PassionMusic:Goldenアジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
玲梛夜
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芸能 |
7Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
48万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
05/27〜05/29
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●本文
『Passion Music』という看板がライヴハウスにかかる。
その看板がかかると同時に、そこには収録の機材が運び込まれセットが始まる。
それが完了するとそこにロッカーたちが現れて熱い熱いライヴを。
いつ、どこでするのかはわからずゲリラ収録のロックライヴ番組。
収録に出会えるかどうかは時の運。
そこでプレイするロッカーたちにも場所のイメージは伝えられるが前日まで明確な場所は明かされない。
集合場所、集合時間指定を受け、暗幕の張られたバスに乗せられてその場所へと連れて行かれる。
準備の終わったライヴハウスでは今か今かとロック好きの観客がテンションをあげて、待っているのだ。
そういうのが、この番組の常なのだが、今回はゴールデンタイム。
ホールを借りて、出演する音楽人たちが明かされない趣向となっている。
舞台の照明がばっと明るくなる。
最高のプレイを、そこで‥‥!
『Passion Music』出演者募集
今回の収録は特別です。
場所は5000人収容のホール。一階席、二階席とあります。
手のかかる演出もOKとします。
テーマはありません、今まで演奏したことある曲、初披露の曲、こだわりは有りません。
なお、日程は以下です。
初日 参加者顔合わせ
二日目 スタジオでのリハーサルなど
三日目 ライヴハウスでの演奏、収録
ドラムセットやピアノ等大きな楽器は備え付けのものがあります。
バックバンドが必要であればこちらで用意します。
グループ掛け持ちは禁止。
今回は演奏順をこちらで決めさせてもらいます。
●リプレイ本文
●ゴールデン進出!
「今日のPassionは場所でなく出演者が内緒! 運よくここに集まったお前らラッキー! 音楽好きなら誰でも知ってるだろ! そんなメンバーでゴージャスにっ、ゴールデンタイムにお送りします!」
渋谷蓮の前ふりからスタート。会場からはペンライトの振り返し。
「今日の出演者、盛大に発表!!」
黒一色のスクリーン、画面が縦に、緑、青、赤、黄と四色に、そして『PassionMusic』の文字。
「一組目、最初に贈られるのは和洋折衷ロック! 季月!!」
まず緑の部分に蜜月、仁和 環(fa0597)とStagione、冬織(fa2993)が映し出され、『季月』の文字が。
「二組目、仲の良い二人、二人が歌うのはそれを表現した楽曲! Simpatia!!」
次に黄、Fragment’s 、亜真音ひろみ(fa1339)とDESPAIRER(fa2657)。そしてユニット名『Simpatia』。
「三組目、奏でるのは希望に続く楽曲、Nachtperson!!」
青には flicker〜R2〜の嶺雅(fa1514) 、Mil sonidos千音鈴(fa3887)の二人、ユニット名『Nachtperson』。
「そして最後! その存在感はどこにおいても確固たるもの、アドリバティレイア!」
最後に、赤。明石 丹(fa2837)、文月 舵(fa2899)とこの場にいないメンバーも映され『アドリバティレイア』。
今日の出演者が知らされるのが終わると同時に、一層歓声は大きくなる。
そして間をおかず、ふっとうす暗く、舞台だけ明るく照らされていたステージの照明が落ちる。
さらに高まる声。
それは待ち望んでいた収録始まりへの期待の高さの表れだった。
●季月 ―狂戀情
「三味線の音に、のせられる歌声。響きわたるのは、歌声とともに、こめられた感情。季月‥‥『狂戀情』」
