今、歴史を創る? 1−1アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 呼夢
芸能 2Lv以上
獣人 フリー
難度 普通
報酬 4.6万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 02/26〜03/04

●本文

●オープニング
 会議室に向う廊下をそれなりに急ぎ足で歩いていく。
 何故かまたしても会議室に呼ばれている訳だが――本来なら、俺みたいな成り立てのペーペーが会議に呼ばれることはあまりないのだが、どういうものかおっさんの覚えがめでたいらしく――「それなり」なのは部屋に入った時にかかるであろう言葉が予測できるせいで‥‥。
「千葉ちゃん、遅いよ〜」
「すんませ〜ん」
 全然心はこもっていないのだが誰も気にしていない、と言うより聞いてるんだかなんだか。
 示された席に着くと資料が配られている。
『 今、歴史を創る?  第1回 
  ―― 家康、大阪夏の陣に死す!? 赤き軍神・真田幸村勇戦せり! ―― 』
(へっ‥‥‥‥いや、確かうちの局の大河ドラマだから第一回のテーマになるのは解るんだが‥‥んなとこで殺していいんかい。っていうか、本編の展開と全然違うんじゃ‥‥)
 などと口にできるわけも無く‥‥会議は淡々と進んでやがて散会した。
「まあ、そう言うことなんでよろしく頼むわ」
 どうやら番組構成の細部や、再現映像などの場面選択、展開なども毎回違うスタッフに任せるということらしい。なんでも、かつて監督・脚本などを毎回変えて一話完結のオムニバス形式で成功を収めたテレビドラマの手法を踏襲すると言うことらしい――その中から後に国民的人気映画として一世を風靡したシリーズものが生まれたのだとか‥‥。
 で、例によって俺にそのスタッフを集めろと‥‥。普通面子の手配とかってプロデューサーとかがやるんじゃ‥‥丸無げかよ。
「でもいいんスか? こんな所で家康殺しちゃって‥‥大河ドラマの本編とも矛盾するし、『これが歴史の真相だ』みたいなこと言うと、かってに歴史を改竄するなとかクレーム来そうですけど‥‥」
「あっちはあっちよ。別に文部科学省推薦とか教育委員会推奨番組とか謳ってないしねぇ。大体、なんのために番組タイトルに『創る』とか『?』とかつけてると思ってんのよ」
「えぇ〜!? それって意味あったんスか〜」
「まったく、いちいち驚ろかないでよ。当然でしょうが。『1番楽しくなる授業』に出てたどこかの先生も、近年の研究で歴史年表は着実に塗りかえられてるって話をしてたでしょ。現に大阪城からそう遠く無い堺のお寺に家康の墓ってのも実在するんだから、ありえない話でもないしね」
「本物なんスか? 単なる観光用の客寄せとか‥‥」
「秀忠、家光が相次いでそこの寺を訪れてるって言うし、あれだけ権力握ってたら自分達に都合の悪いものなら取り壊すとかしそうじゃない? そうできなかったって事はなんか事情がありそうって思ってもいいはずよ」
「はぁ‥‥」
「この番組の狙いのひとつは、そういう権力者の都合で闇に葬られてきた歴史の裏側に一石を投じるってことにもあるのよね。まぁ、そんなわけだから頑張ってよ」
 真実を追究するという崇高な思想なのか、単なる興味本位なのかよく解らない。まあ、正史なんてものは概ね書いた人間に都合のいいことしか書いてないのも確かなんだが‥‥。

 唖然としている俺の肩をひとつ叩くとドアの外へと姿を消した。


●番組概要
 未来のテクノロジーであるタイムマシンを所有する組織、『時空研究所』の所員が『時空学会報』に掲載された歴史上の異説を検証しに過去へ向う、と言うスタジオ撮影部分と、それぞれピンポイントで再現映像なども製作し、それらをゲストを交えて解説していくというもの。
 基本的に番組内では『これが歴史の真実だ』、『本当はそうだったのかもしれませんね』などの終り方をするものの、番組の最後には「これはフィクションであり‥‥」のテロップが流れるあたり、強気なのか弱気なのかよく判らない。

