失われた詩篇ヨーロッパ
種類 |
ショート
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担当 |
風華弓弦
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芸能 |
1Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
1.2万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
09/13〜09/17
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●本文
●取捨選択
何処の国にも神話伝承伝説の類が存在するが、北欧の一国フィンランドにおいてそれが明文化されたのは、1835年。たった171年と少々前の出来事である。
それまで、歌い手達によって語り継がれてきた呪い歌−−口承歌謡を拾い集め、繋ぎ合わせ、纏め上げたのが、医師であり民話収集家でもあったエリアス・リョンロートという人物である。
ただ、口承歌謡といえど伝説の最初から最後までが一貫して語られるわけではない。英雄物語に祭り歌、呪い歌、結婚歌謡など、元の形はバラバラで。加えて、言語や伝わる過程で生じた差異で違う内容の同じ歌が存在する事もあり。
それらの断片をリョンロートはパズルのピースのように焼き直し、一つの『絵画』を作り上げた。
それが、フィンランドの民族叙事詩『カレワラ』である。
●選ばれなかった選択
「最近、遺跡だのナンだのと、やたらとキナ臭い動きが多いだろう。それで、我らがフィンランド支部においても、改めて足元を見直すことにしたらしい」
すっかり短くなった煙草を、中年男はガシガシと灰皿に擦り付ける。
煙を避けるように少し離れて座ったイルマタル・アールトは、小首を傾げた。
「‥‥それって、カレワラの事ですか」
「正解。豊穣を生む挽き臼サンポに、偉大なる詩人ワイナミョイネンの骨のカンテレ、空と雷の神ウッコの斧ウコンバサラ、鍛治師イルマリネンの黄金の花嫁、四肢を切り刻まれた戦士レンミンカイネンを蘇生した蜜と軟膏。そんなモロモロが、オーパーツとしてどこかで眠っている可能性がある」
「ちょっと‥‥俄かには考え辛いですけど。フィンランドには遺跡とか‥‥ないですよね。サンポは砕けて、カンテレは海に沈んでいますし」
「忘れてねぇか? カレワラが作られたのは、たった一人の手によって、だ」
奇妙な表情をしたイルマタルは、そのまま眉根を寄せて考え込む。
マネージャーは新しい煙草に火をつけると、煙と共に言葉を吐いた。
「おまけに、リョンロートは二度カレワラに大きな手を加えている。彼が獣人だったとして、人に伝えると不味い事に気付き、加える事であえて伏せた可能性はないか?
もっと飛躍すれば、暗い北の寒国ポポヨラの魔女ロウヒが、ダークサイドだったかもしれない。あるいは、呪い歌のどこかに『NWの起源の言葉』が隠されていたかもしれない」
「すみません。話が飛躍し過ぎて、頭が爆発しそうです」
おずおずと手を挙げるイルマタルに、マネージャーは大きく溜め息をつく。
「実はな。カレリア共和国のクーヤルヴィ村で、編纂時の資料があるって情報が入ってきた」
「へ?」
「なーんでこんな情報がこの時期に出てきたのかは判らんが、仮にもあそこはロシア連邦の一国だ。WEAフィンランド支部としても、WEAロシア支部としても、表立った名目で国同士がぶつかるのは避けたい。で、数人の『旅行者』を派遣する事になった。『旅行者』が偶然にもその資料を見つけてくれれば、僥倖って訳だ」
「‥‥はぁ」
「あ。言っとくが、支部同士まで仲が悪いわけじゃねぇからな。なんかあったら、ロシア支部を頼れ。遠いが」
ぽんと、マネージャーは旅行会社のパンフレットやチケットを、イルマタルへ放る。
「サンクト・ペテルブルグから入国してペトロザヴォーツクに行き、クーヤルヴィ村に入る。名目は、怪しまれるのもアレだから郷土カレリアの観光とでも言っとけ。ペトロザヴォーツクにも、カレリア美術館があるしな」
「あの‥‥決定事項ですか‥‥」
「ったりめぇだ。むしろ、フィン語の通訳として頑張って働いて来い。他の連中にも、今回の旅行の主旨は伝えてある」
「‥‥判りました」
がっくりと項垂れて、イルマタルは準備の為に事務所を出て行く。
