Golden Eye thema songアジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
宮下茜
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芸能 |
4Lv以上
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獣人 |
3Lv以上
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難度 |
難しい
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報酬 |
15.2万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
05/20〜05/22
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●本文
呪われた瞳を持つ、1人の少年・零がいた
右は琥珀色の瞳、左は金の瞳
零の金瞳は特殊な能力が備わっていた
過去視・失われた記憶の復元・記憶の消去
そして、優しく残酷な幻を見せながら相手の命を緩やかに奪う力
彼はその瞳のせいで周囲から恐怖と嫌悪、同情の瞳を向けられて育ってきた
両親と兄妹が他界し、天涯孤独の身となった時
零に手を差し伸べてくれたのは、瞳の力を利用しようとする輩ばかりだった‥‥
*映画『Golden Eye』主要キャスト
・零(ゼロ)
華奢で低身長、伏せ目がちでどこか危うい雰囲気
外見年齢は14〜18程度
金瞳を嫌っており、長い前髪と琥珀色のカラーコンタクトで隠している
表面上では俺様で人使いが荒いが、内心は繊細で優しい
・庵(いおり)
高身長で優男風、いつも白衣を着ている
外見年齢20以上
零に依頼を持ってくるが、彼が普段何をしているのかは謎に包まれている
→集まってきた輩の中で一番まともそうだと零が判断した男性
・優(ゆたか)
高身長で常にふにゃりと笑っている。ボケっとした雰囲気
天然でお馬鹿だが、力が強く、やる時はやる人
外見年齢16〜20程度
零の雰囲気に惹かれ、友達になりたいと思っている
*『呪われし瞳』あらすじ
とある男性に安らかな死を与えよと言う上からの命令に従い、男性宅へと歩を進める零
そこでポヤンとした雰囲気の少年・優と出会う
男性に望まれるまま、彼に安らかな死を与える零
優しく残酷な幻に微笑みながら逝く男性
望まれたからとは言え、己の能力によって殺めてしまった男性に嫌悪する
落ち込む零を慰める優だったが、頑なな零の心は開いてはくれない
お前に俺の気持ちなんか分からないと言って去っていこうとする零を止める優
今は分からないけれど、分かるまで零の傍にいると言ってついてくる優
頑固な優に折れる零だったが、その存在に少しだけ癒されるのだった‥‥
*主題歌
・あらすじにそった曲であればOK
→前半に重点を置くか後半に重点を置くかで大分違うので注意
・長すぎず短すぎない程度の曲
*ビデオクリップ
・主題歌に沿った内容で、映画を意識する必要はなし
・あまり派手すぎるもの(CGを多用したり)はNG
・歌い手や演奏者が出なくてはならないというわけではない
●リプレイ本文
出来上がった歌詞を一瞥して、峰崎は思わず首を傾げた。『ごるぁ』『ごるぁ』と不思議な挨拶が飛び交う室内に視線を向け、チョイチョイと右手で全員を呼び寄せる。
「あのさぁ、ちょっと聞きたいんだけど‥‥これって本当に曲乗る?どんな感じにしようと思ってるの?」
「アップテンポな感じで‥‥」
どう言ったら良いのかと頭を掻きながら、峰崎は紙とペンを引っ張り出してくると歌詞を書きつけた。
「アップテンポな感じなら尚更さ『とめどなく・めぐる』って来ていきなり『昼と夜の螺旋』って来るとテンポ狂わない?あ、もしかして『昼と夜の』『螺旋』って区切るのかな?でも、そしたら2の『紅い・闇の中・ひとり』って違うメロディが入る事になるよな?」
もしかして全フレーズ違うメロディになるのかな?と首を傾げ、峰崎は歌詞をジっと見つめた。
