Live×Live! 実験編1アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 玲梛夜
芸能 3Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 やや難
報酬 なし
参加人数 8人
サポート 0人
期間 11/12〜11/14

●本文

「音を合わせるのはとっても難しいことです」
「だな」
「てことで実験してみよう。皆で演奏しちゃう。お客さん入れて、の実験はさすがにネタバレとかなったらヤだからしない。曲構成はメンバー決まんないと色々コレヤダアレヤダ、もあるだろうし。縦横無尽にワイヤーとかド派手演出は、それができる場所がいるし。そして許可が」
「やるやる!」
 と、とってもかるーいノリで渋谷蓮と愉快な仲間達、ならぬサポートメンバーはこの前の企画会議で『これやってみようか』と色々と記憶の限り書き出していく。
「こんなもんか‥‥」

 今回やっちゃうかも内容
1.ロックにクラシック要素混ぜてみる
2.和楽器ロック
3.全員でセッション。音いっぱいで。
4.ポーズ研究

「‥‥誰、誰だポーズ研究いれたの」
「はーい」
「俺も」
「うん」
「したい」
 蓮のサポートメンバー全員すちゃっと手を挙げる。
「え、ヨガ! みたいなポーズとかするの?」
「しねぇよ!」
 と、ボケとツッコミも混じりつつ。
「ノリ悪いなぁ‥‥」
「悪いのは渋谷だな。ここは『しょうがないなぁ、それなら僕はヨガでポーズを決めるかな』くらいで返さないと‥‥」
「紅陽の言うとおりだね」
「ああ言えばこう言う、って感じだよね君ら。まー、とにかく募集しよっか」
 と、またもや直筆でお知らせを蓮は描き始める。
「そうだ、もうメンバー募集って事にしちゃえばいいんじゃないか。ただ最終決定じゃなくていきなり集まってやろうなんて無理だろうし、合う合わないもあると思う。まー、やる気のあるやつは残ってくるし、俺たちも何度も一緒してればタイミングとか色々わかってくるし。メンバー応募したやつもこうやってお試しの時からやってたら空気掴めるんじゃないか」
「維澄さん頭良い。それも書いとくか」

●お誘い!
 皆でやるライヴを企画中。
 現在参加確定メンバーは、僕、渋谷蓮と楽しい仲‥‥バックバンドメンバー。メンバー募集しちゃいまーす! メンバーは仮確定で確定ではございません!
 ひとつのライヴを全員で一丸になって作る。ツインドラムにトリプルギター、ベース上等、歌い手えーと‥‥何人でもいいよ!
 大所帯グループにのってライヴをやりたいと思ってまーす。
 今回色々お試しの会。そんでもって、ちょっと興味持ってる人は実際に参加しといでってことで! いきなり集められてもやれって無理だろうから慣れるため、とか雰囲気味わいにって感じで。向かないって思ったら、応援よろしくってことでオッケイ! もちろん、これ超やりたいいいい! って次の段階進む時に来てくれても良いしっ!
 場所はスタジオでっ! 楽器は一通り、基本的なものはありまっす!
 ちなみに、やるかも内容はこれです。
1.ロックにクラシック要素混ぜてみる
2.和楽器ロック
3.全員でセッション。音いっぱいで。(曲どうしようか迷い中)
4.ポーズ研究
 2をする場合は事前に言ってもらえれば楽器用意しまっす!

●今回の参加者

 fa3461 美日郷 司(27歳・♂・蝙蝠)
 fa3843 神保原和輝(20歳・♀・鴉)
 fa3861 蓮 圭都(22歳・♀・猫)
 fa3887 千音鈴(22歳・♀・犬)
 fa4028 佐武 真人(32歳・♂・一角獣)
 fa4131 渦深 晨(17歳・♂・兎)
 fa4133 玖條 奏(17歳・♂・兎)
 fa4559 (24歳・♂・豹)

