ふたりは運命アジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
玲梛夜
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
7.9万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
02/26〜03/02
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●本文
もっと、別の言い方があっただろうに。
「僕のパンツを洗ってください」
「はい?」
衝撃の愛の告白。
それから五日後。
なんでここに、いるんだろう。
パンツの人のお気に入りの場所らしい会議室‥‥応接室? 部室?
ふかふかのソファ。
目の前には何か難しそうな本を読んでいるパンツの人。
本当になんで、ここにいるんだろう、自分は。
というかヤバイ、絶対この人ヤバイ。初対面でパンツだし。
パンツだし。
「何か飲む?」
ふと言われて、思考が引き戻される。
チャンスだ。
「え、別に‥‥えっと‥‥何か話あるんですよね?」
するっと、疑問を口にした。
パンツの人のこと、何も知らないから、断るんだけど。
パンツの人は表情変えない。
「ない、顔が見たかっただけ」
「‥‥」
パンツの人おかしい。その前にそろそろ名乗って。
と、パンツの人は立ち上がって、こっちに来る。
待って。
顔超至近距離。
まつげ、長い。
叫びたいのを、押さえ込むけれども声は引きつる。
「あ、あのっ‥‥!」
遠慮がちに頬、撫でられる。
「望みが無いなら今すぐ逃げて」
声、少し震えてる?
「少しでも望みがあるならキスさせて」
え。
唐突だ、パンツの人。
でも真剣だから、どうしよう。
学園に名は無くただ『学園』と呼ばれる。
この学園には稀有な能力を持つものたちが集められ、その力を育成され多方面へと放たれていく。全寮制、年齢ごとに生活区域は分けられ、生活の保障はされている。
稀有な能力は、破壊から創造までレベルの違いこそはあれ、多岐にわたる。ただ唯一つ『死者蘇生』といった、自然の法則を覆すようなものは確認されていない。
『学園』から卒業するには自分の能力を生かすことのできる場所からのスカウト、もしくは売り込みをして認められるのどちらか。
また、その売り込みの機会を与えるということで『実習』というものが有り、学園外で活動を許される。
●『ふたりは運命』概要
『鬼ごっこ』シリーズと世界は同じ。
シーンは四つ。
1シーン目『主人公とパンツの人』、2シーン目『主人公メイン』、3シーン目『パンツの人メイン』、と『ラスト』。
起承転結でまとめてほしい。
最後をどうするかについてはお任せ。
冒頭部分の続きが1シーン目の頭。
なお、このクラス年代は現実でいう高校の雰囲気であるため実習はない。
●役について
主要役の基本設定。『稀有な能力』については特に指定がなければ自由に設定していいが、話の中で触れる必要なければ設定しなくていい。
なお、衣装は役者の希望をできるだけかなえるが、世界観から外れる服装(例えば丁髷に裃、縦ロールにドレス、十二単など)は却下される。
口調、人称についてはおのおの弄ってもらっていい。
なお、パイロット番であるので口調、人称は気にしないでいい。また性別も特に指定しないので自由。
登場人物年齢は主人公17歳想定。生徒役の場合、17歳前後が基準になる。外見年齢は無理のない範囲の程度で。
主人公‥‥名前は決めてもらって構わない。所属学年の中では普通の子の一人。とびぬけて美人、かわいい、また頭が良い、何か特技がある、有名ということはない。17歳。
パンツの人‥‥恋愛経験値0っぽい。主人公になんだかずれた方向性で積極的が必須。あとは自由。16〜18歳の間。
主人公たちは所属学年が同じでなければいけないということは無い。同学年、後輩先輩など特に設定なしなので好きにしてもらって構わない。
※『鬼ごっこ』出演者が出演する場合、まったく別の役での出演、もしくは『鬼ごっこ』時系列より前の話となる。
●リプレイ本文
●キャスト
夢:悠奈(fa2726)
栖:雪架(fa5181)
鳳:南央(fa4181)
尭:Iris(fa4578)
寧:ルーカス・エリオット(fa5345)
蘭:ユキカ(fa5202)
簾:仁和 環(fa0597)
