中華の金字塔 2アジア・オセアニア

種類 ショート
担当
芸能 3Lv以上
獣人 3Lv以上
難度 難しい
報酬 11.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 06/01〜06/06

●本文

●中華の金字塔 2
 前回までのあらすじ!
中国奥地の謎のピラミッドを探索し、NW退治したら地図に成ってる魔鏡を発見!
地図の指し示す場所は新たなピラミッドの眠る場所だった‥‥。
「っと言う事で引き続き調査をしま〜す♪」
 っと言う訳でひなぎく隊長の調査隊が出張ることになった。
 しかし、ひなぎくは相変わらず戦闘力がずば抜けて低い。
 先のピラミッドで手に入れたオーパーツ(パオペー)も他の人を支援するための物だ。
「そんな訳で彼女の護衛とピラミッドの調査をしてくれる人募集。NWが居るかも知れないからくれぐれも注意するように」

 WEAのその様な申し出があり、樫野ひなぎと一緒にNWを倒してピラミッドの謎を解く人を募集します。

彼女はアイドルとしては名を売る人材だが、よほど宝探しなどには向かない性格である。

そんなわけで中国奥地に存在する謎のピラミッド探索部隊を募集します。
 ピラミットの高さは15mほど。回りはジャングルに成っているらしい。
 ピラミッドの回りには謎の幻獣(おそらくNW)が居て採掘を拒むらしい。
 ピラミッドの入り口は封印されているので破壊して中を調査してほしい‥‥らしい。

 これら調査に邪魔な者を排除しつつ、ピラミッド(遺跡)の調査をせよとのお達しである。

 樫野ひなぎくに関しては殆どピクニック気分でリュックにお弁当とかお菓子とか詰め込んでいる。

 そんな彼女を守るのも重要な任務の一つである。

 それでは改めてがんばって貰いたい。

●今回の参加者

 fa0295 MAKOTO(17歳・♀・虎)
 fa0847 富士川・千春(18歳・♀・蝙蝠)
 fa3392 各務 神無(18歳・♀・狼)
 fa3622 DarkUnicorn(16歳・♀・一角獣)
 fa3843 神保原和輝(20歳・♀・鴉)
 fa4554 叢雲 颯雪(14歳・♀・豹)
 fa4614 各務聖(15歳・♀・鷹)
 fa5689 幹谷 奈津美(23歳・♀・竜)

●リプレイ本文

●中華の金字塔 2
 中国某所、ひなぎく一名、アイドル8名、調査員4名の合計13名は衛星写真とGPSを頼りに前人未踏のジャングルの中を道無き道をナタを片手に道作りながら進んでいた。
 こっそり全員半獣化しながら。
「道はコッチで合ってるの?」
 先頭を歩くMAKOTO(fa0295)が地図を持ったひなぎくに質問する。
 森に入ってから丸2日、そろそろ目的地に着いても良いはずなのである。
「まぁあせらずに行きましょう。帰りもあるんだし」
 同じく先頭を歩く幹谷 奈津美(fa5689)がマコトに声をかける。
 2人とも右手にナタを持ち、道を作るのを買って出ている豪腕の持ち主である。
 特にマコトはパワー型の虎であるため、その豪腕ぶりはすさまじい。
「あせってもしょうがないのじゃ、少し休んで鋭気を養うのじゃな」
 DarkUnicorn(fa3622)がそう言ってキャンプを取ることを進める。
 そんなわけでおやつの時間。
 ひなぎくの持ってきた手作りのマフィンを食べながら一服。
 肉体労働中の甘い物は身体がとても喜んでいる。
「流石、特製と言うだけあって前の型の僅か15分の1の重量になって居るのじゃ♪ しかしやはり本物には、まだ遠く及ばないのッ、特に感触が‥‥。もっとこう現代技術と職人の魂を込めて作った。感触も本物と遜色の無い『最高級シークレットうさ耳』とかショッピングモール辺りで商品化して欲しいものじゃな‥‥。」
 そんなことを言いつつ、ひなぎくのウサミミをさわさわしているヒノト。
 ウサミミをピコピコ動かしながら相変わらず天然のひなぎく。
「あれ!? 有ったわよ! ピラミッド!」
 富士川・千春(fa0847)が空から地面に居るひなぎく達に報告する。
 翼を持つ彼女が、NW警戒の為に呼吸感知、超音感視、鋭敏聴覚等を使って調査していると、100m程離れた場所にピラミッドが有るのを目撃したのだ。
 そんなわけでおやつの時間に終止符を打った探検隊はナタ持った2人を先頭にピラミッドへと足を進めた。

