Blue Lightning―�Uヨーロッパ
種類 |
ショート
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担当 |
菊池五郎
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芸能 |
4Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
16.5万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
10/10〜10/14
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●本文
■『Blue Lightning』概要
『Blue Lightning』はイギリスで制作された、ロボットをフルCGで描くロボットアニメです。
ヒロイン・アルティアナ役に、イギリスを中心に活動しているマルチタレントのリュシアン・リティウム(fz0025)を起用しています。
■プロローグ
火星開拓世紀(=F.C.=Frontier Century)23年。テラフォーミングが成功し、人類の住まう第2の惑星となった火星へ、地球より北方系、東方系、極東系の3つの陣営に分かれて入植者を送り始めて23年。
極冠部の永久凍土が融解して地表の大半が海と化し、アフリカ大陸程度しかない実用に足る土地を巡り、各陣営はより広大な入植地を手に入れようと開拓を押し進め、火星は各陣営の入植者達による紛争の渦中にあった。
それはここ、北方系の陣営が入植した島、ネオ・グレートブリテンでも起こっていた。
各陣営は、『Flamberge(フランベルジェ)』と呼ばれる、全長17m前後の人型兵器を競って配備し、紛争へ投入した。
入植が始まったばかりの火星は不整地が多く、車両での踏破が不可能な地形の作業用に開発されたのが、二足歩行型開拓機『Zwihander(ツヴァイハンダー)』である。
FlambergeはZwihanderを戦闘用に特化した兵器だ。Zwihanderが基本的に1人乗りなのに対し、Flambergeはメインパイロットとサブパイロット兼オペレーターの2人乗りで、陣営にもよるが北方系ではFlamberge3機で1小隊とし、各入植者達の開拓する各地域へ配備され、安全を確保していた。
中でも“Blue Lightning”小隊は連戦連勝を続け、“青い稲妻”の名を聞けば他の陣営のFlamberge乗り達は震え上がり、北方系の入植者達は元気付けられ、憧れた。
東方系の小隊の待ち伏せ(アンブッシュ)を受け、壊滅的な被害を受けたBlue Lightning小隊だったが、生き残ったFlamberge指揮官機『エクスカリバー』のオペレーター、アルティアナ(CV:リュシアン・リティウム)が護るべきコミュニティの入植者から隊員を募り、小隊を立て直してコミュニティの危機を救った。
入植者達から感謝され、隊員達はしばしの休息をもらう。買い物をする者、パブで一杯引っ掛ける者、芝生に寝ころんで昼寝をする者――コミュニティ内で思い思いにくつろぐ。
しかし、入植紛争が未だ終わっていない今、束の間の休みは次の指令によって中断される。
このコミュニティからそう離れていない海岸沿いに、東方系の陣営がミサイル基地を急ピッチで建設しているという偵察の情報が入った。東方系の陣営の上陸は阻止しているものの、ミサイル基地の建造を許してしまえば、防衛が一層厳しくなる。
ミサイル基地の破壊がBlue Lightning小隊の今回の任務だ。
■各陣営
・北方系:ヨーロッパを中心とした入植集団。東方系と対立し、極東系とは中立。
・東方系:ロシアを中心とした入植集団。北方系・極東系と対立。
・極東系:アジアを中心とした入植集団。北方系・東方系共に中立。
※各陣営は入植地に『コミュニティ』と呼ばれる街を作り、開拓を進めている。コミュニティには買い物施設を始め、病院から学校、パブまで、一般的なイギリスの街にあるものは全て有している。
■入植した人々
