Live×Live! コンペ編アジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
玲梛夜
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
難しい
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報酬 |
4.8万円
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参加人数 |
10人
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サポート |
0人
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期間 |
12/07〜12/09
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●本文
「‥‥夜鳴く無く日々ヒビ咲く錯乱らん‥‥らん‥‥乱雑‥‥ビミョ!」
「え、何、どったの潤。怪しい。呪文?」
「ん、コンペるなら折角だし曲作ろうと思って、言葉遊びしてたら方向間違ってきた」
「コンペか!」
「コンペだ!」
「コンペー!」
テンションが同じ二人。
今日のお話し合いは渋谷蓮とサポメンの潤のみなのだった。
他のメンバーは、出払い中。
「一曲は、ライヴをもし何回するとしても絶対歌うお決まりの曲にしたいんだよね。ほら、ライヴまだどうなるかわかんないから‥‥短く回数重ねるライヴは曲変えたりして面白みつけたりね」
「うんうん、わかる。長く広い場所でやるライヴでも曲いっぱいあるほうがいいもんなー」
「一般的に何曲くらいかな?」
「ライヴの時間によるかな。30分なら3曲か4曲かな。あ、でもMCあるもんねー」
「‥‥大所帯、いろんな人に、聞かせたい」
「それならば、ライブの回転、早くする」
何故だか五七五調で会話する二人。
「ま、その辺はまたあとでスタッフにヘルプもらいつつじゃないと無理だなー。でもコンペはしよう、する。えーと、スタジオ手配とーメンバ集合にー‥‥告知」
「テーマみたいなのは?」
「え、適当」
マテコラ。
と、心の中でツッコミ。
「ライヴでお決まり一曲とその他って感じなんだよね?」
「そうなるね」
蓮は頷く。
そして、いそいそとまとめをする潤。
それを蓮は隣から覗き込む。
形になった案は、また蓮の手書きお知らせで、プロダクションに。
●曲コンペ開催。
皆でやるライヴを企画中。
現在参加確定メンバーは、渋谷蓮と楽しい仲‥‥バックバンドメンバー。現在そのメンバーは募集中。
で、今回は。
メンバー募集とか関係なく、曲コンペ!
一人3曲までオッケー。グループ参加でもオッケー。テーマは特に無し! でもいろんな曲を聴きたい歌いたいって思ってます。
あ、でもメインはロックなのでそこを念頭に置いてもらえると助かります。
曲についてはアレンジをあとで加えることになると思うので主旋律だけでもOK。現時点では楽器構成がどうなるかもわからない状態だけど、ツインドラムはやりそう。
コンペで通った曲は大事に演奏させていただきまっす。
てなことで、お力貸してくれる人大募集中!
ちなみに審査するのは、完全参加決定メンバーの渋谷とサポメンでっす。
スタジオで待ってるので、曲持ってきてねー!
生演奏でもテープ持込でもオッケイ!
あ、今後参加したい人もやってきて、曲提出以外にもこんなのしろよって案出すのもバッチオッケイだよ〜。
●リプレイ本文
●テンションあげて
コンペ会場は楽器無理矢理入れ込み、この人数集まるとちょっと狭いかな、と思うくらいのスタジオで。
「はい、一番手いってみよ! コンペー!」
「コンペー! どうぞー!」
ハイテンションでコンペ開始です。
●一番手
「コンペー!」
ハイテンションがここにも一人。
「圭都嬢、とりあえず手の弁当箱は置いて置いて‥‥」
「あら、うっかりうっかり‥‥よいしょ」
蓮 圭都(fa3861)は弁当箱置いて、ギターを持つ。
「私は二曲ね、一曲目は青春群像という感じで『アオゾラノイトマ』」
流れ出すメロディは、やや哀しげ、だが音は強くある。
「 太陽の影 睨みつける強い瞳が
それでも揺らめく明日はドコへ向かえばいい
傷を隠し並べた見せかけの優しさ
涙流すこと知りながら抱きしめている
肩寄せる窓 束の間映す月
募る街で報われながら舌を打つ
霞む星に願うのは青い青い眩しすぎる空
信じて待つほどクリアじゃない
遠い夜明け それでも僕らが求めるのは
青い青い空 眩しすぎる空 」
低音を響かせ、中盤は変拍子で煽る様にテンポアップ。
ギターの音だけで、イメージは伝わりやすい。
「二曲目は鼓動の意で『Pulsate』」
「 光を飛び越し
アクセル踏む
全てが闇雲に流れても
鼓動だけは離れない
人はヒトリ
咲き誇り 散り
花の残像を焼き付けていく
生きる限り
足を止めることはないから
加速しながら駆け抜けて
音もない熱が
降りつもり つもり
ハヤく ハヤく急かすように
心音に変わる 」
刻むようにハッキリとしたリズムが広がる。最後まで走るメロディは勢いよく、刹那的な生きる一瞬一瞬を、歌と音が掛け合って表現していた。
●二番手
「蜜月もそこそこ大所帯ではあるが‥‥あまり揃って活動出来ないしな」
仁和 環(fa0597)はそう言いつつエレキギターを手に。
ドラムの手伝いは椿(fa2495)だ。
「宜しく頼む、『Lovr is Peace』」
「 命短し恋せよeveryone
『一人で平気』なんてツレナイこと言わず
お手をどうぞ 麗しのlady 」
ミドルテンポでメロディアスに。明るく軽めの声だが芯はしっかりとある。
「 目には映らぬ『カタチナキモノ』
それでも想いはそこにある
限界などない 果ても知らない
愛は地球さえ救うんだろ?
