神霊装甲 要塞攻略アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 緑野まりも
芸能 3Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 普通
報酬 7.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 06/16〜06/20

●本文

・声優募集
 ロボットアニメ『神霊装甲ヴァルキュリア』では、作品に参加する声優を募集しています。経験の有無は問いませんので、奮っての応募をお待ちしております。
 審査のうえで配役を決定いたします。得意なタイプ、希望などありましたら事前にご連絡ください。

●ロボットアニメ『神霊装甲ヴァルキュリア』
・作品概要
 戦いの世界ヴァルハラへと召喚された現代人たちが、この世界で起きている戦い「ラグナロク」にいやおうなく巻き込まれていく物語。
 召喚された現代人たちは、それぞれが戦士の魂を持つ者であり、「魂の騎士(スピリットナイト)」と呼ばれる存在であった。彼らは、「神霊装甲(スピリチュアルアーマー=SA)」という巨大ロボットを託され、ヴァルハラに存在する国々の戦士として戦いを強要されることになる。
 物語は、ラグナロク戦争を軸に、毎回違う主人公の物語が展開されるオムニバス形式。戦いに巻き込まれた現代人や、ヴァルハラ人たちがそれぞれの視点で物語を紡いでいく。

・世界設定
ヴァルハラ 我々の世界と対になる魂や精神が具現化した世界で、精神力(心の強さ)が力となる世界。絶えず争いが起きていることから、戦いの世界とも言われている。この世界には、それぞれアース神族、ヴァン神族、巨人族という三種族が国を作っており、それぞれがそれぞれの国と争っている。

神霊装甲 アース神族、ヴァン神族が巨人族に対抗するために、それぞれ独自の技術によって作り出した戦闘用巨大装甲。操縦者が乗り込み、意志の力によって操縦する。通称SA(スピリチュアル・アーマー)。

魂の騎士 ヴァルハラに召喚された現代人のこと。彼らは、過去に起きた光と闇の戦いの英霊の魂を内に秘めた人間たちである。魂が力になるヴァルハラでは、絶大な力を持ち。神霊装甲の適正がヴァルハラ人よりも数倍上である。

覚醒 魂の騎士が、英霊の魂に目覚めること。過去に起きた戦いの記憶と共に、真の力(本来のSAの力)を発揮できるようになる。元々の人格が変わることはないが、過去の記憶に引っ張られて行動してしまう者も‥‥。

SA本来の力 SAとは現在ではロボットのような存在だが、元々は精神を具現化させた鎧である。そのため、覚醒し本来の力を取り戻した者は、SAの上に自分の精神を具現化させた姿を投影し、一時的に装甲(武装も含め)を変化させることができる。このようなSAは、従来機より数倍の能力を有する。イメージは変身といった感じ。

ヴァン神族 新緑の森ヴァナヘイムを首都に持つ、平和的な種族。魔術が得意で、身のこなしも素早い。農耕を行い、大地に根付くことで豊かな国を作り上げた。農耕民族のイメージ。共和制を敷いており、国民に選出された長老会によって国の全ての政治を動かしている。軍の様子は、個々の力を重んじる中世騎士団と近いイメージ。現在はアース神族に首都を占領され、ごく一部の騎士が反抗勢力として戦っている。

レジスタンス アース神族の武力侵攻に対しての抵抗組織。以前に組織の主力を壊滅させられ、現在は辺境で小さな地下運動をしている程度。所属している者のほとんどが、アース神族の占領を拒否し滅ぼされた村の出身者。

バルドル要塞 アスガルドへの道の要所にあるアース軍の要塞。如何なる物も傷つけることができないと称されるほど強力なバリアを持ち、難攻不落の要塞と言われている。密かに空中要塞としての機能を有しており、前回の戦いでその全容を現した。

トリックスターの設定 トリックスターは、オーディンが初めて現代世界から魂の騎士を喚んだ際現れた者。姿が似ているのはロキ(半分)の魂を持っていたため。当初、ヴァルハラの僻地の村に現れ、自分の喚ばれた理由もわからぬまま、しばらくその村で暮らす。その後、ある事件によりロキの魂が覚醒。存在を偽りトリックスターとしてアース軍へと入る。ロキ本来の目的、全てを無に返すことを目的としているようだが、他にも何かオーディンに対し思惑があるようで‥‥。本名は進鳥貴幸。

