洞穴の小鬼
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■ショートシナリオ
担当:ゆうきつかさ
対応レベル:1〜3lv
難易度:やや易
成功報酬:0 G 78 C
参加人数:8人
サポート参加人数:-人
冒険期間:06月14日〜06月21日
リプレイ公開日:2004年06月22日
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●オープニング
江戸からかなり離れた場所で、小鬼達が暴れまわっているようです。
小鬼達は村から娘達をさらって山に逃げ、山の中腹にある洞穴に隠れています。
この村では普段から小鬼による被害が報告されていましたが、村の娘達をさらっていったのは今回が初めてです。
今まで小鬼達に奪われていたものは主に食料や家畜で、それほど多くものは奪われてはいませんでした。
しかし、小鬼達のリーダーに茶鬼なった事で、今までとやり方を変えてきたようです。
小鬼達の住む洞穴はかなり複雑に入り組んでますが、2匹の小鬼が入口で見張りをしているため、この小鬼達に洞穴の中を案内をさせるといいでしょう。
もちろん洞穴内にはトラップが仕掛けられている可能性もあるため、小鬼達を完全に信用してしまうのは危険です。
なるべく他の小鬼達に気づかれないようにしながら、洞穴の奥まで慎重に進んでいきましょう。
この小鬼達のリーダーは茶鬼ですが、酔っ払っているため本来の力が出せません。
また色仕掛けにとても弱いため、その方向から攻めるといいでしょう。
ただし、宴会をしている時間以外は酔っ払っていないため、襲撃する時には時間を選んでいきましょう。
基本的に宴会をしている時間は真夜中から夜明けまで。
運がよければ小鬼達が眠っているかもしれません。
●リプレイ本文
「村人達の話ではこの辺りの洞穴に小鬼が住みついているはずなんだが‥‥。まさかガセネタを掴まされた訳じゃないだろうな。確かこの辺りに目印が‥‥おっ! あれか!!」
村人達から集めた情報を頼りに森をかきわけ、嵐山虎彦(ea3269)が洞穴の入口傍まで辿りつく。
洞穴の入口には2匹の小鬼が陣取っており、松明の明かりを頼りに不審者がいないか警戒する。
(「‥‥なるべく怪しまれないようにしなきゃね」)
李欄華(ea0740)と一緒に町娘に扮装し、エレオノール・ブラキリア(ea0221)が小鬼達の前に出た。
「ウガガ‥‥ギゴガグ‥‥」
小鬼達はエレンの姿に気づき、警戒した様子で意味不明な言葉を喋る。
(「何を言っているのか意味不明だなぁ‥‥。やっぱりお酒を持ってきて正解だったかも‥‥。例え言葉が理解できなくても、こんな可愛い娘がふたりもいるんだし、後はノリと勢いよね♪」)
小鬼に身体をすりよせながら、欄華がどぶろくをチラつかす。
最初は小鬼達も警戒していたようだが、相手が欄華達だけだと分かると途端に態度を変え、いやらしい目つきでふたりを睨む。
(「‥‥チャームを使う必要もなかったわね」)
小鬼の腕にしがみつき、エレンが瞳をウルウルさせる。
小鬼はだらしない笑みを浮かべると、頭をボリボリと掻きながら、エレンを暗がりへと連れて行く。
(「‥‥前言撤回。このすけべ!」)
小鬼が不審な行動をしようとしたため、エレンが草むらの中で慌ててチャームを使用する。
「ウギ‥‥? ガガゴゴ‥‥」
すると小鬼は呆けた表情を浮かべ、エレンを洞穴の奥へと案内する。
「良かった! さっき小鬼が変な事をしようとしたから、ぶん殴ってやったから〜。そっちも倒されていたら、どうしようかと思ったよ」
