爆走コスプレ屋台2アジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
凪
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芸能 |
2Lv以上
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獣人 |
2Lv以上
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難度 |
やや難
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報酬 |
3.1万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
05/21〜05/25
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●本文
●爆走コスプレ屋台2
今日も今日とて低予算。今日も今日とて〆切勝負。
そこにお笑いが有る限り、お笑い企画は突き進む。
コメディ番組とは人を笑わせる番組の事である。
低予算・番組下請け会社『ストロベリー・パイ』は今日も笑いを提供する。
予想以上の大反響の為、今一度と言う声がスポンサーから上がった。
爆走コスプレ屋台2
爆走コスプレ屋台とは!!
参加者は2名1組みに成って屋台で商品を販売して貰う。
それは食べ物でも良いし、飲み物でも良い。レンタル系は不可だ。
コンビ2名はコスプレをして、一人が売り子。一人が客引きを行って貰う。
どんなコスプレをしてもかまわないが、露出度の高い物、他の番組の版権に引っかかる物は原則不可能となる。
屋台は全部でゲストも入れて5つ。
制限時間は毎回違うが、その制限時間内に、
もっとも売り上げ(純利益)の高かった人が優勝。
もっとも売り上げ(純利益)の低かった人が罰ゲーム。
っと言う、新人アイドルやお笑い芸人の為の深夜番組である。
今回の舞台は千葉県某所のバラ園。
世界中のバラが植えられているバラ園である。
今回のお題は飲み物と軽食。
飲み物は珈琲・紅茶・緑茶・ココアの中から1つを選んで貰う。
(他のチームと同じ物を選ぶと減点となる)
「前回の番組放送を見たわ! アレなら私も優勝出来そうな気がするの。参加させてもらうわ」
今回のゲスト出演者はパパイヤ・パイン&バナナ・プリン。
深夜番組の女王とその弟子と言った2人だが、知名度が高く、強敵である。
2人が用意した物はお好み焼きと苺ミルクである。
お好み焼きの具材は当日までの秘密となる。
彼女たちの売り上げを追い抜いて、ライバル達をけ落として、見事屋台売り上げナンバーワンを目指そう!
なお、今回もトップの方には豪華賞品。
ビリだったチームには恥ずかしいコスプレで悲しい罰ゲームが待っている。
(販売物とコスプレは番組の方で用意致しますので、参加者は調理と客引きをお願い致します)
●リプレイ本文
●爆走コスプレ屋台2
さて、迫り来るゲートオープンが間近に迫り5つの屋台が出走準備に入っている。
今回の屋台は5つ。バラ園の巡回コースに並んで設置されている。
今回も屋台の大きさは畳一畳分。大きくもなく小さくもないベストな状況。
またお好みで冷蔵庫や鉄板を仕込むためのプロパンなども用意されているが、準備場所の大きさも畳一畳。それ以上は与えられない。
各員がコスプレに着替える。
第一チームはアヤカ(fa0075)と白河・瑞穂(fa0954)ペア。
組み立てられた屋台には鉄板が設置され、ガスボンベが取り付けられている。
どうやら屋台で鉄板焼きを作って売る方向で進めるらしい。
幟には大きく『お好み焼き』っと書かれている。
白河瑞穂とアヤカが組み立てられた屋台の影でコスプレに着替え始めている。
バニーガールで行くらしく、ウサミミバニースーツとワインレッドのバニースーツで行くらしい。
ちなみに飲み物は緑茶である。
第2チームは槇島色(fa0868)とDarkUnicorn(fa3622)ペア
颯爽と上がっている『Doll.S Cafe』の幟。
仕込まれた鉄板とガスボンベ。ここも鉄板焼きで攻めるらしい。
ホットケーキとココア。それが彼らの武器である。
赤いゴスロリドレスにツインテールでのコスプレ。
何かの番組を意識しているようだが、ここでは会えて触れないものとする。