DA・KA・RA 命短し恋せよeveryone
『一人で平気』なんてツレナイこと言わず
お手をどうぞ 愛しのlady
一緒に世界平和目指し歩こう 」
流れそうな主旋律にドラムのアクセントで緊張感。
一人よりも二人、それも君が良いと、誰にでも分かるような曲。
●三番手
三番手はラシア・エルミナール(fa1376)と橘川 円(fa4980)。
二人で、三曲。
「二曲がラシア嬢で、一曲が円嬢作詞だね、どっちから先にするー?」
「それじゃ、私から‥‥『incompletion』を」
円が提出したテープが流れ始める。
ミドルテンポの物憂げなロックバラードのテーマは未完成。未完成交響曲をアレンジしたものだ。
「 脳裏に焼きついた景色はモノクローム
破り捨てたかったのに 爪を立てただけだった
気がつけばちっぽけで 無力でしかなくて
立ち尽くすことすらままならない
苛立つだけの日々に終止符を
未完成だからこそ 塗り替えれる明日(あす)がある
大地に抗って 空を駆け抜けて
世界はまだ終わらない Ah la la
あの日の爪痕は 今も背に残ったまま
できるのは 心研ぎ澄まし 生き抜くことだけ」
ヴァイオリンとチェロが繊細なメロディ奏で、声は朗々と。ラストで転調して光明を表現。
最後の一音を締めて、次はラシア作詞の曲。
「『Crimson Moon』と『絢爛たる嵐よ』の二曲、続けていくよ」
ベースの低音がしっかり響き、ギターとヴァイオリンの華やかなメロディ。
アップテンポだが力強く。
「 光もないこの夜に 浮かぶ血のような赤い月
狂おしく 望んだ夜をこの腕に抱き
零れ落ちる赤い闇 狂気の目覚める身体
獣と人を結ぶ鎖が断ち切れる
欲望が渦巻いた この街に浮かぶCrimson Moon
今宵も 血に飢えた狼が生まれる 」
艶やかなサビの高音の伸び。そして囁くように下げていく音程。
すぅっと音が途切れる。
そして二曲目。
「 夜の調べ 暗き深遠よ
遠い雲の向こう 風鳴き始め
絢爛たる嵐よ 天群雲を巻き上げて
人世の残影朗々と
晨明の刻をも歪めし 絢爛豪奢な雷纏いて
現世の理 背きし夜嵐
人世の残影朗々と 」
始まりは篠笛、そしてドラムと三味線の音が合わさりハイテンポ。
一気に歌い上げたりとラストまで勢いありつつも典雅でしなやかな曲だった。
●四番手
「本来は演奏専門なので、歌唱力不足はご愛嬌よ」
「それは大丈夫、歌コンテストじゃないしね」
EUREKA(fa3661)はピアノの前に座り、手を置く。
「曲名は『Q.E.D.〜かく証明されり』」
「 犬も歩けば棒に当たる 君と歩けば僕はどうなる?
