PassionMusic:Livelyアジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
玲梛夜
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芸能 |
2Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
2万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
07/20〜07/22
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●本文
『Passion Music』という看板がライヴハウスにかかる。
その看板がかかると同時に、そこには収録の機材が運び込まれセットが始まる。
それが完了するとそこにロッカーたちが現れて熱い熱いライヴを。
いつ、どこでするのかはわからずゲリラ収録のロックライヴ番組。
収録に出会えるかどうかは時の運。
そこでプレイするロッカーたちにも場所のイメージは伝えられるが前日まで明確な場所は明かされない。
集合場所、集合時間指定を受け、暗幕の張られたバスに乗せられてその場所へと連れて行かれる。
準備の終わったライヴハウスでは今か今かとロック好きの観客がテンションをあげて、待っているのだ。
ぱっと、舞台上にスポットがあたる。そこにはマイクとカンペを持った司会者、渋谷蓮(しぶや・れん)。
「はい二日目! 二日目なんだよ、でもまだ体は大丈夫、ぴちぴち。ちょっ、そこ笑うな! え? びちびち? びちびちしてねーって! ああもうぴちぴちでもびちびちでもどっちでもいいか! それじゃ今日もスタート!」
舞台の照明がばっと明るくなる。
最高のプレイを、そこで‥‥!
『Passion Music』出演者募集
ゲリラロックライヴ番組収録、出演者募集
こちらから指定するのはライヴ日の集合場所、時間のみ。
演奏する内容のテーマは『溌剌』。曲の演出等はお任せします。
収録に取り直しはありません、一発勝負です。
今回のライヴハウスは舞台の広さも観客との距離も仕様も一般的です。
なお、日程は以下です。
初日 参加者顔合わせ
二日目 スタジオでのリハーサルなど
三日目 ライヴハウスでの演奏、収録
グループ、ソロでの参加は問いません。
ドラムセットやピアノ等大きな楽器は備え付けのものがあります。
また、バックバンドが必要であればこちらで用意します。
助っ人でグループ掛け持ちも大丈夫です。
演奏順も要望があれば調整しますが、ない場合は阿弥陀くじで決定されます。
●リプレイ本文
●初日顔合せ
「私は阿野次のもじ! 座右の銘は下克上! 気軽にいっちゃんってよんでね」
机の上に仁王立ち、阿野次 のもじ(fa3092)の挨拶は印象深く。
「うわー、あのキャラの濃さいいなー」
と、渋谷蓮が関心した打ち合わせ。
初見も多く、人が行ったりきたり。
「三日連続とはまた豪快だな、ちゃんと飯食ってしっかり寝ろよ」
UN(fa2870)はにっと笑顔を向け、労う。
「三十路超の貫禄を見た‥‥! 食って寝ます!」
よし、とUNが頷く傍ら、栄養ドリンク持ったラム・セリアディア(fa3004)と香凪 志乃(fa3997)が現れる。
「蓮お兄ちゃーん! 連日お疲れ様っ!」
「お疲れ様です、今回のMCも楽しみです」
「栄養ドリンク、泣かせる‥‥! 皆で飲むよー」
「お兄ちゃんに質問! お兄ちゃんはシンガー? ミュージシャン?」
「実は俺も気になってるんです」
二人の視線を受け、蓮は笑う。
「アーティスト、音楽以外もって事でアーティスト。楽器はできないけどねアッハッハ!」
と、後ろから視線を感じて彼は振り向いた。
そこには雛姫(fa1744)。
「憬れの蓮様にお会いできて嬉しいです‥‥」
「憬れ!? 憬れてくれてありがとう!」
「あ、三日連続という事でお知り合いの方から届いた物をつけて歌うのを考えたんですけど‥‥私からは白いリボンをお願いします」
「あ、昨日受け取り損ねたんだよ。だから同じ物レンタル、シークレット豹耳!」
「えっ‥‥」
固まる雛姫の頭に蓮はかぽっと豹耳装着。
「妙にハイになってない?」
