ご当地★HERO栃木編アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 極楽寺遊丸
芸能 3Lv以上
獣人 フリー
難度 普通
報酬 5.5万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 05/01〜05/03

●本文

 今週もやってきました、毎度お馴染みご当地HERO。記念すべき十回目は栃木県から。
 そよぐ風に春を実感する番組制作に携わる若手ディレクターとその一行。今日は何をしているかといえば、やっぱり仕事の取材という名目で宇都宮で名物の餃子を食べ歩きをしていた。
「いやぁ、美味しかったねー」
 餃子マップを手に頬を染め嬉しげにいうディレクター。
「はいはい良かったですね。まったく‥‥食べ過ぎですよ、ディレクター。焼き餃子と水餃子、合わせて10皿も平らげるなんて‥‥。どーゆう胃袋してるんですか?!」
「いいじゃーん。だって美味しいんだもんv もう一軒、あそこにも行こうよ。って、ところでこれは食事代として経費で落ちるよね?」
「まだ食べる気なうえ、ナニいけしゃーしゃーっとギャグにもならない事を言ってるんですか! これだけ食べたら無茶に決まってるでしょっ。自前きってくださいね」
 ポンポコリンになったお腹をさすりつつ、ぼけな事を言うディレクター。当然、中堅スタッフからお小言を貰う。
 ぷぅーっと頬を膨らませ拗ねる彼に呆れたスタッフが、
「経費で落としたいなら、早いところHEROを募集してビシバシ仕事をしてくださいっ! ちゃんとすれば私が食事代として切ってあげます」
「ホント? よしっなら頑張るぜ! お仕事開始、えいえいおー!」
 あっさりと丸め込まれたディレクター。ついでに出っ張ったお腹をムンッとスタッフに向けて突きだし、ぽんぽこぽんっと腹鼓を一つ。
「ところでさ、このお腹って狸っぽくない? ぶんぶく茶釜HEROになれるよな」
「確かに。ですがその名所は先週行った群馬の館林です。栃木は狐。九尾の狐と殺生岩ですな。ディレクター、ツメが甘いですよ。日光の手前でしたな」
「それはイマイチって事? ちぇー」
 ディレクターの馬鹿ネタに、はぁっと溜め息を付いたスタッフはオヤヂギャクで応酬した。


■出演者を募集いたします。
 若手ディレクター企画『ご当地HERO★栃木編』に出演して下さる方を募集致します。
 この番組は『地域密着エンター風旅番組』で、挙げられた土地に因んだヒーローや悪役を募集しております。
 面白そう、この土地は任せろ! っと思った方、またディレクターのクルーとして参加して下さるカメラマンや裏方さんも同時に募集しております。
 皆様の手で楽しく地域を紹介し、視聴者の方が行きたくなるような旅番組に仕上げて下さい。
 では若手ディレクターと共にご参加をお待ち申し上げます。

■注意点と決めて頂きたいこと
・『ご当地HERO』とは地域密着型英雄で、主な仕事は地域の観光地アピールや特産物の紹介など、そしてたまに悪者を戦う事と、様々な仕事を請け負っています。
 彼らの名前や容姿、着ているもの、その他に方言や設定、人数など細かな点を皆様でお考えください。
 また同じように悪役もご一緒に宜しくお願いします。
 その場合は、必ずその地方の特産物や地域名をもじったものでお願いします。【例:埼玉HERO★ カスカビーレッド、イワッキグリーン。悪役 ソウカ堅ヤッキー等】
 なお、皆様の考えられた面白キャラクターを生かしたいとので、実在するものの使用は禁止いたします。
・この番組は特撮ではなく、彼らが戦うばかりを要求していません。仲良く名産品や名所を案内して頂いてもけっこうです。
 その場合、近場でしたら行けますが、遠距離はVTR編集となります。
・できれば最初は『道の駅』からの登場。ここは電車の止まる駅ではありません。
 そこから担当する地域をご紹介ください。また必ず指定した県のアピールをお願いします。他県を紹介されても反映することが出来ません。ご了承ください。
・喧嘩の無いよう楽しんでお決めください。(これが一番大事)

