PassionMusic:S‐Starsアジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
玲梛夜
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
易しい
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報酬 |
4.9万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
09/16〜09/18
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●本文
『Passion Music』という看板がライヴハウスにかかる。
その看板がかかると同時に、そこには収録の機材が運び込まれセットが始まる。
それが完了するとそこにロッカーたちが現れて熱い熱いライヴを。
いつ、どこでするのかはわからずゲリラ収録のロックライヴ番組。
収録に出会えるかどうかは時の運。
そこでプレイするロッカーたちにも場所のイメージは伝えられるが前日まで明確な場所は明かされない。
集合場所、集合時間指定を受け、暗幕の張られたバスに乗せられてその場所へと連れて行かれる。
準備の終わったライヴハウスでは今か今かとロック好きの観客がテンションをあげて、待っているのだ。
ぱっと、舞台上にスポットがあたる。そこにはマイクとカンペを持った司会者、渋谷蓮(しぶや・れん)。
「輝け、お星様ー! ってことで今日は曲名『ShiningStars』統一! 」
舞台の照明がばっと明るくなる。
最高のプレイを、そこで‥‥!
『Passion Music』出演者募集
ゲリラロックライヴ番組収録、出演者募集
こちらから指定するのはライヴ日の集合場所、時間のみ。
今回は「ShiningStars」という曲名固定。
ライヴハウスの舞台は一般的なものです。
ソロ、グループを組む、は自由です。
収録に取り直しはありません、一発勝負です。
なお、日程は以下です。
初日 参加者顔合わせ
二日目 スタジオでのリハーサルなど
三日目 ライヴハウスでの演奏、収録
ドラムセットやピアノ等大きな楽器は備え付けのものがあります。
バックバンドが必要であればこちらで用意します。
グループ掛け持ちは禁止。
演奏順は特に希望が無ければ阿弥陀くじです。
●リプレイ本文
●ライヴハウスにようこそ
「はいはいはい! 今日もよろしくー! とうさーん!」
「俺はとうさんじゃないですが、とうさんはとうさんでいますが、そのとうさんは元気です、今日もよろしくお願いします。はいミラーお手GO」
「お手ー! 握手会お疲れさまでした楽しかった嬉しかったあねもにゃりー、わん!」
アネモネの天道ミラー(fa4657)、欅(fa5241)は今日も絶好調。
「そのうちとうさんライヴしようね、そうだとうさんオンリーライヴをしよう! スタッフー!!」
と、いきなり言い始める蓮だが、スタッフに一蹴される。
「渋谷さーん、メールのお返事きましたよー」
「お、よかった! 頑張ってね、僕も楽しみにしてる」
いつのまにか蓮のメール、および携帯操作の先生、南央(fa4181)もライヴハウス入り。今日は大人の雰囲気通常の五割増し。
「はい、頑張ります!」
しゅぴっと敬礼して、南央は笑顔で答える。
「南央嬢も、きっとあともうちょっとしたらキレーなおねーさんみたいにキレーになるんだろうねぇ」
しみじみと言った蓮の視線の先には橘川 円(fa4980)がいた。
視線があい、笑顔でにっこり。
その隣では雛姫(fa1744)が笑顔でいた。
それに気がついて、雛姫はぺこっと頭を下げる。
ドラマ繋がりで仲良しな二人。
「星型ゼリー作ってきたので、あとで皆で食べましょうね」
「それは楽しみね」
「俺も食べるー!」
嶺雅(fa1514)は元気に両手万歳。
今から楽しみも増えていく。
そして、彼ら三人と一緒にユニットを組む克稀(fa5812)は眠らないよう頑張っていた。
「まさか共演できるなんてな」
テレビでみていた克樹としては、驚きだ。
そして今回の出演者もう一人、紅 勇花(fa0034)。
「どしたの、なんか妙な表情」
「‥‥秋の星空ってどうもピンと来ないんだよね‥‥何でだろう」
蓮に問われて答えて、むーとまた悩む勇花。
