GE sound track friendアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 宮下茜
芸能 2Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 難しい
報酬 2.3万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 05/22〜05/24

●本文

 呪われた瞳を持つ、1人の少年・零がいた
 右は琥珀色の瞳、左は金の瞳
 零の金瞳は特殊な能力が備わっていた
 過去視・失われた記憶の復元・記憶の消去
 そして、優しく残酷な幻を見せながら相手の命を緩やかに奪う力
 彼はその瞳のせいで周囲から恐怖と嫌悪、同情の瞳を向けられて育ってきた
 両親と兄妹が他界し、天涯孤独の身となった時
 零に手を差し伸べてくれたのは、瞳の力を利用しようとする輩ばかりだった‥‥


*映画『Golden Eye』主要キャスト

・零(ゼロ)
 華奢で低身長、伏せ目がちでどこか危うい雰囲気
 外見年齢は14〜18程度
 金瞳を嫌っており、長い前髪と琥珀色のカラーコンタクトで隠している
 表面上では俺様で人使いが荒いが、内心は繊細で優しい

・庵(いおり)
 高身長で優男風、いつも白衣を着ている
 外見年齢20以上
 零に依頼を持ってくるが、彼が普段何をしているのかは謎に包まれている
 →集まってきた輩の中で一番まともそうだと零が判断した男性

・優(ゆたか)
 高身長で常にふにゃりと笑っている。ボケっとした雰囲気
 天然でお馬鹿だが、力が強く、やる時はやる人
 外見年齢16〜20程度
 零の雰囲気に惹かれ、友達になりたいと思っている


*『呪われし瞳』あらすじ
 とある男性に安らかな死を与えよと言う上からの命令に従い、男性宅へと歩を進める零
 そこでポヤンとした雰囲気の少年・優と出会う
 男性に望まれるまま、彼に安らかな死を与える零
 優しく残酷な幻に微笑みながら逝く男性
 望まれたからとは言え、己の能力によって殺めてしまった男性に嫌悪する
 落ち込む零を慰める優だったが、頑なな零の心は開いてはくれない
 お前に俺の気持ちなんか分からないと言って去っていこうとする零を止める優
 今は分からないけれど、分かるまで零の傍にいると言ってついてくる優
 頑固な優に折れる零だったが、その存在に少しだけ癒されるのだった‥‥


*挿入歌
・ラストのシーンで使用する曲を作成する事
・優と零、どちらの心情を表すかはお任せ
・曲は30秒程度のもの
・当日は実際に歌ってもらいますので、バックバンドがいない場合は事前にテープを提出すること
→バックバンドはこちらでは用意しません
・当日の演出は一切不要。歌に専念すること

*シーンの詳細
・友達
 何も言わずに去っていこうとする零を引き止める優
 急いで家の中に取って返し、荷物を纏めて出てくる
 →気持ちは分からないけれど、放っておけない。それなら、零の気持ちが分かるまで傍にいる
 突拍子もない発言に断固拒否の零だったが、なんとしてもついてくると言い張る優
 →ぜってー俺の邪魔だけはするなよ
 折れる零。盛大な溜息をつきながら、優の存在に少しだけ癒される零


*テンプレート
・グループ名(個人でもOK):
・曲名:
・歌詞:(80文字程度)
・曲調:
・誰のどんな心情を表しているのか:
・ロングバージョンの歌詞:

●今回の参加者

 fa0597 仁和 環(27歳・♂・蝙蝠)
 fa0971 ジェンド(25歳・♂・猫)
 fa1715 小塚さえ(16歳・♀・小鳥)
 fa3661 EUREKA(24歳・♀・小鳥)
 fa4980 橘川 円(27歳・♀・鴉)
 fa5302 七瀬紫音(22歳・♀・リス)
 fa5404 橋都 有(22歳・♂・兎)
 fa5669 藤緒(39歳・♀・狼)

●リプレイ本文

 台本を片手に入ってきた峰崎が、挨拶をしようと立ち上がりかける一同を右手で制すると、スタッフから歌詞案の書かれた紙を受け取ってパイプ椅子に腰を下ろした。
「早速で悪いんだが、準備は良いかな?」
 峰崎が集まったメンバーの顔を順番に見渡し、にこりと微笑むとテーブルの上で手を組み、顎を乗せた。



アーティスト:『蜜月』(仁和 環(fa0597))
楽曲:『Tender Puzzlement』
 アコースティックギターが躊躇うような切なげな旋律を紡ぎ上げ、ミドルテンポのバラードが幻想的な響きを広げる。環がゆっくりと息を吸い込み、声に力を込めるように歌い上げる。

