【金いい】大仏うぉーずアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 姫野里美
芸能 2Lv以上
獣人 フリー
難度 普通
報酬 3万円
参加人数 10人
サポート 0人
期間 04/08〜04/12

●本文

●観音様は洋ちゃん?
 大仏。その名が示す通り、大きな仏である。数百年の風雪に耐えられるそれは、当然の様に、でかくてゴツい。そのパワフルさ加減に、目を付けた男が居た!
「藤田ディレクター‥‥」
「ん? なんだ太平」
 そう。言わずと知れた、オフィスPの看板芸能人太平洋と、金曜いいでしょう名物ディレクター藤田氏である。
「俺は‥‥少なくとも、オフィスPの看板スタァなんですよねぇ?」
「うむ。一応な」
 カメラが洋ちゃんばっか映しているのは、展開上の都合と言うやつである。
「んじゃ、なんでこんな所で女装させられ、さらにぐるぐる巻きになって、柱の上にいるんだよぉぉぉっ!」
 彼の抗議の声と共に、全身図が画面上に晒された。見れば洋ちゃん、柱に取り付けられた台の上に、まるで生贄のよーな姿で晒されている。
「つべこべ言うな。花見の時期まで、ヒマなんだから。これも仕事だと思え!」
 ぴしゃりと一言で黙らせた藤やん、そう言うと、くるっと振り返って、呼び出した若手芸能人達に、こうご指名。
「と言うわけだ! お前らの役目は、こちらにおわす、セクシーダイナマイツ観音、洋ちゃんを奪いあう大仏になることだ!」
「えーーーーーー!!」
 どうも、洋ちゃんの役どころは、『美人で色っぽい観音様』と言う事だそーである。
「だいたい、なんで俺なんッスか。女の子でも良いじゃないっスか!」
 当然、納得行かない洋ちゃんは、本物のお姉ちゃんにした方がいいと、猛抗議である。が、藤やんはきっぱりとこう言ってふんぞり返る。
「金いいメンバーで、若くてぴちぴちの女の子がいるのか? だいたい、他の連中でやったら、別の意味でヒロイン争奪戦になっちまうだろうが」
 ちなみに、金いいと言うのは、彼がディレクターを務める深夜番組『金曜いいでしょう』の略である。確かに、スタッフならいざしらず、メインメンバーと言われている出演者に女性はいない。今の所は。
「いやそれは‥‥。えーと‥‥」
「と言うわけで! やり方は、何でも構わん! やる配役は、次に掲げる通りだ!」
 口ごもる洋ちゃんを尻目に、番組名物ディレクターお手製フリップが、効果音と共に表示された。

 大仏A:奈良県出身。3人の中では一番古株。自分のサイズを間違えて、お堂に頭をぶつけるお茶目さん。
 大仏B:神奈川県出身。境内近くに武器屋があるため、扱いに精通。別名千本刀。
 大仏C:茨城県出身。3人の中では一番若い。が、その分頭がよく回る。
 仁王1:東京都出身。観音様の守護役だが、観音様に興味はない。
 仁王2:東京都出身。観音様に興味はないが、仁王1にはとても興味がある。
 その他:各地の大仏。別に仏様じゃなきゃいけないとか、国内産じゃなきゃヤダとかは言わないので、とにかくごつくてでかい像各種。

「見事に大仏ばっかだなー」
「おう。全員方言を喋って、普段は仲が良いと言う設定だ。あと、仁王は大仏よりちまいって事でひとつ」
 洋ちゃんにそう言われ、自慢げに胸をそらす藤田D。
「ちなみに、お前の設定はこれだ」
 ついでとばかりに、彼はフリップを裏返した。そこには、こう書いてある。

