which!? 2アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 水凪十夜
芸能 1Lv以上
獣人 フリー
難度 易しい
報酬 0.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 09/12〜09/16

●本文

――which!? 番組会議。

「すごい反響ですよ!」
 興奮気味にスタッフAは番組宛に届いた視聴者からの葉書をプロデューサーに押し付けた。
 スタッフAの背後にはダンボールの山。
 中には溢れんばかりに詰め込まれた葉書。
「‥‥まさか、ここまで反応が来るとは予想外だったな」
 適当に葉書を流し読みつつ、プロデューサーは煙草の煙を天井へと向けて吹き吐いた。
「自作の問題を書いてきてくれる視聴者も多いんですよ! ほら、これとか」
「‥‥つまり?」
「第二弾の放送決定ですよ!」
「‥‥視聴者の声に背く訳にはいかないからな。早速準備に入れ」


■番組名
「which!? 2」
■番組内容
クイズ番組形式で、出される問題に対し二択の答えからどちらかを選ぶ。
選んだ人数の少ない方が正解となりポイントが入る。
優勝者は、番組which!? にカリスマ性があると認定され、歴代カリスマ芸能人として写真が飾られる。
直感で選ぶか、相手の裏をよんで選ぶか、それは自由!
■今回の問題

1:食べるなら?

A:納豆練乳カキ氷
B:マンゴーゴマ油カキ氷

2:3分間素手で手を入れるとしたら?

A:蟻300匹が入っている箱
B:激臭の肥溜めがたっぷり入っている箱

3:耐えるなら?

A:−50度の世界で10分間
B:50度の世界で10分間

4:どっちの方がまし?

A:一番大切な人に本気で嫌われる
B:一番大嫌いな人と結婚(離婚は出来ない)

■放送履歴
第一回放送 2006年8月17日

●今回の参加者

 fa0194 鈴生 六連(18歳・♀・鴉)
 fa0475 LUCIFEL(21歳・♂・狼)
 fa2648 ゼフィリア(13歳・♀・猿)
 fa3503 Zebra(28歳・♂・パンダ)
 fa3571 武田信希(8歳・♂・トカゲ)
 fa3652 紗原 馨(17歳・♀・狐)
 fa4229 日下部 亮(17歳・♂・猫)
 fa4319 キバ(12歳・♂・犬)

●リプレイ本文

●オープニング
「カリスマの称号を求めて灼熱の戦いが再び幕を開ける!」
 司会者の声に、会場が大きく揺れる。
「ルールは簡単! 出される問題の答えを二択から選ぶだけ! ましだと思うほうをチョイスッ」
 司会者の後ろにある大きなスクリーンに簡単な図解で番組の内容が映し出される。
「選んだ人数の少ない方が正解となりポイントが入ります。こんな問題を正解して優勝したからってカリスマとは言えないんじゃないか?」
 司会者は前回以上に口元をニヤリと持ち上げて笑った。
「今回もそこは気にしてはいけません! では、チャレンジャーをご紹介!」

「怖いのは母親とお化け! 二択なんて怖くないっ! 優勝は頂きだっ!? キバ(fa4319)!」
「はじめまして、キバっていいます。よろしくお願いしますっ!!」
 ピシッと格闘のポーズを決めるキバに、会場の女性から声援が飛ぶ!

「勢いに乗っているアイドル登場! ダンスの様に華麗に優勝を持っていくのか!? 日下部 亮(fa4229)!」
「負ける気はしませんよ。どんな問題でも、堂々と立ち向かいます! ゲテモノでもなんでも来いっ!」
 ビシッと1ターンを決め、爽やかな笑顔で会場(特に女性)を魅了した!

「女神の様な可愛らしい姿で登場! その魅力で勝利の神を微笑ませるのか!? 紗原 馨(fa3652)!」
「紗原馨です♪ ‥‥自信無いけど、歴代芸能人に入る為に頑張ります!!」
 にっこりと可愛らしい意気込みに、観客達(特に男)のボルテージが高まった!

