温泉宿へ行こうアジア・オセアニア

種類 ショート
担当
芸能 1Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 やや難
報酬 1.2万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 02/01〜02/05

●本文

●温泉旅館へ
 ここに一冊のアキバ系オタク専門雑誌がある。
 雑誌の名前は『オタクナビ』。
 プラモデルの通販と組み立て方、そして委託での代理組み立て。
 ガレージキットの通販や上手な塗装の仕方。エアガン購入の為の初心者講座。
 コスプレの勧めとコスプレ通販。コスプレ写真の上手な撮り方。
 新作のアニメやゲームの紹介。
 アイドルの水着写真。
 自作パソコンを作るための上手なパーツの選び方などが記された月刊オタ情報誌である。

 そして、この『オタクナビ』。
 3月号の特集で温泉宿の特集を組むことにした。
 雪の降る過疎化した古い温泉宿に泊まって、温泉宿を褒め称えると言う企画である。
 ちなみに、なんでも無い物を一生懸命褒め称える企画と言うよくわからない企画の延長である。

 今回の温泉は古びているが露天風呂が有る温泉で、客間にはコタツが用意されている。
 温泉、建物、料理などを褒め称えて欲しいそうである。

 もちろんお湯に入る時は水着着用である。
 男性ももちろん参加ok。他盛り上がる企画などもあると嬉しい。
 カメラマンやお笑い芸人なども参加可能である。

●今回の参加者

 fa0175 クラウド・オールト(16歳・♀・竜)
 fa0467 橘・朔耶(20歳・♀・虎)
 fa0525 アカネ・コトミヤ(16歳・♀・猫)
 fa0932 RASEN(16歳・♀・猫)
 fa0954 白河・瑞穂(17歳・♀・一角獣)
 fa1526 フィアリス・クリスト(20歳・♀・狼)
 fa1660 ヒカル・マーブル(20歳・♀・牛)
 fa2814 月影 愛(15歳・♀・兎)

●リプレイ本文

●温泉宿へ行こう
 雪降る田舎の寂れたお宿。
 ロケバスが一気に4台も乗り付けいきなり客室満員御礼。
 8人のアイドルと撮影スタッフ4名が鄙(ひな)びた温泉宿へと宿を取る。

 4人部屋を4つ取って、大広間も機材を入れて借り切り。
 他に殆どお客さんが居ないので、お茶を飲みつつ撮影の段取りに入る。
「デジカメとデジタルムービーの撮影がメイン成ります。あと、撮影期間中は色んな物を食べて撮影してもらうので、間食は出来るだけ控えてくださいね」

 っと言うわけで先ずは部屋の撮影から。

 橘・朔耶(fa0467) にデジタル一眼レフカメラがわたされる。
 オタクナビの撮影は全てデジタル。
 後にデジタル処理してDVD添付の雑誌として売られる。

 ちなみに今回の撮影は彼女と、オタクナビ編集部の敏腕カメラマン。クロック倉持さんとの2人で執り行う事に成っている。

 フィアリス・クリスト(fa1526)が取りあえずコタツに入ってぬくぬくとくつろぐ。
 部屋にあるのは火鉢とコタツ。テレビの横には50円入れる投入口。本当になにもかも昭和の臭いが漂う室内である。

「私は温泉の方の撮影に行きますので、朔耶さん‥‥こっち、ヨロシクお願いします」
 そう言って彼女はノートパソコンを閉じると、カメラバックを持って部屋を後にする。

 月影 愛(fa2814) がセーラー服姿で炬燵の上をくるりと回る。
 それを撮影する橘朔耶。

「先に浴衣に着替えるね‥‥」
 フィアリス・クリストがそう言って服を脱ぎ出す。窓の外の雪景色に見とれながら、コートを脱いで壁にかける。
 そんな様子をカメラに納める橘 朔耶。
 フィアリスはズボンを脱ぎ、シャツを脱ぎ、下着姿になると、長時間座り続けて固まってしまっている。身体をひねり、足を動かしながら、今度は下着さえを脱ぎ捨てた。
 そして浴衣に手を伸ばし、それを羽織るフィアリス・クリスト。

 橘 朔耶が何処まで撮って良いのか分からず困りながらも、後ろに雪景色、手前に炬燵がフレームインするようにして、彼女の着替えを最後まで撮り続ける。

「あっ、カメラが有るの忘れてました‥‥って‥‥さ、撮影はしないでね」
 時既に遅し、カメラの中にはあられもない姿が大量に納められていた。

「じゃじゃーん!!」
 浴衣姿の月影 愛が突然帯を撮って前を大きく開くと、浴衣の下にはハイレグの競泳用水着が着替えられていた。

 そのまま炬燵の上で寝そべったり、胸を露わにしたりの読者サービス。
 フィアリス・クリストには負けないぞ‥‥っと言わんばかりのあざとい読者サービスのオンパレードである。

 もっとも、彼女は全裸に成ったりはしないのだが。

 RASEN(fa0932) が炬燵に入ってミカンを食べている。
 RASENが温泉卵を食べている。
 RASENが軍艦卵を食べている。
 RASENが熱々のラーメンを食べている。

 とにかく色々食べさせられているRASEN。
 猫耳をぴくぴくさせながら、色々食べ続けるRASEN。
 彼女はノルマである料理を何とか平らげると、ほっと一息ついた。

 その後ろでは、どうやって全裸の着替えシーンの画像を消そうか悪戦苦闘するフィアリス・クリストと橘 朔耶の姿がある。
 デジカメなのだから撮影した画像は消せる筈なのだが‥‥不思議とこのデジカメ、モニターも無ければ編集画面も無いのである。