 観音様:北海道出身。美人で色白でセクシーダイナマイツ。他の女性タレント指し替えは可。

「俺は芦別の観音像なのか!? で、藤やんの本音は?」
「企画を考えてる途中で、めんどくさくなって‥‥」
 目をそらしながら、そう呟く藤やん。画面の隅っこに『手抜き』と言うテロップが並ぶ。
「とーにかく! 一芸勝負でも、体力勝負でも、カラオケでも五択でもいいから、洋ちゃん観音を奪い取れ! 以上だ!」
 そんな都合の悪さを振り切って、びしぃっと厳命する藤田D。相変わらず傍若無人なお人である。

●今回の参加者

 fa0155 美角あすか(20歳・♀・牛)
 fa0265 倉井 歩(27歳・♂・パンダ)
 fa0791 美角やよい(20歳・♀・牛)
 fa0873 バラッドフロスト(18歳・♂・狼)
 fa0917 郭蘭花(23歳・♀・アライグマ)
 fa2002 森里時雨(18歳・♂・狼)
 fa2472 守山千種(19歳・♀・ハムスター)
 fa2989 稲川ジュンコ(24歳・♀・ハムスター)
 fa3115 (22歳・♂・鷹)
 fa3120 (14歳・♀・狼)

●リプレイ本文

「金いい主催、観音様争奪杯大仏うぉーーーずっ!!」
 実況の苺(fa3120)ちゃんが、流れるテロップを読み上げる。
「洋ちゃん観音を巡る、みんなの争奪戦線をリアルタイムでお届けーっ!」
 彼女が続けてそう言うと、ごごごーーーんと言う効果音と共に、現る大仏。最初に森里時雨(fa2002)が、次いで倉井 歩(fa0265)が。んでもって最後に守山千種(fa2472)が現れ‥‥お堂に頭を強打している。
「なお、実況は私、自由の女神いちごちゃんがお送りしまぁす☆」
 そんな彼らの姿を、楽しそうに紹介しているのは、WildReportの苺嬢。ちなみに彼女の衣装は、左手に聖書っぽい外見にした台本‥‥つぅか進行予定のカンペ‥‥を携え、右手に聖火に偽装したマイクを持った、自由の女神像だ。
「しかし、なんでこんな所に、風車が‥‥」
 で、その彼女達がいる『実況席』と書かれたテーブルの前には、なんだか知らないが巨大な風車小屋らしきものが、ででんと鎮座中。それを映す郭蘭花(fa0917)ちゃんに、苺ちゃんはちちちと指を横に振りながら、「気にしちゃダメなのだ」と言っている。
「なんかけったいな企画ね〜。ところで千種ちゃん、頭大丈夫?」
「大丈夫でぇす。あ、太平さん、笑顔〜☆」
 そのランちゃんに心配されて、えへへと、顔を綻ばせる千種。次いで、やっぱり生贄モードなままの太平洋に声をかけた。
「うぇーい☆ って、だからなんで俺は、女の子いるにも関わらず、あーいかーらず観音像のカッコで、ここに縛られているんだ!」
 思わずノリで、ランのカメラに、Vサインを返してしまった洋ちゃん。慌てて抗議する。が、苺さんは、そんな彼の文句を、飆(fa3115)のカメラが回っている事を良い事に、ふんぞり返って突っぱねる。
「そんなもん、お神輿に決まっているのだ! 賞品は、文句言っちゃいけないのだ!」
 泣き濡れる洋ちゃん。と、その傍らに立っていた仁王役の美角あすか(fa0155)さん、肩をぽむっと叩いて、こう慰める。
「泣かないでください。すっごく美味しいですよ、面白くなると思いますし、きっと大平さんじゃなきゃ取れない視聴率があると思うんですよ! 看板スタァですもん!」
 褒められりゃ、悪い気はしないもので、途端に機嫌を直す洋ちゃん。
「はいはーい、踊り子さんですから、触らないようにねー。そこ、洋ちゃん観音も、必要以上に妹にさーらなーい」
 おんにゃのこにそう言われて、鼻の下を伸ばしている洋ちゃん観音を、そう言って引き剥がしにかかったのは、アスカの妹でもある美角やよい(fa0791)ちゃんである。実生活でも双子の彼女達は、そのまま双子の女仁王像役で、大仏達の妨害に出るようだ。なお、アスカが仁王2で、やよいが仁王1だそーである。
「と言うわけで、俺、頑張るジャン」
「おーっと、歩‥‥じゃなかった、鎌倉の大仏、いきなり口調が変わったのだー」
西洋剣と日本刀を装備していた歩こと、鎌倉の大仏が、口調を変えて、こうきり出した。
「神奈川弁はこうジャン。まぁ、どうせ勝つのは鎌倉の大仏っしょ、あったりまえジャン。‥‥そろそろ、このジャン、やめていい? 辛くなってきた‥‥ジャン」
 あんま無理すんな。て言うか、実際の神奈川県民は、そんな風にしゃべらんぞ。確か。
 と言うのは、北海道民の筈の藤やんの弁。と、そこへ牛久大仏‥‥て言うか森里が、こう言う。
「方言っスか? チバラギの半分はヤンキーで出来てンで、これでOKっス」
 だだんっと出した内訳表には、こう書いてあった。

