年少男子の担当。
 

 ディディエ・ベルナール(eb8703)

 第一次帝国戦役の一員。
 地味という立場、村人Aに甘んじる男。そのわりに活動は意外と派手のような気がする。エロフ帝国がヴォルニ領にやってきた原因。


 ルイーザ・ベルディーニ(ec0854)

 第一次帝国戦役の一員。
 明るい不幸の似合う女。楽観的、何を考えているか分かりやすいようで分からない。
 刃物好きなあたりからして、S度は高い気もする。巫女その3

 イオタ・ファーレンハイト(ec2055)

 第一次帝国戦役の一員。
 勘違いでやって来た男、通称イオ太。なぜそう呼ばれるのかは本人も良く分からない。
 帝国の将ツンデレラと確執がある。背は低い。


 おまけ

 ジル・ベルティーニ

 都合が悪くなると出番が消えてしまう、悲しい青少年。流星の狩人の二つ名を持つ。


 第一章 「入学」

 
 帝国暦初頭。
 最初の出来事は年代記風に記録していた文体が途中で面倒になってきたため、諦めて普通のモードに戻すことより始まった。

 って、ことで・・・・・・。

 お前らいくぞ! 

 ここはエルフのエロフ帝国セブンスター学園。
 どうせ変態しかいない学園なので、ぐだぐだいわず、とっとと先に進む。
 何の因果か、またもやたくさんの獲物たちがやってきた。
 名目上、授業を受けるというお題目があるため、ひとまず順番に講師の指導の元、色々やる。やるといってもヤルではない。
 その差に何を感じるか貴方の変態心次第、さあワールドの門を開こう。


 『一時間目「SM」』

 鞭というものは、誰かをビシバシしばいて鳴かせるためにあるものである。それに異論を感じるような輩がこの講義を受けることまかりならぬ。
 エスエームの講義には、胸なさげな二人の巫女っぽい姿の奴らが来た。
 時雨とルイーザである。
 なぜか彼女たちは仲が良いのだが、そのあたりを考察している暇などない。二人は何か変な歌を口ずさんでいる。
「みっこ、みっこにしてやんよー♪」
「みっこ、みっこをしてやんよー♪」
 なにやら、二人でニコニコしつつハーモニーを奏でている。あまり触れると色々問題が起きそうなので、このあたりでフェードアウトしておこう。
 二人を迎えた、講師のエスエームは吐き捨てるように言った。
「時間がないんだから、とっとといくわよ鉄板女たち。だいたいあんたたち、それでも女なのかい、ぺったんこども」
 エスエームの言うとおり、予定時間は残り少ない。彼女の姿は勝手に想像してほしい。 いきなり挑発された時雨は、無意味に熱い衝動に襲われ、早速暴発したたた。
「KILL、KIL、KILLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL!」
 問答無用で切りかかろうとする時雨にルイーザは、 
「だめにゃぁ! 時雨っち。断崖絶壁、首から腰まで垂直落下も利点あるよ。ほら、巫女服がとっても着やすいという特典がにゃ」
 隙なくとどめをさしているあたり抜け目ない。
「うう、どうせ、どうせ私なんて」
「分かったかい雌豚たち。これが言葉攻めのファーストレッスンさ」
 その様子を見。嬉しそうにエスエームが言った。
 語調が酷いのは、そういう講義なので気にしてはいけない。

 ということで都合上、急だが、次へどうぞ。


 『二時間目「皇帝上位」』

 エロフを講師に選んだのは、結構多い。 
 期待している気がするので、とりあえず知っている人は知っている例の奴をやっておく。
 じゃじゃーん。
「俺がエロフ塾塾長エロフスキー三世である!」
「小姓の昇太郎です」
 完了。
 えーとここにやって来たのはサラサ、ディディエ、セシリア、イオ太のようだ。
 何を求めてここやってきたのか、問い詰めたい気分になるが、そんなことを想像している時間はやはりない。
 では、さっそく始めよう。

 ●レッスン1 脱衣の手法

「はい、エロフ」
「はい、昇太郎」
「彼女の脱がない理由が分かりませんエロフ」
「初心者は酔い潰して自らの手で脱がしましょう」

 リピート。

「はい、サラサ」
「はい、ディディエ」
「貴方の脱がない理由が分かりません」
「脱げというなら、いますぐ脱ぐが」

 それで良いのか? サラサ・フローライト。
 ちなみに彼女、今回はやや清純路線である。詳しく説明しようと思ったが・・・・・・無理。 
 羽根付き帽子+フェザーマント+純潔の花という格好。ディディエも派手な姿なのだがとりあえず戴冠式に行く貧相な皇帝のような姿と形容しておこう。


