ヴァニプロ殺人事件アジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
菊池五郎
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芸能 |
7Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
82.3万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
06/26〜06/30
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●本文
ヴァニシングプロは日本のロック系音楽プロダクションの最大手だ。ビジュアル系ロックグループ『デザイア』が所属している事から、その名を知るアーティストは多いだろう。
また、二代目社長緒方・彩音(fz1033)自らが陣頭指揮を執る神出鬼没なスカウトマンでも有名で、まだ芽が出ていないうちから厳選した若手をスカウトして育成し、デビューさせている。
●ヴァニシングプロ殺人事件
その若者は、バンド仲間と一緒に、毎晩のようにいつもの場所で路上ライブをしていた。
もちろん、夢はでっかくメジャーデビュー!
その夢に向かって、昼間は楽器を買ったり、CDを焼いたり、ライブハウスを借りる資金の為にバイトに精を出し、夜は路上ライブに明け暮れる日々を送っていた。
仲間と話す内容も、メジャーデビューの事ばかり。次はどこのオーディションを受けようだとか、その前に新曲を作った方がいいとか、いっそマスターテープをヴァニシングプロに持ち込んでみるだとか、幾度となく繰り返される同じ話。しかし、仲間と同じ夢に向かっている一体感から、輪窯のは飽く事なく夢を語り続ける。
そんなある日、路上ライブをしていた若者達に、1人の女性が声を掛けてきた。
女性の名前は緒形彩音。ロックでメジャーデビュー目指す者なら知らない者はない、あのヴァニシングプロの社長だ。
彩音は数カ月も前から若者達の路上ライブを幾度となく聞きにきており、確実に上がっている腕を見込んでヴァニシングプロへスカウトしたいという。
ようやく掴んだメジャーデビューへの切符。若者達は首を縦に振らないはずがない。
しかし、彩音は1つだけ条件を出した。
ヴァニシングプロが開催している『ライヴバトル』で優勝する事。
しかも、今度のライヴバトルには若者達のライバルのバンドも参加するという。
果たして新曲を引き下げて若者達のバンドはライヴバトルに参加し、優勝を勝ち取った。
だが、若者はライバルからショッキングな事を打ち明けられる。
若者は彩音の隠し子であり、だからヴァニシングプロにスカウトされたのだ、と。
確かに若者は父1人子1人の父子家庭だ。物心付いた時から母親はいなかったし、父親にその事を問い質しても答えてはくれなかった。
真相を確かめるべく、ヴァニシングプロの彩音の元を訪れる若者。
そこで待ち受けていたものは‥‥ヴァニシングプロのマスコット・ヴァニー人形で殴打され、死亡していた彩音だった。
若者は被疑者として逮捕されてしまう。
身の潔白を証明する為に、そして自分の出生の真実を知る為に、若者は真犯人を自らの手で捜す事にした――。
●ヴァニシングプロ社長室
「以上が、富田テレビで6月26日午後9時から放送の火曜ミステリードラマ『ヴァニシングプロ殺人事件』の導入です」
「‥‥隠し子、か。確かにいても不思議ではないがな」
彩音は各地のライヴハウスや路上ライヴを練り歩き、日夜、新人発掘に精を出している為、社長のイスに座っている時間は1年の1/3もない。
その彼女が社長のイスに座り、副社長のエレクトロンボルトから聞いた『ヴァニシングプロ殺人事件』のシナリオの導入に、頬杖をついて微苦笑を浮かべる。
