ジ・アース特捜隊キエフスキー

■ショートシナリオ


担当:やなぎきいち

対応レベル:フリーlv

難易度:やや易

成功報酬:0 G 65 C

参加人数:6人

サポート参加人数:2人

冒険期間:09月11日〜09月16日

リプレイ公開日:2007年09月20日

●オープニング

●冒険者ギルドINキエフ

 溜息を零したのは、三つ編みヒゲのギルド員。
 8月も月道を通り多くの冒険者がキエフを去り、また多くの冒険者がキエフを訪れた。
 そこで度々問題になるのは、生活習慣の違いだったりする。
 冒険者同士の日常に限ればたいした問題ではないが、ともすれば依頼主とのトラブルともなる齟齬。
 三つ編みヒゲのギルド員は考えた。ならば、その差異を修正してやればいいのではないか、と。
 そして彼は立ち上がった‥‥
「休暇が欲しいんだが」
 そう、まずはギルドに休暇申請するところから‥‥って、えええー!?


●キエフスキー本部

 ──来るべき知的月道外生命体(ルビ:ぼうけんしゃ)からの質問に備え、あらゆる謎を調査解明するために組織された調査機関、それがジ・アース特捜隊キエフスキーである!!

 そんなことを突然語りだした三つ編みヒゲのギルド員、休暇中。
「私のことは博士と呼びたまえ」
 理由はない、敢えて言うならそんな気分だったからだろう。
 彼は趣旨に賛同して集まった数名の冒険者へ、早速いくつかの指令を出してきた。

 ──以下が、博士からの指令の詳細である。

『キエフの9月って他の国でいう何月ぐらい?』
 極寒の地と思われいるロシア王国だが、キエフの気候というのが具体的にどのようなものか。説明するには、具体的な比較対象があった方が解りやすかろう。

『記録係の生態を探れ!』
 例え冒険者が依頼中に全滅しようとも、全滅の記録を持って帰還していると言われる記録係。彼らの日常生活は冒険者とどのように違うのか‥‥これは充分に検証に値すると思わんかね?

『スィリブローの赤ワインは本当に新酒なのか』
 冒険者がよく利用している酒場スィリブロー。レギュラーメニューの赤ワインは新酒として紹介されているが、年中新酒があるというのは解せないだろう? ぜひ、謎を解き明かしてもらいたい。


 さあ、ジ・アース特捜隊キエフスキー、出動せよ!!

●今回の参加者

 ea3026 サラサ・フローライト(27歳・♀・ウィザード・エルフ・イギリス王国)
 ea3190 真幌葉 京士郎(36歳・♂・ナイト・人間・ジャパン)
 ea6320 リュシエンヌ・アルビレオ(38歳・♀・バード・エルフ・ノルマン王国)
 eb4341 シュテルケ・フェストゥング(22歳・♂・ナイト・人間・フランク王国)
 eb5604 皇 茗花(25歳・♀・神聖騎士・ハーフエルフ・華仙教大国)
 eb5612 キリル・ファミーリヤ(32歳・♂・ナイト・ハーフエルフ・ロシア王国)

