【退魔零AT】予告編アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 姫野里美
芸能 3Lv以上
獣人 フリー
難度 普通
報酬 7.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 09/26〜09/30

●本文

●連動企画
 9月のオーディション‥‥退魔戦記ZERO・ホロビノカネ。その企画を知ったヒメ・ニョンは、すぐさま知り合いである脚本家‥‥ルーファスに連絡を取っていた。
「‥‥と言うわけで、スケジュール開けといて」
「いきなりなんだ。何時だと思ってる‥‥」
 電話口のルーファス、かなり眠そうである。それもそのはず、ヨーロッパとアジア圏では、時差が半日ほど違う。しかし、相手のヒメは、まったく気にせず、こう言ってきた。
「まーまー、細かいことで怒らない☆ お仕事の話なんだから。手元にファックス届いてるわね?」
「今着いたが」
 ルーファスの手元に送られたのは、制服姿の若い男女数人と、アジア圏で生息していそうなモンスターの描かれた、一枚の応募要綱である。白黒のせいか、かなりおどろおどろしい雰囲気を出しているそれを片手に、ヒメはこう依頼してきた。
「今月中に、ソレの予告編を作って欲しいのよ」
「学園退魔戦記ZERO‥‥? なんだこれは」
 タイトルには、そんな文字が書かれている。その下には『滅びの鐘』と書かれ、何らかのアイテムにより、学生達が事件に巻き込まれ、そして力をあわせて解決するような内容を、予想させていた。ただ、放映枠は書いていない。
「要するに、日本を舞台にした、妖魔退治番組っぽいモノよ。あんた、前からヨーロッパで日本の紹介番組作りたいって言ってたでしょ」
「ふむ‥‥」
 ヒメの台詞に、寝ぼけていた意識が覚醒するルーファス。日本で日本のドラマを撮れば、業界から文句が来るが、ヨーロッパの客層を相手に、日本の風土を盛り込んだ番組を作れば、どこからも文句は言われない。
「放映権は押さえておいたわ。ただ‥‥いきなりじゃ、アレだから、まず予告編を作ってちょうだい。来月、特番組んでおくから」
 スケジュールがメールで流れてくる。それによれば、まず予告編を作成し、その次の番組内で使用するBGMを作成、その後、10月頭を目処に、最低1時間の枠を取っておくそうだ。
「‥‥わかった」
 了承するルーファス。こうして、オーディションに連動させるかのように、30分の予告番組が構成される運びとなった。
 だが。
「退魔‥‥。モンスターハンターとは、少し違うようだな‥‥」
 そこには少しだけ問題があった。日本における退魔とは、封印や浄化など、様々な方法がある。それを、ヨーロッパの人間に理解させるのが、難しいと言うのだ。
 まず、世界観。
 基本は現代ものだが、人の世には、『魔の刻』と『人の刻』と言うものが存在し、前者では妖魔が増え、後者では人が増えると言うもの。が、そもそも『魔』=『デビル』と言う考え方のヨーロッパにおいて、その『魔』と言うものが、決して『=デビル』ではないと理解させるのに問題がある。
 次に、登場人物達の役割について。
 この世界では、その魔を退治する能力を持った者が、学生までだと言う事。初頭科から高等化まで様々なクラスがあるが、卒業してしまったら、退魔の力は持てない。そして、なぜ彼らが重要かと言うと、闇に属する存在‥‥すなわち妖魔には、普通の武器は効かないからだ。幽霊にミサイルが通用しない理屈である。
 そして、この世界独特の存在について。
 星読み‥‥と言うクラスがある。彼らは、闇に属する者が胎動を始めれば、夢と言う形でそれを予言する存在。ただ、一般的ファンタジーにおける予言の様に、こちらから能動的に見るわけではなく、全くランダムに、突如として、その夢が降って来るわけだ。
 これらを組み合わせ、世界にはびこる『妖魔』=闇に属する者を、退治・浄化・封印するのが、主なストーリーとなる。
「さて、どう動いてもらうか‥‥」
 日本人にはなじみの深い世界。だが、それをヨーロッパの人間にも受け入れられるようにするには、ちょっとした工夫が必要なようだった。
「まずは、登場人物と、話しの流れ‥‥だな。これは、向こうの俳優の意見を参照した方が良さそうだ」
 アジアの事はアジアの人に。それを分かりやすく脚色するのは、自分の役目だが、組み立てるのは、向こうの役目だと、ルーファスは思っていた。