細いライトが暗闇の中を増えていく。
浮かび上がる二人の姿。
足元にかかる厚いスモークは蒼く色づく。
響く音は三味線の音。
環は黒のシャツ、パンツの上に、白の、部分的に紫陽花柄の入った和服ををアレンジして着る。
冬織は髪は結わず流し、和風デザインの純白のロングドレスそして、打掛風上着を羽織る。その裾は引き摺るほど長く。
アップテンポだった三味線の音はテンポダウン。
そして歌が始まる。
ドラムで軽く刻まれるリズム、ピアノは低音を支え重厚に。
「 水簾の瀬に 揺らめく真白き衣
ゆらゆらと水面に漂うが如く
想ひも緩やかなら
どんなに悠揚なことでせう 」
エレキギターと三味線は並んで同じメロディをハモったり、違うメロディを交差させていく。
その中で、歌声はしっかりと芯をもち、のせられた言葉を大事に情感込めて響く。
そしてピアノの音が強く、広がっていく。
その音と三味線の音は調和。
背面の白布の垂れ幕がゆらゆらと、揺れる。
「 帛(はく)裂くが如く 啼く不如帰の聲
皐月闇にて貴方戀ふ私の
さみだる心にどこか似て
瞳瞑ることさえ忘却の彼方でせう 」
照明は蒼から紅に。渦を巻くように光が踊る。
声は冬織と環、二人の声が重なる。
音はピアノと三味線のみでシンプルに。
「 上下も分かぬは戀の道 古人は詠います
焦がるる程に戀ひ 狂える程に想ひ
滝の凍水(しみず)も分竜の雨も
胸の炎は消せやせぬ 」
途中からドラムとエレキギターも再び戻り、走るように響く音。
そして、高らかに声が響きゆく。
霧雨のように細かいレーザーが、ひらひらと紅の花弁に見立てた紙吹雪の中を走る。
「 霖雨に項垂る手鞠花
香細(かぐわ)しくも儚く
されど花の色すら変えゆく雨も
私の戀は染められぬ 」
切なげに流れるメロディーの上で冬織と環の声は響きあう。
そして、シンバルアクセントと同時に照明がおち、暗闇、そして紅の舞台に。
一瞬の合間に上着をぬいで、冬織は紅の衣装に変わる。
「 闇を切裂き血を吐けども
貴方啼き誘ふ
戀に狂えし吾は不如帰 」
情熱的に歌いあげて、徐々に静かになっていく。
最後に響くのは三味線とピアノの音。
フェードアウトしてうまれた余韻、その上に観客から歓声が重ねられる。
●Simpatia ―Live〜親友ver〜
「通じ合えるのは、仲がいいから、親友だから。たとえば二人が、まったく違っていてもそれは変わらない。Simpatia『―Live〜親友ver〜』」
後からの強いライト。
シルエットは二つ。
一人はドレス裾のライン、もうひとりはパンツルックの影。
軽快な出だしは二人で声を重ねて。
そして明るくなるライト。
DESPAIRERは革ジャンにショートパンツといつものひろみのように。
反対にひろみはロングドレスとDESPAIRERのように。
その服装に、観客はどよめく。
「 さあ パーティーの始まりだ
とっておきの特別な夜が始まる
今この時だけは日常を忘れて騒ぎ明かそう
胸の高鳴りはみんな同じさ
言葉なんていらない
ビートで全て通じ合える
そんな素敵な関係他にないだろ? 」
明るく照らされる舞台に二人。
テンポは少し落として、ミディアムテンポに。
DESPAIRERは一歩前にでて、ソロを歌う。
「 端から見れば正反対 でも
不器用で出会った時からお互い似ていると感じていた 」
やわらかい照明の中、ひろみも前へ。
DESPAIRERから引き継いで。
「 今では側に君がいてくれるから壁にぶつかる事を恐れないで突っ走れる
そう信じられる大切な仲
だから今更だけど出会わせてくれた運命に感謝するよ
柄じゃないかも知れないけどこの縁がずっと続くように 」
二人をてらすスポットは柔らかい光の中に引き立つ。
声色はホールの隅々まで、響く。
「 あなたと出会えて手に入れる事が出来たもの
それは全て私にとってかけがえのないものだから 」
互いに視線を合わせて、最後のハモりに息を揃える。
音もソロを引き立つために抑えていた音が、また盛り上がって、テンポもアップテンポに。
最初と同様に明るく、そして走るレーザー。
ライトも明滅して派手に舞台は彩られる。
「 さあ ここから全てが始まる
うかうかしてると乗り遅れるぜ?
