お正月を楽しもうアジア・オセアニア

種類 ショート
担当
芸能 1Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 やや難
報酬 0.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 01/04〜01/09

●本文

●アイドルホームパーティー
 ハイパープロジェクト所属の中堅処アイドルグループ『三色アイス』
 デビューして間もない彼女たちであるが、その知名度は高く、テレビにも何度か顔を出している程の、結構有名なアイドルグループである。

 ボーイッシュでリーダー的存在のGパンGジャンスタイルのミルクアイス(芸名)
 巨乳でぶりっこを演じているが、地金は結構大人なストロベリーアイス(芸名)
 知的で情報通だが、守銭奴な所が玉に瑕のチョコアイス(芸名)

 現在彼女たちは主に、コンサートを中心に芸能活動を行っている。

 年末年始の番組にも顔を出していた彼女たちであるが、何とかかんとか、チョット遅めのお正月を迎えることが出来た。

 神社に参拝し、お雑煮を食べ、ホッと一息、そして冷蔵庫の中のお肉に言葉を失うミルクアイス。

 実は最近テレビの取材で『3人の好きな食べ物はなんですか?』っと聞かれたときに『アイスクリーム‥‥後は黒毛和牛です』っと答えたのである。
 それがきっかけで、お歳暮に大量のアイスクリームと牛肉が送られてきたのである。

「お肉は好きだけど‥‥私料理なんて出来ないよ?」
 ミルクアイスがそう言って苦笑する。
「そなら売るか? 結構な値に成ると思うで?」
 チョコアイスがそう言って品定めをするが流石にそう言う訳にもいかない。

「そう言えば、最近お仕事でご一緒する新人のアイドルさん達‥‥お料理出来ないのかしら?」
 ストロベリーアイスの言葉にミルクアイスがひらめいた。

「よし、それじゃぁ誰か料理が出来る人を呼んでホームパーティを開こう。お肉は有るから、参加者はお野菜とは他の食材持参で来てくれること!」

 そんなこんなでホームパーティのお誘いが会った。

 三色アイスと一緒にお肉を料理して食べてくれる人募集。
 お野菜とか他の食材を持ってきてくれるとありがたいです。
 そのままお泊まり可能。デザートにはアイスがでます。

●今回の参加者

 fa0075 アヤカ(17歳・♀・猫)
 fa0160 アジ・テネブラ(17歳・♀・竜)
 fa0525 アカネ・コトミヤ(16歳・♀・猫)
 fa0768 鹿堂 威(18歳・♂・鴉)
 fa0932 RASEN(16歳・♀・猫)
 fa1236 不破響夜(18歳・♀・狼)
 fa1357 結城 紗那(18歳・♀・兎)
 fa1889 青雷(17歳・♂・竜)

●リプレイ本文

●お正月を楽しもう。
 1月某日。茨城県某所の田舎にあるチョット大きめの一戸建てのお家。
 田舎とはいえ、かなり大きな家に住んでいる。
 やっぱり稼いでいる人は良い所に住んでるな〜っと思いつつ、三色アイスのお家を訪問する面々。

 恐る恐る呼び鈴を押す8人。時刻は朝の7時。
 待つこと一分‥‥眠そうな声でインターフォンに答える声。
「おはようございます‥‥もう朝ですか‥‥?」
 声の主はミルクアイス。どうやら寝正月を決め込んでいたらしい。
 ごそごそと玄関の鍵の開く音が聞こえると
 胸元が見えそうで見えないだぶだぶのTシャツとスパッツ姿のミルクアイスが扉を開ける。
 不用心すぎる対応である。

 アイドルのお部屋拝見‥‥さぞや高級なお部屋なのだろう‥‥っと部屋に入ってみると何故か入り口に縄のれん。
 潜ると何故か畳敷きの大きなお部屋に大きなコタツが置かれている。
 しかも壁は葦簀で多い尽くされ、床間には掛け軸やら日本刀やらが置かれている。
 和風。押しつけるような純和風である。
 部屋の隅には何故か火鉢が置かれており、大きな鉄鍋がコトコト湯気を上げている。
 畳一畳ほどの大きさの特注の炬燵が、縦に2つ並べて置かれており、ミルクアイスとチョコアイスが首まで入ってぬくぬくしている。
「外は寒かったでしょう? おこたに入って暖まってくださいな」
 そう言ってミルクアイスが皆の着てきたコートを預かる。