それ以外の種族 ノッカーやピクシー、またドラゴンなど様々なモンスターが存在している。

・主な登場SA
SAフレイ改 アース神族との決戦で大破したSAフレイを改修した機体。従来の二人乗りのコックピットをそれぞれ二つに分け、高速飛行可能な戦闘機形態とSA形態を取れるフレイF。戦闘機時は重火力攻撃機、合体後はバックパックとなる、ソード・オブ・ヴィクトリー(S・O・V)、ソード・オブ・ブリーシンガメン(S・O・B)が使用可能なフレイBとした。

SAフレイア SAフレイを元に、SAヴァルキュリアの飛行技術を起用した、ヴァン神族の次期主力SA。量産のためにS・O・Vを無くし、代わりに意志力で飛ばした球体でバリアを発生させるアクセサリ・オブ・ブリーシンガメン(A・O・B)を搭載。現代人の意見を参考にし、形態を人型から飛行形態に変形することによって、空中での高速飛行が可能。

SSスキーズヴラズニル ヴァン神族が秘密裏に開発した空中戦艦、通称スピリチュアルシップ(SS)。多くのSAを運用することができ、また高い機動力と防御力を持つバランスの取れた戦艦。

・次話あらすじ
 英雄を失い、アース神族の侵略により壊滅する巨人族。これにより、アース神族の王オーディンは世界のほとんどを手中に収めることとなる。しかし、世界にはいまだレジスタンスとしてアース神族の支配に抵抗する者達がいた。彼らは、「はぐれ者の村」と呼ばれる村の住人の協力により、巨人族の生き残りと協力し合うこととなる。そして決意を新たに、アース神族と戦うことを決めたヴァンの騎士達は、衛星ミーミルの「神の怒り」に対抗するため、強力なバリアを持つ空中要塞バルドルを奪う作戦を決行する。
 レジスタンスの一斉決起による陽動と同時に、SSスキーズヴラズニルでバルドルへと攻め込むヴァンの騎士達は、バルドル要塞の強力なバリアを、シンドリの用意したアンチバリア装置「ミストルテイン」によって無力化する。
 奇襲で混乱しながらも、激しい抵抗をするバルドル要塞。そんな中、ヴァンの騎士達は自分の中にある戦士の魂に覚醒していく‥‥。はたして、戦いの行方は。

・登場人物
 ヴァン神族側現代人 ヴァン神族に協力し魂の騎士として戦うことになった現代人
 シンドリ(池内秀忠) SA開発の第一人者と呼ばれる男性。容姿端麗だが、顔の左側に大きな火傷を負っている。しかしその顔立ちは、ある人物にとても酷似している。現在はヴァン神族に協力することになり、空中戦艦に搭乗している。
 その他 ヴァン神族の騎士、レジスタンスメンバー、アース神族兵など

●今回の参加者

 fa0352 相麻 了(17歳・♂・猫)
 fa0463 伊達正和(25歳・♂・竜)
 fa0509 水鏡・シメイ(20歳・♂・猫)
 fa2401 レティス・ニーグ(23歳・♀・鷹)
 fa2582 名無しの演技者(19歳・♂・蝙蝠)
 fa3426 十六夜 勇加理(13歳・♀・竜)
 fa3610 ユキイ・アバンサール(36歳・♂・獅子)
 fa5778 双葉 敏明(27歳・♂・一角獣)

●リプレイ本文

 はぐれ者の村と呼ばれる小さな村。そこでは、人も巨人も協力し合い生活していた。その様子を二人の巨人が眺めていた。
「クラウゼビッツ、この村を見ろこれがあの強く優しいスルトが真に望んでいた世界の在り方だ。俺達ともう1度立ちあがろう、人も巨人も妖精も手を握り神に支配されぬ平和な世界の為に」
「ドミンゴスよ‥‥我が命、これをもってこの真に守るべき者を守るために力を貸そう。スルトの代わりなどというおこがましいことをいうつもりはない。だが、それでもこの素敵な世界を守りたいと我も思うたぞ」
 村のリーダーとなったドミンゴスと、以前の戦いで傷つきこの地へと逃れてきたクラウゼビッツ。二人の巨人は、人と巨人の真の平和への未来のために戦うことを誓い合うのであった。

