神霊装甲 戦乙女結成アジア・オセアニア
種類 |
ショート
|
担当 |
緑野まりも
|
芸能 |
3Lv以上
|
獣人 |
1Lv以上
|
難度 |
普通
|
報酬 |
7.9万円
|
参加人数 |
8人
|
サポート |
0人
|
期間 |
06/30〜07/04
|
●本文
・声優募集
ロボットアニメ『神霊装甲ヴァルキュリア』では、作品に参加する声優を募集しています。経験の有無は問いませんので、奮っての応募をお待ちしております。
審査のうえで配役を決定いたします。得意なタイプ、希望などありましたら事前にご連絡ください。
●ロボットアニメ『神霊装甲ヴァルキュリア』
・作品概要
戦いの世界ヴァルハラへと召喚された現代人たちが、この世界で起きている戦い「ラグナロク」にいやおうなく巻き込まれていく物語。
召喚された現代人たちは、それぞれが戦士の魂を持つ者であり、「魂の騎士(スピリットナイト)」と呼ばれる存在であった。彼らは、「神霊装甲(スピリチュアルアーマー=SA)」という巨大ロボットを託され、ヴァルハラに存在する国々の戦士として戦いを強要されることになる。
物語は、ラグナロク戦争を軸に、毎回違う主人公の物語が展開されるオムニバス形式。戦いに巻き込まれた現代人や、ヴァルハラ人たちがそれぞれの視点で物語を紡いでいく。
・世界設定
ヴァルハラ 我々の世界と対になる魂や精神が具現化した世界で、精神力(心の強さ)が力となる世界。絶えず争いが起きていることから、戦いの世界とも言われている。この世界には、それぞれアース神族、ヴァン神族、巨人族という三種族が国を作っており、それぞれがそれぞれの国と争っている。
神霊装甲 アース神族、ヴァン神族が巨人族に対抗するために、それぞれ独自の技術によって作り出した戦闘用巨大装甲。操縦者が乗り込み、意志の力によって操縦する。通称SA(スピリチュアル・アーマー)。
魂の騎士 ヴァルハラに召喚された現代人のこと。彼らは、過去に起きた光と闇の戦いの英霊の魂を内に秘めた人間たちである。魂が力になるヴァルハラでは、絶大な力を持ち。神霊装甲の適正がヴァルハラ人よりも数倍上である。
覚醒 魂の騎士が、英霊の魂に目覚めること。過去に起きた戦いの記憶と共に、真の力(本来のSAの力)を発揮できるようになる。元々の人格が変わることはないが、過去の記憶に引っ張られて行動してしまう者も‥‥。
SA本来の力 SAとは現在ではロボットのような存在だが、元々は精神を具現化させた鎧である。そのため、覚醒し本来の力を取り戻した者は、SAの上に自分の精神を具現化させた姿を投影し、一時的に武装を変化させることができる。このようなSAは、従来機より数倍の能力を有する。イメージは変身といった感じ。
アース神族 神の国アスガルドを首都に持つ、好戦的な種族。力(精神的に)が強く、謀略にも長ける。侵略、支配を繰り返し、巨大な国を作り上げた。我々の世界でいう騎馬民族のようなイメージ。 君主制を敷いており、王の下に内政、外政、軍部の各担当者がそれぞれを指揮している。軍の様子は、規律統制のとれた現代軍隊に近いイメージ。
ヴァルキュリアーズ アース神族の王オーディンが、治安維持を名目に結成した、王直属のエリート軍隊。通常の軍とは管轄が別だが、様々な権限を与えられ、普通のアース軍よりも上位に扱われる。主な任務は、反アース勢力の駆除。何故か上官に多くの女性を起用しており、ハーレム軍隊などと揶揄されることも。
特佐 ヴァルキュリアーズにおいての階級の一つで、通常の軍の大佐相当の権限を持つ。ほとんどの魂の騎士(現代人)がこの階級を与えられている。上位の階級に、上級特佐が存在している。
それ以外の種族 ノッカーやピクシー、またドラゴンなど様々なモンスターが存在している。
・主な登場SA
SAヴァルキュリア�U アース神族の量産SAを基に、魂の騎士用に新しく作られた高性能SA。従来機より基本性能が3倍弱アップし、飛行能力も向上された。基本形態以外に、ゲイレルル(遠距離射撃)、スルーズ(高火力)、フリスト(近接)、ヘルヴォル(特殊遠隔)の四種類の兵装が用意されており、局面にあわせて変更する。
SAウルオレルス アース神族の次期主力量産SA。SAヘーニルの後継機で、装甲、運動性能共に向上している。ヴァルキュリアーズの一般兵士用に先行配備されている。
