ご当地★ＨＥＲＯ山形編アジア・オセアニア
| 種類 | ショート |
|---|---|
| 担当 | 極楽寺遊丸 |
| 芸能 | 3Lv以上 |
| 獣人 | フリー |
| 難度 | 普通 |
| 報酬 | 5.5万円 |
| 参加人数 | 8人 |
| サポート | 0人 |
| 期間 | 03/20〜03/22 |
●本文
今週もやってきました、毎度お馴染みご当地ＨＥＲＯ。五回目は山形県。引き続いて南下しているとはいえ、こちらももまだ春浅い土地。やはり辺りは雪が深く寒さも非常に厳しい。
やっぱりガタガタ震えつつ手にしたカイロを揉み揉み暖を取るスタッフの隣で、缶入りおかゆを最後まで楽しもうと奮闘している若手ディレクター。
「あ〜〜、ここもやっぱり冷え込んでますねぇ。今日のマイブームはおかゆですか？」
「うん、美味しいよ。なぜか名産品の一つらしいし。こーういう温かいモノはやっぱり寒いトコロで食べる‥‥いや、飲むのが格別美味く感じるね。それにコレ、小腹が空いた時なんか重宝するよ」
「ま、そうですけど。さっき道の駅であれだけ、ビシバシ食べていたのにまだお腹空いてるんですか‥‥」
「別腹＆育ち盛りだからｖ」
山形に入った途端、腹が減ったと騒ぎだし、撮影前だから止めましょうっというスタッフ達の言葉も聞かずに、名物をたらふく食べまくっていたディレクター。
しかもいけしゃあしゃあと、若さをアピール。
呆れるスタッフをヨソに堪能し終えたところで、
「ま、そういうことで今日は山形県！ ここでもいつものようにご当地ＨＥＲＯになってくれる出演者達を募集して撮影に行ってみようかー」
まったくもってゴーイングマイウェーイなディレクター。小さく息を漏らしたスタッフだが、彼のそんなところはキライではない。
ということで、いつものように「えいえいおーっ」と腕を高々と振るい上げ、機材を纏めると地域情報誌を手にロケへ向かった。
■出演者を募集いたします。
ちょっぴり本性を発揮してきた若手ディレクター企画『ご当地ＨＥＲＯ★山形編』に出演して下さる方を募集致します。
この番組は『地域密着エンター風旅番組』で、挙げられた土地に因んだヒーローや悪役を募集しております。
面白そう、この土地は任せろ！ っと思った方、またディレクターのクルーとして参加して下さるカメラマンや裏方さんも同時に募集しております。
皆様の手で楽しく地域を紹介し、視聴者してくれる方が行きたくなるような旅番組に仕上げて下さい。
では若手ディレクターと共にご参加をお待ち申し上げます。
■注意点と決めて頂きたいこと
・『ご当地ＨＥＲＯ』とは地域密着型英雄で、主な仕事は地域の観光地アピールや特産物の紹介など、そしてたまに悪者を戦う事と、様々な仕事を請け負っています。
彼らの名前や容姿、着ているもの、その他に方言や設定、人数など細かな点を皆様でお考えください。
また同じように悪役もご一緒に宜しくお願いします。
その場合は、必ずその地方の特産物や地域名をもじったものでお願いします。【例：埼玉ＨＥＲＯ★ カスカビーレッド、イワッキグリーン。悪役 ソウカ堅ヤッキー等】
なお、皆様の考えられた面白キャラクターを生かしたいとので、実在するものの使用は禁止いたします。
・この番組は特撮ではなく、彼らが戦うばかりを要求していません。仲良く名産品や名所を案内して頂いてもけっこうです。
その場合、近場でしたら行けますが、遠距離はＶＴＲ編集となります。