『予告編登場人物と、演出家、監督、スタッフ等々、映像作成チーム募集』

 こうして、仕事の依頼が、WEAを通じて、芸能人達に通達されるのだった。なお、作品の品位を貶めるような事は出来ないので、その辺は、ルーファスから修正が入る可能性があるそうである。

●今回の参加者

 fa0917 郭蘭花(23歳・♀・アライグマ)
 fa1737 Chizuru(50歳・♀・亀)
 fa2084 Kanade(25歳・♂・竜)
 fa2102 西園寺 紫(14歳・♀・蝙蝠)
 fa3076 メイ・エル(20歳・♀・鴉)
 fa3161 藤田 武(28歳・♂・アライグマ)
 fa3672 美笑(16歳・♀・竜)
 fa4714 永杜・詩穂(22歳・♀・一角獣)

●リプレイ本文

 藤田 武(fa3161)の提案により、撮影チームは、稲村ガ崎の一画で、ロケをする事になった。
「奇異に見えるかもしれませんけど、そういう事がまかり通り蔓延る世の中なのが魔の刻、かしら? うーん、やっぱり違いますわね」
 ナレーションの台詞を悩んでいるChizuru(fa1737)。そんな彼女に、永杜・詩穂(fa4714)はこう告げる。
「台本はこっちで用意するから、その通りに読んでくれれば良いですよ」
 今回の台本は、大筋を彼女が書き、修正をルーファスが手がけている。その台本に示された通り、千鶴は語り始めた。
『どことも知れぬ闇の中‥‥。終わりを告げる人の世に、刃を向けんとする存在があった‥‥』
 BGMは、Kanade(fa2084)が用意したブラスバンド楽器で作成された曲。それが流される中、ブルーバックで四方を覆われた舞台で、半獣化した美笑(fa3672)は、その前に居るはずの下級妖魔に、こう言った。
「なるへそ。そりゃ耳寄りな情報やなぁ。ほな、実力でもみたるか」
 が、彼女の前にはだれも居ない。それもそのはず。雑魚はすべてCG処理だからだ。そのタイミングを計りつつ、彼女はえせ関西弁でこう続ける。
「ええか、人様にだけは迷惑かけるんやないぞ」
 みえみんが台詞を言い終わると、カットの声がかかった。冒頭シーンはここまで。次は基本設定のナレーションである。
『妖魔には二種類ある。一つは、人の魂を食らう者。今一つは、人の世に紛れる者。だが、双方とも、常人の身には、対抗できぬ存在だった』
 そのナレーションの直後、カナデのチョイスした。ゆったりとした明るい感じのBGMが30秒ほど流される。その間に、郭蘭花(fa0917)のカメラは、鎌倉の町並みを背景に、学校の校舎を映し出していた。タケの指示で、江ノ電が映し出されているあたりで、大体どのあたりに学校があるか、視聴者に伝わった所だろう。
「ちょっと難しかったかしら」
「まぁ、それが事実ですから。この世界観だと」
 その間に、詩穂に訪ねる千鶴。しかし、彼女はあまり気にしていない様子だ。そして、十分に学校の雰囲気が伝わったところで、学習机や黒板、それに掲示板等が並べられた、教室風のセットに切り替わり、生徒達が映し出される。