●リプレイ本文

●始まる音の波
 スタジオの扉には千音鈴(fa3887)が『れんれんと愉快な仲間達の秘密対策本部(兼実験室)』と書き、笙(fa4559)が『(兼実験室)』に『マッドな』と付け足した紙がぺろっと張ってあった。
 そしてその中では。
「企画編で出した話が大きくなっていったようだな。がんばって考えた甲斐があった‥‥」
 美日郷 司(fa3461)はしみじみ言って楽器の準備中。
「コンセプトは観客含め全員参加のライブ、になるのかな? どんなライブでも言えることだとは思うけど特に強く押し出して進める意味で」
 蓮 圭都(fa3861)の呟きに渋谷蓮はそうそう、と頷く。
 そして佐武 真人(fa4028)はそれに続けと色々な点を突く。
「今の所練り期間だよな。ただ、規模やらが分かってないと詰まりきらん部分も多い。あれもこれもだと煩雑を極めるし一つ一つ確認していくしかないか。なかなか地道な作業で‥‥これだから楽しい」
「ツッコミながら楽しんでるね! とりあえず場所は二択、広くて一気にドーンか、狭く回数重ねるか、だね」
 と、色々話す中、神保原和輝(fa3843)に他の参加者も続々と到着。
「渋谷さんとメンバーさんの皆さん、誕生日ライヴぶりです。あの時はハプニングもありましたが、楽しかったです」
「今回はどうぞ宜しくお願いしますね。頑張って意見出したいです! あと‥‥楽器も」
 T.R.Yの渦深 晨(fa4131)と玖條 奏(fa4133)は並んでぺこりと頭を下げる。
「熱い告白だったな‥‥」
「え、いやだからあれはっ!」
 奏、しばらくこのネタで弄られる。
 と、和気藹々、楽器の準備も終わり、いよいよ実験開始!

●クラシック混ぜ
 司と千音鈴と笙でトリオバイオリン。圭都と真人でピアノの連弾。晨と奏はパーカッションを二人で担当し、和輝はフルート。
 そして蓮のサポメンはそれぞれ、エレキギター、ベースにドラムを担当。蓮は、聞き役で。
「何でシブはやらないのよー!」
「僕客観的に聴く人だからねっ! はいはい、渡した楽譜基本にして、ゆっくり間違えてもオッケーだかアレンジしちゃってあわせてー。メトロノームかけるから」
 と、メトロノームの速さに合わせて、事前用意の簡単な、さまざまな曲を思い思いに。
 ドラムのはっきりしたリズムに、更なるアクセントのパーカッション。ピアノの連弾は流れるように響き、そこへエレキギターの音が乗り、さらに上乗せ、バイオリンの音が合わさり、フルートの音が柔らかさを持たす。
 一通り、音を乗せて、意見出し合い。
「やってみると、普通かもしれない」
「うーん、ワルツ調ロックは三拍子ロックは少ない気がして、いいかなって思って案出したのよね」
「厭くまでもとっくに要素混ぜると考えるとフーガ形式を推す。同じ旋律を重ねて追いかけて行く‥‥歌で言えば輪唱のようなものか。ヴォーカルをどう対応させるかが壁だが‥‥」
「ヴァイオリンはフーガ形式なら丁度良いかと、思う。ピアノも連弾で厚みがあった‥‥曲自体をロックアレンジにするなり、モチーフを織り込むなり‥‥」
 笙の言葉に司は頷く。
「ロックにクラシックの要素を混ぜてみたいっていう試みに興味があったから来てみたけども‥‥やっぱり世界が違う以上、尽力する方法はそう簡単に見出せないか」
 和輝はぽつり呟いて、でもとさらに付け足す。
「私としては元から激しい曲調のクラシック曲がロック風アレンジには丁度いいような気がするな。既存の組曲で、ベースを用いての重厚な曲調が合うんじゃないかって思うものもあるし。他の人にとっては何がピッタリなのか分からないけど、参考程度に‥‥ね」
「ああ、確かに何がぴったりかは基準が違うよね。うーん、クラシック混ぜるの難しい」
 少し行き詰った雰囲気。
 と、それを変えるためにも。
「ポーズ研究しよう」
 熱烈ポーズ研究希望の潤の一言で、意識はそちらへ移るのだった。