そんな様子を見ていたラシア・エルミナール(fa1376)は真顔でそう言った。
「テンションもたなくて‥‥!」
「なるほど‥‥」
「皆も注意して! 容赦ない事強要するからスタッフ! 特に初めましての子はっ」
「あ、その初めましての一組です」
蓮の言葉に玖條 奏(fa4133)と渦深 晨(fa4131)は一歩前へ。
「デビューのお二人さんだよね」
「こんにちは、じゃなくておはようございます。『T・R・Y』のシン‥‥渦深 晨です、どうぞ宜しくお願いしますね」
「一応俺がリーダーって事になってます。シンとのデビュー、すっごく嬉しいです」
晨はにっこりと笑顔を浮かべ、そして奏はその想いを明るく声にした。
「そいじゃー二日目、皆で明るく元気に溌剌ぴちぴちびちびちがんばろー!」
打ち合わせ、そしてちょっとした親睦も深まりつつ、彼らはライヴの準備をしていくのだった。
●のもじ 〜メル・ヘル・へブン―僕達の夏にポツダム宣言〜
「二日目のテンションはー‥‥上昇中でっす!! 今日のトップバッターは野に咲く可憐な花、いっちゃんこと阿野次のもじ! その個性には僕も負ける! 負けていい! そっいじゃー歌っていただきましょう!」
舞台の上にカッと眩しいほどの光。
その場所でマイク突き上げぴょこたん跳ねて溌剌爆発。
「PassionNEXT〜!」
その掛け声とともに始まる前奏。
それはのもじ自身を表現するような音。
「 どんな困難だって打ち破れる
打ち壊せ打開せよデストローーーーーーーーイ 」
溌剌よりも更に激しく響く音にのもじは歌でなく声を加える。
「さあ夏が来た今年も夏が来た(WOOO)栄華と挫折と鬼ごっこの季節
敗者復活戦はない、あるのはリベンジ戦だぁけだ」
その勢いのまま、歌へと。
舞台の上をせわしく走りながらその勢いは留まる事なく。
「 覚醒せよ少女プリンセス
待っていても白馬の王子様はこない。ダッテサイキンノオトコノコソコマデタフジャナイ
GETmeruhen
茨で囲まれた100年の眠りなんかいらない
赤い頭巾とスカートひらり翻し、乱反射(マシンガーーン)
目の前の狼の腹を抉り出し、太陽に向かって微笑よう
活目せよ少年、勇者
立ち塞がる原生林、右か左の道ドチラヲイクカヲセマラレル、サアドッチダドッチヲエラブ
GETroman
100年の眠りを覚ます目覚ましは
陽気に一つ口笛吹いて迷わず、手りゅう弾(ぱいなっぷぉぉる)
真ん中の原生林ぶち抜いて、気に入った第3の道で一直線 」
のもじのテンションにつられてか、観客も沸く。
ラストは一撃必殺、びしっと決めて。
●雛姫 〜Thanks〜
「さー続いては‥‥ありがとうの気持ちを心に込めて、その8オクターブを誇る声域を持つ雛姫が歌うぜ!! ふふふ、しかもちょっとしたネタ付だ!!!」
シンセサイザーとドラムの音の中に混じって、タンバリンの音が響く。
明るくなった舞台には空色のワンピース、手首足首、髪に白いリボンでアンクルベルをつけ、頭にはシークレット豹耳をつけた雛姫が照らされる。
楽しくなる音に乗せてその声を乗せて。
「 素直な気持ち 白いお魚へ託すよ
澄んだ青空泳いで きっと
貴方の元へ届くと信じて
いつも笑顔でいられるのは
沢山夢をみれたから
元気に歌っていられるのは
沢山幸せを貰ったから
魔法の言葉 口ずさむかわりに
キラキラ輝く大切な思い出
泡となって消えないように
ぎゅっと抱きしめた 」
白い魚型タンバリンの音と、しゃらんと動くとなるベルの音。
それがリズムをとって、可愛く楽しく響く。
と、ふと雛姫の声が変わる。弱さをだして、切なげに。
「 ほんとは 心 臆病で
次の言葉 出せなくて
周りの顔色うかがって
俯いてた 孤独な天使 」
そして音は止まって、雛姫の声だけが。
「 いつもありがとう 」
間を置いて、始まる音は今までよりも更に楽しく明るく。
雛姫は観客に手拍子を身振りでお願いするとリズムに乗って手を打つ音が返ってきた。
「 感謝の気持ち 白いお魚へ託すよ
7色の虹渡って いつか
貴方の元へ届くと信じて 」
しゃらんしゃらん、タンタンタン。
鈴とタンバリンの音と拍手と。
雛姫のステージは一体感を持ちつつ終った。
●high color fish 〜泳翼×Image of a MERMAID〜
