female Buccaneers3ヨーロッパ
種類 |
ショート
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担当 |
極楽寺遊丸
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
フリー
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難度 |
普通
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報酬 |
7.9万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
1人
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期間 |
10/11〜10/15
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●本文
『海を彩る美しき女海賊たち』
一艘の木造船が沖を滑るように進んでいく。その旅立ちを真っ青な空も海も祝福しているようだ。
風を孕み脹れる真っ白な帆。高々と立てられたマストに真っ赤なジョリー・ロジャー(海賊旗)がはためく。
そこに映し出された金色の飾り文字『female Buccaneers 〜海を彩る美しき女海賊たち〜』とこのドラマのタイトルが流れ消えた。
目の前に広がる白い砂浜と緑豊かな島――レネ島。嘆きの海を横断したおかげでジョリー・ルージュ号はプライベーティア号より一歩早く島に辿り着く事が出来た。
白い砂浜に降りた彼女達は辺りを見回す。サンサンと降り注ぐ陽に温められた空気は潮の香りの中に木や草の匂いも孕み、胸一杯吸い込むと心地よさを増幅させる。ひと心地着くと、
「さて、第一のお宝を見つけにいくか」
誰ともなくポツリと呟やいた。彼女達は生い茂った森の中へ入っていく。そこは今までの風景とは一転。眩しい陽光と青い空、そして海の支配ではなく、服が肌に貼くほど湿った空気と、幾重にも重なる葉で薄暗くそして行く手を遮るジャングルとなっていた。
木立の間をすり抜ける煌びやかな鳥の羽ばたく羽音や獣の鳴き声が辺りに木霊する。
「本当にこんなところにお宝があるの?」
剣で蔦や葉を払い落としながら、いつまでこんな事を続けるのかと飽きたらしい一人が漏らすと先頭を行く女性が、振り返り答えた。
「あるはずよ。ここは以前、人が住んでいて伝道師の一人がそのお宝を海賊から預かって隠したっていう話だから‥‥ほら、あそこの山に見える教会、あそこに隠しているハズ」
ばさり!!
勢いよく剣を振り下ろすと目の前のやしの木が切り倒された。少しばかり視界が広がり、彼女の言う通り教会の屋根が見える。
しかしその建築物の木造部分は朽ちて崩れ、残された石の壁と僅かに窓枠に残るステンドグラスでなんとか教会であった事を認識できる程度。すでに廃屋と化していた。
「この島に住んでいた人々は、何十年、いや何百年前にいた人々は全員死んだらしいわ‥‥もちろんお宝を隠した伝道師もね」
「ふぅん。じゃぁ無人島なんだ。けどさ、さっきから変な気配感じるんだよね‥‥」
この島に入った時から背後に違和感を覚え、無数の視線を感じていたのは確かな事。それは教会に近付くに連れて増えていった。
誰かが疑問を発したとたんに待っていたとばかりに、何かがひゅんっと掠める音が聞こえた。
咄嗟に一同避ける。寸前で回避した彼女達に二の矢、三の矢と打ち込まれていく。驚きながらも反射的に剣で攻撃を避け、逃げようと試みるが、辺りを見回せば無数、否、百人以上にも及ぶ槍や弓を突きつける原住民に囲まれていた。