彩音はヴァニシングプロを継ぐ前、まだ若い頃は素性を隠してロックグループを組んでおり、その時、若さにかまけて相当無茶やインモラル的な事をやっていた。お陰で、叩けばいくらでも恋人関係などのスキャンダルが出てくる。もっとも、彩音本人が全て肯定してしまうので、ゴシップ記者としては面白味がなく、スキャンダルが取り上げられる事はほぼないが。
このヴァニシングプロ殺人事件の脚本を書いた脚本家は、彩音の若い頃をシナリオの伏線として上手く利用したのだろう。
もちろん、隠し子は彩音自身が生んでいないので居るはずもなく。
「しかし、私が第1被害者とはな」
「現時点では、俺がヴァニシングプロを乗っ取ろうとしていて真犯人という設定になっていますね」
「ふふ、ボルターなら、そんな回りくどい事をしなくても、その気になればいつでもヴァニシングプロを乗っ取れるのだがな」
「そんな気は起きませんよ。副社長の方が気が楽です」
「死体の役も一度はやってみたいとは思っていたし、シナリオの続きは役者次第といったところか。しかし、渋谷クンが考えてくれたマスコット人形ヴァニーのお披露目が、殺人で使われた凶器とはな」
「一見、ヴァニー人形で殺害したと思わせておいて、実は凶器は別にあった、というトリックですしね。それにマスコットを傷つけるという事で、犯人はヴァニシングプロに対して強い憎悪を抱いている、という演出にもなりますし」
「なるほどな。私も出来る限りスケジュールを空けておいて、撮影に協力しよう。とはいえ、『ジューンブライドライヴ』と『七夕ライヴ』を控えているから、そう時間は取れないが」
彩音もエレクトロンボルトも、送られてきた脚本の読み込みに余念がなかった。
●リプレイ本文
●回想
「本当に私はやっていないのに‥‥」
薄暗い留置所の中で、雅楽川 陽向はベッドに座り、膝を抱えていた。
彼女はヴァニシングプロの社長、緒方彩音殺人事件の第1被疑者として勾留されていた。
『そりゃぁそうよね、自分の子供が後一歩ってトコまで来ちゃったら甘くもなるわ』
それは陽向が、彩音にヴァニシングプロへのスカウトの話を持ち掛けられ、その条件として提示された『ライヴバトル』での優勝を掴んだ時の出来事だった。
決勝の相手は、陽向のバンド“Athena”の路上ライヴでのライバル“Minerva”。
そのボーカル&ギターのアイリーンがライヴ後、そんな事を切り出しながら「やってられないわ」と仰々しく肩を竦めた。
『あなた、緒方社長の隠し子なんですってね。贔屓されて当然だわ』
『私が‥‥緒方社長の‥‥隠し子‥‥』
『なんてったって主催している一番のお偉いさんだもの。審査員の前でちょっと誉めとけば即優勝よね』
『ズルして勝って、私から憧れの明石様を奪ってそんなに楽しいですカ!? せっかく明石様と一緒の事務所に所属できるチャンスだったのですヨ!?』
黒系のゴスロリパンク少女がもの凄い勢いで駆けてきて間に割って入ると、陽向を嫉妬の炎をめらめらと燃やした瞳で睨め付け、アイリーンに抱き付いて泣き濡れる。
“Minerva”のバイオリン担当、霧子だ。
『可哀想に‥‥ごめんなさいね〜、端っからフェアな勝負じゃないのにこんな事言ったら、負け惜しみに聞こえるわよね〜?』
『アイリーンお姉様ぁ‥‥は! お姉様って結構‥‥』
『あん、霧子、おイタはダメ‥‥あぁん、おイタはダメだってぇ、そこは弱いの!』
よしよしと頭を撫でるアイリーン。顔を埋めてみて分かったが、アイリーンの胸はイングリッシュサイズ、霧子はスリスリしてしまう。
『私のお母さんが緒方社長かもしれないなんて‥‥』
真相を確かめるべく、陽向はヴァニシングプロへ行き、社長室で見たものは‥‥おびただしい赤い池の中で俯せに倒れている彩音だった。赤い池は彼女の頭部から止め処なく溢れる鮮血だ。
