踊るヘタレ会議!アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 玲梛夜
芸能 3Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 易しい
報酬 3.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 02/02〜02/04

●本文

「ネタはある」
「あるがしかし‥‥俺たちの趣味だけじゃアレだよなー。出演者とか出演してみてーとかこんなの見たいっての聞きたいよな‥‥」
「よし、アンケートだ」
「‥‥何の話ですか‥‥」
「ヘタレの話」
 ヘタレ製作チームはいつものように話をする。
「で、まぁ何事も終わりはあるわけだ」
「あー‥‥そうだな」
「そうですね」
 しんみりとした雰囲気。
 だがしかし。
「ま、しょーがねぇしなアッハッハ!」
「とりあえず何するかだけ決めるか!」
「切り替え早っ!!」
 ということで。
 製作チーム本部の会議室にて。

 1、今後のヘタレ星でしたいこと
 2、最後について
 3、なんか色々

「それもアバウトですね」
「まぁ、色々。回数としては‥‥最後は8月かな」
「まだ先じゃないですか」
「や、でも何あるかわからないもんだしな」
「長い目で見ての予定をここで立てれたらいいなぁ‥‥今までつきあってもらってるやつらだから、なおさら思うことあるだろうし」
 いいたいこと言ってもらって、全部拾うのは無理だろうが、とりあえず。
「二つ三つはかなえたいよな‥‥あ、次どうするよ」
「やっぱバレンタインだろう」 
「これも意見きくか。タイミング合わなければばしで、違う次のネタでもいいしな」
「よし決定」

 こうしてよく分からないまま、アバウトに、出演者などに知らせが届くのだった。

『躍るへたれ会議!』

 へたれ星関連で思うことをつらつらと伝えてください。
 相談して案をだすのも、個人的に思うことをいってもよし。
 ただ、へたれ星シリーズはあと7回。
 その枠の中でしっかりと終わりも見据えてください。
 よりよいものになるよう、頑張りましょう。

●今回の参加者

 fa0642 楊・玲花(19歳・♀・猫)
 fa0898 シヴェル・マクスウェル(22歳・♀・熊)
 fa2495 椿(20歳・♂・小鳥)
 fa3369 桜 美琴(30歳・♀・猫)
 fa3487 ラリー・タウンゼント(28歳・♂・一角獣)
 fa4002 西村 哲也(25歳・♂・ハムスター)
 fa4619 桃音(15歳・♀・猫)
 fa5307 朱里 臣(18歳・♀・狼)

●リプレイ本文

●お先に決定稿
「と、いうことで」
「どういうことだ」
「なんでもいいでしょう。先に皆さんの案まとめた決定稿提示します」
 ドーンと出された紙には決定と希望が書かれている。

 2月『バレンタインデー』ファンタジーランドの夢オチ。
 3月『ホワイトデー』あえて織姫側から。
 4月『春、それは新たなる出発の季節』温泉地でコベコ離れ!?
 5月『それぞれの日常』仕事などスポットあてて。
 6月『制作秘話メイキング』
 7月『パパからの試練』織姫、月華拉致、そしてパパ登場。
 8月『ゴールイン!』幸せになりましょう。

 希望。
 DVD化、サントラ。

「4月からはそれぞれの時事ネタも絡めて、6月がきっかけで7月にゴールインという流れです」
「とりあえずくわしく」
「あ、はい」
 そして始まる会議の模様トーク。

●続々集合ヘタレメンバー
「ナマ彦星に美形集団! おちつかない! まぶしいっ!」
「落ち着いてくださいねー」
 全国のへたれ星ファンと(勝手に)代表して参加の朱里 臣(fa5307)はあたりの様子に瞳ばしばし瞬きつつドキドキわくわく。
「私も最初は視聴者側でしたの‥‥」
「ざらめちゃん‥‥!」
 風の神様ざらめちゃんの桃音(fa4619)はしみじみ。
「煌ー! って泣きついたりはしませんよ。俺今日は素なんで‥‥言っておきますが俺はこっちが素ですからね?」
「私も、ネタ女優じゃないわよ!」
「あ、あそこでヘタレ星さんとねーさまが‥‥!」
 桜 美琴(fa3369)と西村 哲也(fa4002)が並ぶ。となると次は。
「ミコと哲也が先だったか‥‥話の合間に摘むもの用意してたらちょっと遅くなった」
 幼なじみ煌役のラリー・タウンゼント(fa3487)登場。彼の持つ荷物は大きい。
「オハヨーごさいマス! 作戦会議で頭使いそーなのデ途中で倒れないようオヤツ持参でキマシター!」
 椿(fa2495)も大荷物で登場。どんどんメンツは集まってくる。
「一、二回以来かな、よろしく頼む」
 お久しぶり、と都役のシヴェル・マクスウェル(fa0898)も軽く挨拶。
 そして最後に織姫役の楊・玲花(fa0642)。
「ああ‥‥豪華だよ‥‥!」
 ファン代表は幸せです。