・できれば最初は道の駅からの登場。ここから担当する地域をご紹介ください。また必ず指定した県のアピールをお願いします。他県を紹介されても反映することが出来ません。ご了承ください。
・喧嘩の無いよう楽しんでお決めください。（これが一番大事）
■ディレクターが調べた簡易な山形県情報
・さくらんぼ 小さな宝石と称されるほど、美しい赤色の実は程良い甘さと酸味が絶妙なバランスの味。東根市で育った高級ブランド品もある。
・米沢牛 県が誇る絶品の牛肉。一度は思いっきり味わいたいもの。
・啓扇桜 お正月の頃に咲く冬桜。春を告げる梅よりも早く咲くという、とても珍しい桜。
・玉こんにゃく
・花笠祭り 東北四大祭りの一つ。紅花をあしらった花笠を手に、賑やかな掛け声に合わせて踊る華やかなお祭り。
‥‥など。
これらはディレクターが独自に調べたモノです。内容をもっと深く掘り下げて使うもおっけー、また使わず新たな名物ＨＥＲＯになって下さってもおっけー。
皆様のお好きなＨＥＲＯになってくださいね。
●リプレイ本文
●番組タイトル『ご当地☆ＨＥＲＯ』が画面に現れる。今日紹介するのは山形県。
まず初めは真っ白な雪景色の中に柱のような大きな樹氷が数多く立ち、さながら氷と雪の森を思わす画。合わせて鬼王丸・征國（fa0750）の台本を読む声が響く。
「ここは山形と宮城の両県に広がる蔵王連峰‥‥通称、蔵王。夏は高山植物が楽しめ、冬はアイスモンスターの愛称で親しまれる樹氷を鑑賞しながらスキーができる。尤も美しいのは２月頃ｒ‥‥」
ギギ‥‥？ ガガガ‥‥。
奇っ怪な音が流れ映像が乱れ砂嵐になる。安げな視聴者がＴＶに近づいた頃合いを見計らったように、突然画面が切り替わり、現れたのはマタギ系衣装を着た微ワル系イケオヤジこと鬼王丸が扮するゴンゲン蔵王だ。
「ぬはは、ご機嫌よう諸君。どうじゃ？ 見事な雪景色じゃろう。だがしかぁし！ これはＶＴＲ。３０年程前には１２月〜４月まで見れた樹氷が、今は１月〜３月初旬程までしか見られないらしい。最近の温暖化の影響かもしれぬ。このまま温暖化が進めば‥‥いずれ蔵王の樹氷はなくなるわい‥‥きっしょー人間めぇ‥‥って、ごはぁ」
グォォォン！ ザババァ！！
憤る鬼王丸の背後からけたたましいエンジン音が響き、牛の被り物を付けたスノーモービルが現れターンをキメた。
突如大量の雪が鬼王丸に降り注ぎ、あっさり埋まってしまう。因みに彼はこの番組二度目の経験である。
「いやほーいっ！ 俺は米沢・牛太郎だ。さぁみんな、こんな寒い所に居ないで美味しい牛肉について語り合おう。こっちだ！」
「その後のデザートは果物だよ。紹介はボク、ラ・フラレディに任せて！ 勿論、腹ごなし＆ダイエットに効く体操も伝授しちゃうって感じぃ！ さぁ早く」
黒毛和牛に因み黒地のコートにテンガロンハットとウエスタン調な服装だがベタな日本名の米沢・牛太郎こと鷹飼・源八朗（fa5082）と、後ろに乗る洋梨風の裾の絞りが効いたドレスを纏う豊田せりか（fa5113）が手を振る。
彼らに呼ばれカメラは後ろを追い。いなくなってしまった。
ボココッ！
「‥‥なんだったんだ今の騒動は‥‥？ にしても、これは山の神に対する扱いではなぁぁい！ こうなったら山形の悪ＨＥＲＯを集めてやる〜」
這いだした鬼王丸は、ディレクターの回すハンディカムに向かって悪役的決め台詞＆ポーズを作ると勢いよく山を下りていった。
●
山形駅から国道１３号線で進むと見える道の駅『天童温泉』。