茨城:ヤンキー57% 納豆48% 黄門様32%
千葉:ヤンキー54% 落花生49% 野球18%

 えー、該当地域在住な視聴者の為にフォローしておくと、明らかに嘘八百です。つーか、どっちも100%越えてるし。ついでに言うと、茨城は『イバラキ』なので『チバラキ』が正解。
「さて、勝負方法はどうしますかねぇ」
 打ち合わせでもまーったく決まっていなかった勝負方法。元凶になっている藤やんを、ツムジが映すと、あさっての方向を向いたまま、ふんぞり返っている。
「アピール勝負のネタっスか? ここは日頃の学業の成果を、各々示すべきではなかろうか!」
「おおっと、牛久の大仏、太平さんの瞳見つめて、何やら語りだしたぁ」
 実況の苺ちゃんが語る通り、森里大仏、身動き出来ない洋ちゃんのあご何か持ち上げて、こう囁く。
「此の世に我ほど尊い者なく‥‥貴方ほど尊い者もなし‥‥」
「却下」
 藤やんのツッコミに、『酷』と言う文字が流れた。
「どうせ映すなら、見た目の可愛い奴が良いしなぁ」
「まぁ、インパクトはあるけどねー」
 カメラ班の2人も、そう言ってレンズを千種と歩に向ける。
「えー、勝負方法はお郷里自慢じゃないの?」
「えぇと、奈良の自慢は‥‥鹿?」
 歩大仏にそう尋ねられて、首を傾げる千種。
「地元の神社仏閣紹介せぇよ」
「だって、実は一度も見た事ないんですものー」
 苦笑する彼女。一度、大仏殿の前には行ったが、時間切れで、中には入れなかったそうだ。
「えぇと、皆さん〜。古の都で京都より古い町‥‥鹿が元気に動き回るのどかな街‥‥しかせんべいは人間が食べても美味しくないですよ〜」
 弱気? と言うテロップが、画面隅に流れるくらい、呑気な口調で、そう言う千種。
「しっかし、面白い仏像ばっかりそろったわねー」
「アスカ姉。その雷おこし、10個目」
 すっかり置いてきぼりをくらった仁王シスターズ、雷おこしをばりぼりと食べながら、観客席に陣取っている。
「だいたい! そもそも俺は、甘茶デリバリーに来たんだっつーの! これがチバラギ名物・某激甘缶コーヒーだ!」
 相変わらず読み方間違えたまま、森里大仏が、ででんと置いたのは、黄色いラベルが特徴的な、とある地方限定珈琲である。
 と、そこへ藤やんからのフリップが投下された。