ホッとした様子で溜息をつきながら、欄華がグッタリとしている小鬼を隠す。
「それじゃ、茶鬼さんに挨拶するとしましょうか」
そしてエレンは小鬼に続き、洞穴にむかって歩き出すのであった。
「‥‥そろそろ俺達の出番だな」
気絶している小鬼をロープで縛り終え、虎彦がゆっくりと立ち上がる。
洞穴の中からはエレンの奏でる笛の音が響いており、小鬼達がパタパタと倒れる音が外まで響く。
「通路の途中に罠とかはないよな? 目印でも残しておいてくれたら、楽だったのに‥‥」
洞穴の中を提灯で照らし、ラルク・カルナート(ea0216)が大きな溜息をつく。
洞穴の中はそれほど複雑な構造はしていないものの、初めて訪れた場所でもあるためかなり警戒しているらしい。
「ならばこやつに道案内を頼むのじゃ」
虎彦にラルクの言葉を通訳してもらい、雷空神(ea0609)が小鬼を叩き起こす。
「グガッ‥‥ギゴゴ‥‥ガガグゲ‥‥」
しかし、小鬼は空神の言っている事がまったく分からなかったため、怯えた様子で激しく首を横に振る。
「わしも手荒な真似はしたくない‥‥。出来る事なら平和的な解決を望んでいるのじゃ。言葉は通じていないと思うが、わしの言いたい事は分かるな?」
優しく小鬼を見つめながら、空神がニコリと微笑んだ。
「グギ‥‥ガガゴ‥‥」
小鬼も空神の言っている言葉は理解できなかったのが、自分の危害を加える心配がなくなったため空神達を洞穴の奥へと案内する。
「グガ‥‥ギゴガ‥‥」
洞穴の奥では小鬼達が酒の呑み過ぎで酔い潰れており、空神達が現れてもまったく驚く様子はない。
「‥‥遅かったわね。ちょうどスリープを使って小鬼達を寝かせたところよ」
横笛をゆっくりと下ろし、エレンが空神達を見つめてクスリと笑う。
既に小鬼達の大半は眠りについており、唯一意識のある茶鬼もうつらうつらと舟を漕ぐ。
「捕まえてきた女の子達に嫌われていたようだから、私達が愛想よく振舞っただけで大喜びだったのよ。まったく怪しまれずにお酒を呑ます事が出来ちゃった♪」
どぶろくの残りを茶鬼に呑ませ、欄華がえっへんと胸を張る。
茶鬼は呑み過ぎたためグルグルと目をまわし、そのままドシンと横に転がった。
「ここからが腕の見せ所だったんだが‥‥。さすがに眠っている相手を攻撃するわけにも行かないしな」
道案内をしてきた小鬼に当て身を食らわせ意識を飛ばし、虎彦が奥の部屋から荒縄を見つけて小鬼達を次々と縛っていく。
「まぁ、仕方がないじゃろ。とりあえず奥に転がっている荒縄を使って、他の鬼達も縛っておいた方が無難かも知れないのぉ。急に目が覚めて暴れられても困るしな」
苦笑いを浮かべながら、空神が荒縄を使って茶鬼を縛る。
「まぁ、みんな無事だったんだからいいんじゃねぇか? 茶鬼達が目覚める前に早くここから逃げだそうぜ♪」
虎彦にむかって声をかけ、ラルクが村娘達を洞穴の外まで連れて行く。
村娘達はずっと怯えていたようだが、ラルク達が助けに来た事を知ると、安心した様子でほっと胸を撫で下ろす。
「この様子じゃ、茶鬼に命令されて、むりやり娘達をさらっていたようだな。今回の一件で茶鬼もこれ以上、悪さをしようとは思わないはずだ。少なくとも俺達のいる場所では‥‥」
眠ったままの茶鬼を見つめ、虎彦が六尺棒を肩に担ぐ。
「会話が通じれば説教をしてやるところだったんじゃがのぉ。今日は見逃してやるとするか。じゃが‥‥、次に悪さをした時は、わしも黙っちゃおらんぞ」
そして空神はクスリと笑い、そのまま洞穴を後にした。
その後、小鬼による被害は無くなり、洞穴から出て行ったらしいのだが、小鬼達が何処に行ったのかは今のところ謎である。