竜騎兵の鎧・ドラマCDアジア・オセアニア

種類 ショートEX
担当 菊池五郎
芸能 3Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 難しい
報酬 13.5万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 06/15〜06/21

●本文

 新作美少女ファンタジーRPG『竜騎兵の鎧』は、初回特典のオリジナルアニメDVDが話題を呼び、予約数が好調に伸びています。
 そこで、メーカー直販の特典としてドラマCDを付ける事になりました。後述する『竜騎兵の鎧』のストーリー概要に基づいたキャラクターを演じて下さる声優を募集します。


●『竜騎兵の鎧』オープニング概要
 主人公スサノオは、気ままな武者修行の旅を続ける流浪の剣士。その剣の腕前は“竜殺し(ドラゴンスレイヤー)”の称号を持つ程だ。
 ある日、深い霧の中に迷い込んでしまった彼は、女性だけの国“スイートルージュ王国”へ辿り着いた。世界のルージュのシェアの80%を占めるブランドを持つ国だが、その街中は閑散としていた。
 不審に思い、街中を調べ歩くスサノオは、司祭マーヤと出会う。マーヤは「あなたこそ、この国を救う救世主に違いない」とスサノオを城へと招いた。
 戸惑いながらもマーヤに連れられて城へやってきたスサノオは、謁見の間の玉座の前でひっそりと佇む祈りを捧げた姿の少女の石像と会う。
 マーヤは、この石像こそこの国の女王アリサだと説明した。

 スイートルージュには、かつてこの国に蔓延っていた魔物を封じた尖塔があった。
 いつの頃からか、サリアと名乗る闇の魔女がこの尖塔に現れ、魔物を解放して街を襲わせていた。
 女王アリサは闇の魔女サリアを討伐する為に国に仕える女騎士や女戦士を招集し、自身もこの国に伝わる破魔の剣“竜騎兵の剣”を携えて、尖塔へ乗り込んでいった。
 ‥‥しかし、女王アリサ以下、誰1人戻ってくる者はいなかった。
 それからしばらく経った後、闇の魔女サリア本人が石に変えた女王アリサを届けに城へ現れた。そして、送り込まれた女騎士や女戦士は、尖塔に封印されている魔物達を解き放つ贄として丁重に持て成している事を告げて去っていった。

 女王アリサを生身に戻すには、闇の魔女サリアを倒すしかない。しかも、虜の女騎士や女戦士はどんな酷い仕打ちを受けているか分からない。
 しかし、この国にはもはや街と民を守る最低限の兵しか残っておらず、また司祭を務めるマーヤの魔力といえども、闇の魔女サリアに勝てない事が、先日の対峙で思い知らされていた。

 そこへ現れたのが、“霧の結界”を越えてやってきたスサノオだった。
 霧の結界は女性だけの国スイートルージュへ男性を入れない為のものだが、その結界を越えられたという事は、スサノオがこの国を救う救世主の証だという。

 突然の申し入れだが、スサノオは二つ返事で受けた。
 すけべでええかっこしぃの彼は、麗しい女騎士や女戦士が囚われていると聞き、俄然やる気になっていた。それに、女王アリサの深い哀しみに彩られたその石像を見て、元に戻してあげたいと正義感が黙っていなかった。


●『竜騎兵の鎧』オリジナルストーリー概要
 マーヤよりスイートルージュに伝わる破魔の鎧“竜騎兵の鎧”を託され、その身に纏ったスサノオは、竜の返り血を浴びて魔剣と化した愛剣を携えて尖塔を昇ってゆく。
 尖塔に巣くう魔物達を一刀両断の元に切り捨て、スサノオは破竹の勢いで突き進んでゆく。
 途中、尖塔に封印されている魔物達を解き放つ贄として囚われている女騎士や女戦士達を助け出した。
 尖塔に封印されている魔物は、下はゴブリンやオーガから、上はレッサードラゴンやデビルまでおり、特にデビルは「人間の恐怖」を喰らい、封印されている魔物を次々と解き放っていた。
 女騎士や女戦士達は、恐怖を生み出す為に拷問を受けていたり、中には既に恐怖を喰われ、魔物に変えられてしまった女性もいた。
 スサノオは彼女達を助け、時には尖塔の入口まで送った。スイートルージュでは女騎士や女戦士は世襲制で、適正に関わらず、騎士の家系に生まれた者は騎士に、戦士の家系に生まれた者は戦士に就かなければならない。なので、中には泣き虫な女騎士や気弱な女戦士もいたからだ。