SAベルセルク アース神族の新型SA。巨大なオーラソードを振るう近接型SAだが、一般兵が魂の騎士並に出力を出すために、意図的に意志力を暴走させるという危険なシステムを採用している。全てを破壊するまで止まらないとされるほど、絶大なパワーで敵をなぎ払うが、その搭乗者は廃人になるとも‥‥。
・次話あらすじ
巨人族を倒し、世界のほとんどを手中に収めたオーディンは、残党狩りと治安維持を名目に、王直属の軍隊「ヴァルキュリアーズ」を結成した。そこは、若いエリートや現代人達が所属し、少数ながら最強の軍隊であった。
「ヴァルキュリアーズ」に所属することになった現代人達だが、何故か先日奪われたというバルドル空中要塞へは、通常の軍が送られることになった。不思議に思いながらも、オーディンの命に従い各地での反アース勢力を鎮圧に向かう現代人達。
巨人族の残党や、レジスタンスを名乗る者達との戦いに、疑問を浮かべる現代人達。しかしオーディンは言う、「あと少しすれば、君達の世界への門が開くと」。彼らは、その言葉を信じ、元の世界へと帰るために戦い続ける‥‥。
・登場人物
アース神族側現代人 アース神族に収容され、魂の騎士として戦うことになった現代人。
オーディン アース神族の王。王は代々この名を継いでおり、現在の王は見た目20台の若い男性。実際は王位についてからすでに20年以上で、40歳を越えている。今代になってからSAの量産、積極的な侵略戦争を行い。アース神族を、世界の半分以上を統治する種族にのし上げた張本人。
その他 一般兵士、反アース勢力など
●リプレイ本文
「ミユキ・デリカット。アンタには第一小隊を任せたい、『突貫乙女』の異名に恥じぬ働きを期待している」
「私が小隊長ですか」
オーディン直属の軍隊『ヴァルキュリアーズ』が結成されることになり、ミユキ・デリカットはその軍隊への配属が決まった。そして、『ヴァルキュリアーズ』の総指揮官に任命されたシェリー・ローズに呼ばれたミユキは、そこで小隊の隊長を任じられることになる。正直、戸惑いを見せるミユキであったが、彼女は元の世界へ戻るためと気持ちを割り切り、その任を受ける。
「早速だが反乱軍が自由都市ミッドガルドに敵が接近しているとの情報が入った。アンタには精鋭の部下を連れて直ぐに飛んで貰うよ、いいね?」
「は、はい‥‥」
シェリーは、鋭い視線をミユキに向ける。ミユキは、その有無を言わせぬ視線に、射すくめられ、返事を返すのだった。
その後、ミユキは自分が指揮する小隊の面々と顔を合わせ、早速任務遂行のためにSAへと乗り込んだ。そして、ヴァルキュリア小隊を率いたミユキのSAヴァルキュリア�Uは、目的地である中立都市ミッドガルドへと向かう。
「私はチャンスを与えて下さったシェリー閣下に感謝してるんですよ。勿論、ミユキ隊長にはもっと感謝してますよ。愛してますから」
「あ、愛してるって‥‥」
移動中、部下の一人であるレイアがそう話しかけてきた。明るく元気な彼女は、すでに隊のムードメーカーとして活躍しており、ミユキに対してとても慕っている様子であった。
「私、以前から誰にでも分け隔てなく相手をしてくれるミユキ隊長のこと憧れていたんです。だから、今回も自分から志願してこの隊に入れていただきました」
「そ、そうなんだ。でも、私はそんなたいした人じゃないよ。ただ元の世界に戻るために一生懸命なだけで‥‥」
「そんなことありません! ミユキ隊長は素敵です! だから私も、隊長の望みが叶うようにお手伝いします」
「あはは‥‥ありがとう」
力説するレイアに、少し苦笑を浮かべるミユキであったが、まんざらでもない様子のようだった。
「さぁ、そろそろミッドガルドよ。みんな気を引き締めて。あれは‥‥。そんな‥‥街が‥‥燃えてる!?」
「貴様らミッドガルドは我々選ばれし民ヴァン神族への支援要請を断り、中立を主張した。あまつさえ、アース軍が優勢と見るや、そちらに与するなど、その罪は万死に値すると知りなさい」
燃え盛るミッドガルドの中心に、その光景を見下ろすように青いSAフレイアが居た。胸には骸骨のエンブレムが描かれており、火の粉舞い赤き炎に照らされたその姿は、まるで地獄の番人のようだ。パイロット、ジャド・ジ・ゴックはその端整な顔に嘲るような笑みを浮かべ、見下すように眼下に広がる地獄を眺める。