「はーい。それでは今月の転校生を紹介しまーす」
「はじめまして‥‥。杜水貴音です‥‥。よろしく‥‥」
 ナレーションから教師アンジェラ役へとチェンジした千鶴がそう言った。そこへ、貴音役の詩穂が、黒板に名前を書いた後、ぺこりと頭を下げる。監督をやっている時とは違い、長いきれいなストレートヘアの女生徒になっていた。
「席は‥‥。ああ、メイの隣が空いていましたね。そこにお座りなさい」
 大人しい様子で歩いていく姿を、カメラが追う。途中、ランの席を表現する為、机のわきに中華なべがかかった席を通過し、彼女は、メイ・エル(fa3076)と西園寺 紫(fa2102)の間に座った。
「よろしくお願いします」
「まぁ、そんな堅苦しくしなくてもって感じぃ」
 隣の席のメイに、深々と頭を下げる貴音。と、彼女は語尾にハートマークの付いていそうな口調で、明るく手を振ってくる。どう答えていいかわからず、戸惑った表情の貴音。このあたりは演技ではなく素の状態らしい。しかし、そんな彼女にメイは授業中シーンにも関わらず、こう声をかけてきた。
「ねぇねぇ、歓迎会兼ねて、今日はカラオケいかなぁい? 勉強にも息抜きは必要ってカンジィ」
 メイは、強引とも言える態度で、約束を取り付けてしまう。そして場面は暗転し、次のシーンは、カラオケルームに皆で待ち合わせた所からだ。
「もう、いつも強引なんだから。星読みからの依頼が来たら、どうするのよ」
 ゴスロリ姿の紫が、そう苦言を呈している。しかし、舞台で歌っているメイは、まったく聞いていない。
「星読みってのは、事件の予知をする人。まぁ司令官みたいな人ね」
 紫が、こう説明してくれる。このあたりは、あまり長々と説明を入れると、流れが停滞してしまうゆえだ。
「ほい、気まぐれ風酢豚と、中華風焼きそば、杏仁豆腐お待ち」
 そこへ、ランが自作の料理を運んできた。普通こう言う場合、フードコーディネーターと呼ばれる裏方さんが作るものなのだが、今回はランが料理自慢という事で、自作している。
「わぁ、美味しそう〜」
「こう言う時には、腕によりをかけないとね。遠慮なく食べて頂戴」
 人間、美味しいものを見ると、不安も機嫌も治るものである。にっこりと笑って礼を言う貴音。だが、彼女達がその料理に箸をつけようとした刹那だった。
「あーもう、そんな事言うから、電話かかってきちゃったって感じー」
 ケータイの画面を見て、そう文句を言っている。効果音で、その電話に出た音が表現され、直後流れたのは、厳かな調子の千鶴の声。
『私だ。悪いが、君らが一番現場に近い。海岸で下級妖魔が暴れているそうだ。対処を頼む』
 電話はそこで唐突に切れた。その強引な指令に、メイは不満そうだ。
「せっかく歌えると思ったのにぃ」
「仕方ないわよ。私達って、悲しいけど術師なのよね」
 紫が、多少悲観的な表情で、肩をすくめて見せる。そんな二人に貴音は、素顔のままで「私で良かったら‥‥。お手伝いさせていただきますね」と、そう答えるのだった。

