ヒカル! 決戦の場アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 緑野まりも
芸能 3Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 普通
報酬 7.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 07/16〜07/20

●本文

●冒頭
「ヒ、ヒカル! これを見て!」
「な、なによカトリ! 部屋に入るときはノックぐらい‥‥って、パワーストーンが光ってる。新しい魔法?」
 夏休みも近いある日。突然部屋に入ってくるカトリに、眉を吊り上げる光流。しかし、すぐにカトリが持っているパワーストーンが光を放っていることに気づき、不思議そうにそれを見つめて。
「ううん、新しい魔法じゃないんだ。これはメッセージだよ」
「メッセージ? あっ!」
 首を傾げた光流の頭の中に、突然声のようなものが響き渡る。
「神様候補と、そのパートナーの諸君。よくぞここまで生き残りましたね。ついに、候補の数が20人になりました」
「20人!?」
 その声の内容に、光流とカトリは驚きの声をあげた。最初は100人いたという、候補者がいつのまにか20人まで減っていたのだ。
「つきましては、この20人で最終決戦を行ってもらう場を用意しました。この場へは、パワーストーンに念じれば、どこからでも来ることができます。準備を整えた者は、規定の期日までにこの場へと参られるようにしてください」
「最終‥‥決戦‥‥」
「それでは、神となるため、願いを叶えるため、皆さんの健闘をお祈りしております」
 そして、光は消え、声も聞こえなくなった。光流とカトリは、突然のことにお互いを見詰め合って、先ほどのことが本当だということを確認しあう。
「ついにこの時が‥‥」
「うん‥‥」
 しばらく見詰め合ったあと、二人は決意を込めるように頷きあった。

〜声優募集〜
 アニメ『光の中のヒカル!!』では、劇中のキャラクターの声を演じてくれる方を募集しています。得意な役柄、演じたい役柄の希望と共にご応募ください。審査のうえ、ご依頼させていただきます。振るってのご応募お待ちしております。

〜作品紹介〜
 明るくて運動の得意な少女蛍崎光流は、ある日不思議なヌイグルミのような生き物を見つける。それはなんと、光流達の住んでいる世界とは別の世界からやってきた異世界人(?)だった。
 異世界人カトリは、500年に一度行われる神様決定戦に参加した神様候補だと光流に伝える。神様決定戦とは、異世界で一番の権力者を選ぶ戦いで、100人ほどの候補者から勝ち残った1人を神様とするものだった。神様候補は、こちらの世界を訪れ、パートナーとなるものを1人選び出し。パートナーとなったものに魔法を使える力を与え、この力で最後の一組になるまで戦いを生き抜くことになる。
 カトリは光流にパートナーになってくれるよう頼み込む。最初は得体の知れない戦いに巻き込まれるのを嫌がった光流だが、優勝者のパートナーには一つだけ願いを叶える権利が与えられると聞いて、喜んでパートナーになることを了承する。
 こうして光流とカトリはパートナーとなり、神様決定戦に参加することになった。しかし、実はカトリは神様候補の中で最低ランクの落ちこぼれであった。はたして光流は、頼りないカトリと一緒に神様決定戦を生き抜いていけるのだろうか‥‥。

