Music☆Box ―Beastアジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
水貴透子
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
1.6万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
06/01〜06/03
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●本文
『今回は動物使いの主題歌!皆で素敵な曲を持ち込んでください!』
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※Music☆Box −Beast※
今回は「Music☆Box」‥略してMBの第二回目!
MBは様々な映画や番組のイメージソング‥主題歌を創るという不定期音楽番組です!
第一回目は「夢幻界廊」の曲を集まった皆様に白紙状態から創っていただきました!
第二回目の今日は「動物使い」の主題歌を決めるという内容です。
しかし今回は前回とは少しやり方が違います。
今回は集まった皆様でゼロから創ってもらうのではなく、皆様が創った曲を持ち込んでオーディションによって主題歌を決定するという内容だ。
ソロでもよし!
グループを組んでもよし!
さあ、みんなで「動物使い」に合う素敵な曲を創ってくださいませ!
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●募集事項
◎MBでは「動物使い」の主題歌を持ち込んでくれるアーティストの方を募集しています。
◎動物使いは「白の動物使い&ツカワレ」が基本となったアクション映画です。
◎番組はオーディションから始まります。
(時間の関係の為、製作途中を番組で流す事は出来ません)
◎ソロ、グループは問いませんが掛け持ちはNGなので失格になります。
◎何組の方が出演してくれるか予想出来ませんので、曲は長すぎない曲をお願いします。
◎楽器・衣装などは要請があればこちらで用意しますので気軽にお申し付け下さい。
(もちろん持ち込みもOKです)
◎オーディションの司会は女優・ユリアナが担当します。
●リプレイ本文
―Music☆Box
「さて!今回のMBはオーディション形式でお伝えしたいと思います!」
そう言って元気に司会をするのはユリアナ・マクレイン(fz1039)だった。
「今回のために集まってくれたアーティスト達は合計で三組!最初のチームは『W』!双子達のチーム!曲名は――想いの絆!」
パッと照明が落とされ、客席とはユリアナが立っていた場所とは真逆へと照明が当てられ、舞台には四人が立っている。黒と白で合わせられたアジアン風の衣装が照明に映えている。
前奏でサビ部分のオルゴールを月白・緋桜(fa4265)がシンセサイザーで演奏し、
消えていく音色と同時にエルティナ(fa0595)のヴァイオリンと月白・蒼葵(fa4264)のオカリナの演奏が始まった。
「貴方と一緒なら どこへでも行ける
『運命』って言葉 信じられる?
僕らの気持ちが一つになれば どんな道も進んでいける」
ミドルテンポで静かに演奏されている為か、メインヴォーカル・緋桜の声が全面に出され、響き渡っている。Aメロが終わると同時にオカリナの音色も止む。
「すべてを勇気に 変えていこう
信じ合うことで 2人の『絆』 強く堅く結ばれる
本当に欲しいモノは 自分の努力で 手に入れるしかない
強がりを言ったり 意地悪もする
そんな貴方が抱えている孤独を 僕が破ってあげる」
オカリナを吹いていた蒼葵がサブヴォーカルへと移り、演奏もヴァイオリンだけでなくピアノ、そしてルナティア(fa5030)が演奏するドラムスも加わり、曲に重みが増す。
「強い思いを心に持つこと
すべてを力に変えることの出来る ほんの少しの勇気
2人 出会うことがなければ 永遠に一つの道に立ち止まっていただろう】
僕らは今 歩き始める
僕らの心 一つになれば 飛び出せる
僕らの『絆』 強く確かに結ばれる」
緋桜がハモり部分を高低を入れて歌い、曲は終盤へと向かう、全体的にバラード調の為か動物使いという暗くも重い作品の情景が滲み出しているように感じた。
曲の終わりはピアノとヴァイオリンが余韻を残しながら、舞台の照明も暗くなっていき、曲の閉めを行った――。
「Wの皆さん!ありがとうございました!バラード調に纏められた曲が動物使い『らしさ』を出していましたね、次の方はソロで登場のラシア・エルミナール(fa1376)さんです!準備は出来て‥いるようですね」
言い終わると同時にパッと別の舞台に照明が落とされる。
「それではお願いします!曲名はExistence(存在)―――」
前奏の始まりはキーボードから始まり、ドラム、ギターの順に音が合わさっていく。少しのスキャットが混ざり、ラシアは歌い始める。
「白金の魂を抱いて いま心はBeast mind
命の色は一つなのに break through break through
見上げるBLUE MOON
繋いだ見えない糸 断ち切られても
通じた記憶 消せはしない」
先ほどの『W』とは曲調ががらりと変わり、ラシアの曲はドラムをメインに押し出したロックだった。やや低めの音程がラシアの声と合い、歌に深みを増す。
「Can you fight?
Existence same as you
二つの鼓動のメロディー乗せて
Can you fight?
