ちまっと戦隊☆ちまれんじゃー
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■ショートシナリオ
担当:言の羽
対応レベル:フリー
参加人数:6人
サポート参加人数:-人
リプレイ公開日:2007年04月16日
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●オープニング
A君B君C君が悪い人と遭遇したのは、小学校からの下校途中でした。
その悪い人は、見ただけじゃ「悪い人」だとはわかりません。ただの、ピンクのふりふりドレスを着た、お胸の発育はいまいちで、でもちょっぴり年増の、少なくとも小学校周辺では見かけないような類のおばさんにしか見えませんでした。
「おばさん、誰?」
「おばさん、何でそんな格好してんの?」
「おばさん、ここで何やってんの?」
A君B君C君は容赦なくおばさんおばさんと連呼しました。純粋に疑問に感じたからです。
でもおばさんは気に入らなかったらしく、ドリルみたいな金髪盾ロールをまるで蛇さんのようにうねうねさせたかと思うと、どこからか鞭を取り出して、ぴしゃーんっとアスファルトの道路を打ちました。あまりに激しい音だったので、A君B君C君は身がすくみ、恐怖のせいで顔が強張り始めました。
「ああ、なんて小憎らしいお子様達なのかしら。こんなにキレイなオネーサンをつかまえて、事もあろうかおばさんだなんて」
よよよよ‥‥と芝居じみた動きで嘘泣きをするおばさんに、一体どんな言葉をかければいいのでしょう。
これからこの変なおばさんにすんごく恐ろしいお仕置きでも受けるのだろうかと、A君B君C君が震えながら顔を見合わせると、おばさんはふふっと笑いました。
「心配ご無用ですわ。わたくしは怒ってなどおりませんし、お仕置きもいたしません。むしろ、あなたがたを可愛がりたいと思っておりますのよ」
「嘘だ」
「嘘だろ」
「というか、嫌だ」
「お黙りっ!」
即、拒否の意を示したA君B君C君。おばさんはまた、アスファルトを鞭で打ちました。すると、黒髪オールバックでサングラスをかけて黒スーツを着こなした男の人が3人も現れて、A君B君C君を背中からランドセルごと羽交い絞めにしてしまいました。
「素直になれないあなたがたでも、ちゃぁーんとわたくしのコレクションに加えてさしあげてよ」
そう言っておばさんが掲げたのは、きんきらきんと光り輝く針山でした。
「この『黄金の針山』が、あなたがたを今よりももっと可愛い姿にしてくれますわ‥‥ほぉぉぉらっ!!」
おばさんの気合を注入された針山は更に光を発し、次の瞬間にはすんごい勢いでその光をA君B君C君に向けて撃ち込みました。
「「「うわああああああああっっっ」」」
A君B君C君は叫びました。叫びながら、徐々に体が小さくなっていきました。
そして光がおさまる頃には――
ぽて。ぽて。ぽて。
――小さなお人形になったA君B君C君が、アスファルトに転がっていました。
「うふふふふ‥‥やっぱりお人形は可愛らしいですわぁ‥‥♪」
おばさんは拾ったお人形に頬擦りをした後、黒スーツの差し出したバスケットにそれらを丁寧にしまいました。
「さあ、次に参りますわよ!」
おばさんのテンション、ただいま絶好調。黒スーツを引き連れて、次なるターゲットの補足に向かうのでした。
◆
『子供達が人形にされて連れ去られるという事件が起きた』
どこかにある司令室。壁にはめ込まれている大きなモニターには、テーブルに両肘をついて手を組んでいる、髭の立派なお人形が映っています。いいえ、お人形さんのように見えるのですが――実はお人形さんではないのです。「ちま」と呼ばれる、ちょっと特殊な種族です。手のひらサイズの小人さんなのです。
『今日だけで5件。被害者は10人余。目的はどうやら自分の人形コレクションを増やす事のようだから、放っておけばこれからも被害は増えていくだろう。故に諸君には、この怪人ピンクドリルの討伐を頼みたい。ピンクドリルを倒せば、人形にされた子供達も元に戻るはずだ』
ピンクドリルとはまさに見た目そのままのネーミングですが、わかりやすさ重視という事でお願いします。
それでもって、髭の立派なちまが呼びかけている「諸君」というのは、まさにあなた達の事なのです。正義の心に溢れ、弱きを助け、正しき道を行く――そう、ちまっと戦隊☆ちまれんじゃーである、あなた達の事なのです!
