PassionMusic+man’sアジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
玲梛夜
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
6.7万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
10/17〜10/20
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●本文
「え、野郎やんの?」
「あからさまに『男? そんな華のねーもんの司会なんかやってられっかぁ!』って顔しないでくださいね」
スタッフの言葉に渋谷蓮はなんでバレてんのと言う。
「男物ファッションもやってくれーってお願いの葉書を多く頂いたので、急遽」
「そっかー、じゃあ僕は司会お休みってことでー」
「そんなわがまま通りません!」
と、いうことで。
PassionMusic+メンズオンリーが決定したのでした。
●PassionMusic+man’s 男性出演者募集
音楽とファッション、二度美味しい要素をもつPassionMusic+の出演者を募集。
今回はメンズオンリーでのファッションショーと歌。
場所はテレビ局のスタジオにて。
ファッションテーマは『気取らないデート服』
観客もしっかり入ります。女の子いっぱい、黄色い声援がきます。
全員のファッションショーが終了してから、全員で一曲するのか、それぞれが一曲歌いながらファッションショーするか、また他の形をとるかはは出演者に任せる意向。もちろんグループでの参加も可能。
音源についてはバックバンド用意は可能。
●リプレイ本文
●打ち合わせ
「ぶは、女装出来ない事無いけど、それすると観客の視線がそっちいっちゃうからねー。女装かぁ、そうか女装かぁ‥‥女装ファッションショーでもするー?」
早河恭司(fa0124)と志羽翔流(fa0422)の女装しちゃえば発言受けて、渋谷蓮はちょっと考えてから言った。
そして何故だか話のベクトルは女装ファッションショーへ。
「渋谷はまた一緒だな‥‥女装なら、ウェディングドレスだな‥‥巽‥‥」
「なんでこっちを見るんだ、司‥‥」
星野・巽(fa1359)は美日郷 司(fa3461)をじろっと一瞥。暗に警戒態勢を見せていた。
「やっと一緒になれた‥‥頑張ろう‥‥」
「司と一緒は久しぶりかも‥‥重い‥‥」
文句を言いつつ背中から抱きついていた司を蹴り、背中の重しをとる巽。そんな事しつつも笑顔は崩さず。
「蓮さん、差し入れは要りますか?」
「貰えるものはなんでも!」
では、と出て来たのは焼き菓子。ありがとう、と蓮は言って受け取る。
「僕もプリン作ってきたんだよね」
一緒に出しちゃえ、と明石 丹(fa2837)もお手製お土産を出す。
「蓮君も折角だから今回のテーマで衣装着てみない? 皆喜ぶよ。マフラーかそうか?」
「僕のも一応テーマに沿ってらしいよ」
「それ楽しみにしちゃおう」
「そういえば今回丹君は組んで参加だっけー?」
「そうそう」
丹が組むのは笙(fa4559)で、蓮は彼を見上げる。
「おっきい人ー」
「そうだねー」
「身長は185だし大きいな。明石さん、今回はありがとう‥‥妹が懐くのも理解できる男前だな」
「懐かれてます」
にこっと丹は笑顔を浮かべる。
「あと今回は‥‥クロノ君と‥‥」
「あまり自信は無いがライヴは変わり無い全力を尽くすようにする。気取らず飾らずいつものクールな自分を出してさらりと行こう」
七式 クロノ(fa1590)はもうどうするか、と形にしつつそう言う。
そしてあと一人、妃蕗 轟(fa3159)はスタッフと打ち合わせ中だった。
「女性モデルは‥‥ちょっと無理ですね‥‥声は大丈夫です」
「そうですか、わかりました」
と、今回はこのメンバーでファッションショーとライヴが行われる。
●収録始まり始まり
明るいスタジオの舞台に蓮は立つ。服は柄物シャツと黒革パンツ、そして黒トレンチコート羽織り、ブーツで足元締めていた。
「さー、今日はこのスタジオで収録でっす。それぞれがデートに着ていくのはこんな服だっての見せてくれて、それプラス音楽付の美味しい収録! そいじゃー最初、一番手、いってみよう!」
スタジオいっぱいにいるのは高校生からOLといった年齢の女性達。
手を振ったり、ちょっと雑談をしたりしつつ始まるのを待っていた。
一度ライトがふっと消えて、其々のパフォーマンスが始まる。
「トップはオペラ歌手の妃蕗轟! 家族デートがテーマ!」