●サポート参加者

火乃瀬 紅葉(ea8917)/ カグラ・シンヨウ(eb0744

●リプレイ本文

●朝礼

「来たるべき知的月道外生命体からの質問に備え、あらゆる謎を解明するために組織された機関。それがジ・アース特捜隊キエフスキーである!」
 気合の入ったカグラのナレーション。もちろん博士のための演出だ。合図を送ると飾り気の無い無機質な扉が開き、三つ編みヒゲのギルド員‥‥いや、博士が現れた。
「「「おはようございます」」」
 シュテルケ・フェストゥング(eb4341)を筆頭に、横一列に整列したサラサ・フローライト(ea3026)、皇茗花(eb5604)、真幌葉京士郎(ea3190)、リュシエンヌ・アルビレオ(ea6320)、キリル・ファミーリヤ(eb5612)が敬礼で迎え入れる。
「うむ、おはよう」
 鷹揚に頷いた博士は、揃った冒‥‥キエフスキー隊員たちの顔を見渡す。
「さて、諸君。諸君はキエフという都市にどんな印象を抱いていたかね?」
「雪の降りしきる極寒の地、という印象かな」
 シュテルケの言葉に、友人火乃瀬から届いたシフール便で同様の言葉を見たばかりの京士郎も深く頷く。
「確かに冬は極寒ですが、そこまで酷くはないですよ」
 生まれ育ったことを差し引いても同意しかねる、と苦笑したキリルが反論する。
「だから、印象だ。俺など、こちらに来て夏の暖かさに驚いたくらいだからな」
 肩を竦めた京士郎の言葉に我が意を得たりと目を光らせた博士。
「うむ、キエフというのは実はそんなに寒くないと博士もそう思う。しかし、それをどう説明するかね──というわけで、最初の調査はこれだ!」
『キエフの9月って他の国でいう何月ぐらい?』
 さっと、カグラがボードを差し出す。
「あっ!!」「ううっ」「それは‥‥!」
 息を呑む隊員たちに指を突きつけ、博士は声も高らかに命じた!
「キエフスキー、出動だ!!」
「「はいっ!」」
 再び敬礼し、兎型高速マーチことキエフスキー1号を追ってキリルとシュテルケが飛び出した!


●キエフスキー1号後方

「要はさ、9月ってのがもともと暑いような涼しくなってきたような感じで、そこにキエフの寒いっていうイメージが重なってよく分からないってなってるんじゃないかって思うんだ」
「僕は逆にこの国しか知りませんから‥‥他の国というのは純粋に興味を惹かれますね」


●検証

 彼らがまず向かったのは市場。野菜や果物を買い込むキリル、狙うマーチ。ついでにマーチの気をそらす野菜を買って、キリルの準備は完了だ。
「そんなの買ってどうするんだよ」
「一晩放置するんですよ。傷み具合から比較ができるはずです」
「ふーん」
 気の無い返事をしたシュテルケはぐらぐらと湯を煮立てている。そしてそれを大きな樽に移し‥‥
「‥‥それは何を?」
「これがどれ位の時間で冷めて、入るのに適当な温度になるのかで涼しさを調べるんだ!」
「それは‥‥どうやって適温を判断するんですか?」
「そんなの実際に入って調べるしかないだろ? ほら、エイディ!」
 突然名を呼ばれたのはリュシエンヌが引っ捕らえたギルド員補佐、エイディ・オダだ。
「え、僕ですか?」
「他に誰がいるんだよー」
「大丈夫、リカバーは任せてください」
 さらりと言い放つキリル。彼らしくない? 庇えば自分に回ってくるのだ、今回ばかりは仕方ない。それに、ほら、エイディはジャパン人の血が混じってるからきっと湯浴みも大丈夫☆
「あ、はあ‥‥」
 立場の弱いエイディは頷くしかない。
「急がないと時間がなくなるじゃないか。終わったら防寒具と服とローブを着込んでバテるまで走るっていう次の検証が待ってるんだぞっ」
 無表情のまま‥‥熱湯風呂に飛び込んだ! そして飛び出した!
「どうでした?」
「熱いです」
「それだけじゃ検証になんないだろーっ!」
「すいません」