〜世界設定〜
異世界人 異世界で暮らすヌイグルミのような外見をした生き物。言語を話し、現代世界の人間とほとんど変わらない知性を持っている。外見は様々で、人型や動物型、無機物型など、大きさはだいたい30センチほど。その造型に関係なく、空を飛ぶことができる。また現代世界では、人間の姿に変身することができる。
パートナー 神様候補に選ばれて、一緒に神様決定戦を戦うと誓った者。彼らは、神様候補から魔法の力を与えられると、その姿を変身させて(必須)魔法を行使することができる。パートナーは人間でなくても良い、ただし生き物でなければならない。
魔法 異世界人が使うことのできる不思議な力。現代世界では、パートナーにその力を与えることによって使うことができる。異世界人にはそれぞれ得意な魔法属性があり、第一魔法にその属性(炎、水、身体強化など)が反映された魔法、その後第二魔法からは属性に特性を現す単語(炎の『壁』、『強い』身体強化など)を加えていく魔法が使えるようになる。第二魔法は単語が一つ、第三魔法は単語が二つといったように強くなっていく。ただし、それぞれ一つずつしか覚えられない(第二魔法を二種類覚えるなどはできない)。
パワーストーン 神様候補達が現代世界にいるために必要な特殊な石。候補達はかならずこの石を持っており、これがなくなると異世界に強制的に戻されることになる。つまり、これを奪い合い、候補達を全て異世界に送還し最後の1人になった者が神様決定戦の勝者となる。ちなみに、パワーストーンは各候補者固有で、他のパワーストーンを代用することはできない。
決戦の場 神様候補達が最終決戦を行うために用意された決戦の場。地球のどこかにある南国の孤島で、山と森で覆われており、大きさは普通に歩いて一日で島を一周できる程度。島にはかなり豪華なホテルがあり、候補者とそのパートナー(及び関係者)は、そこで寝泊りすることになる。ちなみに、この土地はかつての「神様」のパートナーだった者の一族が所有しているとか。

〜次話あらすじ〜
 光流達に届いたメッセージは、全ての神様候補に届いていた。夏休みに入り、光流は学園の他の神様候補パートナーと共に、決戦の場へと赴く。そして、そこには他のライバル達が勢ぞろいしていた。
 決戦の場では、まず第一の戦いとして「候補者が10人になるまでバトルロイヤル」することになった。決戦の場に集まった神様候補達は、いずれも力のある者達ばかり。果たして、光流達は戦いを生き残ることが出来るのだろうか。

〜登場人物〜
蛍崎光流(CV:牧村ユミ) 本編の主人公。運動神経抜群の中学二年生の少女。明るく元気で、ちょっと勝気な性格。偶然異世界人カトリと出会い、神様決定戦のパートナーに選ばれる。愛称はヒカル。
異世界人カトリ(CV:南方雄治) 本編のもう1人の主人公。異世界より神様決定戦に参加する神様候補として現代世界に現れた。前話より、光流の家族として家に住むことが認められた。
ライバル達 神様候補とそのパートナー達。様々な願いを持って戦いに参加し、光流やカトリと対決していく。また、何かのきっかけで仲間になったりする。
学校の友人 光流の学校の友人達。神様決定戦のことは知らないが、事件に巻き込まれたり、場合によってはパートナーに選ばれていく。

〜備考〜
 パートナーの変身はいわゆる魔女っ子物などの服装の変化といったイメージ。また、異世界人はパートナーが変身すると、本来の姿(ヌイグルミ)に戻る。変化するのは服装のみで、その人を知っている者にはもちろん気づかれる。
 蛍崎光流役には現在売り出し中のアイドル声優牧村ユミ氏を、カトリ役にはイケメン声優南方雄治氏を起用します。

●今回の参加者

 fa0868 槇島色(17歳・♀・猫)
 fa1609 七瀬・瀬名(18歳・♀・猫)
 fa2724 (21歳・♀・狸)
 fa2738 (23歳・♀・猫)
 fa3354 藤拓人(11歳・♂・兎)
 fa3426 十六夜 勇加理(13歳・♀・竜)
 fa3802 タブラ・ラサ(9歳・♂・狐)
 fa3863 豊田そあら(21歳・♀・犬)