「ちまれんじゃー、出動!!」
ちんまいおててをぐぐっと強く握り締め、今日もちまれんじゃーは、正義と皆の為に戦いますっ。
●リプレイ本文
●ちまっと動物園
その動物園には、ふれあい広場があります。小動物と直接仲良くできる場所です。その為に小動物のおうちがある建物が併設されているのですが、この建物には実は――秘密の小部屋があるのです。
地下への階段を下りていく、飼育員のリュミィお姉さん。下のほうに小さなドアのついたドアを、トントントンと三回ノックします。するとドアの向こうで何やら動く気配が。
「合言葉は?」
声がしました。ドアの向こう側からです。
「ちーまーちまちまちまっちまー」
「おっけー、入ってよし!」
リュミィお姉さんが歌うように答えると、ドアが自動で内側に向かって開きます。
いえ、自動ではありませんでした。ドアノブにはちまが一人ぶら下がっていたのです。
「ちまれっど、ろーさ!」
「‥‥ちまぶるー、さらさ」
「ちまぴんく、ふぃにぃです♪」
「ちまいえろ〜、ぱらーりあだよぉ〜」
「ちまぶらっく、しるふぃりあさっ」
5人のちま達はとてとてとてとてっとお姉さんの前に集合し、自己紹介して、しゃっきーんとポーズをとりました。
「ちまっと戦隊☆ちまれんじゃー!!」
ざっぱーん! そんな効果音がどこからともなく聞こえてきそうなポーズです。お姉さんは笑顔で拍手をプレゼントしてくれました。持っていたバスケットごと、めいっぱいのお菓子もくれました。とりあえず皆で群がります。
『出動はどうした』
あまりにもお菓子にまっしぐらなので、壁のモニターからお髭のちまが呆れた様子で声をかけてきました。わかってるわよ、と胸を張ったのは隊長のろーさです。
そう、ちまれんじゃーはこれから出動しなければならないのです。子供達をお人形に変えて連れ去っている、ピンクドリルと愉快な黒服達を倒しに行くという、正義の味方としてのお役目があるのです。
「はい園長! さっき食べてたカレーをおかわりしてからでもいいかなっ」
『帰ってきてからにしてくれ。それと園長ではない。司令官と呼べ』
ぱらーりあが元気におててを挙げて申し出ましたが、園長は許可してくれませんでした。あまりおなかが重くなっても動きづらくなってしまうからです。消化がよくなるようにおなかをさすりさすり、立派な葱を紐で背中にくくりつけます。
他の皆も出動準備です。いつもはふれあい広場で人気者の、各自のお友達にもお菓子をわけてあげます。適量なら食べてもいいのです。おなかが減っていては戦えませんから。
どすんっ。突然地面が揺れて、ちんまい体のちまれんじゃー達は一瞬だけ宙に浮きました。
「よし、水遣りも完了‥‥」
さらさです。クールですが心はあったかいさらさは、大事に育てているすんごく重たい鉢植えを、蹴飛ばされないような位置に動かしてあげたのです。
「忘れ物はないわね? 行くわよっ」
「「「「おーっ☆」」」」
ろーさは狐さんのこるさに。さらさはにゃんこのしゃーぷの背に乗り、ふらっとを引き連れて。ふぃにぃはカモメさんのぴよちゃんと共に大空へ舞い上がり(といってもまだ地下の秘密基地の中ですが)。しるふぃりあは愛犬かりんに手綱代わりの首飾りを巻いて。ぱらーりあだけは、自慢の足をフル活用しての猛ダッシュです。
ドアの下についた小さなドアを華麗に潜り抜けて、いざ、地上へ!
●ピンクドリルの恐怖(?)