「サビもさ、折角『虚空に・鋭き・Golden・Eye』と『溜息に・彷徨う・Golden・Eye』って同じメロディでピシっとキマってるのに『またひとつ・欠けて落ちる』と『硝子の・ココロ』って違うメロディになりそうだよね。もし同じメロディにするとしたら『硝子の・コーコーロー』ってなりそうだけど、アップテンポだからソレはナイかな?」
峰崎は紙をクシャリと丸めると、ペンをテーブルの上に転がした。
「えーっと、何か色々アレ?と思ったから口を挟んだだけで、基本的に君達にお任せしてるから、頑張って‥‥な?」
微妙な笑顔を浮かべた後で、峰崎があっと小さな声を上げた。
「そう言えば君達、グループ名ってどうするの?」
映画『Golden Eye 呪われし瞳』
主題歌:『De−sidus』
アーティスト:『KUO−RIA』
・メインボーカル:柊ラキア(fa2847)
・サブボーカル&コーラス:クク・ルドゥ(fa0259)
・コーラス:椿(fa2495)
・ドラム:黒羽 上総(fa3608)
・エレキギター:柊ラキア
・ベース:千音鈴(fa3887)
・ピアノ:椿
・ヴァイオリン:美日郷 司(fa3461)
ビデオクリップ制作:『KUO−RIA』
・出演:KUO−RIA
・演出:スモーキー巻(fa3211)
・演出助手:司
・照明:スモーキー巻
・美術:楽子(fa5615)
・美術助手:クク・ルドゥ
・メイク:楽子
・編集:スモーキー巻
・特別出演:金瞳の黒猫
・動画総監督:スモーキー巻
・静止画総監督:楽子
『De−sidus』
夜空に浮かぶ白い月がアップで映し出され、だんだんカメラが引かれていく。見渡す限りのハルジオンの蕾の上に月光が柔らかくかかり、吹いた風に揺れる。
カメラがゆっくりと1輪のハルジオンに寄って行き、月光が輝きを増す。それに応えるかのように白い花が開いて行き、中心部の黄色い管状花が画面に大きく映し出された瞬間、猫の鳴き声がか細く響く。
ハルジオンの黄色い管状花に代わり、画面に映し出されたのは金色の猫の瞳。すぅっと息を吸う音が響き、ドラムとベース、ギターが音を弾き出す。
その音に驚いたかのように猫が左へと駆け抜け、金色の瞳のラインが残像となって画面に焼きつく。
『とめどなく巡る 星と夜の螺旋』
『背負う運命(さだめ) それは永久(とわ)に』
金色のラインが広がり、その中からコンクリート壁の目立つ殺風景な街中が映し出される。雑踏、建ち並ぶビル、古い校舎、鮮度の落とされた背景の中で、黒猫の金色の瞳だけが鋭い主張をしている。
黒猫が1軒の家のステップに座り、ゆっくりと扉が開く。中では1人の男性がベッドに寝かされており、少年(零)の背中が窓に映し出されては消えて行く。歩き出した猫を追えば、綺麗に舗装されたレンガの道。ふっと、黒猫の隣に少年(零)の後姿が映りこむ。セピア色をした映画の一場面がビルの窓にふっと浮かび上がっては消えを繰り返す。
『何のために存在(いる)のだろう』
『孤独と無力に押し潰されそうになる』
ドラムとギター、ベースがボーカルの力強い声を支え、ピアノとヴァイオリンの繊細な旋律が哀愁と優しさを添える。
全体的に淡くセピアがかっていた画面がクリアになり、どこかの廃墟でドラムを叩く上総と、マイクを手に目を伏せたラキアの姿が赤いライトに照らし出されて一瞬だけ浮かび上がる。
『紅い闇の中 ひとり』
『心は軋むけど 涙は出ない』
画面の視線が低くなり、人々の足元を映し出す。ゆっくりと移動する視線が、携帯を弄りながら詰まらなさそうな顔で歩く女子高生を捕らえ、優しい瞳で息子を見つめる母親の顔へと移る。空が徐々にオレンジ色から紫色へと変わって行き、腕時計に視線を落として足早に歩くサラリーマンが画面を横切る。猫が移動し、公園の中へと入って行く。暗くなる空に、突然瞬く街灯。その光の中に、俯き加減にブランコを漕ぐ1人の少女(千音鈴)の姿が浮かび上がる。哀しいような安らいでいるような曖昧な表情に徐々に近付いていき‥‥
『闇の中でもがきながら』
『一筋の光を無意識に望む』
唐突に切り替わった画面の中で、椿がピアノに指を滑らせる姿と司がヴァイオリンを奏でる姿が赤いライトの元に浮かび上がる。2人の間には1人の青年が座り込んでおり、カメラが彼に近付くに従って彼が顔を上げて行く。