不安な気持ちは同じさ
迷ってなんかいられない
感じ合えればそれが全て
心のビートを信じて今を突っ走れ! 」
明るい光の中、歯切れよく曲が終わる。
歌い切り、ひろみとDESPAIRERは互いの視線を合わせて、観客に応えた。
●Nachtperson ―月虹―7colors―
「暗闇に輝けばいい。夜が歌う、それは優しい光放つ月に向かって。Nachtperson ‥‥『月虹―7colors―』」
ゆっくりと千音鈴の奏でるピアノの音が流れる。
黒のタンクトップに黒の擦り切れジーンズ、シルバーのチェーンやピアス、そして蝙蝠マークに赤い薔薇のタトゥーシールを露出した腕にペタリと嶺雅ははる。
千音鈴は髪は結ばず下ろし、袖無シャツに革ミニタイト、編上サンダルと色はすべて黒。そして右二の腕に蒼薔薇の刺青シールを。
ふと一拍の間。
嶺雅の声が重なってテンポが上がる。
低い和音がリズムを刻み、高音で軽やかな旋律。
朧に闇を照らすように、上に向いて伸びる光。
「 偽物の星輝く 眠りを知らない街
明る過ぎる光が その姿隠すけれど
ねえ 月にも虹がかかるって知ってるかい 」
上がる音階。
ドラムはリズムを刻んで、他の音も加わっていく。
ピアノの音も強まり、歯切れよく響いて行く。
「 作り物の笑顔で 何となく居るだけの場所
本当に欲しいものは 見つけられぬまま
だけど そう 目に映るものだけが全てじゃない 」
和音で勢いをつけて、音に合わせて下から延びるサーチライトがクロス。
嶺雅の声に千音鈴の声が重なって、ユニゾンで響く。
足元にはスモーク、そして照明はくるくるまわるように光る。
「 No more sighs
きっと誰もが皆 激流の世界に彷徨い
No more tears
それでも確かな何かを この手に掴もうと
俯かず 夜空の遥か月仰ぐ 」
大きくなり広がる音、ドラムでアクセントをばしっといれる。
「 Red Orange Yellow Green Blue Indigo Purple 」
色の名前を嶺雅がいって、マイクを向けると観客からもう一度その色が。
照明もその色に合わせて切り替わっていく。
そして歌は、盛り上がり。
低音から高音にむかって千音鈴の指は鍵盤の上を流す。
嶺雅は握り拳を上に突き上げて、歌声は駆け上がるようにもっていく。
「 抱えた想いの色 空に解き放て
やがて見えるだろう 月に煌く虹
希望の証 7colors 」
キラキラと華やかだったライトは柔らかくなっていく。
最後は無伴奏、黎がの声だけ強く強く、響く。
声の余韻があるうちに、ドラムがリズムを刻み、消えていくギターとベースの音。
そしてピアノのメロディが流れる。
落ちる照明の中、二人の背面の布には月と虹が浮かんでいた。
●アドリバティレイア ―freesia
「さてとうとう最後です! 言葉遊びの中にいるのは強い気持ち、アドリバティレイア、『freesia』」
前奏が始まっても、二人の姿は揺らめく炎のように赤く照らされる舞台の上にはない。
と、舞台がせり上がり二人が現れる。
丹は白のカジュアルスーツ、胸に赤のフリージアのコサージュを。
舵は衿と裾を崩した白地の着物、首には白のファーチョーカー。青いフリージアのコサージュがアップにした髪に飾られる。舵の纏う着物は長い裾と帯の端から、赤・青・白・黄・桃・緑のフリージアの蕾の模様が入っていた。
それはここにいないメンバーの存在も感じさせる。
丹は舵をドラムのもとまでエスコート。
そして観客の上を視線を一周させる。
「アドリバティレイアから全ての人に送るラブソング『freesia』!!」
その声とともに派手なドラムカウント。
「 フリージア 白く 儚く 花開く like you
散る陰で泣く いいえ咲く 春魅惑 luck out 」
低音は強く、テンポよく。
ツインヴァイオリンがメロディアスに掛け合っていく。
「 過ぎるにまかせて追いつけない どんなふうに伝えればいい?
君がいる(いない) 君が見える(見えない) 」
ドラムのクラッシュが入るたびに、後のスクリーンのフリージアの蕾が花開いて行く。
その花は、舵の着物から繋がるように広がる。
そしてふっと音がとまり、丹の甘い声だけが響き渡る。
テンポは落として、十分に聞いてもらえるように。
言葉は簡単なのに、心に落ちる言葉は重い。
「 やわらかく包む ヒトヒラ
問いかけない 大事な貴方へ
日溜りの中 一緒に笑えるように 」
胸のコサージュをとって、上着を脱ぐ丹。
大事そうにコサージュは持って。
そして曲はまたテンポを上げていく。
そのあがる瞬間に火柱があがり、ライトも強く眩しく。
音も強く、情熱的に。
「 フリージア 赤く 強く 花開く like you
散る陰で泣く いいえ咲く 春魅惑 luck out
フリージア 白く 強く 花開く like you
咲く影で無く 光眩しく 春眩惑のtrick!! 」
言葉は弾けるように、ふと少しずつ消える演奏。
そのかわりに、手拍子が交わりだす。
メロディを繰り返して重ねていく、最後のフレーズ。
『 LALALA
LALALA‥‥ 』
それは観客も巻き込んで、響く。
そして最後は、丹と舵は手を継いで並ぶ。
一緒にバックバンドのメンバーも。
観客にも隣にいる人とつなぐように促して、いつもの礼を、全員で。
歓声の中、顔を上げる。
丹は手にしていたコサージュを観客の中へと投げた。
●PassionMusic
「今日の出演者、もういっかい紹介!!」
蓮の声とともにもう一度舞台へ。
明るく照らされた場所に全員がたつ。
贈られる歓声に小さく大きく、手を振り返したり。
「んじゃー、今日の締めは全員でね」
言ってマイクは外す。
問う言葉も事前に合わせずみ。
「せーの」と息を合わせて。
『今日のライヴの感想はーーーーー!!!!!!!!』
問う声がいつも以上ならば、帰ってくる声も、いつも以上。