●リプレイ本文

「な、なんなのこれぇ〜〜〜!」
 光流は驚きの声をあげて、自分の目を疑った。神様決定戦の決戦の場と聞いて、意気込んで乗り込んだ光流の前には、観覧車、ジェットコースター、メリーゴーランド。まるで大きな遊園地のような光景が広がっていたからだ。
「ここが、決戦の場?」
 カトリも同様に戸惑いの声を出し、明るくポップな雰囲気の光景をキョロキョロと見回している。一緒にこの地を訪れた光流の友人達も、一様に決戦の場に似つかわしくない様子に戸惑いを感じているようだ。
「でも、楽しそうですわね〜。ヒカルちゃん、一緒に遊びましょう♪」
「なんかの手違いで、別のところに出てしもたんちゃう?」
「そんなこと、あるわけない‥‥よね?」
 一人呑気に微笑む本田すばる。少し呆れた様子の戎橋茜の呟きに、光流は否定しつつも少し不安そうに語尾に疑問符を浮かべる。そんな皆の問いに答えたのは、茜のパートナーレベッカだった。
「なにか、違和感を感じる。他の候補者を感知したときのような‥‥」
「言われてみれば、私もなにか作り物のような変な感じ」
 その意見に同調するように、夢村ありすのパートナーミュウも怪訝な表情を浮かべて、遊園地を見つめている。
「そこ!」
 いち早く気づいたのはミュウだった。何も無いはずの空間を指差し、キッと睨むようにその地点を見つめる。
「ふふ、さすがはここまで生き残っただけはあるようだね」
 ミュウの指差した先、そこに忽然と現れる少年。黒を基調としたレースとリボンがふんだんに施された魔法衣装を纏い、闇のように吸い込まれるような黒い髪と瞳、そしてそれらに強調されたかのような真っ白な肌。その少年は、少し皮肉ったような笑みを浮かべて光流達を見渡した。
「どういうつもり?」
「緊張した気持ちを、少し和んでもらおうと思ってね。ちょっとした挨拶だよ」
「あ、風景が」
 ミュウの詰問に、少年はクスリと笑みを零して、パチリと指を鳴らした。すると、華やかな遊園地は消え去り、豪華なホテルのロビーような光景が映し出された。その様子に、一瞬目を奪われた光流だったが、すぐに少年を睨みつけて。
「これも幻影じゃないでしょうね?」
「いやいや、これは本物だよ」
 光流の言葉に、クスクスと面白そうに笑みを零しながら答える少年。
「ほら、他の候補者達もいる。みんな、君達を見てるんだよ」
 そう、少年に言われて周囲を見渡すと、広いロビーの所々に人影がある。そして彼らは一様に光流達を見ていた。人影の中には、以前に見かけたことのある候補者達の姿もある。
「挨拶がまだだったね。僕は花房英司、短い付き合いになると思うけど、よろしく。それじゃ、戦いが始まるまで、せいぜい豪華な休暇を楽しむといいよ」
「なにあいつ、ムカつく」
 周囲の視線に、少し気後れした光流。そんな彼女に、少年は名を名乗ると、さっさとロビーを後にしてしまった。その態度に小さな怒りを覚えた様子の光流。
「ま、ええやん。それより、これはまた豪勢なホテルやな! 見て見て光流ちゃん、私、こないな豪華な所に泊まるの初めて〜!」
「そうなんですか? ホテルって、これくらいが普通だと思うのですが」
「アンタなにげに嫌な奴なんやね」
「あはは‥‥」
 茜は、すでに英司のことなど忘れたように、豪華なシャンデリアに彩られた広いロビーに目を輝かせる。そして、その様子に小さく首を傾げるすばる。お金持ちのお嬢様であるすばるに、光流はちょっと苦笑を浮かべるのだった。

「あのヒカルとかいう子はちょっと面白いね‥‥ファントム」
 チラリと振り向いた英司は、その漆黒の瞳に光流の姿を映して、側らに飛ぶ黒いユニコーン姿のパートナーへ、ニヤリと笑みを浮かべるのだった。

 ロビーで、ホテルとこの場所についての説明を受けた光流達。なんとこの島に住む者は、島のオーナー以外のほとんどが人型の魔法人形であった。ホテルの従業員もすべて魔法人形で、光流達は改めて驚いた。
「あれ? 千尋君、どっか行くの?」
 従業員に部屋へと案内してもらった光流。部屋の豪華さと、部屋から見えるホテル周囲の南の島の様子にひとしきり驚いた光流は、自分の部屋から出てどこかへ行こうとするクラスメイトの風祭千尋に声をかけた。
「うん、ちょっと気になったことがあって‥‥」
「そうなんだ? これから皆で海に行こうって話があるんだけど。千尋君は来ない?」
「うん、ごめん」
 千尋の答えに少し首を傾げた光流。海への誘いも断られ、少し残念そうな表情を浮かべた。
「?」
 光流はふと、夏、しかも南の島だというのに、なるべく肌を隠しているような服装の千尋に、少し不思議に思ったが口には出さないことにした。
「リリーも言っていたけど、とても危険な何かを感じる‥‥ヒカルくんも気をつけて」
「あ‥‥うん」
 去り際にそう残して、千尋は廊下の向こうへと行ってしまった。光流はなんのことかわからないままに、ただ少しの不安を感じるのだった。