 そして遂に最上階へ辿り着き、闇の魔女サリアと相対したスサノオは衝撃の事実を知る事になる。
 ‥‥闇の魔女サリアは、女王アリサの双子の妹だった。
 サリアは生まれて間もなく、将来、王位継承争いの火種にならないよう秘密裏に処分されたが、死ぬ前に尖塔に巣くうモンスター達を統べるグレーターデーモンがその身体を奪い、育てていたのだ。
 そして闇の魔女としての力を付けた彼女は、自分を捨てたスイートルージュを滅ぼそうとしているのだ。
 もちろん、この事は秘密裏に処理されたので、女王アリサ以下、司祭マーヤですら知らない事だった。
 「スイートルージュに正義はない」と姉より奪った竜騎兵の剣と攻撃魔法で攻め立ててくる闇の魔女サリア。
 「あんたの受けた仕打ちは、確かに許される事じゃない‥‥しかし、人間は過ちを正す事が出来るし、彼女――女王アリサ――があんたと同じ仕打ちを受けるのは間違っているはずだ」とスサノオは自分の正義を信じて愛剣で斬り結ぶ。
 死闘の末、スサノオは闇の魔女サリアに憑依していたグレーターデーモンを倒し、彼女を救い出す。

 そして、闇の魔女サリアと共に城へ凱旋したスサノオは、女王アリサを元に戻して真実を話し、姉妹は17年ぶりに邂逅したのだった。

 スイートルージュに平和を取り戻し、名実共に救世主となったスサノオだが、一所で落ち着く性格ではないし、武者修行の旅も終わった訳ではない。
 マーヤや女王アリサ、そして光の魔女となったサリア、尖塔で助けた女騎士や女戦士達に引き留められるものの、彼はまた宛てのない流浪の旅へ発つのだった。


●『竜騎兵の鎧』主要登場人物
・スサノオ:24歳前後。二枚目半の流浪の剣士。竜殺しの称号を持つが、剣の腕前を磨く事には貪欲で武者修行の旅を続けている。すけべでええかっこしぃだが、正義感もあり、決める時は決めるタイプ。
・マーヤ:16歳。スイートルージュ王家に仕える若き司祭。母親の後を継いだばかりで司祭としての役目は不慣れだが、その能力は高く、スサノオを救世主として見出した。
・闇の魔女サリア:17歳。女王アリサの双子の妹。王位継承の争いの火種にならないよう、生まれて間もなく処分されてしまうが、グレーターデーモンによって一命を取り留め、闇の魔女として、そしてグレーターデーモンの依代として育てられる。グレーターデーモンに育てられた所為か、双子の姉より外見は大人びている。
・女王アリサ:17歳。女性だけの国スイートルージュ王国の女王。即位してまだ1年という事もあり、女王のしての責務に慣れようと、自分から動いて解決する行動力はある。


※本ゲームは18歳以上を対象としていますので、仕打ちを受けている女騎士や女戦士役、仕打ちを行っているモンスター役を担当する声優も18歳以上の方に限らせて戴きます。それ以外の役は18歳以下の方でも問題ありません。

※技術傾向:発声・芝居

●今回の参加者

 fa0745 ミーア・ステンシル(18歳・♀・小鳥)
 fa1431 大曽根カノン(22歳・♀・一角獣)
 fa1443 門屋・嬢(19歳・♀・狼)
 fa1526 フィアリス・クリスト(20歳・♀・狼)
 fa2469 比企岩十郎(34歳・♂・獅子)
 fa3159 妃蕗 轟(50歳・♂・竜)
 fa3280 長澤 巳緒(18歳・♀・猫)
 fa3502 水無月鈴(16歳・♀・小鳥)