悲鳴を上げて後退ると、思わず近くにあったヴァニシングプロのマスコット人形“ヴァニー”を弾き落としてしまう。
悲鳴を聞き付けて副社長のエレクトロンボルトが駆け付け、すぐさま警察に連絡をした。
陽向が第1発見者となったが、彼女が見付けた時、まだ彩音の身体は温かかったという。つまり、出来立てほやほやの死体だ。
死因は脳挫傷。頭部への鈍器による一撃が致命傷になったと死亡解剖の結果分かり、凶器は唯一血の付いていたヴァニー人形と断定された。
しかも、ヴァニー人形から陽向の指紋が検出された事から、彼女は第1被疑者として勾留されてしまった。
●持つべき者は
勾留されてから数日後の朝、陽向は証拠不十分と身元引受人が来た為、仮釈放された。
「お姉ちゃんー!」
「身元引受人って、千佳ちゃんだったの!?」
外へ出た陽向を待っていたのは、彼女の事を「お姉ちゃん♪」と慕い、良く引っ付いている妹分の西村・千佳だった。
「ううん、玲花お姉ちゃんだよ」
「玲花さん、ありがとうございます」
「陽向さんが人を殺めるなんて事、するはずないわ」
「そうだよ、お姉ちゃんがそんな事するはずない! 絶対やってないもん」
千佳の後ろには“Athena”のキーボード担当、玲花の姿があった。自分の無実を信じてくれる人がいると分かっただけで、陽向の胸は熱くなり、思わず込み上げてくるものがあった。
「これから当日の事を調べて真相を解明し、絶対に真犯人を探してみせます!」
「むー‥‥陽向お姉ちゃんに罪を擦り付けた人かー。私も犯人探し手伝うよ♪ 付いてくるなって言っても、勝手に付いていくからね♪」
「その前にお風呂に入ったらどう? 心も体もサッパリするわよ?」
真犯人探しにやる気十分の陽向と千佳。そのやる気が空回りにならないよう、玲花は数日ぶりになるであろう入浴を勧めた。
お風呂で千佳に背中を流してもらい、心身共にリフレッシュした陽向は、“Athena”のギター担当にしてまとめ役的な存在の鈴の家を訪れた。“Athena”のリーダーは陽向だが、鈴の影ながらの支えがあってこそだ。
「今は証拠不十分ですけど、真犯人を見付けない限り、私の冤罪は晴れません。これからヴァニプロへ行くのですが、鈴さんも手伝ってもらえませんか?」
「陽向の容疑を晴らす為なら、一肌脱ぐよ」
その時、陽向は鈴の部屋に違和感を覚えた。
「あら? 鈴さん、ギターは?」
鈴が大切にしているギターが部屋のどこにも見当たらなかった。幼少の頃に他界したという父の唯一の形見で、バンドの練習やライヴの時は、それこそ肌身離さず持ち歩いている代物だ。
「‥‥ライヴバトルで無理させ過ぎたみたいでね、修理に出してるんだよ」
狭き門をくぐり抜け、せっかく掴んだメジャーデビューへのチャンス。大切なギターを酷使するくらい、鈴もヴァニシングプロへの所属を切望していたのだろう。
ヴァニシングプロへ赴いた陽向と鈴、千佳は、エレクトロンボルトへ面会を申し込んだものの、副社長は多忙につき、待たされる事になった。
「普段、社長のイスに座ってる事の少ない人だったけど、本当にいなくなるなんて思ってもみなかったよ」
「あ、明石さん!?」
明石 丹が声を掛けてきた。陽向はシュタッと立ち上がり、頭を深々と下げる。憧れの眼差しを向け、声が上擦ってしまうがそれは仕方がない。丹はヴァニシングプロの看板アーティストの1人で、陽向の憧れの人でもある。
「丁度、ヴァニプロのアーティスト達が一堂に会す大きなイベントを企画中でね。緒方社長の死を悼んで所属アーティスト達からは取り止めにした方が良いという話も出ているんだけど、僕はそれこそ取り止めてしまった方が緒方社長が悲しむと思ってね。副社長に協力してもらって延期にしてもらっているんだ」
