カチカチサンタ猛レースアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 緑野まりも
芸能 3Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 普通
報酬 7.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 12/26〜12/30

●本文

・クリスマスアニメ『カチカチサンタ猛レース』声優募集!
 クリスマスアニメ『カチカチサンタ猛レース』では、声優を募集しております。下記の作品紹介を参考に、希望または得意な役柄を明記の上、ご応募ください。

・作品紹介
 12月24日、クリスマスイブ。世界中で子供達にプレゼントを配るサンタ達が、最も早く、最も素晴らしいサンタを目指して、熱くゆかいなレースを繰り広げるドタバタコメディ。
 サンタ達は、ナンバー1サンタクロースの称号を得るために、各々自分のマシンを駆って、レースに挑戦する。ルールは簡単、誰よりも早く決められたコースを抜け、一番でゴールにたどり着いた者が勝者だ。しかしそれは、サンタ達の仁義無き激しい戦いの幕開けであった。
 険しいコース、様々なトラップ、そしてライバル達による妨害に次ぐ妨害。はたして、ナンバー1サンタクロースの栄誉は誰の手に!!

・設定説明
レース 毎年クリスマスイブに行われる、サンタクロースによるソリ(マシン)レース。その年のナンバー1サンタクロースを選ぶレースで、サンタ達の中ではとても名誉なこと。

サンタ いわゆるサンタクロース。容姿性別年齢は様々で、一般的なイメージのサンタから、美女、子供、獣、ぬいぐるみなどなど。サンタのため、子供達に配るプレゼントの入った袋などを持っているが、中身はマシンのブースターだったり、妨害用プレゼント爆弾だったりする。

パートナー 一部のサンタには、一緒にマシンに搭乗するパートナーが付いている。ペットのトナカイだったり、部下だったり、双子の兄弟だったり様々。

マシン サンタ達の駆るソリのこと。サンタによって、様々なマシンがあり。トナカイの引っ張るソリのようなオーソドックスな物から、スノボー、飛行機、はてはUFOまで、なんでもあり。基本的に、どんなマシンでも空中を飛んでレースを行う。

ルール レースのルールは単純で、いくつかのコースを抜け、一番にゴールにたどり着いた者が勝者。レースの間の、他のライバルへの妨害に関しては、一切ペナルティ無し。コースを離れてショートカットしてもいいが、基本的に危険。

ハプニング レース中に発生する、様々なハプニング。コースに設置されたトラップだったり、マシントラブルだったり、乱入者だったりと様々なハプニングがレースを盛り上げる。ちなみに、途中マシンが壊れても(爆発したとしても)修理さえできればレースに復帰できる。

・コース説明
スタート地点 雪に覆われる小さな村から一斉に出発。

第一コース雪山ゾーン 雪に覆われた、とても高い山脈コース。上空は雲に覆われており、抜けるのは困難なため、上手く山と山の間の谷を抜けないとならない。酷い吹雪で視界が見えなくなる可能性アリ。

第二コースオーロラゾーン 美しいオーロラが空を彩るコース。このオーロラにはサンタ達を惑わす効果があり、方角を間違わせたり、幻覚を見せたりする。ちなみに地上は、南極のような氷の地面。

第三コース高層ビルゾーン 都会の町にそびえ立つ高層ビルのコース。サンタ達が飛ぶ高さよりも、遥か上空まで伸びている高層ビルが乱立されている所で、これらのビルを上手にかわしていかないとならない。ビルには人が住んでおり、サンタ達を応援したり邪魔したりする。

ゴール地点 観客溢れる都会のスタジアムに設置されたゴール。

・登場キャラ
サンタ レースに参加するサンタクロース達。個性溢れるマシンを駆り、ライバルを蹴落とし一番を狙う。

パートナー 一部のサンタと共にマシンに搭乗するパートナー。

ナレーター兼実況(CV:野沢菜トモ) ナレーションと、レースの実況を担当する声だけの存在。

・備考
 アニメのナレーター兼実況には、ベテラン男性声優、野沢菜トモを起用。

●今回の参加者

 fa0361 白鳥沢 優雅(18歳・♂・小鳥)
 fa0422 志羽翔流(18歳・♂・猫)
 fa0921 笹木 詠子(29歳・♀・パンダ)
 fa2632 紗草みりん(23歳・♀・ハムスター)
 fa2939 橘 来夢(11歳・♀・ハムスター)
 fa3280 長澤 巳緒(18歳・♀・猫)
 fa3957 マサイアス・アドゥーベ(48歳・♂・牛)
 fa4564 木崎 朱音(16歳・♀・犬)