 光流達が海で遊んでいた頃。島内陸の鬱蒼とした森の中、ポニーテールの少女、鷲尾櫻が木刀で素振りをしていた。
「ホテルの中って戦闘禁止なのか? でなきゃ夜襲とかもありそうだよな」
「‥‥‥」
 櫻の近くでは、パートナーのワイスがその様子を眺めながら話しかけているが、櫻は黙々と素振りを繰り返す。
「もう20人しかいないとも言えるけど、まだ20人もいるんだからな。あんま目立つなよ?」
「‥‥‥」
「途中で裏切りそうもない『お友達』を作っておくのもよさそうかもな」
「‥‥‥」
 返事の無い櫻に、ワイスは退屈そうな表情を浮かべる。
「ずいぶん豪華なとこだよな。こんなとこ初めて来たぜ!」
「‥‥‥」
「ホテルも貸し切りでさ! これならベッドの上ではね回っても怒られないよな?」
「‥‥‥」
 懲りずに話しかけてくるワイス。しかし、徐々に櫻の額に怒りマークが点灯し始める。
「なぁなぁ、俺らも海に遊びにいこうぜ〜! な〜!」
「ブチッ! あ〜! うるさい! くだらないこと考えたり、遊んだりしてる暇があるなら! 良い神様になれるように訓練しなさいよ!」
 何かが切れる音と共に、櫻が顔を真っ赤にしてワイスを怒鳴りつける。
「なんだよ、少しぐらいイイジャンかよ〜。あ、わかった、水着でナイチチ見られるのが嫌ッ、たたっ! 痛い痛い痛い痛い痛い、だからそれやめろっての!」
 櫻の怒りもどこ拭く風で、からかいの言葉をあげるワイスの額を、櫻は渾身の力でアイアンクローするのだった。

 その後、期日が過ぎ、残っている全ての神様候補が揃った。そして短いバカンスが終わり、戦いが始まる。第一回戦の戦いは、20組全てでのバトルロイヤルだった。各組は島の各地にランダムに飛ばされ、残り10組になるまで戦い、生き残った者が次の二回戦へと進めるというものだ。
「ヒカル、どうしよう? リフ・ライテの魔法で隠れてるとか‥‥」
「なに言ってるのよ! だいたいあの魔法はそんなに長く続かないでしょ」
 森に飛ばされた光流とカトリ。カトリの消極的な意見に、光流は不服そうに答えた。
「だいたい、残り10人になるまで、この戦いは終わらないのよ。できるだけ、相手を倒さないと!」
「それは、そうだけど‥‥」
 そんな時、ガサリと光流の近くで草を分ける音がする。
「ひっ! 敵!?」
 思わずカトリの後ろに隠れる光流。どうやら、さっきまでのは不安を隠す虚勢だったようだ。そうしているうちにも、草を分ける音は光流達の方へと近づいてきて‥‥。

「茜、序盤は力温存して逃げ回るよ」
「うん、わかっとる」
 一方そのころ、茜とレベッカの二人は、鬱蒼と茂る森の中を、他のライバルの接近されないよう逃げていた。しかし‥‥。
「茜‥‥」
「ん?」
「だめ、囲まれた」
「なんやて!?」
 二人は、いつのまにか複数の候補達に囲まれていたのだった‥‥。