 数時間後。彼女達は、舞台を稲村ガ崎駅前に移し、戦闘シーンの撮影へと入っていた。ルーファスとも相談したが、駅前の方が、出撃理由になり易いとのことで、最初はそちらをメインロケ地にしている。
「確認OK。やっぱり映ってないわ。間違いないわね」
 紫がデジタルビデオを向けながらそう言った。と、そこで場面が切り替わり、いくつかの電子機器と、それに応じた妖魔のCGが表示される。
『説明しよう。妖魔は、ビデオカメラやその他、人為的な記録機器には移らない。術師達は、この特性を利用して、人と妖魔の判別をしているのだ』
 千尋がそうナレーションを入れると、羽の生えた女性のアニメ画像が、デジカメの前でポーズを決める。が、出てきた写真には、何も写らない。その映像が終わると、次は駅前で暴走行為を繰り広げている妖魔達がCGで合成される筈である。
「警察とかって、動かないの?」
「拳銃も何も通用しないもの。それに、一般的にはまだ認知されていない存在よ。いくら、人に害する存在でも、倒せるのは私達だけ」
 貴音が、困惑した表情のまま尋ねると、紫はそう説明してくれた。そして、視聴者に語りかける形で、こう続ける。
「そう。人の世で、警察がやっている事を、魔の世では、私達がやらなければならないだけ」
 その台詞が終わると同時に、カナデが戦闘シーンのBGMを流す。基本的には、ティンパニー、トロンボーン、チューバ、バリトンサックスをメインとした、低音重視の音楽だ。本当は、もう少し高い中音のラインを、転校生紹介シーンに入れたかったのだが、台詞の最中にいれると、画面がうっとおしくなると言う事で、アクセント代わりにユーフォニウムを混ぜている。
「おかしい。暴れているのは雑魚ばかり‥‥。けど、これだけの数、雑魚だけで群れてるとは思えない‥‥」
 その曲が終わる頃、ランがそう言った。と、その刹那、どこからともなく翼の音が聞こえた。効果音ではなく、生である。見れば、半獣化したみえみんが、駅舎の上で、不敵な笑みを浮かべていた。
「ご名答。なかなか鋭い勘しとるやないか」
「あれは‥‥?」
 初めて顔を合わせる様子で、貴音が紫の方を向く。と、紫はこう叫んでいた。
「ヴェリオール‥‥。あなたね! 仕組んだのは!」
「さぁて、どないかな。って、なんや。またいつもの神室川のメンツかいな?」
 みえみん、屋根の上でふてくされた表情を見せる。が、少し怯えたように、紫の後ろに隠れていた貴音を見つけ、にやりと笑う。
「って見慣れん顔おるなぁ。ほな、ちょっと趣向を変えてみよーかいな。ついて来ぃや!」
 カメラの前から消えるみえみん。その直後、カットの声がかかる。こうして、駅前の戦闘シーンは、大きな混乱もなく終える事が出来た。次は海岸でのボス戦闘シーンである。場所は稲村ガ崎の外側。演出のタケが、夜間撮影をしたいと言う理由で、夜まで待ち、漆黒の浜を背景に、足元は岩場になってそこで、ロケは行われる事になった。
「ねぇ、何が不満なのぉ。世の中、結構楽しいよぉ。こんなつまんない事しないで、一緒にカラオケいかない?」
 カチンコが鳴った直後、まるで友達にでも話しかけるように、語りかけるメイ。貴音が怪訝そうに、メイの方向を見ると、そこからカメラは紫の方へと引いていき、彼女にこんな台詞を口にさせていた。
「妖魔の中には、人魔って言う存在がある。元は人間だけど、理性があって、会話も出来る。感情もある。彼女は、それを説得しようとしているのかもしれないわね」
 ただの人食いなら、迷いなく退治する事が出来る。大半の妖魔は、人食いだけど、そうでない者もいる。それが難しい事だと、彼女は続けた。
「つまんない? 楽しいでぇ! 戦いは!」
 高く笑うヴェリオール。彼女がぱちんと指を鳴らすと、砂の中から、巨大なかにが現れる。実際は『この辺』と書かれた発泡スチロールの張りぼてなのだが、それでも紫は、まるでそこに本物が居るように、こう演技する。
「どうやら、あいつはただの人食いってところね。迷いなく退魔出来そうよ」