思い立ったが百年目 季節のMEMORY発掘開始
春花宴 花の笑み ほころび
薫る風に紙ヒコーキ ふわり飛ばした
夏 陽炎ゆらめく街 夕立のシャワーはしゃいだ僕ら
秋茜空 せつなく 舞う紅葉
君の髪にひとひら 鮮やかな緋の悪戯
冬 高い空星を探し 二人の吐息白く重なり
澄んだ夜空へ溶けていった
犬も歩けば棒に当たる 君と歩けば恋に落ちる
疑問解決一件落着 二人でMEMORY継続開始
愛し愛しという心
Quod Erat Demonstrandum,YES! 」
ミドルからアップテンポに音は後半になるほど意識して熱く力強く。
最後は気持ちをスパっと肯定するように音は放った。
●五番手
「今回もよろしく頼む‥‥」
美日郷 司(fa3461)はぺこりと一例、メンバーも何故か例し返す。
「司君あとで珈琲‥‥」
「わかった、あとで挽こう‥‥回していると無心になれる‥‥今はなっては駄目だな、曲は『十六夜』だ」
と、言いつつエレキギターを構え、EUREKAが手伝いに入る。
始まりは悲壮感漂う。そして一拍の無音の後エレキギターを効かせたアップテンポな曲に。
「 凍り付く心 抱え彷徨う
冴えた蒼い光 闇の天蓋照らし
凍てついた月だけが見下ろす
手の平から零れ落ちる
永遠の誓い 時の彼方に
もう一度 逢えたなら
絡め取り 手繰り寄せ
この腕に抱き留める
二度と放しはしない
十六夜の月 凛と輝き
遠く離れた場所で ただ独りお前を想う 」
冴えた月に二度と会えない人を重ねて想う、歌。
エレキギターで力強さ、ヴァイオリンで悲壮さを出し、最後はカットアウト。
●六番手
「キテレ・ツバキ、一曲入魂! 新曲じゃないケド大所帯Liveだからこそ聴いてみたい曲――俺が。大事な曲だから沢山の音で聴きたくて持込みデス。どーぞヨロシク『日々是戦 〜Never give up!〜』」
環がエレキギターで主旋律を派手に弾き、椿は歌に専念する。
「 何処へ向かい歩くの 何を目指し生きるの
漠然とした不安抱えながら 今日も 満員電車へ突撃!
人波に押されながら 皆今日も踏ん張り戦ってる 」
アップテンポ、ノリはよく勢いを重視して。
「 何かにつまづいた時は 空に手をかざしてみよう
世界はいつも必ず 戦う君と繋がっているから
Never give up,Let’s go! 」
皆、色々戦って生きてるんだから頑張ろう!
でもマイペースで良いんだという気持ちを込めた、応援歌。
●七番手
佐武 真人(fa4028)はなんだか嬉しそうにピアノの前に。
「真人君楽しそう嬉しそう」
「そりゃ、弾ければ嬉しい。ピアノロック追及が本懐だからな、要は大好きって事だ」
真人の曲は『The primary』
「 まるで見えない現 今にも崩れそうな地面に立った
遠くなっていく真実 何も怖いものなどないと誘う
色褪せる求めすぎた夢
淋しさを差し出すことだけ覚えていく
この瞬間が今しかないなら 善いも悪いもいらない
確かなものでさえ 想う先から過去にしてしまう
せめて残れ ただ一つ この目そらさずに抱いた心
冷たい雨 凍える街は色を変えていくけれど
触れ合うところから伝わるように 」
言葉は大事に扱われ、切ないが大人しい音ではなく、衝動や激情の華を添えて。
低音でメロディを支え、ミディアムテンポて深く広く響かせて、いった。
●八番手
諫早 清見(fa1478)は自前でコーラスを入れて、テープを持ち込み。
「演奏は増えてなんでざっくりイメージだけで‥‥ちなみに歌詞の『ヒーロー』は野球のリリーフエースのイメージ。曲名は『rock on』」
「 待ち望んでたヒーローの登場みたいに
颯爽と顔を上げていこう
恋をすると世界に色がつくとか言うけど
いつからそんなに無味無色 無機質化
そのフィルタかけてんのはキミ自身
気づいてんでしょ 見ないフリしないで
お決まりのCall 叫んでブチ破ってみれば
さぁステージには何色が見えてる? 」
イントロは抑え目の演奏で、ミディアムスロー。
そこから期待感高めて一期にアップテンポに。
ドラムは極早リズム、ギターとヴォーカルはメロディアスに掛け合いを。
「 『らしさ』なんて事 気にしない
今にとらわれちゃもったいない
なりたい未来は 選んで変えていけ
