爆走コスプレ屋台5.5アジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
凪
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
3Lv以上
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難度 |
やや難
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報酬 |
11.4万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
09/06〜09/11
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●本文
●爆走コスプレ屋台5.5
お盆も過ぎても暑さが残る8月某日。
海水浴会場で一つの戦いが始まろうとしていた。
爆走コスプレ屋台の始まりである!
爆走コスプレ屋台とは!!
参加者は2名1組みに成って屋台で商品を販売して貰う。
それは食べ物でも良いし、飲み物でも良い。レンタル系は不可だ。
コンビ2名はコスプレをして、一人が売り子。一人が客引きを行って貰う。
どんなコスプレをしてもかまわないが、露出度の高い物、他の番組の版権に引っかかる物は原則不可能となる。
屋台は全部でゲストも入れて5つ。
制限時間は毎回違うが、その制限時間内に、
もっとも売り上げ(純利益)の高かった人が優勝。
もっとも売り上げ(純利益)の低かった人が罰ゲーム。
っと言う、新人アイドルやお笑い芸人の為の深夜番組である。
今回の舞台は千葉県某所九十九里浜海岸
海水浴客が集まる海岸にて、屋台を出して貰う。
今回のお題は食べ物。
ビールに良く合う食べ物を用意して売り上げを競って貰うことになる。
今回は販売価格が決まっており一皿500円である。今回は売り上げたお皿の枚数が多ければ多いほど好成績と言う事になる。
赤字が出ないように微調整して貰いたい。
なお、屋台の大きさは畳一畳分。後ろのスペースもそれくらいなので大きな機材の持ち込みはご遠慮願いたい。
「今回参加者は全員水着の上にコスプレして下さいね。あと、午後からスコールが降る予定なので、濡れても良いコスプレでお願いします」
っと言う訳で番組担当ディレクターが参加者募集を行う。
なお、今回もトップの方には豪華賞品。
ビリだったチームには恥ずかしいコスプレで悲しい罰ゲームが待っています。
(販売物とコスプレは番組の方で用意致しますので、参加者は調理と客引きをお願い致します)
●リプレイ本文
●爆走コスプレ屋台5.5
サンサンと照りつける太陽。
鼻をくすぐる汐の薫り。
やってきました夏の砂浜
そして始まるコスプレ屋台、第5.5回。
今日も集まる美女軍団。
4つの屋台がスタートの鐘を待ちつつ今静かに準備に取りかかっています。
先ずは第一の屋台、ヒカル・マーブル(fa1660)と佳奈歌・ソーヴィニオン(fa2378)のペア。
電磁調理器で作っているのはフィッシュ&チップス。
真夏の海岸にはちょっと似合わないかも知れないが、白身魚のフライと皮付きジャガイモのフライを作り始めている。
今回油物が多い中では堂々の有力株である。
第2の屋台は水無月鈴(fa3502)と柊棗(fa4808)ペア。
用意している料理は唐揚げ。サクサクの揚げたてを売るべく、調理にいそしんでいる。
今回の課題の『ビールに良く合う』にはぴったりの出し物と言えよう。
若鶏を使った新鮮な名古屋コーチンの唐揚げが瞬く間に用意されてゆく。
第3屋台は雨宮慶(fa3658)とランディ・ランドルフ(fa4558)ペア。
用意されている料理はポテトフライ。
今回のポテトフライは塩味だけでなく、ガーリックパウダーと黒胡椒を塗したスパイシーな物を用意している。まさに辛口のビールが欲しくなる一品だ。
さて、最後に控えし第4屋台は蘭々(fa3364)と魔導院 冥(fa4581)ペア。
用意された料理はジャガバター‥‥‥‥ではなく、枝豆だ。
今回出場したコスプレ屋台の中で唯一油物ではないあっさり系である。
これは大穴ルーキーに化けるのか! はたまた撃沈するのか、大番狂わせは起こるかどうかは運次第である。
午前9時、スタートの鐘が鳴る。
各屋台ゲートオープン。