その姿はファンがみたら顔真っ赤にして逃走するくらいかわいらしい。
「その答え、ライヴ終わるころにでてるといいね!」
ぽん、と肩一つ叩いて蓮は言う。
今日もこれから、ライヴの始まりです。
●アネモネ
「きらきら光るはお星さまよ、ということで、秋空シャイニング! 今日は『ShiningStars』って曲オンリーでお届け! 全員で輝いていけー!!! トップできらりんするのは、天道ミラーと欅、アネモネ!!」
スネアの音が一つ二つ響く。
それは軽快に、薄暗い中に音を落としていく。
「 君に届けと ただそれだけの想い込め
昼も夜も ShiningStar
どうか気付いてと その想い身を焦がす
寝ても覚めても ShiningStar 」
歌声とともに舞台は明るくなる。
欅はピアノから動きのあるリズムを生み出して、そしてミラーはギターからがつーんとまっすぐに音を放つ。
歌は、二人の歌声を重ねて、そして分けて。
「 いつものように ただ流れるだけの日々
一昨日と同じ昨日のあと 」
ミラーは黒スーツと白シャツに鎖付き首輪、そしていつもの笑顔を浮かべて。
「 昨日と同じ今日を過ごしてた
けれど目の前 君が駆け抜ける 」
欅は黒シャツと黒デニム。髪を少し外はね気味にセットし、ピアノを奏で、歌う。
「 同じだったはずの『今日』が『今』になる 」
二人で、音と声を合わせて。
ゆるやかなフレーズの中にもしっかりとした脈打ちを含ませる。
少しずつ強め、そして音をキラキラピカピカと輝かせるようにもっていく。
楽しく、とび跳ねしたくなるように。
「 君に届けと ただそれだけの想い込め
昼も夜も ShiningStar
どうか気付いてと その想い身を焦がす
寝ても覚めても ShiningStar 」
ところどころ、ミラーの声に欅のハモリ。
重ねて響きを膨らませる。
曲にあわせて、ライトの強さは弱くなったり強くなったり、煌いて、一番の輝きを見せる。
「 いつか光(な)りたい 君とShiningStars 」
歌詞を歌いきってギターのソロは天高く、突き抜けるような勢いで。
心地よく高音を響かせて、曲は終わった。
●南央
「お次はPassion、三回目の登場のお嬢さん。その音楽の才能はひっそりこっそり日々培われていってます、南央!」
控え目な照明の中に浮かび上がる、ロング丈のワンピース姿。
スポットライトがあたるとワンピースの色は闇に溶け込む黒だとわかる。
胸元には揺れる銀のクロス。
その足元だけ、真っ赤に照らされ、地平線のようにある。
最初の一音は、インパクトある強い音を。
「 剣戟の音色 舞い散る火花に胸を焦がしたの
廻るロンド 暮れるアリア もうすぐ今日が終わる 」
遅すぎず早すぎないミドルテンポの曲は、低音はしっかりと低く重く、高い場所に位置する音はヴァイオリンが紡いでいく。
「 追いかけて来る暗闇 一番星はまだ遠い
願いの光うつす瞳は閉じないで 」
まっすぐな姿勢を保って、手を前に。
失った何かを求めるような仕草と、表情。
「 抗うは弱さ? 静かな墓標に涙零れても
祈るラスト さよならアナタ 幸福だけを置いて
追いつけなかった明日 繋いだ手 今は無いけど
愛した想い歌う私は変わらないわ 」
歌声はメロディを少し遅れて追う、不思議な雰囲気。
「 哀しみ抱く地平へ赤い日が落ちて
私の上 高く煌めいたのはアナタの星ね
いつか隣で 輝けたら LA LALALALA‥‥LA 」
ふっと音が途切れる一瞬に、ライトはすぐ落され南央だけが照らされる。
最後の音に合わせて、頭上ではライトが明滅する。
光る星のように、静香に余韻も残して。
●紅 勇花
「連続ガールズ! 気持ちと歌を重ねてゆくのは紅 勇花‥‥!」
静かに爪弾かれるギターの音。
そのメロディそのままに、歌声が重なる。
「 見上げた瞳に映る 幾千万の輝き
あの日と変わりない‥‥満天の星々 」
淡々と語るような歌。
それにドラムの音が加わって音も声も若干テンポを上げていく。
「 君と二人語った 眩い夢の輝き
必ず、いつかきっと‥‥契った約束 」
力強く一音一音ははっきりと。
勇花の歌声は感極まっていくかの如く、徐々に力を増して、最後は叫ぶかのように響きを持たせていく。
「 同じ星の下 結実の時を信じ、願っていた‥‥だけど
時は流れ‥‥やがて知った‥‥君もまたあの輝きへと‥‥ 」
ギターのソロはサビ代わりに激しく、舞台ギリギリまで出て、観客に視線を流す。