●スタジオのセット
 ・架空の機関『時空研究所』の内部
   中央にはタイムマシン『時空の扉』
   一方は行先の年代設定や調査員との連絡などの操作をするオペレータ席
   反対側は書棚などが並んだミーティングルーム風
 ・ゲストスペース
   V字型のテーブルと背後の巨大スクリーンが、研究所の前にスライドしてくる
   スクリーンには『過去の再現映像』やCGによる地形や状況説明の資料が示される
   テーブル左側がその回の司会とアシスタント役
   右側に歴史に詳しそうな知識人や、テーマに沿った番組に出演している俳優・脚本家などを呼ぶ

●今回の参加者

 fa0036 フィミア=イームズ(16歳・♂・一角獣)
 fa0629 トシハキク(18歳・♂・熊)
 fa1010 霧隠・孤影(17歳・♀・兎)
 fa1503 多川ルカ(40歳・♀・蝙蝠)
 fa1986 真田・勇(20歳・♂・猫)
 fa2037 蓮城久鷹(28歳・♂・鷹)
 fa2554 リーベ(17歳・♀・猫)
 fa2947 丸山秀雄(21歳・♂・アライグマ)

●リプレイ本文

 研究所スペースのテーブルに置かれた『時空学会報』をパラパラとめくっていたトシハキク(fa0629)は、不意に背後から声をかけられて振り向いた。
「いやあ、ジスさん。またお世話になるッスよ」
 見覚えのある顔に笑いを浮かべた千葉が立っている。
「お久しぶりだな。前回の舞台設置に引き続き仕事させてもらう。今回は企画の勉強をさせてもらいに来たぜ」
 研究所の『時空の扉』周辺や小物などの設定を作ったのはジス本人である。
 先ほど手に取っていた『時空学会報』も最初はただの小物として提案したのだが、結果として番組の導入部を決定付ける重要アイテムとなっていた。現状では、一般に知られる登場武将の肖像や、合戦の際の両軍の陣形などを示した地図が組み込まれているだけであるが、これから始まる企画会議で様々な設定資料が追加されることになろう。
「真田幸村か、俺がガキの頃から好きな武将の一人だ。もしこうなっていたらと常々良く思ったもんだぜ」
「結構起死回生の秘策みたいなのを提言しては、淀君あたりに却下されてたみたいッスからね」
 蓮城久鷹(fa2037)にも相槌を打つ。
「殺陣の仕事もまぁ出来そうだし、関わらせて貰おうと思ってな」
「歴史を元にしたフィクションですか‥‥。それはそれで面白そうですね。どんなとんでもない歴史になるのか」
 ミーティングスペースに腰掛けたフィミア=イームズ(fa0036)も楽しみな様子だ。
「番組作成の前段階の仕事みたいですから、取材があれば運転手もしますけど」
 落ち着いた様子でそう申し出るのは多川ルカ(fa1503)、今回は企画検討側として参加している。
「みなさんのお手伝いをやらせてもらうです」
「脚本書いたり、取材に行ったりっていうのは他の方がやってくださるでしょうからそちらはお任せして、私は大道具等のお手伝いとして雑用をします」
 ぽやんとした雰囲気を漂わせた霧隠・孤影(fa1010)と、見た目よりはしっかりしていそうなリーベ(fa2554)の若手達も挨拶する。
「僕は映像中のナレーションでもやらせてもらいたいと思います」
 ややトーンが高めの声は真田・勇(fa1986)。その声質から、普段声優としては子供や動物の声を担当することが多いらしい。
 企画会議と言うことで、番組のチーフディレクターを勤めるらしい三宅も紹介された。
「三宅広美よ、よろしくね」
 名刺を配りながら名のるのだが、堂々とした体格と声にオネエ言葉が妙に違和感を添える。スタジオの雰囲気を掴む為もあって、研究所のミーティングルームがそのまま打合せ場所となった。
 席に着いた一堂の前に、千葉とバイトの女の子が手分けをして紙コップのコーヒーと『時空学会報』を配る――実は中身が製作資料や企画書を兼ねているのだ。