●本部

「ただいま戻りました」
「うむ。で、どうだった?」
「ジャパンよりは確実に涼しいぜ。でも、エイディの体力がなさすぎてバテ具合比較はできなかった」
「野菜や果物は一晩では殆ど傷みませんでした。商人さんに見てもらったところ、江戸では11月、ケンブリッジとパリでは9月相当のようです」
 統計を表にまとめたキリルのボードをちらりと見て多くの国を渡り歩いたサラサとリュシエンヌが呟く。
「‥‥代わり映えしないな」
「2月頃に改めてやったら面白いかもしれないわね」
「ふむ。では、次の調査なんだが‥‥諸君はワインを飲むかね?」
 博士、展開が早いです。
「ミードやカーシャの方が多いですが、それなりには」
 キリルの回答に同意したのは京士郎。
「女性と一緒の時にはワインを頼むことが多いな。味がわかるようになるとなかなか奥深い」
「そうだな。博士は新酒の爽やかさも好きなのだが‥‥スィリブローには常に新酒があることを不思議に思ったことはないかね?」
「あっ!!」「ううっ」「それは‥‥!」
 息を呑む隊員たちに指を突きつけ、博士は声も高らかに命じた!
「次の指令はこれだ!」
『スィリブローの赤ワインが、年中新酒である謎に挑む!』
「キエフスキー、出動だ!!」
「「はいっ!」」
 京士郎と茗花、戦闘馬型戦闘馬キエフスキー2号に跨り颯爽と出動!


●キエフスキー2号上

「確かに俺も不思議に思っていた、本来新酒には出回る時期があるはずだからな‥‥茗花嬢、君はどう思う? ‥‥茗花嬢?」
 茗花は自分の馬フェイ‥‥には乗らずゴーレムのダーシャンとともにのんびり徒歩移動。どうやらチームワークに難があるようだ。


●検証

 辿り着いたのは諸悪の根源、ではなく話題の酒場、スィリブロー。
「アイスコフィンで凍らせておけば時間も止まるというし」
「‥‥今さらではないか?」
「ふむ、まあ出動してしまったからな」
 気を取り直して京士郎はその看板ウェイトレスに尋ねてみた。
「なぜスィリブローには一年中新酒のワインがあるのだ?」
「企業秘密よ」
 素気無く流されそうなところを茗花の機転でワインを注文!
「この赤ワインはどこから仕入れた?」
 ハードボイルド風の低音ヴォイスにくらっときた‥‥わけではなかろうが、ウェイトレスのキーラがぽつりと店の名を告げた。
 日ごろと変わらぬ無表情のウェイトレスに礼を述べ、教えてもらった業者の下へ場所を移す。
「すまないが、スィリブローに収めているワインがなぜ通年新酒なのか教えていただきたい」
「ああ、あれね。赤ワインの銘柄なんですよ」
「なにっ‥‥新酒とは赤ワインの銘柄だったのか! どういう経緯でその名がついたのか教えてはいただけまいか」
「いやあ、それはさすがに‥‥」
 低姿勢で断る業者に、きゅぴーん☆ と目を光らせた茗花が
「あえて『。』までを銘柄にするあたり、かなりのアイドルバードおたくとお見受けする‥‥」
「‥‥あんたもファンだったのか、モーニング熟女。の!」
 朝っぱらから熟女ってどうなのか。
(いや、朝でなくとも熟女‥‥いや、他人の趣味に口出しはすまい)
「うむ。アイ・カーゴ嬢の復帰を切に望んでいるところだ」
「いやあ、カーゴ一族って噂が本当ならもう実家が放さないでしょう。私は意外と新メンバーが好きでね‥‥華国のエキゾチックな雰囲気が癖になりませんか」
 置いていかれそうだぞ京士郎、頑張れ京士郎!
 茗花の目配せでモーニング熟女。のインパクトから解放された京士郎、抜け出しかけた魂を引き戻して尋ねる。
「それで、あえて『新酒。』という銘柄にした、と?」
「ワインに込めたメッセージ、解ってくれる人がいるとは思わなかったですよ!」
 新酒の爽やかさもぶっ飛ぶメッセージである。
「いやあ、サッチーやホソキフもいいですけど、イッコがまた!」
「‥‥イッコは愛嬌があって私もすきだが‥‥男性だからな」
「関係ないです!」
 熟『女』ですらなくなっている。朝から永眠する人がでないか、そちらの方が心配な京士郎。
「しかし、名だけの新酒では興ざめだな」
「そちらもついでに調査すれば良いのではないか?」
 適当に切り上げた茗花は、ついでにアイスコフィンで完璧な新酒状態を保っているワイン‥‥とスィリブローに納めているワインを調達してもらい、相棒京士郎とギルド員補佐エイディ・オダと共に最後の検証に臨んだ。