「男前とお嬢が今回は組んでヤってくれるぜ! いい音期待満点! high color fish‥‥志乃&ラム!!」
「はろーえびばーでぃ! 皆、楽しんでるー? ぴちぴちびちびちしてるー!? ラムだよー! 今回は、大好きな志乃お兄ちゃんにひっついてみました! 志乃withラム are 『high color fish』志乃お兄ちゃんのSPECIAL VOICEで盛り上がってねー!」
ラムの元気良い声とともにバックバンドが音を奏で始める。
青のボーダーキャミワンピのラムと白のノースリーブタートルとライトブルーのデニムカーゴパンツを合わせた志乃。
メロウテンポ、語るような志乃の声をラムのギターの音が支える。
「 俺の翼を 君へあげる
空へ向かって 跳ねれるように
俺の想いを 君へあげる
優しい海へ 帰れるように 」
メロウテンポはミディアムアップテンポに変わりギターの音をドラムが引き立てる。
「 翼を得た君は水の中
誘うように微笑んで ジャンプを披露
君に泳ぐ術をあげた
俺は 一人置いてけぼりで? (だけど)
今すぐ君の許へ飛び込みたい (飛び込めない)
今すぐ君を抱きしめたい (でもできない)
翼を得た君は遥か先
別れの挨拶代わり ジャンプを披露
翼を失った俺は
一人 立ち尽くすだけですか? (まさか)
今すぐ君の後を追いかけたい (追いかけよう)
今すぐ君を抱きしめたい (抱きしめよう) 」
志乃の声に、ラムのコーラスが重なって奏でるハーモニー。
テンポは落ち、そしてゆったりと。
「 新しい翼を創って 君を捜しに往こう 」
と、そのテンポのままゆったりと曲調は少し変わる。
「 First Impression
まるで人魚姫(Mermaid) 憂いある瞳 艶やかなLongHair
抱きしめたら折れそうな身体 可憐な君 」
歌いこまれた雰囲気は、ここから一転。テンポもテンションもあがる。
「 But ImageChange!
夏の海 偶然に出会えた
And 大胆すぎる? SwimSuit!
笑顔で俺を手招く そりゃ嬉しいけどさ
他の男には見せないで!
水を得た君は 楽しそうに跳びはねる
儚げな瞳は何処? 人魚姫
でも目の前にいるのは間違いなく君
元気すぎるんじゃない? 人魚姫
Ah どっちが本当でもいい
俺はただ 君が泡にならないよう
差し出された手を取るよ
I admired a gap again 」
元気良く歌う志乃の声に、所々小首傾げる仕草付でラムはコーラスを入れる。
二人の音を受け入れた観客は、歓声を二人に返した。
●UN 〜クランチ〜
「僕もこんな風になりたい‥‥! と、思ってしまいます! その声は力強く伸びあり! 満足間違いなし、さー登場だ、UN!!」
颯爽と舞台に立つのはラフに着た白のシャツに黒のレザーパンツ姿のUN。
始まりはドラムのカウント。そこへギターとベースの音がリズムを刻みながら入る。
ハイテンポさはそのリズムを、活かす。
「 浮かび上がるハイウェイ 今日も上手く滑り落ちて
隣の君は 一つきり お気に入りの歌くりかえしている
約束の電話よりも機嫌が悪くなってないか
ロマンチスト気取って ねだったのは そっちだろう
ブレーキ気にしているのは知っていた
安全運転 お気に召さなくても もう少しこのまま 」
リズムは強く、元気に。
そこへUNの声はしっかりと重なり。
「 夜のチョウチョ 眠らない街 例え話はよく聞くけど
真昼の月だって確かにそこにある 」
演奏は抑え目に、けれども声は歯切れ良い印象を。
「 大切なら慎重にもなるだろう わからないかな
君以外乗せる予定はないから
そろそろ Show me your smile 」
ラストは音を伸ばさずに、そのまま歌いきる。
そのしっかりとした歌唱に観客は満足して歓声を盛大に。
●ラシア 〜selfish〜
「グループなんて関係なく、彼女自身を見なきゃ駄目! いっちばんよく知ってる自分自身を歌に乗せてみせてくれるのは、ラシア!!」
明るくなった舞台の上には普段通りの衣装を纏ったラシア。
バックバンドが奏でる音はガチガチのハードロック。
早いだろ、と思わせる音のまま声を重ねて一気に歌う。
「 AH 弱音なんて吐いてられないよね
そんなのは アタシらしくないんだからさ
見えない翼羽ばたかせ 限界を吹き飛ばせ!