●轟のデート服
ぱっとライトに照らし出される轟。
『あなた』と声がかかると共に曲がスタートする。
ソフト帽にトレンチコート。轟がそれを歌いながら脱ぐ。
すると紺色のジャケットに焦げ茶の綿パンツ。
「 バス停まで数分 サンダルの君
迎えに来るのはいいが もう宵闇は肌寒い
少しよれたコートで良ければ 貸してあげる 君の肩に
疲れた男の香りは 申し訳ないけど 」
曲はフォーク調からポップロックへ。
転換には合間に『パパ』の声。
「 来週末訪れるという 僕の人生の何度目かのbig wave
今世紀最大の敵だよ 君の恋人
判定負けだけは避けたいね せめて欲しいdrow判定
見た目だけでも負けぬように 君の意見を聞かせて 」
そしてさらに、ジャケットを脱ぐ。
淡いブルーのシャツに生成りのニットベスト。そしてさっと臙脂のスカーフを取り出して首元に。
『おじーちゃん』の声が入り、曲はまた変わる。
「 君の母も昔は 君のように小さくて
それが何時の間にか 大きくなり 恋をして 母となった
君もいつか 白いドレスまとって旅立つのだろう
その日には僕はもういないかもしれないが
幸せになぁれ それだけが 君へ贈る僕の言葉 」
家族と一緒に過ごす時間。
それを感じさせる歌を歌いきり、轟を照らすライトが消える。
暖かい拍手が観客からは響いた。
●恭司のデート服
「お次はパパでーす。ってもまだ独身です、蜜月のパパ、早川恭司! 今回のポイントは伊達眼鏡だと僕が個人的に思ってます。そいではどうぞっ!」
舞台にライトがあたると借物ギターを持って立つ恭司が。
黒スラックスに、濃いめのベージュ色のタートルネックの長袖Tシャツをあわせスラックスと同色のジャケットを羽織り、淡い赤のフレームの伊達眼鏡を。
恭司は歌ではなく曲を披露する。
抑えられた音は大人しく。
その音は一気に激しくなる。綺麗という印象よりも激しさを。
そして観客を喜ばせる早弾きをラストにもってきてそのままカットアウト。
曲が終わり、カメラに向かって恭司は微笑んだ。
そして観客にも忘れずに笑顔を向けると『パパー!』と声援が返ってくる。
それに苦笑しつつ、ライトが落ちた。
●翔流のデート服
「次は反対に、何時もの丸眼鏡外しての登場! 曲は『秋色のキミ』、志羽翔流!」
いつもの和装から濃紺のジーンズジャケットとジーンズ。シャツは白地に青い縦縞の物にチェンジ。そして下駄は白のスニーカーに。
借物アクセをつけ、いつもの丸眼鏡はない。
流れ出した曲のリズムにのって軽やかに歩く。
「 秋に彩られた舞台に 彩を添えるキミ
枯葉の紙吹雪に舞う 可憐な女優だね
こんな僕で良ければ エスコートさせてくれるかい?
君を待つ観客のいる 色とりどりの葉が舞う舞台へ‥‥
舞台から降りたキミは いつもの素顔に戻ったね
これからは キミと僕 二人だけの時間の始まり 」
歌いながら観客には愛想良く手を振って軽くウィンクも。
苦手な曲調だったためにギリギリまで練習した分、声は良く通る。
明るいライトに照らされて、緊張しつつも翔流はきっちり舞台を終えた。
●クロノのデート服
「次は秋冬向けっ! そして曲も聞き応えありだよ! 七式クロノの登場ですっ! 曲は『幸せな休日』」
ステージセンターにライトが当たる。アコースティックギターを持ってそこにはクロノが。
ブラウンとホワイトのレイヤード風カットソー。デニムカーゴパンツには黒のレザーデニムベルト。足元はそのまま黒で統一したスニーカー。カーキオリーブ色のファー付きフードジップアップジャケットを着こなし、その胸元にはさりげなくプレートペンダントが。
リラックスとカジュアルをテーマにメリハリをつけた服装だ。
曲は柔らかな音が、シンプルに響く。
「 たまの同じ休日に二人街を歩く
少し前を歩く君が微笑ましくて
いつもより素直な僕がいる
振り返る君に駆け寄る
君の無邪気な笑顔に安らぎを感じてる
The holiday that is happiness
特別じゃない二人で過ごすこの時間
手を取り合って歩いていこう
変わらない二人のまま
The time that is happiness
君がいるからあたたかい
僕が感じるこの安らぎは
君と分ち合う幸せ 」
クロノの声は力強く深く響く。
そして一人でも変わらずその演奏は魅力を十分に発揮していた。
●丹&笙のデート服
「はい、皆さん男前二人が出てきますよー。音も満足できるはずっ! 曲は『空夢フィーバー』、リバティの丹と笙が組んでの登場でっす!」
リズミカルな音が流れ出す。そこには良く響く低音のリズムが。