【飲み競べ勝者が真の仏陀?】

 ご丁寧にも、ハテナマーク付きである。
「おぉっと、突然のカンペ! 大仏達、びっくりしているのだー!」
 聞いてないぞ! と、文句言いまくる大仏達を煽るように、苺が実況を入れる。
「くくく‥‥。オラ! 飲んで貰おうじゃねーか、文字通りに浴びるほど! くく‥‥並の甘さじゃねーぞ!」
 自信満々にそう言う森里。
「何しろ、人によっては、甘さで頭痛起こしてぶっ倒れますからねぇ」
 解説のスフィンクスなバラッドフロスト(fa0873)がそう言ったとたん、うぎょああと言う悲鳴が。直後、縛られたままぶっ倒れると言う器用な芸当をやらかしている太平を映す、ツムジのカメラ。
「ふ。こんな甘さでは、人の心を掴むことなど出来ないわっ。あたしがもっと美味しい甘茶を作って上げるっ!」
「おー!」
 もう1人のカメラであるランちゃんは、しょせん缶コーヒーの味に、納得できなかったのか、カメラを中華なべに持ち替えて、消えもの作成に入っていた。
 ちなみに、今回の出演者は、14歳〜27歳と、比較的外見が若い連中ばっかである。そんな彼らに、スイーツ+お茶+議題を差し出すと、どうなるか。
「みんな好き勝手に話し出したのだっ、でもそこはみな自分の話に夢中、誰一人として他人の話を聞かずに押し通そうとしてるのだーっ♪ これはそろそろ力ずくに発展っ? わくわくしてきたのだっ」
 お茶会モードになった大仏&仁王像を、そう実況する苺ちゃん。画面隅っこに『決着はCMの後!』と入る。こうして、何をやるんだか一向にわからないまま、番組は後半戦に突入するのだった。