●リプレイ本文

 では、ここでエントリーされているサンタとそのマシンの紹介をいたしましょう。まずは、ちょっと大人しめの女の子マリィミリィ選手(CV:長澤 巳緒(fa3280))だ。
「はう〜、じ、自信ないですぅ」
 なにやらオドオドとしているが、本当に彼女がレースに出て大丈夫なのかぁ? っと、彼女のマシンバイク型のソリ『トナカイダー』は彼女に似合わず重装備のようだ。
「さぁて! 軽ーく優勝しちゃうわよん」
 おっとぉ! 突然コートを脱ぎ捨てたかとおもうと、まるで性格が変わったかのように強気発言だ! 白ラインが入ったライダースーツ姿で準備万端か?
 次に現れたのは、ファンシーで可愛らしいソリ『プリティ号』に乗った、少女サンタレモンちゃん(CV:木崎 朱音(fa4564))と、そのパートナーの女の子ライムちゃん(CV:橘 来夢(fa2939))。まるでお人形さんのような二人の可愛らしさに、村から歓声があがっているぞ。
「みんな〜、応援ありがと〜、あたしがんばるね!」
「‥‥‥」
 さぁて、お次は空から戦闘機の登場だ。垂直離着陸のニクイ奴に乗っているのは、どんなサンタなのか?
「どぉ〜もぉ〜、みんなよろしくゥ〜」
 なんと、開いたキャノピーから出てきたのは、金髪美人のマリアン選手(CV:笹木 詠子(fa0921))。んん〜、出るところ出て、引っ込むところは引っ込んでいる理想的なプロポーションに、実況の僕もドキドキです! っと、その後ろの席に座っているのはパートナーのショージ選手(CV:志羽翔流(fa0422))。赤と白の特攻服姿で背中には『苦栗鼠枡』と刺繍がされているぞ。なんともミスマッチな二人だ。
「夜露死苦!」
 さてさて、今回のサンタは可愛らしい女の子ばかり。この中からミスサンタを選んでもいい状況だが、あくまで勝敗はレースで決するわけで。これからのレース展開に、観客も僕も期待アリアリだね。
「わしを忘れてもらってはこまるぞ!」
 キキキー! ドガシャン! 村の建物に突っ込んだ、弾のような機関車『ブラックバイソン』から出てきたのは、なんとマッチョなサンタマックス選手(CV:マサイアス・アドゥーベ(fa3957))。この寒い中、上半身裸でムキムキとポージングしている。あ〜あ、せっかく可愛い子ちゃんばかりのレースになると思ったのにね。
「いたたぁ、ツノが取れちゃいますよ‥‥」
「ふはは! そんなものは気合で耐えるのだ、気合だぁ!」
 後から出てきたのは、トナカイツノの女の子鈴選手(CV:紗草みりん(fa2632))。あんなパートナーと一緒じゃ、ほんと可愛そうだね。

 全車、スタートラインにつきました。時刻がクリスマスに変わると同時にスタートだぞ。っと、そろそろ時間のようだ‥‥。

 3、2、1、スタート!!

「見よ、このパワー! このレースもらったな!」
 最初に飛び出したのはブラックバイソン。まさに黒い弾丸となって突っ走る。その後を追うのは、マリアン号と、トナカイダー。おや? 一人まだスタートしてないのがいるぞ?
「レモンおねえちゃん‥‥もう‥‥みんな‥‥いっちゃったよ」
「はいは〜い、まかせて〜! ‥‥えー! みんな、もー、行っちゃってるの??」
 どうやら声援に応えるのに気を取られて、みんなとっくにスタートしたことに気づいてさえいなかったようだ。ライムちゃんが袖をちょんちょんとひっぱって教えてようやく気づいたみたいだね。う〜ん、それにしてもようやくライムちゃんがしゃべったね。

「見よ! この筋肉!」
「って、前、前みてくださぃ〜! きゃ〜!」
 まるで見せ付けるかのように、後方の二人に向かってポージングをするマッスル。そんなことしてていいのかなぁ? と言ってるそばから、ブラックバイソンが雪山に突っ込んだ! コースアウト〜〜〜!
「さぁて、そろそろいくわよん!」
 おっと、トナカイダーのサイドカーから出てきたのはクリスマスツリー? それがなんとロケットのように飛び出した! ロケットは凄い勢いで雪山へとぶつかり‥‥
 ゴゴゴゴゴゴ! この音は‥‥雪崩だぁ! 凄い勢いで崩れてくる雪崩に、マリアン号が飲み込まれる‥‥あら、ついでにトナカイダーも巻き込まれちゃったよ?
「け、計算ミスったかな?」
「きゃ〜! ショージクン、助けて〜」
「姉御! 抱きつかれたら前見えないから!」
 あ〜あ、一面真っ白け。二組ともこれでリタイアか!? っと、先に飛び出してきたのはマリアン号! キャノピーのワイパーが雪を落としてなんとか復帰した。