 はぐれ者の村の協力により、巨人と手を結んだレジスタンスは、着々と準備を進め。ついに、作戦が決行される。そしてヴァンの騎士の旗艦スキーズヴラズニルは、空中要塞バルドルへと向かっていた。
「対空警戒を密に。目標まで無音潜行徹底を」
「頼んだぞ、艦長、全てはあなたの指揮にかかっているんだからな」
 艦長の指示に、緊張の表情で計器を見つめるクルー。その様子に頷きつつ、ブリッジから闇の向こうを見通すように見つめるヴァンの騎士レイ。
「しかし、アンチバリア装置『ミストルテイン』、さすがシンドリ、先の先を見越してるんだな」
 同じくブリッジで様子を見ていたフォー・ハーンは、今回の作戦を聞いたときを思い出し、感心したように呟く。あらゆる状況を想定し、準備をしておく。技術者としてのシンドリは、フォーにとって尊敬に値する人物であった。

「目標を確認した! 夜明けと共に攻撃を開始する! 各SAはスタンバイ! 勝利は諸君たちの努力にかかっている!」
 やがて作戦開始時間、艦長の指示に騎士達は自分のSAへと乗り込んでいく。
「虎雄、あなたの背中はあたしが守るわ、だからあたしの背中任せたからねっ」
「うんっ!」
 SAヴァルキュリアカスタムに搭乗するヴィオ・ローザと、SAヴィザールに搭乗する竹内虎雄は、声を掛け合いお互いの信頼を確かめる。
「ベオウルフ、黒木丈いつでもいいぜ!」
「リリィも準備OKよ♪」
「お前は別に準備しなくてもいいだろ?」
「ひっど〜い!」
「あ、そうそう、ジョーカー、出撃前に一ついい?」
 気合を入れる丈とその相棒のピクシー、リリィ・フォウ。そんな二人にレイが声をかけた。
「なに?」
「姉さんとの仲、あたしは絶対認めませんからねっ」
「うっ!」
 レイの双子の姉リアと恋人関係にある丈に、釘を刺すレイ。丈は苦笑して肩を竦めた。
「いいのですか、そんなこと言って?」
「いいのよ、どうせ反対したって無駄でしょうけど」
「ふふ、本当は一番にお姉さんの幸せを喜んでいるのに」
 レイと共にフレイ改に乗り込んだエリス・リヴァイアは、レイの様子にクスリと笑みをこぼした。
「ここが正念場だ、しっかり頼むぜ、マリアがいつ帰って来てもいいように艦は守ってみせるからな」
 フォーの通信に、全員が頷く。
「というわけだ、艦長、艦を壊すような事したら承知しねぇからな、ここはあいつらの帰る場所なんだからよ」
「わかっている、できるかぎりのことはするよ。むっ、敵もこちらに気づいたようだ。これより攻撃を開始する!」
 艦長の艦内放送の声、同時にズシーンと鈍い衝撃が艦を震わす。どうやら、敵の攻撃を受けたようであった。要塞の激しい攻撃に晒されながら、スキーズヴラズニルは最大船足でバルドル要塞へと突進する。
「ギリギリまで肉薄するぞ! 速度を落とすな!」
「無茶な事やりやがるな、やれやれ、徹夜に変わりねぇじゃねぇか」
 艦長の指示に、苦笑するフォー。バリアを張りながらも、船体を揺らす衝撃に耐えながら、一気に距離をつめるスキーズヴラズニル。
「よしそろそろだな‥‥ベオウルフ行きまぁす!」
「クラウゼビッツ、出る!」
 要塞のバリアの直前、丈のSAベオウルフとクラウゼビッツが出撃する。
「おっさん、俺を越えていけ!」
「おっさんと呼ぶな! 無礼者が!」
 獣形態へと変形したベオウルフを足場にして、クラウゼビッツが要塞へ向かって飛ぶ。そして、バリアに阻まれる直前。
「ミストルテイン発動!」
 クラウゼビッツの背中に背負われた、『ミストルテイン』が要塞のバリアを無力化する。クラウゼビッツは、そのまま要塞の外壁へと降り立ち、愛刀の斬機刀を構えた。
「それでは汝ら頼むぞ。我は‥‥ここで時間を稼いでやるわ!」
「よしいまだ。SA部隊発進!」
「エリス・リヴァイア、フレイF‥‥発進します!」
「レイ、フレイB。出るよ!」
 フレイ改が分離した二機の戦闘機が、バリアの消えた要塞へと向かって発進する。続いて、フレイア部隊も発進した。
「竹内虎雄、ヴィザール発進っ!!」
「ヴィオ・ローザ、ヴァルキュリア出ます!」
 同じく、虎雄とヴィオも発進する。しかし、要塞からも敵SAが発進され、それぞれ要塞の外壁に降り立ち、戦闘を開始する。
「エリス! 使って!」
「腕さえ破壊すれば」
 フレイFは人形態に変形すると、フレイBから射出された二本のソードを両手に持ち、要塞から出てきた敵SAの両腕部を素早く切り裂いていく。戦いの苦手なエリスは、敵の戦闘力を無くすことによって、戦意を失わせようとしていた。
「騎士よ‥‥魂の騎士よ‥‥」
「誰ですか? 先程から私に話しかけてくるのは」
 そんな戦いのさなか、エリスを呼ぶ声が聞こえる。不思議に思い、問いかけるエリスであったが。
「お前は何を望む‥‥この争いしか生まれない世界に‥‥」
「突然何を? 私が望むもの‥‥私が望むものは、この世界の平和です」
「平和か‥‥そんなものは、決して訪れない」
「一体貴方は何者なのですか!? 何故、平和が訪れないと言い切れるのですか!?」
 声は、エリスの問いかけに答えず、一方的に告げ消える。
「エリス? どうした?」
「いえ‥‥声が消えた‥‥今のは一体‥‥」
 レイの声に、訝しげな表情を浮かべ、エリスは小さく呟いた。