●捜索再び?
「へたれ星スタッフの水凪常葉です。今日はよろしくお願いします。上司二人は出張なんで‥‥」
 と笑いながら言うのが常に弄られているようなあの新人。実は女性。
「‥‥軽く弄りながら会議進行!」
「弄りはいいですー。へたれのお話しましょう。二月三月はバレンタイン、ホワイトデーです。二月はすでに企画が決まってまして近々皆さんの下に内容がいきます。バレンタインは夢オチですでまた現代ではっちゃけてもらいます」
 何かある人、という言葉に最初に手をあげたのは。
「ハイ! この前のへたれ星さらわれるのヨーニ月華攫われるがしたいデス! 皆蹴られまいと必死で探すんデス!」
「なんだかその情景が目に浮かぶわね‥‥」
 美琴は笑いながら言う。
「いっそのこと織姫も一緒に誘拐されちゃうとか‥‥彦星大パニック」
「必死、絶対それ必死になります。ヘタレに磨きがかかりそうですね」
 哲也はその様子を思い浮かべながら笑う。
 とそこに、もひとつ要素加えてとシヴェルが発言。
「やはりヘタレ星はヘタレのままでいいとしても、それぞれの関係性はこれからも少しづつ変わっていく様でいいんじゃないかな。特に、煌と月華の話は一度メインにして見てみたいかな」
 煌と月華の関係について話が出る。
 と、それには食いつきよろしく。
「進むようで進まない、もうひとつの組み合わせ‥‥2人だけでは進まないので、誰かがきっかけを作るとか。月華さんの好みを聞くたびに、『煌のこと‥‥?』と思うので。彦星と織姫とはまた違った恋物語をするなら、この2人しかいない!」
「前はらぶらぶ、よりは友情が良いなと思っていたのだけど。ドラマに出演してるうちに、段々考えがシフトしてきたというか‥‥とはいえ、鈍感さんな煌と月華では、周りが色々と画策しないと駄目そうだけど」
 ぐっと拳握って語る桃音。そして当事者が一人、煌役のラリー。
「どうなんですか姉様」
「どうって‥‥今の所、本人が川流れにしてると思うから、周囲が画策‥‥とか。月華の初恋は煌兄か煌パパかなぁと思うのよね〜かなり小さい頃‥‥」
 もってきたネタメモ帳をぱらぱらとめくる美琴。その中身が非常に気になります。
「最終的に‥‥やっぱり煌の嫁になるのかしら? 煌を嫁に貰うのかしらねぇ?」
「煌がお嫁さん‥‥ありえそう‥‥」
「あはは、それじゃその方向全部まとめて‥‥あ、でも攫う人が‥‥」
「それなら織姫パパに出てきてもらえばと思います」
 と、ここでひとつ咳払いする玲花。
「『お前のような根性無しのへたれが、大切な我が娘と関わりを持っているなど、我が痛恨の屈辱。二度と我が娘の前に姿を現す事は許さぬ! それを守れぬというのなら、この場で我が剣の錆としてくれても良いのだぞ。どうする?』という感じで脅しがかかるんです、へたれ挽回か怒りを静めるか‥‥これと絡めてどうでしょう?」
「そのきっかけに、ジューンブライドにしようか、それともやはり七夕にしようかな、とか悩む織姫。みたいなのもどうだろう」
「あ、それ楽しそうです! 綿私は視聴者視点なのでどうこうは無しなんですけど、でもそうだなあ、あえて言うなら最後まで期待してます!」
 瞳キラキラさせつつ臣は言う。視聴者意見も大事、と常葉は頷く。
「では、全部まとめて。とっても濃い話になりそうです‥‥最後の流れは織姫と月華が行方不明、探して行き着いた先は天帝のもと。ここで月華と煌の恋、そして彦星と織姫には危機、そして続く‥‥で、最後に名誉挽回ゴールイン‥‥できるといいですねー」
「え、なんですかそのできなさそうっていう雰囲気の言い方は!」
 心の声が漏れた新人に、この後多少なりとも弄りの優しさが降りかかる。