「キャハハハ逃げろ逃げろ虫ケラども」
そして、同じく骸骨のエンブレムが施された青いフレイアに乗った、ジャドの弟ゲド・ジ・ゴッグは、逃げ惑う人々を次々とその手でなぎ払っている。その顔には、歓喜と狂気の表情が浮かび、無抵抗の者をいたぶることを楽しんでいるかのようだ。そして、彼らの部下であり、同じ青い塗装を施されたSA部隊が、ミッドガルドを破壊していく。
「貴様ら自由都市ふぜいが、我々ヴァン親族に逆らうのがいけないのだよ」
それらの様子を、より高みで見下ろす女性、SSスキーズヴラズニル二番艦艦長ローザ。彼女達は、反アース勢力の一つ『ヴァン神族至上主義派』の戦闘部隊『地獄隊』。
「この世界は全て、選ばれた我々ヴァン親族によってのみ支配されるべきなのです」
ジャドと『地獄隊』は、彼らへの協力を拒み、アースの秘密兵器『神の怒り』の存在を知るや、自治権を条件にアースへと下った自由都市ミッドガルドにたいし、報復の名目で街を焼き払った。それはあまりに一方的な虐殺であり、まさに地獄と言った光景であった。
「なんて酷い‥‥無抵抗な人達を‥‥」
「ミユキ隊長! 行きましょう! 早く助けないと!」
「ええ‥‥。ヴァルキュリアーズ第一小隊、全員突撃!!」
燃え盛る街を見て、顔を顰め怒りで歯を食いしばるミユキ。レイアの言葉に頷いたミユキは、全員に攻撃命令を指示する。そして、輝く翼を持った戦乙女の部隊は、地獄の炎の中へと飛び込んでいった。
「ミユキ隊長! 奴らは、地獄隊です!」
「地獄隊?」
「はい。ヴァン神族の騎士隊の中でも、過激な行動で異端視されていた部隊です! 元の同胞として恥かしい限りです‥‥隊長」
レイアの通信に、ミユキは顔を顰め聞き返す。レイアは、なにか嫌悪するような表情で、吐き捨てるように答えた。
「ほぅ、我々のことを知っているとは。もしや、貴様はヴァンの騎士か?」
「きゃあ!」
「レイア!」
「おっと〜、お前の相手は俺だぜ! キャハハハハ!」
その通信に割り込むように、骸骨のエンブレムをした青いフレイアが現れ、レイア機へと襲い掛かった。それを助けようとしたミユキの前に、もう一機のフレイアが現れ足止めする。
「答えなさい。貴様はヴァンの騎士か?」
「くっ、そうよ! でも今はオーディン様直属の軍隊ヴァルキュリアーズの一員よ!」
ジャド機は、戦闘機形態の高速飛行から、人型形態へと移る素早い攻撃で、レイアを翻弄する。そこには、実力に大きな隔たりがあり、レイアは防戦一方へと追い込まれていく。
「愚かですね、最も優れたヴァン神族の一員が、下等なアース神族に下るなど‥‥」
「愚かなのは貴方達のほうよ! 世界はオーディン様の下に統一され、平和になるの!」
「口だけは達者のようですね。しかし、その程度では話になりませんよ」
「くっ!」
猫がネズミをいたぶるように、少しずつ機体を破壊するジャド。そして、ついに力尽き、地に落ちるレイア機。
「レイア!」
「おっと、余所見してていいのか?」
「つっ! 右腕持って行かれちゃった」
レイアの危機に、焦ったミユキは盾に装備された突出槍を避けられ、ゲド機にその右手を破壊される。
「同じヴァン神族の情けです。命だけは助けてあげましょう。機体を捨てて、出てきなさい」
「分ったわ私の負けね‥‥今ハッチを開けます」
剣を突き立てられ、観念したレイアは、ジャドの言う通りハッチを開け外へと出る。しかし‥‥。
「崇高なるヴァン神族の誇りを忘れ、下等な者に尻尾を振る犬め。恥を知れ」
「え‥‥」
「お馬鹿さんですね、私の前に出てくるからこういう事になるのですよ」
「レイアーーーー!!」
蔑むような表情を浮かべたジャドのフレイアから、灼熱の炎が放たれ一瞬のうちにレイアを包み込む。ミユキは、悲痛の声で叫んだ。
「勿論、ミユキ隊長にはもっと感謝してますよ。愛してますから」
「私、以前から誰にでも分け隔てなく相手をしてくれるミユキ隊長のこと憧れていたんです」
「ああああああああああああああああああああああああ!!」
レイアの言葉、その笑顔、その記憶が、燃える写真のように灰になっていく‥‥。そしてミユキは、遙かいにしえの過去の戦いの記憶をフラッシュバックのように思い出す。
「な、なんだコイツ!」