「もぉ、面倒くさいなぁ」
 拒否されたメイは、そう言うと、上着の懐に手を入れる。取り出したのは二丁の拳銃。だがその刹那、カットの声がかかる。怪訝そうな表情を浮かべるメイに、ルーファスがこう言った。
「拳銃禁止って言われなかったか?」
「あー、そうだっけ? けどこれ、弾入ってないって感じぃ」
 そういえば‥‥と、思い出したメイ、そう言って拳銃を見せる。手にとって見てみれば、精巧に作られた小道具である。本来なら弾の詰め込まれているリボルバー部分には、詰め物が施され、間違っても使えないようになっていた。
「どうしましょう?」
「監督はお前だ。脚本の修正なら、10分もかからん」
 貴音がルーファスにその処遇を尋ねると、彼はそう答えた。
「あたしはやってみたいって感じぃ」
 メイがそう希望を言う。そして、拳銃を持って撃つポーズを決めて見せたので、台本を多少書き直し、拳銃でのアクションシーンから再開する事になった。
「OK。んじゃ、仕掛けるタイミングからテイク2ねー!」
「はーい」
 偽カニに乗っかったまま、手を振るみえみん。こうして、開始宣言の後、殺陣の撮影に入る。カナデが今回チョイスしたBGMは、シーン始めにシンバルをシンセで高音に弄った音で開始を宣言。はっきりとしたSEで迫力を出し、一気にスピードを上げて駅前でのBGMより、打楽器を多くし、高音はヴァイオリンをシンセで調節し、龍笛を混ぜて、疾走感と巡る運命を感じられるようなメロディだ。
「つ、強い‥‥」
 それが終わった後、次は登場人物達がピンチに陥るシーンである。
「こんなのに苦戦するようじゃ、基本がなっとらんのう」
「く‥‥」
 挑発する台詞を口にするヴェリオール役みえみん。
「負けないで! こんなんで、倒れられないでしょ!」
「はい!」
 言葉を返せないでいる貴音に、ショート丈のチャイナ服で、腕にメリケンサックをはめたのランが、励ますようにそう言った。皆の胃袋を預かる役でもあるので、姉御肌できっぷの良さをアピールしているようだ。その言葉を受けて、貴音はまるで何かを召還するような手つきをしてみせる。
『魍魎弓。召霊師の操る武器。空間にはびこる祖霊を矢とする』
 場面が切り替わり、CGで形作られた弓矢が紹介される。
「いきます!」
 それでも貴音は、装飾の施された小道具の弓で、巨大カニに向かって矢を放つ。演出のタケさんが、カメラの手前でOKのサインを出した直後、紫はまるでそれが命中したかのように、何かを投げる仕草をしてみせた。
「よし、封印呪符!」
 この番組の最大の特徴である、妖魔封印のシーン。実際は、CGで処理する予定だが、役者達の気分を盛り上げる為か、カナデは専用の曲を用意していた。基本は戦闘シーンの曲をスローテンポにして、シンセと龍笛を抜いたもので、ちょうど封印シーンが終わる頃、曲が終わるように調整されていた。
「なんや、やればちゃんとできるんやないか。もっと修行積まなならんで。今度の相手は、ちぃと手ごわいさかいな!」
「きゃあ」
 一方、手ごまを封印された設定のヴェリオールが、そう言うと、再び指を鳴らす。煙幕がぼふんと吹き上がり、悲鳴を上げる貴音。直後、ルーファスのカットがかかる。
「後は、満潮までカメラ回しとかないとね。ここまでCG化すると、時間かかっちゃうから」
 画面をチェックしていたタケさんが、そう言った。台本では、ちょうど封印が終わった頃、満潮になるという演出である。そこで夜明けになると言うのが、大まか流れだったが、そこまでCGで処理するわけにはいかないので、背景だけ別撮りと言う訳だ。
「ねぇ、これからカラオケ行かないってカンジィ。不完全燃焼なんだよねぇ」
 メイちゃんがそう言って他の面々を誘っている。その提案により、ロケ後の打ち上げは、カラオケで行われる事になった。
「ふむ。もう少し見所を煽るーンが欲しかったんだが‥‥」
 だが、完成した予告を見て、ルーファスはそう呟いていたと言う。