『誰かを傷付けて‥‥』
彼が完全に顔を上げる刹那、ラキアの顔が彼の顔とダブル。射抜くような金色の瞳がアップで映し出され、カメラが一気に引けば廃墟で演奏するKUO−RIAの姿。赤いライトの元でドラムを打つ上総、ベースを奏でる千音鈴とエレキを奏でるラキアが視線を合わせ、不敵な笑みを交わす。椿がペダルを踏み込み寂しげなピアノの高音を響かせ、司がヴァイオリンの繊細な音を紡ぎ上げる。
激しい間奏が始まり、ククが壊れたソファーの上にマイクを置くと、窓辺に近付く。汚れたカーテンを一気に引けば、窓辺に座っていた黒猫がククの胸へとジャンプする。繊細なレースの施されたスカートが揺れ、胸元のリボンが黒猫の耳に引っかかる。窓の外には大きな満月が浮かんでおり、ククが黒猫に気を取られている時、窓の外を右から左へハルジオンの花が1輪風に飛ばされて行く。黒猫を胸に抱き、満月を見上げるクク。室内に淡い月光の光が広がって行き‥‥黒猫がククの手から降り、走り出す。その金色の瞳がカメラに大きく映し出され、町の雑踏が瞳の中から浮かび上がる。
『またひとつ 欠けて落ちる』
『虚空に鋭き Golden Eye』
街の雑踏と演奏風景が目まぐるしく切り替わる。楽器が力強く音を鳴らし、その音に負けまいとラキアが声に力を宿らせる。右の画面には演奏風景が琥珀色のライトに映し出され、左の画面には街を疾走する黒猫の姿が金色のライトに映し出される。
『硝子のココロ』
『溜息に彷徨う Golden Eye』
黒猫が疾走する左の画面では、時折少年(零)が思い出したように浮かび上がっては消えて行く。右の画面では、琥珀色のライトの中で鋭く光る金の瞳を細めたラキアが、マイクスタンドを艶かしい手つきでそっと撫ぜ、引き寄せる。千音鈴が頭を大きく振って髪を背に払い、上総の胸元でシルバークロスがキラリと月光を反射する。カメラがラキアの金の瞳へと吸い寄せられ、パチリと金の瞳が閉じられる。その瞬間、左右の映像から人と猫が消え、背景のみが右は琥珀、左は金のライトに浮かび上がる。画面に一瞬ノイズが入り、左右の色が混じり合う。右は廃墟の窓の外、左はビルの屋上の上に見える満月が力を増し、画面が真っ白になるほどに輝く。
『傷付けそうで怖いけど 今はまだ このまま』
曲が柔らかくなり、画面には月光の下を走る黒猫の姿が大きく映し出される。流れる街の景色、徐々に減っていく人々の姿。猫の足がゆっくりとなり‥‥廃墟の中へと入って行く。
『掬い上げて』『包み込んで』
『アナタの掌(てのひら)で』
ラキアとククのユニゾンに、最後は椿を交えての綺麗なコーラス。黒猫が足を止めたのは男性(椿)の目の前。男性が膝を折り、そっと黒猫を胸に抱く。ヴァイオリンとピアノの繊細なメロディが哀愁を含んだ音色を紡ぎ、カメラが黒猫の姿から引かれていく。画面手前に咲いていたハルジオンの白い花が風に揺れ、ゆっくりと角度を上げれば黄色い満月が空に輝いている。
金色の月光を浴びながら、ハルジオンの花が風に散って行き‥‥猫の鳴き声が、微かに響いた。
○おまけ『座談会』
峰崎「今回の曲『De−sidus』だけど、どんな意味を込めて作ったのかな?」
椿「主人公『零』の心の奥、願いを表現してみましたー!」
峰崎「曲名にはどんな意味があるのかな?」
椿「願い(desire)の語源であるラテン語で『星に対するように想い焦がれる』=『切望・渇望』の意です」
峰崎「ラキア君は今回メインボーカルだったけど、どうだったかな?」
ラキア「いつも通りにやれる事を精一杯、気を張りすぎずにやりましたー!主人公の気持ちが伝わるよう、ちょっとでも映画の雰囲気が伝わればいいなー」
峰崎「ククちゃんはどうだったかな?」
クク「ラキアさんのパワフルな歌声が引き立つようにと意識しつつ、繊細さと優しさが感じられるように歌えてればなと思います!主人公の内面の優しさが出せればなぁと」
峰崎「皆が頑張った今回のビデオクリップ、綺麗に仕上がってれば良いな。‥‥って、千音鈴ちゃんは?」
上総「猫を追いかけて行った」
峰崎「そう言えば、撮影中も猫に夢中だったっけ‥‥」