ロック天国INプールアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 緑野まりも
芸能 3Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 普通
報酬 5.5万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 07/29〜07/31

●本文

・出演者募集
 新番組『歌え! ロック天国』では、ロック業界で活躍中のアーティストを中心に、アーティストを募集しております。出演希望者は、下記の要綱を参考に応募してください。皆さんのご参加をお待ちしております。

・番組内容
 番組名『歌え! ロック天国』
 現在ロック業界で活躍中のアーティストを紹介し、トークなどを交えながら、曲の紹介を行う歌番組。トーク及び曲の紹介は、50人ほどの観客を呼んだスタジオにて行われる。

・特別企画
 今回は『芸能人水泳大会』と連動し、同じプール会場にて収録を行います。それに伴い、特別企画として『シャウトでドボン!』『浮島ライブ』を企画しております。

・トーク内容
 トークの形式は、司会者から聞かれた質問を出演者が答える『受け答え形式』。スタジオには出演者全員が入場し、トークの順番にスタジオ中央の司会者席に呼ばれますので、そこでトークを行っていただきます。質問の内容は、出演者によって変わります。出演者側からの希望を参考にしますので、事前に希望を出してください。

・演奏会場備考
 出演者はトーク終了後、スタジオ内に設置されたライブ会場へと移動していただき、紹介曲の演奏を行っていただきます。会場の大きさは一般的なライブハウス程度。同スタジオ内のため、観客はトークと同じ50人ほどとなります。
 楽器の用意、及び搬入搬出は番組スタッフが行います。時間短縮のため、ドラムなどの移動の困難なものは、備え付けとさせていただきます。また、マイクなどの音響設備も備え付けになります。
 演奏時の演出は、出演者の希望に沿って行います。ただし、大規模なもの、金銭的に問題のあるものなど、問題のある演出は使用できません。以上のことを踏まえた希望をお願いします。また、バックバンドの必要なアーティストは、こちら側で用意いたします。
 出演者のメイク、衣装などは、希望があれば番組側で用意いたします。また、獣人化は、半獣人まででお願いします(オフィシャルで獣人の姿で活動しているアーティストは除く)。

※今回の会場はプール内特設ステージとなります。ステージ前方にプールがあり、観客はそこに入ってもらっています。防水加工済み楽器など、番組側で全て用意させていただきます。

・シャウトでドボン!
 プール会場で行われる特別企画その1。数人のボーカルが声量を競い合い、声量の低かった人はプールに落とされます。参加者は、濡れてもよい衣装などを着用してください。

・浮島ライブ
 特別企画その2。プールに浮かべた浮島の上でライブをしていただきます。浮島は、十分な大きさですが激しいアクションを出来るほどは安定していませんのでご注意ください。水柱などの演出を行います。この間、観客はプール外に出てもらっています。

 その他、通常のトーク・ライブも行われます。

・出演者スケジュール
 収録は三日間。
 初日 今後のスケジュールの確認、及びスタジオの案内、練習など。
 二日目 スタジオでのリハーサル。曲演奏の演出の最終確認など。
 三日目 本番の収録。観客を入れての本番を行い、収録を完了します。

・番組スケジュール
 司会者入場 司会者の入場。中央司会者席にて挨拶。
 出演者入場 順番に入場していただき、同時に簡単な紹介を行う。その後、トーク会場の所定の席に着席。
 トーク開始 司会者に呼ばれた出演者は、司会者席隣に着席後トークを行う。
 曲演奏 トーク後、出演者はスタジオ内ライブ会場へ移動。紹介曲の演奏を行う。演奏後、トーク会場の所定の席に戻る。
 (以後繰り返し)
 (途中特別企画挿入)
 終了挨拶  全てのアーティストの演奏が終了後、司会者の挨拶を行い、番組終了。終了後、出演者退出。

 以上が番組概要となります。他の質問、わからないことがありましたら、初日に番組スタッフのほうにお尋ねください。

●今回の参加者

 fa0073 藤野リラ(21歳・♀・猫)
 fa0079 藤野羽月(21歳・♂・狼)
 fa0352 相麻 了(17歳・♂・猫)
 fa0760 陸 琢磨(21歳・♂・狼)
 fa1514 嶺雅(20歳・♂・蝙蝠)
 fa3004 ラム・セリアディア(14歳・♀・リス)
 fa3596 Tyrantess(14歳・♀・竜)
 fa3608 黒羽 上総(23歳・♂・蝙蝠)