閉められたドアに向かって、マネージャーはぽつりと呟いた。
「まぁ‥‥気ぃつけて、頑張って『泳いで』くれ」
●リプレイ本文
●西欧からの玄関口
かつてのロシア帝国の首都サンクト・ペテルブルグには、秋の気配が漂っていた。
「涼しいですね」
少し冷えるバゲージクレームを見回す高白百合(fa2431)は、袖の上から軽く腕を擦った。
「クーヤルヴィ村は更に北だから、もっと冷えるだろう。羽織る物がなければ、一枚買い足した方が‥‥ああ、俺が持つよ」
百合が降ろした荷物を、四条総一郎(fa0181)が代わりに持つ。
イルマタル・アールトは流れる鞄の群れを見つめていた。その背へ、忍び寄ったベス(fa0877)がぴょんと飛びつく。
「イールーマっ! 通訳と旅の案内よろしくねっ!」
「は、はいっ!?」
ひっくり返った声で返事をするイルマタルに、ベスは笑い‥‥それから、ターンテーブルを指差した。
「あ、あたしの鞄、あれーっ!」
「これか?」
通り過ぎる鞄をCardinal(fa2010)が軽々と掴み上げ、ベスへ手渡す。
「ありがとう!」
「大荷物だな。身軽な方が、旅は何かと楽だぞ」
ほぼ身一つの工口本屋(fa4421)が、鞄を抱えたベスを突付いた。
「だって、スノーウェアとかも入ってるもん」
「‥‥いつ、遭難しても‥‥大丈夫ですね‥‥」
のんびり言うシャノー・アヴェリン(fa1412)は、既に自分の荷物をキープしている。
「重杖君がレンタカーの手配を頼んでいるし、遭難はないだろうが‥‥総一郎君とイルマ君は、何を?」
ふと見回して、二人の様子に気付く本屋。
「それが、見送っちゃったみたいで。鞄」
総一郎の隣で、少女は搬出口と睨めっこをしていた。
「で、どうするんだ?」
レンタル手続きを終えた二台の車を前に、小塚透也(fa1797)が切り出した。
重杖 狼(fa0708)はマイクロバスを希望したのだが、ロシアではレンタカーを利用する旅行者も少なく−−旅行には旅程書『バウチャー』の事前提出が必須なのだ−−一般車となったのである。
「ペトロザヴォーツクに用がないなら、真っ直ぐクーヤルヴィに向かうか」
地図を畳みながら答える重杖に、総一郎が腕組みをして考え込む。
「向こうに問題の『資料』があるのなら、少しでも行動時間が長い方がいいか」
「村の人に聞きたい話も多いし、通訳も‥‥大変そうだしね」
本屋に視線を向けられたイルマタルは、微妙に顔を引きつらせた。
「‥‥緊張‥‥しなくても‥‥いつも通りで、大丈夫です‥‥」
シャノーがフォローを入れれば、頷いて「頑張ります」と気合を入れるイルマタル。
「では、決まりでしょうか?」
改めて問う百合に、他の者達も異論はなく。
「第一目標は、調査及び観光! その他は二の次! 問題は起こさないよう、気をつけましょう」
明るく総一郎が纏めて九人は二台の車に分乗し、クーヤルヴィ村へと出発した。
●湖畔の村
フィンランド語で『月の湖』を意味する村は、三日月形の湖の畔に位置する。
木々には夏の緑に秋の色が混ざり、その中に木造の家屋がぽつりぽつりと佇んでいた。
4時間以上かけて村へ到着した頃には、時も既に夕刻となっており。一行は宿を確保すべく、まずは数少ないゲストハウスの一つに足を運んだ。
「こんな時期に、団体で観光か。しかも三日も泊まるなんて、物好きだね」
興味深そうな顔で出迎えた中肉中背の主人は、快く滞在の手続きを行い、宿泊部屋へと『旅行者達』を案内する。
「うちは朝食しか用意できんから、昼と夜は外で頼むよ。レストランは、湖の方にあるから」
「はい、判りました。ところで、郷土史の博物館ってどちらにあるんでしょうか。あと、民謡合唱団のご婦人にお話を伺いたいのですが。一度、合唱団の歌を拝聴して‥‥とても素晴らしかったので、是非お話を聞かせて頂きたいんです」
シャノーの言葉をイルマタルが通訳して伝えれば、主人はメモに簡単な地図を書く。
「博物館の場所だ。といっても小さいモンだし、この時間だともう閉まっているだろうがね。婆様達の歌を聞くならレストランへ行けばいいし、話を聞くなら昼間がいい。ほら、レストランの場所はこれだ」
礼を述べてイルマタルは二枚のメモを受け取り、主は肩を揺らして部屋を出て行った。
教えられたレストランは、古い伝統家屋に少し手を入れただけの古めかしい店だった。
陽が落ちて冷え始めた空気を使い込まれたペチカ(暖炉)が暖める店内には、地元の客と観光客が入り混じって食事をしている。一行のテーブルにも、森の恵みとクーヤルヴィで獲れた魚を使ったスープや煮込み料理といった、素朴なカレリヤ料理が並べられた。