「誰だよ! 人は住んでいないって言ったのぉぉ〜〜」
虚しく声が響いた。
■参加者を募集します。
ヨーロッパ発の海を渡る冒険活劇『female Buccaneers』に出てくださる出演者を募集してます。
女性海賊達が乗り込むジョリールージュはなるべく女性の船員が好ましいと考えており、またプライベーティアの方は王室から許可書を得た私掠船。こちらは男性の乗組員で構成をして頂きたいと考えております。
そして配役は二つの船の船長以外、まだきちんと決まっておりません。この二つの役が重ならない限り、皆様の演じたい役のご希望を頂ければ嬉しく、また添えるよう努力させて頂きます。ただしこのドラマに沿った役でお願いします。
ジョリー・ルージュの船長 腕っ節と機転の良く利く女船長。
プライベーティアの船長 明晰な頭脳と繊細な神経の持ち主だが、土壇場に強い男
操舵手
帆手
甲板長
調理長など船に関わる仕事など。
前回と同じように使用できる武器等の説明をさせて頂きます。
ピストル:原始的なフリントロック式のピストル。殺傷能力は高いものの一発撃ったら再装填しなければならない。また潮風で火薬が湿気り不発もしばしば。そのため何丁も肩帯から提げることがある。
マスケット銃:銃身の長いフリントロック式の銃。殴り合いの時でも使われる。
カトラス:海賊が用いた片刃の小剣。船など狭い場所で戦う時に威力を発揮した。
※ この番組はあくまでもこれはドラマですので、本当に殺し合うことはありません。ご注意ください。
●リプレイ本文
●
静かな沖合で停泊する一隻のやや小振りな海賊船。マストの先端で潮風を受けて靡く真っ赤な海賊旗がトレードマークのジョリールージュ号である。嘆きの海『ジルニーニャ』を無事に通過し、彼女らを追っていたプライベーティアよりも一足早く、レネ島の沖に着く事ができた。
島が見えるなり彼女達は素速く行動を開始する。船で見張り役のリコリス船長とマルコ・ロッソ(ブラウネ・スターン(fa4611))とサイリーン(豊浦 まつり(fa4123))、メアリー・ショウ(マーシャ・イェリーツァ(fa3325))が率いる探索隊の二手に分かれ、沖から手こぎボートを使い上陸を果たした。
白い砂浜を抜け森に入った彼女達を迎えたのは、木霊する鳥と獣の声。それに亜熱帯特有の粘る暑さ。
誰もが不快感に苛まれ、苛立ちを口にしながらもお宝・ロードストーンのある廃墟となった教会の丘を八つ当たり紛れに行く手を阻む草や木を払い除けながら目指す。
そんな彼女達は無人島に到着した時から嫌な視線を感じていた。獣ではない何かの視線。それは進むに連れ増え、ようやく丘の上、教会目前で彼女達に狙いを定めた幾つもの矢がひゅんひゅんっと空を切り、サイリーンのすぐ横を掠めた。メアリーはすぐさま腰に差していた剣を鞘から抜き身構え飛んできた方向を確認。
次の瞬間、メアリーは驚きで茶色の目を見開く。そう、そこにはサイリーン目掛けて弓を放った人物の仲間と思しき人々が木立の影からぞろぞろと姿を見せた。彼らはジョリー・ルージュ面々に向かって槍や弓を構え威嚇という感情で歓迎している。
唐突な出来事に焦りの色をみせるサイリーン、メアリー達。彼女らを囲む大勢の原住民達は褐色の肌に些か不可思議な模様を刻みながらも文明的と思われる装飾品も身につけている。それはここにいた者から貰ったモノかはたまた捕らえた者から奪った物かは見当が付きづらい。
「な、なに?! ここって無人島じゃないの?」
「あら、随分豪勢なお出迎えですこと。そちらがその気ならば、幾らでも相手になって差し上げてよ?」
「〜〜〜っ!」
「‥‥人はいる。そんな事はどうでも良い。なぜお前達がここにいるのだ白い悪魔」
「‥‥大人しくその武器を捨てろ。さもなくばこの場で八つ裂きにする‥‥っと」
