光と闇の黙示録/序章アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 葉月十一
芸能 1Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 普通
報酬 1.5万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 03/17〜03/23

●本文

 ――モノローグ――
 それは、永きに亘る戦いの歴史。
 『光』は『闇』を打ち払い、『闇』は『光』を飲み込もうとする。
 善なる使徒。悪たる僕。
 遥かな古より連綿と続く、永遠(とこしえ)に終わることなき争いの歴史の、これはただの一幕に過ぎない物語。
 刹那の瞬きの中、予め定められた宿命に抗おうとした者達のほんの一幕‥‥。

●序章
 ハッと目を覚ました少年――神威暁(かむい・あきら)は、慌ててベッドから起き上がる。そして、周囲を見渡して今いる場所が自分の部屋だと確認した。
「‥‥なんなんだよ、もう〜」
 ぼんやりと思い出すのは、最近よく見るようになった変な夢だ。
 砂漠のど真ん中、奇妙な遺跡の中に自分はいる。聞こえてくるのは、聞いた事もない異国の音楽。耳障りというほどではないが、何故か胸がざわついてくる音だった。
 何もかも今まで自分が体験した事ないものばかり。
 普通に日本で暮らしてる自分には縁のないものばかりの筈なのに、何故だか妙な懐かしさを感じていた。
「やっぱ、旅行が楽しみって事なのかな?」
 暁はチラリと壁掛けカレンダーを見る。花丸で記された日付は、彼にとって初めての海外旅行の出発日だ。
 もっとも単純な旅行ではなく、遺跡調査に赴いている父親へと会いに行くのが主な目的だった。とはいえ、父親の影響か、古い遺跡や寺院が小さい頃から好きだった暁にとっては、これはまたとないチャンスだ。
 思わず笑みが浮かぶ。この時にはもう、見た夢に対する不安は跡形もなく消えていた。

 ――そんな少年を、窓の外から見つめる視線。
「‥‥あれがそうか?」
「おそらく」
「未だ覚醒には至っておりませんが」
 潜む影の会話は小さく、少年まで届かない。
 やがて、一つの影が近付く気配に気付き、静かに顔を上げた。
「――ヤツラが来ます」
 その言葉を受けて、影は素早く闇へと消えた。
 直後、音も立てず現れた二つの人影。
「なんや、一足遅かったようやな」
「‥‥既に気配は消えています。追跡は困難かと」
 ふと、視線が少年へと向く。表情が僅かに険しくなった。
「あれが例の少年ですか?」
「ああそうや。連中が狙ってるっちゅう情報らしいが、なんでまたあんな子供を狙うんかよう解らん」
「覚醒者、でもなさそうですね」
「ま、とにかく連中の出方を待つしかないやな」
 会話は途切れ、二つの人影もまた一瞬にして消失した。

「へへっ、早く父さんに会いたいな」
 何も知らず、少年は旅行への期待に胸を膨らます。
 それは、旅行を一週間後に控えた日の夜の出来事だった。

●出演者募集
 ファンタジー映画『光と闇の黙示録』は、子役である一哉の初主演作品(役名:神威暁)になります。今回は、その第一弾という形で序章にあたる部分です。
 募集する役柄としては、以下のとおりです。

・『光』サイドの覚醒者
 光の力を操り、闇を打ち払う者達です。
・『闇』サイドの覚醒者
 闇の力を操り、世界を闇で覆うとする者達です。
 どちらの覚醒者も、事故や戦いに巻き込まれて瀕死の状態から覚醒する者、天から啓示を受ける者、悪の誘惑に飲まれた者、生まれながらにして覚醒している者など、力に目覚める方法は様々です。
 覚醒の際、戦うための力を一つだけ得る事が出来、またそれにあわせた武器も一つだけ具現化する事が出来ます。

・神威暁の周囲の人々
 友人や父親、現地で知り合った人など適宜に決めて頂いて構いません。また、覚醒者としての設定を付随していただいても結構です。

 その他、適役を希望される方がいましたら、随時増やして下さい。
 今回は序章という事で、主人公が覚醒するまでの流れを描写します。大まかな流れはありますが、各PCの主人公に対するプレイング次第で今後の流れが変わる可能性はあります。