「2回連続出演! 最年少のダークホースが今宵勝利をかっさらう!? 武田信希(fa3571)!」
「今回は負けません。‥‥無の心で頑張ります」
 年齢に見合わない、不敵な微笑みに会場の注目がいっせいに武田に注がれた!

「奇術師登場! 摩訶不思議な技で優勝を手にするのか!? Zebra(fa3503)!」
「勝利はもう‥‥‥‥俺の手の中に‥‥‥‥あるかもしれないね」
 ただの言葉の中に、不思議な力を感じ、 Zebraに対する会場の期待が上がる!

「曲芸師も登場だ! 勝利さえも手玉に操るのか!? ゼフィリア(fa2648)!」
「こういったモノはあれこれ考えるよりフィーリングで選ぶのが一番や」
 あっけらかんとした言葉の中に隠れる闘志に、会場が注目する!

「天性のボーカリスト! その魔性の声で、勝利の女神をも誘惑するのか!? LUCIFEL(fa0475)!」
「カリスマ芸能人‥‥勝利の女神(レディ)も俺に微笑むさ♪」
 微かに微笑む口元、耳に響く声、会場の女性達はその姿に、声に、心を奪われた!

「マネージャー代表として参戦っ! 芸能界で培った知識が勝利への道標となるか!? 鈴生 六連(fa0194)!」
「‥‥表に出るのは緊張しますね」
 照れくさそうに微笑ながら、丁寧にお辞儀をする鈴生に勝利の期待が高まる!

「以上の8名が今回のチャレンジャー達です! ではっ、早速問題といきましょうっ!」

●第一問
「第一問。食べるなら?」

 A:納豆練乳カキ氷
 B:マンゴーゴマ油カキ氷

「では、一斉に答えを出して下さい。キバさんから順に選んだ理由も簡単にお願いします! 因みに、この問題は実食して頂きます」

 キバの回答。
「Bです。納豆の臭いは苦手なので‥‥食べたら意外と‥‥‥‥うっ、まずいっ!」
 日下部 亮の回答。
「A。ゴマ油よりましだろ、きっと。‥‥‥‥うげっ、味は‥‥ノーコメント。つーか、食べ物じゃないだろ、コレ!?」
 紗原 馨の回答。
「Aかな。ゴマ油って胃がもたれそうだし。‥‥え? 実際食べるの? ‥‥‥‥っ! あの、水下さいっ」
 武田信希の回答。
「A。‥‥本当に食べるんですか? ‥‥‥‥(無言)」
 Zebraの回答。
「B。俺、納豆が嫌いだからさ。‥‥はぁ、やっぱり食べるのか。‥‥‥‥美味しくは無いよな‥‥」
 ゼフィリアの回答。
「B! 納豆よりはゴマ油のほうが好きやなぁ。納豆は食感が駄目なんよ。‥‥‥‥うぅっ、こっちはこっちで不味い‥‥」
 LUCIFELの回答。
「A。俺は納豆好きだからな。納豆+練乳=甘納豆、でOKだろ。‥‥‥‥いや、OKじゃない‥‥‥‥」
 鈴生 六連の回答。
「Aで。‥‥どっちもどっちですが。え、食べるんですか? あのっ、いえ‥‥‥‥うぇ‥‥不味いです‥‥」

 A5人。B3人。結果Bを選んだ、キバ、Zebra、ゼフィリアの3名に1ポイントづつ加算。

●第二問
「では、第二問。3分間素手で手を入れるとしたら?」

 A:蟻300匹が入っている箱
 B:激臭の肥溜めがたっぷり入っている箱
 
 キバの回答。
「即答でA! 農家の方ごめんなさい! 激臭には耐えれません」
 日下部 亮の回答。
「A。アイドルがB選んだらまずいだろ。イメージも大事だからな。‥‥え? 俺やるの? ‥‥痛っ、いててててっ!!」
 紗原 馨の回答。
「Aでしょ。本当に究極の選択って感じ。Bは何か手に臭い付いちゃいそうじゃん」
 武田信希の回答。
「A。‥‥実際にやるのはお断りですけどね」
 Zebraの回答。
「B。まあ多分、シモの汚さとは一線を置きたい奴のほうが多いだろう。蟻のみっしり度によっては、蟻が潰れて可哀想ってのも個人的にはあるけどな」
 ゼフィリアの回答。
「A。Bだと終わった後の臭い消しが大変やから、遠慮したいところや」
 LUCIFELの回答。
「A。消去法でこっち。肥溜めなんてアーティストには御法度もいいとこだな〜」
 鈴生 六連の回答。
「A。‥‥肥溜めだけは‥‥勘弁してもらいたいですねぇ」