 ジャングルの奥地にそびえ立つピラミッドは高さ15mほど、そんなに大きな物ではない。
 入り口は一つ‥‥。前回は部屋が一つ存在し、石棺があり、中にオーパーツが入っていた。
 今から3500年前‥‥中国の建国時代の建造物らしい。
『未来の獣人達へコレを託そう。NWとの戦いに勝利するであろう事を願って‥‥』
 ピラミッドの入り口にはその様な象形文字が書かれており封印されている。
 おそらく前回同様‥‥3500年前の獣人が未来の我々の為に残してくれた遺産なのだろう。3500年前の中国‥‥まだ人間も神様も仙人も同じように住んでいた時代‥‥封神演義の時代。一説に寄れば封神演義は当時の獣人やNW等を元にして書かれた書物であるとかないとか‥‥謎多き文献の一つである。

「にゃおぉぉぉぉぉぉぉぉ〜ん」
 突然ジャングルの中に鳴り響くような獣の鳴き声‥‥っというか猫の鳴き声。
 パオペー(オーパーツ)欲しさにやってくる獣人を襲うNWの鳴き声である。

 空を見上げる一同。
 ピラミッドの頂点のさらに上を円を描いて飛行する謎の生物。
 一見すると羽根の生えた猫が空を飛んでるダケに見えるが、よく見ると額に宝石の様な物が埋め込まれているし、トナカイのようなツノも生えている。
 見た目がちょっと違うけど前回遭遇したもの同様のナイトウォーカーである。

「にゃおぉぉぉぉぉぉぉぉ〜ん」
 空飛ぶ猫から雷撃が解き放たれる。
 一直線に放たれたそれはマコトの身体を直撃した。
 いつのまにやら半裸の彼女‥‥いつの間にか完全獣化している彼女‥‥完全獣化したあふれんばかりの筋肉を衣服が圧迫するため、上着を脱ぎ捨てているダケである。
「ひなぎくちゃんの盾になるから大丈夫だよ」
 赤桃色のレースをベースにした、きわどいが色気のあるデザインの下着姿でマコトがひなぎくをかばう。
 そのひなぎくだが、なぜか草むらの中に金たらいを頭にかぶりながら伏せている。
 どうやらヒノトがウサミミを守るためにかぶせたらしいが、雷を使う敵に金たらいで防御出来るのだろうか‥‥ちょっと疑問である。
 富士川・千春がトンプスンを構え、3点バーストで弾丸をNWにたたき込む。
 森の中に響き渡る銃の音、思わぬ反撃に金切り声を上げるNW。
そこへ間髪入れずに各務 神無(fa3392)が走り込む!
垂直の木を、まるで壁面が地面であるかのように、まるで昔の特撮を見ているようにざんざんと昇っていく神無。
 そのまま腰の刀を抜いてナイトウォーカーめがけて抜刀術を浴びせかけた。
 刀傷を負い天空に血を撒くナイトウォーカー。
 各務神無の脇をすり抜けて、翼広げて空へと舞い上がったのは神保原和輝(fa3843)。
 オティヌスの銃を構えナイトウォーカーに銃弾の一撃を浴びせる。
 完全獣化した鴉の姿で銃を持って中距離戦闘に入る神保原和輝。
「飛べる人は羨ましいですね」
 木に直角に立ちながら各務神無がぽつりとつぶやく。