光り輝くミユキのヴァルキュリア。その形状を微妙に変え、そして失った右手さえ再生する。その光景に、ゲドは恐怖を感じて表情を歪める。
「馬鹿にしやがってぇぇ!」
すぐに、自分が恐怖を感じたことに対し怒りを覚えたゲドは、ミユキ機へとソードを叩きつけようとする。しかし、その剣はあっさりとミユキ機の左手に握られた光の剣に弾かれ。そのままの勢いで、腰から真横に真っ二つに叩き切られてしまう。
「バ、バケモンかコイツ‥‥ぐあっ!! くそ、覚えてやがれ!」
あまりのことに呆然とするゲド。しかしすぐに自分の不利を悟り、コックピットを機体から緊急射出し脱出した。
「ああああああああああ!!」
ミユキが叫び声をあげると、光の剣は拡散し、幾本もの光の矢となり、敵機体を次々と破壊していく。だが、今のミユキには意識がないのか、周囲の街さえも破壊していった。
「あの青いSAは地獄隊か。む、あれは‥‥」
街から少し離れた丘から、一機のSAのシルエット。
「なんだあれは‥‥ならばこのスキーズヴラズニルで‥‥。何? 敵戦艦が現れただと?」
部隊が壊滅していく様子に、驚きを隠せないローザ。戦艦による直接攻撃をしようとするが、艦に近づく敵戦艦の姿に気づく。
「仕方ありませんここは撤退しましょう」
「了解ですスキーズヴラズニル撤退します」
ジャドの指示で、生き残った機体を収容し撤退する地獄隊。
「ああああああああああ!!」
しかし、敵が居なくなってもミユキの暴走は止まらない。まるで全てを破壊しようとするかのように、街を破壊していく。
「急激な覚醒と、怒りで、力を暴走させたか」
暴走するミユキへと高速で近づく一機のSA。そのフォルムは旧式のSAヘーニルに似ているが、重厚な鎧のような装甲を持ちながら、高出力のスラスターと脚部のホバーで高速移動を可能にしている。明らかに通常のSAとは別の存在であった。
「意識をしっかり持て! 怒りに流されるな!」
襲い掛かる光の矢を避けながら、手に持ったオーラマシンガンで衝撃を与えつつ、ミユキを叱咤する声。
「あ、ああ‥‥」
「もう少し回りを良く見ろ、戦う敵は他にいる」
やがて意識を取り戻したミユキ。謎のSAは、その言葉を残し去っていった。
「部下が一名戦死したのは残念だ‥‥しかしミユキ、流石はアタシが見込んだだけの事はあるよ」
「‥‥‥」
戦艦に収容されたミユキとその部下達。それに賞賛の言葉を掛けるシェリーであったが、ミユキは落ち込むように肩を落とした。そんな彼女を退室させ、シェリーは考えをめぐらすように顔を顰めた。
「しかし‥‥反乱軍の別動隊が巨人の村を壊滅させただと? 奴らは一体何をしようというのだ? まさかあの男が」
ミッドガルド襲撃と同時期に、反乱軍が巨人族の村を壊滅させたという報告が入った。この状況に見え隠れする影に、シェリーはある男の姿を思い浮かべるのだった。
「私と奴らとの違いは‥‥そこに美学が有るか無いかだ」
オーディンの演説。それは各地のアース軍から全世界に配信されていた。
「すなわち高尚なイデオロギーに隠れた、美学無き紛争は、ただの殺戮劇でしかない」
と、演説と同時に、先ほど行われた反アース勢力のミッドガルド襲撃と、巨人の村壊滅の映像が流されている。世界を監視する軌道衛星ミーミルから送られてきた映像だ。そこには、反アース勢力の悪逆非道ぶりが映されており、これを見た一般人からは相当の非難がされるだろう。
「悪戯に戦火を長引かせる賊軍どもに幾許の正義があると言うのだろうか」
オーディンの言葉には力があり、聞く者は激しく心を揺り動かされる。
「我々アース神族はヴァルハラの安寧を目指し、ここに治安軍隊ヴァルキュリアーズを結成し、賊軍制圧作戦執行を宣言する!」
そしてオーディンの宣誓の言葉に、大きな賛同の声があがる。この演説により、世論は一気にオーディン支持へと傾いていくのであった。
●キャスト
ミユキ・デリカット
RURI(fa3654)
シェリー・ローズ
大道寺イザベラ(fa0330)
レイア
結城ハニー(fa2573)
オーディン
大空 小次郎(fa3928)
ジャド・ジ・ゴック
イーノ・ストラーダ(fa5820)
ゲド・ジ・ゴック
皇 流星(fa5450)
ローザ
鬼門彩華(fa5627)
謎のSA乗りクローム
KOHAKU(fa5700)