●ポーズはいかが
「ポージングは‥‥受け売りだが‥‥常に客の目を意識しろとか、自分が最も映える姿を自覚しろとか‥‥体の細部まで神経を使えとか‥‥」
「細部、指先までか、よし」
 司の言葉にしゃきっと指先までを伸ばす。
 そしてモデル経験からビシバシ指導するのは真人。
「全体見られるようにってするなら、花道は欲しいとこだな。間近で見られることを念頭に置いて動くのがまず第一かね」
「こうかなっ!?」
「顔は正面に残して目線は若干遠く‥‥遠い目じゃないからな」
 言われて遠い目しかけた蓮は笑って誤魔化し。
 そして晨も指導開始。
「はい、蓮さんは足を肩幅に広げて‥‥左手は腰に宛てて右手はピースで目のところに置いてウィンク‥‥」
「こう?」
 ウィンクばちこーん、とかます蓮に爽やか笑顔を晨は浮かべて。
「‥‥は、冗談ですよ?」
「騙されーっ!」
 弄られる傍らでは、熱心に取り込む組も。
「ドラムをどう活かすかですよね‥‥」
「確かに。固定されてるから」
 うーん、と奏はうなる。
「あ、メンバー集合ポーズならいけるかも」
「お、どうなんの?」
 と、話は順調。さらに他方では。
「潤さんのポーズってコレで決まりなのかしら」
 圭都は次に使う三味線構え、腕を振り上げるポーズをとる。
「うんうん、それはしたい」
「うーん、ライブ中動き回るのは結構やるんだけどポージングはよく分からないから私も勉強しなくちゃ。柔軟さは自信あるけど長座体前屈は華が無さ過ぎるわね」
「前屈なんでそこでするのって感じだね。あ、あとベースもってくるっと回りたいねー」
「それならターン練習ね。あとはウォーキング‥‥なんだっけムーンウォーク?」
「ブハ! それ笑い死ぬー! やるー!」
 こちらも方向ちょっとずれつつも進んでいた。
 そして最終的に。
「ねぇ、なんでこうなってんの?」
「さぁー? 背中大きく反らすポーズは実際、ダンスのフィニッシュにもあるし‥‥全員そろうと格好良いかもな、とは確かに言った‥‥そして柔軟性もそこそこあった」
 笙が蓮の問いに腕組みして答える。
「戦隊モノポーズを思い浮かべるって僕も確かに言いましたけど‥‥」
 奏もそう言って苦笑。
 全員で背中反らせてフィニッシュポーズはどうだろう、と試しに行われた図は結構強烈。
「ドラムの俺、座ったままとか辛い」
「だろうねーあっはっは!」
 ポージング、間違ってきてます。

●和楽器混ぜ
 そして第二ラウンド、和楽器実験開始。
 三味線に筝。他にも色々で、真人はドラム前に座り、ツインドラムとなる。そして連弾が行われていたピアノ前には司が。
「和風の楽器を扱う機会は余り無かったけど、それでも今までの経験を活かしきれればいいな。新しいチャレンジにもなるし」
 和輝は尺八の音を出し、確認。
「和楽器ロックて混合なのね。全員和楽器もありえるなと思ってたんだけど」
 立って弾けるようにセットされた筝の絃を弄りつつ。
「ま、ライヴだからエレギとかはそのままだしね。チェンジとかも大変だし‥‥それに」
「ベースしか弾きませーん」
「‥‥って言う人がいるしね」
「なるほど。音幅広げるとか色々できることあると思うのよね。動きも‥‥魅せられるし」
 絃をグリッサンドしながら千音鈴は言う。
「ふむふむ、とりあえず音GO!」
 先ほどと同じように簡単な曲を数曲。雰囲気掴むために奏でる。
 ドラムはツイン。音は強く、メリハリが出、そこに鼓の音も入る。三味線や筝などで音は膨らみ、ピアノの音も混ざる。そしてギターにベースの音。
 合わないようで、合っている雰囲気が楽しい。
 そして何曲か弾いて終わり。
「ツインドラムは楽しい。この前も楽しかったけど」
「ん、楽しかったな」
 ドラム二人組は目と目で通じ合い、頷きあう。
「笙君は、三味線でいっぱいいっぱいだったねー」
「頻繁に弾く楽器ではなかったから余裕が無かったんだ」
 笙は苦笑しながら答え、三味線を置く。
 和楽器ロックもなかなか難しい。
「うーん‥‥最後に一曲、エレギとかベースと‥‥ツインドラムはそのまま、それで音出してほしいけどいい?」
 蓮に言われ、楽器を変えるものは変え、お休みするものはお休み。
「俺も‥‥練習中の身ですがベースで参加‥‥!」
「はい、晨君も混ざって混ざって!」
 そして奏でられる音。
「あー‥‥やっぱ慣れもあるけど、無理になんかしない方がいいのかも‥‥」