他の番組に影響を与えるとスポンサーからクレームが来るからである。
(例:ビールのスポンサーが付いてないのに、ビールを美味しく飲んで売り上げ向上させると怒られる。)
第3チームはLaura(fa0964)とMIDOH(fa1126)ペア
彼女たちの屋台はもの凄くごちゃごちゃしている。
大量の種類のアイテムを売るために色々工夫しているのであろう。
屋台面積が限られているため種類を売ること=狭くなるのが必然である。
そのために非常にハンディキャップを背負っての戦いになる。
今回の販売物はベーグルサンド。
既に焼き上げられたベーグルが運び込まれている。
積み上げられた箱の種類は4種類。
展示するベーグルの種類も4種類。
さらに販売する珈琲の数も4種類である。
サーモンオニオンサンド、ビーフクリームサンド、バナナクリームサンド、プレーンアイスクリームサンド。
アイスクリーム様の保温機がさらに場所を取っている。
今回の衣装はドイツバイエルン地方の民族衣装。
露出度は少ないがなかなか高印象を与える服装である。
第4チームはモヒカン(fa2944)と七瀬七海(fa3599)ペア
回りが女性と女装の中でがんばっているチームである。
彼らの販売物は紅茶とミルフィーユ。
オーブンをここに用意することが出来ないため、既に焼き上がってミルフィーユが並べられていく。
カスタードクリーム・生クリーム等の準備に余念がない。
白で統一した燕尾服。これが彼らのコスプレだ。
そして最後に第五コースはゲスト参加のパパイヤ・パインとバナナ・プリン。
お好み焼きを用意しての登場と言う事に成っているが、彼女たちが用意している材料はデザートお好み焼きである。
フルーツやらアイスクリームやらが用意されている。
2人のコスプレが下着姿である。
紫色のブラとショーツ。ガーダーベルトに身を包んだパパイヤ・パイン。
ピンク色の愛らしい下着に身を包んだバナナ・プリン。
一体何をしてくれるのか、ダークホースである。
「はじめまして、歌手をしておりますローラと申します。よろしくお願い致します。いつもパパイヤさんの『下着姿』楽しく見させて頂いております。」
ローラがそう言って下着姿で高笑いしているパパイヤ・パインに挨拶に顔を出す。
「はじめまして、歌手をしているMIDOHです。よろしくお願いします。」
それに合わせてマリアも挨拶に向かう。
「あら可愛いお嬢さん達、初めまして。後でサインして上げるわね」
そう言ってパパイヤ・パインがにっこりと微笑んだ。
ゲートオープン。バラ園開園の時間である。
気温21度 湿度55% 天気は曇り。お客さんの入りはマズマズである。
「じゅ〜〜〜」
鉄板の焼ける音とソースの臭いが立ちこめる。
先制攻撃で仕掛け始めたのはお好み焼きの鉄板からのほどよい臭いである。
広島風お好み焼きのそれに千切りキャベツや焼きそばが投入されていく。
一方パパイヤ達のお好み焼きも同程度だが、生地を薄めに作り、アイスクリーム・きざんだバナナ・きざんだ苺などが盛り込まれ、チョコレートでアクセントを付けてクルクルと巻かれている。
生地にも卵黄などがふんだんに盛り込まれている様である。
臭いに釣られてやってくる客達がマズ目線を向かわせたのはホットケーキとクレープである。
アヤカペアにしてみれば寸前で客を奪われていく形だ。
お皿に盛られたホットケーキとミルフィーユが売れていく。
っが、突然客足がぴたりと止まる。
ここはバラ園である。
お客さんは歩きながら薔薇を見て歩いて行くのである。
左手にお皿、右手にフォークを持った客達は飲み物をおけるテーブルベンチに腰掛けソレを楽しむ。
だが、テーブルベンチの数には限りがある。
歩きながら食べられない物は不利なのである。
ホットケーキとミルフィーユが出遅れた所でベーグルがチラホラと売れ出して行く。
片手で食べられる点が高評価を受けて売れ行きはスローペースだが確実に売れて行く。
それに追いつき追い越して行くのはパパイヤ・パインのデザートお好み焼き。
見た目は不可思議だが片手で食べられる点は同じように高評価。
おやつ感覚で食べられる部分と、パインの下着姿が客を呼び寄せるカンフル剤に成っている。
デットヒートを繰り返しながらお昼に突入する面々。交代で食事を取りながら最も売れ行きの良いお昼時をがんばって売り抜いて行く。
ここで本領発揮し始めたのがお好み焼きの屋台である。
他の露天へ食事を取りに行く者も視られる中、お昼ご飯として的確にお客さんの心をキャッチしている。