 ●レッスン2 坊やの扱い方

「あぁ、お母さんとはぐれちゃった。どうしよう僕」
 と昇太郎が言った。
「どうしたんだい坊や、それなら俺と一緒に迷子案内所にいこう」
 エロフは昇太郎の手を引いた。しかし、目的地は自宅である。

 リピート。

「あぁ、お母さんとはぐれちゃった。どうしよう僕」
 と昇太郎が言った。
「どうしました、それならお姉ちゃん一緒に迷子案内所にいきませんか」
 セシリーは昇太郎の手を引いた。しかし、昇太郎に抱きつかれた。
「駄目です。駄目ですって。私のことを大事にして下さる方はあなたよりも3つぐらい若いんです、別に若いからって・・・・・・」
 その言葉に昇太郎は黙った。
 
 これではいかん。真っ当すぎる。
 エロフ帝国の名にかけて。


 ●レッスン3 三人の場合

「今日は独り遊びですかエロフ」
「いいえ、三人です昇太郎」
「そうですか? どんな遊びをするのですか」
「体操です」
「くんずほぐれつですね」
「はい、前から後ろからです」


 リピート

「今日は独り遊びですか? セシリー」
「いいえ、三人で遊びますディディエ」
「そうですか〜誰と遊ぶのですか」
「貴方とサラサさんです」
 サラサが通りかかった。
「二人とも何をしている」
「皆揃いましたね」
 セシリーが微笑んだ。
「どうしたんだ二人とも」
「前は私、後ろはサラサさんです」
 ディディエを挟むように二人は立つ。
 
 というところで、不完全燃焼だが、時間はない。

「いけませんね〜、あやうく誘惑に負けてしまうところでした」
 のちに、ディディエがそんな言葉を残した。黒い僧侶はエロフに触れるとトラウマを刺激されて、暴走度があがるだけと考えられる。
 ──次。ちなみにイオ太は早々に退出しました。

 『三時間目 シスターズの人生相談』

 ってことで、ここは結構まとも。シスターズは男の夢を現実化した清楚な乙女たち。
 やってきたケイトもまた巫女姿っぽい。
 彼女はシスターズと愛についての話をしていたようだ。

「いや、ほら、なんていうか自分が言う事ではないがあまり・・・その・・・女同士の仲が良すぎるというのも・・・あの・・・世間一般的には駄目・・・なんじゃないかなと」
「そんなことはないですよ」
「ええ、愛は全てを救うのです」
 エロスにも色々な形がある。いつでもどこでも、変態ばかりが幅を利かせる世界はおかしい。だが、そんなことを言いだすと、この帝国の存在自体に矛盾がある。
「けれど、女同士だと」
 煮え切らない女、ケイト。
 男も女も関係ない。とっととやってしまえ! エロフあたりなら伝授する気もするが、シスターズはまともに答える。
「黙っているより、打ち明けたほうが良いです」
「そうですよケイトさん」
(・・・・・・ルイーザは自分を受け入れてくれるのだろうか・・・っは! い、いや、自分の事はどうでもいい! まず不健全であることは止めさせねば!)
 その悩み自体が不健全だと、突っ込みそうになったが、やめておこう。特に不健全なことをしてなかったので、ケイトはシスターズと交友を深める。
 ルイーザはノリでOKしてしまいそうな気もしないでもない。ただニャーニャー言っているるわりに・・・・・・のような気はするが。


 『補講 保健室』

「つまんない。です」
 トナカイは小屋の裏で愚痴った。
 (そんなことより、聖夜編とか言っておきながらもう既に新年だとわどういうコトですか!? 聖夜に命がけの決戦でデートなぞ望むべくもなかったというのに)
 シラネ、なら誘えばよかったのに。聖夜祭中は聖夜ということでよ、ミィナさん。MMOの部隊長・ますこっとだんさーたる君が、男の一人や二人落とせなくてどうする。
 部長も草葉の陰で泣いているぞ! まだ生きてるけど。
 などという身もふたもない返答を希望しているわけではないだろう。

 掘っ立て小屋の隣には保健室という看板のかかった物置がある。特に保健というものが何を意味しているかは不明だ。この部屋と縁が深そうなのはイオ太某かもしれない。
 当のイオ太は、巫女軍団を見てげんなりしたようだ。
 だいたい、彼がなぜこんなこところに来てしまったのかが最大の謎。
「帰って良いですか」
 ルイーザと時雨を見た彼はそう呟き具合が悪くなった。
 まあ、そんなこんなで、保健室に向かったトナカイとイオ太の前に立ちはだかるのは、ツンデレラ。
 彼女は、その精神状態によってツンデレラ・クーデルカ・ヤンデルヨの三形態に変化する。

 さあ、今日はなんだ!