変わらない 変わるはずない
そう思っていた日々が 突然
変わりだす 変わり始める
強い力で

一人分増えた足音
少しだけ隣があたたかい



アーティスト:『ジェンド(fa0971)』
楽曲:『雨雲の空』
 暖かな音が連なるようなバラードは、中盤でややポップな感じへと変化する。流れるように歌っていたジェンドの声が、短いギターの間奏の後で変化する。力を込めて歌われた声が終盤に来て再び力を弱め、優しい旋律と絡まりあって溶け消える。

一人で泣かないで
触れた指が わらう

願いはきっと 届かない
歩む道は何時か 途切れるよ
冷たい雨がまた降り注ぐ それでも
晴れるといいね 君が言った



アーティスト:『小塚さえ(fa1715)』
楽曲:『友達〜雨の中に君を』
 ピアノのどこかノスタルジックで穏やかな旋律が紡がれる。オルゴールのような優しく物悲しい曲は『だけど』の歌詞部分で一旦は途切れるが、その後は特に激しい転調はせずに最後まで流れた。

君の孤独、癒せるほど僕は優しくない
だけど
哀しみの中に君を独りきりにしたくはない



アーティスト:『fiore』(EUREKA(fa3661)&藤緒(fa5669))
楽曲:『Walk in the Rain』
 ピアノの優しい和音がゆったりとしたテンポで紡がれる。流れるような美しい旋律に乗せるは、力強くも語りかけるような柔らかい藤緒の歌声。『でも』で一旦音が変化するが、前フレーズと同じ旋律が繰り返される。

キミはキミ 僕は僕 100%同じにはなれない
でも
雨しのぐ傘にはなれないけど
二人 濡れて歩こう



アーティスト:『flicker』(橘川 円(fa4980))
楽曲:『natural air』
 ピアノにストリングスを重ねた柔らかなミドルテンポのバラードは、物悲しさを孕みつつも優しい音色に仕上がっていた。しっとりと落ち着いた曲に乗せるのは、澄んだ歌声。『だから』から少しだけ曲が盛り上がりを見せ、伸びやかなラストへと向かう。

君がひとりぼっちにならないように
彷徨う季節の中 手をつないでいたい
だからその眼差しを そのせつなさを
胸に焼き付けるよ 君のありのままで



アーティスト:『七瀬紫音(fa5302)』
楽曲:『ここにいるよ』
 キーボードが単調ながらも弾むようなミドルテンポの旋律を弾き出す。一定のテンポで刻んでいたリズムが『傷ついたなら』でやや速度を上げ、短い間奏の後でゆったりとした旋律へと変わると、そのまま余韻を残すように伸びやかなラストへと向かう。

君の一時(ひととき)の安らぎだろうと

君と笑顔で抱き締めあいたい
君を想ってここにいるから

心に闇が溢れ 傷ついたなら
振り向いて見て



アーティスト:『橋都 有(fa5404)』
楽曲:『みちのさき』
 アコースティックギターとピアノが明るくも切ないバラードを紡ぎ上げ、ヴァイオリンの旋律が情感をプラスする。『未知の未来(さき)』『空の先』と同じフレーズ内に耳心地の良い韻が踏まれ、同じメロディの3フレーズ目にも『道の先』と再び綺麗に韻が踏まれる。安定した曲調は特に大きな変調もなく、伸びやかなラストへと続いて行く。

遥か未知の未来(さき) 遠い空の先
「絆は足枷?」問いかけに苦く笑えばいい
二人肩並べ 歩く道の先
背中合わせに見たものを きっと伝えるよ
きっと、いつか


●結果
「今回、挿入歌として使いたいと思うのは、有君の『みちのさき』だ。さりげなく踏まれた韻と良い、曲として綺麗に仕上がっていると思う。ただ、ロングヴァージョンになると少し問題が出てくる。AメロとBメロで違うメロディを持ってくるのは、あまり推奨は出来ない。基本的にAメロはBメロと同じメロディでって言うのが主流だからだ。ただ、歌詞を見る限りではAメロとBメロに同じメロディを持って来ることは出来ないから、全体の曲調に注意して何とか纏めてくれ。素敵な挿入歌になる事を願ってる」


