PassionateSplush�Tアジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
玲梛夜
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
難しい
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報酬 |
10.4万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
07/20〜07/24
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●本文
『Passion Music』という看板がライヴハウスにかかる。
その看板がかかると同時に、そこには収録の機材が運び込まれセットが始まる。
それが完了するとそこにロッカーたちが現れて熱い熱いライヴを。
いつ、どこでするのかはわからずゲリラ収録のロックライヴ番組。
収録に出会えるかどうかは時の運。
そこでプレイするロッカーたちにも場所のイメージは伝えられるが前日まで明確な場所は明かされない。
集合場所、集合時間指定を受け、暗幕の張られたバスに乗せられてその場所へと連れて行かれる。
準備の終わったライヴハウスでは今か今かとロック好きの観客がテンションをあげて、待っているのだ。
そういうのが、この番組の常なのだが、今回はゴールデンタイム。
ホールを借りて、出演する音楽人たちが明かされない趣向となっている。
舞台の照明がばっと明るくなる。
最高のプレイを、そこで‥‥!
と、いうのがこの番組の趣旨である。
夏と言えば、野外ライヴ。
野外に、進出です。テレビでの放送はないが、
今回はとあるスタジアムを借りて、二日間連続。
出演者たちは両日ともにの参加。
この野外ライヴにおいては、出演者は内緒、はない。
広くておおきなステージを使い歌って、そのほか色々あり。
その他色々は、出演者の意向も参考にされる。
『PassionateSplush』出演者募集
ピアノ、ドラムといった楽器はこちらで用意可能。
また、野球場にステージなどをくんで、という仕様。
観客をステージに挙げるということは不可。
観客席は、スタジアム席と、立ち見ブロック制。
中央に観客の中をつっきるように長いステージ有り。
●リプレイ本文
●夏は野外!
『2007年! 夏の野外ライヴ、PassonSplush!!! 開幕ー!!!』
観客の声が響く。
テンションあがって、体感温度も上がっていく夏の野外の始まり!
二日間、同じ参加者が同じだけども少し違うステージを繰り広げていく。
今日はその、一日目。
それぞれが差し入れたものも飲みつつ食べつつ吸いつつ、野外ライヴは動いて行く。
『司会と幕間のネタ振りは相も変わらず僕、渋谷蓮でっす! んじゃまー気合入れまくって、ばっちり夏いってみようか!!!』
ぱぁんとスモークが舞台に立ちあがり、それが引けば全員集合。
観客の声は叫びとなって、会場を包んだ。
●Non stop ―T.R.Y.with瑛
「さって、最初だから気合いれていかないとな」
榛原 瑛(fa5470)は渦深 晨(fa4131)と玖條 奏(fa4133)に視線を向ける。
「しっかりがんばらないと‥‥」
こそっと奏は会場を覗く。
そこには、もうすでに盛り上がり中の観客たち。
「ライヴが成功するようにおまじないしてあげるから、しゃがんで下さい♪」
と、晨はにっこりと笑って瑛に言う。
「渦深はホント何考えてんだか‥‥しゃがめって?」
何なんだ、と思いながらも瑛は言うことを聞いてしゃがむ。
しゃがんだら、ちゅっと頬にキス一つ。
「そろそろ気持ち決めて下さいねっ」
「っ、何が気持ち決めろだ、バーカ」
驚いて落としそうになる煙草、照れを隠すために晨の頭をわしゃわしゃと瑛は混ぜくる。
「あれ、二人ともどうかした?」
観客の様子をみて戻ってきた奏は二人の様子に首を傾げる。
「まぁ、色々だ」
「あ、出番だ、行くよ、カナ!」
「???」
何だろう、と奏はわからないまま。けれどもそれはひとまず置いといて、ステージへ!
伸びやかな歌声が、前奏なしで響く。
ステージ上に現れて、それぞれ手など振りつつスタンバイした、すぐあとのこと。
歌声とともに軽快なドラムのリズム。その中にキーボード、ベースの音が重なる。
その上にヘルプで入るEUREKA(fa3661)のサックスの明るく前向きなメロディ。
「 いつもより早い この時間
すぐに昇りきる 太陽がmorrning call
僕らの夏が 今日も始まる 」
奏と晨は歌声掛け合うように、そして一緒に重ねる声。
白のタンクトップに水色の半袖パーカー、そして白のスラックストさわやかな晨。けれどもリストバンドは赤で、そこがちょっとアクセント。髪はまとめてお団子に。
奏は白の半袖Tシャツにジーンズ生地の膝下丈のハーフパンツ。腰にスカイブルーの上着を巻きつけ、ベルトと一緒にキャップを腰部分に吊って、リストバンドやウォレットチェーン、シルバーペンダントじゃらりと弾ませる。
ドラムを叩く瑛は墨絵で龍が描かれた白タンクにダメージジーンズ、黒のテンガロハットとリストバンド。そして遅い誕生日祝いに晨からもらったグラサンを。
まっすぐ、伸ばされた声のあと、伴奏は抑える。
自由に動ける二人は中央の花道に。
手を振ったり手拍子求めつつ、進んでいく。
そして歌は、掛け合うように。
「 ギラギラ陽射しと暑さに
ダブルパンチ喰らって knockdown
(でもホントに原因はそれだけ?)