ここで鬼王丸が扮するゴンゲン蔵王が悪ＨＥＲＯを捜していた。野外ステージの前でキョロキョロしていると声が聞こえる。？ を浮かべ振り返れば、頭に冷やし拉麺の丼を乗せ桃色のマント姿の少年‥‥パイロ・シルヴァン（fa1772）が立っていた。
「ふっ、熱いだけが人生じゃない、クールに生きよう山形市。凍将！ 冷麺男だ、とぅ！」
すちゃ。
まだ寒い山形で半ズボンにスパッツのみ生足を披露する紅顔の美少年。しかし突っ込み所はこれだけではないように思える。が、黄色い歓声をあげるヤンママ達と彼は間にはノープロブレムのよう。
「ここは東北なのに日本最高気温を記録する程、実は夏の暑さが厳しい所。そこで山形市内のお蕎麦屋が考案し、研究を積み重ね１９５１年に完成したのが冷やしラーメン！ 氷が入る冷たいスープは透き通ってコクがあり、醤油や塩などの味付けは色々なお店独自の味が楽しめる。ツルっと程良く引き締まった麺を一口、引き上げれば、すんなりとした喉越し良く清涼感も与えてくれ、暑い日の食欲回復に最適。トッピングの野菜や肉、果物だって身体に元気をくれるハズ。みんなも冷やしラーメンを食べ、乗り切りろう！ ん〜ワンタンとサクランボがフル〜ティ〜ぃ」
「いや、まだ冬を過ぎたばかりじゃし‥‥。サクランボが出回るには季節が早いようじゃが。しかしそんな薄着で冷たいモノを食べては、風邪を引くぞ」
パイロは道の駅自慢の厨房で用意された冷やしラーメンを頬を振るわせツルルと食し一言。しかし鬼王丸からはお父さん的な駄目出しを貰ってしまった。
「うふふ、そんな事はないわ！ 私は隣の道の駅『寒河江』から出張してきた、チェリー♪寒河江よ。ゴンゲン蔵王さん、突っ込みばかりなく、サクランボをお食べなさい！ じゃ、じゃなくて美味しい物を食べて幸せになりなさいあたぁーっく！」
ほげっ！
突如、愛らしい声が鬼王丸を詰る。目をやれば野球ボール大のサクランボの模型を頭頂に装着し、ストレッチ材質のライダースーツな衣装を纏うチェリー♪寒河江に扮した高白百合（fa2431）が立っていた。
素の時の気の弱げな態度はなく、かなり強気だ。両手で鬼王丸の口を開くと、おもむろにサクランボのしそ漬けを丁寧に放り込む。
この名産物は菓子というより梅干しに近い。食した鬼王丸は酸っぱさに驚き大袈裟にのたうつ。あまりに痛烈な仕打ち。これではどちらが怪人か解ったもんではない。
「ふふ、美味しいサクランボを食べたら、生産してくださる方を紹介するね。ＶＴＲどうぞ！」
高白はあっさりとＶＴＲへ流す。
画面が替わり、五月頃に咲き始める白い花が満開の農園。受粉作業に追われる生産者さん達は高い梯子の上で作業している。次に映るのは実を結んだ小さなサクランボ。
そこからＶＴＲは数倍の速さになり、美しい赤に変わる様子を映す。青々と茂った葉の陰からサクランボが顔を出すと、生産者さん達は優しい手つきで摘み、籠へ移し小屋で待つ女性達の元へ。彼女達は丁寧に箱詰め開始。
最後の画は綺麗に整えられ化粧箱の中に鎮座する真っ赤なサクランボ。照れ笑いをする生産者さんからここで高白に戻り、
「この通り生産する方々が丹誠込めて作ってます。赤い宝石は鮮度が命！ 六月になったら皆様のお口に新鮮なサクランボをお届けします」
サクランボに負けないほど愛らしい笑顔で紹介を終えた。
「わ、解った‥‥しかし悪役よりも非道な必殺技を使いおってぇー覚えていろ、悪を集結させ、とんでもない事をしてやる」
「頑張ってねー！」
減らず口を叩きスタコラ逃げ出すゴンゲン蔵王こと鬼王丸を手を振り見送る高白とパイロ。って、パイロは悪役・冷麺男だったハズだが、ここは軽く流すのがベストらしい。
●