●他いろいろ
 長時間の話、小腹もすくころにはラリーのサンドイッチにマフィン、椿のチョコと餡子もののお菓子が並ぶ。そして時期にあわせて美琴からの差し入れトリュフ。といっても椿持参品は自分がぱくついてもう残りは少なかったりする。
「各月面白そうな行事には事欠かないが、各自の『日常』やら『仕事風景』やらをだらだら‥‥いやいや、徒然と一話丸々、というのは欲しいかな」
「お仕事も気になります、普段七夕メンバーはどんな仕事をしてるのか‥‥仕事忘れたり、仕事してないんじゃないかって疑惑の人もちらほら‥‥私もそんな一人なんですの」
「日常ネタ‥‥ミーティングでもネタになってたけど、彦星の彦星による煌日記とか」
「日常はリクエストありますね。一話で全員突っ込み‥‥ああ‥‥入るかな‥‥入れてみましょう」
「織姫サイドもみてみたいな。今まで彦星サイドからが多かったし」
「僕は‥‥あとはコベコ離れかな。これは最初に彦星の肉付けをした時から、実は頭にありました。彦星の甘えを象徴する存在として考えたので。最後までには、と思っています。コベコもまた大人になって、そして、ココベコ誕生ですよ」
「コベコを嫁にもらう牛は、彦星倒してから黒颯倒さないと嫁に貰えないのよ、絶対そう」
「牛離れのチャンス‥‥! いっそ婿を迎えてもいいと思いますが、きっと相手の牛には試練だらけの道ですの。ざらめちゃんとしても寂しいですの‥‥でも相手の牛のご主人様も大変ですね‥‥この騒動に巻き込まれる事になるんですから」
「あ、そういえば。クリスマスの時にもらった温泉券が気になってるのよね」
「温泉‥‥では温泉へ行った一行、そこでコベコに運命の出会い。そこからコベコ離れにつなげていきましょう」
「うーん、月一ペースなら、いっそその月のイベントを細かいものまで投げ込んだ闇鍋の回とかもみてみたいです。あとは大好きなカップルなので、二人のラブラブな様子を見てみたいなあと。そのお話の中で通して一緒にいるところってなかなか見ないので!」
「そういえば‥‥じゃあここでイチャこいてもらいましょう。はい他にー」
「DVD化! 俺が買うのデ!」
「私も揃えちゃいます」
「メイキング番組もしたいな。撮影現場潜入に出演者インタヴュー。あとはNG集ッ!」
「俺、NG大賞の自信アルヨ!!」
 しゅぴっと椿は手を上げてアピール。手には、チョコ。
「んー‥‥最終回前の放送だと、ラストへの期待感を引っ張れるんじゃないカナと」
「メイキング‥‥そうですね、そうなると6月ですね。大体の流れがきれいに8月までにいけそうなので、大丈夫だと思います。ずれ込むこともないと思いますし‥‥DVDなども上に伝えておきますね」
 そしてまだまだ続くよヘタレ会議。

●会議終わって
「サインください!」
 ちゃっかり色紙をもってきていた臣はそれを哲也に差し出す。色紙は出演者分ばっちり。
「サイン? いいよ」
「ありがとうございます! 彦星が愛でられているというか、モテモテなドラマですよね。共感しつつ応援してあげたくなるへたれ‥‥おかげで彦星の西村さんが可愛く見えます。コベコちゃんと揃ってモテの双璧です」
「いつの間にか色々な人にドラマ見てるよ、と声をかけてもらえるようになって彦星への応援もいただいたり、『ヘタレさん』がニックネームになったり‥‥はいどうぞ」
「がんばってください! あ、ざらめちゃーん!」
 次の獲物の元へダッシュの臣。
「西村さん、あと少しですね」
「そうですね」
「それにしても、回を重ねるたびに、織姫以外のキャラクターが濃くなってきてますね。もしかすると織姫が一番まともなんじゃないかと想う時もありますし。一応ヒロインのはずなのに、もしかして影薄いですか?」
「しっかりツンデレしてますよ。確かに他のみんな濃いかも‥‥」
「そうです、織姫さんはそのままでいいんですよ」
 いつの間にやら常葉。手にはさっきの内容をまとめた紙を手にして。
「臣さんにはネタバレになりますから渡しませんが、皆さんにはこれを。とりあえずのまとめで変更はあると思うんですけど」

●ということでした
「まぁつまり」
「予定決定これで最後までつっぱしるぞということだな」
「そうとも言います」
「織姫パパはどーすんの」
「それは募集しましょう、その時に」
 それでいいか、と頷く古参ズ。
 と、ふと思ったらしく。
「メイキングと最後って尺どうするよ、長めがいいならしてもいいんだが。視聴率いいからできるぞーアッハッハ」
「うーん‥‥皆さんの意見聞いてみますか‥‥」
「新人よろしく!」
「よろしく!」
 そう言うと思っていました、と常葉からため息が漏れた。
「あとこれ、美琴さんからバレンタインにトリュフです。淹れてもらった紅茶もおいしかったです‥‥ありがたく思ってください、椿さんから守ってきました。ラリーさんのマフィンとかもおいしかったなー」
「なんでそれもとっておかない」
「私が食べたので」
 にっこりとささやかな逆襲。