丹がここに来たのも、エレクトロンボルトの代理なのだろう。
「だから陽向さん達も、気を落とさずに、ね」
「は、はい」
まだ芽が出ていないうちから見出し、育ててくれた彩音の死に、丹自身も大きなショックを受けているはずだ。にも関わらず、彼は陽向の事を犯人ではないと信じており、優しく労わった。
「それで、良ければ緒方社長についてのお話を聞きたいのですが‥‥」
「ある意味、ヴァニプロに所属する僕らにとって『親』みたいな人だったのかな‥‥」
(「あの女は、あなたが思っているような人間じゃないよ」)
生前の彩音が行っていたアーティスト育成や、ロックへの愛情や熱意について丹が熱く語る。鈴は顔にこそ出さないものの、内心、居心地が悪かった。
「それはいくら何でも飛躍させすぎだよ。副社長は心から緒方社長を支えていた人だから、それはないよ」
第2発見者のエレクトロンボルトが立場的に怪しいのでは、と推理する陽向に、丹は微苦笑混じりにそう断言した。
結局、ヴァニシングプロでの聞き込みに収穫や大きな進展はなく、夜も遅くなったので千佳を家まで送ってから鈴と別れ、陽向も家路に付いた。
●真相を探り当てる度に、自分が何か拭いがたい罪を犯した気分になる
『あ、あのさ‥‥うちのバンドの霧子知らない? そっちの鈴と会うって聞いてたんだけど』
翌日、陽向はアイリーンからの電話で起こされた。携帯電話越しからも、彼女が心配している様子が窺える。
『バンドの練習時間になっても霧子が来ないし、連絡もつかないのよ。その少し前に鈴と会う約束があるって、メールが来ていたの』
「分かりました、私の方でも探してみます」
『忙しいのに悪いわね。あ、この悪いっていうのは、霧子探しを手伝ってもらうお礼であって、あなたの隠し子の話を謝ってる訳じゃないからね!!』
アイリーンも隠し子の話を出した矢先に彩音の殺人事件が起こった事で、陽向に罪悪感があるようだ。
とはいえ、鈴と霧子の接点が思い付かない。
そこで鈴本人にその事を聞こうと、彼女の行きそうな場所を当たると、行き付けの楽器店では愛用のギターは修理に出していない事が分かった。
“Athena”のメンバーにさえ、滅多に触らせない愛用のギター。どこへ行ってしまったのだろうか。
陽向は合い鍵で鈴の部屋に入ると、クローゼットを調べる。中にはどす黒く変色した血がベッタリ付いた鈴の愛用のギターが、服に埋もれて隠されていた。
「まさか鈴さんが‥‥」
「陽向には気付かれたくなったよ」
「鈴さん!?」
鈴が唯一の退路である玄関への扉の前に立ち塞がっていた。ギターに集中するあまり、彼女が帰ってきた事に気付かなかった。
「鈴さんが緒方社長を!?」
「ええ、あいつは母親としては最低のクズだったよ」
『自分の娘が所属とは皮肉なものだ‥‥鈴』
『それってどういう事!?』
『聞いていたのか。お前の父が産んで欲しいと言うから産んでやったまでだ。私としては音楽活動が1年近く出来なくなるから面倒だったのだがな。下ろさなかっただけ幸せだろう』
『産んでやったって! 面倒って! 自分の娘を何だと思っているんだよ!!』
鈴は形見のギターを見せ、父の事を訴えるが、彩音は淡々と応えるだけだった。
そのあまりにも酷い応えに激昂した鈴は、形見のギターで撲殺した。
「じゃぁ、霧子さんは!?」
「あの娘は現場を見られてしまってね。強請ってきたから片付けたよ」
『あの日、ヴァニプロの事務所であなたを見ましたヨ。最近、活動資金に困ってるのですヨ。500万もあれば助かるんですけれど☆』
『‥‥分かったよ』
『あなたとはこれからも良いお付き合いをしたいですネ☆』
霧子は人気のない場所に鈴を呼び出し、意味深な台詞を呟く。彼女が承諾すると、鈴の頬を撫でて満面の笑みを浮かべた。
(『鈴さんを手駒にすればヴァニプロとも繋がりが出来ますし、憧れの明石様とお付き合いできるかも♪』)