●リプレイ本文

「それでは、本日のアーティストをご紹介しましょう! 人気ユニット『aeien』!」
 広いプール会場の真ん中、特設ステージに立った司会者が挨拶を行い番組が始まる。ステージに設けられた入場口から、藤野リラ(fa0073)と藤野羽月(fa0079)が柔らかい笑みを浮かべ手を振りながら登場した。
「キューティ&セクシーな美少女デュオ『RED AIR』!」
 『aeien』に続いて、キュートなラム・セリアディア(fa3004)と、セクシーなTyrantess(fa3596)の(見た目)14歳コンビが登場すると、カメラが二人を下から上にアップで映す。ラムはカメラににこやかに両手を振り、タイはウィンクして投げキッス。
「あのアクションスターが、ロックに挑戦! 『JORKER』!」
 続いて出てきた相麻 了(fa0352)は、軽く前髪を掻き揚げるとカメラ目線でウィンク。
「今回も新曲を披露してくれます! ロック界でも頭角を現しているアーティスト陸 琢磨(fa0760)!!」
 琢磨が現れると、一際大きく歓声があがる。しかし、琢磨はそれに応えるでもなく、クールな視線をカメラに向けるのみ。
「こちらも新曲を紹介してくれます。人気バンド『ficker』からは、嶺雅(fa1514)と黒羽 上総(fa3608)のお二人がいらっしゃってます」
 最後に出てきた嶺雅と上総の二人。澄まし顔の上総の背中を叩いて、嶺雅がカメラに向かってピースサイン。上総は、そんな嶺雅に苦笑を浮かべる。
「以上のみなさんでお送りいたします!」

「さて、トークの一番手は『aeien』のお二人です」
「どうも〜こんにちは〜」
「どうも」
 トーク席についたリラと羽月が、司会の紹介で頭を下げる。
「さて、今回は夏の歌だそうですが、どういったイメージなんですか?」
「そうですね、夏の逸る気持ちを歌にしたかったので。聞いた人を夏に連れて行くような楽しい気持ちで歌っています」
「夏に聞いて楽しく思えるような曲や詞を目指したんだ。この歌を聴いたら、是非外に遊びに出て欲しいね」
 笑みを浮かべながら、楽しそうに歌の説明をし。続いて、二人の夏の思い出などの話も織り交ぜて上手にトークを盛り上げたリラと羽月。
「それでは、そろそろ歌っていただきましょう。『aeien』で、『夏の正体』」
 曲の紹介が終わると、二人はプールに浮かべられた浮島に移動して準備をする。バックバンドは特設ステージのほうで準備が整うのを待っていた。浮島は二人が乗っただけではビクともせず、ギターを持ったリラが、羽月そしてバックバンドと目配せして頷く。浮島がプールの中央に移動して全ての準備が整った。

 羽月のウクレレが軽快なメロディで前奏。そして、リラのギター。バックバンドが続いていく。
「ペダルを漕いで右左 夏を連れてくる
灰色の空を塗り替えて 満開のお日さまを据えて
焦がされたのは腕か胸 逸るビートに乗せて
かき氷が冷やすのはただ 一時的な夏 効果もない」
 リラの透き通った歌声がプールに響き渡る。リラは左右の観客達に応えるように、浮島を右へ左へと動く。浮島は多少揺れるが動くには支障はないようだ。
 楽しそうに歌うリラに、羽月が目線を合わせては楽しそうに笑い、ウクレレを掻き鳴らす。バックバンド達もそれに応えるように軽快なメロディを響かせた。
「誰もが気付いてる夏の正体 こっそり耳打ちして
ソーダ水の泡とビー玉の向こう 私を連れてって〜!」

「さて、次は可愛らしくて、ちょっとセクシーなお二人。『RED AIR』のラムさんと、タイさんです」
「こんにちはー! ラムです♪ まだまだ未熟者だけど、楽しんで頑張るー!」
「タイランテスだ、よろしくな」
 ウキウキしている様子のラムと、ニヤリと挑発的に笑うタイ。しかし、両方ともその幼さを残す容姿や声が、どこかしら可愛らしいイメージを与えている。それに対して、着ている衣装は露出の高いセクシーな物で、良い感じのアンバランスさが魅力だ。
「最近新しく二人でユニットを組んだわけですが、前々からの知り合いだったのですか?」
「ラムとは以前から何度か他の番組で会ってたんで、それが縁だな。俺も今までいろんな相手と組んできたが、これだけ気が合う相手もなかなかいないしな」
「私も! ワイルド&セクシィなタイちゃんと一緒に演ることができて嬉しい!」
「お二人とも、とても仲がよろしいんですね!」
 その後は、曲について、演奏についてなどのトークを交わし。楽しくトークは終了する。
「それでは、歌っていただきましょう! 『RED AIR』で、『SWEET BLOOD』!」