由:EUREKA(fa3661)
●パンツの人、おかしいよ
「少しでも望みがあるならキスさせて」
夢は、固まる。
睫毛長いな‥‥綺麗‥‥
周りの音は、聞こえない。
扉が勢いよく開く音も、友人の声も。
「とっくに時間過ぎてるだろうがっ!! 俺だって忙し‥‥」
「って、私ほだされちゃ駄目ー!」
「ふぐあっ!!」
「って、お前何をっ!? ぶふあっ!!」
ワーン、ツー、ヒットー。迫りくるぱんつの人(名前知らない)にアッパー、そのぱんつの人の頭が慌ててやってくる、見たことある人にもヒット。
「あああ、ごっ、ごめんなさいっ!!」
そして、自分の友達の姿。
「‥‥夢、グレたんですか。ほら、いきますよ」
夢の声にどうしたんだ、と覗き込んだ鳳はあたり見回すも状況わからず、とりあえず夢の手を引っ張って連れ出す。
「鳳ちゃん‥‥アレって何?」
「アレとはドレ」
夢は鳳に何があったのかを説明。
「変わった人では済まされません」
うーんと唸りながら、二人は廊下を歩いていく。
●夢の気持ち
「どうすればいいのかな‥‥」
「夢、悩むなら誰かに相談してみるとかどうですか」
「相談‥‥そうだね」
たたーと走っていく夢。鳳は誰にするのか、とついていく。
「夢に春が‥‥よし! 全てのパンツを洗って弱味の一つも握るつもりで強気にいけ!」
「‥‥よりによって」
はぁぁ、と盛大なため息をつく鳳。
「尭、アレやコレやソレとか教えたげた方が。パンツの道は険しいって聞くよ〜」
「穴空き、緩み、勝負用も全て! これは戦だ! 見ろ寧も頷いている!」
尭と一緒にいた寧ものっかって煽る煽る。
と、尭は鳳の姿に気がついて、両手を広げて迎える。
「俺の鳳ちゃーん! 俺の事に会いに来てくれたんだな!」
「バカシ、脳ミソ沸いてるのは分かりましたから黙ってて下さい」
「そんなつれないこと言うなよ。って、あれ? 今バカって言った? バカって言った?」
「夢、バカシの言うことを真に受けては駄目です」
淡々と尭を睨みつつ鳳は遠慮なくずばずばと言い切る。だが尭本人はスルー、直接の言葉はない。
「‥‥可愛くないなぁ」
「可愛くなくてすみませんね。人は日々成長するんですよ」
ハッと鼻で笑うように言い捨てる鳳に尭は笑顔を向ける。
「何ですか」
「スキンシップ」
後ろからのホールド。
「覚悟はいいですか、バカシ」
「えー?」
へらっと笑うバカ‥‥尭の鳩尾に鳳の肘鉄! そして夢が放ったアッパー改が炸裂!
「ぐはぁっ!!」
「これが噂のDV! クク‥‥! モットヤレ〜」
面白がって肩を震わせながらクククと笑う寧。鳳は面白がって、と睨むが寧はそれもさらっと受け流す。
「ふ‥‥相変わらずいい肘の入れ方だな‥‥重ねてアッパーがくるなんて思わなかった‥‥俺の鳳がどこで殴るなんて覚えてきたの」
「夢」
「夢!?」
「あ、あれは勢いで‥‥」
しどろもどろ言葉を濁す夢。
「行きますよ、夢。もっとほかに相談できる人はいます」
「鳳ちゃん俺を置いていくわけ!?」
「むしろついてくるなと一言」
「ククク、鳳の愛だね、愛」
さっさと夢をつれて歩き出す鳳。尭も寧も一緒について行く。
そしてたどり着いたのは図書館。向かう相手は、みんなが近づいてくるのに気がついて本を閉じた。
「どうしたの?」
「ほら、相談」
相談事ね、と蘭は言って話して、と促す。
「あのね! パンツだから! そんでアッパー! ほにゃなの! わかんないー」
「落ち着いて、ほらほら‥‥」
夢を宥めつつ話をうまく聞きだしていく。
相手の特徴が一つ二つでてくると、少しずつ相手が見えてくる。
そしていたった結論に、蘭は一時放心した。
蘭の頭に浮かんだのは、よく図書館で会う、というか見るあの変な人。
「‥‥大丈夫?」
「え、大丈夫よ、大丈夫‥‥聞く限りでは、ほら‥‥古風な人なのかもよ。古き良き時代の人というか‥‥誠実そうじゃないかしら?」
「古き良き時代‥‥そうね代々受継がれているんですもの」
そうかな、と夢は思い唸る。
「‥‥あなた誰?」
「私は通りすがりのものよ〜」
突然会話に入ってきた女性。にっこり笑顔を浮かべ、そそそとまた去っていく。
「‥‥なんだったんだろう」
「ま、ともかく夢は」
「バカシくっつくな」
夢たちの後ろで静かに静かに攻防を繰り広げていた尭と鳳。
尭はちょっとまじめな顔で夢を見つめる。
「夢は唇奪われそうになった危機よりも、相手の真意が気になるんだ?」
「え‥‥」