さて、酷い目（？）に合った鬼王丸は山形を南下し、上杉の城下町で知られる道の駅『田沢』。昼食に蕎麦を食べる彼の前に米沢・牛太郎が現れた。
「ほうほう、それは地元で採れた蕎麦粉を使った定番メニューのざる蕎麦。サッパリとした蕎麦も良いが、動き回って疲れやバテ防止にはこれ‥‥まずはＶＴＲきゅー！」
驚いて言葉も出ない鬼王丸に文句も言わさず、鷹飼はガンマン宜しく人差し指を鉄砲に見立て早撃ちポーズをキメる。
映し出されたのは米沢牛の育成風景。そこに鷹飼のナレーション。
「今ではブランドとなった山形牛。中でも格別なのは米沢牛だ。その歴史は明治４年に旧上杉藩校興譲館の外国語教師が横浜に帰る際、お土産として米沢牛を持ち帰り、友人達に振る舞ったところ、あまりの絶品に驚嘆。これが米沢牛が世に知られる出来事となった。旨さの秘訣はきめ細かい霜降りと脂の溶ける温度が程よく低い事からくるまろやかな風味。米沢を中心とした置賜地区の風土、飼育する人の技術と愛情が育んだものだな」
朝早くから世話に追われる生産者さん達を取材している場面に続き、扱っている店を映す。ステーキにしゃぶしゃぶ、と、シェフ達によって手際よく調理されたものがテーブルに並ぶ。
「ぉお？ 太腹じゃのぅ。頂きまーす」
「大事に育ててる牛ですから、美味しく頂いて欲しいものだ」
画面は戻り、鬼王丸と鷹飼の前に山盛りのお肉。強面の顔を破顔させ、しゃぶしゃぶを食べ始める鬼王丸。鷹飼がここで決め台詞を一つ。担当の紹介を終えた。
「さぁ美味しいお肉を沢山食べたら動かないと！ 僕と一緒に東北四大祭りの一つ花笠を踊りましょう。それハァ〜ヤッショマカショでシャンシャンシャン！」
スタッフがラジカセで掛ける花笠音頭に合わせて賑やかな掛け声と共に、ナイスバディを赤とピンクの愛らしい浴衣で包み、紅花の造花をあしらった花笠をフリフリ現れたのは花笠☆ピンクこと甲斐・大地（fa3635）だ。
「花笠音頭は別名、花笠踊り唄とも呼ばれ、その起源には諸説があるみたいだけど、そう古いものではないんだ。明治、大正の頃に歌われてた土突き唄が元唄で工事の際に調子を合わせる為の作業歌、渡り土方が歌う船方節や八木節などをミックスして新しく作られたのが、花笠音頭だとされているの。そして現在、パレードで使われる花笠音頭の歌詞は従来からあった２歌詞に加え、県内外からの公募によって１３歌詞を加えた１５歌詞で構成。最上川の流れに沿った名所名物を歌い込んだものとなってるんだよ！ ハァ〜ヤッショマカショでシャンシャンシャン！」
クルクルと踊りながら説明する彼女に合わせ、見様見真似で踊る鬼王丸と鷹飼。最後の掛け声をバッチリ合わせ、トントントンっと足踏みし、きちんと踊り終えキメた。
ふ〜っとひと息、汗を拭う鬼王丸は用事を忘れ、なんだか清々しくなってしまった。
●
画面は一路、山形の北へ移り、ベンチに腰を下ろし日本海の沈む夕陽を眺めている巨大な豆。否それは緑色の全身タイツ（カイロ入り）にヘルメットを被った九条・運（fa0378）が扮する怪人ダダチャビーンだ。
どうやら携帯でおちあう約束をしていた鬼王丸ことゴンゲン蔵王にすっぽかされ今に至っているらしい。ふぅっと切なそうに息を付き、遠い目をして寂しい日本海を見る。ふぃに視線を感じ九条は背後に顔を向ける。今やっとカメラが回っている事に気付いたようだ。
「あ、か、カメラがきていたんだっ。ゴンゲン蔵王さんを待ってるんだけれど、なかなか来ないから先にご当地紹介をしよう。ここ道の駅『あつみ』の近くにある大督寺は明治２２年１０月に鶴岡の各宗寺院住職が大督寺境内に私立忠愛小学校を開校し、この時、昼食を持ってくる事が出来ない子供達のため無償で昼食を給したのが、学校給食の始まりとされているのだ」