戦いの開始である。
今回海の家でビールを格安販売しているので、お客さんにはビールのおつまみに成る物が売れやすい。
っと同時に、ラーメンやカレー‥‥かき氷などの海の家で買える商品は売れにくい。
さて、序盤の売り上げを伸ばしているのは第一屋台の『フィッシュ&チップス』。
メイド服を着たヒカル・マーブルが料理を作りタルタルソースを添えて販売している。
客の呼び込みをしているのは佳奈歌・ソーヴィニオン。
メイド服は夏の日差しの中では非常に暑いが、それはそれとして頑張っている。
ヒカル・マーブルも灼熱の太陽に油物の調理、額を汗が滝のようにしたたり落ちる。
お盆を過ぎた海だがクラゲも少なく家族連れが多い。子供にも食べやすいフィッシュ&チップスはまさに打って付けなのだろう。
次に売り上げを伸ばしているのは雨宮慶とランディ・ランドルフのポテトフライである。
体操服にブルマー姿の雨宮慶が客引きをしている。
そしてこのチームには大きな問題がある。
今回の屋台では一皿500円での販売である。
沢山売れた物が勝利だ。
人件費を計算に入れず、原価割れを注意しながら作られた500円分のフライドポテトは、想像を絶する量なのである。
ハッキリ言おう。ハンバーガーショップで買うLサイズの3倍くらいの量だ。
とても一人では食べられない。
売れてる事は売れているのだが、家族で1つ‥‥っと言う割合なのである。
そしてそれを追い上げているのが蘭々と魔導院冥の茹でた枝豆である。
泳いだ後の疲れた身体に油物はちょっと‥‥っと言う感じの若いカップル等が買っていってくれる。
地味に皿数を伸ばしている。
開始から3時間。お昼を迎える。
少しボリュームのある物が食べたい‥‥そんな客の動きに合わせて徐々に順位を上げている物がある。‥‥唐揚げである。
旧スク水の上からセーラー服を着た水無月鈴が客引きを行っている。
調理担当のなっちゃんは既に暑さと唐揚げの熱気にやられている。
あふれんばかりのバストを振るわせながら調理する彼女だが、どうやら体力の限界が近い。
作り置きをして、しばらく休息に入っている。
午後1時15分。突然のスコールが浜辺を襲う。
ぱらぱら雨程度の小振りの雨だが、それが浜辺と海に潤いを与えた。
今まで泳ぐのに夢中だった者達も屋台を訪れるように成った。
ビーチパラソルで雨を防ぎながら料理を食べる物もいる。
雨に濡れ肌にコスチュームが張り付くようになり、水無月鈴のセーラー服が旧スク水に張り付き、それがエロティシズムを醸し出してお客を呼び寄せている。
「だいじょうぶ?」
なっちゃんに話しかける水無月鈴。
にわか雨と休息を取ったおかげで体力を取り戻すなっちゃん。
作り置きしておいた唐揚げがすっかり無くなっているため、また一心不乱に料理の時間である。
2時、雨が上がりまた客足が復活する。
「枝豆は超! 美味しいってカンジぃ!」
「蘭々ちゃんの玉乗り遊び始まりってカンジぃ♪ 玉に乗りながら枝豆食べちゃうでしょぉ! 上手くできたら、みんなも食べてってカンジぃ♪」
蘭々がそう言って枝豆を宣伝する。
混戦を抜け出したのは唐揚げ、フィッシュ&チップス、ポテト、枝豆の順番に並ぶ。
唐揚げとフィッシュ&チップスの差は僅差、どちらが買ってもおかしくない。
午後はカメラを持ったお客さんが多く登場する。
番組開催中の話を聞いたアイドルファン達が使い捨てカメラ片手に会場を取り巻いている。
もちろん番組進行の邪魔に成らなければ排除は出来ない。
そして彼らも立派なお客さんなのである。油断は出来ない。
スポーツドリンクでコマメに水分補給し、ぬれタオルで汗を拭う水無月鈴。
先の戦いで暑さに破れたため、今回は暑さ対策が抜群である。
そしてそれが勝敗を分ける。
体力が低い物から次々脱落していくなかで、彼女だけは何とか日射病から免れ最後まで生き残ることが出来たのである。
勝利は彼女に輝いた。
「おっ‥‥おわったのですか〜?」
すっかり暑さにやられたなっちゃんが水無月鈴に語りかける。
「えぇ、何とか終わりましたよ」
その言葉を聞いて、なっちゃんもふらふらと倒れる。
どうやら彼女も限界点を越えていたようだ。
そんな訳で今回は勝者は決まったが敗者が決まらないままコスプレ屋台は終了する。
暑い夏の戦いを制したのは彼女たち2人であるが、最後まで頑張った8人のアイドル達に拍手と歓声を送って上げたい。
夏の海岸を制する歓声を後にカメラは会場を後にする。