「まずはジャブだ!!」
 両手に持った二丁のライフルを乱射する虎雄。バリアを無効化され、動揺した相手に対し、有利に戦う騎士達だったが、徐々に増えてくる敵の数に少しずつ押されていく。
「これじゃキリがないよ」
「虎雄、後ろ!」
「ヴィオ! ありがとう」
 拳での近接に切り替えた虎雄だが、敵の数に焦りの表情を浮かべる。そこへ、ヴィオの声と同時に、後ろから襲いかかってきた敵を蹴り倒すヴァルキュリアの姿。
「あなたの背中はあたしが守るって言ったでしょ」
 虎雄に微笑みかけるヴィオ。二人はお互いを庇いながら、手技と足技の息の合ったコンビネーションで敵を次々と撃破していく。しかし、やはり敵の数は多く、このままではなかなか攻略の糸口をつかめない。
「我が名はクラウゼビッツ! 巨人族の生き残りである! 我こそと思わん猛者よ! 楽しい戦をしようではないか!」
 そんなとき、斬機刀を構え名乗りをあげるクラウゼビッツ。自然と注意は彼に向き、一瞬の隙ができる。
「いまだ、早く行け! 寡兵をもって勝利を得るには被害を省みず、敵中枢部を制圧することだ。ここで朽ち果てるのは我だけでよい。未来ある若者どもを守ること‥‥それが名誉!!」
 取り囲む敵に、鬼神がごとく次々と敵を切り裂くクラウゼビッツ。そして、注意が自分に向いているうちに、騎士達に内部へと突入することを促す。
「おっさん! 俺も!!」
「いいから行け! ここは我に任せよ!」
「‥‥おっさん、グッジョブ」
 クラウゼビッツの決死の覚悟に、丈も親指を立て要塞内部へと突入していく。それらを見送り、クラウゼビッツは叫んだ。
「どうした! 我はまだ倒れんぞ!! ぐぅっ!!」
 全身に敵の攻撃を受け、幾本もの剣に身体を貫かれながらも、クラウゼビッツは立ち続け、折れた刀を振るい続ける。その姿はまさに、鬼神。しかし‥‥。
「ぐ、ぐぅ‥‥巨人と人とが判り合える未来のため‥‥戦え若人達よ‥‥」
 幾度目かの致命傷を受け、最後はスキーズヴラズニルの盾となり自らのオーラを限界まで燃やし周囲をなぎ払うと、ついにクラウゼビッツは力尽きる。その最後は、若者達へ未来を託すものであった。