「最初に聞いておきたいんだが、こいつは何時間番組になるんだ?」
 口火を切ったのはヒサである。全体の流れを設定する為にもそれが判らないと話しにならない。
「基本的には45分番組なんだけど、第一回と言うことで前後編ニ週に分ける予定よ」
「なるほどな、まずは再現映像や取材映像をどれ位使うか、架空パートとスタジオ・解説の時間も加え、大雑把に見積もりを出す必要があるな」
「俺としては、大阪の陣の史跡・古戦場跡とされるものの現在の姿ははずせないと思うんだよ。ここがかつてという雰囲気が出ることで、リアリティが増すんじゃないかと思えてな」
「再現映像の合戦シーンなんかは、時代劇に詳しい方に適した映像を教えてもらえるとありがたいわね。なんでも生き字引みたいな人がいるって聞いたことがあるわ」
 ヒサに続いてジスと多川が次々に意見を述べる。
「ああ、あのおっちゃんね。捕まると長いわよ」
 やはり局の名物男らしく三宅がにやりと笑いをもらす。
「ぜひ一度お会いしたいですわね。その素晴らしい記憶力がどう維持されているのか興味もありますし」
 多川は伝説の人物に興味津々のようだ。
「家康戦死の舞台となったであろう天王寺口の戦いの場所の現在の姿はもちろん、堺の南宗寺の取材ははずせないだろう」
「やはり幸村が家康を討ち取る場面は必要不可欠だな。本陣に攻め入り首を取るシーンとしては、ジスの言う通り史実で最期の戦となる天王寺・岡山の戦いが妥当だろう」
「やっぱりそのあたりよね。実はこの話を第一回に持って来たのは、暮れに某民放番組の『今日はどんな日あっは〜ん』ってコーナーで、12月9日は南宗寺が重要文化財に指定された日だって取り上げてたのを見たからなのよ」
 三宅が舞台裏を暴露する。
「まあ重要なのは幸村が原因で家康が死んだ結末なんで、天王寺口の他にも案はあるんだが。
 面白い所だと首の地蔵尊の話を利用しての家康爆死説だな。家康が立ち寄ると目した地蔵堂に幸村が地雷を仕掛け、今一歩の所で難を逃れ、地蔵尊が身代わりになったって話だが、そいつを実はそこで爆死してたって方向に持っていく手もある。実際に大阪・平野市の全興寺にあるんで、必要なら裏付けにその映像も用意するのもいいが」
「私としては、家康はぜひ幸村にぶった切ってもらいたいものですわ」
 細かい注文はないらしいが『ぶった切る』が重要で、多川としては爆死はちょっと不満なようだ。盛大に血飛沫が飛ぶシーンでも想像しているらしい様子にヒサも苦笑しながら続ける。
「そういや、生き残って秀頼を連れて鹿児島へ落ち延びたと言う話もあったな。徳川家が滅びるは行き過ぎでも、豊臣家が残る・群雄割拠の時代に戻るとかな。家康亡き後の事は色々想像出来る位でいいかねとも思うが」
「さすがにそこまでやると『これが歴史の真実だ』というフリに繋がらなくなるわね。あくまでも史実に則った形で、茶臼山から出撃した真田隊と天王寺から出撃した毛利隊が前衛を悉く打ち破って家康の本陣を壊走させ追い詰めていく、と言う辺りから、安居神社で休んでいた幸村が打たれるまでの間の僅かな歴史の隙間を検証して、権力に握りつぶされた『歴史の真実』を暴く、みたいなのがこの番組のコンセプトだし」
「言われてみりゃ、それもそうだな」
「なるほどな、幸村を倒した後、家康の死には口裏を合わせて影武者を立て、その後は何事もなかったかのように正史通りの流れに、と言う展開か」
 さすがに荒唐無稽すぎると思ったのか、ヒサはあっさりと自説を取り下げる。若いジスは巻末のメモ欄を利用して随所でメモを取り、企画の展開などの研究にも余念がない。
「で、南宗寺のほうだが、戦国武将の墓が結構あるところだから、ついでに別の武将の紹介なんかにも使えると思う。たとえばでいうなら、大阪の陣に参加し、後に真田十勇士の三好清海入道のモデルとなった三好政康の出身一族である三好一族の墓なんかもあるからな。
できたら、住職にもインタビューして、南宗寺に伝わる家康戦死伝説の由来の解説を頼みたい」
「アポ、取れるわよね」
 三宅の問いに千葉も「たぶん」と頷く。
「それと、大阪の陣での焼失後に南宗寺を再建した沢庵和尚と漬物のたくあんの名前の由来の伝説なんかも小話的に入れるのも面白いんじゃないかな?」
 との案も、せっかく取材に行くのならと言うことで盛り込まれることになる。
 ほかにも、「戦いでの家康の様子・大阪方の様子を戦いの推移に合わせて再現することで、緊迫感を高められるだろう」と言うことから、家康本陣と大阪城内謁見の間のようなセットを作ることも提案するが、こちらは予算の都合などで大河ドラマの既存のセットで不足する部分だけということになる。
「そうすると、再現映像の大半は、局から既存の幸村に関する映像資料や大坂の陣の合戦場面の映像を借りて必要分を抽出し、足りない所は実地取材やセット撮影で補う、という辺りで決まりか。まぁ、多めに撮っておいた映像から編集時に使う物を選べば良いんだが」
 ヒサの纏めを三宅が総括した。
「そうね、実地取材なんかも古戦場やお寺の空撮映像なんかは結構局内にあるはずだから、その辺からピックアップして貰って、現地取材は周辺に残ってる古戦場跡なんかの石碑と、南宗寺がメインになるわね。あとは、セット撮影のほうでは、過去に向った時空研究所の所員が現場中継とか、直接当事者にインタビューなんて画も欲しい所なんだけど、今までの話だと時空研究所が完全に浮いちゃってるわね」