 トップを走るのはマリアン号、その後ろにはプリティ号が続いている。第二ゾーンは美しいオーロラが空に浮かぶ氷原。な〜んとなくロマンチックだねぇ。
「きゃ〜、きれ〜い」
「オーロラか‥‥でも姉御のほうがきれ‥‥って! 姉御、反転して戻ってる!!」
「ライムちゃん、見て見て! ほら、オーロラだよ!」
「レモンお姉ちゃん‥‥前‥‥ぶつかる‥‥」
 オーロラに見惚れていたマリアン号だが、突然Uターンしてプリティ号とクラッシュ! 実はこのオーロラ、幻覚作用があって方向感覚が狂うんだよね。
 そうこうするうちに、ブラックバイソンが追いついてきた。彼らはどうやってこのゾーンの抜けるのか!
「我が筋肉は、オーロラよりも美しいのである! ふははは!」
「せっかくのオーロラが筋肉色になってますよぅ」
 あ〜うん、自分の筋肉にしか興味がないようだね。どうやらオーロラなど見向きもせず、そのままの勢いで突っ走っていってしまった。
「まちなさ〜い、吹雪チャフ撃っちゃうわよ!」
 ようやく復帰したマリィミリィ。今度はなにやらミサイルのようなものが搭載されているぞ。発射されたそれは、銀紙を撒き散らしながらオーロラの空へ。
「ぐわ、なんであるかこのわしの筋肉レーダーを遮るものは!」
「前! 前! またぶつかりますぅ!」
「め、目がチカチカ‥‥」
 チャフに惑わされて氷壁にぶつかるブラックバイソン。筋肉レーダーなんて積んでたんだ。しかし、しかけたトナカイダーも、反射する光に惑わされてどこかに行ってしまった。

 ついに最終ゾーンだ。都会のビル群を抜けて飛べば、もうすぐゴールだぞ。さて、トップはプリティ号。そして、それを追いかけるのはマリアン号だ。ビル群では、住民の人達がサンタ達に手を振って応援しているようだ。
「みんなー、応援ありがとうー。絶対優勝するからねー」
「レモンお姉ちゃん‥‥ハンドル‥‥」
 おっと、住民達の応援にレモンちゃんが両手で応えているけれど、ハンドルはなしちゃってだいじょうぶ? なんとかライムちゃんが抑えているけれど、ふらふらふらふらと危なっかしいぞ。
「姉御! いまがチャンスだぜ、ぶっちぎれ!」
「ショージクン、わかったわァ〜」
 そうこうするうちに、マリアン号がプリティ号を追い抜いてったぁ。巧みにビル群の間を抜けて、飛んでいく。
「‥‥あれェ? あれあれェ? ショージクン、計器の調子がおかしいわァ?」
「都会の電波で、おかしくなったのか? 姉御、前!」
 突然のハプニング! マリアン号、計器の異常でビルに激突! ついにここでリタイアか!?
「あのぉ〜、ゴールってどっちかしら〜?」
 とおもいきや、マリアンの魅力にヤラレた住民達によって、リアカーでゴールへ向かう様子だ。ああ、僕もあそこに混ざりたい!
 再びトップにたったプリティ号。歓声に応えながら、ゴールへと近づいていく。このまま優勝は決定か? っと、後方から猛烈な追い上げをかけているのはブラックバイソン、そしてその後ろにはトナカイダーの姿も見える!
「こうなったら奥の手っ! スーパーブースト!」
 おっと、トナカイダーに動きがあった。なにやらサイドカーを切り離し、マシンの後部パーツを外すとロケットブースターが現れたぞ! 猛スピードで加速したトナカイダーがブラックバイソンをギリギリで交わして前にでる! その反動で、ブラックバイソンがビルにつっこんだぁ!
 ブチ! いま、なにか切れる音しなかった?
「‥‥テメェ、ブッ潰しちゃる!」
 うわぁ、鈴選手が鬼の形相を浮かべている。ブラックバイソンのハンドルをマックスから奪い取ると、ビルをぶち抜いて猛スピードで追いかけ始めた。怒ると怖いタイプだったのね彼女。
 さてぇ! ゴール目前、プリティ号を追いかけるトナカイダーとブラックバイソン。3車とも、凄いスピードでゴールへと突っ込んでいく! あっと、並んだ並んだ! 誰が一位でゴールするのか!! あ〜! ここでトナカイダーがスピードに耐えられずに空中分解していく! 残るは、プリティ号とブラックバイソン!
「ぶちぬけぇ!」
「勝つのはあたし!」
 両者どっちも引かない! 激しいデッドヒート! そしてそのままの勢いでゴールへ突っ込んだ! はたして勝ったのはどっちだ!!

 ‥‥‥写真判定‥‥‥

 勝ったのは‥‥プリティ号だ〜〜!! 僅差でプリティ号が前に出ている。優勝はプリティ号のレモンちゃん、ライムちゃん!! そして惜しくも二位はブラックバイソンのマックスと鈴の二人。
「やったー! みんなありがとー!」
「‥‥あ、ありがとう‥‥」
 歓声に応えながら、ライムちゃんに抱きついて喜ぶレモンちゃん。ライムちゃんも、少しだけ顔を赤らめて嬉しそうだ! こうして今年のナンバー1サンタはレモンちゃんとライムちゃんに決まりました!