そしてくるっとまわりまた舞台の真中へ。
音のテンションと同じように自分のテンションも上がっていく。
ギターを抱きしめるようなワイリング。
目一杯力を込めて掻き鳴らし鳴り響かせてゆく慟哭。
音が止まる瞬間に、へたり込むように崩れる勇花。
けれどもすぐ立ち上がって、また爪弾くようなギターの音。
「 見上げた瞳が探す たった一つだけの星
白む空に零れた‥‥一粒の涙 」
淡々と哀しげに響く歌声。
最後は軽く一回、爪弾く音を落として。
●flicker*
「今日のラストをしめるのは、四人! flickerの嶺雅、橘川円、そこに雛姫と克稀が加わってのユニット、flicker*!! よろしくー!!」
宵闇に包まれた都会の夜のイメージを感じさせるよう暗めの照明。
濃い藍と紫色の空気が漂う中にメンバーだけに、淡く微かに青のライトがあたる。
ゆっくりとベースのソロがワンフレーズ。
テンポはあがり、歌と共に刻まれるリズム。そこに硬質なサックスの音。
「 灯火の消えたこの街は 鋼鉄の墓場だと誰かが言った
時さえも全て飲み込んで 閉じ込めるこの闇を打ち壊したい
砕けたステンドガラスの欠片 明かりを映して夜を照らす
窓から見上げた夜空は まるで万華鏡のようだね 」
嶺雅と雛姫の歌声が、音の中に加わる。
Tシャツの上にダークグリーンのジャケットと黒のジーパン。シルバーアクセサリーをいつものようにつけた嶺雅。
雛姫は細身の白いブラウスと、エレガントな雰囲気の黒のフレアスカート。襟元には白黒ストライプリボンを結び、その結び目に星型のシルバーブローチを。髪にも同じリボンを結んで、上着に薄手のカーディガンを。
歌うときはそれぞれ思うように身振り手振りを交えながら。
曲のつなぎはサックスで、その音を生み出す克稀はグレーの開襟シャツに細身の黒カジュアルスーツ。ピアスや指輪等の銀アクセはいつものように多めに。
「 宵闇に包まれたこの街で 空見上げ一人手を伸ばす
握り締めた宝石が砕け今 降り注ぐ 」
ライトが宝石のようにきらめいて、そしてふわりと柔らかな光が降りてくる。
声は溶け合うように、音に重なる。
「 輝きを失ったビルたちが その光浴びて動き出す
目覚めの鐘鳴り響いて甦る 星(ネオン)の海 」
そして盛り上がりは増していく。
ベースをもつ円は、ふとした瞬間に観客に笑みを送る。
黒のキャミソールに鍵編みのざっくりめの白ニットを重ね、黒の細身スラックス、タイツの色は銀のラメのものを穿いてチラッと見せ、靴はラウンドトゥの黒のパンプス。星モチーフのシルバーネックレスとロングピアスを、煌かせて、髪はサイドポニーテールに音は広がるように、響きわたる。
盛り上げて、一番高い位置までもちあげていく。
「 星たちが瞬いた夜は 死に絶えたこの街が息吹き返し
摩天楼に灯火宿る 夜の海照らし出す灯台のように 」
嶺雅の声に、雛姫の声が重なる。
そのウィスパーボイスは甘く切なく、絡んでいく。
ライトアップされて、息を吹き返した街のように明るく。
「 煌いた空の万華鏡(Compass of star dust)
振り仰ぎカタチ指す道へ(It advances aiming) 」
音はぐっと落されて弱く、弱く。
そこからベースとサックスは掛け合うように、音を生み出していく。
先ほどよりも、力強く。
「 星たちが瞬いた夜は 死に絶えたこの街が息吹き返し
摩天楼に灯火宿る 夜の海照らし出す灯台のように 」
ふわり、と銀の紙吹雪が降り始める。
きらきらとライトに反射して、それは一層輝いていく。
「 The star is broken
The dark is broken
Welcome to the highest night‥‥ 」
少しずつスローダウン。
音を弱めて、ヴォーカル二人のハモりを印象付けていく。
音は煌くように、残して。
●ライヴハウス『スピカ』
「てことで、きらめくお星様、ShiningStarsでしたっと。どーですか、いっぱいキラリンだったよね、うん。僕一番星が好きー、というところで、最後のチェック、イェーイ」
ノリよく観客とも遊びつつ、最後のしめ。
「今日はライヴハウス『スピカ』からでした! んではー、各々方、用意はよろしいかー!!!」
いつもどおり、マイクを置いて。
「今日のライヴの感想はああああああ!!!!?????」
観客から還される歓声は、盛大に。