 大方の方向が決まった所でフィムが口を挟む。
「今回は、役と言うことで、殺陣で真田幸村をやってみたいと思ったんですけど」
「えっ‥‥千葉ちゃんどういう募集をしたの?」
「はぁ‥‥一応、企画スタッフを募集ってことで、役者さんからの意見も取り入れたいってことだったんスけど」
 どうやら今回、再現映像の撮影は予定に入っていなかったらしい――暫く考え込んでいた三宅が、やがてヒサの方に向き直る。
「せっかく来てもらったのに、このまま帰ってもらうのももったいない話ね。他の役者さんは手配してないんだけど、幸村だけの出番でいくつかシーンを撮ってもらえるかしら」
「ああ、ライティングやスモークなんかを組み合わせて役者一人でもそれらしい画は撮れないこともないが」
「そうね、軍議で作戦を却下された幸村が、一人になって新たな策を練るシーンとか、陣幕を切り裂いて家康の前に現れた幸村が家康視点のカメラに向って切りかかっていく、で、続いて陣幕に映った影とか陣幕に飛び散る血飛沫を映した後、再び凱歌を上げる幸村の画とか言う感じね。‥‥そうそう、他の再現シーンで役者さんが入れ替ると困るから顔はなるべく陰になるようにね」
「解った。やってみよう」
 ヒサが請け負い、こうしてフィム演じる真田幸村単独での再現シーンが撮影されることになった。
 また、これも多少予定外であったのだが、現地取材も一部実施されることになり、再現映像を撮影するヒサとフィム、それに役者としての立場からスタジオ収録部分のカメラテストなどを手伝うことになったリーベを除く四人が、千葉や取材スタッフと共に大阪・堺へ向うことになる。
 ナレーション希望と言うにユウと、MCも出来る芸人を目指すと言う孤影が臨時のレポーター役をやることに。
 機材とスタッフを載せた車の運転は、本人のたっての希望で多川が担当することになった。カースタントが専門なだけあって大型免許も持っているらしい。
「高そうな機材や人様の命を預かるんだから安全運転でいくわよ」
 自信満々の多川。一方孤影は。
「僕は自分の車で移動させてもらうです。その方が現地でも色々と小回りが利くです」
「えっ、孤影ちゃん免許持ってるの?」
 と驚きの声――ほんわかとした雰囲気から幼く見られがちだが、これでも暦とした成人女性である。
 出発準備が整うまでの間、映像関係の選別などを担当するヒサと、ご当人に是非お目にかかりたいと言う多川はCETの生き字引を訪問することになった。どうやら個人的な趣味の質問もしてみたいとの腹もあるようだが。