お外に出たはいいものの。
「司令官の髭っていつ見ても立派よねー」
「私の髪のように、リュミィお姉さんに梳いてもらってるのかもしれませんね♪」
「いいねえ。あたいも今度お願いしてみようかねぇ」
雑談モードになっていました。
ピンクドリルに今まで狙われているのは子供ばかり。子供が沢山いる所に現れやすいだろうと狙いをつけた皆は、小学校校門前のガードレールの上に、すずめさん達と並んで座って待機しているのでした。
「‥‥このままではらちがあかないな。ちまっとさーち!」
意を決してガードレールから飛び降りたぶるーの体が銀色の光に包まれると、住宅地のほうに歩き去るピンクドリルの姿が見えたような気がしました。
ぶるーはしゃーぷにまたがり、よじよじとガードレールから降りている他の皆よりも先に駆け出しました。
「ちまっとあろー、ピンクドリルはどこだ!」
違う技名を叫ぶと、今度は光の矢が現れて、ばびゅんと飛んでいきました。仲良し公園がある方角です。ぶるーはしゃーぷにお願いして、光の矢を追いかけていってしまいました。
「さらささーん、待ってくださーいっ」
「ちょっと、隊長を置いてかないでくれるー!?」
「カレーがこぼれちゃうよ〜」
「なんでカレー持ってるのさ!?」
皆はぶるーの後を追いますが、大きく開いた差を埋める事はなかなか出来ません。
そうこうしているうちに、ぶるーだけ、公園に到着してしまったのです。
「‥‥見つけた」
砂場に一人の女の人がうずくまっていました。ピンクのふりふりドレスと金髪縦ロールが庶民の公園には不釣合いです。振り向いた女の人の目尻には、大粒の涙が滲んでいました。
「先程何かがわたくしのヒップに刺さって大層痛い思いをしたのですけれど、犯人はあなた?」
「お前がピンクドリルだな。さらった子供達を返せ」
ぶるーの言葉に、ピンクドリルはふふんと鼻を鳴らしました。光の矢が突き刺さったらしいお尻をさすりながら。
「ちまがたった一人と猫2匹で何が出来ますの? ――おいでなさいっ」
しなる鞭が叩きつけられて、砂が舞い上がりました。すかさずぶるーは両手で目を覆いましたが、それは相手の思う壺だったのです。ピンクドリルに呼ばれて飛び出た黒服達が攻撃してきて、ぶるーはしゃーぷとふらっとと一緒に公園の入口まで吹っ飛ばされてしまいました。
ぶるーは苦しいのを我慢して立ち上がろうとしますが、追撃にやってきた黒服がすぐそこに迫っています。ここまでか‥‥悔しさでぐっと体中に力が入ったその時。
ばっさばっさ。羽ばたきと共に、太陽が隠れて周囲が暗くなりました。お空を見上げると、大勢の鳩さんの群れでした。そして鳩リーダーの背には一人のちまが乗っていました。
「諦めてはいけませんわ、ちまぶるー」
そのちまが掲げた腕を下ろすと、呼応して鳩リーダーが他の鳩さんを引き連れて急降下、黒服達に体当たりで突撃です。
鳩さんに群がられた黒服は何とかして追い払おうとしますが、鳩さんも頑張って尾羽でアタックしています。勢いで抜け落ちた羽が何枚もひらひらと舞う中で、何かがきらりと光りました。
「ちま居合い、受けてみなさい!」
光ったのは鳩乗りちまが鞘から抜いた刀でした。ひゅんひゅんひゅんっ! 刃が唸りをあげました。黒服達の口から悲鳴が漏れ、痛そうに腕を押さえながら後退していきます。ひゅんっ、ともう一度風を切って、刀はそのちまの腰の鞘に戻りました。
「おまえは‥‥?」
「あたしはみさき。あなた達の味方、と言えばいいかしら」
雅に微笑んだみさきに、ぶるーはなぜか、親近感のような運命のような、とにかく熱いものを感じました。
「さらさっ! 大丈夫っ!?」
「あら、お仲間が来たみたいね。あたしはこれで失礼するわ」