映画『Golden Eye 呪われし瞳』
挿入歌:『みちのさき』
アーティスト:『橋都 有』

憧れ 口にするのは簡単で
夢 希望 あるのが普通と思ってた
当たり前 日常の愛しさを
寂しい君の背中に重ね 見つけた

いつか今日の日を 誰かが愚かと哂うだろうか
ぬくもりを知った手で
指し示す道を 君は甘さと厭うだろうか
それでも僅か 与える光があるのなら

遥か未知の未来(さき) 遠い空の先
「絆は足枷?」問いかけに苦く笑えばいい
二人肩並べ 歩く道の先
背中合わせに見たものを きっと伝えるよ
きっと、いつか


○おまけ
・蜜月『Tender Puzzlement』
「ミディアムバラードで、戸惑うような切なげな曲の出だしの言葉が『か』からだと、少し勢いがついた印象になってしまうな。折角1・3行目と『か』で纏めているんだから、ノリの良い曲の方が合っているかもな」
→1行目〜3行目までノリ良く、4行目で少し落ち着き、5行目6行目で再び盛り上がり『隣が』で一呼吸置いて『あたたかい』を伸ばし気味に歌うと言うのが、思い浮かんだ曲調でした。

・ジェンド『雨雲の空』
「サビ部分は1〜3行目が同じメロディで、音が連なるようなバラードと言うのは合っているな。ただ、5行目でややテンポが崩れ、ラストになだれ込むような印象になってるな」
→1〜3行目はゆったりとしたメロディ(1・3行目は最後が下がる感じ、2行目は最後が上がる感じ)で4行目の前に一呼吸置いてから盛り上がり、5行目『冷たい雨が/また降り注ぐ』の後ブレス『それでも』を伸ばし気味にして壮大に、間奏が入り『晴れるといいね』ブレス『君が』ワンテンポ置き『言った』で伸ばし気味に歌うと言うのが、思い浮かんだ曲調でした。

・小塚さえ『友達〜雨の中に君を』
「全体的に少し短く、中途半端な印象があったな。ただ、ノスタルジックで穏やかなオルゴール調と言うのは、歌詞を見てすぐに思いついた」
→出だしの『君の』は伸ばし気味で『孤独』を少し弾むような感じで、ブレスが入り『癒せるほど』の語尾を伸ばし、僕は優しく『ない』を伸ばし、最後の『い』に少し力を込め『だけど』と自然に繋げ、哀しみの『なかに』で少し盛り上がり、君を独りき『りーに』したくは『なーい』と伸ばして終わると言うのが思い浮かんだ曲調でした。

・fiore『Walk in the Rain』
「1行目『キミはキミ』『僕は僕』と『同じには』『なれない』を繋ぐ間の言葉が『100%』では折角のテンポを崩してしまっているかなと言う印象があった。同じようなメロディで行く3行目は『だから』と短いフレーズで接続させてあって、テンポが崩れていないだけにあれ?と言う印象があった」
→3行目は『僕は僕』『君は君』は最後を伸ばし気味で入り『だから』で少し弾むように流し、いられ『るーんだ』と伸ばし。4行目で転調し、流れるように歌い『けど/二人』の後でワンテンポ置き、ラストのハモリを壮大な感じで歌い上げると言うのが思い浮かんだ曲調でした。

・flicker『natural air』
「全体的に綺麗に纏まっていると思う。1行目と3行目、2行目と4行目の音も揃っている。ただ。ミドルテンポのゆったりとしたバラードに『ひとりぼっち』と言う単語が入ると、促音のせいで少し飛び跳ねるような感じになってしまうかなと言う印象があった」
→1行目は出だしから『ひとりぼっち』までややテンポ良く『ならないように』からゆったりとした曲調で『季節の中』で最後を少し伸ばし気味にし『手をつないで/いーたい』ワンテンポ置き『だから』を1行目と同じテンポで、『その眼差し』は1行目と同じテンポでは歌えないので、全体的に伸ばして歌う感じで『そのせつなさを』も同じテンポで『焼き付けるよ』で盛り上がり『君のありのままで』は最後を伸ばし気味にしつつ壮大に歌い上げると言うのが思い浮かんだ曲調でした

・七瀬紫音『ここにいるよ』
「鞠をつくような単調なメロディで全体的にテンポの良い歌詞だとは思うが、ところどころで少しテンポが狂うような単語がある気がする。あと、メロをテンポ良く流し、サビで急にミドル、ゆっくりと繋げると急ブレーキがかかってしまったような印象になるな」
→弾むように入り『一時の』を伸ばし気味に歌い『安らぎだろうと』でやや緩やかに。『抱き締めあいたい』では1語1語を丁寧に発音するように。3行目『君を想って』は少し弾むように『ここにいるから』で再び緩やかに、そのテンポのまま『溢れ』まで流し『傷ついたなら』を全体的に伸ばし気味に歌い、ワンテンポ置く。『振り向いて見て』はやや勢い良く入りながらも、最後の『見て』は確りと発音しつつ余韻を残すように語尾を伸ばすというのが思い浮かんだ曲調でした。