「おっさん‥‥」
「いまのオーラの爆発は‥‥」
「クラウゼビッツさん‥‥」
 クラウゼビッツの最後を感じ取る、魂の騎士達。そのとき彼らに何かが目覚めた。
「なに、このビジョン‥‥これは魂の記憶なの? そうか、私は以前も守る為に戦っていたんだ」
「ヴィザール‥‥これは僕? ‥‥僕がオーディンの息子? ヴィザ−ルと出会うのは必然だったのかっ?」
「‥‥ロヴン‥‥シギュン、何だコレは?!」
 ヴィオ、虎雄、丈はそれぞれ遙か過去の戦いのビジョンを見る。光と闇の戦い、混沌へと導くロキ、そして最後の戦い‥‥。魂に刻まれた英霊達の記憶に目覚めた三人は、SAの本来の姿を知る。
「精神を具現化し、身にまとう。それがスピリチュアルアーマー!」
 ヴィザール、ヴァルキュリア、ベオウルフ、それぞれのSAのオーラが高まり、新しい姿を形作る。強大なオーラを身にまとった三機は、ベルセルクの暴走したオーラさえ打ち砕く力を持っていた。
「ストレート!」
「イーグルシュート!」
「轟天! 神威幻狼拳!」
「いっけー丈! オーラパワー全開だぁ!」
 それぞれの技が、ベルセルクを撃ち抜き、撃破していく。そして、切り札であるベルセルクを失ったバルドル要塞は、ついに降伏するのだった。

「‥‥ロヴン」
 そう呟いたリリィの前に、清楚なイメージの美しい少女が現れる。そこは、丈の無意識化のイメージ世界、魂の世界だった。
「‥‥そうね、もう『彼女』と『ロキ』を止められるのは‥‥彼らしかいない」
 美しい顔に、苦悩の表情を浮かべるロヴンに、リリィは呟くように答える。
「でも全ての業を彼らに背負わせるのは余りに悲しいよ‥‥貴女の無限の力、そう愛の力を丈に貸してあげて‥‥」
 リリィの訴えに、ロヴンは頷き、その姿を粒子に変え丈と、そしてリリィへと同化していく。
「ロヴン‥‥貴女も丈を愛しているのね、私にはわかる」
 ロヴンと同化したリリィ、その表情はどこかしら寂しげであった。

 要塞を手に入れたヴァンの騎士とレジスタンス達。しかしオーディンとの決着はこれからだ。魂の騎士達が覚醒を遂げたとはいえ、少なからずの被害を受けたヴァンの騎士達。フォーは今後の戦いへの不安に表情を曇らせた。
「マリア‥‥どこいっちまったんだよ、なんで出ていっちまったんだ? くそっ‥‥マリア、早く戻ってきてくれ」

●キャスト
 竹内虎雄 ドミンゴス
  伊達正和(fa0463)
 黒木丈
  相麻 了(fa0352)
 エリス・リヴァイア 謎の声
  水鏡・シメイ(fa0509)
 ヴィオ・ローザ レイ
  レティス・ニーグ(fa2401)
 フォー・ハーン
  ユキイ・アバンサール(fa3610)
 リリィ・フォウ
  十六夜 勇加理(fa3426)
 クラウゼビッツ
  名無しの演技者(fa2582)
 艦長
  双葉 敏明(fa5778)