ようやく公園に到着した、ぶるーに置いてかれた他のちまれんじゃー達。その中でもれっどは、勢い余ってこるさごとぶるーに突撃してしまいます。どっかん吹っ飛ばされたぶるーを、ふらっととしゃーぷが慌てて探しに行きました。多分、れっどは後で怒られます。
そんなこんなで体勢を立て直す間に、みさきの姿はもうありませんでした。大量の抜け羽と、大量のばっちぃお土産を残して。
「なんてことしてくれますの‥‥わたくしのドレスがメチャクチャですわ!!」
ばっちぃお土産にまみれてしまったピンクドリル。黒服達もやっぱりお土産まみれです。
「今日はちまラブリーキッス接近戦ばーじょんは、お休みってことでいいかねぇ‥‥」
ちまラブリーキッスは投げキスで敵をめろめろにしてしまう、ぶらっくの自慢の技です。でも接近戦ばーじょんはほっぺにちゅーです。お土産まみれの敵に使うわけにはいきません。
他の皆も何となく嫌そうな顔をしていますが、ピンクドリルのキレたおめめがこっちを向いたので覚悟を決めます。
「‥‥ちまっと戦隊☆ちまれんじゃー、見参!」
しゃっきーんっ。どうにか探し出されたぶるーも交えて、皆で決めポーズです。
「というわけで、悪を退治に‥‥もとい悪のおばさん退治にちまれっど参上っ。年増の桃色おばさん、悪事をやめるのよ!」
隊長権限で、天使の羽のついたちまりぼるばーの狙いを定め、れっどがかっこつけました。すると奇妙な事に、黒服達が一瞬で青ざめたのです。
「ぬぁ〜んですってぇ〜‥‥?」
夜叉。般若。そんな言葉のよく似合う人がそこにいました。どうやら「年増」は禁句だったようです。
けれどれっどは怯みません。むしろこれからです。
「ちまにくらべれば体は大きいけど‥‥その割に胸は大きくないみたいねっ」
自分の事を棚にあげて、無自覚なのかわざとなのか、ばしばし地雷を踏んでいきます。
「おとなしく人形にした子供達を返せば許してあげる。そのちっちゃなお胸に免じて! どう、悪くない話で――あいたぁっ!?」
れっどのちまいおててに鋭い痛みが走ります。とうとうプッツンいっちゃったピンクドリルの鞭でした。勿論れっどは怒ります。だって喋ってる途中に攻撃するなんてルール違反ですから。取り落としたちまりぼるばーを拾いながら、仲間のれんじゃーに号令をかけます。
「口上の邪魔するなんてっ。皆、あいつを泣かせてやるわよっ!」
まるきり悪役の台詞です。
こうして乱戦が始まりました。
「ちますらっしゅ!」
ぶらっくがかりんに乗ったまま、ちまそーどから衝撃波を放ちました。ああっ、見てはいけません! 黒服のズボンがずり落ちちゃってます。
「そんな攻撃当たらないも〜ん♪ そ〜れ、ちますた〜☆」
華麗に攻撃を避けては手裏剣を投げ、黒服を穴だらけにしているのはいえろ〜です。
「皆、いつもの行くから気をつけて‥‥ちまばくはつ!!」
黒服をかじかじしていたしゃーぷとふらっとが逃げたのを確認すると、ぶるーは黒服達の影を爆発させました。どっこーんと爽快な効果音と共に、黒服達はみーんな、お空の星になりました。
「あとはあんただけよ! ちまだぶるしょっと!!」
ちまりぼるばーが2連続で火を噴きます。けど、ダメでした。ピンクドリルはピンクでふりふりでちょっぴり年がいっているのにお胸はいまいちですが、さすがは怪人です。鞭でれっどの放った弾丸を叩き落してしまったのです。
これはまずいです。非常にまずいです。れっどは遠距離攻撃メインなので、懐に入られてしまうと途端に弱くなります。危険です。一粒の冷や汗がれっどの頬を伝いました。
一方ぴんくは何をしているかというと、ぴよちゃんのおかげで一人、上空にいました。すちゃっと取り出したのはちまはーぷです。攻撃力はゼロなのですが、ぴんくがおうたと共に上手に奏でる事によって、そのおうたの力を増幅して敵の心に響かせる事が出来るのです。