●リプレイ本文


●Track1.スサノオとマーヤ
「宛てのない武者修行の旅の途中だし、可愛い女の子との出会いがあればそれでOK! ‥‥なんだけど‥‥相棒ぉ、勘弁してくれよぉ」
 恨みがましい男性の声が辺りに響く。ちょっとボサボサ気味の髪に、どこか憎めない優男風の顔の男性の名はスサノオ、愛剣の深紅のバスタードソードが倒れる方向へ進む、剣の向くまま気の向くまま、武者修行の旅を続ける流浪の剣士だ。
 深紅の刀身は地上で最強のモンスター、ドラゴンの返り血を浴びて紅蓮に染まり、鋼鉄の如き強度を持つドラゴンの鱗すら斬り裂く魔力を帯びている。そう、スサノオの剣の腕前は、“竜殺し(ドラゴンスレイヤー)”の称号を持つ程だ。
 そこは前に伸ばした自分の腕すら霞んで見える濃霧が立ちこめていた。お陰で時間の感覚が麻痺し、何時間、この濃霧の中を歩いたか分からない。幸い、前の街まで美女揃いのジプシー一座を護衛する仕事を請けていたので、当面の保存食や路銀には事欠かないが。
「相棒が可愛い娘のいる場所を外した事はねぇし。しゃぁない、もう少し進んで‥‥ん? ‥‥向こうの方が霧が薄い‥‥街か!?」
 とはいえ、こんなところで立ち往生するのも癪なので、気を取り直してバックパックを背負う。すると濃霧が嘘のように晴れている方向を見付け、駆けてゆくと、やがて石造りの街並みがスサノオの目の前に広がった。奥には小さいながら白磁の城も見える。
「綺麗な街なのに誰も歩いてないなんて‥‥門番もいなかったし、王都の割に随分と無防備だぜ」
 メインストリートとそれに繋がる小道は石畳で舗装されている。地面が剥き出しの一国の王都も少なくない。この街が豊かである事を示していた。だが、昼日中だというのに人っ子1人歩いていないのが解せない。人の気配はあるが、建物の中で息を潜めているかのようだ。
「それは、この国には最早、門番に割ける程の兵も残っていないからです」
 スサノオの感想に女性の声が答える。スサノオは反射的に愛剣を抜いた。
 深紅の刀身の先には少女の姿があった。春の日射しのような蜂蜜色の髪をポニーテールに結い、翠玉の如き瞳はスサノオを見据えている。歳は17、8歳くらいだろうか。古典的で重厚な法衣に身を包んだちょっと気の強そうな美少女だった。
「あ、悪ぃ。こんな可愛い娘だとは思わなかったんでね」
「か、可愛い!? 私がですか!?」
「(お! 初々しい反応。いいねぇ、こういう娘)もちろん、この街を2人っきりで案内してもらえたら最高だな」
 スサノオは笑い掛けながら、流れるような動きでバスタードソードを鞘に収める。「可愛い」と言われた少女は頬を桜色に染めながら、その動きに見取れた。
「案内したいのは山々ですが、この街、いえこの国“スイートルージュ王国”は今、滅亡の危機に瀕しています。男性を拒絶する為の“霧の結界”を越えてやってきたあなたは、この国を救って下さる救世主に間違いありません!」
「俺が救世主!? 滅亡の危機に瀕しているって‥‥えーと」
「私はこの国の司祭でマーヤといいます。こちらへ‥‥あなたに会わせたい方がいます」
「マーヤ、ね。俺はスサノオ、よろしくな!」
 マーヤの肩に馴れ馴れしく手を回し、ウインクを1つ、自己紹介するスサノオだった。

 スサノオはマーヤに案内され、城門をくぐり、謁見の間へと通される。
 荘厳な玉座に傍らには、眉を八の字に歪め、悲愴めいた表情で祈りを捧げる美少女の石像が、場違いよろしくひっそりと佇んでいた。花飾りをあしらったベールと一体のティアラ、生地であればさぞ柔らかいであろうフリルで彩られたドレスから、高貴な少女を象った石像だと見て取れたが‥‥。
「ただの石像ではありません。闇の魔女サリアによって石に変えられた、この国を治める若き女王アリサ様です‥‥」
 マーヤは切々とスイートルージュの現状を語る。
「この国はルージュを生産し、輸出する事で潤っている平和な国でした。しかし、1ヶ月程前、サリアと名乗る闇の魔女が、かつてこの国に蔓延っていたモンスター達を封じた尖塔の封印を解き始めたのです。女王アリサ様は、闇の魔女サリアを討伐する為に、スイートルージュ中の女騎士や女戦士を招集し、ご自分もこの国に伝わる破魔の剣“竜騎兵の剣”を携えて尖塔へ乗り込んだのですが‥‥闇の魔女サリア自らが、このようなお労しいお姿に変え、送り届けてきたのです」

『おーっほほほほ、女王アリサをわたくし、闇の魔女サリアが直々にお届けに上がったわ。光栄に思いなさい』
『闇の魔女サリア!? 嗚呼‥‥女王アリサ様の御身が石に‥‥』
『そうそう、女王アリサと一緒にわたくしの家へ土足で入った女騎士や女戦士は、尖塔に封印されていたモンスター達が丁重に持て成していますのよ』
『‥‥どうして、どうして私の癒しの魔法で元に戻らないのです‥‥』
『スイートルージュの司祭の腕がこの程度とは‥‥わたくしを封じた代の司祭と同等の力を有していれば、挨拶の1つもしようと思いましたが‥‥あなたは女王アリサのように石くれに変える価値もございませんわね。せいぜい、女王アリサの石像が埃にまみれて穢れないよう、1日3回洗い清めながら、その度に自分の無力さを思い知り、悲嘆にくれると良いですわ、おーっほほほほ!』