たとえ辛い事が立ちはだかったとしても
It shows it getting it over aloud.
アタシらしく肩の力抜いて
自由 気まま 自分勝手にね
陰で何か言われたとしてもいいじゃない
そんな事で負けてらんないよね
可愛くないと言われても 笑って蹴飛ばすだけだから」
一気に歌いこみ、間奏へ。
少し長い間奏は呼吸を整えラストへの駆け上がりのための準備時間。
ラシアを支える音はギターのみ、ペースは落ち、勢いではなくて力を込めて。
「 『アタシらしく』が合言葉 誰も何も恐れないで
怖いこと勿論あるけれど 逃げてたらずっと強くなれないよ
見えない心の剣で 壁の向こう切り開け!
It shows it getting it over aloud.
見えない翼羽ばたかせ 限界を吹き飛ばせ!
たとえ辛い事が立ちはだかったとしても
It shows it getting it over aloud.」
最後まで響く声に返されるのは歓声。
拍手と名を呼ぶ声はラシア自身をみていた印だった。
●T・R・Y 〜Jump’s〜
「‥‥失敗‥‥しちゃダメ‥‥だから‥‥ね?」
「そんな事するわけないだろ! 酷いぞ、シン!」
「そう‥‥?」
舞台の裏で二人は最後の打ち合わせ。晨は、きっちり自分を使い分けて舞台に望む。
「今日のトリはー、今日デヴューのT・R・Y! お前ら祝ってやれよ出発を! 望まれたら声を出すこれ常識! ライヴは皆でつくってくもんだからねー、そっれじゃーどうぞー!!」
薄暗い舞台、浮かぶのは二人のシルエット。
「everybody‥‥Are you ready?」
「O.K. Let’s go!」
奏、晨と言葉を発すると同時に舞台は明るく。
ノースリーブシャツの上に半袖の黒の上着と、赤と黒のチェックのズボン。髪を縛ってキャスケットをかぶる晨。
ジーンズにタンクトップを半袖カッターシャツ、白でまとめ、頭にはキャップを。
半獣化して出た特徴を上手く隠して。
「 飛び出して いつものevery day 」
「 飛び込んで スリルありのusually? 」
「 取りあえずは
今宵出会えた奇跡に Thank you! 」
晨と奏と、そして二人の声を合わせて。
間奏の合間にはアップテンポな曲に合わせてリズミカルに、時に激しくステージ全体を使って自分達を表現するように踊る。
「 足踏み外して 少しだけのbad luck 」
「 二度目に成功 ちょっと幸せgood luck!! 」
「 一息入れて
何よりもまず先に この事実に感謝 」
奏は観客にウィンクを送って、晨は上着を脱いで投げ捨てる。
そのパフォーマンスの後に、観客との一体感を。
「 皆、元気? 」
『元気ー!』
「準備はオッケー? 」
『オッケー!』
「さぁ、行くよ!」
観客とも掛け合って、そしてまた元気に歌う。
「 走って!
(心が躍る ココロが騒ぐ)
践みきって!!
(偶然?必然? 素敵な出会い)
跳ぶよ!!!
(もう止まらない トメラレナイ)」
奏の歌声に晨が添うように。
そして最後は、二人で声を合わせて。
「 Jump!!! 」
●ライヴハウス『Z』
「二日目はいかがでごぜーましたか? あ、もうイイ顔してるから余計な話は無し! 答えろお前ら!」
何時もの如くマイクを外して。
「ライヴどーだったよーーー!!!」
返ってきた歓声は、テーマに相応しく溌剌としたものだった。