笙はエレキギターを持ち、秋色のカジュアル系を思わせる。オフ白のざっくりアラン編タートルニットにブルーグレーの綿パンツ。茶系グレンチェックのハーフコートは前を開けてラフに。見た目よりも素材は軽い。そして差し色に薄手の藍色マフラーをゆるく結んで。靴は濃茶、髪を結ぶ紐やアクセサリーも茶系自然素材を見せる。
笙がダンスステップのようにウォーキングをして終えると同時に丹が登場。インナーは白のVネックセーター。ジャケットは淡いベージュで前を開け、首にはチョコレートカラーの薄手のショートマフラーを。
ボトムは落ち着いたカーキのタイトパンツで足のラインをすっきりみせ、ハイカットスニーカー。気取らなさを大事に秋冬の落ち着いたカラーで纏めていた。
「 ビルの向こう 暗幕で区切られた舞台
鏡の月と小さなイルミネーションが光る
不夜城生まれ 眠らぬ街育ち
夜交ぜ 人は歓声あげて生まれ変わり
誰も 虫の音響く窓など知らない 」
勢い良くパワフルな演奏に、声はまた楽しそうにのびのびと響く。
きらきら瞬くようにライトは開店していたがふっと明るいブルーのカラーライトにチェンジ。
「 シーンに応じ カラユメ歌えば
遠い遠い彼方から幾億の時間(とき)超える
あの星は もう流れてしまった lululu 」
丹は舞台を広く大きく使い、ジャケットの襟を直したり、前髪かき上げたり、そして視線も客席に投げ入れつつ動く。
その少し後ろでは長い髪揺らしつつ、笙も楽しげにギターを弾く。
「 毎夜毎夜 何れも劣らぬ豪華キャスト
光の速さでスポットが巡る
テーマは永く変わり無し
遅れずに決めろよ Hey,Mr.Right! 」
最後は二人で声をそろえてシャウト!
息ぴったりであわせて、観客からは黄色い声が。
二人は視線合わせて笑いあった。
●BLUE‐Mの服
「今日最後は、BLUE‐Mの星野巽と美日郷司の二人! 曲は『秋風』、それではお願いしまーす!」
キーボードの前奏、そこへ愛エレキギター『TATUMI』、銀のストラトタイプのもの片手に司は登場。白のボタンダウンシャツの前を開け、黒の細身なレザーライダースジャケットをあわせる。銀の十字架がちらりと見えては光る。ベルトは黒で、黒青系スキニージーンズ。ジーンズの裾は黒系ショートダブルベルトブーツにイン。髪は後ろで無造作に括っていた。
しっかりと巽にウォーキング指導され歩きは綺麗に。ターン直後に、ネックに軽くキスをすると観客からは黄色い声が上がる。そしてそのまま、司は演奏へと入る。
そして秋桜花束をもって巽が登場。白系サンドグレーのナポレオン風ショート丈ダブルブルゾンの仲には黒のタートルネックシャツを合わせる。パンツは黒系コーデュロイ風の細身ブーツカットパンツで、紺、青、灰のストライプがランダムに入っている。腰には白のベルトを斜めに締めてアクセント。靴はクロノ革靴で、左手首にはシルバーと革紐のブレスレットを重ねてつけていた。
さすが本職と思うターンを華麗に決めて司の隣へ。
「 この想いは大きすぎて (どうして良いか分からない)
君への感情は言葉に出ない
そんな僕を見透かしたみたいに (差し出された白い手を)
そっと繋いで歩く散歩道 」
ライトは白から薄黄色へと徐々に変化していく。
巽と司は仲良い雰囲気を漂わせる。
軽快でアップテンポな曲は、テンポ落として声と重なる。
弾むようなリズムと流れるようなメロディは心地よい。
「 繋いだ掌 少し冷たく
秋風の到来感じたよ 」
テンポは少し早くなり、ドラムクラッシュが賑やかさを添える。
巽と司は声を重ね、合わせて、そして響かせあう。
「 暖めてあげる 僕の腕で
冬が来ないうちに 愛が凍える前に
早まる鼓動 繋がる心
僕らの周りは ほら春が訪れている 」
優しく囁くようなハモりが響き、メロディが続く。
と、巽は秋桜の花びらを頭上に投げてはらはらと舞台へ降らせ笑みを観客へと送った。
●最後は‥‥
「さ、全員終りましたっ! 誰が好き? 彼氏にどの服着せたい? あとで友達と騒いで話し合うといいよっ! ではおさらいもかねて全員登場でっす!」
蓮の声と共にそれぞれ出演衣装のまま再度舞台へ。
観客からは名前を呼ばれたり手を振られたりと心地よく迎えられる。
「今回のPassionMusic+はこのメンバーでお送りしましたっ! 次がいつかはまだわかんないけどよろしくみてねっ! みろよっ! みるんだぞー! それじゃあまたそのうち!」
一人一人流していくカメラに向かって手を振ったり、微笑んだり、思い思い視聴者へ向けてのメッセージも兼ねて。
こうして無事に収録は終了したのだった。