 マーヤが瞼を閉じると、女王アリサの石像が闇の魔女サリアに送り届けられた日の事を鮮明に思い出す。去りゆく高笑いは未だに耳にこびり付き、寝ても覚めてもマーヤを嘖む。
「女王アリサ様と一緒に尖塔に乗り込んだ女騎士や女戦士達は、尖塔に封印されているモンスター達を更に解き放つ贄として酷い仕打ちを受けているそうです。石化の呪いを掛けた闇の魔女サリアを倒せば、女王アリサ様は元のお姿に戻るはずです。救世主スサノオ、女王アリサ様と彼女達を救って戴けませんか!?」
「うーん、当面の路銀は足りてるから、別の報酬を前払いでもらいたいんだけど、それでいいかな?」
「ほ、報酬ですか!? 私が前払いで払えるものであれば‥‥」
 ただで請けてもらえるとは思っていなかったが、「前払い」という言葉にマーヤは困惑の色を隠しきれない。
「ああ、勝利の女神の祝福は、今じゃないともらえないからな」
「ん‥‥んん‥‥」
 スサノオはマーヤの身体を強引に抱き寄せると、その唇を自らのそれで塞ぐ。それは長い長い大人のキス。
 離れたスサノオの唇の行方をしばし目で追った後、マーヤは自分が身に着けていた蒼い小さな水晶の付いた首飾りを外し、スサノオへ渡す。
「護り石の首飾りです、私の代わりにあなたを護ります‥‥ですから、あの‥‥必ず生きて戻って下さい」
「俺は女の子との約束を破った事がないのが唯一の自慢でね」
「過酷な戦いに赴く救世主に、“竜騎兵の鎧”の祝福を‥‥」
 マーヤがそう言うと、女騎士が金縁に彩られた蒼いプレートメールを運んできた。竜騎兵の剣と共にこの国に伝わる破魔の鎧竜騎兵の鎧だ。
 スサノオは女騎士に手伝ってもらい、鼻の下を伸ばしながら竜騎兵の鎧へと着替える。素早さを売りとしており、金属製のブレストアーマーを愛用しているが、竜騎兵の鎧は軽量化の魔法が掛かっているのだろう、ブレストアーマーよりも軽かった。
 スサノオの身体付きは精悍とは言えないが、よく見れば無駄のない引き締まった筋肉の付き方をしており、マーヤや女騎士達は内心、感嘆の声を漏らしていた。


●Track2.セフィアと黄色い朝焼け騎士団
 城の背後には頂きに暗雲が立ちこめる尖塔が聳え建っていた。
「マーヤやアリサがあれだけハイレベルに可愛いんだ。囚われている女の子達もみ〜んな美人揃いに違いない。行くぜ、相棒!」
 腰に差した愛剣の鍔の部分を軽く叩いて発破を掛けると、スサノオは観音開きの扉を押し開けた。
「まぁた、性懲りもなく、闇の魔女サリア様を倒しにやってきたかブヒ?」
「いきなりオークのお出迎えとはついてないな。ラミアとかサッキュバスとか、美女モンスターをお願いしたいぜ」
 マーヤに説明された尖塔の内部構造を元に1階を進むと、ゴブリンやコボルトの集団を率いたオークと出会した。スサノオは愛剣を抜きながら残念がる。
「減らず口を叩けるのは今のうちだけだブヒ。我が黄色い朝焼け騎士団の実力、思い知るが‥‥」
「その黄色い朝焼け騎士団とやらは、残るはてめぇだけだぜ?」
「人(?)が説明している時は黙って聞くのがお約束ブヒ! それを正義の味方自らが破るとは‥‥ここは戦略的撤退ブヒ!!」
 コボルトやゴブリンが何匹いようと、竜殺しの称号を持ち、竜殺しの剣を携えるスサノオの敵ではない。得意げに前口上を語っている間にスサノオは全て倒してしまい、オークは慌てて逃げ出した。