ジョリー・ルージュの面々を囲む彼らにあくまでも強気な態度で臨むメアリー。挑発され武器を振り上げる原住民の間を割って現れた恰幅の良い男が現地語で話す。その隣に佇む村娘のライア(新井久万莉(fa4768))とその妹(ベス)が英語を流暢に操る。彼女達は部族の仲間とどこか違う雰囲気が漂う。肌の色は一緒だが顔立ちが心持ち西洋人に近い。
「この場は剣を収めた方が身のためね‥‥。メアリー、これだけの人数を相手にするのは簡単じゃない。ここは従おう」
「‥‥分かりましたわ、一旦収めましょう。粗雑に扱ったら許しませんわよ」
戦闘を好まないサイリーンの案に隣に立つメアリーも仕方なく納得し、愛用のレイピアをそっと地に置いた。ジョリー・ルージュの降伏に微笑みを浮べた男の合図にすぐさま縄が打たれ、森の外れにある村へと連れて行かれた。
●
「おやおや? 逢引きの相手が存在しない筈の島民とは‥‥一体どなたとお逢いするつもりでしょうね、ジョリー・ルージュのお嬢さん方は」
「いや、ジル。この島はそうじゃないかも知れねぇ‥‥。なぁ船長、本当にここ無人島‥‥だよな? 俺には感じるんだが、あぁルージュじゃない、他の人間がいるぞ多分。なんつーか生活っていうか、そんな生きた匂いがする」
「ほぅ、原住民がおるとな? なればバトルもありじゃな? こりゃ血湧き肉躍るわい。わしゃぁ芝居っ気はからっきしじゃが、格闘は得意じゃてな」
「もしかしたらクライドの言う通り、どなたかいるかも知れませんねジル。‥‥ゴールディ、今日は豪快に暴れるほうの活躍も勿論、期待しておりますが、芝居の方もひとつお願いしますよ」
ようやく追いついたプライベーティアの面々。舵輪の傍に座り相変わらずジョークを飛ばす副船長のジル(Even(fa3293))。手摺りに凭れじっと島を見やる調理長兼下っ端雑用全般の統括役のクライド(四條 キリエ(fa3797))の鋭い勘に反応したゴールディ・ハング(里見 十吾朗(fa0697))が、ガハハと大きな身体に似合う豪快な笑いと共に戦える事への意欲を見せる。
細かい装飾の施された望遠鏡を覗きこむ船長のキャプテン・ホーキンス(AAA(fa1761))は、原住民によって縛られ白い砂浜を歩くジョリー・ルージュの様子を眺めつつ、珍しく敬称を入れない親しげな口調で彼らと話す。その顔は何か思惑があるよう。にんまりと上がった口角がそれを示している。見逃さなかったジルは、
「‥‥それなら、全戦闘員を一気に投入としましょうか。そのままロードストーンを奪うような形でね。尤も僕はここでいつジョリー・ルージュが現れてもいいように見張りをしますよ」
「結構。では‥‥行きましょうか皆さん」
彼の言葉に頷いたホーキンスはゴールディがオールを担当する手漕ぎボートに乗り込んだ。
●
「お食事を持ってきました。なぜ宝を狙うのです? あれは私達の先祖が残して下さった物。お渡しする事はできません」
「お姉様の言う通り! 伝道師をしていたご先祖様から受け継いだもの。そう易々と渡すわけにはいかない」
ジョリー・ルージュが連れてこられたのは、白い砂浜が近い村。広場を囲むように点在する蔦や木で乱暴に作られた小屋は、文明が途切れてしまった事を匂わす。
木で作られた檻小屋の中のサイリーンやメアリー達に食事を運んできたのは先程、流暢に英語を話した姉妹だ。
「わたし達は海賊ですのよ、女性だけのね。ですが手荒な事はあまり好みませんの。特に相棒のサイリーンはね」
異国の訪問者に驚きながらも興味深げに近付いてきたライアに、ドレスを翻し答えるメアリーは、くぃっと首をダイスで一人遊びをしているサイリーンに向ける。そこへ彼女らの父、族長が現れた。
「娘達が言うように渡す事は出来ない。お帰り願おう。できなくばここで死をだ」