・Flamberge乗り:基本的に軍人。各陣営よりFlambergeを与えられて小隊へ編成され、各入植地の警備に当たる。他の陣営の者が混ざる事は少ないが、中立の陣営であれば協力していてもおかしくない。
・入植者:基本的に民間人。入植の為に地球から来て間もない者もいれば、入植が始まって23年が経っており、火星生まれ・育ちの2世代目も登場している。14歳以上であればZwihanderの基本的な操縦技術は学校で習うので、希にいきなりFlambergeに乗って敵Flambergeを撃墜してしまう逸材が現れる事もある。
・傭兵:個人でFlamberge、ないし戦闘用に改造したZwihanderを所有し、小隊が配属されないような入植地を有償で警備する。また、腕の立つ傭兵は自分を各陣営に売り込み、小隊へ編成されている事もある。傭兵は対立・中立関係なく、どの陣営にもいる。
■Flamberge
北方系では基本的にFlamberge3機で1小隊としている。
・エクスカリバー:指揮官機。基本性能と汎用性は高いが、その分コストも掛かる為、原則1小隊に1機しか配備さない(最前線から遠い小隊は配備されない事もある)。
火力:B 白兵:B 防御力:B 機動性:C 索敵能力:C 故障率:A
武装:レーザーランチャー、レーザーソード、シールド
・アロンダイト:支援機。中距離〜遠距離火力支援を主任務として開発され、射程距離と火力は抜群。その分、白兵戦能力や機動性を犠牲にしている。
火力:A 白兵:E 防御力:C 機動性:D 索敵能力:E 故障率:D
武装:ロングレンジレーザーキャノン×2、9連装ミサイルランチャー、連装バズーカ
・アスカロン:白兵機。白兵戦に特化した装備になっており、射撃武器はほとんど装備していない。
火力:D 白兵:A 防御力:B 機動性:C 索敵能力:D 故障率:C
武装:レーザーナイフ、レーザーソード、レーザーグレイブ、シールド、グレネード(榴弾)
・ガラティン:隠密機。ステルス機能を搭載した機体で、破壊工作や潜入任務を行なう。ステルス機能を実現する為に防御力を犠牲にしている。
火力:D 白兵:D 防御力:E 機動性:A 索敵能力:B 故障率:B
武装:ガトリングガン、レーザーナイフ、スモークディスチャージャー(煙幕)
・イゾルデ:偵察機。高出力センサーや通信指揮システムを搭載し、索敵を行う機体。偵察機なので戦闘力はかなり低い。
火力:D 白兵:E 防御力:D 機動性:B 索敵能力:A 故障率:B
武装:マシンガン、レーザーナイフ、ECM
※この他、Flambergeを3機運搬できるホバー指揮車両『クエスティングビースト』がある。
※これらのFlambergeの名前は北方系に配備されているものであり、東方系・極東系では呼び方が変わる。
・Zwihander:開拓機。戦闘能力は皆無だが、頑丈で壊れにくさはピカイチ。場合によっては武装し、自衛に使用している入植地もある。
火力:E 白兵:E 防御力:D 機動性:E 索敵能力:E 故障率:E
武装:火炎放射器、削岩用ドリル、粉砕用ハンマーなど
・換装パーツ
ライフル(実弾)×1(火力+1)
腕部固定式4連装ハンドキャノン×1(火力+1 機動性ー1)
射出グレネード×2内蔵シールド×1(防御力+1)
閃光グレネード(榴弾)×3
■成長傾向
芝居・発声
●リプレイ本文
●A momentary holiday
「前任の隊長に代わり、代理隊長に就任したクルーガーだ」
筋骨隆々な隻眼の紳士が、ホバー指揮車両『クエスティングビースト』の前に整列したディハルト・レイン達Blue Lightning小隊の隊員を見渡し、軽く一礼する。
「マーク・クルーガー大佐は、士官学校を主席で卒業された士官です」
「知ってます。卓越した戦術理論から、“火星の毒蛇”という二つ名で呼ばれているんですよね?」
「私は前任者のように甘くないぞ。覚悟しておけ!」
アルティアナがマークの経歴を軽く紹介すると、コウ・ミクラが二つ名を付け加える。コウは入植者上がりだが、マークの名は入植者達にも知られていた。
彼は挨拶代わりに鞭を振るって隊員を威嚇すると、怯えたのはコウと姉のサクラ・ミクラだけだった。彼女達は入植者だから仕方ない。腑抜けの隊員がいない事に満足して一歩下がる。