『こんな格好‥‥恥ずかしくていやです‥‥もう止めて下さい‥‥』
『別にいいブヒ。その代わり、この犬っころが我ら黄色い朝焼け騎士団の今日の晩飯になるだけブヒ』
『そ、その子だけは‥‥ううっ、分かりました‥‥』
 1階で囚われていた女騎士を救い、2階へ上がってしばらくすると、女性の悲鳴が聞こえてくる。贄の女騎士か女戦士のようだが、仕打ちをしているは1階に現れた黄色い朝焼け騎士団のオークのようだ。
(「なんて素敵な眺めなんだ〜」)
 スサノオが気配を殺して声のする部屋を覗くと、金髪を腰下まで伸ばしたストレートロングの女戦士セフィアが、首輪を付けられ、四つん這いにされていた。
 セフィアは弓戦士だろう、傍らに愛用のロングボゥと矢を射るのに邪魔にならない胸当てが打ち捨てられている。今のセフィアは切り裂かれ、布切れ同然となった服一枚の姿だ。一見、華奢な身体付きだが、セフィアの悩みの種である発育が良すぎる胸は、四つん這いになると谷間がより強調される。
 黄色い朝焼け騎士団のオークはボーダーコリーの首を持ち、グツグツと煮え立つ大鍋へ入れようとしている。このボーダーコリーはセフィアの相棒で、体のいい強要材料だ。
「じゃぁ、相棒に何をして欲しいか聞いてみるブヒ」
『先ずはお手だワン』
「‥‥お、お手‥‥」
 黄色い朝焼け騎士団のオークがボーダーコリーに聞くと、驚いた事にしゃべった。魔法で操られているようで、セフィアは唇を噛み締めながら、四つん這いの格好のままオークにお手をした。
『次はチンチンがいいワン』
「ち、チンチン!? ‥‥う‥‥く‥‥はい‥‥チンチン‥‥です‥‥」
 オークに鎖を引っ張られ、セフィアは苦悶の悲鳴を上げ、涙目でチンチンのポーズを取る。
『そうそう、家の中で飼うならおしっこの躾もしておかないといけないワン』
「お、おトイレ‥‥」
「それをやっちゃおしまいだぜ!」
 オークが鎖を引っ張ってセフィアを奥へ連れていこうとすると、スサノオが部屋へ雪崩れ込み、オークの手からボーダーコリーを剣の腹で弾き、救い出す。
「また救世主かブヒ!? これだから救世主と言う奴は荒っぽいから嫌ブヒ。もっと平和的に解決できないかブヒ?」
「またって、それはこっちの台詞だ! それに平和的解決って何だよ?」
「しりとりブヒ! 我から行くブヒ! 神官!」
「んが付いたからお前の負けな」
「しまったブヒ!? 覚えておくブヒー!」
 いきなり自爆したオークは、逃げ出してゆく。
「大丈夫かい? 今助けるからな!」
「はい、私もこの子も大丈夫です」
 スサノオは愛剣で首輪の鎖を断ち切り、セフィアの戒めを解いた。すると、ボーダーコリーがスサノオの手を放れ、セフィアへと走り寄る。セフィアは恋人のように愛おしく抱き締めた。
「けど、この子にだったら躾られてもよかったかな?」
 セフィアの首筋には首輪の擦れた痕が痛々しく、ボーダーコリーが頻りにぺろぺろ舐める。くすぐったそうに笑いながら、本当は争いを好まず、森の中で動物達と過ごす心優しいセフィアは、操られていたとはいえ相棒に躾られた事で逆に人間の動物への躾について考えさせられたようだ。


●Track3.ユーリィとリリン
 4階はリザードマンの戦士やヘルキャットといった下級デーモンなど、中堅どころのモンスターが跋扈していた。それでもスサノオの破竹の勢いは止まらない。