「私はロシア語もフィン語も話せませんが、世界中のどの国でも料理の注文が出来る自信があります! というわけで、追加でピロシキ下さ〜い!」
自信ありげに微笑んだ百合はぶんぶん手を振り、ほぼ日本語で注文を訴える。
「こういう時、女性って強いなぁと思うよ」
そんな彼女をしみじみと眺める本屋に、イルマタルは小さく笑う。隣では、重杖が周囲の客へ注意を払いながら、無言で食事を進めていた。
「調べてみたけど、カレワラって面白いね。イルマの名前も、ワイナミョイネンのお母さんから来てるんだ。ところで、編集した人ってリザードマン釣り上げた事があるんだって! もしかすると、リョンロートさんも『お友達』の可能性が高いよねっ?」
「ベス、食べるか喋るかのどっちかにしとけ」
透也が、両方に夢中なベスを苦笑しながら注意する。
「まぁ、実は俺も『カレワラ』について全く知らなかった。いや、まるっきり知らなかったわけじゃなくて、何かあるのはうっすらと知ってはいたんだが、北欧神話の親戚ぐらいに思ってた。全然違うんだな」
「昔のゲルマン人とフィン人は、話す言葉が違いましたので‥‥その為に混ざる事無く、運良く残ったみたいです」
イルマタルの説明に、感心した風に百合が相槌を打った。
「私も、『カレワラ』はよく知りませんけど‥‥親戚のお兄ちゃんは『フィンランド萌え〜』とか言ってました。確か、冬戦争がどうだとか」
少し困ったような表情を浮かべると、案内役は声を少し落とす−−周りの客に聞こえない様に。
「第一次ソ連・フィンランド戦争ですね。約3倍の兵力で侵攻してきたロシア軍に、フィンランド軍は森と地の利を生かした奇襲戦法で対抗したそうです。戦争が起きた背景は、また少し‥‥複雑なんですが」
唐突に、賑やかなバラライカの演奏が始まった。それにアコーディオンが加わって、若い女性がロシア民謡をロシア語で歌い、素朴な料理に賑やかさを添える。
「そうそう、友人が言っていたが」
会話が途切れた間に、総一郎が話題を切り替えた。
「『羨ましいな、この仕事は自由な時間が多そうで、イルマにカンテレを集中的に教えてもらえそうなのに‥‥』と。誰の言葉か、判るか?」
「はい? え、え〜と‥‥」
眉根を寄せて考え込むイルマタルは、あれやこれやと数人の名前を挙げる。
「どうやら、カンテレ指導の希望者が多いみたいだな」
何番目かにやっと出てきた『答え』に、総一郎は楽しげに笑った。
「レッドさんも、カレワラみたいな部族に伝わる伝承があるんだよね?」
ベスに質問されたCardinalは、静かに頷いた。
「伝承を文字で残さず口伝とするのは、『読解』という行為によって生じるであろう誤読や表層的な理解を畏れ、嫌うからだという。だが考え様によっては、敢えて記録や情報化を避けたのかもしれない」
「‥‥自衛手段として‥‥『情報』を手元に置かない事を‥‥選んだ可能性、ですか‥‥」
いかにも観光客然として、料理や仲間達の様子を写真に撮っていたシャノーが、その手を止めた。
「‥‥カレワラと‥‥諸事の関連付けは、眉唾ですが‥‥面白味は‥‥ありますしね‥‥」
目を細めた彼女は、窓の外の闇と、窓に映る店内の光景を見つめた。
●郷土博物館と民謡合唱団
小さな郷土史博物館は、小さな小学校に併設されていた。
教員と館員を兼ねた中年の女性に案内されたスペースには、古い民具や衣装、それにカンテレが展示されている。その中で、唯一『古カレワラ』と思われる古びた本が、展示ケースに入れられていた。
「他に、カレワラの資料はないのか?」
イルマタルの言葉を介して尋ねるCardinalに、館員は首を左右に振る。
「昔はあったらしいけどねぇ‥‥戦争があったり、民族語の使用規制があったりで。今はこれだけしかないねぇ」
「えーっと、じゃあリョンロートさんの血筋の方とか‥‥判らないかな?」
続けてベスが質問するが、女性はしみじみと溜め息をついた。
「リョンロート自身は、心身ともに頑強で穏健な人だと伝えられているがね。残念ながら、彼のお子さん達は若い頃にほとんど死んでしまって‥‥奥さんも、我が子らの運命を嘆いて亡くなったそうだよ」
「ぴぇ‥‥それじゃあ、残ったお子さんは‥‥」
「ここでは、それ以上は判らないねぇ‥‥リョンロートもカレワラの編纂はフィンランドでしていたからね」
説明を聞きながらでも、小さな博物館を閲覧するには大した時間もかからず。外に出た者達は、案内の女性に礼を告げる。そして、最後にイルマタルが質問を付け加えた。