「やっちゃえ、ぶっちゃけ、ダンダンダン、女の子には凶器が似合う〜」
 刃物をもった女に立ちはだかるトナカイ。
「保健室の先生は、そんな無粋なことはしません」
 いきなり始まる、トナカイVS刃物女の戦い。
 初っ端から二人とも大暴れしている。ここのどこが保健室なのかはもう疑問だ。相変わらずイオ太は無関係なのに巻き込まれている。
 せっかく休息に来たのに・・・・・・不運な男である。


 ●愁傷

 毎度・そろそろお時間のようで、エンディングまでの短い間お付き合い願いましょう。
「この放送の司会進行は私MMO部長でおおくりします。それでは事件です。本日未明ヴォルニ領に存在する変な建物が崩壊しました。周辺付近の村人の証言によると」

 ──────脳内再生。

「保健の先生といえばときどき怪しい薬品とか行使しつつも、愛らしさと色気をそこはかとなく振り撒き生徒を癒すものなのです! 常にお姉さんやら白衣やら数種の属性を揃えるのも必須! 断じて、ベッドと傷薬さえあれば別にいなくてもイイ人員じゃんとか生徒に言われて良い存在でないのですよ。さあ、退きなさいミイィナーーーアタックーみこみこフォース!!!」
 ミィナが真の姿を現した。神に身も心も捧げるた真なる巫女の力をみよ。対するツンデラレも三体合体だ。
「そんな長台詞で勝ったつもり、保健室の先生の座は絶対に明け渡さないわよ!」
「はぁ、俺はなんでこんなところにいるのだろう」
 イオ太はひどい頭痛を感じている。
 どうやら、各自生徒たちも授業を終えて戻ってきたようだ。
「胸が無いのはしかたないにゃぁ」
 ルイーザと時雨だ。
「仕方ないですまない! ってイオ太だー。ちょうどいい習ったことをびしばし実験」
「おうにゃ、エスエーム、直伝の鞭さばきを見せる時」
 二人に見つかったイオ太の消息は、その後不明で・・・・・・ある。

 ●レッスン11

「変態は倒すべき〜ですよね」
 ディディエは言った。 
「ですね、冬場に服を着ていないアブナイ人たちは危ないので、いっそのことこのまま息の根を止めちゃうとか」
 セシリーは物騒だ。
「その意見には賛成だ。しかし、?の部分はいったいなんだったのだろうな」
 サラサの疑問に答える余裕はない。ついでに他の面々を出している余裕もない。
 
 その後ろに隠れる黒いやつ、そうケイトだ。
 「──ルイーザ・・・・・・素敵」
 久しぶりに壁に隠れたケイトの視線の先には、イオ太を色々可愛がるルイーザの姿があった。そのどこが素敵なのかは思うところがあるが、言ってもどうにもならないことだ。。恋は盲目なのか、そうなのか?

 ●レッスン12

 ディディエは言った。
「ごーとぅ〜へる〜」
 サラサは頷いた。
「しゃどうぼむ」
 セシリーは最後に断言した。
「もう、救いようがありません」

 ────復帰。

「ということで、その後、爆音ともに小屋は崩壊したそうです。一説には訪れていた冒険者たちが気に食わないのでぶっ壊したという噂も流れています。あ、緊急速報です。証言がとれました」

 ハーフエルフの青少年の証言。

 ──俺は知った。結局自分が何ためにやってきたのか分からない事を、俺は大きいのが大きいのがいいんだ、そうそれは──

「・・・・・・一部、見苦しい発言があったことをお詫びします。一説にはわくわく商会という裏組織がこの事件に関係しているという話もありますが詳細は不明です。この件に関して変態で有名なヴォルニ領主は『生々しさが足りん、もっと冒険しても良かったのではないか、指くらい使え』 そう、述べました。続いて・・・・・・」

 こうして、セブンスターの乱は無理矢理解決された。されたというよりは、誰かがしたと言っても過言ではない。その評価については後世の歴史家の言を静かに待つしかないだろう。
 その後神聖エロフ帝国がどうなったのかは、俺は知らない・・・・・・。


 了