『ん‥‥あぁぁ‥‥リリン‥‥そこはダメ‥‥んっ、あああっ』
『ごめんなさいごめんなさい、ユーリィ様‥‥でも、身体が言う事を聞かないんです‥‥私もこんな事、したくありません』
『気をしっかり持って‥‥っく、はぁ! その、モンスターを引き離し‥‥ふううっ、ひゃぁぁ(ダメ‥‥リリンの細く細かい指先が、私の胸やおへそ、下腹部に蠢いて‥‥早く抜け出してこのモンスターを‥‥でも‥‥でもぉ‥‥)』
 その部屋の門番だったリザードマンの戦士を深紅の閃光の元に一撃で仕留めたスサノオの耳に、甘ったるい女性の嬌声とそれに似つかわしくない、ただひたすら謝る涙声が聞こえてくる。
(「点と線!?」)
 スサノオも中の様子に驚きを隠せない。かつては祭壇だったのだろう、今は石の寝台として使われているその上に、艶やかな長い髪だけを肢体に絡ませて横たわる女騎士ユーリィと、ユーリィの身体を愛撫する女戦士リリンの姿があった。
 羽根飾りの付いた兜や鋼鉄製のブラ、前垂れやロングブーツが寝台の下に落ちており、それはユーリィの装備のようだ。しかし、リリンの装備している鎧はユーリィのビキニアーマーの露出の比ではなく、小柄だが出ているところは出ている身体の要所を覆う面積が最小限度に留められ、文字通り“点”で隠し、それらを“線”で結んだだけの、鎧として機能しているかどうか分からない代物を、あどけなさの残る美少女が纏っているのだ。
 ただ、点を結ぶ線の中心、リリンの鳩尾辺りにある禍々しい宝石と、その露出の割に二の腕まで覆う無骨な籠手が不釣り合いだ。
「もう、ユーリィ様を傷つけるのはやなんです‥‥もうやなのに‥‥んん!」
「‥‥ん! うぐ‥‥んぷ、んむむぅ‥‥はぅうぅ(‥‥リリンの唇、柔らかくて美味しい‥‥このまま私、堕ちて‥‥)」
 涙声を上げて嫌がっているのに、リリンの身体は意志に反して、ユーリィの喉元からおへその辺りまで、人差し指をなぞるように這わす。そして、そのままユーリィの唇を奪ってしまう。
 2人の唇から艶かしい吐息が漏れる。ユーリィは石の寝台に転がる愛用の槍を掴み、反撃しようとする度に、リリンの指が身体中を蹂躙するかのように這い、快感の虜となる。ユーリィ自身元々少し百合気味なので、その精神は快楽によって磨り減り、リリンの触れるだけの軽い接吻に満足できずに自ら深いキスへ変えてしまうくらい、いつモンスターに喰われ、同化してもおかしくないまでに追い詰められていた。
「キスは嫌がる娘にするモンじゃないな!」
(「竜騎兵の鎧!? じゃぁ、この人が救世主‥‥この人を倒せば、もうやな事しなくてすむんだよね‥‥」)
「うぉっと!? マジか!?」
 助けに来たはずのスサノオへ、リリンは自分の背丈程はあろうか幅広のグレートソードを振るう。その空気を切り裂く唸り声が威力を物語っている。
「救世主を倒さないと私が助からないんです、許して下さい」
 涙ながらにそう言い、グレートソードの唸り声は止まらない。型や流儀はデタラメで、ただただ力任せに振り回しているだけなので、スサノオも間合いを取って回避に専念する。空振りしたグレートソードの刃が壁や床に当たる度に炸裂音が轟き、小さなクレーターが出来る。
 スサノオがリリンを操っているモンスターを見定めると同時に、リリンの動きも鈍くなる。スタミナ切れのようだ。その瞬間を見逃さず、スサノオは深紅のバスタードソードを寸分違わず鳩尾の宝石へ叩き込む。
 すると、点と線の鎧は籠手ごと崩壊していった。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「いや、いいって、悪いのは君じゃなく、モンスターだったんだからな(えっへへ〜、役得役得♪)」
 その場に泣き崩れ、号泣するリリンの肩に手を置いて慰めるスサノオ。リリンはスサノオの胸の中に飛び込んだ。この時ばかりは竜騎兵の鎧の所為で胸の感触は味わえないが、肉感的なお尻の方は堪能できた。
「‥‥っいやぁぁぁっ!!」
「ふぎゃ!?」
 次の瞬間、天罰よろしく、死角から強烈なビンタ音が迸り、スサノオは錐揉み状に吹き飛んだ。
「ユ、ユーリィ様、この人は救世主ですけど‥‥」
「す、すみません! 痛かった‥‥ですよね?」
 スサノオがマーヤより与えられた回復魔法の効果を持つアイテムで意識を取り戻し、スサノオを敵だと勘違いしたユーリィに、リリンが説明する。
「らいじょうぶらいじょうぶ」
「(あっ‥‥私、男の人は苦手なのに何で‥‥)救世主様‥‥あなたなら女王をこの国を救えると信じています」
 スサノオの頬には痛々しい赤い紅葉がくっきりと浮かび上がっている。優しくさすり、そっとキスを落とすユーリィだった。


●Track4.さらば黄色い朝焼け騎士団!?
 怒濤の快進撃を見せるスサノオは、遂に5階へと足を踏み入れる。闇の魔女サリアのお膝元だけあり、住まうモンスターも上級デーモンを始め、彼らのペットであるヘルハウンドやサーベルタイガーなど、強敵揃いだ。
「マーヤが側にいてくれる感じがあるからあまり使いたくねぇが、ここで温存しておくのもなんだし、可愛子ちゃん達の為だ」
 スサノオも苦戦は免れまい。今まで温存していた、マーヤからもらった使い捨ての攻撃魔法のアイテムを惜しみなく使い、負傷を減らして駆け抜けてゆく。