「ひーふーみーよー」
 アヤカ(fa0075) が畳の数を数える。和室の広さは32畳。さらに隣にはリビングと台所が有るようである。
「広いお家に住んでるんですねぇ」
 アヤカがそう言って炬燵に足を入れる。チョット狭いが11人全員入れる計算である。
「広いだけが取り柄のお家ですけどね。回りなんにも無いけど、この辺は土地が安くて」
 そう言ってバニラアイスが熱い紅茶を『湯飲みに入れて』皆に用意してくれる。
「あっ、男性陣はチョットこっち見ないように。服着るの忘れてた」
 そう言ってごそごそと炬燵から這い出すストロベリーアイス。
 黒いキャミソールとパンツ姿で、そのままいそいそと自分の部屋へと帰って行く。

「それじゃお台所お借りして早速料理をしましょうか」
 アスカがそう言って台所に消える。

「新年明けましておめでとうございます♪今年もよろしくおねがいします♪」
 アカネ・コトミヤ(fa0525)がそう言って元気に挨拶をすると、家で作ってきた和風サラダを炬燵の上に並べた。
 青じそドレッシングをワシャワシャとかける。
 チョコアイスがフォーク片手にワシャワシャと食べている。
 目が半分寝ているようだ。
「ささ、ワインでも」
 そう言ってチョコアイスにワインを勧めるアカネ。チョコはなんの抵抗も無くソレに口を付けている。

 鹿堂 威(fa0768)がマズはグラタンを用意した。牛肉はミートボールに成って入っている。
「なんて言うか冷蔵庫の中が肉ばかりだな」
 彼はそう言って苦笑する。
 実際の所オフにしか帰ってこない家である。
 ダラダラして後は寝るだけの場所なのだ。
 冷蔵庫に普段は飲み物くらいしか入っていない。
 ソレを肉が埋め尽くしたという事だ。

「この家‥‥ガスコンロが見あたらないわね?」
 RASEN(fa0932)がそう言ってスキヤキ鍋片手にウロウロする。
「すまんのぅ。オール電化の家やから、この部屋にはガスコンロはないねん」
 チョコアイスが申し訳なさそうに眼鏡を曇らせる。
「でも大丈夫。カセットコンロ持ってきたから」
 そう言って炬燵の上でグツグツとスキヤキを始めるらせん。
 上質の黒毛和牛の霜降り部分を惜しげもなく鍋に入れて行く。
「ああ、良いにおい‥‥こういうのを待っていたんですよ」
 ミルクアイスが目を潤ませて口元をゆるませながら肉が出来るのを待っている。

「それじゃ私はホットプレートで焼き肉だ。ブレーカーは大丈夫だよな?」
 不破響夜(fa1236)がそう言ってホットプレートを用意してコンセントを繋げる。
 炬燵とホットプレートでブレーカーが落ちるのを心配したのである。
「100A有るから大丈夫だと思います」
 一瞬耳を疑う様な数字を聞いたが、取りあえず聞かなかったことにしてホットプレートを準備する。スキヤキの横で焼き肉を始める当たりが何とも言えない豪快さである。

「正月っておせちとかお雑煮だと思うんですけど‥‥のっけからとんでも無い事になってるな‥‥」
 鹿堂 威がローストビーフを持って台所から帰ってくる。

「いただきまーす。私は卵を入れい派」
 そう言ってネギと肉をごっそり持っていってハフハフと食べているミルクアイス。
 結城 紗那(fa1357) が焼き肉に箸を付ける。
 不破響夜と肉を奪いあいつつ。ホットプレートの場所を半分占領する。