灼熱地獄なアスファルトの上
涼しげな瞳に見られて
思わず赤面 イキナリdashで逃亡
(情けない男丸出し 嫌だね) 」
キーボードの音階が上がっていく。
晨と奏は長い花道いって、戻って、大忙し。
「 わかんないかな
君への 熱視線
僕からの Love Call
(気付いて欲しいな 恥ずかしがり屋な乙女ゴコロ) 」
スネアを効かせ、オープンリムショットでアクセント。
一区切りつけ、そして勢いも増すように盛り上げていく。
動きは大きく取って、広い野外会場の誰にも見えるように。
「 コッチ向いてよ
僕はanswer待ってる
君が発した LoveCall
(気持ち繋がるの夢見て待ってる)
君は今日もキラキラ眩しくて
僕の鼓動はnonstop上昇
最高にhotでniceな
Summer Day 」
盛り上げに盛り上げて、声を揃えて歌う。
その最後のタイミングにはぱぁんと高い音をたてて紙吹雪とカラーテープが観客に向かって飛ばされる。
そのままサックスが華やかにメロディ掛け合わせていく。
最後のポーズはダンスをしっかり決めて。
●SummerLover ―マリーカ
挟んで二組、激しい曲が続き雰囲気が変わる。
夏らしい白系統のノースリーブのドレスは胸元を開けて襟をたてたもの。ハイビスカスなど夏らしい花のコサージュがその身を飾る、マリーカ・フォルケン(fa2457)。
キーボードをもって、舞台の上に。
「 もう惑わさないで。
本気になってしまうから。
追い掛けてこないで。
一夏の恋人。 」
語りかけるようにしっとりと。
音に乗せて歌声を。
「 あの時二人傷負い人だった。
何かを求めて、此処に辿り着いた。
二人が出会ったのは運命なの?
出会って、すぐに互いが互いを求めた。
それは恋じゃなくて、分かっていたわ。
お互いに慰めが欲しかっただけ。
いつかあなたはわたしから去ってしまう。 そんな予感はしていたわ。 」
恋に破れて、臆病になっていく。
そんな様をマリーカは熱唱する。
「 だから、
もう惑わさないで。
本気になってしまいそうだから。
笑顔なんて見せないで。
一夏の恋人。 」
躊躇いながら、強がりながらといったものを、歌に込めて。
「 仮初めの恋だと、分かっていたのに。
あなたの優しさを本気にしてしまいそうで怖いの。
もうあなたしか見えなくなりそうだから。
だから
お願い、もう少しだけわたしを騙して。
あなたは一夏の恋人。 」
最後の一音まで声をしっかり伸ばして、マリーカは歌い終わった。
●MAZE ―Comrade
「三十路パワーでFIGHT!」
「元気だな、ゆーりさんは」
張り切るEUREKAを笙(fa4559)は見つつ呟く。
三十路越えてもなお若く見えるのも二人の共通点。
笙は黒の開襟ノースリーブシャツと黒レザーパンツ。シルバーアクセリーは多めに。
髪をラフに纏めて黒と銀の髪飾りをシャラシャラとさせるEUREKAは黒絹と黒レース地で構成されたデザインの、艶やかなアオザイ風スーツ。
EUREKAはドラムの前に、笙はエレキギターを手にスタンバイ。
ヘルプには椿(fa2495)がエレキギターで入る。
ドラムから始まり、ダブルギターで激しく音を奏でる。
やや伴奏を抑えて、声をしっかりと前へ。
赤と青のカラーライトが激しく動いて行く。
「 惑い惑わす混沌の日々
迷い迷わせ認(したた)むは
未来(さき)の見えないMAZE 」
音階を上げて、ドラムのインパクトを入れながら走るように。
ハモリはドラムを効かせながら、歯切れ良い音で。
「 足を踏み入れたが最期
振り返るもDoorは無し
前へ後へ 何処かへ進む
其れだけが許されし迷図 」
ふっと照明が静止。
観客に背を向けた後に、ハモりが流れる。
そしてギターのメロディもハモるように奏でられる。
「 絡み合う糸 交じり合う道
絡み合う意図 交じり合う未知 」
花道へを歩み、くるっと視線の方向も意識して回る。
そしてまた舞台中央へ。
和音を力強く。
「 胸の臆で眠る光 求め彷徨う迷図
此の手に掴み取る日迄
蒼き闇路を 進め 」
ふっと一拍の無音の後には高く伸ばして、一気に駆け下りるギターの音。
さまざまな音は消し、残るのは笙の歌声。
「 You’d clear the MAZE 」
高くシャウト気味に伸ばした後、また増える音、
短い後奏の後にカットオフ。
びしっとポーズを決めてステージは終わった。
●日々是戦 〜Never give up!〜 ―Stagione
太陽は少し、もうすぐ沈み終わる時間帯。
少し涼しくなるけれども、ライトに明るく照らされる舞台は暑いままだ。
一組はさんで、椿は自分のユニットのステージを迎える。
今日は冬織(fa2993)と一緒に。
「夏の暑さと観客の熱気に負けぬよう、わしらも気張らぬとな‥‥言う迄もなき事じゃが」
「お腹減った! バタンキューしないようにおやつ」
「もう出番じゃ」
「おやつー!」
椿を引きずりつつ、冬織はぬいぐるいのがお太郎を腕に舞台へ向かう。
楽器は一切なし。
手拍子を観客に促し、椿と冬織は一瞬視線を合わせて、歌い始めのタイミングをとる。
「One Two‥‥」
大きな身振り手振りとともに、椿の声が響く。
つけ毛で長い髪のまま、藤色地に唐草文様の東洋的なオーバーシャツにダークブルーの細身パンツ。焦茶色の2ベルトにミリタリーブーツ。銀のチェーンを揺らしてアクセントに。
「 何処へ向かい歩くの 何を目指し生きるの
漠然とした不安抱えながら
今日も 満員電車へ突撃!