 四人が出かけた後、再現映像を撮影する為大河ドラマのスタジオセットを借りたフィムはヒサに動きを確認してもらいながらリハーサルを繰返す。所々「大体こんな感じでよろしいでしょうか?」などと確認を摂りながら動きを詰めていく。
 相手役がいない状態での演技だけに、中々困難が多いがダンサー出身のリズム感で動きを掴む。
 最終的には、三宅の指示した場面も含めて、トレードマークの真紅の鎧に、六文銭の旗印を掲げ、刀を抜き放って「狙うは家康の首ただ一つ!!」と合戦前に士気を向上させようとする場面や、家康を倒したあとで、「家康、討ち取ったり!!」と高らかに叫ぶ場面など、フィムが提案したいくつかのシーンも撮影されることとなった。

 一方、メインスタジオにある研究所セットでのカメラテストに加わったリーベは、導入部での研究所員達の立ち位置や、所員達が『時空の扉』に飛び込んでいくときの角度など、カメラ位置を動かしながら調整していく。
「本当は出演者さん自身がやるのがいいんですが、このセットは毎回出演する方が変わるそうですから」
 などと説明しながらベストポジションと思える位置を見つけてはフロアにバミっていった。


 途中休憩を挟みながら高速をひた走り、ようやく大阪に着いた取材班は、目星をつけた史跡や古戦場跡などを次々と撮影して回る。
 多川の提案で石碑などの横に立ったユウや孤影が解説を加えていく。
 孤影は手が空いている時には道具の持ち運びや整理、はては食事の準備などに到るまで細々と立ち働いている。暖かい食べモノがあった方がいい時期と言うことで、大鍋を使って豚汁でも作りたいと思っていたらしいが、史跡を転々としながら宿は帰って寝るだけ、と言った強行軍にそれほどの余裕はなかった。
 多川もまた、一箇所にしばらくとどまることになると、周辺で同行者が喜びそうな食べ物を探して買ってくる。若者が多いことも考慮して、甘いものや名産品も見逃さない。
 メインとなる南宗寺の取材では、幸村勢に追い立てられ深手を負った家康がこの近くまで来て絶命したと言う伝説や、柵に囲まれ『徳川家康の墓』と彫られた石碑は実は墓ではないことなども聞くことが出来た。どうやら本当の墓は敷地内の少し離れた場所にあって、簡単な盛り土に鬼瓦のような物が埋め込まれているだけのものだと言うことだった。


 強行軍の取材も無事終わり、フィルムライブラリーからかき集められた映像もほぼ揃い、いよいよ時空研究所の研究員も登場する本格的な再現映像の撮影が開始されることになる。