『そこは‥‥駄目ですっ!』
『ダメといっても見えるのは時間の問題だブヒ』
『見ないでっ! オークなんかに見せたら末代までの恥です!』
(「またあのオークかよ!? 闇の魔女サリアの配下は、深刻な人材(?)不足みてぇだな」)
 6階へと続く階段の前の広間では、両腕を頭の上で拘束され、柱に括り付けられて囚われた女戦士シャナと、しつこくスサノオの先回りをする黄色い朝焼け騎士団のオークの姿があった。
 オークがけしかけたスライムはシャナの足下から這い上がり、全身をまさぐってゆく。シャナはブレストプレートを始め、籠手やブーツに身を包み、露出はそれ程多くなかったが、ネトネトとスライムが這いずり回ると、その部分の防具が融けていき、太股や下腹部、括れた腰や水蜜桃のような胸が露わになって行く。
「闇の魔女サリア様がお作りになられた、特別製のスライムだブヒ。鎧や服は融かすが、人体には影響ないブヒ」
「‥‥う、うう‥‥なに‥‥これ‥‥」
 勝ち気で男勝りの性格のシャナはオークを睨め付けながら身を捩り、出来るだけ身体を見せないようにする。しかし、スライムが這ったところから、今まで感じた事のない未知の衝動に思わず声が震える。
「気持ちいいブヒ?」
「‥‥気持ちよく‥‥なんて‥‥はぁああ〜‥‥」
 オークが楽しそうに顔をにやつかせて聞いてくる。それが快楽、気持ちいい事に気付くのに、シャナはしばし、時間が掛かった。思わず喘ぎ声が漏れる。
 だが、一度肉体が悦びを知ってしまうと、その何とも言い難い、もどかしい快楽が精神を一気に蝕む。
「さっきの勢いは何処に行ったブヒ?」
「‥‥ぅくぅぅぅぅ‥‥もう、駄目です‥‥女王アリサ様‥‥い‥‥いい‥‥」
 快楽へ堕ちそうになるのを必死に堪えていたシャナだが、甘い疼きにその吐息は熱を帯び、理性のたがが外れる寸前だ。発せられたのは女王アリサへの謝罪の言葉ではなく、快楽に身を委ねる歓喜の一言だった。
「あーれー、怪物がー、助けてー」
「せっかく良いところなのに、邪魔するのは誰だブヒ?」
 オークの耳にちょっと野太い女性の声が聞こえると、深紅のバスタードソードを持った女戦士が躍り込んでくる。
「この剣に見覚えはあるわよね☆」
「それは救世主の‥‥ブヒ!? 我が黄色い朝焼け騎士団を壊滅させるとは、さっすが救世主だブヒ。その名は末代まで讃えられ‥‥」
「讃えられなくていいよ」
 オークが油断した隙に、女戦士に変身していたスサノオは一刀両断する。ここにスサノオを度々苦しめた黄色い朝焼け騎士団は壊滅した。

 最後の攻撃魔法でスライムを焼き尽くすと、シャナの身体を竜騎兵の鎧に付いているマントを外してくるむ。
 改めてまじまじと見ると、綺麗な黒髪を湛えた掛け値なしの美女だ。
「スサノオ様☆ ボク、スサノオ様と一緒に闇の魔女サリアと戦います!」
「でも、その装備じゃ‥‥」
「スサノオ様はこの国の為に戦っています。ボクも何かお手伝いしたいんです!」
「‥‥分かった、一緒に戦おう」
 目覚めたシャナは、自分を救ってくれたスサノオに一目惚れし、最後の戦いへの同行を申し出る。しかし、シャナの防具はスライムに融かされ、愛剣1本のみ。それでは無謀だとスサノオは反対するが、シャナは頑として譲らない。最後はスサノオが折れ、竜騎兵の鎧とセットになっている“竜騎兵の盾”を渡し、一緒に最上階への階段を上っていった。