「じゃじゃーんホットプレート2 もんじゃ焼きいきまーす」
 結城紗那がそう言ってもんじゃ焼きを焼き始める。
 焼き肉の隣でもんじゃ焼きと言うのも凄い戦況である。

「お待たせ〜うわ、凄い臭い&状況ね」
 ストロベリーアイスが帰ってきたが、上は黒いシルクのキャミソール。下は黒いシルクのショートパンツ。
 さっきの下着姿と殆ど変わらない。男性陣は少々目のやり場に困る。
 アジ・テネブラ(fa0160)が牛フィレのカルパッチョ片手に立ちつくしている。
 みんな一斉に料理をしたのでとんでも無いご馳走状態に成ってるのである。
「あっ、こっちこっち」
 自分の隣の炬燵スペースを指さすストロベリーアイス。
 アジ・テネブラが席に座ると、チョコアイスのフォークが彼女のアカルパッチョを襲う。

「初めまして、青雷といいます御招待戴きありがとうございます。がんばって料理するんでよろしくお願いします。」
 青雷(fa1889)が挨拶するが、ストロベリーアイスがソレを止める。
「いや、料理はもう良いから食べて食べて。男の子でしょ! 食べて食べて、はい、あーん♪」
 ストロベリーアイスが青雷の口元に焼き肉を持っていく。
 彼が口を開けた瞬間に素早く放り込む。
 箸の間接キスなどなんのそのである。

 イメージが崩れそうだが、ミルクアイスと不破がスキヤキと焼き肉でごそごそと肉を減らして行く。
 らせんがせっせと肉を継ぎ足してゆく。

 昼を回った当たりでだいぶ肉を減らすことに成功。
 流石に昼飯は入らないと言うことでダラダラと炬燵で休憩に入る。

 アヤカの作った唐揚げと餃子をつつきながら、みんなでビール三昧である。
 青雷とビールの飲み比べをするチョコアイス。
 青雷が早々と負けを宣言する。
「仰山喰って酒飲んだら眠ぅなったやろ? ウチのベット貸したるさかい、少し寝てきたらどうや?」
 青雷を自分の寝室へと案内するチョコアイス。
「後かたづけはしますから、後で呼んでくれな〜」
 そう言って彼はチョコアイスのベットで泥のように眠りにつく。

「お料理以外にも、何かイベントとか盛り込んでくるかと思ったんですが‥‥皆さん紳士的ですね?」
 ストロベリーアイスがそう言って苦笑する。
 実は色々家捜しされるんではないかと、危険物をしまい込んでいたのである。
 っが、そう言う動きは全く無かった。

「恋の話とかします? 略して恋話」
 アヤカがそう言って話を振ってみる。
 アジ・テネブラが興味心身にミルクアイスの表情を窺う。
「え〜、恋ですか?。今‥‥私はアイドルとして、沢山と人達と接しています。甘く切ない‥‥コレが恋だと思うんです」
 カンペ見ながらミルクアイスが即答する。

「‥‥着物に焼き肉とスキヤキの臭いが染みついてますねぇ」
 アカネ・コトミヤがそう言って着てきた振り袖に鼻をつける。

「今日はみんな泊まっていくんでしょう? 来客用のお布団に寝袋も用意してあるから‥‥今のウチのお風呂に入って着替えてくると良いですよ?」

 ストロベリーアイスに勧められ、アカネがお風呂を貰うことにする。
 広い。首までお湯に入っているのに、足を伸ばして入れる浴槽。
 おそらく3人で入ったり出来るように出来ているのだろう。
 っと言うか完全に家族風呂である。

 順番にお風呂に入る面々。お風呂上がりの女の子が、パジャマで炬燵に入り始めると、鹿堂威も目のやり場に困り始める。

「後は男性陣2人だけですよ〜」
 ミルクアイスがそう言って髪を乾かしながらやってくる。
 お風呂上がりにノーブラTシャツ姿にチョットドキドキするワンシーン。
 何故か女性陣の中にもソレを見てドキドキする者が‥‥。

 青雷が目を覚ますと、隣でチョコアイスが寝ているという波瀾万丈のエピソードも交えつつ。

 肉パーティの夜はふけていくのでありました。

 追伸:みんなお年玉を貰いました。