 空を飛べる物が空を飛び、垂直の木をサクサク登れる物が接近戦をしてくれているおかげで、案外地上は平和である。
 流れ弾と雷撃の直撃さえ裂けることが出来れば‥‥っであるが
「‥‥戦闘が前提だからって力が全てじゃない。出来る事をこなせる事が重要なんだよ。
ひなぎくちゃんは戦闘能力が低くてもオーパーツを使って歌と踊りで皆を支援出来る。
それはとても重要な事…戦闘能力だけが全部じゃないんだから。」
 金たらい頭にかぶせられたひなぎくににっこりと微笑むのは叢雲 颯雪(fa4554)。
 SSXスレッジハンマーを構えながら狙撃の準備に入る。
 20mmの特殊弾丸を発射する前代未聞の秘密兵器である。
 もの凄い爆音が響く。
 流石20mmと言わんばかりに爆音が響く。
 空飛ぶNWの右の羽根にどでかい穴が空く。
 見てる方もビックリだし、撃たれた方もビックリだ。
 装弾数が2発と射程が15mしか無いのが難点だが、威力は下手な術より遙かに高い。

「あれ‥‥流れ弾に当たったら死ぬな‥‥」
 各務神無の顔色がさーっと青くなる。
 同時に神保原和輝の顔からも血の気が引いている。

 一方、ひなぎくの護衛に回っていた各務聖(fa4614)だが、攻撃側の多勢にて絶対的有利な展開なのを察すると、完全獣化状態で空へと舞い上がった。
 鷹の翼で大空へと彼女は舞い上がる。

 空中でホバーリングしながら破雷光撃を放つ。
 空飛ぶ猫もそれに反撃とばかりに雷撃を放つ。
 雷が頭上で交差する。
 ばちばちばりばりと轟音を上げながら落雷が交差する。
 ナイトウォーカーの注意を引きつけることに成功した各務聖は、今度はトカレフを構えて羽根を狙って銃撃を浴びせる。猫の羽根が空に舞う。
 2発目のスレッジハンマーの銃撃が猫の羽根を貫く。
 ごっそりと羽根の一部を削り、結果的に右羽根の約40%が失われた。

 完全獣化した幹谷 奈津美(fa5689) が地上からそれを見上げている。
 右に完全獣化したマコトが、左手には金たらいを被りながら必死に歌を歌って特殊効果を発動しているひなぎくがいる。
 彼女の狙いすました様な波光神息が空飛ぶ猫を襲う
 射程距離がギリギリだった為狙いを定めていたのだ。
 直撃を受けてバランスを崩すナイトウォーカー。
 っと神保原和輝、各務聖の両名。
 彼女の吐いた波光神息は範囲系の攻撃なので、空飛んでる味方まで元気に直撃だ!
 バランスを崩したナイトウォーカー、その羽根を切り裂くように各務 神無の刀の一撃が放たれる。
 きりもみ状態で落ちてくるNWにトドメとばかりにマコトの一撃が放たれた。
 コアを砕かれ死滅するナイトウォーカー。取りあえずは大きな被害も発生することもなく無事敵を撃破殲滅することに成功した。

「それじゃ‥‥いくわね!」
 そう言って崩振粉砕を見舞うマコト。
 ピラミッドの扉が破壊され、中の石室が露わになる。
 懐中電灯片手に中に入るマコト。
「のろいのアイテムとかあると困るのでむやみに触らないでくださいね」
 そんな調査員との会話を交わしながら石室の中の石棺を調査。
 パオペー(オーパーツ)として確認されている拳銃を一丁。
 未確認パオペーと思われる武器や防具を数点。
 中には青龍偃月刀に見える物などもあったが、それらは研究スタッフが使い方や特殊能力がないかなど調査するために持っていくことになった。
 マコトはかなり欲しそうな感じであったが調査の為なのでこれは仕方がないのだ。
「っと言うことで使った分の弾は後でスタッフが支給しますので決算書お願いします」
 重火器持ちの面々にそんなわけで弾丸が支給される。

 っと言うわけで、今回の調査の結果、また魔鏡らしき物が発掘された。
 少なくても3つ目‥‥予想ではまだ数点のピラミッドと言うか遺跡があるらしい。
 準備が整い次第新たな遺跡発掘の旅へと誘われる事もあるだろう。
 いつかまたその日の為にがんばってもらいたい。
 相変わらず遠足気分のひなぎくをお供にすえながら。

 どっとはらい