●実験終わって
「感想としては、やっぱり音は普通ってのが一番かと思っちゃった‥‥とアクセントでこういう‥‥クラシックいれてとか和楽器混ぜてはいいと思うけど全編それだと辛そう」
「それなら、コラボセッションで思ったけどステージ何部構成とかにしても面白いかも。雰囲気違う構成で数度美味しい、披露宴のお色直しみたいな感じ?」
 事前に作ってあったおにぎりをもしゃりながらの意見交換大会。
「実験的な事を色々詰め込んでみての演奏‥‥だったな‥‥音を合わせることが目的だったが‥‥」
「セッションはお決まりよね。この辺は成功?」
「それは成功だと思う。やっぱり楽器が多いと音も華やぐ。ツインドラム最高」
「トワはツインドラムにはまりだね‥‥これは決定、かな?」
「是非決定で」
「ステージに立つメンバーの得手不得手もあるだろうし、今回は音と相性がわかれば十分かね? 案状態だからな、クラシックと和楽器共用するのとはまた違うだろうし」
「そう、案で、今回は実験なんだよね。真人君の言う通り」
「他に何か、問題点とかあるか?」
 司の淹れた珈琲飲みつつ、維澄が言うと。
「演出、照明関係なんかの注意は決まり次第情報がほしいな。早め早めで」
「わかった、次々回くらいまでに固める。紅陽がそれ担当だよな」
「だな。おっし、場所は三回目までに何箇所か絞る。そしたらできる演出もわかるな。狭い場所で短く何回もするか、もしくは広い場所で長く一回のどっちかだろうな。希望あれば言ってくれ、叶えられると思う」
「あ、そうだ」
 と、話を色々同時進行する中で思い出した、というように蓮はぽんっと手を打って注目を集める。
「ライヴでする曲って早めにあった方がいいよね。だから、コンペすることにしたんだ。もしよかったら、参加してね。もし最後のライヴまでやれそうと今思ってるなら、もしできるなら、自分の関わった曲ってやりたいっしょ?」
「日程は後日通達だけどね! んで、今日はこれでおしまい! おにぎりしっかり食べて!」
「もうお腹一杯‥‥実はお弁当箱を‥‥」
「しっかりものさん‥‥! しっかり持って帰って!」
 圭都はお弁当箱取り出して、おにぎりつめつめ。
 そして真人の持ってきたゴマ煎餅、千音鈴のマロン入チョコケーキが食後のお菓子として登場。
「あ、そうだわ、忘れるところだった!」
 千音鈴は思い出した、とごそごそ携帯を引っ張り出す。
 そして。
「維澄さん達、一緒に写メを!!」
「別にいいけど」
「記念写真だね!」
「そうなの‥‥はい、シブ撮って」
「僕がかよ!」
 と、言いつつ蓮は写メぱしゃり。
「ついでにメルアドも‥‥」
「逆ナンだー」
「あ、私も忘れそうだった! おにぎりに気をとられて‥‥はい、手出してください」
 圭都はすちゃっと両掌をあげる。こうかな、と同じポーズをとった面々に。
「今日も楽しかった!」
 そして順番にハイタッチ。
 今日の感想伝えたのでした。

●まとめと引き続きのポイント
 以下は、蓮のメモのチラ見。

 決定事項
 ツインドラム→トワともう一人、捕獲。

 保留事項
 場所→広い所で一回か、狭い所で数回か。紅陽任せた。
 演出→場所が決まり次第。

 案
 ステージ何部かに→となると、どうゆう雰囲気で分けるかがポイント?

 思ったこと
 やっぱり普通が一番? 全部通して一つに絞ってやるのは辛いかも。僕らが。

 曲
 ないと練習できない‥‥コンペだ!

 次の予定
 曲コンペ!