言われてみれば、そうかもしれない。
夢は考え、キスされるのは嫌じゃない‥‥? と困惑し始める。
「うーん‥‥」
「そんなに急ぐことないと思うわよ」
「そうだね、ありがとう!」
夢は明るく言って、図書館を出て行く。
「鳳さんも大変そうだけど‥‥苦労するわね‥‥あの子」
蘭は小さくつぶやきながら思う。
誠実は誠実でも、パンツはパンツ‥‥。
●パンツの人の気持ち
「始まりはね、図書の窓から元気に笑うあの子をみて‥‥あの子‥‥俺のものにならないかな‥‥って思ったんだよね。本当にかわいいよね」
夢が去った後、自分の頭を当てた相手、簾に懇々と説教と事情聴取をされたパンツの人は、とうとうと思い出を話し始める。
「かわいいから‥‥早く近づきたくて‥‥」
「‥‥血だな‥‥」
「何ですか?」
「なんでもない、ともかく頼むから、これ以上おかしな事をするな‥‥」
俺は泣く、と簾は言い、その言葉をこくこくと頷いてパンツの人は聞いている‥‥ようだが実際は右から左に流れ出ている。
「ねぇ、もういいかな。あの子追いかけたいんだけど」
「‥‥あのなぁ‥‥押された俺が言うのも何だが‥‥女の子はただ押せば良いってもんじゃない。それと世の女性の基準を由にするな」
「あら、私じゃ不満なの?」
「うおっ」
「あ、姉さん」
「もう、幸せものよね。ほら、図書館のほうにいるわよ」
「ありがとう」
立ち上がり、すたすたと扉のほうへ向かうパンツの人。と、出る前に振り向いて。
「行ってきます」
マイペース。
図書館方向にいるらしい夢を追って、ご機嫌。
と、前方。騒がれなながらもスキンシップをやめない尭の姿が目に入る。
「‥‥そうか、スキンシップはああやってするのか‥‥」
じーっとその様子を見て学ぶ。
傍で二人をはやしていた寧は、その視線に気がつき顔を向ける。
目と目が、合う。
寧は、ニコっとよい笑顔を向け、どう反応すればいいのかと思う。
が、それも一瞬。
視界の端に、夢の姿。
見つけるなり歩くスピードあげてすたすたと近づき‥‥ちょん、とつっつく。
「!?」
「こんにちわ」
「え、何? 何!?」
にっこりと、向けられる笑顔。さっきのこともあるので夢は身構える。
ふ、とあげられた手。何、と思う間に頬をつつかれる。
「ほぇ、え?」
「かわいいね」
その一言に、夢は真っ赤になって逃走。
追う暇も与えない素早さで。
「あ、そっか、追いかけっこするんだね。ふふ、すぐ捕まえるから」
笑顔うかべて走り出すパンツの人。
追ってこられる夢としては、まだ自分の気持ちもよくわからないのだからちょっとどころかとても複雑だ。
「はい、ちょっとお待ちなさい」
と、パンツの人を止めたのは、彼の姉。先ほどもちらりと現れた由なのだが、背中向ける夢の目には映らない。
「重要なアイテムを持ってきたの、はい」
「なんですか」
「パンツ洗うには必要だと思うの」
渡されたのは、かわいくラッピングされた洗剤。
「男は無香料だと思うんだけど、好みでフローラル系でも」
「ありがとう‥‥そうか、プレゼントか‥‥」
「夢ちゃん可愛いわよね、あの子が妹だなんて」
嬉しいわ、と腕組んでるんたった。
だがその間が、悪かった。
追ってきていない? と振り返った夢の瞳に、仲よさそうな二人の姿が映る。
「え‥‥」
ずきりとする。
あの人誰、とぞわぞわしたものを感じる。
嫉妬してるんだ、と気がついたのは、その場にいられなくなって離れてからのことだ。
●気持ちをはっきりと
「パンツめ‥‥許さん」
夢は鳳に、あったことを話す。
鳳は鳳で、もし遊びだったらどうしてくれようと考えを巡らす。
けれども一つ、気がついたことがある。
夢も、恋をしている。
「‥‥鳳ちゃん、うじうじしても仕方ないから、私聞いてくる」
「パンツに、聞くって何を」
「あの女の人は誰かって」
意を決した夢は止まらない。鳳はなら私も一緒に、とついていく。
パンツの人がどこにいるのかあまり検討がつかないのだけれども。
ちょっと雰囲気違う調子で構内を歩く二人。
その様子を、簾は見ていた。
「‥‥あいつ何かしたのかな‥‥」
心配になった簾は、いそうなところを巡り歩いていく。
「いた‥‥あの子にまた何かしたのか? 何か様子が変だったぞ」
「ちょっと頬つついたり、パンツ洗ってくださいは言ったけどおかしなことはしてないよ」
「‥‥お前、パンツ洗って欲しい理由ちゃんと言った?」
簾の言葉に、横に首を振って答え、彼は不思議な顔をする。