「あのBlue Lightning小隊でお仕事できるなんて光栄です! 皆さんの足手まといにならないよう、精一杯頑張ります!」
続いてエルティナ・エリオットが一歩前へ出て挨拶すると、全員、首を傾げた。身長148cmで幼児体型。見た目はかなり子供っぽく、15歳のコウより幼く見える。
「エルティナさんは23歳の管制官です」
「だいじょーぶです! 皆さんのコトはわたしとクルーガー代理隊長でしっかりサポートしますから!」
アルティアナの紹介に、エルティナは無い胸を張る。サクラは「大丈夫かしら?」と露骨に訝しげに見ている。
「ファニー・ローランド! 20歳! アロンダイトのオペレーターとして配属されました! よろしくお願いします!」
エルティナと交代して前へ出たファニーは、元気一杯に挨拶する。身長はエルティナより若干高いものの、低い方に入るだろう。しかし、動きやすい(=少し露出の多い)服装をしており、出るところは出て引っ込むところは引っ込んだ、年相応のスタイルをしている。
アルティアナがディハルトを紹介すると、明るく笑い掛けながら右手を差し伸べる。あまり感情を表情に出さない彼は、至って冷静に握手を交わした。
「エクスカリバーのパイロットとして配属されました、ジーナ・ジークムントと申します。以後、よしなに」
「見た目で判断しない方がいいわよ。彼女、物腰は柔らかいけど、戦場に出るとかなり攻撃的だから」
「ジーナさんは卓越したFlambergeの操縦技術をお持ちで、配属される小隊では常に指揮官機を任せられています」
最後にジーナが一歩前へ歩み出て、たおやかに挨拶をする。身長は170cm強とファニーより頭1個高いが、体付きほっそりしており、温和なお姉さんといった雰囲気を纏っている。
つなぎ姿でBlue Lightning小隊のメカニック達にあれこれ注文を付けながら、愛機『アズラエル』の整備をしている傭兵のセラフィン・クーパーは、面識はないものの彼女の事を知っていた。
「マーク隊長、顔合わせと引き継ぎが終わりましたが、この後はどうなさいますか?」
「たまの休日をこのまま潰す訳にもいかんだろう。皆、楽しんで来い」
アフリカ大陸程しかない火星唯一の大陸の入植地を巡る、各陣営の争いは、この瞬間もどこかで起こっている。
しかし、Flamberge乗りも人間である以上、休息は必要だ。幸い、Blue Lightning小隊が配備されているこのコミュニティに、別のコミュニティへ移動途中の小隊が1日だけ補給に立ち寄っている。
明日からはまた戦場へ出なければならない。死ぬかも知れない部下達に、せめてひと時は楽しませてやろうという思いから、マークはBlue Lightning小隊の隊員へ1日だけの休暇を言い渡すのだった。
「マーク隊長、太っ腹だよね」
「ああ‥‥」
ファニーとディハルトは露店で買ったベーグルサンドを食べながら、ショッピングを楽しんでいた。
ファニーはディハルトとの親睦を深めたいと思い、食料や衣料の買い出しを名目に彼を連れ出したのだ。
「アルティアナとエルティナも、一緒に来れば良かったのにね」
アルティアナは既にジーナと一緒に出掛けており、エルティナもする事があると断られていた。
「丁度いい高さだな‥‥」
「うー、じゃぁ次はあのお店に行くよ!」
ファニーの頭にポンポンと手を載せ、からかうディハルト。口では「しょうがねぇ」とか「めんどくさい」とか言いつつも、それなりに楽しんでいる様子だ。
お返しとばかりに、思いっきりファンシーな店に入るファニー。実は巨大ヌイグルミコレクターで、彼女の部屋には自分の身長と同じ大きさのヌイグルミが何体もある。
マークからもらったお小遣いで、早速、1体買う予定。ディハルトはその為の荷物持ちでもあった。
「行きますよ〜!」
先客があると言っていたエルティナは、コミュニティ内の公園で子供達とフットサルをして遊んでいた。見た目は子供っぽい彼女は、違和感無く子供達に溶け込んでいた。
「えへへ、ごめんごめん〜(この子供達を守るのが、わたしのお仕事なんですよね‥‥)」