「なぁ、俺達は動かないのか?」
「下手に動くより、ここで相手が来るのを待つわよ」
 櫻とワイスは小高い丘に陣取ると、その場を動かず神経を研ぎ澄ましていた。
「でもよぅ、俺達の力があれば‥‥」
「黙って警戒してなさい」
 サイコロ姿でふわふわと櫻の周りを廻りながら、不服そうに言うワイスに、櫻はピシャリと言う。
「ジッとしてるのはつまんな‥‥っと、俺の狙い通り敵が来たようだ‥‥痛い痛い」
「誰の狙い通りだって?」
 ワイスにアイアンクローをしつつ、櫻は警戒したように木刀を構える。
「いくわよ、ワイス!」

 再び、光流達。
「く、くるなら来なさいよ‥‥」
「ヒカル、落ち着いて」
 ガサガサと草を分ける音が近づいてきて、光流は少し怯えつつステッキを構える。そんな光流を見て、カトリは逆に落ち着いていた。
「ヒカルちゃん!」
「きゃあ! って、スバルちゃん?」
 やがて、草から出てきたのは、すばるだった。その姿に、ホッと胸を撫で下ろす光流。
「よかった、ヒカルちゃんはまだ無事だったんですね」
「ま、まあね、そんなところから出てくるから、ちょっと驚いちゃったけど」
 すばるの満面の笑みに苦笑しつつ、光流はすばるに近づく。しかし、すばるは急に真剣な表情で自分のステッキを、光流に向けた。
「スバルちゃん? まさか‥‥」
「伏せてヒカルちゃん! ネト・ボルテ!」
「え!?」
 動揺した光流だが、次に叫んだすばるの指示に、慌てて頭を伏せる。そして、すばるの魔法が雷の網を作り出し、光流の背後で何かの魔法を防いだ。
「コン・ボルテ!」
 続いて、すばるは雷の玉を作り出すと、木々の間を縫うようにコントロールして、数十メートル先の神様候補に命中させる。
「もう大丈夫ですよヒカルちゃん」
「う、うん、でもびっくりしたよ、急に構えるから」
「私は何があってもヒカルちゃんの味方ですよ。ヒカルちゃんは、私が守ります♪」
 苦笑する光流に、すばるは満面の笑みを浮かべるのだった。

「なんや!?」
 敵に囲まれた茜達を救ったのは‥‥。
「ありすちゃ‥‥ん?」
 茜達の周囲が、なぎ払われるように陥没し、木々ごと敵ライバルを駆逐する。その力は、圧倒的だった。しかし、ありすとミュウは茜達にも攻撃を繰り出す。
「茜、こっちも第四使うよ!」
「せやけど、相手はありすちゃんやで!?」
「そんなこと言ってたらやられるって!」
「くっ、ゼウン・シャドネス!」
 特大の重力波を、漆黒の闇が吸収し無に返す。ありすは一瞬眉を顰めるも、冷たい視線を向けて、姿を消した。
「そんなアホなぁ‥‥」
 そして茜は、そのありすの姿を呆然と見送るのだった。

「このまま握れば体中の骨が砕けるわ‥‥直ぐに降参なさい‥‥」
 櫻は、魔法の篭手を巨大化させて、ライバル神様候補を握りつぶそうとする。ライバルは仕方なく降参するしかなかった。奪ったパワーストーンを木刀で砕く櫻。
「この調子でいくわよ」

 茜達との後も、数人のライバルを倒すミュウとありす。
「どの子からか解らないけど、あの感じ放っておく訳には行かないからね」
 ミュウは何かを危惧するかのように呟く。
「カトリ、貴方は私が倒すんだから、この戦い勝ち残りなさいね」
 そして、どことなく頼りなさ気に微笑むカトリの姿を思い浮かべるのだった。

 こうして、第一回戦は終了する。光流達も無事生き残ることができた。しかし、戦いはこれからが本番だった。

●キャスト
 蛍崎光流
  牧村ユミ
 カトリ
  南方雄治
 風祭千尋
  晨(fa2738)
 戎橋茜
  十六夜 勇加理(fa3426)
 レベッカ
  結(fa2724)
 本田すばる
  豊田そあら(fa3863)
 ミュウ
  七瀬・瀬名(fa1609)
 鷲緒櫻
  槇島色(fa0868)
 ワイス
  タブラ・ラサ(fa3802)
 花房英司
  藤拓人(fa3354)