その笑みは勝利を確信していた。
『Bye‥‥』
だが、鈴も強請られる事は読めていたので、霧子を「前金50万の用意が出来た」と呼び出し、すっかり油断してのこのこ来たところへ睡眠薬入りの飲料を飲ませ、眠ると車に押し込めてそのまま海へ転落させた。
「‥‥もう、後には戻れないのよ」
「‥‥鈴さん‥‥これ以上罪を重ねないで‥‥今、自首すればお勤めは少なくて済みます‥‥」
キッチンにあった包丁を、自首を勧める陽向に突き付ける鈴。
「鈴さん、自分の妹を殺せば罪が重くなるだけよ」
「玲花さん!?」
「妹だって!?」
凶刃を振るう鈴の手を押さえる玲花。彼女の言葉に陽向も鈴も驚きを隠せない。
「ヴァニプロへの所属が決まった日に、『娘達を頼む』って、緒方社長から打ち明けられたの。確かに鈴さんや陽向さんを捨て、ヴァニプロを取った緒方社長は母親としては失格かも知れないわ。でも、だからこそ1つくらいは母親らしい事をしたかったのではないかしら? 緒方社長にはきつく口止めされていたんだけど、わたしがもっと早くこの事を話していればこんな事にはならなかったわよね‥‥ごめんなさい」
「緒方社長が私のお母さんだったなんて‥‥」
「鈴お姉ちゃんが陽向お姉ちゃんのお姉ちゃんで‥‥陽向お姉ちゃんに罪を被せた真犯人‥‥?」
「‥‥そんな‥‥母さん‥‥どうして‥‥私、どうしてこんな事を‥‥」
その場にへたり込む陽向を千佳が背中から一所懸命支える。鈴も包丁を取り落とし、その場に泣き崩れた。
鈴はその足で自首し、彩音と霧子の殺害を供述した。
供述通り、埠頭の岸壁近くに水没したレンタカーが見付かり、中には霧子の変わり果てた姿があった。
ヴァニシングプロの所属アーティスト達が集まったライヴは、彩音追悼イベントとして開催された。
「実はまだ終わりじゃないんだ。僕達の新しい仲間を紹介するよ」
全てのアーティストの出番が終わった後、丹は“Athena”を紹介した。
ボーカルの陽向、キーボードの玲花、ドラムのちおり、ベースの“燕尾服風ぺんぎんガール”木之下霧子、そして鈴が抜け、空席となったギターはアイリーンが務める。
「“Athena”とは長い付き合いだし、鈴の代理ができそうなのなんて‥‥そういないでしょ。霧子の借りは返すから」
「ああいう事があったからこそ、歌って乗り越えて欲しい」
「はい! 私は歌が好きだから。夢は諦めません!」
丹に微笑みと共に背中を押され、陽向達はステージへ。
♪胸の奥で育てた 夢のカケラ達
遥か遠い虹目指し 飛び立てる翼になれ
氷る湖歩くような 不安定な未来
『虹を掴む話だね』 大人達は笑うけど
傷だらけになっても いつか強さへ変わる
信じて今走り出す 追いかけなきゃ手は届かない
道に逸れ 涙流し
大切なモノを見失い
光は遠く 立ち竦む度に
背中押してくれた仲間達
Let’s chase the rainbow!
With you!
胸の奥で育てた 夢のカケラ達
遥か遠い虹目指し 飛び立てる翼になれ♪
「よかった。このまま夢に向かってね、陽向お姉ちゃん‥‥」
アリーナ席で『Rainbow Chaser』を聞きながら、千佳は陽向が立ち直り、楽しそうに唄っている姿を嬉しそうに見ていた。
●出演
雅楽川 陽向
雅楽川 陽向(fa4371)
鈴/ちおり
千音鈴(fa3887)
玲花
楊・玲花(fa0642)
アイリーン
アイリーン(fa1814)
霧子/木之下霧子
木之下霧子(fa0013)
西村・千佳
西村・千佳(fa0329)
明石 丹
明石 丹(fa2837)
緒方彩音(特別出演)
緒方・彩音(fz1033)
エレクトロンボルト(特別出演)
エレクトロンボルト
※※このドラマはフィクションであり、登場人物、団体名等は全て架空のものです。※※