●本部

「調査完了したぞ、博士」
 どことなく憔悴した京士郎でなく、満足気な茗花が報告をする。
「博士、『新酒。』は勢いでつけたワインの名前だそうだ」
「ふぅむ、やはり新酒ではなかったのか」
「ですが、更に調査した結果、味、香り、その他全ての点で新酒と同じ‥‥出来たての新酒を即時精霊魔法で凍結し保存している物と推測される」
「なるほど‥‥つまり看板に偽りはなく、正にその名通りの新酒、というわけじゃな」
「ええ」
「よくやった! これでまたキエフの真実が1つ解き明かされたな!」
 真偽の程は不明‥‥という突っ込みはしてはいけない。
「さて、さっそく次の指令だ。諸君も冒険者ギルドで依頼を受けたことがあるだろう」
「もちろんです、博士ともそれで知り合ったんですし」
 キリルが頷く。
「ギルドの依頼には記録係が随行し、様々な角度から見た報告書を作成するわけだが‥‥諸君は日常生活で記録係に気付いたことがあるかね?」
「そういえば‥‥見かけないな」
 首を傾げたシュテルケがそう答える。冒険者仲間やギルド員はその辺で見かけることもあるが、記録係は見たことがない。
「ということで、次の指令はこれだ!」
『記録係の生態を探れ!』
「あっ!!」「ううっ」「それは‥‥!」
 息を呑む隊員たちに指を突きつけ、博士は声も高らかに命じた!
「キエフスキー、出動だ!!」
「「はいっ!」」
 再び敬礼し、猫型万能馬ことキエフスキー3号(馬にナチュラル、ナチュラルにフラットを乗せた三段重ね)を追ってサラサとリュシエンヌが飛び出した!


●キエフスキー3号横

「そう‥‥いつも気になっていたのよ。彼ら彼女らが、普段いったいどういう生活をしているのか」
 リュシエンヌの素朴だが意外に根の深い疑問に、サラサも当然のように同意する。
「ギルドでも姿は見かけないからな‥‥忍者なのだろうか」
 それはこの検証で明らかになる──はず?


●検証

 どこで見ているか解らない記録係に会話の内容がバレないようサラサと通じるテレパシーをかけ、準備万端のリュシエンヌ。しかし、ギルドを見回しても記録係の姿はない。
「すまないが、ヤナギ記録係はいるだろうか‥‥後ろ?」
 ギルド員に指差された背後を振り返──うわ、目が合った! こっち見るな!!
「いつもご苦労様」
 あ、いえ、仕事ですから。
『意識してみると、けっこういるのね‥‥』
『隠密技能はやはり突出していそうだな』
 気配を殺しているが、カウンターで依頼人の対応をしているギルド員の陰にも記録係がいる。
 そして冒険者に随行して出発する記録係もいる。足元には魔法の靴などなく‥‥ひょいと箒に跨った。
『まさか、フライングブルームか?』
『でも、フライングブルームを追跡するためにはフライングブルームが必要‥‥かも』
 空飛ぶ冒険者を追って空を飛んでいく記録係の姿を見送っていると、またしてもギルド内の記録係の姿を見失う。
『ギルドでは気を抜かないようだな』
『ここじゃ調査は無理ね。終業後に出直しましょ』
 キエフスキーは本部をキエフに構えるため、隊員たちも夜は自分の棲家で過ごす。つまり、キエフスキーの仕事はお休み。記録係も仕事がお休み。リュシエンヌたちはこのタイミングを狙うつもりのようだ。