人波に押されながら 皆今日も踏ん張り戦ってる 」
視線は一人一人に向けるように。
代わって冬織の歌声がメインに響く。
冬織は蒼地に華や鞠といった和柄のスクウェアネックチュニックと膝下丈の生成のギャザーアップパンツにウェッジソールサンダル。髪はポニーテールで活動的にまとめあげて片手にがお太郎をしっかりと。
「 黙っても時は流れる 黙らなくても流れる
どうせどっちも同じなら
知りたい 自分探しに挑戦!
何回失敗しても 起死回生の悪あがきリベンジ 」
力強く、アップテンポ。
基本はハモリで、片方がメインをはれば、もう一人はヘルプにはいった笙とメロディを支える。
歌に合わせて動きは大キック、キックしたりまわったりと大忙し。
「 どうせ出来っこない そんな自己暗示蹴り飛ばせ
人は 心は捕らえようなく いつだって可能性無限大
叶わない願いなんてない そう信じて戦い続ける
一度の人生毎日挑戦
見渡せばほら たくさんの戦友(とも)達 」
高く伸ばして、歌声を響かせてい。
そして一層歌に弾みをつけていく。
照明は二人の動きを追うように、動いて行く。
「 Going my way 歩き出せ 踏み出す一歩が創るこの道(La la la‥‥)
強引に前へ 体進めれば いつか辿り着く場所がある
Never give up 気にするな 自分らしくていい My life
弱気もアリ 偶には泣いたって また笑えばいい
何かにつまづいた時は 空に手をかざしてみよう
世界はいつも必ず 戦う君と繋がっているから 」
『 Never give up,Let’s go! 』
最後は一緒に、と少し間をおいて、全員で。
腕を振り上げて大きく、ジャンプ。
フレーズと合わせて、銀の紙吹雪が降り注いでいった。
●最後は皆、勢ぞろい
太陽は完全に沈んで、ライトの光と、観客のもつペンライトが明かりのたより。
終わった舞台に、渋谷蓮は立っていた。
『ちょ、これきれいじゃん! はいはい、ウェーブ!!』
言われて左から右へと光がきらきら輝いて行く。
『今日のライヴ、全組終了! 今日のおさらいってことで、全員集合だよー!! そのウェーブしながら迎えてあげてー!』
観客の作るウェーブの中、最後の締めは全員で。
『トップはT.R.Y.with瑛!』
バックに流れるのは全員で演奏する音。
三人が演奏した曲をアレンジして、流れる中舞台前へ。
そして次の参加者が呼ばれれば、チェンジ。
『女心を歌ってくれたのはマリーカ・フォルケン!!』
マリーカは優雅に一礼して、戻る。
『兄と妹、まず兄ー、笙!!』
笙も呼ばれて前に、どうせなら妹と並べと、彼女が呼ばれるまでそこでまたされ、兄妹、揃って礼。
『そしてStagione!!』
椿と冬織、並んででて手を振りつつ、観客の声に答える。
最後に呼ばれる一組と、入れ替わりでもとの場所に。
全員もう一度、前にで終われば音は一層賑やかに。
もう一度、それぞれの歌を一周。
その音終われば、全員舞台端っこに整列。
『最後の締めは全員でねー!!!』
言われてそれぞれ、何をするかを理解する。
『野外ライヴ、初日の、感想はーーーー!!!!!!』
もちろん誰も文句言うことなく、今日一番の声援が、帰ってきたのだった。
●お疲れ様一日目
「おっつかれさまー! 明日のあるけどよろしくー! いぇーい!」
「元気ですね、渋谷さんは」
「うん、MCだけだったから。明日終わったら、焼肉おごってあげるよ」
YAKINIKU。
「行く、行くー!!!」
「一人二千円の食べ放題だけどね!! 経費で打ち上げ!!」
「それは楽しみじゃの」
野外ライヴで消耗した体力は、もりっとがっつり焼肉で解消。
ということで、明日終われば、焼肉です。