コーナーキックは見事に外れ、苦笑を浮かべる。入植者達の争いが絶えない為、コミュニティは高い塀で囲まれたドーム型をしている。一緒に遊んでいる子供達は、おそらくコミュニティの外へ出た事はない。この子供達を守るのが自分の仕事なのだと、改めて確認するエルティナだった。
「なかなか良い葉を使っているようですね。アルティアナさんのお勧めのお店を紹介して戴いて正解でしたわ」
「このコミュニティは長いですから、分からない事があったら遠慮無く聞いて下さいね」
ジーナはアルティアナの行き付けのカフェで、アフタヌーンティを楽しんでいた。
「アルティアナさんは今、お付き合いされている方はいらっしゃるの?」
「い、いませんけど‥‥」
「遠慮無く聞いて下さい」と言ったものの、予想だにしなかった質問を受け、慌てるアルティアナ。初々しい反応を楽しみながら、ジーナはテーブルの上に置かれた彼女の手に自分の手をそっと添える。
どうも男性より女性に興味があるらしいジーナは、アルティアナに対して「その気」がある様子だ。
「‥‥ふふ、お互い戦場では命を預け合うパートナーなんですもの、こうして親睦を深め合うのも大事なコトですわ」
「そ、そうですね‥‥」
ジーナの術中に囚われたアルティアナは、頬をサクランボのように紅く染めながら、しどろもどろに応えた。
「はい、お父様‥‥私もコウも元気です」
サクラとコウはこのコミュニティを治める執政官の子供達だ。
成り行きとはいえ、勝手に志願兵になったので、自分と弟の安否を病床の父へ電話連絡していた。以前よりも少し弱気になった父の返答に、思わず涙ぐみそうになるサクラだった。
「‥‥幾つか重要な新品の予備交換パーツが不足しているみたい。当分は破損している隊のアスカロンから部品取りして、予備パーツを揃えておくしかないのかしら‥‥」
傭兵にとって、自分のFlambergeを自分で整備するのは当たり前。それに傭兵はFlambergeを使いやすいようにカスタマイズしている事が多く、他人が整備しづらい仕様になっている事も少なくない。
「チーフ! 次の補給の時には必ず納入してもらうようにして下さい。それが無いが為に戦場で故障でも生じたら、隊全体の危機に繋がりかねませんから‥‥」
傭兵にとってFlambergeは商売道具であり、命綱だ。だからこそお金を惜しまない。
「これ、僕の考えた追加装備なんですが‥‥ちょっと見てもらえますか?」
そこへコウがやってくると、モニターに図面を写す。それは、ガラティンやイゾルデの行動範囲を拡充する為の換装ユニットの設計図だった。
「比較的軽量のFlambergeに装備する、いわゆる飛行ユニットなんですが‥‥どうでしょう?」
Flambergeには飛行能力は備わっていない。それを換装パーツで補おうというのだ。
ロボット工学に明るいコウは、気弱ながらその言葉の節々に自信が窺えた。
「Flambergeの機体を支え、且つ、高速飛行能力を持たせる程の推進力を得るには、飛行ユニットが大きすぎるのが問題ね」
セラフィンが問題点を指摘する。大きすぎる飛行ユニットを装備する事により、本来の機動性が失われたり、索敵されやすくなっては、あまり意味がない。加えてコウが設計した飛行ユニットは、銃器や盾の数十倍のコストが掛かる。コストパフォーマンスが良くないのだ。
まだまだ改良の余地はありそうだ。
●Missile base annihilastion strategy
翌日、マークより、このコミュニティからそう離れていない海岸沿いに、ピッチで建設している東方系の陣営のミサイル基地を破壊する指令が下る。
「ミサイル基地‥‥確かに、そのようなモノを建てられてはコミュニティにとって大きな脅威となりましょう。全力で以て排除せねば」
「皆さん強いんですから、きっと無事で帰ってこれます! うん!」
「‥‥そうだね。武装の換装が終わったら、ガラティンから出撃するよ!」
ジーナの言葉に苦しそうな険しい表情を浮かべるファニーだったが、エルティナの励ましを受けると表情をキリリと一転させて、テキパキ行動を始める。
今回の作戦は、サクラとコウが乗るガラティンでミサイル基地の正確な場所と敵機の数を調べ、ディハルトとファニーの駆るアロンダイトの遠距離奇襲攻撃とガラティンの陽動で敵機を誘き出し、同時にジーナとアルティアナの駆るエクスカリバーとセラフィンが操るアスカロンがミサイル基地へ突入するという内容だ。