■ディレクターが調べた簡易な栃木情報
 栃木県の道の駅は15カ所あります。
・餃子 餃子の町として有名な宇都宮。様々な店が味を競ってます。なかでも名店は二店あり、平日でも行列が出来るほど。
・ラーメン ラーメンの町、佐野で食べられるかなり美味いラーメン。
・日光 
・鬼怒川温泉
 ディレクターが独自に調べたモノです。内容をもっと深く掘り下げて使うもおっけー、また使わず新たな名物HEROになって下さってもおっけー。
 皆様のお好きなHEROになってくださいね。

●今回の参加者

 fa3354 藤拓人(11歳・♂・兎)
 fa3571 武田信希(8歳・♂・トカゲ)
 fa3678 片倉 神無(37歳・♂・鷹)
 fa3846 Rickey(20歳・♂・犬)
 fa3957 マサイアス・アドゥーベ(48歳・♂・牛)
 fa5113 豊田せりか(16歳・♀・犬)
 fa5239 岩倉実佳(10歳・♀・猫)
 fa5662 月詠・月夜(16歳・♀・小鳥)

●リプレイ本文


 今日もご当地の名物紹介を兼ねた旅番組『ご当地☆HERO』が始まる。まず最初は関東圏の学生達が必ず一度は訪れる地、日光。
 ノスタルジックな雰囲気のお土産物屋さんにカメラが入り、白いマントを纏う人物をとらえる。
「栃木名物、湯波っと参上! 湯波っと快食を志す、人呼んでさすらいのHERO怪傑ユバットとはうちのことだよっ」
 レンズが向くと一緒に名乗りあげる武田信希(fa3571)。顔の上部には湯波を意識した白い布が掛けられている。
「ようこそ栃木へ。うちは遙々、岡本から湯波の話をしに日光へきました。ほら美味しそうでしょ? ‥‥ん〜〜口の中が天国だ☆」
 用意された丸椅子に座り出された湯波を品良く食べる武田。まるでグルメ解説者のようなコメントを一つすると本題の湯波について解説開始。
「その歴史は京都同様に古く、奈良・平安初期の人物、勝道上人により広められたという説があります。当時、寒冷な日光では魚介類が手に入らず、まして食物の精進もある修験者の間で蛋白源、栄養に優れた物として食べられました。今では多彩なメニューがあり、刺身ゆばに引き上げゆば。ゆば胡麻和えが人気商品。勿論、贈呈用のゆばギフトのご用意もありますよ。拘りや伝統、新しさを心に自信ある商品をどうぞ賞味ください」
 次々と並ぶ商品を手に紹介しバッチリ纏めた。そこへ黒い狩衣に烏帽子姿の藤拓人(fa3354)が蜻蛉扇を手に現れる。
「湯波って歴史が古いんですね。僕もこの地は古いんですよ。申し遅れました、僕は武将イエヤッサー。元和3年に徳川家康公を奉祀し創建された神社を守ってましてね、二代将軍・秀忠公により造営され、創建当初の社殿は二十年後の寛永13年に三代将軍・家光公により建て替えられ今の絢爛豪華な社殿群となった寛永の大造替と呼ばれる建物が家です。現在は国指定文化財となる建造物で、木殿や陽明門などを中心に五重塔や石鳥居なども入り、何れも江戸初期、寛永文化の優れた技術集団の手により、国を代表する宗教建築なんですよ。平成11年にユネスコの世界遺産条約に基づき、かけがえのない人類の宝として世界遺産に登録されました」
 彼の解説に合わせVTRへ移る。現れたのは豪壮な造りで柱や粱の画。至る所に地紋彫が細部に至るまで施され極彩色の文様で埋め尽くされてる。それは万人が溜め息をつくほどの優美さだ。
「ま、僕はこの通り長いこと守る役目をしてますが、たまには旅行したい! ですので怪傑ユバットさん、僕とぶら旅しましょう」
 画が元に戻ると藤は武田の有無も聞く前に手を取り車に乗り込んだ。ドアが閉まると同時にバンは走り出す。数秒後、走り出した車から武田の悲鳴が聞こえたとか聞こえないとか‥‥。さてはて今回のご当地HERO。どうなりますことやらw