 浮島に移ったラムとタイはそれぞれギターを構える。ステージの方では上総がキーボードの準備を終えて待っている。準備が終わると、タイがギターのヘッドに軽くキスをして、それが合図のように演奏が始まった。
「目に見えるものだけが全てじゃない
わかるでしょ? ほら 手を当ててみて
聞こえるでしょ? この激しい心音」
「貴方から見たあたしは
so cool? so cute? so noble? so sexy?
どれもホントよ 好きに思えば?」
 二人はテンポの速いロックを演奏しながら、それぞれ自分のパートを、容姿に似合わない艶っぽい歌い方で曲を盛り上げていく。そして、上総のキーボードが二人の歌声を上手くカバーしている。
「だから早く 貴方のsweet bloodを頂戴
野暮な台詞なんていらないから    ねぇ!!」
 ラストは、プールから水しぶきが上がって曲の終わりを飾る。浮島が少し揺れるが、二人は気にせずに満足そうに微笑み合うのだった。

「お次は、アクション映画などに出演されている相麻了さんです」
「あ、すいません今日の俺は新人ロック歌手『JORKER』なんで」
 次に紹介された了。わざと俳優の時の芸名を訂正するのは、事前の打ち合わせ通りだ。
「そうでしたね。このたび、ロックに挑戦される際に名前を変えたんですよね。しかしアクション俳優の貴方が、なぜ急にロックを?」
「自分のソウルをもっと伝えたい、そんな気持ちを抑えられなくて。御免なさい、ちょっとカッコつけ過ぎですか?」
「いえいえ、実際格好良いんですから」
 少しおどけて話す了に、周囲の観客から黄色い声援が送られる。その綺麗な容姿は、若い女性に人気のようだ。
「そろそろ歌っていただきましょう。『JORKER』のデビュー曲、『SAMURAI』」

「デビュー曲『SAMURAI』聞いてくれ!!」
 浮島に乗ると、了は観客にアピール。周囲から歓声が沸く。そして、マイクを持った了にあわせてバックバンドが演奏を開始した。
「奴が来る今夜も来る!
地獄の底からやってくる!
爪を研ぎ牙をむき!
俺の血求めてやってくる!
Ah‥‥into the darkside!」
 マイクを持って歌いながら、了は浮島の端から端まで走り回る。浮島の揺れなど気にした様子もなく、軽快な動きを見せている。しかし‥‥。
「俺は修うわ! ‥‥ブクブクブク!」
 なんと、間奏の間にバク宙を見せようとしたその時、足を滑らせてプールの中に。どうやら、先の『RED AIR』の水しぶきで足元が濡れて滑りやすくなっていたようだ。
「プハ! みんな、悪い! ちょっと失敗しちまったぜ!」

「え〜、それでは! プールでの特別企画、『シャウトでドボン』を始めます!」
 ハプニングもなんのその、すぐに予定通り特別企画が開催される。司会がルール説明をすると、観客から大きな拍手と歓声。
「それでは、まず女性陣に対戦していただきましょう!」
 司会者の指示で、リラ、ラム、タイの三人が、バックミュージックにのってドボン専用特設ステージの上に立った。
「それでは叫んでいただきましょう! シャウトでドボン!」
「バストアップ!!」
「「のーみゅーじっくのーらいふーーーっ!!」」
 司会者の掛け声に合わせて、二組はそれぞれ自分なりの大きなシャウトをする。
「さぁ、判定は!?」

リラ 78点
ラム&タイ 75点

「きゃん!」
「うわっと!」
 点数が表示され、負けたラムとタイの足元が傾き、滑り台の要領でプールへドボン!
「勝者はリラさん!」
「よかったですわぁ」
 ワーっと歓声があがり、リラは胸を撫で下ろした。どうやら、スタイルへのコンプレックスが良い方に効果を発揮したようであった。
「ビショビショー! 鬱陶しい!」
「おお、こ、これはラムさんが!?」
 そんな中、プールからあがったラムが、突然服を脱ぎだすと、下に着ていたビキニを見せてポーズを取る。その姿に観客の男性陣が盛り上がるのだった。

「それでは! 次は男性陣の対決です!」
 続いて、嶺雅と琢磨がドボンステージへとあがる。人気者の二人の対決に、観客は大きな歓声を上げる。
「それでは叫んでいただきましょう! シャウトでドボン!」
「水なんて嫌いだー!!!」
「SPLASH!!」
 二人の叫びが会場を揺るがすようだ。なんとなく嶺雅のほうが必死さを感じられる。
「判定は!?」

嶺雅 98点
琢磨 93点

「くっ‥‥」
 先ほどと同じように、点数の低い琢磨の足元が傾き、プールの中へとドボン!
「勝者は嶺雅さん! まさに必死さの勝利でしょうか」
「助かったぁ!」
 落ちなかった嶺雅は両手をあげて万歳する。そして落ちた琢磨は、プールから出ると無言で濡れた髪を掻き揚げるのだった。