「‥‥建設中のミサイル基地だ、おそらく防衛戦力は手薄だろう。配備されているFlambergeさえ全機撃破すれば、基地は落とせる」
ディハルトの作戦案をマークが採用したのだ。
「決めたわ。あなたの名前は『ロヴン』、心優しき愛の女神よ」
「僕に相談もなしに決めるなんて‥‥」
「ロヴン、出撃します」
ガトリングガンからライフルへ換装を終えたガラティンにコードネームを付けるサクラ。勝手に決めるなというコウの抗議を余所に、エルティナへ正式に登録を申請し、微笑むサクラ。
ステルス機能を活かしてミサイル基地が建設されているという海岸まで来ると、確かに先週まではなかったミサイルの発射台が数本、聳え立っている。発射台の大きさからして、中距離ミサイル用の基地のようだ。
また、警備に当たっているFlambergeはアスカロンタイプを中心に、アロンダイトタイプを含めて6機だ。
『ロヴンより連絡がありました! 敵、ミサイル基地の正確な場所と敵機の種別と数が判明したようです!』
クエスティングビーストのエルティナより、ロヴンからの連絡が待機しているジーナ達へ伝えられる。
アロンダイトタイプ、アスカロンタイプ共に、索敵範囲は広くない。ディハルトはロングレンジレーザーキャノンと9連装ミサイルランチャーの射程ギリギリまで接近し、一斉射を行う。
索敵範囲外からの攻撃に浮き足立つ敵Flamberge。そこへロヴンがステルスを解除して姿を現し、ライフルでまず1機を仕留める。
「‥‥早めに片付けて援護に向かう、オペレートは任せた」
「任されたよ!」
ファニーは引き付けた敵機に囲まれない位置取りを心懸け、敵機の位置を逐一報告する。ディハルトはそれを聞きながら有利な地形を確保しつつ、ガラディンを囮にして射撃を続ける。
「お見事ですわ! 基地の方は私達にお任せあれ!」
『告死天使(アズラエル)と敵対した事を、あの世で後悔するのね!』
エルティナから、ガラティンが4機、敵を誘き出した報告を受けると、エクスカリバーとアスカロン『アズラエル』はミサイル基地へ急襲を掛ける。
敵はアロンダイトタイプが2機。援護射撃を行うつもりのようだ。
ジーナとセラフィンは、ほぼ同時に閃光グレネードを投擲し、目を眩ませる。
怯んだところに、ジーナはレーザーランチャーで連装バズーカを破壊し、レーザーソードを叩き込む。
『墜ちなさい!』
セラフィンはレーザーグレイブを旋回させてロングレンジレーザーキャノンの砲塔を破壊し、誘爆させる。撃破はせず、大破で抑えていた。
2機のFlambergeは、敵には場違いだが、剣舞や演舞を舞っているように見えた。それだけ剣捌き、槍捌きが秀麗だった。
「この基地にはFlamberge反応はありません。アロンダイト及びロヴンと交戦している2機のみです」
「アルティアナさんは引き続き索敵をお願いしますわ。セラフィンさん、援護に向かいますわよ」
『合流を優先させているわ』
その後、アロンダイトとガラディンの元へエクスカリバーとアズラエルが速やかに合流し、Blue Lightning小隊はミサイル基地の破壊に成功したのだった。
「‥‥帰ったら奢るって話だったからな」
作戦が成功したその夜、ディハルトはコミュニティの郊外にいた。そこはBlue Lightning小隊の1人が、先の戦いで戦死した場所だった。
ファニーに気付かれないように買ったボトルのエールを取り出し、宙へ投げる。頂点に達した所で銃で撃ち抜いた。
「‥‥約束の奢りだ。俺はそっちには当分行く気はないが、楽しくやれよ」
●CAST
ジーナ・ジークムント
月葉・Fuenfte(fa1234)
ファニー・ローランド
ロゼッタ・テルプシコレ(fa4020)
エルティナ・エリオット
堕姫 ルキ(fa4852)
セラフィン・クーパー
マリーカ・フォルケン(fa2457)
ディハルト・レイン
月影 飛翔(fa3938)
マーク・クルーガー
結城丈治(fa2605)
サクラ・ミクラ
銀城さらら(fa4548)
コウ・ミクラ
大空 小次郎(fa3928)
アルティアナ
リュシアン・リティウム(fz0025)