 先刻のお二人が到着したのは那須岳を背景にした道の駅『那須高原 友愛の森』。新鮮な野菜や切り花、地元のお母さん達お手製のおいなりやコロッケが並べられたふれあいの郷直売所からの画からだ。
 長時間の移動で小腹が空いた彼らが中を物色していると、
「那須へようこそ〜なのぉ☆ わたしはちっちゃな妖精とちおとめちゃんなの〜☆ ご飯を選んだら晴天の下で食べましょう。えぇい」
 蝶々の羽が付いた膝丈の赤いバルーンワンピース衣装を着た岩倉実佳(fa5239)。どうやらそのコンセプトはイチゴのようだ。
 彼女はすぐに星の形をしたベルロッド(苺のモチーフ付き)を翳し、変身系ヒロインがするような可愛らしいダンス。するとイエヤッサー一行と共に直売所から芝の上にぽぽいっと瞬間移動をした。
「高原の爽やかな雰囲気がありながら日本の森のような荘厳な感じが漂ってくるのは、各所に設置された石造りモニュメントや歴史風の建物のせいかな〜☆ ここで美味しくお昼を頂いた後、ちょっと足を伸ばして牧場やオルゴール美術館、サファリパークで遊ぶなんて楽しいと思うの〜☆」
 施設内の石舞台音楽広場で説明を始めると観光スポットの画も流れ出す。彼女の言う通り遊び所満載な那須。
 そこへおいなりさんを頬張る藤が次へ流れるよう、話を進める。
「遊ぶ所が沢山あるのはいいですね。しかしこんなに動くと疲れます。休む所は近くにあるのですか?」
「それなら、しおばらゆのか姉さまを紹介しちゃうなの〜☆」
 岩倉が手に持つロッドを一振り。可愛らしい呼び出し音の合図と共に番組都合的瞬間移動をした彼ら。
 少し下った所にある道の駅『湯の香しおばら』へ画面は切り替わり、からくり時計の傍に立った一行の前に温泉の香りを携えた着物美人豊田せりか(fa5113)扮するHERO・しおばらゆのかがにこやかに現れた。
「さぁさ皆さん、沢山遊んだ後はこちらにいらっしゃいまし☆」
 手招きをする彼女。旅館の女将風HEROだけに空いた手を軽く小袖に添えるという所作をみせている。
「ここは四季折々の彩が深まる峡谷と天然温泉の豊かな恵みある塩原温泉郷です。アグリパル塩原は地場産と手造りに拘り、育てる、作る、集うをモットーにいつも笑いが溢れる道の駅。施設内にある建物そのものが展示物となった資料館内にある喫茶店で、手作りケーキやクッキー。そしてソフトクリームやグラタン、コーヒーを楽しみながらテラスで四季折々の景色を眺め、ホッと一息ついてみてはいかが? その後近くの温泉地で乳白色のお風呂にゆっくりと浸かり、心身共に長旅の疲れを癒しリラックスするのがベストですよ」
 笑顔で解説する豊田。今までこなしたHEROとはひと味違い、今日はおっとりめの演技をみせたところでCMのようだ。