「それでは再びトークに戻りましょう。『アーウェルンクス』の琢磨さんです。先ほどは残念でしたね」
「‥‥負けは負けだ」
「しかし、水も滴る良い男とはこのことですね」
「‥‥‥」
 特別企画が終わり、次に呼ばれたのは琢磨。プールに落ちたばかりなので、髪からは水が滴り落ちている。そして、着ていたベストとシャツは脱いでおり、鍛えられたたくましい上半身をあらわにしていた。もちろん、会場がプールなのであまり違和感はない。
「先ほどの掛け声、『SPLASH』はまさに水に飛び込むときの擬音ですね。そして、今回の新曲も『SPLASH BOY』ですが、やはり狙われていたんですか?」
「そういうわけじゃない‥‥まぁ、別に水に落ちることは気にしていないがな」
 その後も琢磨は、いくつか曲についての司会者の質問に淡々と答え。トークはそつなく終わる。
「それでは、歌っていただきましょう。陸琢磨さんの新曲『SPLASH BOY』!」

 浮島に移動し、マイクの前に立つ琢磨。照明が消え、暗闇の中で琢磨のいる浮島だけがライトアップされる。そして、琢磨がマイクを掴み頷き、激しいロックが流れ始めた。
「やさぐれた様に膝を抱えて落ち込むBOY
何を言っても聞きやしない
何を考えてるんだよ 何を落ち込んでるんだ?
御節介が止まらない」
 曲にあわせて、歌いだす琢磨。浮島の上で軽快なステップを踏む。
「優しい人よ(そんな訳じゃない)
如何して面倒を見てるの?(知る訳ない)
何がしたいのかしら(黙りやがれ)」
 嵐の前の静けさのような低い歌声が響き‥‥。
「何がしたいんだ!」
 全てを吹き飛ばすような強いシャウト。曲調もどんどん激しさを増していく。それにあわせ、琢磨のステップも激しくなり、プールの水面を大きく揺らす。
「さっさと声を張り上げINSIST ON YOU!
SHOUT TO SCATTER THE COMMOTION!
気持ちを吹き飛ばせ‥‥ SPLASH BOY!」
 ラストのシャウトと同時に、浮島の四方を囲むように大きな水しぶきがあがり。中央の琢磨に雨のように降り注ぐ。琢磨はそれを顔を上げて全身で受け止めるのだった。

「最後は、人気急上昇のバンド『ficker』のメンバー、嶺雅さんと上総さんのお二人です」
「ども〜」
「よろしく」
 最後に紹介された嶺雅と上総。二人とも、前にも番組に出たことがあり、ある程度慣れている様子で挨拶を交わす。
「今回お二人には、オフの過ごし方など伺ってみましょう。今年の夏、オフをメンバーで過ごすご予定はありますか?」
「単独ライブー‥‥はオフじゃないネ。皆で旅行行きたいねー‥‥交友含める為に山とか」
「夏は海じゃないのか?」
「クロちゃん、俺の水嫌いは知ってるだろ? 海なんてとてもとても」
「冗談だよ」
「そういえば、さきほども水が嫌いとか言ってましたね」
「そうそう、嶺雅はカナヅチだからな。落ちたら大変だったな」
「クロちゃん、それは言わない約束だろー」
 嶺雅は情けない顔で上総に抗議するが、トークは嶺雅の欠点についてで盛り上がる。
 その後も、上総が新しい楽器に挑戦など、トークは盛り上がり。嶺雅が自分についてどう見えると聞いてみると、『カッコいい』と『面白い、可愛い』などの声が半々だったようだ。
「それでは、そろそろ歌っていただきましょう。『ficker』の新曲で『trick or fight』」

 特設ステージの上に立つ二人。ギターを持った上総が、マイクを握った嶺雅の合図で演奏を開始する。
「何塞いだ顔してるのさ 今はそんな時じゃないだろ
何があったか知らないけれど そんなもの吹き飛ばしてしまえ」
 足場のしっかりしたところでの嶺雅は、とてもよく響く高い声で歌を歌い上げる。そして、上総のギターがアップテンポの元気の良いメロディを奏でている。
「ほら、笑って 君の笑顔を俺に見せて
それが俺の元気の源(みなもと)
Jump!(Jump!)その想い届く所まで
Dash!(Dash!)その想い伝えるために
想いの強さで 人は変われる」
「これこそ不思議な SMILE POWER
俺と君とで GIVE AND TAKE
ねえ、今はどんな気分? さっきまでとは違うだろ?
きっともう大丈夫 どんな道でも進んでいける」
「一緒に行こう
未来へ向けて READY GO!!」
 満足そうに汗を拭う嶺雅と上総は、画面からフェードアウトしていくのだった。

「本日のロック天国はいかがだったでしょうか! 次回からまた、普段のスタジオで皆様をお待ちしております!」