●仕切りなおし

 そして仕切りなおしの終業後。
『いたわ、ヤナギ記録係よ』
 リュシエンヌの瞳が本部を出た記録係を捉える。その足はスィリブローへ向かっている模様。
『灯台下暗しだな』
 カウンターに腰掛けた記録係はミードを注文し、代金を支払おうとして財布からボロボロと銅貨を零す。
 あわあわと拾おうとして『ゴンッ!!』とカウンターに頭をぶつけ、拾った銅貨を握り締めて立ち上がろうとし『ガンッ!!』とまたカウンターに頭をぶつける。
『記録係が怪我をしたという話は聞かないが‥‥普段はそうでもないのだろうか』
『っていうか、気、緩みすぎじゃない?』
 半分も飲まないうちに真っ赤になり、千鳥足で酒場を出──ようとして躓き、すっ転んだ。
『ちょ、待って! それってアリなわけ?! だって、記録係なのに!!』
『これの気配を感じず記録をつけられているのか‥‥』
 ちょっと、いやかなり、屈辱。
『あ、猫に逃げられたわ』
 撫でようと伸ばした手を嫌い、ふいっと去った猫に打ちひしがれ、しょんぼりと肩を落す。普通にキエフの小さな家に戻った記録係がネイルアーマーを脱ぎ、床に置くと──『ゴッ!!』と鈍い音がした。どうやら非常に重いようだ。
『それってネイルアーマーじゃないわよっ!!』
 リュシエンヌのツッコミ、状況が許せばハリセンが小気味良い音を立てただろう。
 その後、集中力を磨くためか精神力を鍛えるためか、妄想‥‥もとい瞑想にふける。
 それを窓板の隙間越しに覗く、ストーカー状態の女性二人組。
『これが記録係の日常‥‥?』
『いや、まだ何かあるはずだ‥‥シャドウバインディングで動きを封じてみる』
 小声で詠唱をしたサラサは、しかし眉間にシワを刻む結果に終わった。何度やっても抵抗されるのだ。
 ならばと挑戦したリュシエンヌのリシーブメモリーも、記録係は抵抗し切った。
 微妙な感嘆を抱き、二人は本部へと戻った。


●本部

「戻りまし──って、なんでヤナギ記録係が先に着いてるわけ!?」
 驚愕のリュシエンヌ。さっきまで家にいたはずなのだから、その驚きも当然か。
「で、どうだった。記録係の生活は?」
「仕事で張り詰める分、普段の記録係は気が緩みすぎているようだ」
「なるほど、ビジネスとプライベートはきっちり分けているのだな」
「精神も鍛えているようね、何度やっても魔法が効かなかったわ」
「怪我をしないため、防具にも工夫を凝らしているようだ」
 いや、あれは体力を鍛え‥‥まあ、いいか。
「なるほど、記録係は研鑽の毎日を送っているわけですね」
 キリル君の優しさが記録係の身に染みる。だからマーチ、記録係の足蹴らないでくれるかな。
 そんな状況にも表情を変えず、サラサがぼそりと禁句を吐いた。
「‥‥でも博士、記録係もギルドの一員なんだから博士の方が生態はよく知ってるんじゃ」
「ばかもーーーーん!!」
 博士の右ストレートがサラサを吹き飛ばした!!
「ギルドにだってなあ、ギルドにだってなあ、守秘義務ってものはあるんだ!!」
「‥‥すまない、博士」
「解ってくれたか、サラサ。さぁて、調査も終わったことだしスィリブローで打ち上げといくか! もちろん博士のおごりじゃぞ!」
「やった! 博士、太っ腹!!」
「調査したばかりの『熟女。』も飲まなければな」
「博士、それはアイドルバードの名前ですよ」
「おお、そうだったな! はっはっは!!」

 ゆけ、キエフスキー。
 負けるな、キエフスキー。
 キエフには、まだまだ沢山の謎が溢れているぞ!!