 さてはてCM明け。道の駅『湯の香しおばら』を後にHERO達は新4号を南下中。餃子の街・宇都宮を越えたところで新しい道の駅を把握しきれなかったディレクターは迷い気味。そこに五月晴れの空を眺める名目で目的地を探し、車の窓から顔を出す藤と岩倉に武田。
 あぶないですよっと優しく窘める豊田に彼らは、はーいっと頭をしまう。
 窓を閉める寸前、バイクの排気音と一緒に真っ白なライダースーツ姿のRickey(fa3846)がHERO達の乗るバンを先導、無事に道の駅『思川』へ到着を果たした。
 バイクを降りた彼は、首に巻く干瓢マフラーを靡かせ颯爽と直売所へ入りご当地紹介開始。
「HI! 俺はカ・ンピョーだ。ここおニューな道の駅『思川』を担当するHEROさ。では道の駅同様出来たてホヤホヤの名物を紹介しよう。ここ小山で作った米をふんだんに使ったパンや饅頭。そして古代米やとちおとめ、はとむぎ等のちょっと変わり種アイスはこれからのシーズンもってこいだ。どれも美味しいよ。けどね俺のお薦めは干瓢サラダ! んーこれは美味しそうだ。‥‥そうだ、今日は皆に、栃木県の名産品の干瓢を紹介しよう!」
 店員さんに代金を渡しつつ、VTRへ促す。
「国内産干瓢の9割はここ栃木県で生産されているんだ。まさに干瓢といえば栃木だね。ところで何から出来ているか知っているかな?」
 映し出されたのは商店の前で干瓢を手にしたRickeyの姿。話の内容通り行動し、干瓢を置くと大きな緑の実が映る写真ボードを掲げた。
「この夕顔の果肉を薄く長く剥き、干したものなんだよ。まだ時期が早いけど夏場は午前3時から作業が行われるんだ」
 台の上に乗せられ鉋のような刃で薄く剥かれ干される様が流れる。
「干瓢って巻き寿司のネタとして有名だけど、サラダや和え物、卵綴と様々な料理に使え、美味しくて体にも良い。是非食べてみて。みんなも干瓢パワーで健康満点!」
 締めの台詞と共にVTRが戻り、アイスを食べながら話を聞いているHEROトリオの画。なんとも愛らしい彼らの頭上を吸着付き矢文が過ぎた。豊田は矢から文を外し読む。
『武将イエヤッサー殿。貴殿が護衛する東照宮へ早急に帰られたし候』
 なんとも堅苦しい文章。聞いていた藤は演出通り頬を膨らます。
「ずっと守ってたんですよ。少しくらい旅行しても良いじゃ‥‥」
「なりませんっ! つーかやっと追いついたぜ。あ〜ヤニ切れた‥‥」
 藤の背後から平安風の黒い直衣姿の片倉 神無(fa3678)扮する退魔武士トウターが突如登場。
 どうやら平将門討伐や百足退治で知られる平安時代中期の武将の姿の彼は神からのご命令ということで、漫遊するイエヤッサーを探していた設定らしい。
「あ〜疲れた‥‥取り敢えずVTRへキュー‥‥」
 担当する道の駅『どまんなかたぬま』から走ってきた(という風)のようだ。肩で息をする片倉はさっさと移した。合図に流れ出した画は唐沢山神社を中心に俵藤太こと藤原秀郷の縁の各所だ。
 季節も手伝い緑溢れる森。だが茂る葉で陽光が翳りをみせ昼でも暗い。傍にある垣や井戸や大手口の枡形を映しその佇まいは戦国時代を髣髴させるよう。
「ここ唐沢神社には『避来矢』と呼ばれる鎧を百足退治の褒美として龍神から譲り受けたという伝承があり、実在に奉納されているんだ。その唐沢山城跡とは関東七名城の一つで現在は県立自然公園の一部。本丸跡には彼を祀る唐沢山神社が鎮座している」
 淡々と解説する片倉。次の画へ移り駅から徒歩十数分の所にある鳥居と長い石段がある。
「その他にも宇都宮、明神山に百々目鬼と呼ばれる鬼を征伐した逸話の残る場所があり、今もその西側は百目鬼通りと呼ばれ残っている」
 日光同様に歴史深い街ということを語る片倉へ戻る。
「ということだ。歴史を守るのも我らの役目。早く日光に帰ろうか」
「ちょっと待てぇぇい!!」