●世界設定
 物語は、神話の時代から続く光と闇の争いを、中東を意識した神話に基づいた設定で攻勢されています。但し、あくまでも映画上の設定として用いられてるだけで、実在するものとは一切関係ありません。
・『光』サイド
 光の最高神アフラ・マズダーの守護の元、人々を闇の恐怖から守る為に人知れず戦って来た者達です。当然、長い年月から協力者の存在もありますが、戦うのはいずれも覚醒した者達だけです。
 そして、彼らは最大で七人までと決められています。
 なお、覚醒する力の源として、『聖火』『水』『大地』『鉱物』『植物』『精神』『創造』の何れかとなります。
・『闇』サイド
 悪神アンラ・マンユの教えに従い、全ての人々に悪徳をばらまき、世界の破滅をと目的とした者達です。人々を闇で操り、堕落させ、やがては破滅を導くためならばどんな手段をも厭わない為、その行動はしばし大きな事件として度々世界を震撼させてきました。
 彼らもまた、七人しかいないとされており、力の源として『灼熱』『渇』『破壊』『死』『背徳』『悪意』『闇』からになります。
・宝具
 覚醒した際に具現化された武器の総称。
 その種類は千差万別で、覚醒者達のイメージでその姿もまた変化する。名称もそれぞれによって異なり、覚醒者達によって命名される。

●今回の参加者

 fa1077 桐沢カナ(18歳・♀・狐)
 fa2772 仙道 愛歌(16歳・♀・狐)
 fa4131 渦深 晨(17歳・♂・兎)
 fa4133 玖條 奏(17歳・♂・兎)
 fa4137 ☆島☆キララ(17歳・♀・犬)
 fa5196 羽生丹(17歳・♂・一角獣)
 fa5575 丙 菜憑(22歳・♀・猫)
 fa5582 巴 円(22歳・♀・ハムスター)

●リプレイ本文

●終わり――END of the ordinary days
「――ふぅ、さすがにこっちは全然暑いわねえ」
「姉ちゃん、自分の荷物持ってよ」
「なによ、固いこと言わないで」
「じゃあ姉ちゃんの荷物、ここに置いていっちまうぞ」
「あ、うそうそ、冗談だって。ちゃんと持つわよ」
 異国の空港のロビーで一際目立つ日本語の会話。幼い姉弟達は周囲の注目に気付かず、愉しげな談笑をしていた。
 その様子を眩しげに見つめるセシリア。姉の方が彼女の視線に気付くと、セシリアは改めて二人に近付いて軽く挨拶をした。
「初めまして。私は、お父様の遺跡調査のスポンサーをしていますセシリアといいます。春香さんに神威君、ですよね」
「あ、はい。じゃああなたがお迎えの人?」
「ええ。お父様に言われてお二人を迎えに来ました」
 にっこりと微笑む彼女に、春香と暁の中にあった僅かな警戒心が解けたようだ。
 すぐに笑みを浮かべ、セシリアが差し出した手を握り返す。
「助かったわよ。もう言葉が通じなくて右も左も分からなかったのよ」
「ったく誰だよ、出発前に英語は完璧だーなんて言ってたの」
「う、うるさいわね!」
 さすがにバツが悪くなったのか、春香は顔を紅くしながらソッポを向いた。それを更に囃し立てる弟。
 そんな二人のやり取りを見て、セシリアはクスクスと笑う。
「いいですね〜姉弟って。私、子供の頃姉弟喧嘩をするのが夢でしたの」
「え?」
 思わぬ一言に春香と暁は互いに顔を見合わせる。
 が、そんな奇妙な雰囲気にセシリアは気付かない。
「では、遺跡の方へご案内しますね」
 彼女は、何もなかったかのように踵を返し、ロビーの出入り口へと二人の案内を始めた。
 だから気付かなかった。姉弟二人に向けられたままの視線がもう一つあったことを。

「あれがそうなの?」
 妖艶な笑みを浮かべた女が呟く。けだるげな印象は、彼女の持つ色気をいっそうに醸し出している。
 それに対し、受け応えたのは対照的な明るい雰囲気を持つ女性。
「そ、神威姉弟よ。随分前に『彼』から言われてね、知り合いになったのよ。一応、狙ってるのは弟クンの方だけどね」
「ふうん。まったく、私に黙ってこそこそと。真里菜、どういうことかしら?」
「だって静音さんには無理でしょ? こういうのって」
 静音と呼んだ女の誰もが威竦む迫力ある笑みに、真里菜と呼ばれた女性は怯むことなくあっさりと切り返した。
 少し小馬鹿にした物言いだったが、静音も慣れているのか気にした様子はない。
「‥‥面倒なコト、ヤダ‥‥」
 椅子の背凭れに頭を乗せたままの楓が、二人の会話の間にぼそりと口を挟む。見るからに眠そうな顔には、面倒なことは嫌い、とありありと書かれていた。
 そんな彼女の頭を真里菜が軽くはたく。
「イタッ! ちょっとぉ〜何する」
「お喋りはいいから、早いトコ済ませてきてよ。ご丁寧にわざわざ遺跡まで出向いてくれたんだし」
 ニコリと笑む真里菜。
 が、どれだけ明るく振舞おうと、その端々に感じる黒い気配は抑えられるものではない。いまだ覚醒に至らぬ彼女だが、これで目醒めればどれ程の力が溢れるのか。
(「楽しみだねえ‥‥」)
 真っ赤なルージュに彩られた静音の唇が、知れずに笑みの形を刻む。
「アタシも面倒事は嫌いでね‥‥さっさと片付けるよ、楓」
「分かりました〜」
 溜息混じりに立ち上がる楓。その時、足元の影が一瞬だけざわついた。

