ユリアナ美人大改造!アジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
水貴透子
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芸能 |
フリー
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獣人 |
フリー
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難度 |
易しい
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報酬 |
0.1万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
10/08〜10/10
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●本文
いつもスーツ姿のユリアナを女性らしく改造しちゃおう企画!
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ユリアナ・マクレイン
外見年齢は20歳となっているが、実際の年齢は24歳(暴露)
女優業を生業としている彼女についてプロデューサーは一つの悩みを抱えていた。
「ユリアナ、何でキミはいつもスーツなの?」
「は?」
突然のプロデューサーからの質問にユリアナは間抜けな声で言葉を返す。
確かにユリアナは女優と言う割りにはいつも黒のスーツ。
女優として顔を知られていなければ、どこぞの葬式業者にしか見えない。
「キミのお兄さん、あんなに弾けているのに‥‥」
そう言ってプロデューサーは視線を本条 真夜へと移す。
それと同時にプロデューサーの鳩尾に真夜からの鉄拳が入る。
「誰が『お兄さん』なのかしら? 酷いわぁ‥‥ユリちゃんもそう思うでしょ?」
しくしくと鳥肌の立つ泣き真似で話を振られ「オカマだものね」とため息混じりに言葉を返した。
「もう‥‥ユリちゃんてば女の子なのに男っぽくなっちゃって‥‥性別交換してほしいわ‥‥」
はぁ、とため息をつき「そうだわ!」と真夜が何かを思いついたように手を叩く。
「ユリちゃん改造計画の番組を作っちゃえばどうかしら? きっと面白いわよぉ!?」
そうしましょ、真夜はプロデューサーの返事を聞かずに企画を進めていく。
「‥‥でも本条さんは仕事が入ってるから企画しても参加できないわよ」
ユリアナの言葉に「そうだったわ!」と思いっきり沈んだ顔でユリアナを見る。
「いいわ、別な人に任せるから。それにしてもユリちゃん‥‥姉妹なのに『本条さん』って他人行儀なのねぇ。ユリちゃんも本名は本条―――」
真夜が言葉を言い終わることなくユリアナの鉄拳が真夜に入る。
「生憎と私は『姉』を持った覚えはないわよ。不祥の兄ならいるけれどね」
言いながらユリアナは部屋を出て、番組の撮影に向かっていった。
「じゃ♪プロデューサーもユリちゃんの企画頑張ってネ、変身したユリちゃんを楽しみに仕事頑張るわぁ♪
真夜はルンルン♪と鼻歌を歌いながら部屋を出て行ったのだった。
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●募集事項
◎女優『ユリアナ・マクレイン』を美人に大改造する皆様を募集しています。
※ユリアナは(撮影以外)いつも黒のスーツを着用しています。
(誰が言ってもそれをやめようとしません)
◎今回の目的は『ユリアナを女性らしく見える格好をさせる』ことです。
(年齢相応の格好をさせてください)
●リプレイ本文
「まさか‥‥真夜さんの妹さんだったとは‥‥」
ユリアナ・マクレイン(fz1039)に意外そうに呟いたのは巻 長治(fa2021)だった。
「ずっと隠してたんだけどね、昔は兄がアレで結構からかわれたモンだから」
ユリアナは苦笑しながら呟く。
「これは私の私見ですが‥‥女優、いえ、役者にとって、演技するのは銀幕や舞台の上ばかりではありません」
巻は舞台から降りた所でも別の番組関係で来ているファンの人がいるかもしれない、そういう人に対して『魅せる』事を意識して『演じる』ようにしてはどうでしょう、巻はそう言ってユリアナの今回の企画を応援するように話した。
●フェミニン?
「ユリアナー、始めっから来てくれ〜」
千架(fa4263)が四篠 キリエ(fa3797)と準備をしながらユリアナを呼ぶ。ユリアナは巻に「行ってくるわ」と言葉を残して二人の所へと向かっていった。
「俺達の路線はフェミニン?担当なんで宜しゅ」
何故『?』が入ってるのかと聞くと、きっちりフェミニンだか分からないかららしい。
「服選んだりはするが、着付けとかは二人でやってな。忘れてねぇだろーが、俺一応『男』だし」
爽やかに言う千架に「別にいてもいいと思うけど」とキリエが呟き、ユリアナも首を縦に振る。
「何ていうか‥‥私の中で千架さんって『女性』になってるのよね」
ユリアナの言葉に「着物の着付けじゃねぇんだから、流石に更衣室まで一緒は勘弁しろやっ」と必死な顔で抵抗を見せた。
「とりあえず2案考えてきたんだけど、尺の問題もあるし一つしか出来ないかなぁ」
キリエは一人呟きながらどちらの案を使うかを考えている。
「チカ、こっちにしちゃおうか」
「おー」
そして、ユリアナ着せ替えが始まる。二人が選んだ服はチュニック+クロップドパンツ+ブーツというものだった。
「衣装は現役『レディースモデル』のチカで、着付けやヘアメイクは私担当ね」
何故かレディース部分が強調されているのは深く聞かないでおこう。
メイクは、基本的にナチュラルメイクで、ピンクの下地、ライトオークル系パウダーファンデを使用する。
アイラインをベージュ系でまとめ、ベージュ〜オレンジ〜ブラウン系のシャドーをアイヒールにかかり過ぎない程度に、そしてチークはオレンジ+ブラウン系をさっと薄くひく。
ルージュはクリアなオレンジ+グロスで艶をだす。
「うん、いい感じじゃない?」
キリエが呟き、千架が見立てた服を着る為に千架が部屋を出て行く。
「あ、ウォーキング指導とかならいくらでもしてやるぜ?」
にやっと笑みを浮かべながら部屋を出て行く千架にユリアナは苦笑した。
「似合うよ!」
着替えたユリアナを見てキリエがにかっと笑いながら言う。
「ほ、ホントに? お世辞じゃなくて?」
お世辞じゃないよ、千架が言うと「ありがとう」と笑って答えた。
●ネタ班出動!