●Track5.闇の魔女サリア
 闇の魔女サリアは、最上階にあつらえた玉座に腰掛けていた。肉感的なボディラインを露わにした赤黒いブラとパンツに、黒いハイニーソックスとスリーブ、マントを着けただけの挑発的な服装に、手には悪魔の翼を象った杖を携えている。
 その傍らには、女王アリサが闇の魔女サリアを倒す為に使った、刀身の中心に蒼いラインの入った竜騎兵の剣が突き刺さっている。
「待たせたな闇の魔女サリア、決着を付けに来たぜ!」
「わたくしの元まで辿り着くとは、流石スサノオ。見事なものね。どこまでわたくしを楽しませてくれるのかしら?」
 スサノオが愛剣を構えて姿を現すと、闇の魔女サリアは挨拶代わりに黒炎弾を放つ。黒い炎の塊はスサノオに当たる直前で霧散してしまう。続けて黒雷弾を放つが、黒い雷撃もやはりスサノオに当たる直前に霧散する。竜騎兵の鎧が魔法を無効化しているのだ。
「スイートルージュに正義はない! 我が姉アリサより奪いしこの竜騎兵の剣でお前を倒す!」
「姉!? 女王アリサ様が闇の魔女サリアのお姉様!?」
 闇の魔女サリアはすっくと立ち上がると、まるで翼で滑空するかのように飛来し、スサノオの愛剣と竜騎兵の剣で切り結ぶ。
 思い掛けない真実に、シャナは動揺を露わにする。
「そう、わたくしは女王アリサの双子の妹。生まれて間もなく、王位継承争いの火種にならないよう秘密裏に処分され、グレーターデーモンに今日まで育てられたわ」
「闇の魔女サリアのさっきの動きはグレーターデーモンの力‥‥スサノオ様、竜殺しの剣でも、実体化していないグレーターデーモンを倒す事はできません。ここはボクに任せて下さい!」
「分かった! ‥‥あんたの受けた仕打ちは、確かに許される事じゃない‥‥しかし、人間は過ちを正す事ができるし、女王アリサがあんたと同じ仕打ちを受けるのは間違っているはずだ!」
 鋼鉄同志がぶつかり合い、軋む音を立てながら、鍔迫り合いの状態で闇の魔女サリアは自分の生い立ちを語る。
 シャナにグレーターデーモンを倒す策があるようで、スサノオはできるだけ闇の魔女サリアを引き付けるよう動く。グレーターデーモンの力を有する闇の魔女サリアは、その剣技も一流で、スサノオは切り結ぶので精一杯だ。
「緋焔斬!」
 その時、精神を集中させ、電光石火の如き速度で敵の急所のみを突くシャナの十八番が炸裂する。シャナの愛剣が、闇の魔女サリアの手から竜騎兵の剣を弾いた。
「お前も女王アリサ同様、石くれに変えてあげるわ!」
「シャナ!?」
「ボクの事は‥‥いいから‥‥闇の魔女サリアをたお‥‥し‥‥て‥‥」
 闇の魔女サリアが魔法を唱えると、シャナの頭上から黒い稲妻が落ちる。悲鳴を上げるシャナの身体は、瞬く間に足下から色彩を失い、灰色く濁り固く冷たくなってゆく。スサノオへの最後の言葉を言い終える前に、身体を仰け反らせ、苦悶の表情を浮かべた一体の石像と化してしまう。
 闇の魔女サリアは、シャナ目掛けて無数の黒風刃を放つ。石像が砕けてしまえば、シャナは二度と生身に戻る事は出来なくなる。
 スサノオはブーメラン状の黒い風の刃からシャナの石像を身を挺して護り、竜騎兵の鎧によって黒風刃を無効化する。
 だが、目の前に闇の魔女サリアが迫り、鋭く伸びたグレーターデーモンの鉤爪が振り下ろされる!
『闇の魔女サリア、私はあなたには敵わない‥‥でも! この人を護る事は出来る!』
 玉座の前で祈りを捧げるマーヤの想いが奇跡を起こした。マーヤの首飾りが致命打を防いだのだ。
「今だ! マーヤ! シャナ! 俺に闇の魔女サリアを救う力を!」
 スサノオはマーヤの首飾りに鉤爪を引っかけたまま動けない闇の魔女サリア目掛けて、竜騎兵の剣で貫く。
 最上階に、塔全体にグレーターデーモンの最期の咆吼が響き渡る。
 だが、同時にスサノオの腕の中に、闇の魔女サリアの身体が崩れてきた。
「‥‥俺は闇の魔女サリアを殺してしまったのか‥‥ん? 竜騎兵の剣と鎧が共鳴している!?」
「ありがとう、スサノオ‥‥」
「スサノオ様ぁ!」
 落胆するスサノオの目の前で、竜騎兵の剣と鎧、盾から温かい光が溢れ出す。
 すると、闇の魔女サリアが息を吹き返してぎこちない笑みでスサノオへお礼を述べ、みるみる本来の色を取り戻したシャナが後ろから抱き付いたのだった。


●Track6.エンディング
 スサノオは、シャナと、闇の魔女から解放され、光の魔女となったサリアと共にスイートルージュの街へ凱旋した。
「あなたとわたくしは双子の姉妹なのです。わたくしは王位継承争いの火種にならぬよう、密かに処分されました。それを知った時、わたくしはあなたを恨みましたが、そこにいるスサノオに救われたのです」
 光の魔女サリアは女王アリサの石化を解くと、自らの口から真実を話し、姉妹は17年ぶりに邂逅した。

 数日間、祝福の宴が催され、その主役だったスサノオは、夜遅くスイートルージュの街の入口にいた。
「スサノオ様、黙って出ていくなんて水臭いですよ」
「シャナ!? ははは、悪ぃ、ここは俺みてぇな風来坊には居心地が良すぎるんだ」
 黙って出ていくつもりだったが、そこに待っていたのはシャナだった。いや、シャナだけではない、アリサとサリア、マーヤとユーリィ、セフィアとボーダーコリー、リリンの姿もあった。
「丁度、シャナが武者修行の旅に出たいと申し出ていましたので、スサノオ様に同行させて戴こうかと」
「これからも一緒だよ、スサノオ様」
「ははは‥‥お手柔らかにな」
 本当は自分が一緒について行きたいが、マーヤは司祭、このスイートルージュを女王アリサや光の魔女サリアと共に護っていく使命がある。だからこそ、自分の気持ちを殺して、シャナの武者修行の旅を許可したのだ。
 スサノオはシャナと共にスイートルージュを旅立ってゆく。新たな出会いを求めて‥‥。


●CAST
 スサノオ:妃蕗 轟(fa3159)
 司祭マーヤ/女騎士ユーリィ:長澤 巳緒(fa3280)
 闇の魔女サリア/グレーターデーモン:門屋・嬢(fa1443)

 女戦士セフィア:ミーア・ステンシル(fa0745)
 女戦士リリン:水無月鈴(fa3502)
 女戦士シャナ:大曽根カノン(fa1431)

 黄色い朝焼け騎士団のオーク/ナレーション(台詞以外の文章全て):比企岩十郎(fa2469)