南の島へ行こうアジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
凪
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芸能 |
1Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
やや難
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報酬 |
1.4万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
11/11〜11/16
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●本文
それは南の島のお話。
お金持ちのトムは無人島を買って、そこにホテルを建てました。
所が一向にお客さんが来てくれません。
そこでトムは親友のベンに相談することにしました。
トム「最近無人島を買ったんだがなベン」
ベン「ほう。そりゃでかい買い物をしたなぁトム」
トム「あぁ、しかも貯金はたいて、真っ白で、でっかいホテルを建てたんだがな」
ベン「そりゃまた凄いじゃないかトム。お大臣様だなトム」
トム「所がなぁベン。客が全然来ないんだよ。どうしたら良いと思う?」
ベン「そりゃ困ったなトム。っでどんな宣伝をしたんだい?」
トム「いや、宣伝なんてしてないが?」
ベン「ハッハッハッ‥‥トム。無人島なのに宣伝を打たなかったら客が来る訳無いじゃないか」
トム「言われてみればそうだなベン。早速明日にでもビラを作って、飛行機からばらまく事にするよ」
ベン「まてよトム! 今はなんでもメディアの時代さ。でっかくテレビで宣伝すれば、お客さんだってきてくれるさ!」
トム「okベン。そうと決まれば話は早い。早速アイドルを呼んでパーティを開くことにするよ」
っと言うわけでジャパニーズアイドルを迎えてホテルで仮装パーティを開くことに成りました。
仮装パーティと言う事ですので、参加者の皆さんはアイドルの方もお笑いの方も何かのコスプレをして参加してください。なお、コスプレしたままビーチを走ったり泳いだりする予定なので、暑い服そうは避けた方が良いかも知れません。
●リプレイ本文
●南の島へ行こう
成田発‥‥ケアンズ経由‥‥ダーウィン行き。
飛んでいた時間はおよそ9時間半ほどだが、あれこれ入れて12時間後にダーウィン国際空港に到着する。
「いらっしゃいませ、オーストラリアにようこそ。日本の皆さん」
出迎えてくれたのは、今回の依頼主のトムさん。
恰幅のいい体格にアロハシャツのおっさん(じぃさん?)だ。
大きなバスで皆さんをお出迎え。8人を乗せたバスは港町のリゾート地へ向か事になりました。
オーストラリア。人口およそ2000万人。国土は日本のおよそ20倍の広さ。
おおらかで自然豊かな国である。
彼らが連れてこられたのはダーウィンの港町に有る海が見えるリゾートホテルである。
ビルの高さはそれほど高くないが、日本のホテルと変わらない近代設備である。
「日本のアイドルの皆さんが来てくれるということで、地元の新聞社やテレビ局の人が取材に来ています。ホテルのプールを貸し切りにしてますので、プールサイドで撮影等お願いします。‥‥っということでお部屋を用意してあるので、早速着替えて下さい。その後荷物は私どもが預かります」
丁寧な日本語のトムさん。
どうやらこの辺のホテルやレストランもトムさんの経営らしい。実は色々経営してる経営の社長さんなのだ。
トムとベン‥‥それにハックの三人組みは、この辺では指折りのお金持ちなのである。
トムはホテルやレストランの経営を、ベンは鉱山の経営を、ハックは農場と牧場の経営を行っている。
「みなさ〜ん。こんにちはニャ〜」
猫耳と猫尻尾の着いた、胸元のばーーーんっとひらいたピンクのドレスに着替えたアヤカ(fa0075)が、プールサイドを颯爽と歩くと、地元のカメラマン達がフラッシュの雨を浴びせる。