二度目のきせかえは真紅櫻(fa4961)と雫紅石(fa5625)による『メイド大作戦』だった。
「資格は持ってないけど技術だけは叩き込まれてるから安心してリラックスしてね」
真紅櫻が母親から叩き込まれたアロママッサージを施していく。ちなみに彼女は着せ替えの状況をばっちりカメラ(携帯)に収めていた。
彼女たちいわく、実動性・機能性ゼロの猫耳メイドにユリアナを変身させるという事だ。
ヘアアクセサリーは黒毛の猫耳付き黒いホワイトブリム、トップスは無地の白いフレアスカート、ワンピースの上に黒のオープンバストタイプのエプロン、インナーはスカートの下に黒い薄手のパニエ、足元は黒いニーハイッソクス、靴はリボンシューズ‥‥とばっちりメイド服を用意していた。
「メイクとヘアメイクは私に任せてね」
キラーンと瞳を輝かせながらコスメセットを取り出す。
メイクベースはピンクオークルのファンデの上にピンク系のフェイスパウダーを大きめのフェイスブラシで軽く当て、アイラインは黒のアイライナーを使い、目をキリッと見せる。
アイシャドウは赤系色を使い、下地に薄いパールピンク、瞼の上には赤紫を塗る。顔全体に明るさを出すため、ピンクとオレンジをミックスした物を頬より少し中に丸く塗る。
「リップはラメ入りのピンクでOKね」
雫紅石が楽しげにリップをひき、メイクは終了する。ヘアメイクも全体にボリュームを持たせる感じでまとめ、メイド服着用で立派なメイドさんの出来上がりだ。
「アクセにこのリボンチョーカーをつけてね」
真紅櫻が紅いアクセを渡し、着用した所をパシャっと携帯で撮る。
「いい機会だから今度一緒に普段着買いに行こうね」
「え、えぇ‥‥」
心の中でゴスロリ系を買いに引きずられそうな気がしたのは彼女には言うまい。
「後で本条(兄)にメール送らなきゃね」
「ふふ。実は私も全ての衣装を着たユリちゃんの写真を携帯に送ってもらう約束をしてるの♪」
にっこりと笑う二人にユリアナは眩暈を覚えたとか。
●和服美人でOK!
「私達はユリアナを和服美人に仕立てるわね」
祥月 暁緒(fa5939)、EUREKA(fa3661)、久遠(fa1683)の三人は他のメンバーと違い、ユリアナに和服を着せるつもりらしい。
歌舞伎の『京鹿子娘道成寺』の衣装をベースにしたらしい。全体的なモチーフが『桜』なため、少し季節感がズレているようだが「気にしちゃ駄目」とEUREKAに言われ、ユリアナは気にしない事にした。
髪はエクステを使いロングに、襟足やや上で繋ぎ、その部分に桜の華簪に似た髪飾りをつける。
「着付けは本業の方がいますから安心ですね」
暁緒は久遠を見ながら小さく呟く。久遠は着付けをちゃんとしたいと言い、半獣化する。ちなみに耳は三角巾で隠しつつ、尻尾は着物の中にモギュッと押し込む。
「メイクはやっぱり透明感&自然さがいいわよね」
グリーンの下地、リキッドファンデで整えた後に紫系フェイスパウダーでさらに透明感を出す。ハイライトはきちんとして、立体感を出すが基本は薄化粧を心がける。
アイラインには黒を使い、目尻には赤系を使う。アイシャドーはゴールドに赤紫系を使う。
「口紅はこれがいいでしょうね」
久遠が差し出したのはリキッドタイプのゴールド入りの鮮やかな赤で和風の化粧を施す。きちんと引き立つように唇のラインを確りと描く。
「さて、次は久遠さん、宜しくね」
衣装を渡され、久遠は「任せてください」と答える。
用意された衣装は鮮やかな紅地に枝垂れ桜柄が基本、金銀刺繍や流水紋が描かれた立派な振袖。襦袢は柄襦袢で白地に桜色の桜柄で、帯は黒地に蛇の鱗を表現する『丸に三つ鱗』や『六角に三つ鱗』を金色基本にされている。
「締め方はだらりの方がいいでしょうね」
暁緒が呟き、久遠がその通りに着付けていく。
「‥‥出来は如何?」
下駄も振袖に合わせたようなものを履かせる、そしてEUREKAに渡された金色のカラコンをつけ、見事な蛇の化身となったのだった。
「さあ!次は『姐さん風』にいってみよー!」
「えっ、あ、姐さん風!?」
ユリアナの言葉をスルーして、三人は姐さん風にユリアナを改造していくのだった。
●フィナーレ
「お疲れ様です」
全ての改造を終えた後、ユリアナはげっそりとした表情で巻のところへと戻ってきた。
「き、着替えって疲れるわね‥‥」
「オフの時まで着飾る必要はありませんが、これまでにも『仕事』でなら色々な役を演じているわけですし、家を出てから、家に帰るまでが仕事‥‥そう考えてみてはいかがでしょう?」
ああいった服装も似合うという事が照明されたわけですし、巻の言葉を聞きユリアナは普段着くらいは女らしい服にしてみようかなと思ったのだった。
END