写真集・LUNAアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 水貴透子
芸能 フリー
獣人 フリー
難度 普通
報酬 0.7万円
参加人数 7人
サポート 0人
期間 09/27〜09/29

●本文

『LUNAポスターブック発売決定!』

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月鬼と腐獣との愛、憎悪を描いた物語――LUNA‥。

今回は映画『LUNA』もラストに近づいているという事でポスターブックが発売されることになった。

ポスターブックのタイトルはLUNA最終章と同じく『farewell』となっている。

「私も出るの?」

ユリアナが企画者に問いかけると「もちろん」と短い言葉が返ってきた。

「キミはリア役で出演している訳だから、もちろん出てくれなきゃ困るよ」

今回のポスターブックで撮るテーマは二つだけ『月鬼』と『腐獣』の写真。

この二つを撮り終えたら後は出演者同士で好きなテーマで撮っていいとの事。

「もちろん作品を否定するような写真は困るからね?」

「えぇ、もちろん分かっているわ」

ユリアナは答え、撮影日を待っていた‥。


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●募集事項
◎今回は「写真集を作る」という目的の仕事になります。
◎LUNAに参加している方はもちろん参加経験のない方でも大歓迎です。
◎必須は『月鬼』と『腐獣』の写真を一枚ずつ撮ると言う事。
※上記を撮り終わったら皆様で好きなテーマで撮っていただくことが可能です。
◎何か質問がありましたらユリアナに聞いてください。
(その際は別スレをたてていただけると有難いです)
※それとユリアナはリア役として出演します。

●今回の参加者

 fa0467 橘・朔耶(20歳・♀・虎)
 fa0612 ヴォルフェ(28歳・♂・狼)
 fa1024 天霧 浮谷(21歳・♂・兎)
 fa1420 神楽坂 紫翠(25歳・♂・鴉)
 fa5987 フリードリヒ(16歳・♂・竜)
 fa6032 ホワイト家族(20歳・♂・鴉)
 fa6036 B−JOKER(18歳・♂・竜)

●リプレイ本文

 今回は『LUNA』の写真集発売に協力してくれたのは、LUNAに出演中の四人だった。
「本当はもう二人来る筈だったんだけど、来れなくなっちゃったみたいなのよ」
 ユリアナ・マクレイン(fz1039)が集まった出演者達に説明をしていく。
「そういえば橘さんはカメラマンでもあったのよね?」
 ユリアナが橘・朔耶(fa0467)に問いかけると「そうだよ、今回はカメラマンとしても動こうかと思ってる」と言葉が返ってきた。
「そうね、撮影現場とか写してもらえると助かるわ」
 それじゃ撮影を始めましょうか?とユリアナが呟き、撮影が開始された。

 海唄を演じる朔耶、朱桜を演じるヴォルフェ(fa0612)、夜光を演じる神楽坂 紫翠(fa1420)、そして今回のメンバーでは唯一の腐獣・泰牙を演じる天霧 浮谷(fa1024)はカメラマンの指示に従って撮影を行っていく。
 まず、最初に撮影したのは月鬼と腐獣の集合写真だった。自分の演じる役らしいポーズをとってもらい、其処を撮影する。写真集にする前にCG加工が施され、背後には大きな月が載せられる予定だ。
「天霧さんと私は腐獣サイドで一枚撮るみたいだから、それを撮り終わった後は皆さんにソロ写真とコメントを頂くから考えていてね」
 ユリアナはそういい残すと浮谷と一緒に別の場所へと移動していった。
「さて、俺は撮影現場でも撮らせてもらおうかな」
 言いながら朔耶はカメラバッグから自分愛用のカメラを取り出し、休憩時間の風景を撮影していく。
「それにしても‥‥写真集ねえ?そんなに視聴率良かったのか?」
 紫翠が苦笑気味に呟くと「そこそこはいいんじゃないか?」とヴォルフェが答える。
「そうそう、これ食べませんか?」
 紫翠が差し入れ用に持って来たモンブランを差し出しながら「しかし、久しぶりにじっとしていると疲れますね?」と呟いた。
「そうだな、LUNA自体がアクション映画だからじっとしている事が珍しいからな」
「後でソロ写真も撮るみたいですし、こっちはこっちで大変ですね」
「お二人さん、一枚撮るからこっち向いて」
 朔耶が呟くと、ヴォルフェと紫翠を撮る為にシャッターを押す。
「カメラマンらしい事してるじゃないか、どんな写真を撮ってきたんだ?」
 写真を撮らせた後にヴォルフェが朔耶に問いかけると「色々撮ったよ」とカメラを二人に見せながら答えた。
「あ、いたいた、ソロ写真を撮るから橘さんから来てくれる?」
 ユリアナが浮谷との撮影を終えたのか、此方へとやってきた。
「海唄の衣装、ツナギは用意してあるから着替えてちょうだいね」
 ユリアナが「更衣室においてあるわ」と言うと「わかった、すぐ着替えてくるよ」と足早に更衣室へと向かっていった。
「次はヴォルフェさんの朱櫻を撮影するから用意しておいてね」
「分かりました」