Existence same as you
形を変える心の力
信じあう A bond of a heart!」
サビに入ると同時にテンポと音程もあがり、ラシアはそのまま最後まで歌いぬけた。歌い終えると同時に演奏はペースを落とし始め、カットアウトした。
「ありがとうございました!えー、ラシアさんに聞いてみた所‥テーマは『ある意味で同じ存在である白と黒の動物使いへの問いかけ』だそうです!なるほど‥と言った漢字でしょうか!」
そして最後は―‥と叫んだ時に、ユリアナが立っている舞台に照明が落とされる。
「最後のチームはビーストクインテットの五人!」
チームの紹介に紅雪(fa0607)、K・ケイ(fa4786)、森ヶ岡 樹(fa3225)、蒼葵、緋桜が丁寧に頭を下げる。
「それでは、歌っていただきましょう、曲名は『くさりのものがたり』――」
演奏は紅雪の胡弓から始まり、神秘的な雰囲気を出している。スローテンポの曲調で、まるで誰かに語りかけるような感じに演奏されていく。
「いまはむかしにはじまるものがたり」
しみこむような静かな声で蒼葵はポツリ、ポツリと歌う。
「ひとににたけものと」
「けものににたひとの」
メインの蒼葵とサブの緋桜が交互に歌い、此処から少し演奏の曲調が変わってくる。今までのスローテンポとは違い、ミドルテンポへと変わり、ソプラノサックス、胡弓の演奏も激しくなり始める。
「出逢いへ始まるものがたり」
しかし、激しくなったといっても決して蒼葵の声を殺さず、主として演奏される様は流石プロという事だろうか。
「美しかった白と穢れていく黒
昔日は遠く重ねた想いはなお遠く
足音をかさね
同じ空を見て歩いて行く
真っ直ぐに、信じるままに、目指す地がそこにあると夢見て」
情感を込めて熱っぽく歌う蒼葵、そしてそれを追うかのように歌うサブの緋桜、シンコペーションを入れ、テンションを上げて、力強く奏でる旋律に動物使いの固い『絆』を表現する。
「正しかったはずの白と歪んでいく黒
現実は重く真実に想いはなお暗く
絡まる想い
共に手をとり深めてゆく
ただ強く、時を重ね、果てない地平が終わりを告げると信じて」
力強くも、幻想的な雰囲気を出すのを忘れぬように紅雪は注意をしながら演奏する。それはソプラノサックスを演奏するケイ、フルートを演奏する樹も同じだった。
少しの油断が曲全てを駄目にしてしまうのだから。
「間違っていく白と正しかろうとした黒
未来は見えず信じる道へとなお歩む
「差し伸べた手
惑い迷い信じ夢見た
今一度、入り混じる、信じた道を取り戻し、夢見た夢を目指すため」
激しかった曲は此処で終わり、最初の時のようにスローテンポへと戻っていく。この辺からはケイのサックスより、紅雪、樹が演奏する楽器の音色の方がメインになってくる。
「いまへとつづくものがたり」
蒼葵が手を前に差し出しながら、呟くように歌う。
「けものににたひとと、
ひとににたけものの」
蒼葵と緋桜が互いに語り合うように歌い、曲は終盤へと向かい始めた。
「未来を夢見る
「からむくさりのものがたり」
最後の演奏はゆっくりと消えていくように、それと同時に照明も落ちていった―‥。
「ありがとうございました!幻想的な曲で聞いている此方が癒されるような感じでしたね、それでは此処でオーディションは終わらせていただき、審査の為に少しの時間をいただきたいと思います」
出演者達は控え室へと戻らされ、その間に審査が行われる。
「‥動物使いの心情が分かるように演奏したんですけど‥上手く表現できているでしょうか」
控え室に備えられた飲み物を飲みながらケイが自信なさそうに呟く。
「やるだけはやったんですから、結果を待ちましょう」
樹も飲み物を飲みながら落ち着いたような感じで答えた。
「受かる受からないは置いておいて、形の整ったモンを出せたから、あたしは満足‥かな?」
隣に座ったラシアも呟く。
「あのー‥もうすぐで結果が出るそうなので、舞台まで来てもらえますか?」
係員の男性の言葉に、飲みかけのコップを持っていた出演者達は一気に飲み干し、緊張しながら舞台へと戻っていった。
「皆様!お待たせしました、審査の結果が出ましたのでお知らせします!果たして主題歌として使われるのは『W』なのか、それとも『ラシア』か『ビーストクインテット』か――!?」
ユリアナが紙を見ながら「動物使いの主題歌として使われるのは――」と叫ぶ。
「ラシア・エルミナールさんの『Existence(存在)』に決定しました!」
言葉と同時に客席から歓喜の声が上がる。
「審査員の中で多かった意見は、動物使いの主題歌としてロックを持ってくるという大胆な発想、白と黒の両方の視点を持ってきた歌詞―‥でした!」
しかし―‥とユリアナは言葉を続ける。
「『W』と『ビーストクインテット』が創ってくれた曲も素晴らしいという評価を受けております、シーンに合った挿入歌として使わせていただくと、言葉をいただきました!」
さて、今回のMBは此処でお別れの時間がやってきたようです。
今回のエンディングには主題歌として使われる事になったラシアさんの『Existence(存在)』を聞きながらお別れしたいと思います。
それでは、また次回のMBでお会いしましょう――!
END