芸能人としてここまで報道陣に囲まれるのは初めての経験である。
愛瀬りな(fa0244)が白と黒のゼブラ柄の毛皮のビキニで登場する。
片方の肩から吊されたビキニと、短めで腰巻のようなスカート、それに石で出来た棍棒を肩に背負い、セクシーな腰つきでカメラマン達の前を横切る。
文字通りフラッシュの嵐が彼女を襲う。
御鏡遥(fa0368)がノースリーブでミニ丈、スリットの鋭く入った、チャイナ服で颯爽と登場する。孔雀の羽の扇子をパタパタやりながらプールサイドを歩いている。
容姿はあるが、演技がともない彼女の慣れないハイヒールがぎこちない。
フラフラとしながらつまづいて、アヤカの胸の中に飛び込んで行く。
チャイナの裾が大きくはだけて生足が大胆に公開され、慌ててそれを整える。
大盛況にフラッシュがたかれる。
「トムさん‥‥お話が有るんですが‥‥」
ルーファス=アレクセイ(fa1511)がトムにビジネスの話をする。
「これだけの美人が揃う事は滅多にありませんよ。これはホテルを売り込む大きなビジネスチャンスです。プロモーションCMを撮ってみてはいかがでしょうか?」
ルーファスの言葉に首をかしげるトム。
「見なさい。今日の夕刊はウチの記事が一面を飾るだろう。ローカルテレビも私のホテルを取り上げてくれるさ。プロモーションのCMも良いが、キミが撮ってくれるかい?」
トムの言葉にルーファスは言葉が詰まった。
「無論ホテルでも写真は撮るさ。ホテルのパンフレット用にね。今はそれで十分じゃないかね‥‥それに‥‥」
トムがそう言って、言葉を詰まらせた。
「それに?」
ルーファスがそれに聞き返す。
「‥‥それに‥‥ビデオ撮影と成れば、また君たちを呼ぶ口実が出来るからね」
トムはそう言ってからからと笑い声をあげた。
マスコミへのアピールに3時間。クタクタに成りながら昼食のサンドイッチ片手に大型ヨットへ。
島へは帆船で風に乗って移動するのだそうな。
2時間の船旅の末にたどり着いたのはトムさんの買った無人島である。
既に人が住んでいるのでもはや無人島ではないが、
青い海、白い砂浜。木製の桟橋にヨットを停泊させて丘へと上がると、彼が今回建設したホテルが建っていた。高台には風車も見える。
ホテルは予想していた物とは違っていた。
木造造りの平屋で一階建て、高床式のバンガロウを繋げたようなホテルである。
壁は白壁。天井までの高さは3m。廊下にそって真っ白な壁が目にまぶしい。
「大小15の部屋を用意してございます。皆さんには。トリプルを1つツインルームを3つ用意致しました。ご利用ください」
どうやらこのホテルにはシングルルームは無いようである。
ツインの部屋を用意されてマズは荷物をもって、各自割り当てられた部屋に移動することにした。
ホテルのメイドが荷物を運ぶ。
メイドと言ってもメイド服ではない。
褐色の肌の女性達は、茶色いビキニでお出迎えである。
「案外悪くないホテルだな}
不破響夜(fa1236)がそう言ってベットの上に大きく大の字になる。
黒のタンクトップに黒のスパッツ。黒の上着と巻きスカートと言った出で立ちだ。
「そうね。外見と違って、中は良い感じかしら」
RASEN(fa0932)がドリル片手にソファーに座る。
木造の部屋の中は大きなテーブルと竹で編まれたソファー。
テレビも無い。電灯もない。窓からは波の音が聞こえてくるだけの静かな部屋である。
「パンフレット用の写真を撮りますのでそそままにしていて下さい」
メイドの一人がカメラを持ってくつろぐ2人の写真を撮る。
華夜(fa1701)と碧野風華(fa1788)がカメラを持ったメイドを連れてホテルの中を歩く。
華夜はメイド服のコスプレ。入り口や外観などが一緒に写るようにしながらホテルの回りをグルグル回っている。
「ふぅ風華ちゃんは疲れたのぉ。カヤちゃんは一人で楽しんできてちょーだい」
言われて華夜は彼女を部屋に残して、メイドと共にホテルの探索を始めることにした。
このホテルでは客室には電気はおろか、水道も通っていないらしい。