 A7人。B1人。結果Bを選んだ、Zebraに1ポイント加算。

●第三問
「勢いに乗りまくって第三問。耐えるなら?」

 A:−50度の世界で10分間
 B:50度の世界で10分間

 キバの回答。
「Aです。ん〜〜‥‥薄着には限度があるので」
 日下部 亮の回答。
「どう考えてもB。えっ? 実際に体験? いや、嘘でしょう? Bを体験したらAに変えるかも。え? 冗談?」
 紗原 馨の回答。
「Aかな? 暑いのも寒いのもヤだけど。寒いのって、服を重ね着してればいいんだよね?」
 武田信希の回答。
「A。重ね着すれば、10分間程度なら耐えられるんじゃないですか?」
 Zebraの回答。
「Bで。寒さには耐えられるが暑さには耐えられないって奴は多いんじゃないか? 寒いとリアルに死の恐怖があるしな。‥‥そうでもないのか!?」
 ゼフィリアの回答。
「B。サウナに入っていると思えば大丈夫やろ。うん、耐えられるはずや‥‥多分」
 LUCIFELの回答。
「Bだな。俺のハートより熱いものはないぜ! アツイものは何でも好きだな♪」
 鈴生 六連の回答。
「Bですね。体を冷やすのはあまりよくありませんから‥‥」

 A3人。B5人。結果Aを選んだ、キバ、紗原 馨、武田信希の3名に1ポイントづつ加算。

●第四問
「飛ばすぜっ、ラスト! どっちの方がまし? 」

 A:一番大切な人に本気で嫌われる
 B:一番大嫌いな人と結婚(離婚は出来ない)

 キバの回答。
「ん〜‥‥難しいですが、B。大嫌いならそれ以上は嫌いにならないだろうし、嫌いにならないということは好きになれるかもしれませんっ!」
 日下部 亮の回答。
「A。俺、大嫌いな人間と同じ部屋に一週間閉じ込められたら発狂する自信ある」
 紗原 馨の回答。
「これはBの結婚かなぁ。僕が相手を好きになる様に努力するよ♪」
 武田信希の回答。
「A。今回は何も考えずにオールAの回答にしてみました」
 Zebraの回答。
「Aで。俺は根本的に結婚が好きじゃないからこっち」
 ゼフィリアの回答。
「A。将来、結婚を夢見る乙女としてはBは勘弁してほしいところやな」
 LUCIFELの回答。
「B。結婚が愛の全てじゃない、所詮は形式的なものさ。だから、本当に大切な人を失うよりはこっちを選ぶね」
 鈴生 六連の回答。
「Aです。大嫌いな人と一生は過ごせません!!」

 A5人。B3人。結果Bを選んだ、キバ、紗原 馨、LUCIFELの3名に1ポイントづつ加算。

●総合結果
 キバ3P
 紗原 馨2P
 Zebra2P
 武田信希1P
 ゼフィリア1P
 LUCIFEL1P
 日下部 亮0P
 鈴生 六連0P
 
「3ポイント獲得で、堂々キバさんの優勝! which!? カリスマ芸能人に認定です!」
「えっ‥‥まさか、優勝出来るなんて‥‥ありがとうございます!」
 キバの頭上に輝く勝利の王冠!
 今回は副賞として、キバが問1で選んだマンゴーゴマ油カキ氷1年分が送られた。
 副賞を微妙な笑顔で受け取るキバの顔アップと共にスタッフロールが流れ、第二回which!? も無事幕を閉じた。