●攻防――Light or Darkness
「紅輝」
「チッ、しょうがないですね‥‥」
「無駄口を叩くな。急ぐぞ」
 兄の氷雅の声に紅輝は軽く舌打ちする。
 が、やはり一瞬でも目を離したのはこちらの落ち度だ。そんな引け目があったからこそ彼は普段馬鹿にしている兄の言葉にも素直に従った。
 乾いた大地を駆け抜けながら、両手に意識を集中する。集まる炎はその性質を変え、やがて二振りの短剣が紅輝の手に握られる。
 隣を見れば、氷雅も同じように一対の鉄扇を握り締めている。
「見えたよ兄さん。あの遺跡です」
「ああ」
 相変わらず無口ですね。
 思わずそう言いたかったが、紅輝は苦笑とともにそれを封じた。今は彼らの安全が最優先だった。
 何故『闇』の連中があの少年を狙うのか。
 その疑問が今日こそ解決する‥‥そんな予感を胸に秘めて、二人は真っ直ぐ遺跡を目指した。

 放たれた光の矢が、暁を襲おうとしたアンデッドの腕を寸前で射抜いた。ハッと目を瞠る二人に構わず、セシリアは彼らを背中で庇える位置まで飛び出した。
「なんとか間に合ったみたいですね。お二人とも、怪我はありませんか?」
「あ、あの‥‥」
 動転しているのだろう、言葉にならない春香を彼女は軽く一瞥しただけ。
 生憎と説明している時間はない。今は二人の安全を確保しなくては。
「後できちんと説明しますから、この場は急いで逃げて下さい」
「おっと逃がしはしないよ。ここでアタシに会ったちまったのは運が悪かったねえ」
「させません!」
 静音の持つ『スケアクロウ』が空を裂く。迫るその刃をセシリアの『聖樹弓ウルヴァヌス』が受け止めた。光と闇がぶつかり合い、強烈な衝撃を互いに及ぼす。
 先に立ち直ったセシリアが素早く矢を放てば、静音は眷属でもある召喚したアンデッドを盾にしてそれを食い止めた。
「ふうん、なかなかやるじゃないか」
 あくまでも余裕を見せる静音。艶っぽい笑みを浮かべ、舌なめずりをする。
 確かに数の上でも向こうには召喚されたアンデッド達がいる。加えて、セシリアの力は『植物』を根源としたものだ。乾いた大地の中、更に遺跡の中とあってはその恩恵はあまり受けられない。
 それでも彼女は、自らの力を信じていた。『光』は決して『闇』には負けない、と。
「ここから先へは決して通しません。私は、絶対に『闇』へ負けるわけにはいかないんです」
「――その通りですよ」
 突如降ってきた声。
 ハッと見上げるより早く、風のように駆け抜けた紅輝の刃が大地を埋め尽くす死者の群れを一閃する。その後を追うように宙を舞った氷雅の鉄扇から、幾つもの氷弾が放たれた。
 いきなり現れた二人によって半数ものアンデッドがその場に崩れ落ちる様を、セシリアは茫然と眺めるだけだ。気が付けば、彼女の前に二人の背中が立つ。
「少し遅れましたね‥‥すいません」
「‥‥あの子は?」
 優しげに微笑む紅輝に対し、氷雅は酷く無愛想だ。
「一先ず先へ逃がしました。けど」
「なら、この場は俺達兄弟に任せて君は彼らの保護を」
「え、でも‥‥」
 逡巡するセシリア。
 だが、氷雅の言葉で迷いを捨てた。
「‥‥必ず食い止める」
 深く頷く彼に彼女もまた頷き返し、すぐに暁達の後を追って走り始めた。
「お待ち!」
「おっと。ここは通しませんよ」
 彼女を追おうとする静音を、紅輝が素早く前に出て立ち塞がる。その横に密かに控えるかの如く氷雅の姿もあった。
「‥‥ふん、色男が相手ってわけね」
「不足ですか?」
「いいじゃない、相手してあげようじゃないの。おいで、可愛い坊や達!」
 彼女の持つ大鎌を通して思念が大地へ流れ込む。震動とともに大地が割れ、現れたのは『死』の眷属たるアンデッド達。先ほど倒された分を補ってなお余りある数だ。
 が、二人に動じる気配はない。
「どれだけこようが構いませんよ。すべてなぎ倒すだけです」
「――いくぞ」
 短い掛け声と同時に、二人は迫る闇に立ち向かった。