文明文化から離れて、一時のリゾートを楽しむのが狙いのようだ。
部屋にはメイドさんが水差しを持ってきてくれる。
飲み物は葡萄酒かラム酒が用意されている。
事務室には風力発電に寄って少しばかりの電力があるようであるが。
もっとも、もとは無人島だったので、そう簡単に電気も水道も引いてくる訳にはいかないのだが。
アヤカと愛瀬りなが海岸線を笑いながら走る。青い空、白い雲、透明な海、水しぶきが上がる。
メイド達がそれをカメラに納めている。
「はじめまして、日本で主に下着モデルとして活動しております、愛瀬りなと申します。
この度は、このような綺麗なホテルの仮装パーティー及び撮影にお招きいただきありがとうございますっ。お客さんが増えますよう尽力いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします」
愛瀬りながそう言って、トムに深々と頭をさげる。
トムはそんな彼女の露出度の高い服装に、頬を赤らめながら握手をする。
御鏡遥がチャイナ服のままで水浴びをしている。
スリット付きの裾が水に浮かび、白のハイレグ水着が水面越しに見え隠れする。
そんな姿もメイド達のシャッターチャンスの一つに成っている。
「‥‥こんな物で良いかな?」
不破響夜がハンモックにぶら下がりながらメイドの指示を仰ぐ。
南国の暑さに負けて、黒のタンクトップとスパッツ以外を脱ぎ捨て、現在木陰でハンモックに揺られている。それをメイドがカメラに納めているという感じだ。
柔らかそうなお尻に食い込むハンモックがソフトなHを醸し出している。
「ここが‥‥お風呂かしら?」
RASENがそう言って巫女衣装のままでジャグジーの中に飛び込む。
設備の関係上。各部屋にバスタブは置かれているが、メイドさんが桶で水を運んで来るようなシステムなのでいつでも入れるというわけではない。
そんなわけで、直系4m程の巨大ジャグジーが海の見えるテラスに用意されていた。
事務室から引かれた電力と太陽熱で温められたお湯でのんびりと空を見ながらジャグジーを楽しむRASEN。
メイド娘が一生懸命それを写真に納める。
RASENはあまりの心地よさにウトウトと眠りにつく。
ルーファス=アレクセイがワイン片手に海辺で楽しむ女の子達を鑑賞する。
「どうだい? 良いところだろう?」
トムじぃさんがそう言ってグラス片手に彼の隣に座る。
「自然はいい。出来るだけここの自然を自然のままで楽しめるようにとホテルを建てたのさ。リッチな気分を味わいたいならリゾートホテルに泊まればいい。だが、都会の景象に疲れたなら、こういうホテルも良い物だろう?」
トムはそう言って笑みを浮かべた。
「そうですね。都会を離れての生活‥‥バカンスには悪くないかも知れませんね」
華夜がそう言ってメイド服で料理をテーブルに運んでいる。
今日の夕食は仔牛のステーキ。それにラム肉のシチューである。どちらもハックの牧場で取れた物だ。
夕暮れ時なので、部屋にオイルランプの明かりが灯る。
ジュークボックスから静かな音楽が音楽が流れ出し、食事の時間を迎える事となる。
らせんがジャグジーの中で目を覚まし、食事の臭いに誘われてハッと我に返る。
いつの間にやらコスプレ衣装はすっかり水に溶けた後だった。
温かい食事と静かな音楽に包まれ、一行は食事を楽しむ事となる。
都会の騒音から離れ、原始的ではあるが、自然に包まれた生活。
東京では味わうことの出来ない生活。
カメラを持ったメイドさんを気にしなければ、どうということもない。
「明日は一緒にカジキを釣りに行こうじゃないか」
ベンの言葉に皆で微笑みながら食事が進む。
「ギャラを1万(全員で)上乗せするから、写真は多めに撮らせてくれないかね」
トムはそう言うと一同に微笑みかけた。
無論それを断る事は出来ないし、理由もない。
食事、海、入浴、ベットの中までの撮影に及んだが、それはそれ。隠し撮りという訳ではないので許してやることにした。
後日良くできたパンフレットと、1万オーストラリアドルをひっさげて
彼らは日本へ帰るのであった。