九条の言葉に合わせ前撮りしていたＶＴＲが流れる。古い寺が映し出されギギギィっと重そうな木の門が開かれる。中を見渡すカメラは『給食発祥の地』と書かれた碑を見つけじっくりと映す。
解説が終わると画面は静かに九条の元へ戻った。
「今はそういった事はなく、逆に美味しい物が多い。寒鱈汁はどんがら汁とも言い、真冬のホットなイベントでは欠かす事の出来ないものだ。他に南禅寺豆腐、民田なすなど美味いモノが沢山ある。そして５月の連休から始まる酒田まつりや鶴岡天神まつりでも、ご馳走として欠かせない孟宗筍だな」
ＶＴＲの間に休息所に移った九条は目の前に並んだ美味しそうな食べ物を笑顔で紹介。
そこに天井に付いたスピーカーからアナウンス。
『ピンポンパーポン。道の駅に滞在されている怪人ダダチャビーン様、ゴンゲン蔵王様より、至急、道の駅『庄内・みかわ』までおいでくださいませとの伝言です。ピンポパーポーン♪』
ド遅刻を叱られる事と恐れたゴンゲン蔵王は、ワンクッションを置いたらしい。ダダチャビーンこと九条は肩を竦ませつつ彼の指示する道の駅へ急いだ。
●
さて番組もいよいよ終盤。庄内地方が育む農村文化と交流をテーマに整備された『庄内・みかわ』の道の駅。
およそ千人が収容可能な多目的ホール文化館施設で大鍋でぐつぐつと芋煮を作るのは白鳥カコこと麻倉 千尋（fa1406）と先程鷹飼の後ろにいたラ・フラレディに扮する豊田だ。
白鳥をイメージした白い和風な衣装を上品な感じで着こなす朝倉は髪に付けた白い羽根のアクセをフワフワ揺らし、カメラに向かって話し出す。
「ここみかわの道の駅は、吾妻山付近から県内の市町村を流れ行く日本三大急流の一つ最上川がすぐ傍を流れる道の駅。それにスワンパークもあって日本一の白鳥飛来地なのよ。その他には色々な果物やご当地名物、酒田ラーメンなど沢山食に関して様々なモノがあるの。中でも日本で唯一『酒』の文字がつく市だけに、ここ庄内で育ったお米を使った地酒、粕汁も甘酒も美味しいですよ☆」
彼女が話している間に、乱入してきたのは九条こと怪人ダダチャビーン、続いて彼と喧嘩しいし来る鬼王丸のゴンゲン蔵王。次いで冷麺男のパイロに鷹飼の扮する米沢・牛太郎と高白のチェリー♪寒河江と仲良く手を繋いで姿を見せる甲斐の花笠☆ピンク。
ワサワサと集まった彼らは、嬉しそうに白鳥の作った芋煮を食べ出すが、
「やっぱり芋煮は豚肉に味噌味だよね」
とホコホコ顔で食べ出す５名に対し、演技風に憤るのは鷹飼。
「いや、絶対に牛肉で醤油ベースだ！ 山形は牛の産地なんだから！」
思いっきり反論。ギーッと睨み合う彼らに、無言で卓袱台を用意した麻倉は、
「喧嘩はいけませんっ！ 必殺もがみ・ラピットストリーィム！」
えぇぃっとひっくり返しみんなを驚かせて喧嘩の仲裁。
「どっちも美味しいんだから、好きな方でいいと思うの。楽しくいきましょ☆」
「そーそ。山形はサクランボの名産でもあるけどラフランスも美味しいんだよ。通称はみだぐなすって言うんだけど、その呼び名とは反対に上品な香りに滑らかな舌触り。西洋梨の代表品種ラフランス。これを使ったコンポートやケーキは最高って感じ！ 太っちゃうのは気になるなら、ユル体操でストレッチだね☆」
豊田と麻倉が振る舞う美味しい物を頬張る彼ら。ここではＨＥＲＯも悪ＨＥＲＯも一緒のようで。
番組は良い雰囲気で終わりを告げた。