「せっかく食べてる所悪いけど、カメラマンはカメラに夢中よ?」
 月影 愛がらせんに撮影されていない事をつげる。
「あぁそれなら大丈夫、だってほら」
 そう言ってらせんが指さす方向には、三脚付きのデジタルムービーカメラが、部屋の中を撮影し続けていた。
「クロックさんが部屋を出る前に設置していったから、アレに全部撮れてるわ。写真はムービーから起こして貰えばいいし」

 そう言ってらせんが微笑む。
 まぁつまり、そのムービーカメラは着替えから何から一部始終納めていることに成っていることを、この時点ではダレも気づいては居なかった。

(橘 朔耶の撮影能力が心配だったので、予め設置して行ったのだ)

●温泉
 温泉の露天風呂。外の気温は氷点下。お湯の温度はやや熱め。
 クロックが水着着用で防水ムービーカメラで撮影をする。

 白河・瑞穂(fa0954)がチューブブラとTバックの水着で温泉に入っている。
 その隣にはヒカル・マーブル(fa1660) 。肩ひも無しの白の水着で肩を並べている。
 露出度高めでアピールする白河・瑞穂と巨乳を大きくアピールするヒカル・マーブルであるが、表情がやや硬い。
 何度かのリテイクを出しながら、白河・瑞穂が温泉の効能を丁寧に解説していく。
 温泉撮影用の特殊カメラであるため、水中の撮影も可能なこのカメラ。
 水着姿の2人を撮影してほうと一息つく。
「ok。こんな物で良いわ。もう一つの方のお風呂の撮影に入るから、ゆっくりしてて、夕食の撮影までに戻ってくればいいから。
 そう言ってクロックは蒸し風呂の方へと進んで行く。

 白河・瑞穂とヒカル・マーブルが、のんびり温泉を楽しむために、水着を脱ぎ捨て、全裸の状態でお湯に浸かる。
 車で10時間以上の移動であるため身体の節々が痛い。疲れが溜まっている。
 全身で伸びをするようにしながら、2人は温泉の中でウトウトとしている。

 そして、それを狙う一つのレンズ。クロック倉持である。
 2人の表情が硬いため、リラックスした状態の2人を隠し撮りしようと、気配を完全に消し、静かに望遠レンズで2人をとらえていた。
 まさか水着を脱いで入るとは思わなかったが、後は野となれ山となれ、シャッターを切り、それをカメラに納めるクロック倉持。
 心の中で親指立てつつ、次の撮影現場へと移動する。

「それじゃ2人ともヨロシク〜。これが終わったらご飯だからね」

 クラウド・オールト(fa0175)とアカネ・コトミヤ(fa0525) と共に、カメラを持って蒸し風呂に入るクロック倉持。
 からっとしたサウナではなく、お湯を沸かして熱くした蒸し風呂‥‥っと言う感じの物である。

 クラウド・オールトの水着は胸にサラシを巻いてTシャツ。それに男性物の水着であった。
「ダメですよそれじゃ。もっと女の子らしく‥‥もう仕方ないなぁ脱いで脱いで‥‥」
 アカネ・コトミヤがそう言ってクラウド・オールトの水着を脱がしにかかる。
 アカネは水着を着用せず、胸からタオルを撒いて膝上20cmまでを隠している‥‥様に見えるが、実はタオルの下に布地の少ない水着を着用している。

 一緒に入っているアカネが全裸での撮影なのに、自分がTシャツでは申し訳ない‥‥っと思いつつも、かなり恥ずかしく赤面しながらTシャツとサラシを取る‥‥っと言うかアカネに脱がされていく。
 Tシャツとサラシが脱がされ、短パン1つになったクラウド・オールトのその短パンさえもぬがしにかかるアカネ・コトミヤ。
 結局全裸にされた上に、胸からバスタオルを撒いて、膝上20cmまでを覆うことになるクラウド・オールト。
 一生懸命の作り笑顔でカメラに向かってアピールするが、その表情は思い切りこわばっている。
「そうだ、少し運動しませんか? 運動♪」
 何かをひらめいたのか、アカネ・コトミヤがクラウド・オールトを窓辺に連れ出す。
「お互いに背中を合わせて、相手を交互に背負いましょう‥‥分かります?」
 お互い両手を絡め、背中合わせになって相手を背負う‥‥そんな学校の体育の授業の様なペア・ストレッチ体操のワンシーン。それを一生懸命カメラにムービーにと納めるカメラマン。夕焼けに照らされて、赤く染まる雪山をバックに撮影する。

 不意にどこからともなくクラウド・オールトの胸元に小さなつららが入る。
 もちろんそれはアカネ・コトミヤがコッソリ後ろから投げ入れた物。
 その冷たさと驚きに、クラウド・オールトがタオルの前をはだけさせ、つららを排除する。
 そして、アカネはその瞬間を逃さなかった。
 タオルの前を治す前に、両手をグイと引っ張って、彼女を背中に背負い上げたのである。
 当然タオルは大きく開かれ、彼女の胸が山となり、全裸でブリッチ状態の彼女が露わになる。
「ちょっとまって! 流石にこれは〜」
 悲鳴を上げるクラウド。
「あっ、ごめんなさい。気がつかなかった」
 謝るコトミヤだが、一向に彼女を卸す気配はない。

 ようやく卸した頃には十二分に撮影された後だ。
「大丈夫‥‥これは流石に雑誌に載せないと思うから‥‥たぶん」


 そんなこんなで一日目の撮影が終わり、炬燵に入り、桜鍋を包む8人のアイドル達。
 今日一日分の撮影内容を全てノートパソコンにデータ移動するクロック倉持。
 温泉宿をクローズアップするはずが、何故か全裸の女性ばかりが移っている撮影データに、どう編集したら良い物かと頭を抱える彼女でありました。