 さて、CM開け。
「んー、よし、みんな、この音を聞くんだ‥‥ジャン!」
 いい加減煮詰まった歩大仏が取り出したのは、1本の西洋剣だ。物は某店で売っている聖剣エクスカリバーと言う奴だそーだ。
「どう?」
 抜く時の、素晴らしい音を聞かせる歩。だがそれには、やよい仁王がツッコミを入れる。
「しょせん偽物だろう。だいたい、その偽物刀で、可愛い洋ちゃん観音を傷つける気か?」
「そんな事しないジャン。うーん、しょうがないな。特別さぁびすジャン」
 今度はは日本刀の音を聞かせる彼。そして、刀身の輝きにうっとりとした表情で、こう切り返す。
「わかる、このすばらしさ。このすばらしさのおかげで、俺の勝ち。‥‥勝ちジャン」
「却下」
 不認可、と言うテロップが、画面の隅っこに流れた。
「むーー、よし、わかった! そんな分からず屋、こうしてやるーー!」
 自慢のコレクションが認められなかった歩大仏、そう言うや否や、手にした日本刀持って、斬りかかる。
「落ち着くでござる。殿中でござるー!」
「これが落ち着いていらりょうかー!」
 ざしゅざしゅと切り捨ててる彼。無論、切っているフリなわけだが、画面隅にはしっかり『血迷った』の文字。
「観音様に対する狼藉は厳禁です! あなた方に観音様を任せる訳にはいきません!」
 暴れ始めた歩大仏に、危機感を募らせたらしいやよい仁王、そう言うや否や、洋ちゃん観音を抱えて、その場から遁走。画面隅に『逃げた』の文字。
「一人ずいっと前に出たのだっ、これは何のアピールだ!?」
「おそらく、話が進まないので、業を煮やして、逃亡を図ったのでしょう」
 実況の苺ちゃんが、解説のスフィンクスに話を降ると、バラッドは、冷静に状況を分析。
「こらぁぁぁ! 一線を越えることは許さないっていつも言ってるでしょ!!」
「をーほほほほ、追いかけてごらんなさぁい☆」
 追いかける大仏と、アスカ仁王。テロップには『暴走上等! 敵前逃亡完全阻止!』とある。しかし、ターゲットとなっているやよい仁王は、まるで砂浜で追いかけっこをしている彼氏彼女めいた口調で、ダッシュ逃げ中。
「そのオーラから何が読めるのだ、解説のスフィンクスさんっ?」
「どうやら仁王さんは、観音様をえさに、相方の気を引きたいようですねっ」
 苺が喜々として実況をすると、割り込むようにスフィンクスなバラッドがそう言った。「仁王2、仁王1に意味ありげな視線っ!? そこから新天地への扉が開かれるかっ‥‥もごっ!?」
「煽るな。馬鹿者」
 一方、ノリノリで実況していた苺は、彼女達を映していたツムジに、後ろから口をふさがれている。
「って、実況止めちゃ、盛り上がらないのだっ!」
「ぐはぁぁっ!」
 だが、逆に彼女は、振り返りざま、ヒールドロップを食らわせ、彼を黙らせていた。
 ところが。
「ほほほっ! 今まで潜伏していたかいがあったわ!オランダ出身、ネーデル観音! 降臨! 真のヒロインは私よ!!」
 その行く手を阻んだのは、さっきまで実況席脇に置いてあったはずの巨大な風車小屋。しかも何故か稲川ジュンコ(fa2989)の顔が現れ、動き出している。
「おぉっと! なんでオランダなのに観音? もしかして、ずっと隠れていたのかぁ?」
 実況の苺ちゃんがそう言った。どうも、最初から彼女はずっとそこで待機していたらしい。時間がかかるメイクと言うのは、実はただの着ぐるみだったようだ! と、彼女はそのツッコミにも全く動じず、胸の風車を回転させた。
「吹き飛びなさい偽観音、必殺ダッチタイフーン!」
「太平洋観音、たまらず仁王ごとふっ飛ばされるっ!」
 打ち合わせでは、そこで洋ちゃんが大仏達の方に、戻されるはずだった。
「キャー何これ、どうなってるの!?」
「ついでにネーデル観音のブラまでふっ飛ばされてるぞぉ!」
 が、立て付けが悪いのか、ばーらばらと風車がぶっ壊れている。
「番組に色気が無いのがいけないのだよ、ネーデルくん」
 ちゃっかり解説席で、アスカ仁王が残して言った雷おこしを食いつつ、サングラスをずり上げる藤やん。スフィンクスバラッドも「まぁ、深夜番組デスからねぇ」と、半ば呆れた口調で同意していた。
「今こそ唸れ! 自慢のデコMTB! 免許の心配は要らねぇ! 食らえっ!」
 なめんなよと書かれた、お手製免許証を、ランのカメラに突きつけつつ、背中に『天上天下唯我独尊』なんぞと、刺繍が施されている長ラン翻し、ちゃっかり半獣化した‥‥被り物に紛れてわかんなくなっている‥‥森里大仏、やたらと装飾のついた自転車で、風車に体当たり。
「おぉっと! 森里選手、謎のネーデル観音に追突したぁっ!」
「うーん。道路交通法で小1時間ほど問い詰めなきゃいけませんねぇ」
 苺の実況と、スフィンクスバラッドの解説に、自転車も軽車両です。と言うテロップが、画面の隅っこに流れた。
「こらぁぁぁ! あにすんのよ!」
「不可抗力だ! 事故だ!」
 おかげで、風車もデコMTBの装飾も、まとめて仲良く崩壊中。着ぐるみの常で、その下に何も着てなかったジュンコさん、お肌を晒す事になる。
「はーい、ツムジちゃーん。事態収拾よろー」
「おうっ! お前らまとめてハリセンの餌食じゃああ!」
 時間を計っていたらしい藤やんが、そう命じると、まるで黒服のエージェントの如くハリセンを掲げたツムジ、不動明王姿のまま、べしばしぼしと、出演者を黙らせる。
「「おのれ藤田。謀ったなーーー!!」」
 坊やどもめ。のテロップが流れ、番組は全滅・勝者なしというていたらくで終わるのだった。
 なお、歩の模造刀は、自腹にさせられたそうである。