威厳に満ちた態度で要点だけ述べると檻の中にいる彼女達の言葉に耳を貸すことなく、そのまま踵を返す。取り付く島もないとはこのことだ。サイリーンは深い溜め息を一つ付き、ダイスを懐に仕舞った。
その時、突然ドーンっという爆発音と一緒に地が揺れた。それを期にヒューンという空を切る音が幾つも続く。
「な、なに、大砲?!」
「‥‥銃声、プライベーティアの襲撃ですの!?」
「うわぁ、お前達の仕業か、悪魔めっ」
村に標準を合わせた大砲の弾が降り注ぐ。家を破壊し、落ちる度に凄まじい砂柱を上げる。
ジョリー・ルージュ号の仕業か? しかしこんな手荒な事をするはずもない。目まぐるしくサイリーンとメアリーの脳が動き、族長への言葉を探す。
そこへ聞き覚えのある声が響いた。
「ジョリー・ルージュ号の諸君、ご機嫌麗しく。どちらに‥‥そんなところにお入りでしたか? なんとも無様な。貴女達の力を持ってすれば簡単に突破できるというものを何を遠慮なさっているのです? 海賊が原住民に遠慮をするとは落ちぶれたモノですね」
ホーキンスが礼儀正しくもキツイ嫌味を言う。
「ふん、貧弱な小童どもじゃて‥‥ワサワサと鬱陶しいのぅ!」
「宝さえ素直に渡せばいいんだよ! ささっと出しな」
フックカトラスを両手に携えたゴールディが家を破壊し村人を追いかける。クライドは得意のナイフ投げで弓矢を撃退しつつも、手加減と狙いを外す事を忘れていない。
彼らの狙いもロードストーン。メアリー達が格子越しから見る村は戦場と化し、右往左往する原住民が弓や槍を見えない敵に向かって果敢にも振る。
ホーキンスは戦いの最中でも涼しげな顔で村の中心に立ち、崩れていく村を見物。彼目掛けて飛んでくる矢弾を携えた愛用の剣で一閃。容易く薙ぐ。
「お願いです。あの人達を連れてここから去って下さい。これ以上村を壊さないで!」
「あ、危ない!」
涙目で訴えるライアが檻の鍵を外しサイリーン達を外に出す。っとまたも砲撃音。扉を開いたメアリーは咄嗟にライアとその妹を抱き寄せ伏せる。間髪入れず砲弾が近くの家に命中。凄まじい音を立てながら飛び散る瓦礫から彼女らを守った。
慌ててメアリーを起こすサイリーン。傷の様子を確かめる。かすり傷程度。大したことは無さそうだ。
「この程度、どうということはありませんわ、それよりも許せません」
すぐさま起きあがり走り出すメアリー。素速くクライドに近付き、その腰からカトラスを抜きさるとホーキンスの前に立つ。
「貴方がプライベーティアの艦長? お初にお目に掛かるわね。宜しければ、私のお相手をお願いできるかしら? もっともこれでお別れですけれど!」
優雅に礼をすると素速く必殺の一撃を繰り出す。ホーキンスは身を翻し優雅に受け流すも、その一撃の強さに一瞬にして彼女の高さを認め、剣を両手で持ち直す。
「‥‥ほぅ、なかなかの腕前ですね、お嬢さん。私を本気にさせると、どういう目にあうか教えてあげましょう!」
いったんは弾かれた事に驚きつつも攻める事を続けるメアリー。さっきよりも鋭い一撃をホーキンスに浴びせようとするが、剣によって阻まれた。軋む金属音。一瞬の隙をついてホーキンスはぐっと上半身を押しやり、メアリーを弾き飛ばす。地に転がるメアリー、カトラスも手から落ちる。一歩前進したホーキンスは落ちた剣を蹴飛ばすと彼女の喉元に美しい剣先を突きつけた。
「私の勝ちです。お嬢さん。‥‥おや? なぜ砲撃が止んでいるのです?」
「さぁね、流れ‥‥風が変わったからじゃない?」
「‥‥っふ、そのようですね。ではご機嫌ようお嬢さん方。皆さん、ここまでです!」
言い終わるか終わらないうちにシャッとホーキンス目掛けナイフを投げるサイリーン。咄嗟に剣で弾いた彼は、舌打ちをしそうな表情で撤退命令をだし、村を後にした。
「わたくしの剣が、男なんかに押されるだなんて‥‥」