「言ってこい、あっちにいるから」
まだ意味わからない、と言うままに言われたとおり向かっていく。
と、その後ろを面白そうとついていこうとしていた由の首根っこを簾は捕まえる。
「由はこれ以上混乱させない!!」
「はーい。うまくやるのよ‥‥!」
構内をお互い探してうろうろ。
すれ違いを重ねる。
「あ、ねぇ見なかった?」
「‥‥何を、誰を?」
「夢を」
ふと図書館付近ですれ違った蘭に彼は尋ねる。
突然の話し方に、ああ、と蘭は少し納得する。
「夢にあって話がしたいんだけど、夢がいなくて。探してるんだ」
段取りがなく思ったら行動のタイプ。そう感じ取って蘭はふと笑みを浮かべる。
「あなた、結構いい人ね‥‥パンツだけど。あっちの方、さっき歩いていたわよ」
「あっち、ありがとう」
頑張ってね、と思いながらもどうなることやら。
あとできっと聞く事になるだろう結果を思い浮かべて蘭は秘密の場所へと向かう。
そして応援を受けて、二人は出会う。
「‥‥あの‥‥え!?」
「!!」
話を始める前に、夢の隣にいた鳳は、何も言わずに抱きつく。
襟刳り大きなアイボリーのセーターにブラックジーンズでラフな格好、中世的な容姿。
嫉妬。
「離れろ‥‥」
「‥‥まぁ、いいでしょう。試すような事をして悪いと思いますが夢が傷つくなら見過ごせませんでしたから」
そう言って、鳳は夢から離れる。
「ほら、夢」
とん、と背中を押し、夢を促す。
夢は、照れているような、どうしようというような複雑げな表情。
向かう相手は、いつもと変わらない涼しげな表情で。
「‥‥アノ女の人は誰ですか?」
「女の人‥‥って誰?」
「あの、髪が長くて、それで‥‥」
わかっていない様子で、夢は一生懸命説明する。
そして、ああ、と手をポン、と打って理解。
「それは、姉」
「お姉さん‥‥」
「うん、姉」
「そうお姉さんです」
「‥‥なんでいるの」
「はいごめんなさい、邪魔者は貰っていくからね」
いつの間にか二人の間にいた由は簾に引っ張っていかれる。
それを見送り、気を取り直して。
「‥‥どうしてあんな事を言ったの? 本気かどうか悩んじゃうよ?」
「あんな事?」
「パンツ洗ってって‥‥」
「『男がここぞと言うときには、パンツだ』って‥‥父が」
その言葉に夢は黙り、そしてぷっと噴出す。
「もっと違う言い方あるでしょ?」
「違う‥‥君を見てると、ここに陽だまりができるんだ。側に置いておきたくなる‥‥これって何だろうね」
自分の胸の上に手を置いて、彼はゆっくり愛しそうに話す。
その柔らかい、優しそうな表情に夢はたまらなくなって抱きつく。
顔は真っ赤で、見られたくない。
「え、何? どうしたの?」
「うー‥‥私も、一緒、同じ‥‥好き」
その言葉に、笑んで抱き返す。
と、夢は一つ気がついて、視線だけを上に向けた。
「あ‥‥名前‥‥まだ聞いてないよ?」
「そうだっけ?」
「そうなの」
「俺の名前は栖。あ、そうだ。これプレゼント」
と、栖は姉にもらった洗剤を、差し出す。
「‥‥」
「よかったわね、栖ちゃん。はい、夢ちゃんには私からこれを」
「え、本当に洗うの!?」
またまた何時の間に、さらにどこから持ってきたのか、由は『栖用』と書込済の洗桶を夢に渡す。
「やっぱり手洗いよね。私と簾君もパンツで始まった夫婦だから」
きゃっ、と言う由をみて、簾はそれを言うな、と涙目に。
そして、暖かく夢を見守る鳳は。
「もう少し分かり易い反応が最初からあれば‥‥いや、パンツ‥‥プロポーズ」
ある意味いいのか、と苦笑。
と、後ろの茂みからがさっと飛び出す人影。自分に抱きついてくる人物は、一人。
「鳳ちゃん! 夢に抱きつくの我慢したんだから御褒美チョーダイ。そろそろ俺の事も構って?」
「‥‥はいはい」
珍しく尭の好きにさせる鳳。これはチャーンス、と尭の目が光る。
覆いかぶさって、ホールド、そのままちゅーっと。
「‥‥‥」
「鳳ちゃん愛してる」
顔を離してにんまり。抱きこんで腕は使えない、アッパーに肘鉄もないと踏んでいたが、甘かった。
「‥‥こぉんのバカシッ!!!」
思いっきり振り上げて、右踵で容赦なく‥‥踏み。
「!!!!!!」
痛いと屈む尭。
「キスはああやってするのか」
「あ、あれはお手本にしちゃ駄目だよ‥‥」
よい見本、と学ぶ栖にまだ不安を夢は感じる。
けれども、どちらも好きという感情に、偽りはない。
おかしな告白から始まって、ふたりの運命は繋がる。