「はい、目線はこっち向けて、そう、OK!」
 カメラマンの指示にしたがい、朔耶は『海唄』を演じて撮影していく。
「さすがは元モデルさんね、ばっちりね」
 撮影が終わった後「お疲れ様」と飲み物を渡しながら話しかけた。
「さてインタビュー‥‥というか橘さんから見た『海唄』を聞かせてもらっていかしら?」
 椅子に腰掛けながらユリアナが問いかけると「そうだな‥‥」と朔耶も考え込むように呟く。
「普段は温厚だけど、戦闘狂とも呼べるほどの戦闘好き、そしてヴォルの演じる朱櫻とも仲がいいから普段と同じ――なのかもしれないね、戦闘狂かどうかは置いといてだけど」
 朔耶は苦笑しながら答える。
「ふふ、橘さんらしいコメントね」
「そうかな?あ、他の人がコメントしている時も撮影は大丈夫なの?」
「えぇ、問題ないわ」
「そっか、じゃあ撮影させてもらうよ」


「お待たせ、ソロ写真の撮影をお願いね、その後でコメントを聞かせてもらうわ」
 ヴォルフェ演じる『朱櫻』の服装は海唄のように決まっていなく、今回の服装はYシャツとスラックスという普通の格好だった。
 ヴォルフェは元々がスタントマンという事もあり、海唄とはまた違ったアクションをカメラマンから求められていた。けれど難しそうなアクションも簡単にこなすヴォルフェを見て、やはりベテランなのだとユリアナは感心したように見ていた。
「撮影お疲れ様、コーヒーでよかったかしら?」
 ソロ写真を撮り終えたところにユリアナがコーヒーをヴォルフェに渡した。
「ヴォルフェさんにとっての『朱櫻』ってどんな感じなのかしら?」
 ユリアナが問いかけると、ヴォルフェはコーヒーを飲みながら「そうですね‥‥」と話し始める。
「朱櫻は妻帯者ですが、専業主夫でほぼヒモのような生活をしていますからね、共感できる男性は少ないんじゃないでしょうか」
 確かに、男女平等の時代とはいえ、男が働き、女は家事をする――これが当たり前の世の中だ。
「でも、いいんじゃないかしら?朱櫻という人物の個性でしょうし。普通を見せる為の映画でもないでしょうしね」
 ユリアナの言葉に「そうですね」とヴォルフェは答え、彼の撮影は終了した。


「天霧さん、準備は‥‥大丈夫みたいね」
 ユリアナが次のソロ写真撮影者、浮谷を呼びに行くと『泰牙』の服装で準備は整っていた。
 そうは言っても泰牙も朱櫻と同じで、決まった服装はない。
 だから、今回の『泰牙』は浮谷が普段着用している黒いシャツにシルバーのアクセサリーをつけているという感じだ。
「泰牙は人間・腐獣・永遠の炎の三つの人格があるからな、全部してもいいんだが、ちょい大変なんで今回は腐獣の泰牙で行く事にするよ」
 浮谷は苦笑しながら、撮影へと向かっていく。
 確かに3役をこなす彼が全ての役を演じることは、かなりの負担になっているのだろう。しかし、それを微塵も感じさせない彼は凄いと思う。
 腐獣形態の泰牙は冷酷な感じで、人間形態の泰牙とは表と裏のような存在だ。
「お疲れ様」
 ユリアナがコーヒーを渡し、今までと同じように自分の演じる役について問いかける。
「泰牙という役ができた裏にあるのは、悪役=憎めない奴‥‥というのが理想というオレ流の考え方です。全体的に暗い話にも、笑いのスパイスは必要だろうって考えですね」
「へぇ、そういえば確かに泰牙って悪者なんだけど、何処か憎みきれない所があるのよね」
「だから、人間形態の泰牙はちょっとギャグの入ったボケキャラになっているわけです、次に人間泰牙を見たときは暗さを忘れて笑ってもらいたいですね」
 営業口調で泰牙が答えると「しっかりコメントを載せてもらうように頼んどくわ」とユリアナが答え、次の撮影者・紫翠のところへと向かっていった。


「最後になっちゃってごめんなさいね」
 ユリアナが紫翠のところへ慌てたように行くと「構わないよ」と答えた。
「ソロ写真を撮り終わったらコメントだから考えておいてね」
 紫翠は「分かった」と答えると撮影へと向かっていった。夜光という役は能力を解放すると暴走してしまうため、現在は能力を封印している。
 しかし、暴走してしまうほどの能力の持ち主という事は、これからの戦いに必要不可欠になる可能性が高い。
「紫翠さんの撮影は、夜光の普段の姿なのね」
 撮影している紫翠を見ながらユリアナは小さく呟く。彼の撮影はシルバーアクセサリーのデザインを書いている時の撮影だった。
「お疲れ様、じっとしているのも疲れるでしょう」
 ユリアナがコーヒーを渡しながら問いかけると「そうですね、流石にじっとしていばかりは疲れます」と答えた。
「さて、ポスターブックに載せるコメントを聞かせてもらえるかしら?神楽坂さんにとっての夜光という存在は?」
 ユリアナの問いかけに「そうだな‥‥」と考え込み、口を開き始めた。
「夜光は、今まで役立たずでしたが、封印解除もして戦闘時に役に立つかもしれません」
 お楽しみに、紫翠は少し不敵に笑みながら答えたのだった。


「今回はご協力ありがとう、出来たら見本を送るから見てちょうだいね」
 ユリアナの言葉に出演者は解散し、自宅へと帰っていったのだった。

 ポスターブック・farewellの発売は『LUNA−farewell』の映画公開と同時に発売です。


END