「お嬢ちゃんは強ぇよ、次はその怪我を治してから勝負するこったな‥‥。ロードストーンだけが宝とは言わんじゃろ? 時間があれば現地の果物を収穫でもして行くかのぅ。長い船旅じゃ、食料はいくらあっても困ることはあるまいて、がーっははは!」
悔し涙を浮かべるメアリー。そんな彼女に近付いたゴールディは慣れた手つきで素速く応急処置を済ませると豪快に笑い飛ばしその場を後にする。誰もがあまりの豪傑っぷりに呆気にとられ何も言えずに佇んでいた。
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砲撃の反動で白波を立たせるプライベーティア。ホーキンスの居ない今、代わってジルが指揮を取り、砲門を開き四つの窓から覗く大砲を村に標準を合わせ撃ち続けている。
そこへヒュンッと鋭い音。ジルは小さく悲鳴を上げその場を飛び退く。危うくマルコが放つ、マスカット銃の弾の餌食になるところだった。
「うわぁ! あ、危ないじゃないですか」
「ふん、あんたらこそ、何故、ここから島を狙って何をしている? 早いところその砲撃を止めて貰おう。さもないと」
何時の間にこんなに接近を許したのだろう。笑顔を浮かべながらも焦るジルに対して、いつも涼やかなマルコはジョリー・ルージュの砲門を開くよう指示を出す。開いた直後打ち放たれる一発。ジルは大慌てで舵を回す。
「右舷警戒! 警戒だ。うわっと‥‥もうちょっと手加減してくれてもいいんじゃないですかね。航行不能になったらお互い困るでしょうに」
そんな状況下でもまだ冗談を言う。
逃げるプライベーティアを見届けたマルコは深追いをせず、フッと息を吐いた。
「サイリーンとリコリスの発想はいつも突飛過ぎだ。手薄な敵の本船の襲撃だなんて、よく思いつく。しかし風の守護天使ラファエロのご加護で気付かれずに素速く近づけたから良いものの‥‥かなりやばい状況だったよ」
実はサイリーンが探索前に出していた案である。しかしマルコはここまで巧くいくとは思えず内心、焦っていたようだ。
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「助けて頂き有難うございました」
「いいのよ。誤解も解けたようですしね」
「これをお持ち下さい‥‥ロードストーンです。ぜひ、貴女方の目的のために役立てて貰いたいのです」
砲撃もやみ静かになった村。怪我をしている人々はいるものの死人までは出ていないようだ。安心したメアリー達にそっと姉妹が近付き小箱をさしだした。中には古い形をした羅針盤。ロードストーンだ。
サイリーンとメアリーは顔を見合わせ微笑み合った。
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船を島の反対側に回していたジル。ホーキンスは予定通りの行動に労う様な視線を送る。
「さて、ルージュは掌で踊ってくれるか‥‥なぁ、キャプテン」
「えぇ、踊るでしょう。ほらこの通り彼女達がロードストーンを手に入れたようですしね」
ホーキンスのワインとグラスを持って甲板に現れたクライド。彼からグラスを受け取り、海に浮かぶ島を眺めるホーキンス。その視線の先は海賊が手にしたため現れた光りの筋を見ていた。
●
収録終了後、誰もが休憩室で和気藹々としている中、新井が一つ提案を出す。
「ねぇ、ジョリー・ルージュのメンバーに証みたいなものがあったら面白いんじゃないかな? ん〜アクセサリーとか。裏方が本業なんでやってみたいなって」
「あらぁ、それ良いんじゃなぁい? プライベーティアのも欲しいかもぉ」
照れながら頬を掻く彼女に、AAAは役とは打って変わって普段のオネエ言葉で一言。もちろんと一同賛成を現す。
が、それは何時か出されるだろう企画の時に‥‥である。