現在の所お好み焼き2店が首位争いを行い、ミリフィーユ・ホットケーキ・ベーグルの純に売り上げている。
ここで力を込めようとアヤカが前に出る。
ワインレッドのバニースーツに黒の網タイツ、スーツと同じ色のハイヒールを身につける猫耳のバニーガール(?)姿でお客の呼び込みに熱を入れている。
お昼を過ぎるとデザート系に打って変わって活躍の場が帰ってくる。
ワインコインで飲める紅茶は好評で、コレがミルフィーユ売り上げに着実に貢献している。
逆にボリュームの有るホットケーキは足を落とし始めた。
アイスクリームサンドとアイスクリームお好み焼きが一気にここで売り上げを伸ばして行く。
ただ、ベーグルサンドは作っているよりも注文量の方が多く、供給が追いついていないため売り上げが頭打ちに成っている。
夕方に成ってチラホラと小振りの雨が降り始める。
まだ戦いは終わらない。ここでお好み焼きが最終コーナーを回って鞭が入れられる。
唯一の暖かい食べ物としての独走態勢である。
片手に傘を差し始めた客向けにはミルフィーユとホットケーキの足は一気に落ち始める。
日没までの残り2時間。ここが正念場の様だ。
槇島色が歌を歌ってお客さんを呼び込む。
傘を差したお客さん達が彼の前に人だかりを作る。
だが、売り上げには余り還元されていないご様子だ。
いや、それ以上に雨に濡れてうっすら透けているパパイヤ・パインに男性客を取られている。
逆に家族連れからは大きく離れられているのが見て取れるからとても笑える光景である。
「タイムアープ! ソコまで〜♪」
高らかな笛の音と共に試合終了である。有る物は涙し、有る物は屋台に拳を下ろす。
「良く戦ったわね。敵ながらあっぱれよ」
パパイヤ・パインに背中を叩かれる御堂満里亜。
今回の売り上げ第一位は僅差で広島風お好み焼き。
雨に助けられた形でギリギリの優勝と言う事になる。
第二位にランクインしたのはパパイヤ・パインのお好み焼き。
参加者の裏を着いてフルーツタイプにしたのが裏目に出たらしい。
正当派なら勝てていたかも知れないところが悔やまれる。
第3位にランクインしたのはミルフィーユである。
紅茶と良く合いお菓子、薔薇に似合うお菓子と言う事で好印象であったが、両手を使うと言う難点をクリア出来なかったのが痛かった。
第4位にランクインしたのはホットケーキである。
こちらも両手を使うことと3種類のホットケーキを焼いていたため作り置きが出来ずに苦労した点が上げられている。
そして最下位はベーグルである。
作り置きできないベーグルを予め焼いて、具材だけはさんで売り出す。
それに種類を多くしすぎて沢山店頭に並べる事が出来なかった。
この二つが大きな敗因と成ってしまっている。
「では、優勝したお二人には番組スポンサーから焼き肉お食事券10万円相当(2人で)と豪華副賞をお贈り致します。おめでとうございました」
そう言って主催者からチョビッツとお食事券が手渡される。
「さて、最下位に成ってしまったチームにはとても恥ずかしい格好で歌って貰います。着替え用テントの方にどうぞ」
ローラとマリアが渋々良いながらテントに入る。そしてテントの中から悲鳴が聞こえる。
テントの中から出てきた2人の服装はウエディングドレスである。
魚の鱗のように、花びら上の布が何十枚も重ね合わされたひらひらふわふわのウェディングドレス。
ローラの物が薄いピンク。マリアの物が薄いブルーである。
しかもセロハンの用に極薄でスケスケ。ティッシュの用に柔らかい生地である。
「それではぐるっと一周してください」
そう言われて泣きながらくるりとカメラの前で回る2人。
そこで一同が目を丸くする。
なんと、ウエディングドレスの部分は前半分だけで、後ろ半分は裸なのである。
下着は着けていない。
代わりに2人Tバックの水着を身につけている。
いや、Tバックと言うより完全なひもである。
「裸エプロン型のウェディングドレスです。6月はジューンブランドですし、そんな感じに纏めてみました」
ディレクターにもう抗議する御堂満里亜だが、その突き出されたお尻が少々可愛い。
「それではバラ園の出口で入館者達のお見送りをお願いします」
そう言って2人は出口に移動。
よく見れば極薄のウェディングドレスは胸がうっすら透けてしまっている。
恥ずかしさの絶頂に居る2人を尻目に、エンディングテーマが流れ出す。
こうしてバラ園での戦いは終演を迎えるのであった。