rock on,be free(rock on,be free)
冷めない熱情で
猜疑心とか一切吹っ飛ばして
keep on movin’(keep on movin’)
刹那じゃなくって
続いてくキミの瞳の照らす先
拡がる世界へ飛び立て 」
●九番手
「シブカちゃ‥‥じゃなくて、蓮さんたちが演奏する予定の曲のコンぺか。なんか緊張するわね」
「シズ杉君なら大丈夫だよ!」
言われて静香は笑顔浮かべつつ明星静香(fa2521)はエレキギターを持つ。
「一曲目は『Run&Run』よ。出だしは散発の銃声から馬の嘶き、なんだけど今回それは無しね」
カントリーミュージック風の曲を演奏し、一拍音を止める。
そこからリズミカルで失踪するような速いテンポ。
レトロな雰囲気と疾走感をカンジさせる、曲。
「次は『Smile』」
イメージは、寂しげに。けれども聞き易いメロディが流れる。
「 今になって気づいたよ
こんなにも大事だなんて
ずっとわがまま言って
傷つけ続けてゴメン
きみの笑顔 もう曇らせないから 」
●全員終了で
「そいじゃ、ちょっくら僕らは別室で騒いでくるので、皆はここでセッションしてて遊んでくださ! オラいくぞ野郎ども!」
「行くぞー!」
「潤さん早く帰ってきてね! ベース隊JKしたいJK!」
「何ソレちょっぱやで帰ってくる!」
と、メンバーはスタジオを出て、残された面々は暇つぶし、練習がてらとセッションを開始する。
ピアノにギター、そして三味線、チェロ他にも色々、音は混ざり合って流れる。
そんなこんなで約一時間後。
「お待たせしましたー! 色々悩んだけど、4曲選ばせてもらいました。でもね、ライヴの形態によってはもしかしたら全曲やっちゃえ! みたいなことになるかもならないかもー‥‥曖昧なんだけど、うん。ではドラムのトワが選んだのはー」
「俺はバンバンドラム叩きたいから『Crimson Moon』を選ばせてもらった。基準は一番ハードロックだと思ったから」
「はい、次俺! 俺は『Run&Run』と『Pulsate』で迷ったんだけど『Pulsate』の走るメロディが好きだからこっち。『アオゾラノイトマ』も良かったけどねー。うぃ、維澄さんパス」
「一番演奏したい、と思ったのは『The primary』だが、これは自分と佐武さんの音楽に向かう姿勢が似たようなもんで、共感してるってのもあるんだよな。でもライヴだってのを考えると‥‥『Smile』だ。雰囲気変えて」
「俺はなー‥‥ピンと来るものが無かった。メロディアスなものよりもノリ良いのをしたかったが『日々是戦』はライヴの意味が捩れる危険性があるので、選ばない」
「僕らがするのは、いっぱい音混ぜて奏でて。イメージぶち壊すのも楽しいだろうけど、どっちかというと作りたいからね。んで最後は僕! 僕は、清見君の『rock on』なんだけど、んでもちょっと時間の関係でちょっと縮めちゃうかな」
13曲から4曲、それぞれセレクト。蓮はさらに続ける。
「今回の基準はね、まだどういう形でライヴするかわからないから、ドラムとかギターとかを基本とした形で良かったんだ。僕らはそれを根底に考えてました。んで、曲を色んな‥‥クラシック混ぜたり和楽器混ぜたりって成長させるのはライヴメンバーのお仕事だと考えてるわけ。優劣じゃなくて、ほしいものもらいました。んでも、皆に曲こうやってだしてもらって、僕らは嬉しかったわけですよ。なので」
「セッション!」
そのままセッション再開。
おのおの楽器持ち、合間にライヴの意見も交換。
「潤と圭でベース隊JKJK!」
「JKー!! ハイタッチも流行れ流行れ流行れ」
テンション高く、すでに仲良しさんも。
と、ドラムでもなくピアノでなくギターで参加な真人に忍び寄る影。
「真人くーん、真人君ピアノロックもっと広めたい? 広めたいよね」
「広めたい」
「ヴァニプロなら、できるよー」
ナンパだそうです。
●渋谷メモ
曲決定!
ラシア嬢と円嬢の『Crimson Moon』
清見君の『rock on』
静香嬢の『Smile』
圭都嬢の『Pulsate』
んでもって色々考慮して場所決定ですよ。
ちっちゃいとこで、回数重ねて、ライヴしよう。
一日4公演の二日連続。体力ないとぶっちゃけつらい鬼スケ組むけど、やるよ。
やりますよ。