●始まり――Beginning of the END
「あ〜もう、さっさと諦めちゃえばいいのに‥‥面倒くさい人達だなぁ‥‥」
 軽々と雅の振り回したハンマー(命名:GONちゃん)が、無造作に遺跡に当たる。そのため、結果として遺跡のあちこちがいまや無残といっていいほど崩れていた。
 だが、別に彼女は気にしない。
 貴重な遺跡が壊れようが、それに巻き込まれて誰かが死のうが、彼女にとってはこれから食べるスイーツを何にするかの方が重要なのだ。
 追い詰められた二人。遺跡の奥、祭壇と思わしき場所には楓が立つ後ろだけしか出入り口はなく。
「ほらぁ、さっさと潰れちゃって」
 1トンものハンマーが暁目掛けて振り下ろされる。
「うわぁーっ!?」
「暁、こっちよっ!」
 春香に強く手を引っ張られ、間一髪で直撃を避けた。
 が、それで安心するのはまだ早く、陥没した石畳のせいでうまく立ち上がる事が出来ない。慌てれば慌てるほど暁は足をもつれさせる。
 その動きを見て、楓はチャ〜ンスとばかりにハンマーを振り被る。
「行きますよ〜」
「あッ」
 足を縺れさせて転ぶ暁。問答無用で振り下ろされたハンマー。ズン、と大地に響くような音が
 そして。
「――姉ちゃん!!」
 弟の叫び声が微かに耳に届き、一瞬失った意識を春香は僅かに取り戻した。今の彼女を突き動かしているのは、何が何でも弟を守らなくては、という突き上げる何か。
 僅かな力を振り絞り、手を暁の顔の方へと伸ばす。
「暁‥‥ぶ、じ‥‥?」
「お、俺は平気、だけど‥‥姉ちゃん‥‥姉ちゃんが‥‥」
 泣きじゃくる弟に、姉は彼の無事を確認してホッとした。
 この子が無事ならそれでいい。
 そうして、再び意識を失くした春香。
「ざーんねん。それじゃ、次いくね〜」
 悲嘆の空気を打ち消すのんびりした楓の言葉。
 その瞬間、暁の中で何かが切れた。
「‥‥え、え? な、なに?」
 振り上げようとしたハンマーがピクリとも動かない。少年がただ手で押さえているだけなのに。
 目を瞠る彼女の前で、奥にある祭壇が仄暗い炎を纏って鳴動を始めた――まるで鼓動のように。
「うそ‥‥あなた、『誰』?」
 少年が纏う気は光のものではない。
 だが、闇のものとも少し違う。圧倒し、畏怖さえ感じるそのオーラに、楓は思わず後ずさる。
『――小賢しい真似を‥‥力を分け与えた従僕の分際で』
 地の底から響くような声。
 同時に楓の体は宙へ飛ばされた。壁を砕くほどの衝撃が全身を貫く。闇を纏っていなければ耐えられないものだった。
 そして、彼女は確信する。
「‥‥あ、貴方様は」
 凶悪なオーラを纏って近付こうとした少年。
 だが。
「さと、る‥‥」
 遺跡が崩れる音に混じって届いた春香の呟きに、少年は歩みを止め、そのままガクリと膝を付いた。するとさっきまで大気を覆っていた気配が、瞬く間に消え失せていった。
 どうやら‥‥助かったみたい?
 そんな思いでホッと息をつく楓。
 しかし、早々のんびりしている暇はない。ここへ近付いてくる足音が徐々に大きくなっているからだ。
「仕方ない、帰ろうかな〜」
 そしてそのまま、彼女の体は自分の影の中へと沈んでいった。
 直後、セシリアが祭壇の間へと飛び込んだ。中の有様を一目見て、彼女は思わず息を呑む。
「暁君、春香さん、無事ですか?」
 逸る鼓動を落ち着かせながら、セシリアは懸命に二人の姿を探す。
 そうして見つけたのは――暁ただ一人。春香の姿は、大量の血の痕を残したまま忽然と消えていた。
「――春香さん!」
 土埃が舞う中、セシリアの叫びが空しくこだました。

 ‥‥とある建物の一室。
 真里菜は、ベッドに眠る春香の寝顔を眺めながらクスリと笑う。
「姉が此方の手の内にいるんだから、『あの方』も当然こちら側に来るかな?」
 とても楽しそうに呟く彼女の瞳には、闇色の炎が静かに揺らめいていた――――。

●キャスト
 神威 暁:如月 一哉(NPC)
 神威 春香:☆島☆キララ(fa4137)

 セシリア:桐沢カナ(fa1077)
 神楽 紅輝:渦深 晨(fa4131)
 神楽 氷雅:玖條 奏(fa4133)

 静音:仙道 愛歌(fa2772)
 楓:丙 菜憑(fa5575)
 真里菜:巴 円(fa5582)