「あの、ご好意に甘えついでに、お願いがあるんですけれど‥‥合唱団の方を紹介していただけませんか? お話を伺いたいんです」
「それなら、集会所まで案内するかい。皆きっと、ツグミの様に唄っているはずさ」
好意的な館員の後について行くと、やがて風に乗って美しいコーラスが聞こえてくる。
やがて集会所らしき大きな小屋に辿り着くと、練習中の老婦人達に女性が声をかけた。
「練習の邪魔をして、悪いね。フィンランドから、お客さんだよ」
「今のカレワラにない、話? そりゃあ、色々とありますよ」
白髪や白黒斑の髪を綺麗に纏めた老婦人達は、練習の時間を割くと昔ながらの湯沸かし器サモワールの蛇口を捻り、来訪者達に茶を振舞った。
「『カンテレタル』や『レンミンカイネン』‥‥特に『レンミンカイネン』について、聞きたいんだ」
身を乗り出して聞く透也に、老婦人達は楽しげに笑う。
「『元気なるレンミンカイネン、端麗なるカウコミエリ』に、あやかりたいかな?」
「そういう意味じゃなく‥‥」
頭を抱える透也を見て、ペンと紙を手にした本屋が苦笑する。
「見事に、遊ばれているな」
「そう見えるんなら、フォローしてくれ‥‥」
ひとしきり彼をからかって満足してから、古い乙女達は漸く本題に入る。
「死して冥府の境トゥオネラの川へ無残に打ち捨てられたレンミンカイネンの様に、レンミンカイネンの物語自身もバラバラの継ぎ接ぎである事は、ご存知?」
「‥‥え?」
目を瞬かせる透也に、イルマタルは老婦人の話に熱心に耳を傾け、一行へと説明した。
長い話の概略を述べれば、彼の物語はレンミンカイネンとカウコミエリ、それにヨウカハイネンといった複数の『英雄譚』を継ぎ合わせ、リョンロートが作ったのだという。
大きく分ければ、乙女キュリッキの略奪とロウヒの娘への求婚、そしてトゥオネラの川での死と蘇生が、レンミンカイネン。ロウヒの夫殺しと逃亡がカウコミエリ。魔法のサンポ奪回部分が、ワイナミョイネンと呪歌勝負をしたヨウカハイネンである。
ワイナミョイネンに関しても、始めはイルマタルから生まれた訳ではなく。母の胎内に30回の夏を留まったトゥリラスが父であり、イルマタルの存在はない。
イルマタルの膝に鴨が卵を産みつけ、それが割れて世界となった部分は、射落とされて海を漂うワイナミョイネンの膝に、鷲が産んだ卵。岬を作り、岸辺を作り、川や海底を作る『天地創造』も、本来はワイナミョイネンが成したという。
「リョンロートの創作は、全体の5%程と習ったんですけど‥‥凄いですね」
本来の物語を聞かされて唖然とするイルマタルに、老婦人は紅茶を傾ける。
「キリスト教の影響を、色濃く受けた為とは言いますが。真水に僅かでも塩を混ぜれば、それは塩水でしょう」
「つまり、カレワラは本来のカレワラではない‥‥と。まるで、謎かけのようですね」
百合が考え込み、総一郎も頷く。
「最終章で、父親なく産まれたマリヤッタの子に、罪を指摘されたワイナミョイネンの最後は‥‥覚えている?」
「銅の船を作り出して、出奔するんですよね。いずれ、必要とされた時に帰ってくると言い残して」
「ところが初めは、『大渦巻の喉の下、鯨の舌の曲がり角』へ、つまり冥府と進んだそうだよ。だが、詩人達は歌の最後に皆こう言うのさ。『だが彼は今もそこにいて、いつかここへ帰ってくる』ってね」
「その話は、皆知ってるの?」
ベスの問いに、老婦人達は首を横に振る。
「いいや。年寄りか、リョンロートの様にカレワラを繋ぎ合わせる学者先生くらいのもんかね‥‥ただ、覚えておくんだよ。呪歌はその全てを人に教えると、効力を失うのだからね。
さて、他に話はないかい? なければ、折角だから練習を聞いていくかい?」
「それはもう、是非」
総一郎や本屋が表情を輝かせて、答えた。
「‥‥で、どうだ?」
重杖に問われたシャノーは、珍しく不愉快そうに眉を顰めて窓の外へと視線を投げる。
「‥‥気配というか‥‥視線というか‥‥それは、感じるのです‥‥けれども‥‥」
その『気配』に気付いたのは、最初の夜のレストランだ。
纏わりつくような空気は感じるが、それは着かず離れず‥‥仕掛けてくる様子もない。
「不快ではあるが‥‥だが無用な争いをせずに済むならば、その方がいい」
髪を掻いて、Cardinalが小さく呟く。
やがて集会所から、不穏な空気を払拭するような、老成した見事なコーラスと弦の共演が聞こえてきた。