からだはとっても ちんまいけれど
こころのおおきな せいぎのみかた
こまったときには たすけにくるよ
ぼくらのともだち ちまれんじゃー
ちまっとせんたい ちまれんじゃー
ぴんくはちまハープをかき鳴らし、すんごくノリノリで歌います。でもそれ以上に、とても上手で綺麗な歌声なのです。
こうしてお空から降ってきたはーぷの音色とおうたの効果でしょう。ピンクドリルがいきなりがくがくと震えだし、かと思うと鞭を手放して頭を抱え、膝をついたのです。
「何よ何よぉ、わたくしが困っていた時には助けに来なかったくせにーっ」
かと思うと、ぼろぼろと大粒の涙を零し、泣き始めてしまいました。あまりの泣き様に、ちまれんじゃーはおろおろと顔を見合わせます。
「少々引っ込み思案なこの胸囲をささやかながらも成長させようと必死に努力していたわたくしの、あの苦しみ! あなた達にわかって!?」
「わかんないねぇ」
ぶらっくが即答しましたが、ピンクドリルのお胸に関しては「こまった」場合には含まれません。どうしようもないからです。そもそもちまにそんな質問する事からして間違えています。あ、でも自分のお胸に手を当てて考え込んでいるれんじゃーもちらほら。
「‥‥えい」
ぶるーのちまぬいが発動しました。泣きじゃくって隙だらけだったピンクドリルの影が縫いとられ、彼女は身動きできなくなりました。
「今だみんなっ」
さあ、最後の攻撃の始まりです。
「ちまうたで攻撃力あっぷです♪」
「ちま・しゅぷりーむさんだー!」
「とくだい☆ちまあろー!」
「じゃあこっちも、とくだいちますた〜☆」
「最後はやっぱりレッドよね♪ ちまだぶる‥‥すなぁぁぁいぷっっ」
全員の力がひとつとなって、螺旋を描きながらピンクドリルに向かっていきます。動けないピンクドリルは逃げられません。
どっかあああああああんっ。
爆発しました。爆風を背に、あんにゅいに佇むちまれんじゃー。
「ちまは必ず勝つのよっ」
こうして、長く辛い戦いはひとまずの終わりを告げたのでした。
●って、あれ?
「勝手に終わらせないでくださる?」
公園から帰ろうとしたちまれんじゃーを、ピンクドリルの声が呼び止めました。
「まさかあの攻撃でも倒せなかった!?」
驚愕した皆が、粉塵の晴れた後に見たものは‥‥さらわれていた子供達の姿でした。気を失ってはいますが、ケガはしていないようです。
「そういえば‥‥なんで無理やり皆を人形にしたりしたんだ? 買うか作るかすればいいだろうに」
ぶらっくが子供達の顔をぺしぺし叩いて起こす横で、ぶるーがピンクドリルに質問しました。
「世界にひとつだけのお人形がほしかったんですもの。でもわたくしはお裁縫が大の苦手で‥‥」
「さみしかったんですね。わたしでよければお友達になりませんか?」
「‥‥いいんですの?」
優しいぴんくの言葉に、ピンクドリルはまた泣き出してしまいました。これでもう、ピンクドリルが人々を襲う事はないでしょう。
しかし、脅威は完全に去ったわけではありませんでした。
「葱はダメ!!」
「え〜?」
ピンクドリルのお尻に迫った脅威――葱は、隊長がしっかり阻んでくれました。
●えんでぃんぐ
ちまれっど
ローサ・アルヴィート(ea5766)
ちまぶるー
サラサ・フローライト(ea3026)
ちまぴんく
フィニィ・フォルテン(ea9114)
ちまいえろ〜
パラーリア・ゲラー(eb2257)
ちまぶらっく
シルフィリア・ユピオーク(eb3525)
れいのぽじしょん
天津風美沙樹(eb5363)
コルサ
シャープ
フラット
リュミィ
ぴよちゃん
かりん
あんど ゆー