 藤の腕を掴む片倉に大きな声の待った掛かった。その主はメチャ派手な法衣に笠を被ったマサイアス・アドゥーベ(fa3957)だ。彼もまた遙々ここに来たよう。
「わしは足尾山地の最南端にある岩船山から参った岩船坊ザンだ。その山は昔から死者の魂が集まると言われており、かつては関東の高野山とまで呼ばれた霊場であぁる。山頂には地蔵菩薩を本尊とする高勝寺があり、死者の供養や安産・子育てに御利益がある他、三重塔や山門と言った文化財を見る事ができぃる。ということで、早速だがお主らを成仏させるっ」
 出てきた早々、藤と片倉に向かって杖を突きつけた。それはどうも二人を幽霊と勘違いという演出。
 彼は手にした杖で地を叩く。その拍子に画面は急展開し岩舟山へ。
 些か強引な造りであるがやむなしで進められていく。
 霊峰と言うだけに荘厳な雰囲気に飲まれ不安げに見渡すHERO達。だがマサイアスは巻きの都合でご当地解説に入る。
「因みにこの山にはもう一つ別の顔があぁる。江戸時代から盛んに採掘が行われ良質の岩舟石が採られ渡良瀬川を通い関東各地に運ばれたのである。他にもドラマや映画で撮影場所として活用されているのであぁる。また近くには岩船山クリフステージという野外コンサート場となった採掘場もあり、ある時は信仰の対象、生活の糧を得る場。そして娯楽を提供する場とし時代を超え使われる岩船山を是非とも訪れて欲しいものであぁる!」
 がっ!
「いや、もう来てるというか連れてこられてますし。戦うのでしたら世の為、人の為、戦い続けるイエヤッサーがお相手します。三つ葉葵を恐れぬならかかって来よ!」
 マサイアスに突っ込む藤。片倉は頭を掻きながら、
「ここはHEROらしく戦うのもアリだな。避来矢よ、呼び掛けに応えよ!」
 パッとフラッシュが焚かれ、手には和弓が握られる武装した彼。
 突然の戦闘モードに戸惑うとちおとめちゃんに扮する岩倉は、しおばらゆのかの豊田にしがみつき、怪傑ユバットの武田とRickey固唾を呑んで見守る。
 しかしながら今回、悪HEROというものはいない。これはあくまでHERO対HEROの戦いだ。
 緊張漲る場面。頃を見計らい互いの必殺技を出そうとしたその時――。
「喧嘩はいけません、仲良くするこん」
 割って入るのは狐耳に狐の尻尾を携えたHERO、こんこん月夜狐となる月詠・月夜(fa5662)だ。付け耳の間にある緑色の葉を落とさないよう慎重に歩きながら、
「暴力で解決なんて駄目こん。やるのでしたら、耳うどんの早食い対決が良いこん」
 彼女の平和的解決法の提案に頷くマサイアスとイエヤッサー。もちろん片倉もだ。彼の場合少々勝手が違い、狐に授けら白矢で将門を射た逸話があるためか、どうにも彼女に頭が上がらないためだ。
 皆の賛成意見に月詠は嬉しそうに頷き、スタッフが用意した長テーブルに彼らを着かすと耳うどんを並べていく。勿論、うどんについての解説も忘れてない。
「耳うどんとは、こねた小麦粉を薄く延ばし、長方形に切り片側を畳んでつまみ、耳状にしたもので、本来は正月三が日に悪魔の耳になぞらえて食べられるものだこん。なんでも悪魔の耳を食べてしまえば我が家の話を聞かれることはなく無事息災で過ごせるなどの言い伝えがあります。珍しい魔除けの郷土食といった所だこんw 三が日だけといわず毎日食べたいこん、ま、狐に騙されたと思って食べにきてこん。美味しいですよコンこん♪」
 緊張ピリピリな空気を解した月詠。やはり麺類が好きで狐界にもその美味しさを広めるべく動く彼女のまったりさが感染ったよう。
 豊田と岩倉、武田そしてRickeyが月詠の指導の元、各チャレンジャーの背後に立ち、ディレクターの合図でわんこそばならぬ、わんこ耳うどんてな具合でうどんを各椀に放り込んでいく。
 結果を見たいところだが残念ながら番組時間はもうお終いに近付き、カメラはゆっくりと勝負に勤しむ彼らから引き、途中半端のようだが終了を迎えた。